JP2523161Y2 - 金属光沢を有する積層フィルム - Google Patents

金属光沢を有する積層フィルム

Info

Publication number
JP2523161Y2
JP2523161Y2 JP1990066208U JP6620890U JP2523161Y2 JP 2523161 Y2 JP2523161 Y2 JP 2523161Y2 JP 1990066208 U JP1990066208 U JP 1990066208U JP 6620890 U JP6620890 U JP 6620890U JP 2523161 Y2 JP2523161 Y2 JP 2523161Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminated film
metallic luster
laminated
resin layer
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990066208U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0424343U (ja
Inventor
和敬 真鍋
裕久 秋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP1990066208U priority Critical patent/JP2523161Y2/ja
Publication of JPH0424343U publication Critical patent/JPH0424343U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2523161Y2 publication Critical patent/JP2523161Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、金属光沢を有する積層フィルムに関するも
のであり、柔軟性に富み、高級なイメージを与え、しか
も安価に供給することのできる積層フィルムを提供す
る。
【従来の技術】
金属蒸着層を積層構成中に組み込むことによって金属
光沢を現出させた積層フィルムが利用されており、各種
の合成樹脂層と金属蒸着層との組み合わせによる金属光
沢を有する積層フィルムが提案されている。
【考案が解決しようとする課題】
前記従来の合成樹脂層と金属蒸着層との組み合わせに
よる積層フィルムには、風合いがなく、また、金属蒸着
層による金属光沢が平面をなす金属蒸着層によって表現
されるものであるため、安価なイメージが拭えず、高級
感が得られなかった。 これに対して本考案は、柔軟性に富み、また、金属蒸
着層による金属光沢が立体的に表現されており、意匠性
において極めて優れた特性を有する積層フィルムを提供
する。
【課題を解決するための手段】
本考案の金属光沢を有する積層フィルムは、2軸延伸
ポリエステルフィルムによる基材と、該基材に積層され
ている金属蒸着層と、該金属蒸着層を被覆するようにし
て形成されているオレフィン系樹脂または変性オレフィ
ン系樹脂による表面樹脂層との積層構造を有しており、
しかも、前記表面樹脂層の表面には、連続線をなす多数
の凹条部が多数の区域ごとに形成されており、しかも、
該連続線をなす多数の凹条部が同一区域内においては互
いに平行しており、また、隣接する区域内同士の間では
互いに相違する方向を向くようにして形成されてなるも
のである。 この金属光沢を有する積層フィルムにおいては、該積
層フィルムの厚さ方向に貫通する通気孔が形成されてい
るものがより好ましい。 前記構成からなる本考案の積層フィルムにおいて、基
材として利用される2軸延伸ポリエステルフィルムは、
厚さ5〜20μ程度の薄いフィルムであることが好まし
い。 2軸延伸ポリエステルフィルムによる基材の片面に形
成されている金属蒸着層は、該金属蒸着層の存在によっ
て金属光沢を現出させるものであり、厚さ0.01〜0.5μ
程度に形成される。 金属蒸着層を被覆するようにして形成されている表面
樹脂層の厚さは、該樹脂層に対して付される凹条部に起
因する艶の変化が外部から十分に認識され得るような深
さの凹条部が安定して形成され得るに必要な厚さで、し
かも、得られる積層フィルムの柔軟性を損なうことのな
い厚さ、すなわち、10〜30μ程度である。 表面樹脂層がオレフィン系樹脂によって形成される場
合には、金属蒸着層の表面に、例えば、ポリエチレンイ
ミン,ポリイソシアネート,ポリウレタン,ポリブタジ
エン,アルキルチタネート等による接着剤を適用するこ
とによって、金属蒸着層と表面樹脂層との間の接着強度
を向上させ得る。 表面樹脂層が、変性オレフィン系樹脂、例えば、エチ
レン−アクリル酸共重合体,エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体,エチレン−メタクリル酸共重合体,アイオ
ノマー等の変性オレフィン系樹脂で形成される場合に
は、これらの樹脂と金属蒸着層との間には、良好な接着
性能が奏されるために、前述の接着剤の適用がなくて
も、金属蒸着層と表面樹脂層との間には良好な接着強度
が得られる。 なお、金属蒸着層面に対して表面樹脂層の積層を行な
うに先立って、金属蒸着層面に着色半透明の印刷インキ
あるいはコーティング剤を適用することにより、例え
ば、金色,赤金色,青金色等による色彩を有する金属光
沢を現出させ得る。 また、同様にして、通常の印刷インキによるパターン
印刷を金属蒸着層に施すことによって、例えば、商品
名,会社名,さらには、絵柄模様等を付し得る。 表面樹脂層の表面に形成されている多数の凹条部は、
該凹条部の存在によって、積層フィルムにおける金属光
沢に艶消し状態が現出されるものであり、深さ5μ以上
を有する凹条部に形成されていることが好ましい。 また、表面樹脂層の表面に形成されている多数の凹条
部は、多数の区域ごとに形成されており、該凹条部の走
る方向が、同一区域内では互いに平行しており、また、
隣接する区域内同士の間では互いに相違する方向を向く
ようにして形成されている。 従って、本考案の積層フィルムは、隣接する区域から
