JP2525335Y2 - 広帯域八木アンテナ - Google Patents

広帯域八木アンテナ

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JP2525335Y2
JP2525335Y2 JP2229992U JP2229992U JP2525335Y2 JP 2525335 Y2 JP2525335 Y2 JP 2525335Y2 JP 2229992 U JP2229992 U JP 2229992U JP 2229992 U JP2229992 U JP 2229992U JP 2525335 Y2 JP2525335 Y2 JP 2525335Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一本のアンテナで広い
周波数帯域において効率良く電波を送信または受信する
ことができる広帯域八木アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように4エレメントで構成さ
れる従来の八木アンテナ70は、放射器を構成する給電
エレメント71と、給電エレメント71の後方に設けた
反射エレメント72と、前記給電エレメント71の前方
に導波エレメント73、74とを備え、反射エレメント
72、導波エレメント73、74は、給電エレメント7
1の前方に向かって順次長さが短かいエレメントが用い
られ、前記各エレメント71〜74はそれぞれ所定の間
隔を有して配置されている。そして、従来の八木アンテ
ナ70を使用した場合の定在波比及び周波数との関係を
図6に示すが、中心周波数が1280MHzのものであ
れば、1260MH〜1300MH間の周波数帯域
においては、定在波比(SWR:standing w
ave ratio)が略1.22〜1.4となる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
八木アンテナ70は、製作された時点で送信可能周波数
が所定の狭い周波数帯域に定まり、図6に示すように周
波数帯域のうち、中心周波数から離れた、たとえば12
60MHや1300MHでは電波がアンテナに乗ら
ず、定在波比が悪いものであった。そこで、広い範囲の
帯域で送信する場合は、アンテナの長さを変えたりアン
テナ自体を変えなければならず、不便であるという問題
点があった。本考案はこのような事情に鑑みてなされた
もので、一本のアンテナで広い帯域において、比較的低
い定在波比で送信または受信することができる広帯域八
木アンテナを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の広帯域八木アンテナは、電波を送信又は受信する
放射器と、該放射器の前方に直線状に並べられた複数の
導波器とを少なくとも有する八木アンテナにおいて、送
信又は受信する周波数帯域を連続する複数の帯域に区分
し、該複数の区分された帯域にそれぞれ同調し、後部が
長く前部が短い長短2本の整合エレメントからなる整合
導波器の群を、前記放射器と前記導波器の中間位置に波
長の長い順に所定間隔で並べ、更に、前記整合導波器の
群の前方で前記導波器の後方に、それぞれが前記各々整
合導波器の短いエレメントより長く、しかも後部が長く
前部が短い長短2本の補正エレメントからなる総合補正
用導波器を設けている。また、請求項2記載の広帯域八
木アンテナは、請求項1記載の広帯域八木アンテナにお
いて、前記放射器はフォールデッドループアンテナとな
って、該放射器の後方には反射器が設けられている。な
お、請求項1、2記載の広帯域八木アンテナを、送信専
用に使用する場合であっても、受信専用で使用する場合
であっても、本考案は適用される。
【0005】
【作用】請求項1及び2記載の広帯域八木アンテナにお
いては、受信する周波数帯域を連続する複数の帯域に区
分して複数の区分された帯域に整合するそれぞれ長短2
本の整合エレメントを有する整合導波器の群を放射器の
前方に波長の長い順に所定間隔で並べて、更には前記整
合導波器の群の前方に総合補正用導波器を配置したの
で、一本のアンテナを用いて比較的広い周波数帯域にお
いて定在波比(SWR)が小さい八木アンテナを提供で
きる。そして、総合補正用導波器の前方に導波器を配置
したので、これによってアンテナの利得を上げることが
でき、自分の使用目的の周波数に整合させて効率良く電
波を送信することができる。
【0006】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案
を具体化した実施例につき説明し、本考案の理解に供す
