JP2526019Y2 - 2線用消耗電極式溶接トーチ - Google Patents
2線用消耗電極式溶接トーチInfo
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- JP2526019Y2 JP2526019Y2 JP12925690U JP12925690U JP2526019Y2 JP 2526019 Y2 JP2526019 Y2 JP 2526019Y2 JP 12925690 U JP12925690 U JP 12925690U JP 12925690 U JP12925690 U JP 12925690U JP 2526019 Y2 JP2526019 Y2 JP 2526019Y2
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- Japan
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- nozzle
- tip
- gas
- main
- torch
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、シールドガスを遮蔽しながら溶接を行う、
2線用の消耗電極式溶接トーチの構造に関するものであ
る。
2線用の消耗電極式溶接トーチの構造に関するものであ
る。
[従来の技術] 一般に、2線の消耗電極を用いる溶接トーチでは、そ
れを一体化した場合、大形で複雑な構造となるため、第
6図に示すように、主トーチ101にフイラトーチ102を平
行状態で固定し、そのガイド部102aのみを主トーチ101
側に傾けた構造のものが多用されている。なお、103は
母材、104はアーク、105は溶融プールのそれぞれであ
る。
れを一体化した場合、大形で複雑な構造となるため、第
6図に示すように、主トーチ101にフイラトーチ102を平
行状態で固定し、そのガイド部102aのみを主トーチ101
側に傾けた構造のものが多用されている。なお、103は
母材、104はアーク、105は溶融プールのそれぞれであ
る。
[考案が解決しょうとする課題] 本考案は、従来技術の課題を解決するために、第1に
シールドガスを用い、2線の消耗電極を溶接部に供給し
うる2線用消耗電極式溶接トーチであって、少なくと
も、ノズル先端部に至る主チップとフィラチップとから
なる2本のチップを貫挿し、供給ガスをシールドガスと
パージガスとに分岐可能なトーチ本体と、トーチ本体に
その一端部で支持されたノズルアダプタと、該ノズルア
ダプタの他端部に支持されたノズルと、シールドガスの
供給口となる、トーチ本体の一端面の軸線中心に偏して
突出させて設けたガスディストリビュータと、シールド
ガスを整流する、ノズルとノズルアダプタ間に支持され
たオリフィスと、絶縁体2本のチップをノズル前方に位
置決めするとともにガス流通路となるセンタガイドとか
らなり、前記トーチ本体の一端面と前記オリフィスとの
間は空隙であるガス室とし、該ガス室にガスディストリ
ビュータからの供給ガスを噴出・拡散しうるように構成
するとともに、前記トーチ本体からのパージガスを、主
チップホルダ部およびフィラチップホルダ部へ背圧を与
えるパージガス流通路を形成したことを特徴としてい
る。そして、本考案の第2は、ノズルを、主ノズルと先
端ノズルとに分けて構成し、主ノズルの内壁に先端部を
拡径とする段差部を設け、該段差部にセンタガイドを係
合させ、主ノズルに先端ノズルを係着することによりセ
ンタガイドを支持したことである。また本考案の第3
は、2本のチップのうち、フィラチップを先端チップと
ガイドチップとに分けて構成し、先端チップを絶縁体と
したことである。
シールドガスを用い、2線の消耗電極を溶接部に供給し
うる2線用消耗電極式溶接トーチであって、少なくと
も、ノズル先端部に至る主チップとフィラチップとから
なる2本のチップを貫挿し、供給ガスをシールドガスと
パージガスとに分岐可能なトーチ本体と、トーチ本体に
その一端部で支持されたノズルアダプタと、該ノズルア
