JP2525075Y2 - 格子体 - Google Patents

格子体

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JP2525075Y2
JP2525075Y2 JP3565691U JP3565691U JP2525075Y2 JP 2525075 Y2 JP2525075 Y2 JP 2525075Y2 JP 3565691 U JP3565691 U JP 3565691U JP 3565691 U JP3565691 U JP 3565691U JP 2525075 Y2 JP2525075 Y2 JP 2525075Y2
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frame
cap
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coping
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利昭 広野
文雄 藤井
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ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は笠木及び桁と側枠との
仕口部分からの、連結用のビス等の露出をなくした、格
子体に関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】開口部か
ら張り出し、窓の手摺やフラワーボックス,あるいは面
格子を構成する格子体は平面上の四隅に配置される縦枠
及び壁縦枠と、室外側の縦枠の上端間と下端間に架設さ
れる横枠と、開口部の面外方向に対向する縦枠と壁縦枠
との間に架設される側枠とから箱形に組み立てられ、各
部材はビスによって互いに連結される。
【0003】この各部材を連結するビスは、格子体が屋
外に面して設置されることと、その各構成部材が中空の
形材で形成されることから、意匠性と雨水の浸入防止,
及び雨水による錆発生の防止の面より、被覆される必要
がある。
【0004】並列する縦枠と壁縦枠との中間に設置され
る縦格子と笠木及び桁との連結部分では、例えば実公昭
59-11540号や実公昭63-29783号のように表面から隠れる
箇所でビス止めを行い、その周囲にカバーやキャップを
被せることにより被覆が行われるが、特に縦枠と笠木や
桁、あるいは側枠の3部材が集合する仕口部では、取合
いが複雑になるため、この部分における被覆の処理が要
点となる。
【0005】一般的にはいずれか2本の部材を残りの部
材にビス止めして連結した後、端面が開放した部材にキ
ャップを被せることによってビスを被覆することができ
るが、その場合、キャップの挿入方向に直交する部材の
端面よりキャップの表面が突出するため、表面の連続性
が保たれず、全体の意匠の調和を阻害し易い、という問
題が生ずる。
【0006】この考案は格子体の仕口部における被覆の
問題に着目してなされたもので、意匠性を阻害しない納
まりの格子体を新たに提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案ではキャップで笠
木,または桁と側枠の2部材の端面を塞ぎながら、キャ
ップの表面をこれらの2部材の表面に連続させることに
より笠木及び桁と側枠の表面の連続性を確保し、格子体
全体の意匠性を高める。
【0008】笠木や桁の端面の多くの部分は側枠の側面
に突き合わせられ、両者は側枠の側面を貫通するビスに
よって連結され、キャップは開放した側枠の端面に差し
込まれてこれを塞ぐと同時に、側枠の端面から突出した
笠木や桁の端面を塞ぎ、その表面が笠木や桁の表面と側
枠の表面に連続する。
【0009】キャップは側枠内に差し込まれる基部とそ
の端面から露出する頭部とからなり、基部において側枠
に、その側面を貫通するビスで固定され、頭部の基部側
の面が側枠の端面を完全に塞ぐと同時に、一方の側面が
側枠の端面から突出した笠木や桁の端面を塞ぎ、笠木や
桁の表面と頭部の表面とが連続する。
【0010】側枠のビス止め側の側面にはビスを覆い隠
すアタッチメントが被せられ、このアタッチメントの表
面にもキャップの頭部の表面が連続し、2方向の部材の