る。ここに、図1は本考案の一実施例に係る広帯域八木
アンテナの斜視図、図2は同平面図、図3は同側面図、
図4は同広帯域八木アンテナを使用した結果を定在波比
及び周波数との関係において示す説明図である。図1〜
図3に示すように、本考案の一実施例に係る広帯域八木
アンテナ10は、放射器11と、放射器11の前方に配
置され、整合導波器の群を構成する第1の整合導波器1
2、第2の整合導波器13及び第3の整合導波器14
と、この前方に配置されている総合補正用導波器15と
を有している。そして、総合補正用導波器15の前方に
は複数の導波器16が設けられ、放射器11の後方には
反射器17を備えている。前記反射器17、第1〜第3
の整合導波器12〜14、及び総合補正用導波器15を
それぞれ構成する各エレンメントはそれぞれ絶縁樹脂製
の連結部材19を介して、また放射器11は絶縁樹脂製
の連結部材18を介してアルミ製の角パイプ20に取付
けられている。前記放射器11は連結部材18の内部に
埋設されて同軸ケーブル21に接続されている。なお、
図1において22は中央を屈曲させて両端のボルト部2
3を前記角パイプ20の孔24に嵌入させた取付け部
材、25は固定部材、26はナットである。
【0007】以下、これらについて詳しく説明する。前
記放射器11は、棒状のステンレス素材を用いて両端を
屈曲して横拡がりのリング状に形成されている。前記第
1の整合導波器12は、図2及び図3に示すように棒状
のステンレス素材を用いた長短2本の整合エレメント2
7、28からなり、前者はその長さが102mmであ
り、放射器11から21mmの距離に配設され、後者は
長さが92mmであり、前記放射器11から48mmの
距離に配置されている。前記第2の整合導波器13は、
棒状のステンレス素材を用いた長短2本の整合エレメン
ト29、30からなり、前者はその長さが100mmで
あり、放射器11から95mmの距離に配置され、後者
は長さが92mmであり、放射器11から121mmの
距離に配置されている。
【0008】前記第3の整合導波器14は、棒状のステ
ンレス素材を用いた長短2本の整合エレメント31、3
2を有し、前者はその長さが98mmであり、放射器1
1から152mmの距離に配置され、後者は長さが92
mmであり、放射器11から204mmの距離に配置さ
れている。前記総合補正用導波器15は、棒状のステン
レス素材を用いた長短2本の補正エレメント33、34
を有し、前者はその長さが96mmであり、放射器11
から260mmの距離に配置され、後者は長さが94m
mであり、放射器11から342mmの距離に配置され
ている。前記導波器16は、棒状のステンレス素材を用
い、その長さが90mmであり、補正エレメント34に
隣接する導波器16は放射器11から437mmの距離
に配置され、以後前方に90mmの間隔で複数配置され
ている。前記反射器17は、棒状のステンレス素材を用
いて、その長さが118mmであり、放射器11から3
8mmの距離に配設されている。前記連結部材18は太
めの柱状に形成され、内部に放射器11の端部を埋設
し、端部は前記同軸ケーブル21に接続され、連結部材
19は、上部に前記第1、2、3の整合導波器12、1
3、14、総合補正用導波器15、導波器16、反射器
17の各エレメントの中央部分を嵌入させている。な
お、図2及び図3においては、広帯域八木アンテナ10
は、導波器16を一部省略して図示したものである。
【0009】続いて、本考案の一実施例に係る広帯域八
木アンテナ10の構成を周波数との関係において説明
し、その使用結果について説明する。前記広帯域八木ア
ンテナ10は、放射器11、第1、2、3の整合導波器
12、13、14、総合補正用導波器15、導波器16
及び反射器17を角パイプ20に所定の間隔を設けて配
置し、更に、第1、2、3の整合導波器12、13、1
4のそれぞれを構成する複数のエレメントの長さは放射
器11の前方に向かって基本的に短くなるように形成さ
れ、前記第1、第2及び第3の整合導波器12、13、
14は、前記総合補正用導波器15によって総合的に補
正される。そして、周波数帯域を第1の整合導波器1
2、第2の整合導波器13及び第3の整合導波器14を
用いた三つの周波数帯域に分け、それぞれを1265〜
1275MH帯(λ=0.237〜0.235m)の
周波数帯域、1275〜1285MH帯(λ=0.2
35〜0.233m)の周波数帯域、1285〜130
0MH帯(λ=0.233〜0.231m)の周波数
帯域とし、それぞれの中心周波数を1270MH(λ
=0.236)、1280MH(λ=0.234)、
1292.5MHz(λ=0.232)になるように設
定した。
