JP2524930B2 - 射出成形靴の製造法 - Google Patents
射出成形靴の製造法Info
- Publication number
- JP2524930B2 JP2524930B2 JP3353445A JP35344591A JP2524930B2 JP 2524930 B2 JP2524930 B2 JP 2524930B2 JP 3353445 A JP3353445 A JP 3353445A JP 35344591 A JP35344591 A JP 35344591A JP 2524930 B2 JP2524930 B2 JP 2524930B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shoe
- shank
- cover
- connecting piece
- lasting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は射出成形靴の製造法に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ラスティングコード方式の胛被、
即ち胛被の下周縁にかがり縫いによって多数のループを
形成し、このループにラスティングコードを挿通し、そ
の両端を外方に引き出した胛被を靴型に嵌装して、ラス
ティングコードの両端を牽引して、胛被を靴型に密着さ
せて吊込んた後、胛被の下面に靴底を射出成形するラス
ティングコード方式の射出成形靴の製造法は、一般に周
知である。
即ち胛被の下周縁にかがり縫いによって多数のループを
形成し、このループにラスティングコードを挿通し、そ
の両端を外方に引き出した胛被を靴型に嵌装して、ラス
ティングコードの両端を牽引して、胛被を靴型に密着さ
せて吊込んた後、胛被の下面に靴底を射出成形するラス
ティングコード方式の射出成形靴の製造法は、一般に周
知である。
【0003】しかしながら靴型の底部の不踏部は、足裏
の不踏部に対応してアーチ状に窪んでいるために、不踏
部において左右の胛側下縁を靴型の底部に密着させて吊
込むことができない欠点があった。したがって米国特許
第3249955号によって、靴型の底部の踵部から不
踏部にかけてセットされたシャンクの下面に突設された
ピンに、左右の胛側下縁に位置されたラスティングコー
ドを引掛けて、左右の胛側下縁部を相互に内方向に引き
寄せて、不踏部において左右の胛側下縁部を靴型の底部
に密着させるようにしたものが提案されている。
の不踏部に対応してアーチ状に窪んでいるために、不踏
部において左右の胛側下縁を靴型の底部に密着させて吊
込むことができない欠点があった。したがって米国特許
第3249955号によって、靴型の底部の踵部から不
踏部にかけてセットされたシャンクの下面に突設された
ピンに、左右の胛側下縁に位置されたラスティングコー
ドを引掛けて、左右の胛側下縁部を相互に内方向に引き
寄せて、不踏部において左右の胛側下縁部を靴型の底部
に密着させるようにしたものが提案されている。
【0004】しかしながら靴型の底面にシャンクをセッ
トしたり、シャンクの下面に突設されたピンにラスティ
ングコードを引掛けたりしなければならず、作業能率が
著しく低下する欠点があった。
トしたり、シャンクの下面に突設されたピンにラスティ
ングコードを引掛けたりしなければならず、作業能率が
著しく低下する欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、胛被を靴
型に能率的に吊込み、しかもシャンクを簡単に靴型の底
面にセットして靴底を射出成形し、靴底の規定の位置に
シャンクを埋込み成形しようとするものである。
型に能率的に吊込み、しかもシャンクを簡単に靴型の底
面にセットして靴底を射出成形し、靴底の規定の位置に
シャンクを埋込み成形しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、不踏部の底
部を横切って、左右の胛側下縁111,121を可撓性
の伸縮性連結片13で縫着連結したラスティングコード
10方式の胛被1を、靴型2に吊込むとともに、この連
結片13でシャンクの中央辺142を保持させて、シャ
ンク14を靴型2の底面にセットして、胛被1の下面に
靴底15を射出成形することを特徴とする射出成形靴の
製造法を発明の要旨とするものである。
部を横切って、左右の胛側下縁111,121を可撓性
の伸縮性連結片13で縫着連結したラスティングコード
10方式の胛被1を、靴型2に吊込むとともに、この連
結片13でシャンクの中央辺142を保持させて、シャ
ンク14を靴型2の底面にセットして、胛被1の下面に
靴底15を射出成形することを特徴とする射出成形靴の
製造法を発明の要旨とするものである。
【0007】この発明において胛被1は、布帛、天然皮
革、合成皮革、合成樹脂シート、或いはこれらの複合素
材で形成され、その下周縁には縁かがり縫い、千鳥縫い
等でループが形成され、ループにはラスティングコード
10が挿入されている。
革、合成皮革、合成樹脂シート、或いはこれらの複合素
材で形成され、その下周縁には縁かがり縫い、千鳥縫い
等でループが形成され、ループにはラスティングコード
10が挿入されている。
【0008】この発明において連結片13は、スパンデ
ックス織物のような可撓性の伸縮性帯状体、ゴム紐のよ
うな可撓性の伸縮性線状体で形成され、ループ縫製時ま
たはその前後に不踏部において左右の胛側下縁111,
121に連結縫着される。この発明においてこの連結片
13の伸縮作用によって胛被1の不踏部を靴型2にぴっ
たりと密着保持させることができ、しかもシャンク14
のセットも便利である。また連結片13を帯状体で構成
する場合、その両側縁辺に透描孔131.131…を設
けておけば、靴底成形時にシャンク14の側辺にその肉
