JP2526225Y2 - ディスク収納ケース - Google Patents

ディスク収納ケース

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JP2526225Y2
JP2526225Y2 JP7511992U JP7511992U JP2526225Y2 JP 2526225 Y2 JP2526225 Y2 JP 2526225Y2 JP 7511992 U JP7511992 U JP 7511992U JP 7511992 U JP7511992 U JP 7511992U JP 2526225 Y2 JP2526225 Y2 JP 2526225Y2
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main body
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JP7511992U
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邦夫 田村
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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  • Packaging For Recording Disks (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は例えばオーディオ用コン
パクトディスクやレーザーディスク等の各種ディスクの
収納ケースに関し、より詳しくは、この収納ケースの蓋
を開くために指を掛ける部分を収納ケースの隅の部分の
みに設けることにより、蓋をより一層開き易いように改
良したディスク収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すように、例えばオーデ
ィオ用コンパクトディスクの収納ケース10は箱状のケ
ース本体30と、その開口部分を塞ぐ蓋20からなり、
この蓋20はケース本体30の開口の一辺に対して回動
自在に取り付けられる。
【0003】前記ケース本体30は、箱の底の部分とな
る底板31を有し、その底板31には側壁32が垂設さ
れている。この側壁32と前記底板31により形成され
る収納空間30aの内部に、図示されないコンパクトデ
ィスクが固定部材やラベル・歌詞カード等と一緒に収納
される。
【0004】また前記蓋20は、閉じられたときに前記
ケース本体の開口部分を塞ぐ蓋板21と、その蓋板21
のケース本体30への取り付け側の辺に直交する二つの
辺上に垂設された側板22b・22cからなり、この側
板22b・22cは蓋を閉じたときに前記ケース本体の
側壁32b・32cの外面に重畳させられる。これらの
蓋21の側板22b・22cの各々内側の面には、ケー
ス本体30との取付側に前記ケース本体の側壁32b・
32cに蓋20を枢着するための図示されない短い軸
が、またケース本体30との取付側とは反対の辺の近傍
には半球状の係合突起25b・25cが、それぞれ互い
に向かい合う位置に突設されている。
【0005】図7に示すように、蓋20を閉じると前記
蓋20の側板22b・22cに設けられた係合突起25
b・25cは、前記ケース本体30の側壁32b・32
cに設けられた係合孔35b・35cと互いに係合す
る。これにより、蓋20は容易に開かないようにケース
本体30に保持されて、中からコンパクトディスク等の
収納物の落下が防止される。また蓋20に力を加えて開
けることにより、この係合突起25b・25cと係合孔
35b・35cの係合を外すことができる。
【0006】また、蓋20を開け易くするために、図4
から図6に示すように、ケース本体30の蓋取り付け側
とは反対の側壁32aの外方に、蓋板21および底板3
1を各々の幅一杯にわたって延長し、かつ互いに対向さ
せることにより、突出部21bと31bが構成されてい
る。図6に示すように、蓋板21の突出部21bは蓋板
21の裏面であって、蓋板21の辺の端面21aと、蓋
20を閉じた時に前記側壁32aの外面36aによって
定められる部分である。また底板31の突出部31bは
底板31の蓋21の裏面に向かい合う面であって、底板
31の辺の端面31aと側壁32aの外面36aによっ
て定められる部分である。
【0007】したがって蓋20を開くには、例えば右手
の親指を前記底板31の突出部31bに掛け、同じく左
手の親指を前記蓋板21の突出部21bに掛けて、ケー
ス本体30と蓋20を互いに引き離すようにして蓋20
を開放する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところが前記収納ケー
