JP2524418Y2 - 転がり軸受用合成樹脂製保持器 - Google Patents

転がり軸受用合成樹脂製保持器

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JP2524418Y2
JP2524418Y2 JP1991015471U JP1547191U JP2524418Y2 JP 2524418 Y2 JP2524418 Y2 JP 2524418Y2 JP 1991015471 U JP1991015471 U JP 1991015471U JP 1547191 U JP1547191 U JP 1547191U JP 2524418 Y2 JP2524418 Y2 JP 2524418Y2
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pockets
synthetic resin
pocket
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partition wall
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英一 浦上
芳規 小野
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Nakanishi Metal Works Co Ltd
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Nakanishi Metal Works Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、転がり軸受用の合成
樹脂製保持器、とくに合成樹脂製環体の片面側に多数個
のポケットが所定間隔おきに列設された冠型保持器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の冠型保持器は、一般に合
成樹脂製環体の片面側に列設した各ポケットの全部につ
いて、その開口側端縁に、隣接するポケット間の隔壁
端面から弧状に立上った各1対の保持爪が設けられ、こ
れによって転動体を把持し、保持器自身の脱落を防止す
るものとなされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このため、従来のかか
る冠型保持器においては、隣接するポケット間の隔壁の
端面に、それぞれ2つづつの爪の配設面積を要すると共
に、それらの爪間に、成形時の離型用エジェクターピン
の当接面積を必要とする。このため、ポケットの配列ピ
ッチが自ずと制約され、これを十分に小さいものとする
ことができず、ひいては環体の大きさに応じて転動体の
保持個数が制限され、小型、軽量化とともにベアリング
の負荷能力の増大をはかることに限界があった。加え
て、各ポケットのすべてに爪を形成することにより、成
形用金型の製作コストも高くつくのみならず、爪数に比
例する成形時の離型力の増大により、保持器が小型のも
のになればなるほど、有害な環体の変形不良、爪の厚み
が小さくなることによる爪の欠損不良等の発生率が増大
し、良品の製造歩留りが減少するというような問題点も
あった。
【0004】この考案は、上記のような問題点に鑑み、
ベアリングの限られた寸法の中でその負荷能力の一層の
増大をはかり、ひいては小軽量化の推進を可能にする
と共に、前記成形上の問題点を軽減することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は、ポケットの
全数のうち、その必要的な複数個のみについて保持爪付
きのものとし、残りのポケットについては爪無しのもの
とすることにより、隣接するポケット間の隔壁部分に必
要とする所要厚みを減少して、ポケットの配列ピッチの
狭小化を可能にしたものである。
【0006】即ち、この考案は、合成樹脂製環体の片面
側に多数個の凹陥状のポケットが隔壁部を介して所定間
隔おきに形成された冠型保持器において、前記ポケット
の全数のうち一部を除く複数個のポケットについてその
開口側端縁に転動体を把持して保持器の脱落防止をはか
る各1対の保持爪が設けられる一方、残りの複数個のポ
ケットについて、前記爪を形成することなく欠落させる
ことにより、該ポケットの開口側端縁における隔壁端面
が平坦面に形成されてなることを特徴とする、転がり軸
受用合成樹脂製保持器を要旨とする。
【0007】
【実施例】図示実施例において、(1)は合成樹脂製の
保持器環体、(2)(2′)はその片面側に円周方向に
所定間隔おきに設けられた多数個の凹陥状のポケット
で、内面が使用する転動体の形状に対応する球面に形成
されている。(3)は隣接するポケット(2)(2′)
間の隔壁、(4)はポケット(2)の開口側端縁におい
て上記隔壁(3)の端面に突設された円弧状の保持爪で
あり、ポケット(2)に収容される転動体を把持し、保
持器を正しい位置に保持し脱落を防止する作用を受けも
つものである。
【0008】ところで、この考案に係る保持器にあって
は、上記爪(4)が、ポケット(2)(2′)の全数の
うち、そのほぼ半数に相当する1つ置きないしは2つ置
きのポケット(2)のみについて設けられ、残りのポケ
ット(2′)については該爪(4)を有しないものとな
されている。従って、この爪を有しないポケット
(2′)については、第3図左部に示すようにその開口
側端縁において隔壁(3)の端面が平坦面(5)に形成
されている。
【0009】図示実施例における保持器は、上記の爪付
きのポケット(2)と、爪無しのポケット(2′)とが
原則的には交互配置に設けられており、ポケットの総個
数との関係で所定の一個所のみ(第1図左上部)につい
て、爪無しのポケット(2′)(2′)どうしが隣接す
るものとなされている。従って、ポケット(2)
(2′)が隣接する部分においては、それらの間の隔壁
(3)の端面に爪(4)が1個だけ存在し、爪無しのポ
ケット(2′)(2′)が隣接する部分にあっては、そ
れらの間の隔壁(3)端面が全域に亘って平坦面(5)
に形成されたものとなされている。
【0010】もっとも、この考案は、上記の如く爪付き
ポケットと爪無しのポケットとを交互に配列することを
必要条件とするものではなく、保持器の寸法との関係で
爪付きのポケットを保持器の正しい位置保持、脱落防止
のために必要とする範囲で複数個設けるものとし、残り
のすべてを爪無しのものとしても良い
【0011】
【考案の効果】この考案は上述の次第で、ポケットの全
数中に複数個爪無しのポケットを混在せしめたものと
したことにより、該爪無しのポケットと、爪付きポケッ
トとの間の隔壁の端面に、1つの爪のみが形成されるに
とどまり、残りの面積を離型用エジェクターピンの当接
用面積として利用できる。このため、上記隔壁の所要厚
みを減少でき、ひいてはポケットの配列ピッチをその分
だけ小さく設定でき、ベアリングの負荷能力の向上をは
かることができる。従って、所定の負荷能力を有する範
囲内で保持器の所要寸法を減少することが可能となり、
ひいてはベアリングの一層の小型化、軽量化、ひいては
高速化を可能にする。
【0012】また、爪を有しないポケットが形成される
分だけ、その成形用金型の簡素化をはかることができ、
その製作コストを低減しうると共に、爪の存在に基づく
離型抵抗を減少して、離型性を向上し、離型時の変形不
良の発生率を減少して製造歩留りを向上しうる。従っ
て、製品の製造コストの実質低減化をはかることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る保持器の平面図である。
【図2】第1図II−II線の断面図である。
【図3】第1図III−III線の断面図である。
【図4】この考案に係る保持器の一部の斜視図である。
【符号の説明】
1…保持器環体 2…爪付きのポケット 2′…爪無しのポケット 3…隔壁 4…爪 5…平坦面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製環体の片面側に多数個の凹陥
    状のポケットが隔壁部を介して所定間隔おきに形成され
    た冠型保持器において、 前記ポケットの全数のうち一部を除く複数個のポケット
    についてその開口側端縁に転動体を把持して保持器の脱
    落防止をはかる各1対の保持爪が設けられる一方、 残りの複数個のポケットについて、前記爪を形成するこ
    となく欠落させることにより、該ポケットの開口側端縁
    における隔壁端面が平坦面に形成されてなることを特徴
    とする、転がり軸受用合成樹脂製保持器。
JP1991015471U 1991-03-15 1991-03-15 転がり軸受用合成樹脂製保持器 Expired - Fee Related JP2524418Y2 (ja)

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JPS53163450U (ja) * 1977-05-30 1978-12-21
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JPS60258242A (ja) * 1984-06-04 1985-12-20 Mitsubishi Plastics Ind Ltd ストレツチフイルム
JPS6184223U (ja) * 1984-11-06 1986-06-03

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