JP2523092B2 - ベンゼン誘導体 - Google Patents

ベンゼン誘導体

Info

Publication number
JP2523092B2
JP2523092B2 JP6238865A JP23886594A JP2523092B2 JP 2523092 B2 JP2523092 B2 JP 2523092B2 JP 6238865 A JP6238865 A JP 6238865A JP 23886594 A JP23886594 A JP 23886594A JP 2523092 B2 JP2523092 B2 JP 2523092B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyl
group
compound
piperazinyl
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6238865A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07165636A (ja
Inventor
敬 上田
寿 宮本
博司 山下
斉 利根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP6238865A priority Critical patent/JP2523092B2/ja
Publication of JPH07165636A publication Critical patent/JPH07165636A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2523092B2 publication Critical patent/JP2523092B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Quinoline Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なベンゼン誘導体
に関する。
【0002】
【発明の開示】本発明のベンゼン誘導体は、文献未記載
の新規化合物であって、下記一般式(A)〜(J)で表
わされる。
【0003】一般式
【0004】
【化3】
【0005】〔式中R1 は置換基として低級アルキル基
及びハロゲン原子なる群より選ばれた基を1〜3個有す
ることのあるシクロプロピル基、フェニル環上に置換基
として低級アルコキシ基、ハロゲン原子及び水酸基なる
群より選ばれた基を1〜3個有することのあるフェニル
基、置換基としてハロゲン原子、低級アルカノイルオキ
シ基もしくは水酸基を有することのある低級アルキル
基、低級アルケニル基又はチエニル基を示す。R3 は水
素原子、低級アルキル基又はハロゲン原子を示す。R4
は低級アルキル基又はハロゲン原子を示す。またR1
びR3 は、一緒になって基−CHR31−CH2 −O−を
形成してもよい。ここでR31は水素原子又は低級アルキ
ル基を示す。X及びX4 はハロゲン原子を示す。R101
は水素原子、低級アルキル基又は−B(OCOR15
(OCOR16)(R15及びR16はアルキル基を示す)。
但しR3 及びR4 は同時にハロゲン原子であってはなら
ず、またR3 が水素原子を示す場合R4 は低級アルキル
基を示すものとする。更にR1 とR3 とが一緒になって
基−CHR31−CH2 −O−を形成する場合、R4 は低
級アルキル基を示すものとする。〕 一般式
【0006】
【化4】
【0007】〔式中R3 、R4 及びXは前記に同じ。R
2'はハロゲン原子又は置換基を有することのある5〜9
員環の飽和又は不飽和の複素環残基を示す。X2 はハロ
ゲン原子を示す。R102 は−CH(R5 )(COO
6 )、−C(COOR6 )=CH−R7 又は−C(C
OOR6 )=NHR1 を示す。R5 は基−COR10(R
10は低級アルキル基)又は基−COOR11(R11は低級
アルキル基)を示す。R6 は低級アルキル基を示す。R
7 は基−NR1213(R12及びR13は低級アルキル基)
又は低級アルコキシ基を示す。R1 は前記に同じ。但し
3 及びR4 は同時にハロゲン原子であってはならず、
またR3 が水素原子を示す場合R4 は低級アルキル基を
示すものとする。更にR1 とR3 とが一緒になって基−
CHR31−CH2 −O−を形成する場合、R4 は低級ア
ルキル基を示すものとする。〕 一般式
