JP2524264B2 - 自動車用ハンドルの自動革巻き機 - Google Patents
自動車用ハンドルの自動革巻き機Info
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Description
動革巻き機に関するものである。
皮革で被覆されたものがある。この種のハンドルでは、
予めハンドルの外径部分から内径部分にかけて巻き付け
られる寸法に裁断された皮革片をハンドルに密着させて
巻き付け、その皮革片の両側端縁部をハンドルの内径部
分の中心線上で突き合わせながら縫い付けてなるものが
多い。
けハンドルでは、ハンドルに皮革片を巻き付けて接着し
たり、縫い合わせたりする作業が人手に頼って行われて
いたから、作業能率が悪く、巻き付けの仕上がりを良く
するには、熟練を要し、それだけ製作コストが割り高に
なるという欠点があった。
動車用ハンドルの自動革巻き機を提供することを目的と
するものである。
部分に皮革その他の被覆材が被せられた自動車用ハンド
ルを水平に支持し、かつ上記被覆材を上記ハンドルの外
径部分の全周に亙って締め付けて回転するハンドルセッ
ト治具と、このハンドルセット治具を回転駆動する駆動
機構と、上記被覆材の上側端縁部を上記ハンドルの内径
部分へ巻き込む位置に移動し、次いで上記被覆材の上側
端縁を上記ハンドルの内径部分に押圧する位置に移動す
るワイパーを備えてなる革巻き込みユニットと、上記ハ
ンドルセット治具の周囲に適当な角度間隔をおいて設置
した複数の革巻き込みユニットとからなる自動車用ハン
ドルの自動革巻き機において、上記ハンドルセット治具
の中心を通る線に沿って摺動自在に支持した各スライド
ベースに上記各革巻き込みユニットをそれぞれ固定し、
上記各スライドベースの下方でそのスライド方向にボー
ルねじをそれぞれ架設し、この各ボールネジを上記各ス
ライドベースに下向きに連結したボールネジナット取付
けブロックにそれぞれ螺合させ、各ボールネジの後端に
は、ハンドル車をそれぞれ取付け、上記各スライドベー
スの近傍には、上記各ワイパーが上記ハンドルの内径部
分の上方に位置するように上記各革巻き込みユニットの
位置を調整した直後に上記各スライドベースを固定する
ためのクランプレバーをそれぞれ設置することを特徴と
し、 上記項記載の自動車用ハンドルの自動革巻き機に
おいて、ハンドルセット治具が、モーターで回転駆動さ
れるテーブル本体と、このテーブル本体の上面に着脱可
能に載置するように環状に成形したベースと、このベー
スの上面のうち半 周部分に半円形に設けた固定リング
と、上記ベースの上面のうち残り半周部分に半円形のリ
ングであって、その一端を上記固定リングの一端に接近
した位置に枢着し、他端が上記枢着部を支点にして上記
固定リングの他端に接離自在に移動する開閉リングと、
上記固定リングの他端と上記開閉リングの他端とに設け
たグリップレバーと、上記開閉リングの他端を固定リン
グの他端に接合させた状態で係止するためのピンと、上
記ベースの直径方向で相対する2箇所に設け、かつ上記
テーブル本体の対応箇所に突設した位置決めピンにそれ
ぞれ係合させる係合溝と、上記固定リングのうち上記係
合溝に接近した箇所と、上記開閉リングのうち上記係合
溝に接近した箇所とに固定した取手部品とからなること
を特徴とし、 上記項又は項記載の自動車用ハンドルの自動革
巻き機において、テーブル本体の回転駆動機構が、クラ
ッチブレーキモーターと、その回転シャフトに固定した
駆動プーリーとテーブル本体の外周に設けたベルトプー
リーの間に巻き掛けたベルトと、シリンダーと、その往
動時に上記テーブル本体の一側面に押し当てて、上記テ
ーブル本体の回転を止めるプレーキと、上記テーブル本
体の外側に向けて突出する円板と、この円板に一定の角
