JP2525829Y2 - 照明付き空気浄化装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、室内に設けた食卓上
で、例えばテーブルコンロを利用して焼肉その他の煙や
臭いを発生する料理を行う場合に適した照明付きの空気
浄化装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の個人住宅においては、炊事場の上
部に外気に通じる換気扇を設けて、調理時に発生する煙
などを排出するようにしたものが多い。また、マンショ
ンなどでは炊事場の上部などに建物の排気ダクトに通じ
る換気扇を設けている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】上記のように炊事場の
上部に換気扇を設けた建物の場合、換気扇の直下の調理
台上で煙の出る調理を行う場合はよいが、炊事場から離
れた別の部屋を食堂として使用する場合、食卓上で魚や
肉を焼いて煙が発生しても換気扇が遠いので、煙が速や
かに排出されず、部屋に充満してしまうという問題があ
った。

【０００４】また、排気ダクトとは無関係に、室内の空
気を下部からフィルタに吸込んで浄化したのち上方へ排
出する排気ファンと照明灯を組合せた照明付き空気浄化
装置が従来から種々提案されているが、この従来のもの
は排気ファンにより吸込まれた小虫やごみが食卓上へ落
下するという問題があった。

【０００５】この考案の課題は上記のような照明付き空
気浄化装置において、フィルタと皿状部材を有し、空気
の浄化と小虫やごみの食卓上への落下防止及びフィルタ
の目かくしが行なえる装置を提供することである。

【０００６】上記の課題を解決するため、この考案は、
室内の空気を下部からフィルタに吸込んで浄化したのち
上方へ排出する排気ファンと照明灯を組合せた照明付き
空気浄化装置において、下部が拡大し、かつ下部を開放
した透光性材料からなる排気フードの上部中央に開口部
を設けるとともに、この開口部に続く筒状体を上向きに
設け、この筒状体内に排気ファンを設けて、上記排気フ
ードの下部から吸込んだ空気を上記筒状体の上端から排
出するようになし、前記開口部内に着脱自在となるよう
嵌合固定した環状支持枠の下部に複数の脚体で皿状部材
を固定し、前記開口部内にフィルタを環状支持枠内に収
めた状態で着脱自在に配置し、上記排気フードの外側に
照明灯を設けた構成を採用したものである。

【０００７】

【作用】食卓の上方に、この考案の排気装置を設ける。
そして、モータにより排気ファンを回転させると、食卓
上で発生した煙や臭いは空気とともに排気フード内に吸
い込まれ、フィルタにより煙や臭いが吸収されて筒状部
の上端開口から清浄な空気となって排出される。

【０００８】また、フードの外側の照明灯を点灯すれば
照明用としても用いられる。さらにフィルタの下部には
皿状部材が設けてあるから、フィルタの目かくしになる
と共に、フィルタに吸い寄せられて落下するごみや小虫
は受けられ、食卓上へ落ちることはない。

【０００９】

【実施例】図１に示すように、排気フード１は下部は末
広がりに開き上部は開口部３となり、その上部に筒状体
２が一体に設けてある。そして、このフード１を透明ま
たは白色などの光を透す材料で製作する。

【００１０】また、上記開口部３内には、フィルタ４を
着脱自在に取付ける。このフィルタ４は任意のものを用
いればよいが、実施例の場合は不織布あるいは織布、紙
などの空気の流通のよいもので扁平の袋を作り、その中
に香料を吸収させた多孔質材料からなる多数の粒あるい
は活性炭のような臭気の吸収用の粒、殺菌剤を吸収させ
た粒のようなものを多数収納せしめたものである。

【００１１】図３、図４の５はフィルタカバーで、金属
やプラスチック製の環状の枠に金属またはプラスチック
の網を張ったもので、その２枚を蝶番６で開閉自在に連
結し、この２枚のカバー５でフィルタ４を挾んで係止部
７により上下のカバー５の自由端を係止する。

【００１２】図１、図２の１０はフィルタ支持枠で、上
記のようにカバー５で挾んだフィルタ４を支持枠１０に
より支持して開口部３に装着する。上記支持枠１０は内
向きＬ形横断面の環状で、プラスチックなどからなり、
その周壁の複数個所にＬ形の係止溝１１を設け、開口部
３の内周面には上記係止溝１１と係合する複数のピン１
２を設けて着脱自在とする。

