JP2524152B2 - 防湿性カ−トン - Google Patents

防湿性カ−トン

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JP2524152B2
JP2524152B2 JP62118938A JP11893887A JP2524152B2 JP 2524152 B2 JP2524152 B2 JP 2524152B2 JP 62118938 A JP62118938 A JP 62118938A JP 11893887 A JP11893887 A JP 11893887A JP 2524152 B2 JP2524152 B2 JP 2524152B2
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邦雄 中村
弘明 三鴨
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は防湿性カートンに関し、詳しくは洗剤、化粧
品、菓子、その他美粧性包装容器に用いる防湿性カート
ンに関するものである。
[従来の技術] 従来防湿性カートンは、板紙と板紙又は板紙とクラフ
ト紙の層間に防湿性の物質を層状に設けたものが一般的
である。防湿性の物質としては、溶融押出しラミネーシ
ョンにより低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエ
チレン(HDPE)或いはポリプロピレン(通常アイソタク
チックポリプロピレン)等を貼合せて樹脂フィルム層を
防湿層として形成するか、もしくは紙にホットメルトラ
ミネーションによりポリエチレン、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、ポリアミド、その他の樹脂をベースポリマ
ーにして、これにワックス類、更に粘着付与剤を加えた
ホットメルト樹脂層を防湿層として形成することが行わ
れている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前記溶融押出ラミネーションに用いら
れる樹脂はいずれも高価であり、大量消費される防湿性
カートンのような商品には適していない。また、ホット
メルトラミネーションに用いるベースポリマーは、一般
に溶融時の粘度が高く、ホットタックやヌレが小さいた
めに、単独では使用できない場合が多く、粘着付与剤樹
脂が使用されている。また流動性をよくするためにパラ
フィン、防湿性を向上させるために、マイクロクリスタ
リンワックス等のワックス類を配合することが行われて
いる。
ベースポリマーは、一般に前記のポリエチレン、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体などが用いられ、一部にはア
タクチックポリプロピレンを用いたものもあるが、いず
れの樹脂の場合も前記のワックス類、粘着付与剤樹脂を
用いることが必要であり、樹脂の塗工適性、流動性を向
上させる反面、防湿性及び層間接着性が不十分であっ
た。
殊にアタクチックポリプロピレンの場合、マイクロク
リスタリンワックス、パラフィンを加えた3成分の配合
比を防湿性、接着性の最も良好な配合比にしてホットメ
ルト樹脂として用いなければならず、この場合同時に用
いる粘着付与剤樹脂は極性基を有するため吸湿性とな
り、防湿効果を低下させることや、流動パラフィンが紙
層を通り抜けて紙の表面に浸み出し、外観不良になる等
の問題があった。
また、一般に防湿性カートンは、外面に出る板紙の表
面に、商品名等の印刷を行なった後、各種のプラスチッ
クをビニル引き、プレスコート、フィルムラミネート、
押出しラミネート、コーティング等により表面加工し
て、カートンの表面の平滑性、光沢を上げて美粧化する
のが普通であるが、このとき、紙と紙との間の防湿層が
前記のようにアタクチックポリプロピレンにマイクロク
リスタリンワックス、パラフィンを配合した3成分から
なる場合は、ビニル引きやプレスコートを行うとときの
熱により、防湿層の接着性が低下し、紙が剥れやすくな
るという欠点があった。
更に、アタクチックポリプロピレンに併用するマイク
ロクリスタリンワックスや粘着付与剤樹脂は高価であ
り、生産コストを著しく上げる要因にもなっていた。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は、上記の問題点を解消するために、鋭意
研究を行なった結果、ベースポリマーとして用いるアタ
クチックポリプロピレン(以下APPという)の物性値範
囲を選択することにより、前記ワックス類、粘着付与剤
樹脂を全く併用することなく、従来の3成分を配合した
防湿層を用いた防湿性カートンより接着性、防湿性がす
ぐれた防湿性カートンを得ることに成功したものであ
る。
本発明は従来のAPPにワックス類、粘着付与剤樹脂を
配合した防湿層を設けた防湿性カートンより、APP単独
の防湿層ですぐれた接着性、殊に耐熱接着性、防湿性を
有し、且つ安価な防湿性カートンを提供することを目的
とする。
本発明は紙(板紙を含む)に防湿層を設けた防湿性カ
ートンにおいて、防湿層がAPPのみからなることを特徴
とする防湿性カートンである。
本発明の防湿層に用いるAPPは、分子量が100,000以
下、好ましくは30,000以下の範囲にあることが必要であ
る。分子量が1,000未満で余り小さいと接着性、防湿性
が不十分となり、一方100,000を越えると紙へ防湿層を
形成させるための塗料としての流動性が悪化し、塗工機
の選択など実施面で煩雑になり好ましくない。
また、APPの粘度についてもB型粘度計で測定して、
1,000〜100,000CPS(150℃で)あることが必要である。
粘度が1,000CPS未満であると接着性、防湿性共に不十分
であり、一方100,000CPSを越えると流動性が悪くなり、
紙に防湿層を形成する塗料として使用しにくくなる。
また、本発明者等は、防湿層としてAPPにアイソタク
チックポリプロピレン(以下IPPという)を5〜15重量
%配合することにより、APP単独より接着性、防湿性を
一層向上することができることを確認した。
本発明の防湿性カートンに用いられる紙としては、通