連続性が確保される。
【0011】
【実施例】以下本考案を一実施例を示す図面に基づいて
説明する。
【0012】この考案の格子体Gは図6,図7に示すよ
うに縦枠F1,壁縦枠F11と笠木F2,桁F3、及び側枠F4
から組み立てられるもので、室外側の笠木F2及び桁F3
側枠F4,F4との仕口部をキャップ1で塞ぎ、笠木F2や桁
F3と側枠F4の表面の連続性を確保したものである。格子
体Gは手摺やフラワーボックスの他、面格子を含む。
【0013】格子体Gは図7に示すように平面上の四隅
に配置される縦枠F1,F1及び壁縦枠F11,F11と、図6
に示すように室外側で並列する縦枠F1,F1の上端間と下
端間に架設される笠木F2及び桁F3と、これに直交する方
向の縦枠F1と壁縦枠F11の上端間と下端間に架設される
側枠F4,F4とから箱形に組み立てられ、各部材はビス2
によって互いに連結される。キャップ1は室外側の縦枠
F1,F1の上下端位置に配置される。
【0014】縦枠F1の上端は図1に示すように上側の側
枠F4の下面に、下端は図示されないが、同様に下側の側
枠F4の上面にそれぞれ突き合わせられ、側枠F4を高さ方
向に貫通するビス2によってこれに連結され、縦枠F1
端面は側枠F4,F4によって完全に塞がれている。
【0015】笠木F2,または桁F3は図1に示すように側
枠F4の側面に突き合わせられ、側枠F4を笠木F2,または
桁F3の長さ方向に貫通し、これに到達するビス2によっ
て側枠F4に連結される。このとき、図示するように笠木
F2,または桁F3の端面の多くの部分は側枠F4の側面によ
って塞がれるが、室外側の一部は側枠F4の端面より突出
する。
【0016】キャップ1は図1に示すように側枠F4の内
部に差し込まれる基部1aと、これより断面が拡大し、外
部に露出する頭部1bとからなり、頭部1bの基部1a側の面
が側枠F4の端面を完全に塞ぎ、笠木F2,または桁F3側の
側面が、上記した側枠F4より突出した笠木F2,または桁
F3の端面を塞ぐ。この結果、笠木F2,または桁F3の端面
は側枠F4の側面と、キャップ1の頭部1bの側面とによっ
て完全に塞がれることになる。
【0017】キャップ1は側枠F4へは、その側面を貫通
し、基部1aに明けられたビスホール1cに螺合するビス2
により固定される。
【0018】キャップ1の頭部1bの笠木F2,または桁F3
側の側面にはそれぞれの内周に、抜け出し方向に係合す
る突起1dが突設されており、キャップ1はこの突起1dが
笠木F2,または桁F3内に差し込まれたときに移動(ズ
レ)を拘束される。この突起1dと笠木F2,または桁F3
内周の形状は笠木F2,または桁F3からキャップ1の抜け
出しが拘束される形状でありさえすればよく、図示する
ように笠木F2,または桁F3の内周に嵌合する形状の他、
突起1dを棒状に部分的に突設する一方、受け側の笠木
F2,または桁F3の内周に突起1dに対応する溝を形成した
組み合わせも可能である。
【0019】キャップ1が側枠F4に固定されたとき、そ
の頭部1bの表面は図6,図7に示すように笠木F2,また
は桁F3の室外側の表面に連続する。
【0020】側枠F4の開放した側面、すなわちビス2の
締め付け側の2側面には図1に示すようにビス2を覆い
隠すアタッチメント3が被せられる。このとき、キャッ
プ1の頭部1bの表面と側面はまた、図6,図7に示すよ
うにこのアタッチメント3の表面にも連続する。
【0021】図2は笠木F2及び桁F3の中間に水平に架設
される横格子F5と縦枠F1との連結の様子を示したもので
ある。
【0022】この図2と図7に示すように縦枠F1の側面
には、2方向に取付片4a,4aを持つアングルピース形の
連結金具4が突設され、横格子F5はこの連結金具4に突
き合わせられ、その突出する側の取付片4aにビス2によ
り連結される。連結金具4の縦枠F1側の取付片4aの背面
には縦枠F1の側面を貫通する突起4bが形成され、連結金
具4はこの突起4bとビス2とにより、2箇所でビス止め
したことと同等となり、回転に対して抵抗する状態に取
り付いている。
【0023】横格子F5は図2,図6に示すように室外側
が開放した断面形状をしており、ビス2による縦枠F1
の固定後はこの開放側にアタッチメント3が被せられ、
ビス2が覆い隠される。
【0024】図3,図4は笠木F2と桁F3間に鉛直に架設