ス10は、通常アクリル等の樹脂を射出成形して製造さ
れ、特に蓋板21は概ね1.5ミリ程度の厚さしかない
から力を加えると容易にたわんでしまうのである。した
がって前述のように蓋20を開ける時、蓋板21の突出
部21bの中央部分に指を掛けて力Fを加えると、前記
蓋板21は図7に想像線で示すように容易にたわんでし
まう。このように蓋板21がたわむと蓋板21の側板2
2b・22cは互いに内側にひきよせられるから、この
側板22b・22cの内面に設けられた係合突起25b
・25cが前記ケース本体30の側壁32b・32cに
設けられた係合孔35b・35cに強く係合する。これ
により、蓋板21の突出部21bの辺の中央部分に指を
掛けて蓋20を開けようとすると、容易には開けられず
予想外に大きな力が必要になる。
【0009】ましてこのオーディオ用コンパクトディス
クの収納ケース10は一辺が12ないし13センチ程度
と大きい反面、10ミリ程度の厚みしかないという大き
さの割にはきわめて薄い箱なので、これを手で把持しな
がら蓋20を開けるという動作はなかなか難しいのであ
る。加えて蓋20を開けるのに大きな力が必要となる
と、蓋20を開ける動作はますます困難になる。また大
きな力を加えた途端に蓋20が開いて、その反動で中か
らディスク等が落下したりするなどの不具合があるた
め、従来のディスク収納ケースは蓋を容易に開けられる
ように改善が望まれていたのである。
【0010】そこで本考案は、前記従来のディスク収納
ケースが持つ問題点を解消して、大きな力を加える必要
なく、蓋を容易に開けることができるようにディスク収
納ケースを改良することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本考案の請求項1に記載のディスク収納ケースは、
一つの面が開口された箱状のケース本体と、このケース
本体の一辺側に回動自在に取り付けられて前記ケース本
体の開口部を開閉する蓋とを備え、前記蓋にはケース本
体の前記蓋が取り付けられた辺と交差する一対の辺の側
壁の外面に重畳させられる側板が形成され、かつこれら
の各側板部とケース本体との重畳部分に両者の係脱をな
す係止機構が設けられるとともに、前記蓋および前記ケ
ース本体の底板を、ケース本体の前記蓋取り付け側とは
反対の側壁の外方にその全幅にわたって延長して突出部
を形成したディスク収納ケースにおいて、前記蓋の突出
部の中央部から前記底板の突出部に向けて誤操作防止片
をを垂設し、この誤操作防止片の外面と前記底板の突出
部の端面とを面一にしたのである。
【0012】
【作用】本考案の請求項1に記載のディスク収納ケース
によれば、蓋板の突出部の中央部には誤操作防止片が設
けられ、かつこの誤操作防止片の外面が底板の突出部の
端面に面一とされているので、蓋板および底板の突出部
の中央部分には指を掛けることができなくなる。したが
って蓋を開けるときに、従来のように蓋の辺の中央部分
に力が加えられることが無くなるから、蓋がたわんで開
けにくくなることは無い。また誤操作防止片を設けたこ
とにより、蓋を開けるために蓋板および底板に指を掛け
る部分が蓋および底板の端部に制限されるので、蓋を開
けるために加えられる力が蓋の側板に設けられている係
合突起、およびケース本体の側壁に設けられている係合
孔に効率よく伝えられて、小さい力で蓋を開けることが
できる。
【0013】
【実施例】以下に図面を参照して、本考案の実施例を詳
細に説明する。なお本考案は、蓋を開けるために蓋およ
び底板に指を掛ける部分の構成以外は従来例と同一であ
るので重複する説明は省略し、本考案の特徴部分のみを
説明する。また以下の説明中従来と共通する部分は同一
符号を用いて説明を簡略化する。
【0014】図1から図3に示すように、本考案のディ
スク収納ケース11は、従来と同様に蓋20とケース本
体30からなり、蓋20の蓋板21およびケース本体3
0の底板31を各々の幅一杯にわたって、ケース本体3
0の蓋21取り付け側とは反対の側壁32aの外方に延
長して、突出部21bと31bを構成している。図3に
示すように、蓋板21の突出部21bは、蓋板21の端
面21aと、蓋20を閉じた時に前記側壁32aの外面
36aによって定められる部分である。また底板31の
突出部31bは、底板31の辺の端面31aと側壁32
aの外面36aによって定められる部分である。
【0015】以上の内容に加えて、本考案では図1およ
び図2に示すように、蓋21の突出部21bの長さ方向
の中央部に、底板31の指を掛ける部分31bに向かっ
て延びる誤操作防止片26を垂設するとともに、その誤
操作防止片26の外面26aを底板31の辺の端面31
aに面一としている。この誤操作防止片26の幅は蓋2
1の端面21aの長さの約半分で、前記端面21aの中
点Mを基準に、両端に向けて振り分けとされる位置に垂