【0008】
【化5】
【0009】〔式中R2'、R4 及びXは前記に同じ。R
3'は基−CH(R20)SR21(R20は水素原子又は低級
アルキル基、R21は低級アルキル基)又はR3 を示す。
103は−NHR1 、−N(R1 )CH=C(COOR
252 又は
【0010】
【化6】
【0011】を示す。ここでR1 は前記に同じ。R25
27及びR28は低級アルキル基を示す。但しR3 及びR
4 は同時にハロゲン原子であってはならず、またR3
水素原子を示す場合R4 は低級アルキル基を示すものと
する。更にR1 とR3 とが一緒になって基−CHR31
CH2 −O−を形成する形成する場合、R4 は低級アル
キル基を示すものとする。〕 一般式
【0012】
【化7】
【0013】〔式中X2 及びX4 は前記に同じ。X3
ハロゲン原子を示す。R32は低級アルキル基を示す。R
104 は水素原子又は基−CH2 20(R20は前記に同
じ)を示す。〕 一般式
【0014】
【化8】
【0015】〔式中R2'、R3 及びXは前記に同じ。X
9 はハロゲン原子を示す。R105 はハロゲン原子又は基
−CH2 20(R20は前記に同じ)を示す。R106 は水
素原子又はニトロ基を示す。〕 一般式
【0016】
【化9】
【0017】〔式中R2'、R4 及びXは前記に同じ。R
107 は水素原子、基−CH2 20(R20は前記に同じ)
又は基−CH(R20)SR21(R20及びR21は前記に同
じ)を示す。〕 一般式
【0018】
【化10】
【0019】〔式中R2'、R3 、R107 、X及びX9
前記に同じ。〕 一般式
【0020】
【化11】
【0021】〔式中R2'、R3 、X及びX9 は前記に同
じ。R108 は水素原子又はハロゲン原子を示す。〕 一般式
【0022】
【化12】
【0023】〔式中R2'、R4 、R20、R21及びXは前
記に同じ。R109 はハロゲン原子又はシアノ基を示
す。〕及び 一般式
【0024】
【化13】
【0025】〔式中R2'、R4 、R20及びXは前記に同
じ。R110 はハロゲン原子又はアミノ基を示す。〕上記
一般式(A)〜(J)で表わされる本発明のベンゼン誘
導体は、下記一般式(1)で表わされるベンゾヘテロ環
化合物を合成するための中間体として有用な化合物であ
る。
【0026】
【化14】
【0027】〔式中R1 は置換基として低級アルキル基
及びハロゲン原子なる群より選ばれた基を1〜3個有す
ることのあるシクロプロピル基、フェニル環上に置換基
として低級アルコキシ基、ハロゲン原子及び水酸基なる
群より選ばれた基を1〜3個有することのあるフェニル
基、置換基としてハロゲン原子、低級アルカノイルオキ
シ基もしくは水酸基を有することのある低級アルキル
基、低級アルケニル基又はチエニル基を示す。R2 は置
換基を有することのある5〜9員環の飽和又は不飽和の
複素環残基を示す。R3 は水素原子、低級アルキル基又
はハロゲン原子を示す。R4 は低級アルキル基又はハロ
ゲン原子を示す。Rは水素原子又は低級アルキル基を示
す。またR1 及びR3 は、一緒になって基−CHR31
CH2 −O−を形成してもよい。ここでR31は水素原子
又は低級アルキル基を示す。Xはハロゲン原子を示す。
但しR3 及びR4 は同時にハロゲン原子であってはなら
ず、またR3 が水素原子を示す場合R4 は低級アルキル
基を示すものとする。更にR1とR3 とが一緒になって
基−CHR31−CH2 −O−を形成する場合、R4 は低
級アルキル基を示すものとする。〕上記一般式(1)で
表わされるベンゾヘテロ環化合物及びその塩は、広くグ
ラム陽性菌及びグラム陰性菌に対して優れた抗菌活性を
発揮し、各種病原細菌に起因する人、動物、魚類等の疾
病の治療薬として有用であり、また医療用器具等の外用
殺菌剤や消毒剤としても有用である。
【0028】本明細書において示される各基は、より具
体的にはそれぞれ次の通りである。
【0029】ハロゲン原子としては、弗素、塩素、臭素
及び沃素原子を例示できる。
【0030】置換基として低級アルキル基及びハロゲン
原子なる群より選ばれた基を1〜3個有することのある
シクロプロピル基としては、シクロプロピル、2−フル
オロ−1−シクロプロピル、2−クロロ−1−シクロプ
ロピル、2−ブロモ−1−シクロプロピル、2−ヨード
−1−シクロプロピル、2,2−ジクロロ−1−シクロ
プロピル、2,2−ジブロモ−1−シクロプロピル、
