JP2525288B2 - 環状校舎の防音教室構造 - Google Patents
環状校舎の防音教室構造Info
- Publication number
- JP2525288B2 JP2525288B2 JP2333754A JP33375490A JP2525288B2 JP 2525288 B2 JP2525288 B2 JP 2525288B2 JP 2333754 A JP2333754 A JP 2333754A JP 33375490 A JP33375490 A JP 33375490A JP 2525288 B2 JP2525288 B2 JP 2525288B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- classroom
- soundproof
- school building
- courtyard
- wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 この発明は静かな教室を得るため、学校や大学の外か
ら飛来する騒音を遮断するための遮音構造を備えた校舎
に関するもので、特に、ガラス窓を通して浸入する騒音
の低減を図るものに関する。
ら飛来する騒音を遮断するための遮音構造を備えた校舎
に関するもので、特に、ガラス窓を通して浸入する騒音
の低減を図るものに関する。
従来、市街地や飛行場の近傍にある学校や大学では、
外部の騒音を遮断すべく種々の対策を施している。すな
わち、教室のガラス窓をすべて二重構造にしたり、窓以
外の壁面を音響を伝えにくいコンクリート製にすること
などである。
外部の騒音を遮断すべく種々の対策を施している。すな
わち、教室のガラス窓をすべて二重構造にしたり、窓以
外の壁面を音響を伝えにくいコンクリート製にすること
などである。
しかしながら、その建築コストを著しく高騰させるの
みならず、必ずしも充分な遮音効果が得られるとは限ら
ず、殊に、ガラス窓からの騒音浸入を免れ得なかった。
みならず、必ずしも充分な遮音効果が得られるとは限ら
ず、殊に、ガラス窓からの騒音浸入を免れ得なかった。
まず、最初の発明は校舎における窓のある面を最小に
すると共に、その窓が騒音源である市街地側へ向かない
ように合理的に配置することを目的とするもので、環状
に配置された複数の教室によって中庭を備え、且つ平面
形状を環状となし、その教室の少なくとも外周面および
側面を防音壁構造とし、中庭に向かう内周面にのみ採光
窓を設けた点に特徴がある。
すると共に、その窓が騒音源である市街地側へ向かない
ように合理的に配置することを目的とするもので、環状
に配置された複数の教室によって中庭を備え、且つ平面
形状を環状となし、その教室の少なくとも外周面および
側面を防音壁構造とし、中庭に向かう内周面にのみ採光
窓を設けた点に特徴がある。
次に、上記中庭を設ける構造では校舎の屋上を越えて
中庭に至る騒音を削減する必要がある。第2の発明はそ
のような目的を達成せんとするもので、環状に形成した
校舎の屋上に内外周面に沿って防音壁を設けた点に特徴
がある。
中庭に至る騒音を削減する必要がある。第2の発明はそ
のような目的を達成せんとするもので、環状に形成した
校舎の屋上に内外周面に沿って防音壁を設けた点に特徴
がある。
そして、更に、中庭内に達する騒音を低減するには中
庭を小さくすることが有効であるが、中庭に面した窓か
らの教室内への採光が難しくなる。第3の発明はそのよ
うな採光の難しい教室に向けて太陽光を反射させて送る
ことを目的とするもので、校舎の内周面に沿った屋上に
太陽追尾式の反射器を設け、晴天日には一日中、直射日
光の達しない教室へ太陽光を送るようにした点に特徴が
ある。
庭を小さくすることが有効であるが、中庭に面した窓か
らの教室内への採光が難しくなる。第3の発明はそのよ
うな採光の難しい教室に向けて太陽光を反射させて送る
ことを目的とするもので、校舎の内周面に沿った屋上に
太陽追尾式の反射器を設け、晴天日には一日中、直射日
光の達しない教室へ太陽光を送るようにした点に特徴が
ある。
騒音源に面した校舎の外周面は防音壁で作られてお
り、教室内への騒音浸入が阻止され、教室内の照明は蛍
光灯その他の照明器具によってなされる。また、採光窓
は狭い中庭に向けてのみ開いており、騒音源に面してい
ないので教室内への騒音浸入が低減する。更に、校舎の
内外周に沿って屋上に設けられた防音壁によって外から
の騒音が中庭への紛れ込みが少なくなる。そして、屋上
