JP2525068B2 - シ―ケンス制御のモニタ方法 - Google Patents

シ―ケンス制御のモニタ方法

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JP2525068B2
JP2525068B2 JP2113522A JP11352290A JP2525068B2 JP 2525068 B2 JP2525068 B2 JP 2525068B2 JP 2113522 A JP2113522 A JP 2113522A JP 11352290 A JP11352290 A JP 11352290A JP 2525068 B2 JP2525068 B2 JP 2525068B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はシーケンス制御される機械の動作状況をモニ
タ装置のディスプレイに描かれたラダー回路を見ながら
モニタするシーケンス制御のモニタ方法に関する。
従来の技術 自動車の製造ラインではシーケンス制御機能を付加し
た産業用ロボットが使用されており、ラインの稼働中に
おいて何らかの原因により産業用ロボットが少し異常な
動きをすることがある。このような場合、作業者は、ラ
ダー回路構成部品の接点のオン・オフ,コイルの励磁・
非励磁,タイマ値,カウンタ値等の動作状況を見るた
め、ラインを稼働したまま操作盤のダイナミックスイッ
チを操作してモニタ装置のディスプレイにラダー回路を
ダイナミックに表示して、産業用ロボットの動きとラダ
ー回路構成部品の動きとが合っているか否かをモニタす
る。
発明が解決しようとする課題 前述したシーケンス制御のモニタ方法においては、モ
ニタ装置がシーケンスコントロール装置にデータを要求
する場合、データを必要とするエリアのスタートアドレ
スとエンドアドレスをシーケンスコントロール装置に送
信し、シーケンスコントロール装置から上記エリア内の
データを受信し、この受信したデータに基づいてディス
プレイにラダー回路をダイナミック表示するため、アド
レスが連続する場合は適しているものの、アドレスが不
連続であって、しかも、この不連続アドレスを多数要求
する場合には、連続アドレスからなるエリアの数だけ、
モニタ装置とシーケンスコントロール装置との間の交信
が必要となって、交信時間が長くなるという不都合があ
った。この処理速度をシーケンスコントロール装置とモ
ニタ装置とのハード面から上げるにも限度があった。
課題を解決するための手段 本発明は、シーケンスコントロール装置が、ラダー回
路の各構成部品の動作状況を各構成部品に対応したアド
レスに逐次記憶するラダー回路構成部品別動作テーブル
を具備し、このラダー回路構成部品別動作テーブルのデ
ータに基づいて、モニタ装置のディスプレイに、ラダー
回路構成部品の動作状況変化を動的に示すダイナミック
表示を行うようにしたシーケンスコントロール装置にお
けるシーケンス制御のモニタ方法であって、 モニタ装置側では、上記ダイナミック表示を要求する
ダイナミックスイッチの操作に応答して、モニタ装置の
ディスプレイにそのとき表示されているラナー回路構成
部品の上記ラダー回路構成部品別動作テーブルにおける
スタートアドレスとエンドアドレスとの組を抽出し、か
つこれらの一連のアドレスの組をアドレス登録コマンド
とともにシーケンスコントロール装置へ送信し、 シーケンスコントロール装置は、このモニタ装置から
のアドレス登録コマンドを受信して、モニタ装置から送
信されたスタートアドレスとエンドアドレスとの組を、
モニタ装置からの終了コードを受信するまで読み込んで
アドレス登録テーブルに記憶し、 その後、モニタ装置からシーケンスコントロール装置
へデータ要求コマンドが送信されると、これを受信した
シーケンスコントロール装置が、上記アドレス登録テー
ブルに記憶されたスタートアドレスとエンドアドレスと
の組を参照しつつラダー回路構成部品別動作テーブルの
指定されたデータエリアのデータを送信バッファに順次
記憶し、全部のデータエリアのデータが送信バッファに
記憶されたら、この送信バッファの記憶内容を一括して
モニタ装置に送信し、 このデータを受信したモニタ装置は、このデータに基
づいてディスプレイにラダー回路の動作状況を表示する
とともに、ダイナミック表示の停止命令が入力されるま
で、上記データ要求コマンドの送信を繰り返して、同一
データエリアのデータを繰り返し受信し、その動作状況
変化をダイナミック表示するようにしたことを特徴とし
ている。
作用 シーケンスコントロール装置がアドレス登録コマンド
によりアドレス登録テーブルにラダー回路構成部品のス
タートアドレスとエンドアドレスとの組を順次記憶して