度間隔をおいて穿設した透孔群と、上記テーブル本体に
連結するテーブルの回転の原点位置を検出するセンサー
と、上記透孔群の各透孔を透過する光を検知して、上記
テーブルの回転角度を検出する割り出しセンサーとから
なることを特徴とし、 上記項又は項又は項記載の自動車用ハンドル
の自動革巻き機において、ハンドルに被せた被覆材がハ
ンドルに部分的に仮止めされてなることを特徴とするも
のである。
すると、1は自動車用ハンドル、2はハンドル1を被覆
する皮革片で、天然皮革、あるいは合成皮革を図2に示
すようにハンドル1の外径部分3から両側部分4、5を
経て内径部分6に密着させて巻き付けられる寸法に裁断
し、かつその両側端縁部には、ハンドル1の内径部分6
の適当位置から中心部に向けて集中するように設けられ
ている各スポーク67の基端部分を被う形状に裁断した
耳部68、68を設けてなり、この皮革片2は、その両
端部分を縫い合わせて環状に成形した状態でハンドル1
の外径部分3から両側部分4、5に被せた後、両側端縁
部を後記革巻き込みユニットによってハンドル1に巻き
付ける。7は後記ハンドルセット治具を水平に支持しつ
つ回転するテーブルで、これは、図6に示すように制御
ボックス43の上部フレーム44の上面に、断面がカギ
型に折曲し、かつ環状に成形したヘッド45を固定し、
このヘッド45の内部には、適当数のボールベアリング
46を適当間隔をおいて固定し、この各ボールベアリン
グ46によって、ヘッド45に内接する径を有するガイ
ドプレート47を回転自在に支持し、ガイドプレート4
7の上には、環状に成形したテーブル本体48を固定
し、このテーブル48本体の外周面には、ベルトプーリ
ー49を成形してなる。
側部分4、5にかけて皮革片2を被せた状態で受け止め
るハンドルセット治具で、これは、図9及び図10に示
すようにテーブル本体48の上面に着脱可能に載置する
ように環状に成形したベース50の上面のうちの半周部
分に半円形の固定リング51を設け、残りの半周部分に
は、半円形のリングであって、その一端を固定リング5
1の一端に接近した位置でピン52により枢着し、他端
がピン52を支点にして固定リング51の他端に接離自
在に移動する開閉リング53を設け、固定リング51の
他端と、開閉リング53の他端には、グリップレバー5
5、55を設け、開閉リング53の他端には、それを固
定リング51の他端に接合させた状態で係止するための
ピン56を設け、ベース50の直径方向で相対する2箇
所には、テーブル本体48の対応箇所に突設した位置決
めピン57、57にそれぞれ係合させる係合溝58、5
8を設け、固定リング51のうち係合溝58に接近した
箇所と、開閉リング53のうち係合溝58に接近した箇
所とにアイボルトなどの取手部品59、59をそれぞれ
固定してなる。
に設置した状態で回転駆動する駆動機構で、これは、制
御ボックス43の背面側の上部フレーム44上にモータ
ーブラケット9と、シリンダブラケット10を固定し、
モーターブラケット9には、クラッチブレーキモーター
11を設置し、その回転シャフト12には、ベルトプー
リー49と相対する駆動プーリー13を固定し、この両
プーリー13、49間には、ベルト14を巻き掛け、シ
リンダブラケット10には、シリンダ15を設置し、こ
のシリンダ15には、その往動時にテーブル本体48の
一側面に押し当てて、テーブル本体48の回転を止める
ブレーキ板16を固定し、テーブル本体48には、外側
に向けて突出する円板17を固定し、この円板17に
は、4度の角度間隔をおいた透孔群18を穿設し、この
円板17の周縁の適当箇所、例えばモーターブラケット
9の近傍には、テーブル7の回転の原点位置を検出する
センサー20と、透孔群18の各透孔を透過する光を検
知して、テーブル7の回転角度を検出するフォトセンサ
