JP2525040Y2 - 隠し表示付き合成樹脂製キャップ - Google Patents

隠し表示付き合成樹脂製キャップ

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JP2525040Y2
JP2525040Y2 JP1989084115U JP8411589U JP2525040Y2 JP 2525040 Y2 JP2525040 Y2 JP 2525040Y2 JP 1989084115 U JP1989084115 U JP 1989084115U JP 8411589 U JP8411589 U JP 8411589U JP 2525040 Y2 JP2525040 Y2 JP 2525040Y2
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cap
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肇 ▲高▼山
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株式会社 柴崎製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は販売促進等に用いられる隠し表示付きキャッ
プに関するものである。
「従来技術と考案の解決しようとする課題」 従来の隠し表示付きキャップは、キャップ本体が金属
製であった。第5図および第6図は従来の隠し表示付き
キャップを示すもので、図中符号1は金属製のキャップ
本体である。このキャップ本体1は、天板部2とその周
縁から垂下する筒部3とによって形成されている。この
キャップ本体1の天板部2の内面には円板状のパッキン
4が融着されている。パッキン4の中央部4aと天板部2
との間には、隠し表示が設けられている(以下この部分
を隠し表示部5と記す)。そしてパッキン4には、隠し
表示部5を覆う中央部4aと瓶口をシールする外周部4bと
を仕切る弱化線6が形成されている。
前記キャップ本体1をなす金属板10の内面には、第7
図に示すように、パッキン4が融着する融着層7が印刷
されている。さらにこの融着層7と金属板10との間のパ
ッキン4の中央部4aに対応する位置には非接着性層8が
印刷されている。そしてこれにより融着層7と非接着性
層8との間に易剥離性界面9が形成されている。
この隠し表示付きキャップを製造するには、金属板に
前記非接着性層8と融着層7とをパターン印刷した後、
この金属板をプレス成形してキャップ本体1を作製し、
ついでこのキャップ本体1内に溶融状態の合成樹脂を投
入し、押圧成形してパッキン4を形成する。
この隠し表示付きキャップでは、パッキン4の中央に
形成された突起11を引っ張ると、弱化線6が切断される
と共に易剥離性界面9が剥がれるので、パッキン4の弱
化線6に囲まれた中央部4aのみを剥ぎ取ることができ
る。そしてこれにより隠し表示部5に設けられた隠し表
示を確認できる。以上のようにして隠し表示を確認した
あと、このキャップを瓶に再度装着すると、残留してい
るパッキン4の外周部4bが瓶口をシールするので瓶を再
度密封できる。
このような従来の金属製キャップにおいては、金属板
に融着層7と非接着性層8をパターン印刷することによ
り、パッキン4の弱化線6内の部分のみを剥離容易とな
すことができる。
ところが第8図に示すような、キャップ本体13が合成
樹脂で形成されたキャップでは、溶融状態の合成樹脂が
直ちにキャップ本体13の形状に成形される。このため前
記金属製キャップ本体1に印刷されていた融着層7や非
接着層8をこの合成樹脂製のキャップ本体13の内面に設
けることは困難である。このためキャップ本体13が合成
樹脂で形成されたキャップにおいては、パッキン4の弱
化線6に囲まれた中央部のみを部分的に剥離容易にする
ことができなかった。即ち、キャップのシール性を損な
わないで隠し表示を確認できるようになすことができな
かった。このため従来は、合成樹脂製キャップで隠し表
示付きのものを提供することができなかった。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、隠し表示
付きの合成樹脂製キャップを提供することを目的とす
る。
「課題を解決するための手段」 本考案の隠し表示付き合成樹脂製キャップにおいて
は、キャップ本体とパッキンとが互いに接着し難い合成
樹脂によって形成されると共に、キャップ本体の天板部
内面の前記弱化線の外周部に、拡径された頭部を有する
補助係止突起を多数配設し、これら補助係止突起がパッ
