JP2524383Y2 - 筆記用紙 - Google Patents

筆記用紙

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JP2524383Y2
JP2524383Y2 JP1988108437U JP10843788U JP2524383Y2 JP 2524383 Y2 JP2524383 Y2 JP 2524383Y2 JP 1988108437 U JP1988108437 U JP 1988108437U JP 10843788 U JP10843788 U JP 10843788U JP 2524383 Y2 JP2524383 Y2 JP 2524383Y2
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博資 福原
博基 加藤
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ダイニック 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は筆記用紙、さらに詳しくは筆記に際していわ
ゆる筆記用具を必要とせず、かつ水中にても使用するこ
とができる筆記用紙に関する。
従来の技術 筆記用紙は、通常、鉛筆、ペン、ボールペン、マジッ
ク等のいわゆる筆記用具によって筆記される。かかる筆
記は筆記用具に保持させたインク等の着色剤を筆記用紙
表面に転移させることにより行われるものである。これ
に対し、かかる筆記用具からの着色剤転移を行わない筆
記様式としてカーボン紙を用いる筆記様式がある。カー
ボン紙はワックス類中に着色剤を練り込んで薄い紙に浸
み込ませたもので、白紙と白紙の間にはさみ、筆圧を利
用して物理的にカーボンワックスを紙に転移させるもの
である。この場合は筆記に際して鉛筆、ボールペン等も
使用できるが、万一それらを持ち合わせていない場合で
あっても、圧力をかけるのに適した棒状物さえあれば筆
記できる。さらに、近年、マイクロカプセルを利用した
感圧複写紙が登場したが、これは筆圧でマイクロカプセ
ルを破壊して化学的に発色させ、これを用紙等に転移さ
せるものである。しかし、これらは主として複写に用い
られるものである。
解決しようとする課題 かくして、通常、筆記用紙は、筆記用紙に転移させる
べき色を保持した鉛筆等のいわゆる筆記用具もしくは転
移させるべき色を保持した紙類を筆記に際して必要とす
るものであって、万年筆のインク切れ等、転移させるべ
き保持色がなくなればとたんに筆記が不可能となる。従
って、筆記用具等の色保持用具を必要としない筆記用紙
は場合によっては大いに威力を発揮するものであるが、
従前ほとんど見当らなかった。また、特殊な例ではある
が水中で筆記を行うことができれば便利な場合がある
が、これまでの筆記用紙ではかかる状況に対応すること
ができない。
課題を解決するための手段 本考案は、いわゆる筆記用具を必要とせずかつ過酷な
環境下である水中にても使用できる筆記用紙を開発せん
とする本考案者らによる研究の結果なされたものであ
り、基材層および該基材層上に設けられた塑性の多孔質
膜層よりなり、該多孔質膜層が10kg/cm2〜125kg/cm2
筆圧によって容易に圧縮変形を受けるが筆圧を取り除い
ても後完全には復元しないものであることを特徴とする
筆記用紙を提供するものである。
以下、図面を参照して本考案を説明する。
第1図は筆圧を加える前の本考案の筆記用紙を模式的
に示す部分断面図である。第2図は筆圧を加え、次いで
筆圧を取り去った後の本考案の筆記用紙表面層の状態を
模式的に示す部分断面図である。
第1図において、本考案の筆記用紙は基材層1および
その上に設けられた塑性の多孔質模層2よりなる。
本考案で用いる基材の形態としてはフラット状である
紙、不織布、織布、フィルム、シート等があり、該基材
は着色されているもの、あるいは着色されていないもの
いずれであってもよい。かかる形態の素材の種類として
は、代表的には、ナイロン等のポリアミド、ポリエステ
ル、ポリウレタン、アクリル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、PVC等のプラスチック、好まし
くはナイロン等のポリアミド、ポリエステルが挙げられ
るが特に限定されるものではない。基材層の厚みは適宜
選択できるが、通常、0.05mm〜0.15mmの範囲とする。次
に、基材層1上に設けられる多孔質模層2は着色された
ものあるいは着色されていないものいずれでもよいが、
その素材は10kg/cm2〜125kg/cm2の大きさの筆圧によっ
て加圧部が容易に圧縮変形され、第2図に示すごとく外
圧を取り除いても完全には復元しない塑性的性質を有す
るものを用いる。このような非復元性を有する多孔質の
素材を用いることにより筆記が可能となる。すなわち、
本考案の筆記用紙の筆記原理は圧縮変形部分と非加圧未
変形部分間に生ずるコントラストによるものである。基
材層および多孔質層が共に無着色である場合は、このコ
ントラストを肉眼でキャッチすることは困難であるが、
例えば明るい照明器具(例えば電気スタンド)等の補助
具を用いることにより、あるいは裏面から光をあてるこ
とによりはっきり判読できる。
基材層および多孔質層のいずれかがあるいは双方が着
色物である場合は通常はっきりと肉眼で判読できる。す
なわち、本考案における多孔質層は常態では多孔質ゆえ
に光を乱反射しているが、圧縮変形を受けるとその部分
が透明化する素材を用いている。透明化すると、基材層
のみが着色層である場合は基材層の色が該透明化層を通
して見えるようになり、または多孔質層のみが着色層で
ある場合は乱反射によって隠されていた多孔質層自体の
色が顕在化して見えるようになり、あるいは両層が着色
