JP2523528Y2 - 透湿性に富んだアイロン台 - Google Patents

透湿性に富んだアイロン台

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JP2523528Y2
JP2523528Y2 JP1990089879U JP8987990U JP2523528Y2 JP 2523528 Y2 JP2523528 Y2 JP 2523528Y2 JP 1990089879 U JP1990089879 U JP 1990089879U JP 8987990 U JP8987990 U JP 8987990U JP 2523528 Y2 JP2523528 Y2 JP 2523528Y2
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正明 駿見
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ロイヤル 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、透湿性に富んだアイロン台に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
これまで、アイロン台に関しては、平板状の支持台の
上方にクッション性を有するマットを配置し、更にこの
上から綿布等のカバーで覆ったものが一般的に使用され
てきている。
しかしながら、このようなアイロン台では、マットの
上面を覆うカバーが木綿の布帛であるために、高温に加
熱したアイロンが接触することによる耐熱性が悪く、
又、最近広く普及されてきた蒸気アイロンを使用した場
合にあっては、カバーが蒸気を吸収し易い性質を持つた
めに、アイロン台の表面が湿り気を帯びる等の問題点が
ある。
そこで、このような欠点を改良するためのカバーとし
て、フッ素系の耐熱樹脂、例えばフルオロカーボン系の
樹脂に金属粉末を混入したコーティング層を設けた、い
わゆるテフロン加工布帛で表面を構成したアイロン台
や、綿布の表面にセラミックスコーティング層を設けた
アイロン台が開発され実用化されている。このようなカ
バーを設けたアイロン台にあっては、表面が鏡面状とな
って、綿布の表面のような凹凸を有するものではないた
め、アイロン掛けを行った際、非常に良好な仕上がりが
得られるが、このようなコーティング層を形成させたカ
バーには透湿性が全くなく、蒸気アイロンの使用に適し
たものではない。
そこで、このようなフッ素系耐熱樹脂コーティング層
やセラミックスコーティング層を設けたカバーに透湿性
を持たせる方法として、通気孔を多数個形成させる方法
があるが、カバーの下方に配置されるマットが一般的に
フェルト等であるため、蒸気アイロンの使用において十
分な透湿性が得られないという問題点がある。
この点を更に改良して十分な透湿性を得る方法として
は、連通した気孔が形成された樹脂発泡体を使用し、し
かもこの樹脂発泡体の下方に配置する支持台の表面を金
網とすることが考えられるが、このような樹脂発泡体は
非常に柔らかいために、支持台表面の金網の表面凹凸
が、アイロン掛けを行った際にカバーを通して表面に現
れ、衣服に金網の凹凸の形が写るという問題がある。
例えば、実公昭47-32,960号公報には、被服類に含ま
れた埃や、スチームアイロン使用時に発生する蒸気を、
吸引装置により吸引可能な構造を有するアイロン台が開
示されており、このアイロン台では、金網の上に、細孔
が穿設された弾性パッドが載置されている。
しかしながら、このアイロン台における金網は、その
表面に凹凸が存在するものであるために、アイロン掛け
を行った際、金網の表面凹凸が被服に写り易いという問
題点がある。又、弾性パッドに穿設されている細孔は、
アイロン掛け時に上方から力が加わると塞がり易いの
で、透湿性が低下するという問題点があり、これを防止
するために大きな細孔を穿設すると、細孔の形が衣服に
残り易くなる。尚、このアイロン台の表面に設けられて
いるカバーは、一般的な布製のものなので、特に優れた
耐熱性、防水性を示さない。
更に、実願昭58-16,616号(実開昭59-130,700号)の
マイクロフィルムには、支持桟が架設された枠の上にラ
ス板が載置され、このラス板上に載せられたパッドの表
面が表布で覆われた構造を有するアイロン台が開示され
ているが、このアイロン台では、パッドを載置する部材
として一般的なラス板が使用されているために、アイロ
ン掛け時に、金網の表面凹凸が衣服に写り易い。又、こ
のアイロン台の場合、パッドとその表面を覆っている表
布が一般的なものであって、通気性が改良されていない
ために、蒸気アイロンの使用において充分な透湿性が得
られないという問題点もある。
このように、今日まで、支持台の平滑性が優れ、しか
もアイロン掛け時において発生する水蒸気を十分に下方
へ通過させる構造を有するアイロン台については提案さ
れていない。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は、上記の欠点を改良し、アイロン掛けの際に
発生する水蒸気を下方へ逃がすことが可能な、透湿性に
富んだ構造を有するアイロン台を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のアイロン台は、支持台の上方にマットを配置
し、マットの上面をカバーにより覆ってなるものであっ
て、 支持台は、プレス加工により表面を平滑にした金網か
らなること、 マットは、連通した気孔が形成された樹脂発泡体から
なること、及び カバーは、防水性及び耐熱性を有するシートからな
り、このカバーには、通気孔が多数個設けられているこ
とを特徴とする。
本考案のアイロン台では、カバーとして、防水性及び
耐熱性を有するシート単体が使用できる他、布帛の表面
に耐熱コーティング層を設けたものを使用することもで
き、この場合にあっては、その表面が鏡面状であるため
に、アイロン掛けを行った際の仕上がりが良好となるの
で好ましい。
尚、本考案では、アイロン掛けの際に発生する水蒸気