おき、その後のデータ要求コマンドにより上記スタート
アドレスとエンドアドレスとの対応するデータエリアの
データ全部を送信バッファに記憶し、この記憶が終了し
たところで、送信バッファの記憶内容全部を一括してモ
ニタ装置に送信する。
実施例 第1図は本発明の一実施例に使用するシステムを示す
ものである。同図において、1は操作盤であって、モー
ドスイッチ10とスタティックスイッチ11とダイナミック
スイッチ12とストップスイッチ13とを備えている。2は
モニタ装置であって、ディスプレイ20とCPU21とメモリ2
2と入出力ポート23とを備えている。メモリ22はディス
プレイ用内容メモリ22aと要求アドレステーブル22bとラ
ダー回路構成部品別コントロール装置側テーブル22cと
送信バッファ22dと受信バッファ22eとに区分されてい
る。3はシーケンスコントロール装置であって、CPU30
とメモリ31と入出力ポート32とを備えている。メモリ31
はアドレス登録テーブル31aとシーケンスデータメモリ3
1bとラダー回路構成部品別動作テーブル31cと送信バッ
ファ31dと受信バッファ31eとに区分されている。
ここで、上記システムの動作を第2,3図のフローチャ
ートおよび第4図の作用説明図を参照しつつ説明する。
作業者が操作盤1のモードスイッチ10を操作し、モニタ
装置2のディスプレイ20をスタティックモードからダイ
ナミックモードに切り換えた後、ダイナミックスイッチ
12を操作すると、モニタ装置2のCPU21の働きにより、
第2図のステップS100でモニタ装置2の処理が始まり、
ステップS101でディスプレイ20に表示されている一画面
中におけるラダー回路構成部品のアドレスをディスプレ
イ内容メモリ22aから抽出して要求アドレステーブル22b
に記憶し、ステップS102で要求アドレステーブル22bに
記憶された要求アドレスに基づいてラダー回路構成部品
列コントロール装置側テーブル22cからシーケンスコン
トロール装置3への要求エリアを求め、この要求エリア
を送信バッファ22dに記憶するとともに、入出力ポート2
3からアドレス登録コマンドを交信用ケーブル4を介し
てシーケンスコントロール装置3の入出力ポート32に送
信する。するとシーケンスコントロール装置3では、そ
のCPU30の働きにより、第3図のステップS200で上記モ
ニタ装置2からのアドレス登録コマンドを受信し、ステ
ップS201でディスプレイ20に表示されているラダー回路
構成部品のスタートアドレスとエンドアドレスとの組を
アドレス登録テーブル31aに順次記憶する。このアドレ
ス登録テーブル31aでの記憶操作は、モニタ装置2から
の終了コードを受信するまで連続して行われステップS2
02で終わる。一方、モニタ装置2では終了コードを出力
してから所要の時間遅れをもって、第2図のステップS1
03でデータ要求コマンドをシーケンスコントロール装置
3に送信する。そして、このモニタ装置2からのデータ
要求コマンドをシーケンスコントロール装置3が受信す
ると、そのCPU30の働きにより、第3図のステップS300
でシーケンスコントロール装置3の処理が始まり、ステ
ップS301でアドレス登録テーブル31aに記憶されたスタ
ートアドレスとエンドアドレスとの組を参照しつつラダ
ー回路構成部品別動作テーブル31cに記憶されているデ
ータのスタートアドレスとエンドアドレスとに対応する
データエリアのデータを送信バッファ31dに順次記憶
し、スタートアドレスとエンドアドレスとに対応するデ
ータエリアのデータ全部が送信バッファ31dに記憶され
たら、ステップS302でシーケンスコントロール装置3が
その送信バッファ31dの記憶内容を一括して交信用ケー
ブル4を介してその入出力ポート32からモニタ装置2の
入出力ポート23に送信し、ステップS303で終わる。そし
て、上記送信バッファ31dの記憶内容を受信したモニタ
装置2では、そのCPU21の働きにより、第2図のステッ
プS104でその受信バッファ22eにシーケンスコントロー
ル装置3の送信バッファ31dからのデータエリアのデー
タ全部を記憶するとともに、この受信バッファ22eの記
憶内容をラダー回路構成部品別シーケンスコントロール
装置側テーブル22cにアドレスとラダー回路構成部品の
動作データとを対応づけて記憶し、ステップS105でディ
スプレイ20に表示されているラダー回路構成部品のアド
レスから上記ラダー回路構成部品別シーケンスコントロ
ール装置側テーブル22cを参照しつつ、例えば、接点が
オンしたり、コイルが励磁したりする動作タイミングな
らば、第2図にハッチングを付したようにディスプレイ
20に接点やコイルを反転表示し、タイマやカウンタ等で