に設けた太陽追尾式の反射器により、晴天の日には教室
内へ太陽光を送って教室内に雑菌やだになど微生物の繁
殖が防止される。
り、教室内への騒音浸入が阻止され、教室内の照明は蛍
光灯その他の照明器具によってなされる。また、採光窓
は狭い中庭に向けてのみ開いており、騒音源に面してい
ないので教室内への騒音浸入が低減する。更に、校舎の
内外周に沿って屋上に設けられた防音壁によって外から
の騒音が中庭への紛れ込みが少なくなる。そして、屋上
に設けた太陽追尾式の反射器により、晴天の日には教室
内へ太陽光を送って教室内に雑菌やだになど微生物の繁
殖が防止される。
以下、図示の実施例によってこの発明を説明する。第
1図中、1はこの発明に係る防音構造を施した校舎であ
る。この校舎1は鉄筋コンクリート又はガラス繊維のよ
うな遮音物質を合成樹脂板でサンドイッチした遮音壁で
作られた3階建てである。校舎1の形状は平面図におい
て環状をなし、その外周をほゞ正八角形とする一方、そ
の中心部に四角形の中庭2が配置されている。各階は第
2図で示すように、複数の教室3を環状に配置してあ
る。なお、この実施例では1階部分のみは中庭2を設け
ていない。
1図中、1はこの発明に係る防音構造を施した校舎であ
る。この校舎1は鉄筋コンクリート又はガラス繊維のよ
うな遮音物質を合成樹脂板でサンドイッチした遮音壁で
作られた3階建てである。校舎1の形状は平面図におい
て環状をなし、その外周をほゞ正八角形とする一方、そ
の中心部に四角形の中庭2が配置されている。各階は第
2図で示すように、複数の教室3を環状に配置してあ
る。なお、この実施例では1階部分のみは中庭2を設け
ていない。
すなわち、第2図(a)で示す一階部分4は玄関4aと
玄関4aに続く一階通路4bを持ち、その通路4bの両側に事
務室4c、食堂4d、および講堂4eが配置されている。な
お、講堂4eは校舎1の八角形の外周壁を利用し、聴講席
4hを演壇4fを中心として扇形に展開して講師との距離が
遠くなる席を無くすように配慮してある。
玄関4aに続く一階通路4bを持ち、その通路4bの両側に事
務室4c、食堂4d、および講堂4eが配置されている。な
お、講堂4eは校舎1の八角形の外周壁を利用し、聴講席
4hを演壇4fを中心として扇形に展開して講師との距離が
遠くなる席を無くすように配慮してある。
次に、二階部分5には中庭2に面して2つの教室3a、
3bと機械室5a、校長室5bおよび職員室5cが配置されてい
る。
3bと機械室5a、校長室5bおよび職員室5cが配置されてい
る。
更に、三階部分6には中庭2(又は吹抜け2)に面し
て4つの教室3c、3d、3e、3fが配置されている。
て4つの教室3c、3d、3e、3fが配置されている。
各教室3a〜3fは第3図で示すように、ほゞ四角形をな
し、校舎の中庭2に面した細い実線で描かれた内周壁1a
に採光窓1bを設け、太い実線で示された残余の面は窓の
ない壁で構成された無窓教室となっている。これらの教
室3a〜3f内には、外周壁1cの内側に面して湾曲したワイ
ド黒板3hと教壇3j、および教卓3kが並べられ、聴講席は
3人掛けの学生机3mが前記教卓3kへ向けて円弧状に配置
してある。3n、3nは出入り口のドアである。
し、校舎の中庭2に面した細い実線で描かれた内周壁1a
に採光窓1bを設け、太い実線で示された残余の面は窓の
ない壁で構成された無窓教室となっている。これらの教
室3a〜3f内には、外周壁1cの内側に面して湾曲したワイ
ド黒板3hと教壇3j、および教卓3kが並べられ、聴講席は
3人掛けの学生机3mが前記教卓3kへ向けて円弧状に配置
してある。3n、3nは出入り口のドアである。
なお、この校舎1は八角をなし、教室3a〜3fは四角形
をしているので、その側面に3角形の空間が生じるが、
そこには各階の間を昇降する階段を備えた階段室7a、ト
イレ7b、湯沸室7cなどが設置されている。なお、これら
3角形の空間は教室に比し、騒音の影響を受けない部分
なので、外周壁1cへ開く明り取り窓7dが設けてある。
をしているので、その側面に3角形の空間が生じるが、
そこには各階の間を昇降する階段を備えた階段室7a、ト
イレ7b、湯沸室7cなどが設置されている。なお、これら
3角形の空間は教室に比し、騒音の影響を受けない部分
なので、外周壁1cへ開く明り取り窓7dが設けてある。
校舎1の屋上には外部の騒音が校舎を越えて中庭2へ
回り込むのを防止するため、校舎1の内外周壁1a、1cに
沿って防音壁8a、8bが環状に設置されている。
回り込むのを防止するため、校舎1の内外周壁1a、1cに
