JP2525607Y2 - フラツシユ電源の保護装置 - Google Patents

フラツシユ電源の保護装置

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JP2525607Y2
JP2525607Y2 JP2262790U JP2262790U JP2525607Y2 JP 2525607 Y2 JP2525607 Y2 JP 2525607Y2 JP 2262790 U JP2262790 U JP 2262790U JP 2262790 U JP2262790 U JP 2262790U JP 2525607 Y2 JP2525607 Y2 JP 2525607Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はフラツシユ電源の保護装置に係り、特にメイ
ンコンデンサが所定値以上の電圧で所定時間以上充電さ
れたとき、電荷を放出して安全保護の動作を行うフラツ
シユ電源の保護装置に関する。
〔従来の技術〕
メインコンデンサの充電電荷でフラツシユランプの発
光を行うフラツシユ電源は、例えば複写機の露光用或は
定着用の光源として使用されている。
この場合、メインコンデンサに耐圧値以上の電圧が印
加されると、メインコンデンサは破損してしまう。
この破損事故の発生を防止するために、防爆装置付き
のメインコンデンサが通常使用されている。また、メイ
ンコンデンサに所定値以上の電圧が充電されたことを検
出して、充電動作を停止することも行われている。
〔考案が解決しようとする課題〕
防爆装置付きのメインコンデンサは、一度防爆装置が
作動すると、メインコンデンサが使用出来なくなるので
不便である。
メインコンデンサに所定値以上の電圧が充電されたこ
とを検出し、充電動作を停止する方式では、例えば1000
V〜2000Vという高電圧の電荷がメインコンデンサに残留
電荷として残留された状態となる。このため、オペレー
タが誤つてメインコンデンサに手を触れると、激しい衝
撃を伴つて感電し、その結果皮膚の傷害を生じることも
ある。
本考案は、前述したようなフラツシユ電源の現状に鑑
みてなされたものであり、その目的はメインコンデンサ
が過充電状態となつて破損することを防止すると共に、
オペレータを感電事故から防止することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、前記の目的を達成するため、フラツシユラ
ンプと、このフラツシユランプを発光させる電荷が充電
されるメインコンデンサと、このメインコンデンサに並
列に接続される放電用接点と、前記メインコンデンサに
所定値以上の電圧が所定時間以上充電されたことを検出
する過充電検出回路と、前記メインコンデンサへの充電
を制御すると共に、前記過充電検出回路が前記メインコ
ンデンサの過充電を検出したとき、前記フラツシユラン
プの発光と前記放電用接点の短絡のいずれかを選択して
前記メインコンデンサの電荷の放電を行う制御回路とを
有する構成とした。
また、前記の目的を達成するための他の手段として、
前記の構成にフラツシユランプが発光したか否かを検出
する発光検出器を加え、前記制御回路にて、前記メイン
コンデンサへの充電の制御と、前記過充電検出回路が前
記メインコンデンサの過充電を検出したとき、まず、前
記フラツシユランプを発光させる動作を行つて前記発光
検出器にて発光の有無を検出し、発光しなかつたとき、
前記放電用接点を短絡して前記メインコンデンサの電荷
の放電を行う構成とした。
〔作用〕
前者の手段は、過充電検出回路によつてメインコンデ
ンサに所定値以上の電圧が所定時間以上充電されたこと
が検出されると、制御回路によつてフラツシユランプの
発光と放電用接点の短絡のいずれかの選択し、メインコ
ンデンサに充電された電荷の放電を行う。よつて、過充
電によるメインコンデンサの破壊とメインコンデンサ内
に残つた電荷による感電事故とが防止される。
一方、後者の手段は、過充電検出回路によつてメイン
コンデンサに所定値以上の電圧が所定時間以上充電され
たことが検出されると、まず制御回路によつてフラツシ
ユランプを発光させる動作を行う。そして、このときに
フラツシユランプが発光したか否かを発光検出器にて検
出し、発光しなかつたときには放電用接点を短絡してメ
インコンデンサに充電された電荷の放電を行う。よつ
て、過充電によるメインコンデンサの破損とメインコン
デンサ内に残つた電荷による感電事故とを、より確実に