は、防水性及び耐熱性を有するシートからなるカバーを
貫通するようにして設けられた通気孔から、連通した気
孔が形成された樹脂発泡体を経て、支持台の表面の金網
を通り、アイロン台の下方へ通過するので透湿性に優
れ、蒸気アイロンの使用にも適している。しかも支持台
となる金網の表面は、凹凸を有さないために、アイロン
掛け時において、衣服に金網の形が写ることがない。更
に、カバーとして、布帛の表面に耐熱コーティング層を
設けたものを使用した場合にあっては、担体である布帛
の脆化が起こり難いという特徴もある。
次に、本考案のアイロン台の構造を図面に例示して説
明する。
第1図は、本考案のアイロン台の一例を示す構造図、
第2図は、第1図に示すアイロン台のA−A′線断面に
おける構造を表す図である。
本考案のアイロン台では、支持台(1)は、表面に凹
凸を有さない金網(2)からなり、この金網(2)は、
水蒸気が滞留することなく下方へ通過することが可能な
ものであれば特に限定されるものではない。この金網
(2)は、一般的には、ラス網等の表面をプレスローラ
あるいはプレス板で平滑にすることによって得られる。
又、金網(2)の上に配置されるマット(3)は、上
面側から下面側に渡って気孔が連通している樹脂発泡体
で、水蒸気がマットの上面側から下面側へ通過可能であ
って、しかもアイロン掛けを行う際の熱に耐え得るもの
であれば特に限定されるものではないが、一般的にはポ
リウレタンフォーム、特にポリエーテル型のポリウレタ
ンフォーム等が好ましい。尚、マット(3)の厚さは限
定されるものではないが、一般的には約5〜10mmが好ま
しい。
更に、本考案のアイロン台では、支持台(1)上に配
置されたマット(3)の上面は、マット(3)を固定
し、アイロン掛け台の表面の平滑性を高める目的のため
にカバー(4)で覆われるが、このカバー(4)は、一
般的には防水性及び耐熱性を有するシートよりなる。
カバー(4)として、布帛(7)の表面に耐熱コーテ
ィング層(8)を設けたものを使用する場合、耐熱コー
チィング層(8)は、アイロン使用時の限界温度(例え
ば、250℃)で変形しないフィルム形成能のあるもので
あれば限定されないが、アクルリ系、ウレタン系、フッ
素系、シリコン系樹脂などの通常のコーティング性を有
する樹脂がいずれも使用できる。中でも特に好ましいも
のは、いわゆるテフロン加工布帛又は、セラミックス粉
末を上記の耐熱性を有する樹脂に混合し、得られた樹脂
組成物を布帛にコーティングしたものである。本考案で
は、上述のような、布帛(7)の表面に耐熱性を有する
樹脂がコーティングされたカバーの他に、布帛(7)に
フッ素系の耐熱樹脂等を含浸したものを使用しても良
い。
更に、本考案では、上記の如く形成されたカバー
(4)には、通気孔(5)が多数個設けられ、発生した
水蒸気が、この通気孔(5)を通って下方のマット
(3)側へ通過することができる構造となっている。一
般的には、カバー(4)に設けられた通気孔(5)は、
直径約0.5mm〜2mm程度の大きさのものが好ましく、10cm
×10cmの単位面積あたりに、10〜50個程度存在するよう
に設けることが好ましい。
尚、このようなカバー(4)は支持台(1)に固定さ
れても、取り外し可能に形成されてもよい。
本考案のアイロン台は、平板状のままで使用しても良
いが、一般的には第1図に例示したような脚(6)を設
けることが好ましく、これによって使用時の作業性が改
善され、アイロン掛けを行った際に発生する水蒸気が支
持台(1)の下方に通過し易くなって作業効率が高めら
れる。その際、支持台(1)の下方に取付けられる脚
(6)は、第1図に示されるような折り畳みにより収納
が可能なものであっても良いし、あるいは固定されたも
のであっても良い。
〔実施例〕
太さ1.5mmの金属線を、縦横それぞれ約1cmの間隔を有
するようにして格子状に組み合わせ、これをプレスロー
ラーを用いて表面が平滑になるまでプレスを行った。そ
の後、この金網を約30cm×70cmの大きさに切断し、その
周囲に、支持台を構成する枠を設けて固定を行った。
一方、マットとしては、厚さが約1cmで、上面側から
下面側に渡って連通した気孔が形成されている構造であ
る樹脂発泡体(市販のポリウレタンフォーム)を支持台
と同じ大きさに切断し、上記の支持台の上に設置した。
更に、この上面を、布帛の表面にフッ素系樹脂コーテ
ィング層を設けたカバーで覆い、このカバーには、布帛
及びフッ素系樹脂コーティング層を貫通するようにして
10cm×10cmの単位面積あたり直径1mmの通気孔を約30個
設けた。
尚、支持台の下方には、第1図に示されるような開脚
式の脚を設けて、本考案のアイロン台を作製した。
このようにして作製したアイロン台を用いてアイロン
掛けを行ったところ、アイロンの熱によって発生した水
蒸気を効率よく、アイロン台の下方に通過させることが
できた。
又、カバーの表面は、耐熱性及び耐久性に優れ、しか
もアイロン掛けを行った衣服には、金網及び布帛の表面
凹凸の跡形が写ることもなかった。
〔考案の効果〕
本考案のアイロン台では、アイロン掛けの際に発生す
る水蒸気が、カバーに設けられた通気孔から、マットに
形成された連通した気孔を経て、支持台の表面の金網を
通り、アイロン台の下方へ通過することができるので、
アイロン掛けの能率が非常に優れ、蒸気アイロンの使用
にも適している。
又、支持台となる金網の表面は、凹凸を有さないの
で、柔らかな樹脂発泡体を使用した時においても、衣服
に金網部の跡形が写ることなくアイロン掛けを行うこと
ができる。
更に、布帛の表面に耐熱コーティング層を設けたカバ
ーを使用した場合には、布帛の表面の凹凸がなくなり、
平滑な表面が得られるので、アイロン掛けを行った際の
仕上がりが非常に良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のアイロン台の一例を示す構造図、 第2図は、第1図に示すアイロン台のA−A′線断面に
おける構造を表す図である。 (1)……支持台 (2)……金網 (3)……マット (4)……カバー (5)……通気孔 (6)……脚 (7)……布帛 (8)……耐熱コーティング層