ダプタの他端部に支持されたノズルと、シールドガスの
供給口となる、トーチ本体の一端面の軸線中心に偏して
突出させて設けたガスディストリビュータと、シールド
ガスを整流する、ノズルとノズルアダプタ間に支持され
たオリフィスと、絶縁体2本のチップをノズル前方に位
置決めするとともにガス流通路となるセンタガイドとか
らなり、前記トーチ本体の一端面と前記オリフィスとの
間は空隙であるガス室とし、該ガス室にガスディストリ
ビュータからの供給ガスを噴出・拡散しうるように構成
するとともに、前記トーチ本体からのパージガスを、主
チップホルダ部およびフィラチップホルダ部へ背圧を与
えるパージガス流通路を形成したことを特徴としてい
る。そして、本考案の第2は、ノズルを、主ノズルと先
端ノズルとに分けて構成し、主ノズルの内壁に先端部を
拡径とする段差部を設け、該段差部にセンタガイドを係
合させ、主ノズルに先端ノズルを係着することによりセ
ンタガイドを支持したことである。また本考案の第3
は、2本のチップのうち、フィラチップを先端チップと
ガイドチップとに分けて構成し、先端チップを絶縁体と
したことである。
[作用] 本考案の2線用消耗電極式溶接トーチは、その作業性
が高能率であるとともに、特に溶接部に対するシールド
ガスの遮蔽を確実なものとするための構造としたことか
ら、これを用いた場合、その溶接部は健全なものとなり
うる。
が高能率であるとともに、特に溶接部に対するシールド
ガスの遮蔽を確実なものとするための構造としたことか
ら、これを用いた場合、その溶接部は健全なものとなり
うる。
[実施例] 次に本考案の第1の実施例について、第1図ないし第
3図によって説明を行う。1はトーチ本体、2はノズル
アダプタ、3はノズル、4はオリフィス、5はセンタガ
イド、6は主チップ、7はフィラチップ、8は主チップ
ホルダ、9はフィラチップホルダ、10は絶縁外筒であ
る。そして、11は、主チップ6を固定するチッブ固定ハ
ンドル、12は、トーチ本体1に取着されたガス供給口
金、13はトーチ本体1の一端面に設けられたガスディス
トリビュータであり、14は、トーチ本体1と主チップホ
ルダ8,フィラチップホルダ9間をつなぐそれぞれのパー
ジガス管である。トーチ本体1は、基部1aと絶縁部1bと
が一体的に構成されていて、内部でガス供給口金12部と
ガスディストリビュータ13部,パージガス管14部がそれ
ぞれ連孔している。また、トーチ本体1には、さきに述
べたガスディストリビュータ13が、ノズルアダプタ2内
に突出するように、軸線中心から一方側に偏して設けて
あるが、その中心部に主チップ6を、ガスディストリビ
ュータ13を設けた他方側にフィラチップ7を、それぞれ
貫挿する貫通孔1c,1dを設けている。また、貫通孔1c,1d
は先に述べたパージガス管14部と連孔している。連孔し
ている該孔をパージガス流通路と呼称する。そして対向
する円筒状のノズルアダプタ2の一端部2aに嵌挿させ、
ノズルアダプタ2の外周凹部2bで絶縁外筒10に支持され
る。すなわち、ノズルアダプタ2の一端部が絶縁外筒10
に抱かれるように、トーチ本体1に支持されることにな
る。また、ノズルアダプタ2の他端部の内壁には拡径と
した段差部2cが設けられている。オリフィス4は、この
ノズルアダプタ2内に装入され、段差部2cに係止され
る。そしてノズル3は、そのめねじ部3aでノズルアダプ
タ2のおねじ部2dに螺着させ支持する。このとき、オリ
フィス4はその鍔部4aで、ノズル3とノズルアダプタ2
によって挟持されるように支持される。このオリフィス
4には、その中心部に主チップ6を係止しシールドガス
を流出させる円筒部4bと、中心部に偏してフィラチップ
7を挿通する支持孔4cが設けられている。またこのオリ
フィス4と、さきに述べたガスディストリビュータ13を
突出させて設けた、トーチ本体1との一端面との間は空
隙であるガス室Gとしている。センタガイド5は、ノズ
ル3の内部前方に、たとえば、外部からピンなどによっ
て適宜固定される。このセンタガイド5にも、中心部に