2,2,3−トリクロロ−1−シクロプロピル、2−メ
チル−1−シクロプロピル、2−エチル−1−シクロプ
ロピル、2−プロピル−1−シクロプロピル、2−ブチ
ル−1−シクロプロピル、2−ペンチル−1−シクロプ
ロピル、2−ヘキシル−1−シクロプロピル、2,2−
ジメチル−1−シクロプロピル、2,3−ジメチル−1
−シクロプロピル、2,2,3−トリメチル−1−シク
ロプロピル、2−フルオロ−3−メチル−1−シクロプ
ロピル、2,2−ジエチル−1−シクロプロピル、2−
メチル−3−プロピル−1−シクロプロピル基等の炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基及びハロゲン原
子なる群より選ばれた基を1〜3個有することのあるシ
クロプロピル基を例示できる。
【0031】低級アルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、
ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝
鎖状アルキル基を例示できる。
【0032】置換基を有することのある5〜9員環の飽
和又は不飽和の複素環残基としては、置換基として低級
アルキル基、シクロアルキル基、フェニル環上に置換基
として低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基を有する
ことのあるフェニル低級アルキル基、フェニル環上に置
換基としてハロゲン原子、ハロゲン原子を1〜3個有す
ることのある低級アルキル基を有することのあるフェニ
ル基、ピリジル基、置換基として水酸基、低級アルキル
基、低級アルカノイル基、シクロアルキル基又は低級ア
ルコキシカルボニル基を有することのあるアミノ基、低
級アルコキシ基又はハロゲン原子を1〜3個有する低級
アルキル基、低級アルキニル基、ハロゲン原子を1〜7
個有することのある低級アルカノイル基、置換基として
ハロゲン原子又はカルボキシ基を1〜3個有する低級ア
ルケニルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、
低級アルキル基を有することのあるアミノカルボニル
基、フェニル低級アルコキシカルボニル基、置換基とし
てフェニル低級アルコキシカルボニル基を有することの
あるアミノ低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボ
ニル低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、アニ
リノカルボニル低級アルキル基、置換基として低級アル
キル基、フェニル低級アルキル基、低級アルコキシカル
ボニル基又は低級アルカノイル基を有することのあるア
ミノ基、水酸基、ハロゲン原子を1〜3個有することの
ある低級アルキルスルホニル基、フタリド基、置換基と
してハロゲン原子を1〜2個有することのある2(5
H)−フラノン基、スルホ低級アルキル基、オキソ基、
低級アルコキシ基、低級アルケニル基、ハロゲン原子、
低級アルカノイルオキシ基、又は置換基としてフェニル
基又は低級アルキル基を有することのある2−オキソ−
1,3−ジオキソレンメチル基、シクロアルキルアミノ
基、置換基としてフェニル基又は低級アルキル基を有す
ることのある2−オキソ−1,3−ジオキソレンメチル
アミノ基、低級アルキルチオ基又はチオ基を有すること
のある5〜9員環の飽和又は不飽和の複素環残基を示
し、例えばピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニ
ル、ホモピペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、
1,2,5,6−テトラヒドロピリジル、イミダゾリ
ル、1,4−ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノナン−4
−イル、チオモルホリノ−4−オキシド、チオモルホリ
ノ−4,4−ジオキシド、ピラゾリジニル、ヘキサヒド
ロピリダジル、ピリジル、チアゾリジニル、2−チオ−
1−イミダゾリジニル、2−オキソ−1−イミダゾリジ
ニル、3,7−ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノナン−
3−イル、4−メチル−1−ピペラジニル、4−エチル
−1−ピペラジニル、4−プロピル−1−ピペラジニ