される縦格子F6と笠木F2,及び桁F3との連結の様子を示
したものである。図3は格子体Gが手摺,もしくはフラ
ワーボックスの場合の、図4は面格子の場合の実施例を
示している。
【0025】図3に示すように縦格子F6は桁F3に、桁F3
の下側から締め付けられるビス2によって連結され、桁
F3の下面側にはアタッチメント3が被せられる。側枠F4
のアタッチメント3と横格子F5のアタッチメント3は嵌
め込み式に取り付ける形式となっいるが、この実施例で
は作業性よりアタッチメント3をスライドさせることに
より桁F3に被せる納まりとしている。
【0026】また図3に示す実施例の場合、アタッチメ
ント3の継ぎ目を見せないために、まずアタッチメント
3を縦格子F6に連結した後、このアタッチメント3に笠
木F2をスライドさせて被せ、笠木F2によってビス2を隠
す納まりとしている。
【0027】図4に示す実施例の場合、笠木F2は桁F3
同様に、ビス2によって直接縦格子F6に連結され、その
後にアタッチメント3が被せられる。
【0028】横格子F5と縦格子F6とは図5に示すよう
に、縦格子F6の室外側と横格子F5の室内側に互いに噛み
合う切欠きf6,f5を入れ、両者を噛み合わせた後、室外
側から締め付けられるビス2によって連結され、更に横
格子f5にアタッチメント3が被せられる。
【0029】格子体Gは図7,図8に示すように室内側
の壁縦枠F11,F11を貫通するネジ5によって外壁Wに
固定される。
【0030】
【考案の効果】この考案は以上の通りであり、笠木や桁
の端面を、その一部を側枠の端面から突出させながら側
枠の側面に突き合わせて両者を連結し、側枠の内部に差
し込まれるキャップによってその端面と笠木や桁の端面
の一部を塞ぐものであるため、キャップの頭部が笠木や
桁の室外側の表面から突出することがなく、笠木や桁の
表面と側枠の表面にキャップの頭部の表面を連続させる
ことができ、格子体の意匠性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】笠木と側枠の仕口部分の取合いを示した斜視図
である。
【図2】縦枠と横格子の連結の様子を示した斜視図であ
る。
【図3】笠木及び桁と縦格子の連結の様子を示した斜視
図である。
【図4】他の笠木と縦格子の連結の様子を示した斜視図
である。
【図5】縦格子と横格子の連結の様子を示した斜視図で
ある。
【図6】格子体の外壁への取り付けの様子を示した一部
断面側面図である。
【図7】図6の平面図である。
【符号の説明】
G……格子体、F1……縦枠、F11……壁縦枠、F2……笠
木、F3……桁、F4……側枠、F5……横格子、f5……切欠
き、F6……縦格子、f6……切欠き、1……キャップ、1a
……基部、1b……頭部、1c……ビスホール、1d……突
起、2……ビス、3……アタッチメント、4……連結金
具、4a……取付片、4b……突起、5……ネジ、W……外
壁。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四隅に配置される縦枠F1,F1,及び壁縦
    枠F11,F11と、室外側に位置する縦枠F1,F1の上端間
    と下端間に架設される笠木F2及び桁F3と、これに直交す
    る方向の縦枠F1と壁縦枠F11の上端間と下端間に架設さ
    れる側枠F4,F4とから組み立てられ、笠木F2及び桁F3
    側枠F4とを、その仕口部に配置され、側枠F4の端部を塞
    ぐキャップ1を介して接続した格子体Gであり、笠木F2
    及び桁F3は端面が側枠F4の側面に突き合わせられてこれ
    に連結され、キャップ1は側枠F4の内部に差し込まれる
    基部1aと、外部に露出し、側枠F4の端面と笠木F2,また
    は桁F3の端面を同時に塞ぐ頭部1bとからなり、基部1aが
    側枠F4に挿入されてその側面を貫通するビス2で側枠F4
    に固定され、頭部1bの表面は上枠F2,または下枠F3の室
    外側の表面に連続し、側枠F4のビス2側の側面にはキャ
    ップ1の頭部1bの表面に連続するアタッチメント3が被
    せられていることを特徴とする格子体。
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