主チップ6を、中心部に偏してフィラチップ7を位置決
めする、それぞれのガイド孔5a,5bが設けられている。
また、ガス流通路となる切欠部5cも設けられている。主
チップ6は、ノズル3,ノズル3内のセンタガイド5のガ
イド孔5a、オリフィス4の円筒部4b、トーチ本体1の貫
通孔1cを挿貫し、主チップホルダ8に係止され、チップ
固定ハンドル11によって支持されるようになっている。
また、主チップ6と貫通孔1c、主チップホルダ8並び
に、チップ固定ハンドル11を総称して主チップホルダ部
という。また、フィラチップ7も同様に、ガイド孔5b,
支持孔4c,貫通孔1dを挿貫し、フィラチップホルダ9に
支持されている。また、フィラチップ7と貫通孔1d並び
に、フィラチップホルダ9を総称してフィラチップホル
ダ部という。なお15はトーチ冷却水の給排水部であり、
16は溶接起動用のスイッチである。
3図によって説明を行う。1はトーチ本体、2はノズル
アダプタ、3はノズル、4はオリフィス、5はセンタガ
イド、6は主チップ、7はフィラチップ、8は主チップ
ホルダ、9はフィラチップホルダ、10は絶縁外筒であ
る。そして、11は、主チップ6を固定するチッブ固定ハ
ンドル、12は、トーチ本体1に取着されたガス供給口
金、13はトーチ本体1の一端面に設けられたガスディス
トリビュータであり、14は、トーチ本体1と主チップホ
ルダ8,フィラチップホルダ9間をつなぐそれぞれのパー
ジガス管である。トーチ本体1は、基部1aと絶縁部1bと
が一体的に構成されていて、内部でガス供給口金12部と
ガスディストリビュータ13部,パージガス管14部がそれ
ぞれ連孔している。また、トーチ本体1には、さきに述
べたガスディストリビュータ13が、ノズルアダプタ2内
に突出するように、軸線中心から一方側に偏して設けて
あるが、その中心部に主チップ6を、ガスディストリビ
ュータ13を設けた他方側にフィラチップ7を、それぞれ
貫挿する貫通孔1c,1dを設けている。また、貫通孔1c,1d
は先に述べたパージガス管14部と連孔している。連孔し
ている該孔をパージガス流通路と呼称する。そして対向
する円筒状のノズルアダプタ2の一端部2aに嵌挿させ、
ノズルアダプタ2の外周凹部2bで絶縁外筒10に支持され
る。すなわち、ノズルアダプタ2の一端部が絶縁外筒10
に抱かれるように、トーチ本体1に支持されることにな
る。また、ノズルアダプタ2の他端部の内壁には拡径と
した段差部2cが設けられている。オリフィス4は、この
ノズルアダプタ2内に装入され、段差部2cに係止され
る。そしてノズル3は、そのめねじ部3aでノズルアダプ
タ2のおねじ部2dに螺着させ支持する。このとき、オリ
フィス4はその鍔部4aで、ノズル3とノズルアダプタ2
によって挟持されるように支持される。このオリフィス
4には、その中心部に主チップ6を係止しシールドガス
を流出させる円筒部4bと、中心部に偏してフィラチップ
7を挿通する支持孔4cが設けられている。またこのオリ
フィス4と、さきに述べたガスディストリビュータ13を
突出させて設けた、トーチ本体1との一端面との間は空
隙であるガス室Gとしている。センタガイド5は、ノズ
ル3の内部前方に、たとえば、外部からピンなどによっ
て適宜固定される。このセンタガイド5にも、中心部に
主チップ6を、中心部に偏してフィラチップ7を位置決
めする、それぞれのガイド孔5a,5bが設けられている。
また、ガス流通路となる切欠部5cも設けられている。主
チップ6は、ノズル3,ノズル3内のセンタガイド5のガ
イド孔5a、オリフィス4の円筒部4b、トーチ本体1の貫
通孔1cを挿貫し、主チップホルダ8に係止され、チップ
固定ハンドル11によって支持されるようになっている。
また、主チップ6と貫通孔1c、主チップホルダ8並び
に、チップ固定ハンドル11を総称して主チップホルダ部
という。また、フィラチップ7も同様に、ガイド孔5b,
支持孔4c,貫通孔1dを挿貫し、フィラチップホルダ9に
支持されている。また、フィラチップ7と貫通孔1d並び
に、フィラチップホルダ9を総称してフィラチップホル