ル、4−t−ブチル−1−ピペラジニル、4−ペンチル
−1−ピペラジニル、4−ヘキシル−1−ピペラジニ
ル、3−メチル−1−ピペラジニル、3,4−ジメチル
−1−ピペラジニル、2,5−ジメチル−1−ピペラジ
ニル、2,4,5−トリメチル−1−ピペラジニル、
3,4,5−トリメチル−1−ピペラジニル、3−エチ
ル−1−ピペラジニル、3−プロピル−4−メチル−1
−ピペラジニル、2−n−ブチル−5−メチル−1−ピ
ペラジニル、2−ペンチル−5−ヘキシル−1−ピペラ
ジニル、4−ホルミル−1−ピペラジニル、4−アセチ
ル−1−ピペラジニル、4−プロピオニル−1−ピペラ
ジニル、4−ブチリル−1−ピペラジニル、4−ペンタ
ノイル−1−ピペラジニル、4−ヘキサノイル−1−ピ
ペラジニル、4−(α,α,α−トリフルオロアセチ
ル)−1−ピペラジニル、4−(β,β,β−トリフル
オロ−α,α−ジフルオロプロピオニル)−1−ピペラ
ジニル、4−(γ,γ,γ−トリフルオロ−β,β−ジ
フルオロ−α,α−ジフルオロブチリル)−1−ピペラ
ジニル、4−(α,α−ジクロロアセチル)−1−ピペ
ラジニル、4−(α−ブロモアセチル)−1−ピペラジ
ニル、4−(α−ヨードアセチル)−1−ピペラジニ
ル、4−(β−フルオロプロピオニル)−1−ピペラジ
ニル、4−(β−フルオロ−α−フルオロプロピオニ
ル)−1−ピペラジニル、4−(6−フルオロヘキサノ
イル)−1−ピペラジニル、4−(4−クロロペンタノ
イル)−1−ピペラジニル、4−ベンジル−1−ピペラ
ジニル、4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニ
ル、4−(1−フェニルエチル)−1−ピペラジニル、
4−(3−フェニルプロピル)−1−ピペラジニル、4
−(4−フェニルブチル)−1−ピペラジニル、4−
(1,1−ジメチル−2−フェニルエチル)−1−ピペ
ラジニル、4−(5−フェニルペンチル)−1−ピペラ
ジニル、4−(6−フェニルヘキシル)−1−ピペラジ
ニル、4−(2−メチル−3−フェニルプロピル)−1
−ピペラジニル、4−アミノ−1−ピペラジニル、3−
アミノ−1−ピペラジニル、2−アミノ−1−ピペラジ
ニル、4−メチルアミノ−1−ピペラジニル、3−ジメ
チルアミノ−1−ピペラジニル、2−エチルアミノ−1
−ピペラジニル、4−プロピルアミノ−1−ピペラジニ
ル、4−t−ブチルアミノ−1−ピペラジニル、3−ペ
ンチルアミノ−1−ピペラジニル、2−ヘキシルアミノ
−1−ピペラジニル、4−ジエチルアミノ−1−ピペラ
ジニル、4−(N−メチル−N−n−ブチルアミノ)−
1−ピペラジニル、3−(N−メチル−N−ペンチルア
ミノ)−1−ピペラジニル、2−(N−エチル−N−ヘ
キシルアミノ)−1−ピペラジニル、4−アセチルアミ
ノ−1−ピペラジニル、3−ホルミルアミノ−1−ピペ
ラジニル、2−プロピオニルアミノ−1−ピペラジニ
ル、4−ブチリルアミノ−1−ピペラジニル、3−ペン
タノイルアミノ−1−ピペラジニル、2−ヘキサノイル
アミノ−1−ピペラジニル、4−(N−メチル−N−ア
セチルアミノ)−1−ピペラジニル、3−(N−エチル
−N−プロピオニルアミノ)−1−ピペラジニル、4−
ヒドロキシ−1−ピペラジニル、3−ヒドロキシ−1−
ピペラジニル、2−ヒドロキシ−1−ピペラジニル、4
−メチルスルホニル−1−ピペラジニル、4−エチルス
ルホニル−1−ピペラジニル、4−プロピルスルホニル
−1−ピペラジニル、4−n−ブチルスルホニル−1−
ピペラジニル、4−ペンチルスルホニル−1−ピペラジ
ニル、4−ヘキシルスルホニル−1−ピペラジニル、4
−トリフルオロメチルスルホニル−1−ピペラジニル、
4−(2−フルオロエチルスルホニル)−1−ピペラジ
ニル、4−(3−フルオロプロピルスルホニル)−1−
ピペラジニル、4−(4,4,4−トルフルオロブチル
スルホニル)−1−ピペラジニル、4−スルホニル−1
−ピペラジニル、4−(フタリド−3−イル)−1−ピ
ペラジニル、4−(3,4−ジブロモ−2(5H)−フ
ラノン−5−イル)−1−ピペラジニル、4−(3,4
−ジクロロ−2(5H)−フラノン−5−イル)−1−
ピペラジニル、4−(2(5H)−フラノン−5−イ
ル)−1−ピペラジニル、4−(3−クロロ−2(5
H)−フラノン−5−イル)−1−ピペラジニル、4−
ホルミル−3−メチル−1−ピペラジニル、4−アセチ
ル−3−エチル−1−ピペラジニル、4−アセチル−2
−メチル−1−ピペラジニル、4−メチル−3−ヒドロ