沿って防音壁8a、8bが環状に設置されている。
9は北側に相当する教室の中庭2に面して屋上に設置
された太陽追尾式の反射器である。反射器9は凸面鏡9a
からなり、第5図で示すように、一端を自在継手9bで支
持すると共に、他端を2本の操作腕9c、9dで支え、両腕
9c、9dをコンピュータ(図示してない)で制御しその軸
方向へ進退させて凸面鏡9aの方向を変え、日照中は教室
に太陽光を送るようにしてある。9eは凸面鏡9aの一端を
支持して移動させるレールである。
された太陽追尾式の反射器である。反射器9は凸面鏡9a
からなり、第5図で示すように、一端を自在継手9bで支
持すると共に、他端を2本の操作腕9c、9dで支え、両腕
9c、9dをコンピュータ(図示してない)で制御しその軸
方向へ進退させて凸面鏡9aの方向を変え、日照中は教室
に太陽光を送るようにしてある。9eは凸面鏡9aの一端を
支持して移動させるレールである。
斯くて、第4図で示すように、晴天時には狭い中庭を
通して一側の教室Aには直接光が届き、他側の教室Bに
は反射光が届くので、教室内に「だに」その他の非衛生
的な微生物が発生するのを防止する。
通して一側の教室Aには直接光が届き、他側の教室Bに
は反射光が届くので、教室内に「だに」その他の非衛生
的な微生物が発生するのを防止する。
この発明は以上のように、校舎1の平面形状を環状に
作り、各教室3a〜3fの外部に向かう面を窓のない壁にし
たから教室内は外部の騒音源から直接に騒音を受けるこ
とがなく静かになる。また、採光用の窓ガラスは校舎自
体によって騒音が遮断された中庭2に面して設置される
から、教室に窓ガラスが存在しても内部へ導かれる騒音
が少ない。しかも中庭2は防音壁8a、8bによって一層騒
音が届きにくゝ教室内の騒音が軽減できる。更に、校舎
1は反射器9を備えているので、各教室は太陽光の採光
に何ら支承がないなどの効果がある。なお、防音壁8a、
8bは必ずしも双方が必要なわけではなく、一方のみを設
けてもそれなりの効果があることは勿論である。
作り、各教室3a〜3fの外部に向かう面を窓のない壁にし
たから教室内は外部の騒音源から直接に騒音を受けるこ
とがなく静かになる。また、採光用の窓ガラスは校舎自
体によって騒音が遮断された中庭2に面して設置される
から、教室に窓ガラスが存在しても内部へ導かれる騒音
が少ない。しかも中庭2は防音壁8a、8bによって一層騒
音が届きにくゝ教室内の騒音が軽減できる。更に、校舎
1は反射器9を備えているので、各教室は太陽光の採光
に何ら支承がないなどの効果がある。なお、防音壁8a、
8bは必ずしも双方が必要なわけではなく、一方のみを設
けてもそれなりの効果があることは勿論である。
図面はこの発明の実施例を示すもので、第1図は校舎の
外観図、第2図(a)〜(c)は各階の平面図、第3図
は教室内の配置図、第4図は第1図のIV−IV断面図、第
5図はその要部の拡大図である。 1…校舎、1a…内周壁、1c…外周壁、2…中庭、3a〜3f
…教室、4a…玄関、8a、8b…防音壁、9…反射器、
外観図、第2図(a)〜(c)は各階の平面図、第3図
は教室内の配置図、第4図は第1図のIV−IV断面図、第
5図はその要部の拡大図である。 1…校舎、1a…内周壁、1c…外周壁、2…中庭、3a〜3f
…教室、4a…玄関、8a、8b…防音壁、9…反射器、
Claims (3)
- 【請求項1】中庭を挟んで環状に配置された複数の教室
によって平面形状を環状とした環状校舎において、前記
教室の少なくとも中庭に面した壁面を採光窓とし、他の
壁面を遮音壁としてなる防音教室構造。 - 【請求項2】第1項において、屋上には内外周面に沿っ
て上方へ突出する防音壁を設けてなる防音教室構造。 - 【請求項3】第1項において、校舎の内周面に沿った屋
上に太陽追尾式の反射器を設け、直射日光の達しない教
室へ太陽光を反射させるようにしてなる防音教室構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2333754A JP2525288B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 環状校舎の防音教室構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2333754A JP2525288B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 環状校舎の防音教室構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04202973A JPH04202973A (ja) | 1992-07-23 |
