JP2525334B2 - アスファルト乳剤の散布車 - Google Patents

アスファルト乳剤の散布車

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JP2525334B2
JP2525334B2 JP5278094A JP27809493A JP2525334B2 JP 2525334 B2 JP2525334 B2 JP 2525334B2 JP 5278094 A JP5278094 A JP 5278094A JP 27809493 A JP27809493 A JP 27809493A JP 2525334 B2 JP2525334 B2 JP 2525334B2
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spraying
vehicle
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剛 佐々木
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株式会社旭商会
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスファルト乳剤の散
布車に関し、詳しくは、車体の幅方向に進退自在に支持
された支持部に保持され、該支持部が後退すると車体の
側面内に収納され前進すると車体の側面から突出する散
布装置を備えたアスファルト乳剤の散布車に関する。
【0002】
【従来の技術】道路をアスファルト舗装する際には、道
路にアスファルト乳剤を散布する。そして、従来より、
道路にアスファルト乳剤を散布する散布車の中には、車
体の幅方向に進退自在に支持された支持部に保持され、
該支持部が後退すると車体の側面内に収納され前進する
と車体の側面から突出する散布装置を備えたものがあ
る。このような散布車は、その散布装置を車体の側面か
ら突出させると、車幅以上の幅でアスファルト乳剤を散
布することができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
散布車にあっては、車体の側面から突出した状態の散布
装置が固定ピン等により堅固に固定されていたため、ア
スファルト乳剤の散布の際に散布装置にガードレール等
の障害物が衝突すると、散布装置自体が破損したり、場
合によっては散布車自体が破損してしまうものであっ
た。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、車体
の側面から突出した状態の散布装置がガードレール等の
障害物に衝突しても、散布装置自体や散布車自体が破損
することないアスファルト乳剤の散布車を、簡単な構造
によって提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本発明の採った手段を、図面に使用する符号を付し
て説明すると、「車体10の幅方向に進退自在に支持さ
れた支持部30に保持され、該支持部30が後退すると
車体10の側面内に収納され前進すると車体10の側面
から突出する散布装置20を備えたアスファルト乳剤の
散布車100において、前記散布装置20を、前記支持
部20に車体10の前後方向に回動自在に支持すると共
に、車体10の前方向に付勢したことを特徴とするアス
ファルト乳剤の散布装置100」である。
【0006】
【発明の作用】このように構成された本発明のアスファ
ルト乳剤の散布車100は、散布装置20が支持部材3
0に回動自在に支持されているため、車体10の側面か
ら突出した状態の散布装置20に障害物が衝突しても、
散布装置20の回動により衝突の衝撃が緩衝される。こ
のため、散布装置20自体や散布車100自体が破損す
ることはなくなる。
【0007】また、散布装置20は、車体10の前方向
に付勢されているため、例えば障害物の衝突によって回
動して車体10の側面内に収納されても、障害物がなく
なると直ちに車体10の側面から突出するように復帰し
て、通常の作業を継続して行え得ることになる。
【0008】
【実施例】次に、本発明のアスファルト乳剤の散布車1
00の実施例を、図面に従って詳細に説明する。
【0009】図1には、本発明に係るアスファルト乳剤
の散布車100の一実施例を示してある。この散布車1
00は、車体10の後部と、車体10の後輪後方の両側
面部との各々に、アスファルト乳剤を散布する散布装置
20を備えており、後部の散布装置20aにより車幅分
の幅でアスファルト乳剤を塗布することができ、加え
て、両側面部の散布装置20により車幅以上の幅でアス
ファルト乳剤を塗布することができるものである。
【0010】両側面部の散布装置20は、図2及び図3
に示すように、中空状の鋼管から略L字状に形成される
と共に上部にアスファルト乳剤の供給管14が接続され
て内部にアスファルト乳剤が流通されるアーム21と、
端部にアスファルト乳剤を噴出するノズル24を有し前
記アーム21の下面に接続された複数の支管22と、各
支管22の途中に配設されてノズル24からのアスファ
ルト乳剤の噴出を制御するコック23と、各コック23
をリンク27を介して作動するシリンダ26と、ノズル
24の四方を包囲するカバー25等から構成されてい
る。
【0011】ここで、アーム21は、下部が支持部30
によって車体10の前後方向に回動自在に支持され、上
部が台車40によって車体10の前後方向に回動自在に
支持されている。そして、アーム21の下部を支持する
支持部30は、車体10に固着された角型鋼管11に挿
嵌されて車体10の幅方向に進退自在に支持されてい
る。また、アーム21の上部を支持する台車40は、車
体10の幅方向に形成されたレール12上を走行するよ
うにしてあり、散布装置20の進退を無段階に固定でき
るように、車体10の下面に固着されたL型鋼13を挟
持するクランプ41を備えている。なお、車体10に所
定ピッチで複数の貫通孔15を設け、台車40と所望の
貫通孔15とにピン42を挿通することにより、散布装
置20を所定ピッチ間隔で進退して固定できるようにし
てもよい。なお、支持部30によりアーム21を十分な
強度で保持できるれば、台車40は必ずしも必要でな
く、この場合、支持部30に前述したような散布装置2
0の進退の固定手段を設ければよい。
【0012】一方、散布装置20は、支持部30が前進
して車体10の側面から突出すると、この状態に保持さ
れるように車体10の前方向にバネ50により付勢され
ている。なお、付勢手段としては、バネ50に限らず、
例えば、ゴム、空圧ダンパ、或は油圧ダンパ等によるも
のであってもよい。
【0013】以上、散布装置30を手動によって車体1
0の側面から突出するように引出して固定する例を示し
たが、これに限らず、例えば支持部30をシリンダやモ
ータ等の機器によって進退できるようにし、この操作を
散布車100の運転席等から行えるようにしてもよい。
この場合、アスファルト乳剤の散布中、すなわち散布車
100の運転中に、障害物の有無等によって散布装置2
0を進退させることもできるため、都合がよい。
【0014】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のア
スファルト乳剤の散布車は、散布装置を、車体の幅方向
に進退自在に支持された支持部に車体の前後方向に回動
自在に支持すると共に、車体の前方向に付勢したもので
あり、車体の側面から突出した散布装置に障害物が衝突
しても、その衝撃を散布装置の回動によって緩衝でき、
障害物がなくなったら回動した散布装置を直ちに復帰で
きるようにしたものである。
【0015】従って、本発明によれば、車体の側面から
突出した状態の散布装置がガードレール等の障害物に衝
突しても、散布装置自体や散布車自体が破損することな
いアスファルト乳剤の散布車を、簡単な構造によって提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアスファルト乳剤の散布車の一実
施例を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA矢視部分拡大図である。
【図3】図1におけるB矢視部分拡大図である。
【符号の説明】
10 車体 11 角型鋼管 12 レール 13 L型鋼 14 供給管 15 貫通孔 20 散布装置 21 アーム 22 支管 23 コック 24 ノズル 25 カバー 26 シリンダ 27 リンク 30 支持部 40 台車 41 クランプ 50 バネ 100 散布車

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の幅方向に進退自在に支持された支持
    部に保持され、該支持部が後退すると車体の側面内に収
    納され前進すると車体の側面から突出する散布装置を備
    えたアスファルト乳剤の散布車において、 前記散布装置を、前記支持部に車体の前後方向に回動自
    在に支持すると共に、車体の前方向に付勢したことを特
    徴とするアスファルト乳剤の散布装置。
JP5278094A 1993-11-08 1993-11-08 アスファルト乳剤の散布車 Expired - Fee Related JP2525334B2 (ja)

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JPS6335057U (ja) * 1986-08-23 1988-03-07
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