キシメチル−1−ピペラジニル、3−ヒドロキシメチル
−1−ピペラジニル、4−エチル−3−(2−ヒドロキ
シエチル)−1−ピペラジニル、3−(3−ヒドロキシ
プロピル)−1−ピペラジニル、4−メチル−2−(4
−ヒドロキシブチル)−1−ピペラジニル、4−エチル
−3−(5−ヒドロキシペンチル)−1−ピペラジニ
ル、3−(6−ヒドロキシヘキシル)−1−ピペラジニ
ル、4−(4−メトキシベンジル)−1−ピペラジニ
ル、4−(3−エトキシベンジル)−1−ピペラジニ
ル、4−(2−プロポキシベンジル)−1−ピペラジニ
ル、4−(4−n−ブトキシベンジル)−1−ピペラジ
ニル、4−(3−ペンチルオキシベンジル)−1−ピペ
ラジニル、4−(2−ヘキシルオキシベンジル)−1−
ピペラジニル、4−(4−ニトロベンジル)−1−ピペ
ラジニル、4−(3−ニトロベンジル)−1−ピペラジ
ニル、4−(4−アミノベンジル)−1−ピペラジニ
ル、4−(2−アミノベンジル)−1−ピペラジニル、
4−シクロプロピル−1−ピペラジニル、4−シクロブ
チル−1−ピペラジニル、4−シクロペンチル−1−ピ
ペラジニル、4−シクロヘキシル−1−ピペラジニル、
4−シクロヘプチル−1−ピペラジニル、4−シクロオ
クチル−1−ピペラジニル、4−フェニル−1−ピペラ
ジニル、4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジ
ニル、4−(3−ブロモフェニル)−1−ピペラジニ
ル、4−(2−クロロフェニル)−1−ピペラジニル、
4−(4−ヨードフェニル)−1−ピペラジニル、4−
(4−メチルフェニル)−1−ピペラジニル、4−(3
−エチルフェニル)−1−ピペラジニル、4−(2−プ
ロピルフェニル)−1−ピペラジニル、4−(4−n−
ブチルフェニル)−1−ピペラジニル、4−(3−ペン
チルフェニル)−1−ピペラジニル、4−(2−ヘキシ
ルフェニル)−1−ピペラジニル、4−(4−トリフル
オロメチルフェニル)−1−ピペラジニル、4−〔3−
(2−クロロエチル)フェニル〕−1−ピペラジニル、
4−〔2−(3,3−ジブロモプロピル)フェニル〕−
1−ピペラジニル、4−〔4−(4−クロロブチル)フ
ェニル〕−1−ピペラジニル、4−ヒドロキシメチル−
1−ピペラジニル、4−(2−ヒドロキシエチル)−1
−ピペラジニル、4−(3−ヒドロキシプロピル)−1
−ピペラジニル、4−(3−クロロプロピル)−1−ピ
ペラジニル、4−(ブロモメチル)−1−ピペラジニ
ル、4−(2−フルオロエチル)−1−ピペラジニル、
4−(4−クロロブチル)−1−ピペラジニル、4−
(3−フルオロペンチル)−1−ピペラジニル、4−
(2,3−ジクロロヘキシル)−1−ピペラジニル、4
−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1−ピペラジ
ニル、4−(トリフルオロメチル)−1−ピペラジニ
ル、4−アミノメチル−1−ピペラジニル、4−(3−
ジメチルアミノプロピル)−1−ピペラジニル、4−
(2−エチルアミノエチル)−1−ピペラジニル、4−
(4−プロピルアミノブチル)−1−ピペラジニル、4
−(5−n−ブチルアミノペンチル)−1−ピペラジニ
ル、4−(6−ペンチルアミノヘキシル)−1−ピペラ
ジニル、4−(N−メチル−N−エチルアミノメチル)
−1−ピペラジニル、4−(N−メチル−N−プロピル
アミノメチル)−1−ピペラジニル、4−(2−ジエチ
ルアミノエチル)−1−ピペラジニル、4−メトキシメ
チル−1−ピペラジニル、4−エトキシメチル−1−ピ
ペラジニル、4−(2−プロポキシエチル)−1−ピペ
ラジニル、4−(3−ブトキシプロピル)−1−ピペラ
ジニル、4−(4−ペンチルオキシブチル)−1−ピペ
ラジニル、4−(5−ヘキシルオキシペンチル)−1−
ピペラジニル、4−(6−メトキシヘキシル)−1−ピ
ペラジニル、4−プロパルギル−1−ピペラジニル、4
−(2−ブチニル)−1−ピペラジニル、4−(3−ブ
チニル)−1−ピペラジニル、4−(1−メチル−2−
プロピニル)−1−ピペラジニル、4−(2−ペンチニ
ル)−1−ピペラジニル、4−(2−ヘキシニル)−1
−ピペラジニル、4−エチニル−1−ピペラジニル、4
−ビニル−1−ピペラジニル、4−アリル−1−ピペラ
ジニル、4−(2−ブテニル)−1−ピペラジニル、4
−(3−ブテニル)−1−ピペラジニル、4−(1−メ
チルアリル)−1−ピペラジニル、4−(2−ペンテニ