ーからなる割り出しセンサー19とを設置してなる。
ーム44においてテーブル7の左右両側に接近した2箇
所に設置した革巻き込みユニットで、これらは、テーブ
ル7の中心を通る線に沿って摺動自在に支持したスライ
ドベース22に直立のフレーム23をそれぞれ固定し、
この各フレーム23の上部には、セット治具54にセッ
トしたハンドル1の内径部分6に接近した箇所より上方
の垂直線上を昇降作動するファインロックシリンダー2
6をそれぞれ設置し、この各シリンダー26には、ガイ
ド24で上下方向にスライドするように支持したスライ
ド板25をそれぞれ連結し、この各スライド板25に
は、ワイパーホルダー27をそれぞれ固定し、この各ワ
イパーホルダー27には、その降下時に、皮革片2のう
ちハンドル1の上側部分4から内方へせり出した上側端
縁部28をハンドル1の内径部分6に巻き込む各ワイパ
ー29を押しつけバネ30A及び引張りバネ30Bを介
してそれぞれ連結してなる。この各ワイパー29は、ハ
ンドル1の内径部分6の円弧にならった円弧面を有する
ように成形してある。31、31は各革巻き込みユニッ
ト21、21のワイパー29、29の位置をハンドル1
の内径寸法に応じて調整する調整機構で、これらは、各
スライドベース22の下方で各スライドベース22のス
ライド方向にボールネジ60をそれぞれ架設し、この各
ボールネジ60を各スライドベース22に下向きに連結
したボールネジナット取付けブロック61に螺合させ、
各ボールネジ60の後端には、ハンドル車62をそれぞ
れ取付け、各スライドベース22の近傍には、ワイパー
29、29がハンドル1の内径部分の上方に位置するよ
うに各革巻き込みユニット21、21の位置調整をした
直後に各スライドベース22を固定するためのクランプ
レバー63をそれぞれ設置してなる。32、32は各ス
ライドベース22のうちハンドル1の内側の端部に昇降
自在に挿通したスライドシャフトで、これらの上端間に
は、ワイパーホルダー27を受け止めるストッパープレ
ート33をそれぞれ固定してある。この各ストッパープ
レート33は、ハンドル1の内径部分6の円弧にならっ
た円弧面を有するように成形してある。34はスライド
シャフト32、32の下端間に固定したバネ受けプレー
ト、35はスライドベース22の中間部分の下側に昇降
作動するように設置したシリンダで、このシリンダ35
には、その降下時にバネ受けプレート34を押し下げる
押下プレート36を連結してある。37は押下プレート
36の先端に下向きにねじ込み、かつバネ受けプレート
34に挿通したねじボルトで、このねじボルト37の下
端には、バネ受け金具38をねじ込んである。39はバ
ネ受けプレート34とバネ受け金具38の間に懸架した
コイルバネで、このコイルバネ39のバネ圧を、バネ受
け金具38を上下方向に適宜ピッチ移動させて調整し、
この調整されたバネ圧によってストッパープレート33
をそれがワイパーホルダー27の下面を受け止める位置
に常時押し上げるとともに、バネ受けプレート34を押
下プレート36の下面に常時押し当てるように付勢して
いる。40はバネ受け金具38の外周に螺合させたスト
ッパーナットで、上下方向に適宜ピッチ移動させて、バ
ネ受けプレート34との間の間隔41を、ワイパー29
が皮革片2の上側端縁部28をハンドル1の内径部分6
へ巻き込みながら降下する距離に合わせるように調整す
るものである。64はフレーム23に固定したスイッチ
ボックスで、スタートスイッチ65と、非常停止スイッ
チ66を設けてある。
たシーケンス自動制御回路(図中省略)によって次のよ
うに制御される。即ち、ハンドル1と皮革片2のいずれ
か一方又は両方に接着剤を塗布し、前記のように環状に
成形した皮革片2をハンドル1の外径部分3から両側部