JP2525288B2 true JP2525288B2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=18269585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2333754A Expired - Lifetime JP2525288B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 環状校舎の防音教室構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2525288B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6842743B2 (ja) * | 2019-05-13 | 2021-03-17 | 隆司 垣本 | ソーラーシェアリングシステム |
-
1990
- 1990-11-29 JP JP2333754A patent/JP2525288B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04202973A (ja) | 1992-07-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2525288B2 (ja) | 環状校舎の防音教室構造 | |
JPH10311150A (ja) | 住 宅 | |
JPH10266593A (ja) | 住 宅 | |
JP2000234388A (ja) | 住宅と建物ユニット | |
JPH0853983A (ja) | 住 宅 | |
JP2002138702A (ja) | 建物及び建物の設計方法 | |
Center | Program Description | |
CN210316677U (zh) | 一种微型别墅单元及联排别墅 | |
JPH0622056Y2 (ja) | プレファブルームの窓構造 | |
JP2021050571A (ja) | 居室の採光構造 | |
JPH10246012A (ja) | 住 宅 | |
JP2023160625A (ja) | 住宅 | |
Luo | The Adult Education of Hawaii: Retrofit the Existing McKinley Community Adult School Facility | |
Leoncio | Public: Box Hill North | |
Standley | Balancing Human, Energy and Building Costs | |
JPH01250564A (ja) | 連棟式八角形住宅の連結構造 | |
Karlander | Folkets Hus. Buildings by the People, For the People. A Story About the Past and the Future. | |
Carvalho et al. | Sustainable rehabilitation and reconversion of Palácio da Rosa (Lisbon) in a dance school | |
Yeang et al. | Menara Mesiniaga | |
Russell | A language house cluster for Mount Holyoke College | |
CN118668969A (zh) | 一种新型局部挑空住宅户型结构及其住宅楼 | |
JPH06346611A (ja) | 集合住宅用建築物 | |
JP2003343095A (ja) | 住宅の外壁構造 | |
Botha | Sound space training facility for the deaf and hard of hearing and sound exploratorium | |
Leod | Campus Plan and Schematic Architectural Solutions, Maui Community College, Kahului, Maui, Hawaii. |