防止することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、実施例の構成を示す回路図である。
先ず、第1図を参照して、実施例の構成を説明する。
交流電源1が一次側に接続されている整流器2の二次
側端子間に、平滑用のコンデンサ3が接続されている。
このコンデンサ3に並列に、メイントランス4の一次側
が接続され、メイントランス4の二次側には、整流側の
ダイオード5を介してメインコンデンサ6が並列に接続
されている。このメインコンデンサ6に並列に、フラツ
シユランプ7が接続され、またメインコンデンサ6に並
列に放電用リレー17の接点、すなわち放電用接点16が接
続されている。
一方、直流電源8を駆動電源とする制御回路9が設け
られ、この制御回路9はスイツチングトランジスタ10を
介して、前記メイントランス4に接続されている。制御
回路9と前記ダイオード5の陰極側との間には、比較器
12とタイマ13とを主構成要素とする過充電検出回路11が
接続されている。
また、制御回路9には、フラツシユランプ7の発光を
検出する発光検出器14が接続されている。本例では、こ
の発光検出器14として、前記メインコンデンサ6から前
記フラツシユランプ7に印加される電流を検出する電流
検出器が用いられている。同様にして、制御回路9には
フラツシユランプ7のトリガ電極に接続されるトリガ回
路15が接続され、さらに制御回路9には放電用接点16の
開閉を行う放電用リレー17が接続されている。
そして、実施例では制御回路9に、過充電検出回路11
がメインコンデンサ6の過充電を検出しているにもかか
わらず、フラツシユランプ7の発光が検出されない場合
に、放電用リレー17を作動させ放電用接点16を短絡し
て、メインコンデンサ6の電荷の放電を行う保護放電手
段が設けられている。
次に実施例の保護動作の説明に先立ち、フラツシユ電
源の発光動作を説明する。
交流電源1からの交流電圧が整流器2により整流さ
れ、平滑用のコンデンサ3により平滑化されてメイント
ランス4の一次側に入力される。メイントランス4の二
次側に得られる交流高電圧が、整流用ダイオード5によ
り整流され、この直流電圧でメインコンデンサ6が充電
される。
この充電電圧は1000V〜2000Vに達するが、ダイオード
5の出力端子とアース間に直列に接続された抵抗R1,R2
の接続点(電圧分割点)の電圧が、制御回路9によつて
所定電圧と比較される。
そして、得られる比較値に基づいて、充電電圧が所定
電圧となるように、スイツチングトランジスタ10による
充電電圧の制御が行われる。
制御回路9から指令信号が出力されると、トリガ回路
15によつて、フラツシユランプ7のトリガ電極にパルス
状の高電圧が印加され、フラツシユランプ7の陽極から
陰極へメインコンデンサ6の放電電流が瞬時に流れて、
フラツシユランプ7が発光する。
メインコンデンサ6の電荷が一瞬にして放電して生じ
る放電電流は、数百アンペアから千数百アンペアにも達
する。例えば、複写機の露光用或は定着用にフラツシユ
電源を使用した場合には、前述のフラツシユランプ7の
発光によつて露光或は定着が行われる。
第2図は、実施例の保護動作を説明するフローチヤー
トである。
同図を参照して、実施例の保護動作を説明する。
同図のステツプS1において、抵抗R1,R2による電圧分
割点aの電圧Vaと、抵抗R3,R4による標準電圧Vccの分割
電圧Vbとが比較器12で比較される。この分割電圧Vbは、
メインコンデンサ6の耐圧電圧値よりやや低い値に設定
されている。
この比較によりVaVbであると判定されるとステツプ
S2に進んでタイマ13がセツトされ、タイマ13による計数
が介しされる。そしてステツプS3に進み、ステツプS3に
おいてタイマ13の計数が、所定計数値t1に達したと判定
されるとステツプS4に進む。
ステツプS4では、制御回路9からの指令信号がトリガ
回路15に入力され、フラツシユランプ7が発光し、メイ
ンコンデンサ6の充電電荷が放電される。この放電によ
つてメインコンデンサ6の充電電圧が、許容耐圧値を越
えることが避けられ、メインコンデンサ6の破損が防止
される。
しかし、例えばフラツシユランプ7が劣化等していて
発光しないと、メインコンデンサ6の充電電荷が放電さ
れない。
そこで、実施例ではステツプS5に進んで、発光検出器
14による放電電流の検出が判定され、ステツプS5の判定
がYESであると保護動作は完了するが、ステツプS5の判
定がNOであるとステツプS6に進むように動作する。