分4、5にかけて被せ、かつ皮革片2の両側端縁部間の
中心線がハンドル1の外径部分3の中心線上に合致する
ように被せるとともに、各耳部68、68を各スポーク
67に仮止めし、このハンドル1を、セット治具54の
開閉リング53を開いて、ベース50の上に載置した
後、開閉リング53を閉じて、皮革片2をハンドル1の
外径部分3に締め付ける。この皮革片2は、耳部68以
外の両側端縁部を部分的にハンドル1の内径部分6に巻
き込んで仮止めすることもある。このようにしてハンド
ル1及び皮革片2をセットしたセット治具54を回転の
原点位置に待機しているテーブル7のテーブル本体48
上に乗せ、係合溝58、58をピン57、57に係合さ
せて、セット治具54の位置決めをする。次いで、各ハ
ンドル車62を操作して、各革巻き込みユニット21の
位置をハンドル1の内径寸法に応じて調整し、各クラン
プレバー63で各革巻き込みユニット21を上記調整位
置に固定する。
のスタートスイッチ65をONに操作すると、各革巻き
込みユニット21、21ごとに、シリンダ26がスライ
ド板25を降下させるように作動する。すると、図13
に示すようにワイパーホルダー27が降下してストッパ
ープレート33をコイルバネ39の弾力に抗して押し下
げると同時に、ワイパー29がハンドル1の上側部分4
からやや内径部分6側へ寄った箇所にバネ30A及び3
0Bの弾力に抗して傾きながら皮革片2の上側端縁部2
8を引き伸ばしつつ押し付けるように降下し、皮革片2
をハンドル1の外径部分3から上側部分4にかけて接着
させる。この時点でシリンダ26がロックされて、シリ
ンダ26の降下する動作が停止する。その直後にシリン
ダ35が押下プレート36を降下させるように作動す
る。すると図14に示すように押下プレート36がバネ
受けプレート34を押し下げていき、その動きがスライ
ドシヤフト32、32を経てストッパープレート33に
伝わるので、ストッパープレート33が降下する。そし
てバネ受けプレート34がストッパーナット40に突き
当たった時点でシリンダ35の上記作動が停止し、その
直後にシリンダ26がスライド板25をさらに降下させ
る作動をする。すると、図15に示すようにワイパー2
9がさらにバネ30A及び30Bの弾力に抗して垂直方
向に向きを変えるとともに、皮革片2の上側端縁部28
をハンドル1の内径部分6へ巻き込みながら降下して、
皮革片2の上側端縁部28をハンドル1の内径部分6に
押圧接着させる。この時点でワイパーホルダー27がス
トッパープレート33で受け止められ、シリンダ26の
上記作動が停止する。その直後にシリンダ26がスライ
ド板25を上昇させるように作動するとともに、シリン
ダ35が押下プレート36を上昇させるように作動する
ので、ワイパー29が元位置に戻るとともに、押下プレ
ート36も元位置に戻り、スライドシャフト32、3
2、ストッパープレート33及びバネ受けプレート34
もコイルバネ39の弾力を受けて元位置に戻る。この時
点でシリンダ26及びシリンダ35の上記作動が停止す
る。
巻き込みユニット21、21に対応する部分の外径部分
3から上側部分4を経て内径部分6に至る部分に対する
皮革片2の巻き付けがそれぞれ完了する。その直後に、
モーター11のクラッチが作動して、回転シャフト12
へ回転伝達をし、その回転が駆動プーリー13、ベルト
14、ベルトプーリー49を経てテーブル本体48に伝
わると同時に、シリンダ15がブレーキ板16をテーブ
ル本体48の側面から放すように作動するので、テーブ
ル7が回転する。そしてテーブル7が予め設定された角
度だけ回転すると、例えば透孔18の1個分ごととか、
複数個分ごとに回転すると、割り出しセンサー19が円
板17に穿設されている透孔群18のうちから対応する
