JP2525960Y2 - スクロール圧縮機におけるメカニカルシール構造 - Google Patents

スクロール圧縮機におけるメカニカルシール構造

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JP2525960Y2 JP1989084594U JP8459489U JP2525960Y2 JP 2525960 Y2 JP2525960 Y2 JP 2525960Y2 JP 1989084594 U JP1989084594 U JP 1989084594U JP 8459489 U JP8459489 U JP 8459489U JP 2525960 Y2 JP2525960 Y2 JP 2525960Y2
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雅之 中村
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MITSUISEIKI KOGYO KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はスクロール圧縮機、特に水循環式のスクロー
ル圧縮機におけるメカニカルシール構造に関するもので
ある。
[従来の技術] 一般に採用されているスクロール圧縮機としては、更
に噛合する旋回スクロールおよび固定スクロールと、こ
れ等を収納するケーシング本体と、前記旋回スクロール
に連結し、これを旋回運動させる回転軸等とから構成さ
れる。前記ケーシング側には旋回スクロールおよび固定
スクロールが収納される室と、前記回転軸に固定するバ
ランスウエイトが収納される室とを区画する仕切板部が
一体構造又は別体のものを固着した形で形成される。こ
れにより、旋回スクロールおよび固定スクロールが収納
される前記室と前記バランスウエイトの収納される側の
室との流通を阻止し、軸受等に冷却水等が混入しないよ
うにしている。
[考案が解決しようとする課題] 以上に説明した従来技術のスクロール圧縮機では、旋
回スクロールおよび固定スクロール側の室を水循環によ
り冷却する構造の場合には、冷却水がバランスウエイト
側の室に浸入するのを完全に防止できない問題点が生ず
る。勿論、前記旋回スクロールとケーシング本体の前記
仕切板部との間に介設されるスラストリングにより冷却
水の浸入は防止されるが、完全防止ができない場合が生
ずる。従って冷却水がバランスウエイト側の室に入り込
むと、その近傍にある軸受に水分が混入し、軸受の寿命
を低下せしめる問題点が生ずる。全系回転式のスクロー
ル圧縮機においてはその回転部分と固定側との間にシー
ル部材を介入させ、前記したような問題点を解決しよう
としたものも存在するが、一般のスクロール圧縮機にお
いてはなく、問題とされていた。
本考案は以上の問題点を解決するもので、特に水循環
式のスクロール圧縮機において旋回スクロールおよび否
定スクロール側の室に入った冷却水が軸受側に浸入する
ことを確実に防止し、その寿命の低下を防止するように
したスクロール圧縮機におけるメカニカルシール構造を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は、以上の目的を達成するために、ケーシング
本体10側に固定される固定スクロール19と、これに噛合
して圧縮室23を形成する旋回スクロール16と、ケーシン
グ本体10を圧縮室23と室26とに画成すべくケーシング本
体10側に固定される仕切板21と、仕切板21の中心孔内に
挿入され前記旋回スクロール16のボス部17に嵌着される
中間部材14と、中間部材14にクランク部13を枢支される
と共にケーシング本体10に枢支される回転軸9と、旋回
スクロール16の鏡板と仕切板21間に介設され旋回スクロ
ール16をスラスト支持するスラストリング27等を備える
スクロール圧縮機において、前記中間部材14の外周にフ
ランジ部4を有するスリーブ3を固着し、前記フランジ
部4にメカニカルシールのメーテルリング5を固着し、
前記仕切板21側のリテーナ7とメーテルリング5との間
に両者に圧接するシール部材2を介設してなるスクロー
ル圧縮機におけるメカニカルシール構造を構成するもの
である。
[作用] シール部材がケーシング本体側の仕切板部と旋回スク
ロールのボス部に固着されたスリーブ間に介設され、こ
れにより旋回スクロールおよび固定スクロールの収納さ
れる室が密閉空間として画成される。よって該室内に導
入される冷却水は前記シール部材によりシールされ、他
の室側にある軸受等には浸入しない。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
第1図はメカニカルシール1を設けたスクロール圧縮
機の全体構造を示す。
バランスウエイト8を有する回転軸9はケーシング本
体10に軸受11,12により枢支され、その先端側に形成さ
れるクランク部13は中間部材14に軸受15を介して枢支さ
れる。水循環式の場合、軸受11,12,15はグリース密封式
のものが採用される中間部材14は旋回スクロール16のボ
ス部17に嵌着される。旋回スクロール16には螺旋状のラ
ップ18がボス部17と反対側に立設形成される。固定スク
ロール19は中間ブロック20および仕切板21を介しケーシ
ング本体10側に固定されその螺旋状のラップ22はラップ
18と噛合し圧縮室23を形成する。また固定スクロール19
には圧縮媒体を吐出するための吐出口24が穿設される。
仕切板21は旋回スクロール16および固定スクロール19の
収縮されている室26とを画成するもので、本実施例では
ケーシング本体10と別体のものから形成されているが一
体構造のものであってもよい。ケーシング本体10には空
気口34が貫通形成され室26内に空気を導入し室内を冷却
する仕切板21と旋回スクロール16の鏡板間にはスラスト
リング27が介設され旋回スクロール16をスラスト支持す
る。
以上の構造により中間ブロック20に設けられた吸入管
28から室25内に導入された吸入媒体はラップ18,22間で
圧縮され、所定圧力の圧縮媒体となって吐出口24から排
出される。また図示していないが、室25内には冷却水が