キンを貫通し、その突端がパッキンから露出した状態で
パッキンの弱化線の外周部を剥離しない強さでキャップ
本体に固定したことによって、前記課題の解決を図っ
た。
ここで「接着」とは、接着剤を用いた接着の他に、融
着、溶着を含む意味である。
互いに接着し難い合成樹脂の組み合わせとしては、キ
ャップ本体にポリプロピレン、パッキンにポリエチレン
を用いるのが一般的であるが、一方がポリエチレン、ポ
リプロピレン等の難接着性樹脂であれば他方には各種合
成樹脂を利用することが可能である。
本考案のキャップにおいて、隠し表示は、キャップ本
体側に設けられても、パッキン側に設けられても、ある
いはそれらのいずれからも独立した別部材として設けら
れても良い。
「作用」 この隠し表示付き合成樹脂製キャップでは、弱化線で
囲まれたパッキンの中央部を引き上げると、キャップ本
体とパッキンとは互いに融着しない合成樹脂で形成され
ているので、キャップ本体からパッキンの中央部が簡単
に剥離される。このときパッキンの外周部は、キャップ
本体の天板部内面の前記弱化線の外周部に、拡径された
頭部を有する補助係止突起を多数配設し、これら補助係
止突起がパッキンを貫通し、その突端がパッキンから露
出した状態でパッキンの弱化線の外周部を剥離しない強
さでキャップ本体に強く係止固定されているので、弱化
線の部分が切り裂かれる、その結果、パッキンの中央部
のみをキャップ本体から剥ぎ取ることができ、そこに隠
された隠し表示を確認することができる。
「実施例」 以下、図面を参照して本考案の隠し表示付き合成樹脂
製キャップを詳しく説明する。
第1図は本考案のキャップの一実施例を示すものであ
る。このキャップは、キャップ本体21とパッキン22とで
構成されている。
キャップ本体21は、ポリプロピレンによって形成され
ている。このキャップ本体21は、天板部23とその周縁か
ら垂下する筒部24とで構成されている。筒部24の内面に
は螺子25が形成されている。また筒部24の下端には、ブ
リッジ26…を介してウイング27…を備えたピルファープ
ルーフリング28が形成されている。
このキャップ本体21の筒部24の上部内面には径方向内
方に突出するパッキン保持リブ29が全周にわたって形成
されている。このパッキン保持リブ29の下面側には筒部
24の内面に連なる三角リブ30…が設けられている。また
このパッキン保持リブ29と天板部23との間に形成された
凹所31の天板部23側には主係止突起32…が設けられてい
る。また天板部23の内面には、第2図および第3図に示
すように、細径の補助係止突起が立設されている。この
補助係止突起34は、後述するパッキン22の弱化線33と瓶
口に当接する部分との間に配置されており、その頭部は
潰されている。
パッキン22は、前記キャップ本体21をなすポリプロピ
レンとは融着し難いポリエチレンによって形成されてい
る。このパッキン22は、円板状に成形されており、キャ
ップ本体21の天板部23の内面に設けられている。そして
このパッキン22には隠し表示部5を覆う中央部22aと瓶
口のシールを行う外周部22bを仕切る弱化線33が形成さ
れている。この弱化線33は、パッキン22の所定部分を薄
肉化することによって形成されている。
このパッキン22の外周部22bは前記キャップ本体21の
補助係止突起34…および主係止突起32…に係止してお
り、これによりパッキン22の外周部22bが弱化線33を切
断する際に加わる力によってキャップ本体21から剥離し
ない強さでキャップ本体21に係止固定されている。
次にこのキャップの製造方法を説明する。
このキャップを製造するには、まずポリプロピレンを
圧縮成形法や射出成形法等で処理することによりキャッ
プ本体21を作製する。この時点ではキャップ本体21の補
助係止突起34…が、第4図に示すように、頭部が潰され
ていない状態で成形される。またこの状態の補助係止突
起34の長さは、パッキン22の厚み寸法よりも大に設定さ
れている。
ついでこのように成形されたキャップ本体21に、溶融
状態のポリエチレンを投入して型で押圧する。すると、
ポリエチレンが流動して弱化線33を備えたパッキン22が
主係止突起32に係止した状態で成形される。この時同時
に、前記補助係止突起34の頭部が、投入されたポリエチ
レンの熱で軟化した状態で押圧されることにより潰され
るので、補助係止突起34がパッキン22に係止した状態と
なる。
このキャップでは、キャップ本体21とパッキン22とが
互いに融着し難い合成樹脂によって形成されると共に、
キャップ本体21の係止突起32…34…がパッキン22の外周
