JP2525365B2 - 情報記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、情報記録装置、特にポータブル型の情報記
録装置に関する。

従来技術 近年、各種入・出力装置、記憶手段の小型化され、こ
れにより種々の記録媒体に記録されていた情報を電子化
して記録できる装置がいろいろ提案されている。例え
ば、書類を光または磁気ディスクに書き込んで入・出力
する装置や、写真をビデオフロッピーに記録して、テレ
ビモニターに表示させる等である。

しかし、現実にはまた多くの雑多な情報がノートやハ
ードコピーの状態であふれている。これらの情報は、各
個人にとって捨てがたいものであり、仮に前記のような
ディスクに書込んで保存しようとしても、その入・出力
操作が煩しく、かえって非効率であるといえる。

このような問題を解決するものとして、本願出願人は
入力・表示・記憶手段を一体とし、手書き入力した原稿
をそのまま蓄えておくようなポータブル型の情報記録装
置：所謂電子ノートのようなものを検討した。

ここで、要求される仕様としては、コンパクトでポー
タブル型となること以外に誰にでも使える取扱いの容易
さが重要である。

目的 本発明は、上述した事情に鑑み、入力・出力内容の切
換えを簡単な操作で行い得る情報記録装置を提供するこ
とを目的とする。

構成 この目的を、分類された複数の領域がそれぞれ複数の
記憶域を有する記憶手段と、前記複数の領域から所望の
領域を選択する領域選択手段と、該領域選択手段で選択
された領域中の所望の記憶域を選択する記憶域選択手段
と、前記所望の記憶域に記憶された情報を表示する表示
手段または前記所望の記憶域に記憶する情報を入力する
入力手段の少なくとも一方の付属機能手段とを有するこ
とにより達成した。

以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。

第１図において、符号１は情報記録装置の全体に示
し、本例の情報記録装置の本体は数頁に亘るノート状に
構成されている。この情報記録装置１は付属機能を手段
として表示手段と入力手段を備えており、各頁を見開い
た際、各左側頁に例えば液晶ディスプレイの如き薄型フ
ラットディスプレイ２として構成された表示手段が設け
られている。そして、各右側頁にはマトリックス状の磁
気感知コイルを埋め込んだ書込みボード３が設けられ、
この書込みボード３と書込みペン４とで本実施例の入力
手段を構成している。

かく構成の情報記録装置１は、複数の領域を備えた記
憶手段（図示せず）を有しており、本例では領域が見開
き２頁に付き１つ設けられ、この領域は次のようにして
切換えられる。

上記薄型フラットディスプレイ２及び書込みボード３
は、その周辺のみを囲むように設けられたプラスチック
等の支持枠体５に支持され、この支持枠体５がノート状
に構成されている。そして、第１図に示すように、各支
持枠体５にはそれぞれの回転部６に磁石７と、その有無
を検知するリードスイッチ８とからなるスイッチ装置が
設けられ、このスイッチ装置によって領域を切り換えて
所望の領域を選択することができる領域選択手段を構成
している。

この構成によれば、支持枠体５をめくっていくと、各
頁にそれぞれ設けた磁石７とリードスイッチ８の組合せ
によって、現在何頁目が開らかれているか知ることがで
きる。そして、それによって薄型フラットディスプレイ
２に表示される内容及び書込みを行う領域を選択するこ
とができる。

かくして、情報記録装置１は頁をめくるだけで領域を
変更でき、その操作が極めて簡単である。

ところで、記憶手段として例えば全体で1MbitのRAMを
用いた場合、最大で120頁分位の内容を記憶できる。そ
こで、本実施例の情報記録装置１は６つの見開き頁を設
けて、記憶手段を１つの見開き頁が１領域とする６つの
領域に分類すれば、１領域である各見開き頁毎に20頁分
の記憶域ができる。そして、情報記録装置１にはこの20
頁分の記憶域から所望の記憶域を選択することができる
記憶域選択手段としての細部選択スイッチ９を設けてい
る。

かく構成すれば、頁めくりで６つの分類の頭出しを行
った後、細部選択スイッチ９を押すことにより、１つの
領域中の20頁分の頁をめくって行くことができる。

第３図は、本発明の別の実施例で、本実施例では情報
記録装置11が左頁がディスプレイ12、右頁が書込みボー
ド13の１頁分しか設けていない。そして、本例では右端
に例えば６個のプツシュ式スイッチ18として構成された
領域選択手段を設け、このスイッチ18によって領域を切
換えるように構成している。また、本例においても、前
記実施例と同様に細部選択スイッチ19を設けている。

かく構成の情報記録装置11はスイッチ18を選択操作す
るだけで領域を切換えられる。

以上、本発明の好ましい実施域について説明したが、
本発明は上記実施例に限定されず、各種改変できるもの
である。例えば、上記実施例では付属機能手段として表
示手段及び入力手段を備えていたが、予め情報が記憶ず
み記憶手段を用いて、単に表示手段のみを設けたものに
も適用できる。また、入力手段だけを設け、表示は別の
機械によって行なうものにも適用できる。

効果 本発明によれば、入力・出力内容を簡単な操作で切換ら
れ、しかもその構成も簡単であり、安価で操作性の良い
ポータブル型の情報記録装置を提供できる。また、複数
の領域から所望の領域を選択する領域選択手段と、該領
域選択手段で選択された領域中の所望の記憶域を選択す
る記憶域選択手段とを有するので、多数の記憶域の中か
ら所望の記憶域を素早く且つ簡単に選択し、情報を表示
または入力を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す斜視図、第２図は本
発明の別の実施例を示す斜視図である。 1,11……情報記録装置 2.12……ディスプレイ 3,13……書込みボード ４……書込みペン ７……磁石、８……リードスイッチ 18……プッシュスイッチ

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】分類された複数の領域がそれぞれ複数の記
   憶域を有する記憶手段と、 前記複数の領域から所望の領域を選択する領域選択手段
   と、 該領域選択手段で選択された領域中の所望の記憶域を選
   択する記憶域選択手段と、 前記所望の記憶域に記憶された情報を表示する表示手段
   または前記所望の記憶域に記憶する情報を入力する入力
   手段の少なくとも一方の付属機能手段と、 を有することを特徴とする情報記憶装置。
2. 【請求項２】装置全体がノート状に構成され、前記領域
   選択手段が、頁めくり操作によって選択を行うスイッチ
   装置であることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
   載の情報記憶装置。
3. 【請求項３】前記領域選択手段が、プッシュ式スイッチ
   であることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の
   情報記録装置。
4. 【請求項４】前記記憶域選択手段が、プッシュ式スイッ
   チであることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
   の情報記憶装置。