厚差によって形成される空隙144.144に透描孔1
31.131…を通して靴底材を充填でき、靴内にシャ
ンク14によって段差が形成されることなく、履心地が
良好である。
ックス織物のような可撓性の伸縮性帯状体、ゴム紐のよ
うな可撓性の伸縮性線状体で形成され、ループ縫製時ま
たはその前後に不踏部において左右の胛側下縁111,
121に連結縫着される。この発明においてこの連結片
13の伸縮作用によって胛被1の不踏部を靴型2にぴっ
たりと密着保持させることができ、しかもシャンク14
のセットも便利である。また連結片13を帯状体で構成
する場合、その両側縁辺に透描孔131.131…を設
けておけば、靴底成形時にシャンク14の側辺にその肉
厚差によって形成される空隙144.144に透描孔1
31.131…を通して靴底材を充填でき、靴内にシャ
ンク14によって段差が形成されることなく、履心地が
良好である。
【0009】この発明においてシャンク14は、金属、
硬質プラスチック、硬質ファイバーボード等の硬質弾性
板で構成されており、必要によってはその踵部下面にコ
ルク、ゴム乃至合成樹脂発泡体、ファイバーボード等で
構成された踵芯を装着しておいてもよい。またシャンク
14の先端辺または後端辺に透描孔140.140…を
設けておけば、靴底成形時に透描孔140.140…に
靴底成形材を充填でき、靴底15中にシャンク14を強
固に埋設できる。
硬質プラスチック、硬質ファイバーボード等の硬質弾性
板で構成されており、必要によってはその踵部下面にコ
ルク、ゴム乃至合成樹脂発泡体、ファイバーボード等で
構成された踵芯を装着しておいてもよい。またシャンク
14の先端辺または後端辺に透描孔140.140…を
設けておけば、靴底成形時に透描孔140.140…に
靴底成形材を充填でき、靴底15中にシャンク14を強
固に埋設できる。
【0010】以上のように準備されたラスティングコー
ド方式の胛被1は、履口部より靴型2に嵌装され、ラス
ティングコード10の両端101.101を引き締め、
左右の胛側下縁111,121を内方向へ引き寄せ、靴
型2の底面に密着させると共に連結片13を靴型2の不
踏部において靴型2の底面に密着させて、胛被1を靴型
2に吊込んだ後、シャンク14をその中央辺142を連
結片13と靴型2の底面間に差し込んで靴型の底面にセ
ットし、しかる後、胛被1を吊り込んた靴型2を常法に
よって靴底成形型3と嵌合して胛被1の下面に形成され
た靴底成形キャビティ30に塩化ビニル等の熱可塑性合
成樹脂、液状ポリウレタン、スチレンブタジエンブロッ
ク共重合体ゴム、1.2ポリブタジエンゴム等の熱可塑
性ゴムを射出して、靴底15を成形するものである。
ド方式の胛被1は、履口部より靴型2に嵌装され、ラス
ティングコード10の両端101.101を引き締め、
左右の胛側下縁111,121を内方向へ引き寄せ、靴
型2の底面に密着させると共に連結片13を靴型2の不
踏部において靴型2の底面に密着させて、胛被1を靴型
2に吊込んだ後、シャンク14をその中央辺142を連
結片13と靴型2の底面間に差し込んで靴型の底面にセ
ットし、しかる後、胛被1を吊り込んた靴型2を常法に
よって靴底成形型3と嵌合して胛被1の下面に形成され
た靴底成形キャビティ30に塩化ビニル等の熱可塑性合
成樹脂、液状ポリウレタン、スチレンブタジエンブロッ
ク共重合体ゴム、1.2ポリブタジエンゴム等の熱可塑
性ゴムを射出して、靴底15を成形するものである。
【0011】
【発明の作用効果】この発明は以上のように構成されて
いるので、胛被1を靴型2に吊り込む際、不踏部の底部
において縫着によって左右の胛側下縁111,121が
可撓性の伸縮性連結片13によって相互に内方向へ引き
寄せられ靴型2の底面に密着され、しかもこのようにし
て胛被1を靴型2に吊り込んだ後、シャンク14を連結
片13の下面に差し込むだけで、その伸縮性によってシ
ャンク14を靴型2の底面の規定の位置に保持させるこ
とができる。そして靴底成形時に、靴底15の規定の位
置にシャンク14を埋め込み成形できるので便利であ
る。
いるので、胛被1を靴型2に吊り込む際、不踏部の底部
において縫着によって左右の胛側下縁111,121が
可撓性の伸縮性連結片13によって相互に内方向へ引き
寄せられ靴型2の底面に密着され、しかもこのようにし
て胛被1を靴型2に吊り込んだ後、シャンク14を連結
片13の下面に差し込むだけで、その伸縮性によってシ
ャンク14を靴型2の底面の規定の位置に保持させるこ
とができる。そして靴底成形時に、靴底15の規定の位
置にシャンク14を埋め込み成形できるので便利であ
る。
【図1】この発明に使用される胛被の見取図である。
【図2】シャンクをセットした靴型の底面図である。
1.胛被 10.ラステイング
コード 101.101…両端 11.12.胛側 111.121…下縁 13.連結片 131.透描孔 14.シャンク 140.透描孔 142.シャンクの
中央辺 144.空隙 15.靴底 2.靴型 3.靴底成形型 30.靴底成形キャビティ
コード 101.101…両端 11.12.胛側 111.121…下縁 13.連結片 131.透描孔 14.シャンク 140.透描孔 142.シャンクの
中央辺 144.空隙 15.靴底 2.靴型 3.靴底成形型 30.靴底成形キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29D 31/50 B29L 31:50 // B29K 105:20 A43B 10/00 101A B29L 31:50
Claims (1)
- 【請求項1】 不踏部の底部を横切って、左右の胛側下
縁111,121を可撓性の伸縮性連結片13で縫着連
結したラスティングコード10方式の胛被1を、靴型2
に吊込むとともに、この連結片13でシャンクの中央辺
142を保持させて、シャンク14を靴型2の底面にセ