物である場合はその重なった色が見えるようになる。
前記した多孔質膜の復元性の程度は、例えば、新東科
学(株)製復元性試験機タイプHEIDON−24によって評価
することができる。この試験機において、荷重50g+500
g(50gは初期荷重、500g荷重は落下させる荷重、落下後
500g荷重のみを取り除いて変形状態を測定する)、荷重
面積0.196cm2(5mmφ)、500g荷重落下高さ10mmの条件
下で容易に圧縮変形を受けかつ荷重を取り除いた後完全
には復元しないという場合が前記の筆圧10kg/cm2〜125k
g/cm2において必要とされる非復元性の目安となる。
測定例(初期・荷重時・除荷重時の厚み)を次に示
す。
かかる非復元性特性を有する多孔質膜用の素材として
は、ナイロン6、ナイロン66、PVC、ポリウレタン、ポ
リスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂が
挙げられる。好ましい多孔質膜用素材はナイロン6樹脂
である。素材の種類にもよるが、通常、膜厚は0.01mm〜
0.20mm、好ましくは0.02mm〜0.15mmの範囲とする。膜厚
が0.20mmを超えると、筆記性能の安定性が低下する。一
方、0.01mm未満だと加圧部と非加圧部との間のコントラ
ストが低下して判読しにくくなる。
本考案における特別の多孔質膜は、代表的には、基材
上に特定の塗料を塗布することにより別個の多孔質膜層
を生成させるコーティング法、または基材層の表層を浸
食して多孔質膜層を生成させるエッチング法により形成
することができる。
具体的に述べると、例えば好ましい膜素材であるポリ
アミド樹脂を用いるコーティング法においては、ポリア
ミド樹脂1〜30%(重量%、以下同じ)、塩化カルシウ
ム15〜50%およびメタノール30〜65%、その他所望によ
り助剤、添加剤を含有させた塗料を、例えば10〜70g/m2
の塗布量で基材上に塗布し、次いでこれを水に浸漬して
脱溶媒凝固させる。
また、例えば基材としてポリアミドシートを用いるエ
ッチング法においては、基材を35〜100%の塩化カルシ
ウムを含有するメタノール溶液に直接浸漬して表層を浸
食させ、次いで搾液後、水に浸漬して凝固させる。
本考案の筆記用紙を作成するには、まず、染色法、着
色法、転写法等により基材を着色する。別法として、顔
料、着色剤等を内部に含有させて製造された、既に着色
されている基材を用いることもできる。また、前記した
ごとく着色していない基材を用いることもできる。
次いで、前記したコーティング法、エッチング法等に
より基材上に着色したあるいは無着色の多孔質膜層を形
成して本考案の筆記用紙を得る。
かくして得られる本考案の筆記用紙は前記した筆記原
理により筆圧を与えることができるいずれの用具にても
筆記でき、特に水中での筆記にも使用できることは特筆
に値する。本明細書中で詳述したごとく本考案に係る筆
記用紙の各層は耐水性の素材よりなり、かつ原理的に言
って筆記部分の判読可能化が水によって特に影響される
ものではないのでかかる水中での使用も可能となるので
ある。また、本考案の筆記用紙はコーション用の用紙と
して用いることもできる。すなわち物体が傾斜するなど
して動くと危険な状態となる場合、用紙を該物体に対し
て接触させておくと、もしその物体が動くと用紙上の軌
跡部分が色付くのでその色付きにより注意が喚起され
る。
さらには、本考案の筆記用紙はコピー防止用筆記用紙
としても用いることができる。すなわち、色付きによる
筆記ではなく前記したコントラストのみによる筆記の場
合(基材層および多孔質膜層がともに無着色あるいは淡
い着色の場合)、筆記された文字あるいは形象は補助具
により判読できるがコピーはできない。従って、秘密保
持等の必要がある場合の筆記に有用である。
考案の効果 本考案の筆記用紙は、通常の筆記用紙がそれに色を付
与する用具が筆記に際して必要であるのとは異なり、か
かる用具を必要とせず、特に水中にても筆記が可能であ
るという大きな利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は筆圧を加える前の本考案の筆記用紙を模式的に
示す部分断面図であり、第2図は筆圧を加え、次いで筆
圧を取り去った後の本考案の筆記用紙表面層の状態を模
式的に示す部分断面図である。 図面中の符号は次のものを意味する。 1;基材層、2;多孔質膜層、3;加圧変形部分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材層および該基材層上に設けられた塑性
    の多孔質膜層よりなり、該多孔質膜層が10kg/cm2〜125k
    g/cm2の筆圧によって容易に圧縮変形を受けるが筆圧を
    取り除いた後完全には復元しないものであることを特徴
    とする筆記用紙。
JP1988108437U 1988-08-18 1988-08-18 筆記用紙 Expired - Lifetime JP2524383Y2 (ja)

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JPH0229759U JPH0229759U (ja) 1990-02-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58136479A (ja) * 1982-02-08 1983-08-13 Canon Inc 被記録材

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6072259U (ja) * 1983-10-21 1985-05-21 東洋クロス株式会社 インクリボン

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