【００１３】また、上記支持枠１０には複数の脚１３を
設け、この脚体１３の下端に皿状部材１４を固定する。
図１の１５はフード１の外側に装着した照明灯で、実施
例では円形リング状の蛍光灯を２本装着してあるが、複
数の白熱電球を用いてもよい。

【００１４】１６は上記フード１上に被せたカバーで、
透光性材料または透光性とせずに、照明灯１５の光を反
射する反射面を内面に設けたものでもよい。２０は筒状
部２内において、複数のアーム２１により支えたモータ
で、その下部に排気ファン２２を設ける。

【００１５】２３はモータ２０の後部に固定したパイプ
で、このパイプ２３内にモータ２０や照明灯１５用のコ
ードを収納し、このパイプ２３を天井に固定したり、ス
タンドに取付けて食卓の直上に位置させる。

【００１６】この考案の空気浄化装置は上記のような構
成であり、パイプ２３を利用して食卓の直上に位置させ
て、卓上において焼肉などを行うと同時にモータ２０に
より排気ファン２２を回転させると、食卓上で発生した
煙や臭いは空気とともに排気フード１内に吸い込まれ、
皿状部材１４の周囲を経てフィルタ４により煙や臭いが
吸収されて筒状体２の上端開口から浄化された空気が排
出される。

【００１７】また、フード１の外側の照明灯１５を点灯
すれば照明用としても用いられる。そして、フィルタ４
の下方には皿状部材１４が設けてあるから、フィルタ４
を下から見た場合の目かくしになると共に、フィルタ４
に吸い寄せられて落下するごみや小虫は、この受皿１４
で受けられ、食卓上へ落ちることはない。

【００１８】

【効果】この考案は上記のように、食卓の直上に設け
て、煙や臭いを浄化するもので、ダクトへ排気するもの
ではないから、ダクトのない部屋にも容易に設置できる
ものである。

【００１９】また、食卓の直上に設けることができるの
で、食卓上で発生した煙などを全てフードに吸引させる
ことができ、効果的な空気の浄化ができる。

【００２０】さらに、天井に照明がある場合、食卓の上
方に排気フードを設けると食卓が暗くなるが、この考案
の場合、排気フードを透光性の材料とするとともに、そ
の外側に照明灯を設けて、食卓上を十分に照明すること
ができる。また、フィルタに当って落下するごみや小虫
は皿状部材により受けられるが、この考案の場合、皿状
部材は複数の脚で支えられ、この各脚の間は広く開放さ
れているので皿状部材に孔を設けずとも空気は脚の間を
通り排気フードの下部に吸い込まれる。従って落下する
ごみや小虫は全て受皿で受けられるので、食卓上を汚す
おそれがなく、また、皿状部材は下から見上げたときの
フィルタの目かくしとなり、体裁がよくなる。

【００２１】その他に、フィルタと皿状部材は同時に一
体となる着脱式であるから、取扱いが便利であり、汚れ
たときは外して洗浄 できるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の縦断正面図

【図２】同上のフィルタ支持枠および受皿の斜視図

【図３】フィルタの断面図

【図４】フィルタカバーの一部切欠展開図

【符号の説明】

１ 排気フード ２ 筒状体 ３ 開口部 ４ フィルタ １３ 脚 １４ 皿状部材 １５ 照明灯 ２２ 排気ファン

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 室内の空気を下部からフィルタに吸込ん
   で浄化したのち上方へ排出する排気ファンと照明灯を組
   合せた照明付き空気浄化装置において、下部が拡大し、
   かつ下部を開放した透光性材料からなる排気フードの上
   部中央に開口部を設けるとともに、この開口部に続く筒
   状体を上向きに設け、この筒状体内に排気ファンを設け
   て、上記排気フードの下部から吸込んだ空気を上記筒状
   体の上端から排出するようになし、前記開口部内に着脱
   自在となるよう嵌合固定した環状支持枠の下部に複数の
   脚体で皿状部材を固定し、前記開口部内にフィルタを環
   状支持枠内に収めた状態で着脱自在に配置し、上記排気
   フードの外側に照明灯を設けたことを特徴とする照明付
   き空気浄化装置。