透孔を透過する光を検知し、その検知信号によって、モ
ーター11のブレーキが作動し、回転シャフト12への
回転伝達を切ると同時に、シリンダ15がブレーキ板1
6をテーブル本体48の側面に押圧するように作動する
ので、テーブル7が上記の回転角度位置で停止する。こ
の回転によって、皮革片2の上記一部巻き付け完了部分
が各革巻き込みユニット21、21の真下からはずれ、
その後続部分が順次各革巻き込みユニット21、21の
真下に到達する。その直後ごとに各革巻き込みユニット
21、21が上記一連の作動をし、又は各スポーク67
のいずれかが革巻き込みユニット21、21の真下に到
達した場合には、革巻き込みユニット21、21が上記
一連の作動を休止する。このような作動が自動的に繰り
返され、テーブル7が180度回転したところで、革巻
き込みユニット21、21の作動が停止して、皮革片2
の中心線より上側半分がハンドル1の外周面の半分に巻
き付けられる。
ル1をセット治具54上で反転させた後、再び開閉リン
グ53を閉じてセットした状態で、上記の作動が自動的
に繰り返され、テーブル7が残りの180度回転して原
点位置に戻り、それをセンサー20が検知し、その信号
によって革巻き込みユニット21、21の作動が停止す
ることにより、皮革片2の中心線より下側半分がハンド
ル1の外周面の残りの半分に巻き付けられるというよう
にして、ハンドル1の全体が皮革片2で被覆される。
はなく、例えば、各革巻き込みユニット21をワイパー
29と、受止プレート33とが図3に示す位置関係と逆
転した位置関係となるように構成することもある。また
ストッパー40を設ける代わりに、図16に示すように
バネ受け金具38の下部外周にストッパーナット40A
を螺合させ、これを上下方向にピッチ移動させて、コイ
ルバネ39のバネ圧を調整し、バネ受け金具38の上部
外周に間隔調整ナット40Bを螺合させ、これでバネ受
けプレート34との間の間隔41を調整することもあ
る。また上部フレーム44上においてテーブル7の周囲
に3台以上の革巻き込みユニット21を適当な角度間隔
をおいて設置し、それらを同期作動させたり、時間差を
おいて作動させることもある。また皮革片2は、普通の
皮革片のほか、図17に示すように両側端縁部に沿って
襞を形成する襞縫いの縫い目42、42を施すことによ
り、皮革片2の断面がU字状に湾曲し、ハンドル1に被
せやすい湾曲面を有するように成形したものを使用し、
その皮革片2を革巻き込みユニット21によってハンド
ル1に巻き付けることもある。またハンドル1には、布
地など皮革片2以外の各種被覆材を巻き付けることもあ
る。またワイパー、受止プレートは、エアーシリンダ、
あるいは油圧シリンダで作動させるほか、モーターその
他の駆動装置で作動させることもある。
次のような効果を奏する。 各革巻き込みユニットを、ハンドル治具の中心を通
る線に沿って摺動自在に支持した各スライドベース上に
固定し、各スライドベースの下方で、そのスライド方向
にボールネジを架設し、この各ボールネジを各スライド
ベースに下向きに連結したボールネジナット取付ブロッ
クにそれぞれ螺合させ、各ボールネジの後端には、ハン
ドル車をそれぞれ取付けたスライド移動機構と、各スラ
イドベースの近傍には、各ワイパーがハンドルの内径部
分の上方に位置するように各革巻き込みユニットの位置
を調整した直後に各スライドベースを固定するためのク
ランプレバーをそれぞれ設けたから、各ハンドル車を操
作することにより、各種ハンドルの内径寸法に応じて各
革巻き込みユニットを簡単に移動調整が行え、ハンドル
の内面に対する各ワイパーの押圧力を容易かつ正確に設
定することができる。しかも、革巻き込みユニットを2
台設ける場合には、ハンドルを一回転させるだけで、ハ
ンドルの全体に被覆材を巻き付けることができ、さら