ル)−1−ピペラジニル、4−(2−ヘキセニル)−1
−ピペラジニル、2−オキソ−1−ピペラジニル、3−
オキソ−1−ピペラジニル、4−オキソ−3−メチル−
1−ピペラジニル、4,4−ジメチル−1−ピペラジニ
ル、4−(2−ピリジル)−1−ピペラジニル、4−
(3−ピリジル)−1−ピペラジニル、4−(4−ピリ
ジル)−1−ピペラジニル、4−カルバモイル−1−ピ
ペラジニル、4−ジメチルアミノカルボニル−1−ピペ
ラジニル、4−エチルアミノカルボニル−1−ピペラジ
ニル、4−プロピルアミノカルボニル−1−ピペラジニ
ル、4−ブチルアミノカルボニル−1−ピペラジニル、
4−ペンチルアミノカルボニル−1−ピペラジニル、4
−ヘキシルアミノカルボニル−1−ピペラジニル、4−
ジエチルアミノカルボニル−1−ピペラジニル、4−
(N−メチル−N−プロピルアミノカルボニル)−1−
ピペラジニル、4−メトキシカルボニル−1−ピペラジ
ニル、4−エトキシカルボニル−1−ピペラジニル、4
−プロポキシカルボニル−1−ピペラジニル、4−tert
−ブトキシカルボニル−1−ピペラジニル、4−ペンチ
ルオキシカルボニル−1−ピペラジニル、4−ヘキシル
オキシカルボニル−1−ピペラジニル、4−ベンジルオ
キシカルボニル−1−ピペラジニル、4−(2−フェニ
ルエトキシカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(3
−フェニルプロポキシカルボニル)−1−ピペラジニ
ル、4−(4−フェニルブトキシカルボニル)−1−ピ
ペラジニル、4−(5−フェニルペンチルオキシカルボ
ニル)−1−ピペラジニル、4−(6−フェニルヘキシ
ルオキシカルボニル)−1−ピペラジニル、4−(2−
アミノアセチル)−1−ピペラジニル、4−(3−アミ
ノプロピオニル)−1−ピペラジニル、4−(4−アミ
ノブチリル)−1−ピペラジニル、4−(5−アミノペ
ンタノイル)−1−ピペラジニル、4−(6−アミノヘ
キサノイル)−1−ピペラジニル、4−(2−ベンジル
オキシカルボニルアミノアセチル)−1−ピペラジニ
ル、4−〔2−(2−フェニルエトキシカルボニルアミ
ノ)アセチル〕−1−ピペラジニル、4−〔2−(3−
フェニルプロポキシカルボニルアミノ)アセチル〕−1
−ピペラジニル、4−〔2−(4−フェニルブトキシカ
ルボニルアミノ)アセチル〕−1−ピペラジニル、4−
メトキシカルボニルメチル−1−ピペラジニル、4−エ
トキシカルボニルメチル−1−ピペラジニル、4−(2
−エトキシカルボニルエチル〕−1−ピペラジニル、4
−(3−プロポキシカルボニルプロピル)−1−ピペラ
ジニル、4−(4−ブトキシカルボニルブチル)−1−
ピペラジニル、4−(5−ペンチルオキシカルボニルペ
ンチル)−1−ピペラジニル、4−(6−ヘキシルオキ
シカルボニルヘキシル)−1−ピペラジニル、4−カル
ボニルメチル−1−ピペラジニル、4−(2−カルボキ
シエチル)−1−ピペラジニル、4−(3−カルボキシ
プロピル)−1−ピペラジニル、4−(4−カルボキシ
ブチル)−1−ピペラジニル、4−(5−カルボキシペ
ンチル)−1−ピペラジニル、4−(6−カルボキシヘ
キシル)−1−ピペラジニル、4−(アニリノカルボニ
ルメチル)−1−ピペラジニル、4−(2−アニリノカ
ルボニルエチル)−1−ピペラジニル、4−(3−アニ
リノカルボニルプロピル)−1−ピペラジニル、4−
(4−アニリノカルボニルブチル)−1−ピペラジニ
ル、4−(5−アニリノカルボニルペンチル)−1−ピ
ペラジニル、4−(6−アニリノカルボニルヘキシル)
−1−ピペラジニル、4−(3−カルボキシアクリロイ
ル)−1−ピペラジニル、4−(3−カルボキシ−2,
3−ジクロロアクリロイル)−1−ピペラジニル、4−
メチル−1−ピペリジニル、4−エチル−1−ピペリジ
ニル、4−プロピル−1−ピペリジニル、4−n−ブチ
ル−1−ピペリジニル、4−ペンチル−1−ピペリジニ
ル、4−ヘキシル−1−ピペリジニル、4−メトキシ−
1−ピペリジニル、4−エトキシ−1−ピペリジニル、
4−プロポキシ−1−ピペリジニル、4−n−ブトキシ
−1−ピペリジニル、4−ペンチルオキシ−1−ピペリ
ジニル、4−ヘキシルオキシ−1−ピペリジニル、4−
アセチルオキシ−1−ピペリジニル、4−プロピオニル
オキシ−1−ピペリジニル、4−ブチリルオキシ−1−
ピペリジニル、4−ペンタノイルオキシ−1−ピペリジ
ニル、4−ヘキサノイルオキシ−1−ピペリジニル、4
−メトキシカルボニルオキシ−1−ピペリジニル、4−