ダ部という。なお15はトーチ冷却水の給排水部であり、
16は溶接起動用のスイッチである。
本考案の第2は、第1の実施例で示したノズル3に代
えて、第4図に示すように先端ノズル31と主ノズル32と
に分けて設け、主ノズル32の内壁に先端部を拡径した形
状の段差部32aを設けたものである。そして、主ノズル3
2にセンタガイド5を挿入し、この段差部32aに係止させ
て、先端ノズル31を主ノズル32に螺着させることにより
支持する。31a,32bはそのそれぞれのおねじとめねじで
ある。
えて、第4図に示すように先端ノズル31と主ノズル32と
に分けて設け、主ノズル32の内壁に先端部を拡径した形
状の段差部32aを設けたものである。そして、主ノズル3
2にセンタガイド5を挿入し、この段差部32aに係止させ
て、先端ノズル31を主ノズル32に螺着させることにより
支持する。31a,32bはそのそれぞれのおねじとめねじで
ある。
本考案の第3は、第1の実施例で示したフィラチップ
7に代えて、第5図に示すように先端チップ71とガイド
チップ72とに分けて設け、先端チップ71をセラミックな
どの絶縁体としたことである。そして、センタガイド5
のガイド孔5bと係合するとともに、ガイドチップ72と嵌
合する太径部71aを設けている。
7に代えて、第5図に示すように先端チップ71とガイド
チップ72とに分けて設け、先端チップ71をセラミックな
どの絶縁体としたことである。そして、センタガイド5
のガイド孔5bと係合するとともに、ガイドチップ72と嵌
合する太径部71aを設けている。
次に、本考案の2線用消耗電極式溶接トーチにおけ
る、ガスの流れについて説明する。ガス供給口金12から
供給されるガスは、トーチ本体1内を通り、ガスディス
トリビュータ13からガス室Gに噴出される。そして、ガ
ス室Gに拡散し充満したガスは、オリフィス4を通り整
流されシールドガスとして、ノズル3内をセンタガイド
5の切欠部5cを経て溶接部に供給される。一方ガス室に
充満したガスは、パージガス管14に背圧としてかかり、
主チップホルダ8,フィラチップホルダ9に至り、外気と
わずか連通するこれらの部位いわゆる、主チップホルダ
部およびフィラチップホルダ部にも背圧がかかり、空気
の混入を防止することになる。
る、ガスの流れについて説明する。ガス供給口金12から
供給されるガスは、トーチ本体1内を通り、ガスディス
トリビュータ13からガス室Gに噴出される。そして、ガ
ス室Gに拡散し充満したガスは、オリフィス4を通り整
流されシールドガスとして、ノズル3内をセンタガイド
5の切欠部5cを経て溶接部に供給される。一方ガス室に
充満したガスは、パージガス管14に背圧としてかかり、
主チップホルダ8,フィラチップホルダ9に至り、外気と
わずか連通するこれらの部位いわゆる、主チップホルダ
部およびフィラチップホルダ部にも背圧がかかり、空気
の混入を防止することになる。
以上に述べたように、本考案の2線用消耗電極式溶接
トーチは、トーチ本体の一端面と前記オリフィスとの間
は空隙であるガス室とし、該ガス室にガスディストリビ
ュータからの供給ガスを噴出・拡散しうるように構成す
るとともに、前記トーチ本体からのパージガスを、主チ
ップホルダ部およびフィラチップホルダ部へ背圧を与え
るパージガス流通路を形成したものであり、第2にノズ
ルを、主ノズルと先端ノズルとに分けて構成し、主ノズ
ルの内壁に先端部を拡径とする段差部を設け、該段差部
にセンタガイドを係合させ、主ノズルに先端ノズルを係
着することによりセンタガイドを支持している。そし
て、第3に2本のチップのうち、フィラチップを先端チ
ップとガイドチップとに分けて構成し、先端チップを絶
縁体としたことである。
トーチは、トーチ本体の一端面と前記オリフィスとの間
は空隙であるガス室とし、該ガス室にガスディストリビ
ュータからの供給ガスを噴出・拡散しうるように構成す
るとともに、前記トーチ本体からのパージガスを、主チ
ップホルダ部およびフィラチップホルダ部へ背圧を与え
るパージガス流通路を形成したものであり、第2にノズ