【0010】その結果、高利得の複射エネルギーを得
て、図4に示すように1260MH〜1300MH
間の全ての周波数域において定在波比(SWR)が、略
1.15〜1.2間となり、比較的低い定在波比で送信
することができた。以上のように本考案の一実施例に係
る広帯域八木アンテナ10を用いれば、一本のアンテナ
で、指向性を狭く得て一定方向に広い周波数帯域におい
て効率良く送信することができる。また、前記広帯域八
木アンテナ10は、前記放射器11の製造誤差による形
状の違いに対しては、第1、2、3の整合導波器12、
13、14及び総合補正用導波器15のそれぞれの位置
を略1/10ミリ単位で前後に移動させることで簡単に
補正することが可能である。更に、第1、2、3の整合
導波器12、13、14、総合補正用導波器15及び導
波器16を適当に移動させることにより、所望の周波数
に整合させることができる。なお、前記放射器11、第
1、2、3の整合導波器12、13、14、総合補正用
導波器15、導波器16及び反射器17はステンレス製
の金属素材を用いたが他の金属素材を用いても良い。前
記角パイプ20はアルミニウムを用いて形成したが、他
の金属素材を用いても良い。
【0011】
【考案の効果】請求項1及び2記載の広帯域八木アンテ
ナにおいては、後部が長く前部が短い長短2本のエレメ
ントからなる整合導波器の群を放射器の前方に所定間隔
で並設し、更に前記整合導波器の群の前方に後部が長く
前部が短い長短2本のエレメントからなる総合補正用導
波器を配置したので、一本のアンテナを用いて一定方向
に指向性に有し、しかも広い周波数帯域において定在波
比(SWR)の小さい状態で効率良く電波を送信または
受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る広帯域八木アンテナの
斜視図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】同広帯域八木アンテナを使用した結果を定在波
比及び周波数との関係において示す説明図である。
【図5】従来の八木アンテナの概略説明図である。
【図6】従来の八木アンテナを使用した結果の一例を定
在波比及び周波数との関係において示す説明図である。
【符号の説明】
10 広帯域八木アンテナ 11 放射器 12 第1の整合導波器 13 第2の整
合導波器 14 第3の整合導波器 15 総合補正
用導波器 16 導波器 17 反射器 18 連結部材 19 連結部材 20 角パイプ 21 同軸ケー
ブル 22 取付け部材 23 ボルト部 24 孔 25 固定部材 26 ナット 27 整合エレ
メント 28 整合エレメント 29 整合エレ
メント 30 整合エレメント 31 整合エレ
メント 32 整合エレメント 33 補正エレ
メント 34 補正エレメント

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波を送信又は受信する放射器と、該放
    射器の前方に直線状に並べられた複数の導波器とを少な
    くとも有する八木アンテナにおいて、 送信又は受信する周波数帯域を連続する複数の帯域に区
    分し、該複数の区分された帯域にそれぞれ同調し、後部
    が長く前部が短い長短2本の整合エレメントからなる整
    合導波器の群を、前記放射器と前記導波器の中間位置に
    波長の長い順に所定間隔で並べ、 更に、前記整合導波器の群の前方で前記導波器の後方
    に、それぞれが前記各々整合導波器の短いエレメントよ
    り長く、しかも後部が長く前部が短い長短2本の補正エ
    レメントからなる総合補正用導波器を設けたことを特徴
    とする広帯域八木アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記放射器はフォールデッドループアン
    テナとなって、該放射器の後方には反射器が設けられて
    いる請求項1記載の広帯域八木アンテナ。
JP2229992U 1992-03-12 1992-03-12 広帯域八木アンテナ Expired - Lifetime JP2525335Y2 (ja)

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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
遠藤敬二、他「ハムのアンテナ技術」(昭48−12−20)日本放送出版協会、P.223−230

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