に、革巻き込みユニットの台数を増やすほど、ハンドル
の回転角度をより少なくして、ハンドル全体に被覆材を
巻き付ける作業の能率を、熟練を要することなく格段に
向上させることができる。 ハンドルセット治具を、モーターで回転駆動される
テーブル本体の上面に着脱可能に載置するように環状に
成形したベースと、このベースの上面のうち半周部分に
半円形に設けた固定リングと、残り半周部分に半円形の
リングであって、その一端を上記固定リングの一端に接
近した位置に枢着し、他端が上記枢着部を支点にして上
記固定リングの他端に接離自在に移動する開閉リングと
で構成したから、ハンドルセット治具をテーブル本体か
ら取り外して、外径部分から両側部分に被覆材が被せら
れたハンドルをセットすることが非常に容易に行えるだ
けでなく、固定リングに被覆材がハンドルからずれない
ように押しつけておいて開閉リングを閉じることによ
り、被覆材をハンドルの全周に正確に被せた状態に保持
することができる。またハンドルセット治具には、固定
リングの他端と開閉リングの他端とにグリップレバーを
設け、開閉リングの他端を固定リングの他端に接合させ
た状態で係止するためのピンを設けたから、グリップレ
バーによりハンド ルに被せた被覆材を容易に締め付け、
その締め付け状態をピンによりしっかりと固定すること
ができる。またセット治具のベースの直径方向で相対す
る2箇所には、上記テーブル本体の対応箇所に突設した
位置決めピンにそれぞれ係合させる係合溝を設け、固定
リングのうち上記係合溝に接近した箇所と、上記開閉リ
ングのうち上記係合溝に接近した箇所に取手部品を固定
したから、被覆材を被せたハンドルをセットしたセット
治具を、テーブル本体から取り外した位置と同位置へ簡
単に設置することができ、セット治具の設置に狂いが生
ずるのを防ぐことができる。 テーブル本体の回転駆動機構を、クラッチブレーキ
モーターと、その回転シャフトに固定したテーブル本体
の外周に設けたベルトプーリーの間に巻き掛けたベルト
と、シリンダーと、その往動時にテーブル本体の一側面
に押し当てて、テーブル本体の回転を止めるプレーキ
と、テーブル本体の外側に向けて突出する円板と、この
円板に一定の角度間隔をおいて穿設した透孔群と、テー
ブル本体に連結するテーブルの回転の原点位置を検出す
るセンサーと、上記透孔群の各透孔を透過する光を検知
して、上記テーブルの回転角度を検出する割り出しセン
サーとで構成したから、センサーにより、テーブルの回
転原点位置及び回転角度の割り出しを行うとともに、ブ
レーキによりテーブル回転停止時の慣性を消去し、回転
の瞬時停止を行い、ハンドルセット治具の高精度でかつ
正確な回転駆動を可能にする。 ハンドルに被せた被覆材を、ハンドルに部分的に仮
止めしたから、耳部を有する被覆材を使用する場合にお
いて、耳部をハンドルの各スポークに仮止めしておき、
被覆材の耳部以外の端縁部の巻き込み時に、耳部が各ス
ポークからずれるのを防止することができ、また被覆材
の耳部以外の両側端縁部をハンドルの内径部分に巻き込
んで仮止めしておき、各革巻き込みユニットによる巻き
込み位置の移動に伴って、被覆材にしわがよるのを防止
することができる利点が得られる。 以上〜の効果によって、被覆材をハンドルに仕
上がりよく巻き付けることができ、製作コストを割安に
することができる効果が奏せられる。
巻き機の一部を切欠した正面図である。
面図である。
図である。
である。
である。
の開始直前の状態を示す図である。
径部分へ巻き込まれた状態を示す図である。
図である。
ってハンドルの内径部分に押圧された状態を示す図であ
る。
を示す図である。
を設ける例を示す図である。
動機構、21…革巻き込みユニット、29…ワイパー、
31…調整機構、48…テーブル本体、54…セット治