ットして、胛被1の下面に靴底15を射出成形すること
を特徴とする射出成形靴の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353445A JP2524930B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 射出成形靴の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353445A JP2524930B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 射出成形靴の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0686702A JPH0686702A (ja) | 1994-03-29 |
JP2524930B2 true JP2524930B2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=18430899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3353445A Expired - Lifetime JP2524930B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 射出成形靴の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2524930B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2736515B1 (fr) * | 1995-07-13 | 1997-08-14 | Rossignol Sa | Procede pour la fabrication d'une chaussure de ski de fond |
ATE275839T1 (de) * | 2000-10-13 | 2004-10-15 | Redin Martinez Judith | Verfahren zur herstellung eines schuhes und nach diesem verfahren hergestellter schuh |
US8595878B2 (en) * | 2010-08-02 | 2013-12-03 | Nike, Inc. | Method of lasting an article of footwear |
DE102017211251B4 (de) | 2017-07-03 | 2023-05-25 | Adidas Ag | Aufleisten mit einem Faden |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5348042B2 (ja) * | 1972-07-17 | 1978-12-26 |
-
1991
- 1991-12-16 JP JP3353445A patent/JP2524930B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0686702A (ja) | 1994-03-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4272858A (en) | Method of making a moccasin shoe | |
US6944971B2 (en) | Composite reinforcement element, a boot and a binding incorporating such element, and a method of manufacturing same | |
JP2524930B2 (ja) | 射出成形靴の製造法 | |
JP3047622U (ja) | 靴胛被 | |
US3510968A (en) | Shoes and shoemaking methods | |
ITMI991454A1 (it) | Procedimento di fabbricazione di gambale per calzatura sportiva | |
CN205682613U (zh) | 鞋子 | |
JP2608033B2 (ja) | 靴の製造方法 | |
JP2908304B2 (ja) | 新しい構造の靴とその製法 | |
JPS5932326Y2 (ja) | カウンタ− | |
JP2584959Y2 (ja) | スラッシュ成形靴 | |
JPH034A (ja) | クッション体を内蔵した射出成形靴の製造法 | |
JP3957815B2 (ja) | 靴の製造方法 | |
JP2784754B2 (ja) | 靴 | |
JP4766411B2 (ja) | 履物、その製造方法及びこれに用いる中底 | |
CN221690226U (zh) | 一种防水抗污的注塑鞋 | |
CN218389975U (zh) | 一种具有固定鞋舌及鞋跟回弹效果好的运动鞋 | |
JP2536795Y2 (ja) | 射出成形靴の甲被 | |
JP3402688B2 (ja) | 射出成形安全靴及びその製造方法 | |
JPH07256790A (ja) | 靴の射出成形法 | |
JPH08197653A (ja) | 防水靴の射出成形法 | |
US3233347A (en) | Wrap-around goodyear welt seam construction | |
JPH07117157A (ja) | 射出成形靴の成形法 | |
JP4660801B2 (ja) | 履物の製造方法 | |
JP4239308B2 (ja) | 履物、その製造方法及びこれに用いる中底 |