JP2524096Y2 - エンジンのクランク軸軸封装置 - Google Patents

エンジンのクランク軸軸封装置

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JP2524096Y2
JP2524096Y2 JP1991038298U JP3829891U JP2524096Y2 JP 2524096 Y2 JP2524096 Y2 JP 2524096Y2 JP 1991038298 U JP1991038298 U JP 1991038298U JP 3829891 U JP3829891 U JP 3829891U JP 2524096 Y2 JP2524096 Y2 JP 2524096Y2
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JP
Japan
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crankshaft
fitted
slinger
press
rear end
Prior art date
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Application number
JP1991038298U
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JPH04109260U (ja
Inventor
源一郎 石井
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンのクランク軸
軸封装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトラック用エンジンにおけるクラ
ンク軸後端部分の軸封装置の典型的な構成を、便宜的に
本考案の実施例を示す図1を援用し、かつ図2を参照し
て説明すると、図中符号10はトラック用ディーゼルエ
ンジンのクランク軸、12は同クランク軸10を軸支す
るクランクケース、14は上記クランク軸10の後端部
分16にその中心孔14′を嵌合されボルト18により
締付け固着されたフライホイール、20は同フライホイ
ール14の外周部分に固着されたリングギヤ、22は上
記クランクケース後端壁に固着されたリヤプレートであ
って、同リヤプレート22に図示しないクラッチ装置、
トランスミッション等が装着される。
【0003】上記クランク軸後端部分16は、図1に示
されている本考案とは異り図2に示されているように、
従来は単一直径の円柱状をなしており、半径方向外方に
突出した鍔24をそなえている。また、上記後端部分1
6には、金属薄板例えば鋼板をプレス形成して作られた
スリンガ26が圧入され、同スリンガ26は半径方向外
方に延在したシール面28を具えている。一方、クラン
ク軸後端部分16を囲むクランクケース12のシール取
付座30に環状のシール部材32が装着され、同環状シ
ール部材32は、上記シール取付座30に圧入される金
属薄板製のリング34と、同リング34に固着されたゴ
ム等弾性材料製の環状リップ36とを具え、同環状リッ
プ36の先端部分が上記スリンガ26のシール面28に
弾性的に当接することによって、クランクケース12内
のオイルが外部に流出することを防止する油密接手が構
成される。
【0004】上記従来の構成では、クランク軸後端部分
16にスリンガ26を圧入する際に、同クランク軸後端
部分16が、フライホイール14の中心孔14′が圧入
される最後端の部分から鍔24にいたるまで同一外径の
円柱状をなしているため、圧入時におけるスリンガ26
の軸線方向の変位量が大きく、従って圧入作業に多大の
手間を要すると共に、圧入中にスリンガのシール面28
が傾いたり変形することが多く、油密接手のシール性が
損なわれ易い欠点があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、クランク軸
の後端部分に圧入されて油密接手を構成するスリンガの
圧入作業を容易ならしめると共に、圧入時のスリンガの
傾きや変形を防止して油密接手のシール性能を確保する
ことができるエンジンのクランク軸軸封装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために創案されたもので、フライホイールが嵌装
されるクランク軸の後端部分に、同フライホイールに隣
接して金属薄板製のスリンガを圧入外嵌すると共に、上
記クランク軸後端部分を囲むクランクケースに、上記ス
リンガの半径方向に延在したシール面に弾性的に圧接さ
れて油密接手を構成する環状のリップを具えたシール部
材を配設してなるものにおいて、上記スリンガが圧入さ
れるクランク軸部分の外径を、上記フライホイールが嵌
装されるクランク軸部分の外径より大きく形成したこと
を特徴とするエンジンのクランク軸軸封装置を提案する
ものである。
【0007】
【作用】本考案によれば、クランク軸の後端部分に、ス
リンガが圧入される大径部と、フライホイールが嵌合さ
れる小径部とが形成される。従って、スリンガの圧入時
における軸線方向の変位量が従来より短縮され、圧入作
業が著しく容易になると共に、圧入時におけるスリンガ
の傾きや変形を効果的に防止することができる。
【0008】
【実施例】以下本考案の実施例を図1について具体的に
説明する。(なお、従来の構成に関連して既に説明した
事項については再述を省略する。)本考案によれば、ク
ランク軸10の後端部分16に、大径部16aと小径部
16bとが設けられる。上記大径部16aには、スリン
ガ26が圧入され、小径部16bにはフライホイール1
4の中心孔14′が嵌合されボルト18によって固定さ
れる。上記構成によれば、スリンガ26を大径部16a
に圧入する際の軸線方向の変位量が、従来の構造と較べ
て著しく小さく1/2又はそれ以下にすることができる
ので、圧入作業が極めて容易になる利点がある。また圧
入に際してスリンガ26に無理な力を加えることが少な
くシール面28の傾斜或いは変形を防止することができ
るので、シール部材32の環状リップ36と協働してシ
ール性が優れた油密接手を得ることができる利点があ
る。
【0009】
【考案の効果】叙上のように、本考案に係るエンジンの
クランク軸軸封装置は、フライホイールが嵌装されるク
ランク軸の後端部分に、同フライホイールに隣接して金
属薄板製のスリンガを圧入外嵌すると共に、上記クラン
ク軸後端部分を囲むクランクケースに、上記スリンガの
半径方向に延在したシール面に弾性的に圧接されて油密
接手を構成する環状のリップを具えたシール部材を配設
してなるものにおいて、上記スリンガが圧入されるクラ
ンク軸部分の外径を、上記フライホイールが嵌装される
クランク軸部分の外径より大きく形成したことを特徴と
し、クランクケース側のシール部材と協働して油密接手
を構成するスリンガ圧入作業が従来より著しく容易にな
り、かつ圧入に際してスリンガのシール面の傾斜や変形
を防止して優れたシール性を確保し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す要部側面図である。
【図2】従来のクランク軸後端部分の側断面図である。
【符号の説明】
10 クランク軸 12 クランクケース 14 フライホイール 16 クランク軸後端部分 16a 大径部 16b 小径部 26 スリンガ 32 環状シール部材 36 リップ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライホイールが嵌装されるクランク軸
    の後端部分に、同フライホイールに隣接して金属薄板製
    のスリンガを圧入外嵌すると共に、上記クランク軸後端
    部分を囲むクランクケースに、上記スリンガの半径方向
    に延在したシール面に弾性的に圧接されて油密接手を構
    成する環状のリップを具えたシール部材を配設してなる
    ものにおいて、上記スリンガが圧入されるクランク軸部
    分の外径を、上記フライホイールが嵌装されるクランク
    軸部分の外径より大きく形成したことを特徴とするエン
    ジンのクランク軸軸封装置
JP1991038298U 1991-03-04 1991-03-04 エンジンのクランク軸軸封装置 Expired - Lifetime JP2524096Y2 (ja)

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