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持台(1)の上方にマット(3)を配置
    し、上記マット(3)の上面をカバー(4)により覆っ
    てなるものであって、 上記支持台(1)は、プレス加工により表面を平滑にし
    た金網(2)からなること、 上記マット(3)は、連通した気孔が形成された樹脂発
    泡体からなること、及び 上記カバー(4)は、防水性及び耐熱性を有するシート
    からなり、上記カバー(4)には、通気孔(5)が多数
    個設けられていることを特徴とするアイロン台。
  2. 【請求項2】上記カバー(4)が、布帛(7)の表面に
    耐熱コーティング層(8)を設けたものであることを特
    徴とする請求項1記載のアイロン台。
JP1990089879U 1990-08-27 1990-08-27 透湿性に富んだアイロン台 Expired - Lifetime JP2523528Y2 (ja)

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JPH0449100U JPH0449100U (ja) 1992-04-24
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KR20130045209A (ko) * 2011-10-25 2013-05-03 세브 에스.아. 구김펴기용 브러시를 포함하는 증기 다림질 기계

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4732960U (ja) * 1971-05-15 1972-12-13
JPS59130700U (ja) * 1983-02-07 1984-09-01 株式会社東芝 アイロン台

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KR101964471B1 (ko) * 2011-10-25 2019-04-01 세브 에스.아. 구김펴기용 브러시를 포함하는 증기 다림질 기계

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