そして、ステツプS6で制御回路9からの指令信号によ
つて、放電用リレー17が付勢され放電用接点16がオンと
なる。これにより、メインコンデンサ6の充電電荷が放
電される。
このように実施例によると、例えばフラツシユランプ
7が劣化等している場合でも、確実にメインコンデンサ
6の充電電圧が許容耐圧値に達する前に、充電電荷が放
電されメインコンデンサ6の破損が防止される。また、
メインコンデンサ6が過充電状態で放置されることがな
くなり、オペレータの感電防止も行われる。
なお、前記実施例においては、過充電検出回路11によ
つてメインコンデンサ6に所定値以上の電圧が所定時間
以上充電されたことが検出された場合、まずフラツシユ
ランプ7を発光すべく動作を行い、フラツシユランプ7
が発光しなかつたとき改めて放電用接点を短絡するとい
つた構成をとるが、制御回路にフラツシユランプ7の発
光と放電用接点16の短絡のいずれかを選択的に行う機能
を付加し、これによつてメインコンデンサの電荷を放電
するといつた構成をとることもできる。本例の場合に
は、フラツシユランプ7が発光したか否かを検出する発
光検出器を省略することができる。
〔考案の効果〕
請求項(1)に記載の考案は、過充電検出回路がメイ
ンコンデンサに所定値以上の電圧が所定時間以上充電さ
れたことを検出すると、制御回路によつて、フラツシユ
ランプの発光とメインコンデンサに並列に接続されてい
る放電用接点の短絡のいずれかが選択され、メインコン
デンサの電荷の放電を行う。このため、メインコンデン
サが過充電状態で放置されることがなく、メインコンデ
ンサの過充電破損が避けられ、オペレータの感電事故も
防止される。
また、請求項(2)に記載の考案は、過充電検出回路
がメインコンデンサに所定値以上の電圧が所定時間以上
充電されたことを検出し、且つ発光検出器がフラツシユ
ランプの発光を検出しないと、制御回路によつてメイン
コンデンサに並列に接続されている放電用接点が短絡さ
れ、メインコンデンサの電荷の放電を行う。このため、
フラツシユランプが特性劣化などが原因で発光しないこ
とがあつても、メインコンデンサが過充電状態で放置さ
れることがなく、メインコンデンサの過充電破損が避け
られ、オペレータの感電事故も防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の構成を示す回路図、第2図
は本考案の一実施例の動作を示すフローチヤートであ
る。 6……メインコンデンサ、7……フラツシユランプ、9
……制御回路、11……過充電検出回路、12……比較器、
13……タイマ、14……検出器、15……トリガ回路、16…
…放電用接点、17……放電用リレー。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フラツシユランプと、このフラツシユラン
    プを発光させる電荷が充電されるメインコンデンサと、
    このメインコンデンサに並列に接続される放電用接点
    と、前記メインコンデンサに所定値以上の電圧が所定時
    間以上充電されたことを検出する過充電検出回路と、前
    記メインコンデンサへの充電を制御すると共に、前記過
    充電検出回路が前記メインコンデンサの過充電を検出し
    たとき、前記フラツシユランプの発光と前記放電用接点
    の短絡のいずれかを選択して前記メインコンデンサの電
    荷の放電を行う制御回路とを有することを特徴とするフ
    ラツシユ電源の保護装置。
  2. 【請求項2】フラツシユランプと、このフラツシユラン
    プを発光させる電荷が充電されるメインコンデンサと、
    このメインコンデンサに並列に接続される放電用接点
    と、前記メインコンデンサに所定値以上の電圧が所定時
    間以上充電されたことを検出する過充電検出回路と、前
    記フラツシユランプが発光したか否かを検出する発光検
    出器と、前記メインコンデンサへの充電を制御すると共
    に、前記過充電検出回路が前記メインコンデンサの過充
    電を検出したとき、まず前記フラツシユランプを発光さ
    せる動作を行つて前記検出器にて発光の有無を検出し、
    発光しなかつたとき、前記放電用接点を短絡して前記メ
    インコンデンサの電荷の放電を行う制御回路とを有する
    ことを特徴とするフラツシユ電源の保護装置。
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