は現在値を表示するというように、ディスプレイ20にラ
ダー回路をダイナミック表示する。そしてステップS106
では作業者による操作盤1のストップスイッチ13の操作
有無を判断し、ストップスイッチ13の操作がない場合は
ステップS104に戻り、ディスプレイ20へのラダー回路の
ダイナミック表示を続行し、ストップスイッチ13の操作
があった場合はステップS107でディスプレイ20へのラダ
ー回路のダイナミック表示を終了する。
発明の効果 以上のように本発明によれば、シーケンスコントロー
ル装置がアドレス登録コマンドによりアドレス登録テー
ブルにラダー回路構成部品のスタートアドレスとエンド
アドレスとの組を順次記憶しておき、その後のデータ要
求コマンドにより上記スタートアドレスとエンドアドレ
スとの対応するデータエリアのデータ全部を送信バッフ
ァに記憶し、この記憶が終了したところで、送信バッフ
ァの記憶内容全部を一括してモニタ装置に送信するの
で、シーケンスコントロール装置のハード面からは、そ
のメモリ中にアドレス登録テーブルと送信バッファとを
区分するだけで、ディスプレイに表示されている一画面
中におけるラダー回路構成部品のアドレスが連続してい
る場合は勿論のこと、不連続の場合でも、シーケンスコ
ントロール装置とモニタ装置との間の交信時間を著しく
短縮することができる。特に、ラダー回路構成部品の動
作状況変化をダイナミック表示するためには、ラダー回
路構成部品別テーブルの同一データエリアのデータを繰
り返しモニタ装置へ送信することになるので、データ要
求コマンドと実際のデータとのやり取りが繰り返される
だけとなり、非常に効率よく交信できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に使用するシステムを示す構
成図、第2図は同実施例におけるモニタ装置のフローチ
ャート、第3図は同実施例におけるシーケンスコントロ
ール装置のフローチャート、第4図は同実施例の作用説
明図である。 2……モニタ装置、3……シーケンスコントロール装
置、12……ダイナミックスイッチ、31a……アドレス登
録テーブル、31c……ラダー回路構成部品別動作テーブ
ル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シーケンスコントロール装置が、ラダー回
    路の各構成部品の動作状況を各構成部品に対応したアド
    レスに逐次記憶するラダー回路構成部品別動作テーブル
    を具備し、このラダー回路構成部品別動作テーブルのデ
    ータに基づいて、モニタ装置のディスプレイに、ラダー
    回路構成部品の動作状況変化を動的に示すダイナミック
    表示を行うようにしたシーケンスコントロール装置にお
    けるシーケンス制御のモニタ方法であって、 モニタ装置側では、上記ダイナミック表示を要求するダ
    イナミックスイッチの操作に応答して、モニタ装置のデ
    ィスプレイにそのとき表示されているラダー回路構成部
    品の上記ラダー回路構成部品別動作テーブルにおけるス
    タートアドレスとエンドアドレスとの組を抽出し、かつ
    これらの一連のアドレスの組をアドレス登録コマンドと
    ともにシーケンスコントロール装置へ送信し、 シーケンスコントロール装置は、このモニタ装置からの
    アドレス登録コマンドを受信して、モニタ装置から送信
    されたスタートアドレスとエンドアドレスとの組を、モ
    ニタ装置からの終了コードを受信するまで読み込んでア
    ドレス登録テーブルに記憶し、 その後、モニタ装置からシーケンスコントロール装置へ
    データ要求コマンドが送信されると、これを受信したシ
    ーケンスコントロール装置が、上記アドレス登録テーブ
    ルに記憶されたスタートアドレスとエンドアドレスとの
    組を参照しつつラダー回路構成部品別作動テーブルの指
    定されたデータエリアのデータを送信バッファに順次記
    憶し、全部のデータエリアのデータが送信バッファに記
    憶されたら、この送信バッファの記憶内容を一括してモ
    ニタ装置に送信し、 このデータを受信したモニタ装置は、このデータに基づ
    いてディスプレイにラダー回路の動作状況を表示すると
    ともに、ダイナミック表示の停止命令が入力されるま
    で、上記データ要求コマンドの送信を繰り返して、同一
    データエリアのデータを繰り返し受信し、その動作状況
    変化をダイナミック表示するようにしたことを特徴とす
    るシーケンス制御のモニタ方法。
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