エトキシカルボニル−1−ピペリジニル、4−プロポキ
シカルボニル−1−ピペリジニル、4−n−ブトキシカ
ルボニル−1−ピペリジニル、4−ペンチルオキシカル
ボニル−1−ピペリジニル、4−ヘキシルオキシカルボ
ニル−1−ピペリジニル、4−ベンジル−1−ピペリジ
ニル、4−(2−フェニルエチル)−1−ピペリジニ
ル、4−(1−フェニルエチル)−1−ピペリジニル、
4−(3−フェニルプロピル)−1−ピペリジニル、4
−(4−フェニルブチル)−1−ピペリジニル、4−
(5−フェニルペンチル)−1−ピペリジニル、4−
(6−フェニルヘキシル)−1−ピペリジニル、4−ヒ
ドロキシ−1−ピペリジニル、3−ヒドロキシ−1−ピ
ペリジニル、2−ヒドロキシ−1−ピペリジニル、4−
アミノ−1−ピペリジニル、3−アミノ−1−ピペリジ
ニル、2−アミノ−1−ピペリジニル、4−ジメチルア
ミノ−1−ピペリジニル、4−メチルアミノ−1−ピペ
リジニル、3−エチルアミノ−1−ピペリジニル、2−
プロピルアミノ−1−ピペリジニル、4−n−ブチルア
ミノ−1−ピペリジニル、3−ペンチルアミノ−1−ピ
ペリジニル、4−ヘキシルアミノ−1−ピペリジニル、
3−ジエチルアミノ−1−ピペリジニル、4−(N−メ
チル−N−プロピルアミノ)−1−ピペリジニル、4−
カルバモイル−1−ピペリジニル、3−カルバモイル−
1−ピペリジニル、3,5−ジメチル−1−ピペリジニ
ル、2,5−ジメチル−1−ピペリジニル、4−オキソ
−1−ピペリジニル、3−オキソ−1−ピペリジニル、
3−ヒドロキシ−1−ピロリジニル、3−アミノ−1−
ピロリジニル、2−ヒドロキシ−1−ピロリジニル、2
−アミノ−1−ピロリジニル、3−メチルアミノ−1−
ピロリジニル、3−ジメチルアミノ−1−ピロリジニ
ル、2−エチルアミノ−1−ピロリジニル、3−プロピ
ルアミノ−1−ピロリジニル、2−n−ブチルアミノ−
1−ピロリジニル、3−ペンチルアミノ−1−ピロリジ
ニル、2−ヘキシルアミノ−1−ピロリジニル、3−ジ
エチルアミノ−1−ピロリジニル、3−(N−メチル−
N−プロピルアミノ)−1−ピロリジニル、2−(N−
エチル−N−n−ブチルアミノ)−1−ピロリジニル、
3−アセチルアミノ−1−ピロリジニル、3−プロピオ
ニルアミノ−1−ピロリジニル、2−ブチリルアミノ−
1−ピロリジニル、3−ペンタノイルアミノ−1−ピロ
リジニル、2−ヘキサノイルアミノ−1−ピロリジニ
ル、3−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル、2−
(2−ヒドロキシエチル)−1−ピロリジニル、3−
(3−ヒドロキシプロピル)−1−ピロリジニル、2−
(4−ヒドロキシブチル)−1−ピロリジニル、3−
(5−ヒドロキシペンチル)−1−ピロリジニル、3−
(6−ヒドロキシヘキシル)−1−ピロリジニル、3−
アミノメチル−1−ピロリジニル、3−(2−アミノエ
チル)−1−ピロリジニル、2−(3−アミノプロピ
ル)−1−ピロリジニル、3−(4−アミノブチル)−
1−ピロリジニル、3−(5−アミノペンチル)−1−
ピロリジニル、3−(6−アミノヘキシル)−1−ピロ
リジニル、3−(メチルアミノメチル)−1−ピロリジ
ニル、3−(2−エチルアミノエチル)−1−ピロリジ
ニル、3−(3−プロピルアミノプロピル)−1−ピロ
リジニル、2−(4−n−ブチルアミノブチル)−1−
ピロリジニル、3−(5−ペンチルアミノペンチル)−
1−ピロリジニル、3−(6−ヘキシルアミノヘキシ
ル)−1−ピロリジニル、3−(ジメチルアミノメチ
ル)−1−ピロリジニル、2−(N−メチル−N−エチ
ルアミノメチル)−1−ピロリジニル、3−(N−エチ
ル−N−n−ブチルアミノメチル)−1−ピロリジニ
ル、3−メチルアミノメチル−4−メチル−1−ピロリ
ジニル、3−メチルアミノメチル−4−フルオロ−1−
ピロリジニル、3−メチルアミノ−4−メチル−1−ピ
ロリジニル、3−メチルアミノ−4−クロロ−1−ピロ
リジニル、3−メチルアミノメチル−4−クロロ−1−
ピロリジニル、3−メチルアミノ−4−フルオロ−1−
ピロリジニル、3−エチルアミノメチル−4−エチル−
1−ピロリジニル、4−プロピルアミノメチル−2−プ
ロピル−1−ピロリジニル、4−n−ブチルアミノメチ
ル−2−フルオロ−1−ピロリジニル、4−ペンチルア
ミノメチル−2−n−ブチル−1−ピロリジニル、4−
ヘキシルアミノメチル−2−クロロ−1−ピロリジニ