現出される金属光沢がそれぞれ相違して観察されるため
に、意匠性においてより一層優れた作用が奏される。
【作用】
本考案の金属光沢を有する積層フィルムは、2軸延伸
ポリエステルフィルムによる基材と、該基材に積層され
ている金属蒸着層と、該金属蒸着層を被覆するようにし
て形成されているオレフィン系樹脂または変性オレフィ
ン系樹脂による表面樹脂層との積層構造を有しており、
しかも、前記表面樹脂層の表面には、連続線をなす多数
の凹条部が多数の区域ごとに形成されており、しかも、
該連続線をなす多数の凹条部が同一区域内においては互
いに平行しており、また、隣接する区域内同士の間では
互いに相違する方向を向くようにして形成されてなるも
のである。 従って、金属蒸着層による金属光沢と、表面樹脂層の
表面に形成されている連続線をなす凹条部の存在とによ
って艶消しの金属光沢が現出されており、しかも、この
艶消しの状態が、隣接する区域内同士でそれぞれが相違
する艶消し状態になって認識され、かつ、その状態が視
る方向によって相対的に変化することから極めて優れた
意匠性が奏される。 また、本考案の金属光沢を有する積層フィルムは、全
体が柔軟性を有するものであるから、従来のサテン生地
等による光沢のある装飾シートの代替え品としての用途
を有し、かつ、安価に供給し得る。 さらに、本考案の金属光沢を有する積層フィルムにお
いては、2軸延伸ポリエステルフィルムによる基材が利
用されているので、積層フィルムの裏面に熱接着適性が
具備されているために、例えば、前記積層フィルムによ
る製袋工程等においては、熱融着法によるシール手段が
利用でき、また、剛性を付与するための板紙の積層等の
加工を容易に行なえる。 また、請求項2の考案の金属光沢を有する積層フィル
ムには、該積層フィルムの厚さ方向を貫通する通気孔が
形成されているので、包装袋等に加工した際のエアー抜
きを簡単に行なえる。
【実施例】
以下、本考案の金属光沢を有する積層フィルムの具体
的な構成を図面実施例に基づいて説明する。 実施例1 第1図において、本考案の1実施例品たる金属光沢を
有する積層フィルム1は、厚さ12μの2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルムによる基材2と、該基材2
の片面に形成されている平均厚さ0.07μのAl蒸着層3
と、該Al蒸着層3を被覆するようにして形成されている
エチレン−アクリル酸共重合体による厚さ20μの変性オ
レフィン系樹脂層4との積層構成からなっており、変性
オレフィン系樹脂層4の表面には、符号5で表示される
深さ5μ以上の連続線をなす多数の凹条部が形成されて
いる。 前記連続線をなす多数の凹条部5は、第2図に示され
るように、前記連続線をなす凹条部5の走る方向が、同
一区域内にて互いに平行し、また、隣接する区域内同士
の間では互いに相違する方向を向くようにして形成され
ている。 なお、前記凹条部5と平坦部6とによる凹凸条部は、
Al蒸着層3に対して、厚さ20μのエチレン−アクリル酸
共重合体による変性オレフィン系樹脂層4を押出し積層
すると同時にその表面にエンボスローラーによる賦形を
行なうことによって得られたものである。
【考案の効果】
本考案の金属光沢を有する積層フィルムは、柔軟性を
有し、しかも、意匠特性において極めて優れているの
で、例えば、進物用の化粧箱を利用したパッケージ内で
の内填物の下敷き及びその周辺に配置されるサテン生地
の代替シート等として利用され、高級なイメージを与え
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の金属光沢を有する積層フィルムの1
実施例品を模型的に示す切断端面図であり、第2図は、
第1図に示される金属光沢を有する積層フィルムの表面
に付されている連続線をなす多数の凹条部が走る方向を
説明する平面図である。 1…金属光沢を有する積層フィルム、2…2軸延伸ポリ
エステルフィルムによる基材、3…金属蒸着層、4…オ
レフィン系樹脂または変性オレフィン系樹脂による表面
樹脂層、5…表面樹脂層の表面に付されている凹条部、
6…表面樹脂層の表面に付されている凹条部同士の間を
なす平坦部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2軸延伸ポリエステルフィルムによる基材
    と、該基材に積層されている金属蒸着層と、該金属蒸着
    層を被覆するようにして形成されているオレフィン系樹
    脂または変性オレフィン系樹脂による表面樹脂層との積
    層構造を有しており、しかも、前記表面樹脂層の表面に
    は、連続線をなす多数の凹条部が多数の区域ごとに形成
    されており、しかも、該連続線をなす多数の凹条部が同
    一区域内においては互いに平行しており、また、隣接す
    る区域内同士の間では互いに相違する方向を向くように
    して形成されていることを特徴とする金属光沢を有する
    積層フィルム。
  2. 【請求項2】積層フィルムの厚さ方向に貫通する通気孔
    が形成されている実用新案登録請求の範囲第1項に記載
    の金属光沢を有する積層フィルム。
JP1990066208U 1990-06-22 1990-06-22 金属光沢を有する積層フィルム Expired - Lifetime JP2523161Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990066208U JP2523161Y2 (ja) 1990-06-22 1990-06-22 金属光沢を有する積層フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990066208U JP2523161Y2 (ja) 1990-06-22 1990-06-22 金属光沢を有する積層フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0424343U JPH0424343U (ja) 1992-02-27
JP2523161Y2 true JP2523161Y2 (ja) 1997-01-22