常板紙と板紙、板紙とクラフト紙の組合せで用いられる
ことが多い。用いられる板紙の米坪は、通常300〜600g/
m2、クラフト紙の米坪は50〜100g/m2である。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示す。
実施例1 クラフト紙(70g/m2)の表面にアタクチックポリプロ
ピレン(分子量30,000、粘度5,000CPS/150℃)の160℃
に溶融した樹脂を、ファウンテンコーターを用いて、塗
工量35g/m2塗工して防湿層を形成した直後、クレー塗工
白板紙(本州製紙MCボール500g/m2)の非塗工面を防湿
層に圧着して貼合し、塗工白板紙/防湿層/クラフト紙
からなる構成の防湿性カートン用原紙を得た。この防湿
性カートン用原紙の塗工白板紙表面にグラビヤ印刷した
後、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体をコーティング
し、エンドレス・スチール・ベルトに加熱圧着し、120
℃、20秒経過後、スチールベルト面から防湿性カートン
用原紙を剥ぎ取り、プレスコートした防湿性カートン用
原紙を得た。このプレスコートした防湿性カートン用原
紙を製函機にかけ、洗剤用の防湿性カートンを得た。
得られた防湿性カートンの接着性、耐熱接着性、防湿
性、プレスコート時の紙剥れについて試験を行なった結
果を表に示す。
試験方法 接着強度 塗工白板紙/防湿層/クラフト紙からなる防湿性カー
トンを100℃で5分間加熱して、貼合部分の一端を剥離
させた後、2時間以上放置して冷却する。
前記剥離した部分の塗工白板紙とクラフト紙の一端を
テンシロンの試料クランプに挟み、90°方向に引張り、
剥離試験を行ない、その剥離時の張力を接着強度とし、
g/25mm幅で表わした。
透湿度 JIS Z0208による。
プレスコート時の紙剥れ プレスコートした防湿性カートンの表面を観察して、
表面にふくれが生じているか否かで、紙剥れを判定し
た。
○……紙表面にふくれ発生認めず ×……紙表面にふくれ発生 比較例1 比較のため、実施例1において、防湿層の組成をアタ
クチックポリプロピレン67%(分子量30,000、粘度5,00
0CPS/150℃)、マイクロクリスタリンワックス5%、粗
製バラフィン25%、粘着付与剤3%(播磨化成製ハリタ
ック)とした以外は、実施例1と全く同様にしてプレス
コートした防湿性カートンを得た。得られた防湿性カー
トンの物性試験の結果を表に示す。
実施例2〜3 実施例1と同様にして、表に示す防湿層のアタクチッ
クポリプロピレンを使用して防湿性カートンを得た。そ
の物性試験の結果を表に示す。
実施例4 実施例1において、防湿層の組成をアタクチックポリ
プロピレン90重量%、アイソタクチックポリプロピレン
10重量%とした以外は、実施例1と全く同様にしてプレ
スコートした防湿性カートンを得た。得られた防湿性カ
ートンの物性試験の結果を表に示す。
表に示す結果から明らかなように、本発明の防湿性カ
ートンは、防湿層としての分子量の範囲を特定したAPP
を用いる(実施例1〜3)ことにより、従来のAPPを主
成分としたマイクロクリスタリンワックス、パラフィン
の3成分系の防湿層を用いた(比較例1)防湿性カート
ンに比較して接着強度がすぐれており、またプレスコー
ト、ビニル引き加工の際に、加熱により板紙が剥れるこ
とがない。APPの分子量の本発明の範囲外のものを用い
ると本発明の目的を達成できない。
また、防湿性(透湿度)についても、従来の3成分系
の防湿層を用いた比較例1より格段にすぐれている。従
って、防湿性を同程度で押えるのであれば、防湿層の塗
工量は少なくてすむことになる。
本発明は、また防湿層としてAPPにIPPを少量配合する
(実施例4)ことにより、APP単独より接着性、防湿性
を一層向上させることができる。
[発明の効果] 本発明は従来の防湿性カートンにおいて問題になって
いたAPPを主成分とする3成分系の防湿層を用いた場合
の適正な防湿性、接着性を得るための3成分配合調整の
繁雑さ、更にプレスコートにおける紙の剥れ等の問題を
解消するために、特定の物性範囲にあるAPPを選択使用
することにより、ワックス類2成分、それに粘着付与剤
樹脂を配合することなく、前記問題を解消し、しかも従
来の防湿性カートンより接着性、防湿性がすぐれた防湿
性カートンを得ることができる。
接着性殊にプレスコート、ビニル引き加工における耐
熱性が増したために、耐熱接着性が向上し、紙剥れなど
のトラブルを解消することができる。これにより、プレ
スコート、ビニル引き加工ができるようになり、防湿性
カートンの表面の光沢、美粧性を一層高めることができ
た。
本発明の防湿性カートンは、美粧化されることにより
石鹸、洗剤、化粧品、食品、菓子等の美粧性包装容器と
して広範な用途に用いられ、店頭展示効果を上げ、販売
促進に資することができる。
また、従来のAPPを主成分とする3成分系の防湿層に
比較して、APP1成分としたため、薬品コストが下り、防
湿層を形成する塗工工程の設備が簡略化されるというメ
リットも大きい。
更に防湿層をAPPに少量のIPPを配合することによりAP
P単独より接着性、防湿性を大幅に向上することができ
る。
従来の防湿性カートンより防湿性が大幅に向上したの
で、防湿性の必要程度によっては、塗工層を少なくする
ことも可能である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙(板紙を含む)に防湿層を設けた防湿性
    カートンにおいて、防湿層が分子量1,000〜100,000、15
    0℃における粘度1,000〜100,000CPSのアタクチックポリ
    プロピレンのみで構成されているか、あるいは前記のア
    タクチックポリプロピレン85〜95重量部とアイソタクチ
    ックポリプロピレン5〜15重量部との配合物にて構成さ
    れていることを特徴とする防湿性カートン。
JP62118938A 1987-05-18 1987-05-18 防湿性カ−トン Expired - Lifetime JP2524152B2 (ja)

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