冷却手段より循環供給され、室26内には前記した如く空
気口34から空気が供給されて軸受11,15等の冷却を行な
う。
次に、本実施例の主要部のメカニカルシール1につい
て第1図および第2図により説明する。
旋回スクロール16のボス部17に嵌着される中間部材14
の外周にはフランジ部4を有するスリーブ3がセットス
クリュ29により固定される。フランジ部4にはメーテン
グリング5が固着される。メーテングリング5には旋回
スクロール17が旋回運動したとき、メカニカルシール2
が常時接触し得る巾寸法を有するものからなる。一方、
仕切板21にはリング6を内面に嵌着したリテーナ7が固
定される。リテーナ7のメーテングリング5と対峙する
部分にはリング状の凹溝が30が設けられる。
シール部材2は図示の如き断面形状を有するリング状
部材からなり、全体として凹溝30内に収納され、その外
周面はリテーナ7のリング6の内周に接触し、その内周
面は凹溝30の内周面にOリング31を介して接触する。ま
たその図の上方側の平坦面はメーテングリング5に接触
し、下方側には凹溝30の底面に支持されるスプリング32
が接触し、シール部材2をメーテングリング5側に押圧
している。なおリテーナ7の内周側近傍には仕切板21に
固定したリング部材33が設けられる。冷却水は室25内に
導入される他、仕切板21に穿設された通路35を通り、リ
ング部材33とリテーナ7間の間隙36を通り、メーテング
リング5の冷却を行なう。勿論、室26内に導入される空
気によってもメーテングリング5は冷却される。また通
路35からの冷却水はスラストリング27側にも導入され、
その冷却を行なう。
以上の構造により旋回スクロール16が旋回運動すると
これに固定しているスリーブ3が同時に旋回移動する
が、メーテングリング5は前記した如く常時シール部材
2に接触する。このため室25はスラストリング27のみな
らずシール部材2の存在により完全に密閉空間として室
26側と画成されることになる。シール部材2は耐摩耗性
部材からなり、本実施例ではカーボンが用いられてい
る。またメーテングリング5およびリテーナ7(リング
6を含む)はステンレス鋼より形成される。勿論、これ
等に限定されるものではない。
室25内に入った冷却水はスラストリング27の存在によ
り旋回スクロール16のボス部17側には一応浸入しない
が、仮りに浸入したとしてもリング部材33により邪魔さ
れ、最終的シール部材2により遮断される。従って室26
側には冷却水が全く浸入しない。またメーテングリング
5とシール部材2間には摩擦が生ずるが、メーテングリ
ング5に供給される冷却水や空気の存在により摩擦熱は
低減される。
以上により、軸受11,15等には冷却水が全く浸入しな
いことにより、劣化が防止され寿命低下は発生しない。
本実施例では図示の如き形状のシール部材2を用いた
が、本考案はこの形状に限定されるものではないことは
勿論である。
[考案の効果] 以上の説明によって明らかな如く、本考案によれば旋
回スクロールおよび固定スクロールを収納する室内に導
入された冷却水が軸受側の室に浸入することが完全に防
止され、その寿命低下を防止し得る効果を上げることが
出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例の軸断面図、第2図は実施例の
主要部を示す一部拡大軸断面図である。 1……メカニカルシール、2……シール部材、3……ス
リーブ、4……フランジ部、5……メーテングリング、
6……リング、7……リテーナ、8……バランスウエイ
ト、9……回転軸、10……ケーシング本体、11,12,15…
…軸受、13……クランク部、14……中間部材、16……旋
回スクロール、17……ボス部、18,22……ラップ、19…
…固定スクロール、20……中間ブロック、21……仕切
板、23……圧縮室、24……吐出口、25,26……室、27…
…スラストリング、28……吸入管、29……セットスクリ
ュ、30……凹溝、31……Oリング、32……スプリング、
33……リング部材、34……空気口、35……通路、36……
間隙。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング本体10側に固定される固定スク
    ロール19と、これに噛合して圧縮室23を形成する旋回ス
    クロール16と、ケーシング本体10を圧縮室23と室26とに
    画成すべくケーシング本体10側に固定される仕切板21
    と、仕切板21の中心孔内に挿入され前記旋回スクロール
    16のボス部17に嵌着される中間部材14と、中間部材14に
    クランク部13を枢支されると共にケーシング本体10に枢
    支される回転軸9と、旋回スクロール16の鏡板と仕切板
    21間に介設され旋回スクロール16をスラスト支持するス
    ラストリング27等を備えるスクロール圧縮機において、
    前記中間部材14の外周にフランジ部4を有するスリーブ
    3を固着し、前記フランジ部4にメカニカルシールのメ
    ーテルリング5を固着し、前記仕切板21側のリテーナ7
    とメーテルリング5との間に両者に圧接するシール部材
    2を介設することを特徴とするスクロール圧縮機におけ
    るメカニカルシール構造。
JP1989084594U 1989-07-20 1989-07-20 スクロール圧縮機におけるメカニカルシール構造 Expired - Lifetime JP2525960Y2 (ja)

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JPH0323683U JPH0323683U (ja) 1991-03-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60135691A (ja) * 1983-12-23 1985-07-19 Hitachi Ltd スクロ−ル流体機械
JP2631839B2 (ja) * 1986-08-22 1997-07-16 株式会社日立製作所 スクロール圧縮機

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