ルを、主ノズルと先端ノズルとに分けて構成し、主ノズ
ルの内壁に先端部を拡径とする段差部を設け、該段差部
にセンタガイドを係合させ、主ノズルに先端ノズルを係
着することによりセンタガイドを支持している。そし
て、第3に2本のチップのうち、フィラチップを先端チ
ップとガイドチップとに分けて構成し、先端チップを絶
縁体としたことである。
[考案の効果] 本考案の2線用消耗電極式溶接トーチは、トーチ本体
の一端面と前記オリフィスとの間は空隙であるガス室と
し、該ガス室にガスディストリビュータからの供給ガス
を噴出・拡散しうるように構成するとともに、ガス室か
らのパージガスを、主チップホルダ部およびフィラチッ
プホルダ部へ背圧を与えるパージガス流通路として形成
したものであるから、これによってガス室に充満したガ
スは、パージガス管に背圧としてかかり、主チップホル
ダ,フィラチイプホルダ、いわゆる、主チップホルダ部
およびフィラチップホルダ部に至り、外気とわずか連通
するこれらの部位にも背圧がかかり、空気の混入を防止
することになる。またノズルを、主ノズルと先端ノズル
とに分けて構成し、主ノズルの内壁に先端部を拡径とす
る段差部を設けることにより、この段差部にセンタガイ
ドを係合させ、主ノズルに先端ノズルを係着することに
より、簡単にセンタガイドを支持しうる。さらには、先
端ノズルを消耗品として取り替え可能であり、その保守
面,コスト面でも有効である。そして、フィラチップを
先端チップとガイドチップとに分けて構成し、先端チッ
プを絶縁体とすることにより、ノズル先端付近でのスパ
ッタの付着が著しく改善される。と同時に主チップとフ
ィラチップを確実に絶縁することができる。
の一端面と前記オリフィスとの間は空隙であるガス室と
し、該ガス室にガスディストリビュータからの供給ガス
を噴出・拡散しうるように構成するとともに、ガス室か
らのパージガスを、主チップホルダ部およびフィラチッ
プホルダ部へ背圧を与えるパージガス流通路として形成
したものであるから、これによってガス室に充満したガ
スは、パージガス管に背圧としてかかり、主チップホル
ダ,フィラチイプホルダ、いわゆる、主チップホルダ部
およびフィラチップホルダ部に至り、外気とわずか連通
するこれらの部位にも背圧がかかり、空気の混入を防止
することになる。またノズルを、主ノズルと先端ノズル
とに分けて構成し、主ノズルの内壁に先端部を拡径とす
る段差部を設けることにより、この段差部にセンタガイ
ドを係合させ、主ノズルに先端ノズルを係着することに
より、簡単にセンタガイドを支持しうる。さらには、先
端ノズルを消耗品として取り替え可能であり、その保守
面,コスト面でも有効である。そして、フィラチップを
先端チップとガイドチップとに分けて構成し、先端チッ
プを絶縁体とすることにより、ノズル先端付近でのスパ
ッタの付着が著しく改善される。と同時に主チップとフ
ィラチップを確実に絶縁することができる。
第1図は、本考案の第1の実施例の、要部断面正面図で
ある。第2図は、本考案の第1の実施例の、要部断面平
面図である。第3図は、本考案の第1の実施例の、要部
分解斜視図である。第4図は、本考案の第2の実施例
の、要部断面正面図である。第5図は、本考案の第3の
実施例の、要部断面平面図である。第6図は、従来の実
施例の説明図である。 1……トーチ本体、2……ノズルアダプタ、3……ノズ
ル、4……オリフィス、5……センタガイド、6……主
チップ、7……フィラチップ、12……ガス供給口金、13
……ガスディストリビュータ、14……パージガス管、31
……先端ノズル、32……主ノズル、71……先端チップ、
72……ガイドチップ
ある。第2図は、本考案の第1の実施例の、要部断面平
面図である。第3図は、本考案の第1の実施例の、要部
分解斜視図である。第4図は、本考案の第2の実施例
の、要部断面正面図である。第5図は、本考案の第3の
実施例の、要部断面平面図である。第6図は、従来の実
施例の説明図である。 1……トーチ本体、2……ノズルアダプタ、3……ノズ