Family

ID=31598721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990066208U Expired - Lifetime JP2523161Y2 (ja) 1990-06-22 1990-06-22 金属光沢を有する積層フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2523161Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56161948A (en) * 1980-05-15 1981-12-12 Konishiroku Photo Ind Packing bag for photosensitive material
JP2577934B2 (ja) * 1987-11-17 1997-02-05 尾池工業株式会社 貼着用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0424343U (ja) 1992-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2523161Y2 (ja) 金属光沢を有する積層フィルム
JPS6186971A (ja) シボを有する製品への装飾層形成方法
JP3999217B2 (ja) 紙容器用積層材の製造方法及びこの方法により得られた紙容器用積層材を使用して作製された紙容器
JP3235749B2 (ja) 意匠性の高い化粧シートの製造方法
JPS631185B2 (ja)
JP4406728B2 (ja) 鋼板用ラミネートフィルム
JPH0493246A (ja) 化粧シート
JPH0462099A (ja) 窓飾りシート及びその製造方法
JPH0414450A (ja) 化粧フィルムとその製造方法
JPH06184952A (ja) スウェード調化粧シート及びその製造方法
JPH01295848A (ja) 化粧シートの製造方法
JPH0138670B2 (ja)
JPH0214144A (ja) 化粧シート
JP2538294Y2 (ja) 装飾シート
JPH0497847A (ja) 光輝性装飾シート
JPH0630443Y2 (ja) エンボス表面を有する化粧シート
JP2654542B2 (ja) 艶消し模様箔紙の製造法
JPS6346580Y2 (ja)
JP2576513Y2 (ja) 成形用シートおよび絵付け成形品
JPS5936455Y2 (ja) エンボス粘着シ−ト
JPH07232415A (ja) 化粧シ−ト
JP3057356B2 (ja) 転写箔の製造方法
JPH074960Y2 (ja) 絵付け用フィルム
JPH0751313Y2 (ja) 化粧シート
JP2580363B2 (ja) 艶削し模様箔紙の製造法