部22bに弱化線33を切断する際に加わる力により剥離し
ない強さで係止しているので、弱化線33で囲まれたパッ
キン22の中央部22aを引き上げると、中央部22aはキャッ
プ本体21から簡単に剥離される。このときパッキン22の
外周部22bはキャップ本体21と前記の如く強く係止固定
されておりキャップ本体21から離間しないので、弱化線
33の部分が切り裂かれる。その結果、瓶口をシールする
パッキン22の外周部22bを残した状態で、パッキン22の
中央部のみをキャップ本体21から剥ぎ取ることができ、
そこに隠された隠し表示を確認することができる。
従ってこのキャップによれば、弱化線33に囲まれた部
分に隠し表示を施して、隠し表示付きキャップとするこ
とができる。
またこのキャップでは、パッキン成形時に変形する細
径の補助係止突起34…をキャップ本体21…に設けたの
で、パッキン22の外周部22bとキャップ本体21とを確実
に係止固定できる。またこのキャップの補助係止突起34
…は間隔をおいて設けられているので、パッキン21を成
形する際の樹脂の流れの障害となることが無い。従って
この隠し表示付き合成樹脂製キャップは、品質のより安
定したものとなる。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案の隠し表示付き合成樹脂
製キャップは、キャップ本体とパッキンとが互いに接着
し難い合成樹脂によって形成されると共に、キャップ本
体の天板部内面の弱化線の外周部に、拡径された頭部を
有する補助係止突起を多数配設し、これら補助係止突起
がパッキンを貫通し、その突端がパッキンから露出した
状態でパッキンの弱化線の外周部を剥離しない強さでキ
ャップ本体に固定したものなので、パッキンの中央部を
引き上げると、中央部はキャップ本体から簡単に剥離さ
れるのに対して、パッキンの外周部はキャップ本体と強
く係止しておりキャップ本体から剥離しない。その結果
パッキンの弱化線が切り裂かれて、中央部のみがキャッ
プ本体から剥ぎ取られる。そして、瓶口をシールするパ
ッキンの外周部は残留する。従って本考案のキャップに
よれば、弱化線に囲まれた部分に隠し表示を施して、隠
し表示付きキャップとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の隠し表示付き合成樹脂製キャップの一
実施例を示す一部断面視した正面図、第2図は同裏面
図、第3図は同実施例の要部を示す断面図、第4図は同
実施例のキャップを構成するキャップ本体の成形直後の
状態を示す要部断面図、第5図は従来の隠し表示付きキ
ャップを示す一部断面視した正面図、第6図は同裏面
図、第7図は同従来例の要部を示す断面図、第8図は従
来の合成樹脂製キャップを示す一部断面視した正面図で
ある。 5……隠し表示部、21……キャップ本体、22……パッキ
ン、22a……中央部、22b……外周部、23……天板部、24
……筒部、32……主係止突起、33……弱化線、34……補
助係止突起。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】天板部とその周縁から垂下する筒部とから
    なるキャップ本体の天板部内面に円板状のパッキンが設
    けられ、該パッキンの中央部とキャップ本体の天板部と
    の間に隠し表示が設けられると共に、該パッキンにその
    外周部と中央部とを仕切る弱化線が形成された隠し表示
    付きキャップであって、 前記キャップ本体とパッキンとが互いに接着し難い合成
    樹脂によって形成されると共に、キャップ本体の天板部
    内面の前記弱化線の外周部に、拡径された頭部を有する
    補助係止突起を多数配設し、これら補助係止突起がパッ
    キンを貫通し、その突端がパッキンから露出した状態で
    パッキンの弱化線の外周部を剥離しない強さでキャップ
    本体に固定したことを特徴とする隠し表示付き合成樹脂
    製キャップ。
JP1989084115U 1989-07-18 1989-07-18 隠し表示付き合成樹脂製キャップ Expired - Lifetime JP2525040Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS553095Y2 (ja) * 1976-07-21 1980-01-25
JPS58139462U (ja) * 1982-03-15 1983-09-20 日本クラウンコルク株式会社 合成樹脂製容器蓋

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