具。
Claims (4)
- 【請求項1】 自動車用ハンドルであって、その外径部
分から両側部分に皮革その他の被覆材が被せられた自動
車用ハンドルを水平に支持し、かつ上記被覆材を上記ハ
ンドルの外径部分の全周に亙って締め付けて回転するハ
ンドルセット治具と、このハンドルセット治具を回転駆
動する駆動機構と、上記被覆材の上側端縁部を上記ハン
ドルの内径部分へ巻き込む位置に移動し、次いで上記被
覆材の上側端縁を上記ハンドルの内径部分に押圧する位
置に移動するワイパーを備えてなる革巻き込みユニット
と、上記ハンドルセット治具の周囲に適当な角度間隔を
おいて設置した複数の革巻き込みユニットとからなる自
動車用ハンドルの自動革巻き機において、上記ハンドル
セット治具の中心を通る線に沿って摺動自在に支持した
各スライドベースに上記各革巻き込みユニットをそれぞ
れ固定し、上記各スライドベースの下方でそのスライド
方向にボールねじを架設し、この各ボールネジを上記各
スライドベースに下向きに連結したボールネジナット取
付けブロックにそれぞれ螺合させ、各ボールネジの後端
には、ハンドル車をそれぞれ取付け、上記各スライドベ
ースの近傍には、上記各ワイパーが上記ハンドルの内径
部分の上方に位置するように上記各革巻き込みユニット
の位置を調整した直後に上記各スライドベースを固定す
るためのクランプレバーをそれぞれ設置することを特徴
とする自動車用ハンドルの自動革巻き機。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動車用ハンドルの自動
革巻き機において、ハンドルセット治具が、モーターで
回転駆動されるテーブル本体と、このテーブル本体の上
面に着脱可能に載置するように環状に成形したベース
と、このベースの上面のうち半周部分に半円形に設けた
固定リングと、上記ベースの上面のうち残り半周部分に
半円形のリングであって、その一端を上記固定リングの
一端に接近した位置に枢着し、他端が上記枢着部を支点
にして上記固定リングの他端に接離自在に移動する開閉
リングと、上記固定リングの他端と上記開閉リングの他
端とに設けたグリップレバーと、上記開閉リングの他端
を固定リングの他端に接合させた状態で係止するための
ピンと、上記ベースの直径方向で相対する2箇所に 設
け、かつ上記テーブル本体の対応箇所に突設した位置決
めピンにそれぞれ係合させる係合溝と、上記固定リング
のうち上記係合溝に接近した箇所と、上記開閉リングの
うち上記係合溝に接近した箇所とに固定した取手部品と
からなる自動車用ハンドルの自動革巻き機。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の自動車用ハ
ンドルの自動革巻き機において、テーブル本体の回転駆
動機構が、クラッチブレーキモーターと、その回転シャ
フトに固定した駆動プーリーとテーブル本体の外周に設
けたベルトプーリーの間に巻き掛けたベルトと、シリン
ダーと、その往動時に上記テーブル本体の一側面に押し
当てて、上記テーブル本体の回転を止めるブレーキと、
上記テーブル本体の外側に向けて突出する円板と、この
円板に一定の角度間隔をおいて穿設した透孔群と、上記
テーブル本体に連結するテーブルの回転の原点位置を検
出するセンサーと、上記透孔群の各透孔を透過する光を
検知して、上記テーブルの回転角度を検出する割り出し
センサーとからなる自動車用ハンドルの自動革巻き機。 - 【請求項4】 請求項1又は請求項2又は請求項3記載
の自動車用ハンドルの自動革巻き機において、ハンドル
に被せた被覆材がハンドルに部分的に仮止めされてなる
自動車用ハンドルの自動革巻き機。
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