ル、4……オリフィス、5……センタガイド、6……主
チップ、7……フィラチップ、12……ガス供給口金、13
……ガスディストリビュータ、14……パージガス管、31
……先端ノズル、32……主ノズル、71……先端チップ、
72……ガイドチップ
Claims (3)
- 【請求項1】シールドガスを用い、2線の消耗電極を溶
接部に供給しうる2線用消耗電極式溶接トーチであっ
て、 少なくとも、ノズル先端部に至る主チップとフィラチッ
プとからなる2本のチップを貫挿し、供給ガスをシール
ドガスとパージガスとに分岐可能なトーチ本体と、 トーチ本体にその一端部で支持されたノズルアダプタ
と、 該ノズルアダプタの他端部に支持されたノズルと、 シールドガスの供給口となる、トーチ本体の一端面の軸
線中心に偏して突出させて設けたガスディストリビュー
タと、 シールドガスを整流する、ノズルとノズルアダプタ間に
支持されたオリフィスと、 前記2本のチップをノズル前方に位置決めするとともに
ガス流通路となるセンタガイドとからなり、前記トーチ
本体の一端面と前記オリフィスとの間は空隙であるガス
室とし、該ガス室にガスディストリビュータからの供給
ガスを噴出・拡散しうるように構成するとともに、前記
トーチ本体からのパージガスを、主チップホルダ部およ
びフィラチップホルダ部へ背圧を与えるパージガス流通
路を形成したことを特徴とする2線用消耗電極式溶接ト
ーチ。 - 【請求項2】ノズルを、主ノズルと先端ノズルとに分け
て構成し、主ノズルの内壁に先端部を拡径とする段差部
を設け、該段差部にセンタガイドを係合させ、主ノズル
に先端ノズルを係着することによりセンタガイドを支持
したことを特徴とする請求項1記載の2線用消耗電極式
溶接トーチ。 - 【請求項3】2本のチップのうち、フィラチップを先端
チップとガイドチップとに分けて構成し、先端チップを
絶縁体としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記
載の2線用消耗電極式溶接トーチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12925690U JP2526019Y2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 2線用消耗電極式溶接トーチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12925690U JP2526019Y2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 2線用消耗電極式溶接トーチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0483479U JPH0483479U (ja) | 1992-07-21 |
JP2526019Y2 true JP2526019Y2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=31876667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12925690U Expired - Lifetime JP2526019Y2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 2線用消耗電極式溶接トーチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526019Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP12925690U patent/JP2526019Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0483479U (ja) | 1992-07-21 |
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