設される。
【0016】これにより、本考案のディスク収納ケース
11の蓋20を開ける時には、蓋板21に設けられた突
出部21bおよびケース本体30の底板31に設けられ
た突出部31bの、誤操作防止辺26で隠された部分、
すなわち各々の突出部の中央部分には指を掛けることが
できなくなる。したがって、蓋20を開けるために指を
掛けられる部分は、蓋板21の突出部21bと底板31
の突出部31bの両端部のみに限定される。
【0017】次に本考案のディスク収納ケースの蓋20
を開ける操作について説明すると、例えば右手の親指を
底板31の突出部31bのうち一方の端部に掛け、つい
で左手の親指を蓋板21の突出部21bの両方の端部の
内、右手の親指を掛けた側の端部と同じ側の端部に掛け
る。ついで力を加えて蓋板21と底板31を引き離すの
である。
【0018】以上のように操作すると、蓋20を開ける
ために蓋板21および底板31に加えられる力は各々の
突出部21b・31bの一方の端部に加えられるから、
蓋20およびケース本体30の両端部に設けられている
係合突起25b・25cと係合孔35b・35cの内、
蓋20を開ける力が加えられた端部側の係合突起および
係合孔に、蓋を開ける力が集中して伝えられることにな
る。これにより従来のように蓋20を開けるために加え
られた力が両方の端部の係合突起および係合孔に分散す
ることがないから、従来に比べ小さい力で蓋20を開け
ることができるようになる。一方の端部の係合突起と係
合孔の係合が外れ、係合突起がケース本体の側壁から離
脱すると、他方の端部の係合突起を係合孔に押し付ける
力が無くなるので、他方の端部の係合も容易に外れる。
【0019】さらに本実施例では、蓋板21に誤操作防
止辺26を垂設しただけという単純な形状構成であるか
ら、例えば蓋20を製作するための既存の射出成形金型
を一部改修するだけで、容易に本考案の改良型ディスク
収納ケース11を製作することができる。
【0020】
【考案の効果】以上述べてきたように、本考案によれ
ば、蓋板の突出部の辺の中央部に、底板の突出部に向か
って延びる誤操作防止片を垂設するとともに、その誤操
作防止片の外面を底板の端面に面一としたから、次のよ
うな効果が得られた。すなわち蓋を開けるために加えら
れる力は、蓋板の辺の中央部に加えることができなくな
るから、従来のように蓋板がたわんで開けにくくなるこ
とが無い。また、蓋を開けるために蓋板および底板の突
出部に指を掛けられる部分が、蓋板と底板の辺の両方の
端部にのみ限定されるので、蓋を開けようとする力が指
を掛けた端部の側の係合突起と係合孔に集中して力が伝
えられことになり、大きな力を加えることなく容易に蓋
を開けることができる。加えてさらに蓋板から誤操作防
止片を垂設するというきわめて単純な形状構成としたの
で、蓋板を成型するための既存の射出成型金型のごく一
部を改修するだけで、本考案の改良されたディスク収納
ケースを容易に生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の斜視図
【図2】本考案の実施例の部分断面図
【図3】本考案の実施例の部分断面図
【図4】従来例の蓋を開けた状態を示す斜視図
【図5】従来例の蓋を閉じた状態の斜視図
【図6】従来例の部分断面図
【図7】従来例の部分断面図
【符号の説明】
10 収納ケース 20 蓋 30 ケース本体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの面が開口された箱状のケース本体
    と、このケース本体の一辺側に回動自在に取り付けられ
    て前記ケース本体の開口部を開閉する蓋とを備え、前記
    蓋にはケース本体の前記蓋が取り付けられた辺と交差す
    る一対の辺の側壁の外面に重畳させられる側板が形成さ
    れ、かつこれらの各側板部とケース本体との重畳部分に
    両者の係脱をなす係止機構が設けられるとともに、前記
    蓋および前記ケース本体の底板を、ケース本体の前記蓋
    取り付け側とは反対の側壁の外方にその全幅にわたって
    延長して突出部を形成したディスク収納ケースにおい
    て、前記蓋の突出部の中央部から前記底板の突出部に向
    けて誤操作防止片を垂設し、この誤操作防止片の外面と
    前記底板の突出部の端面とを面一にしたことを特徴とす
    るディスク収納ケース。
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JP4143206B2 (ja) * 1998-03-09 2008-09-03 明晃化成工業株式会社 記録媒体用ディスクの収納ケース

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