ル、4−プロピルアミノ−2−クロロ−1−ピロリジニ
ル、4−n−ブチルアミノ−2−ヘキシル−1−ピロリ
ジニル、3−ペンチルアミノ−4−エチル−1−ピロリ
ジニル、3−ヘキシルアミノ−4−フルオロ−1−ピロ
リジニル、4−メチル−1−ホモピペラジニル、4−エ
チル−1−ホモピペラジニル、4−プロピル−1−ホモ
ピペラジニル、4−n−ブチル−1−ホモピペラジニ
ル、4−ペンチル−1−ホモピペラジニル、4−ヘキシ
ル−1−ホモピペラジニル、4−ホルミル−1−ホモピ
ペラジニル、4−アセチル−1−ホモピペラジニル、4
−プロピオニル−1−ホモピペラジニル、4−ブチリル
−1−ホモピペラジニル、4−ペンタノイル−1−ホモ
ピペラジニル、4−ヘキサノイル−1−ホモピペラジニ
ル、2−メチル−1−ヘキサヒドロピリダジル、2−エ
チル−1−ヘキサヒドロピリダジル、2−プロピル−1
−ヘキサヒドロピリダジル、2−n−ブチル−1−ヘキ
サヒドロピリダジル、2−ペンチル−1−ヘキサヒドロ
ピリダジル、2−ヘキシル−1−ヘキサヒドロピリダジ
ル、2−ホルミル−1−ヘキサヒドロピリダジル、2−
アセチル−1−ヘキサヒドロピリダジル、2−プロピオ
ニル−1−ヘキサヒドロピリダジル、2−ブチリル−1
−ヘキサヒドロピリダジル、2−ペンタノイル−1−ヘ
キサヒドロピリダジル、2−ヘキサノイル−1−ヘキサ
ヒドロピリダジル、2−メチル−1−ピラゾリジニル、
2−エチル−1−ピラゾリジニル、2−プロピル−1−
ピラゾリジニル、2−n−ブチル−1−ピラゾリジニ
ル、2−ペンチル−1−ピラゾリジニル、2−ヘキシル
−1−ピラゾリジニル、2−ホルミル−1−ピラゾリジ
ニル、2−アセチル−1−ピラゾリジニル、2−プロピ
オニル−1−ピラゾリジニル、2−ブチリル−1−ピラ
ゾリジニル、2−ペンタノイル−1−ピラゾリジニル、
2−ヘキサノイル−1−ピラゾリジニル、3,5−ジメ
チルモルホリノ、3−メチルモルホリノ、3−エチルモ
ルホリノ、2−プロピルモルホリノ、3−n−ブチルモ
ルホリノ、3−ペンチル−5−メチルモルホリノ、3−
ヘキシル−5−エチルモルホリノ、3−アミノメチルモ
ルホリノ、3−メチルアミノメチルモルホリノ、2−エ
チルアミノメチルモルホリノ、3−プロピルアミノメチ
ルモルホリノ、3−n−ブチルアミノメチルモルホリ
ノ、2−ペンチルアミノメチルモルホリノ、3−ヘキシ
ルアミノメチルモルホリノ、3−(2−メチルアミノエ
チル)モルホリノ、3−(3−メチルアミノプロピル)
モルホリノ、3−(4−メチルアミノブチル)モルホリ
ノ、2−(5−メチルアミノペンチル)モルホリノ、3
−(6−メチルアミノヘキシル)モルホリノ、4−(5
−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル)メチル−1−ピペラジニル、4−(5−tert−ブチ
ル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メ
チル−1−ピペラジニル、4−(5−フェニル−2−オ
キソ−1.3−ジオキソレン−4−イル)メチル−1−
ピペラジニル、4−(2−オキソ−1,3−ジオキソレ
ン−4−イル)メチル−1−ピペラジニル、3−(5−
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル)メチルアミノ−1−ピロリジニル、4−(5−メチ
ル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メ
チルアミノ−1−ピペリジニル、3−(5−フェニル−
2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル
アミノモルホリノ、3,5−ジメチル−1−ピペラジニ
ル、3,3−ジメチル−1−ピペラジニル、4−アセチ
ル−3−メチル−1−ピペラジニル、3−エチル−1−
ピペラジニル、3−エチル−4−メチル−1−ピペラジ
ニル、3−トリフルオロメチル−1−ピペラジニル、3
−フルオロメチル−1−ピペラジニル、3−メチルチオ
−1−ピペラジニル、4−メチルチオ−1−ピペラジニ
ル、3−エチルチオ−1−ピペラジニル、3−メチルチ
オモルホリノ、4−フルオロ−1−ピペリジニル、3−
フルオロ−1−ピペラジニル、3−クロロ−1−ピペラ
ジニル、3−アミノ−4−フルオロ−1−ピロリジニ
ル、3−アミノ−4−ヒドロキシ−1−ピロリジニル、
3−アミノ−4−メトキシ−1−ピロリジニル、3−ア
ミノ−4−フルオロ−1−ピペリジニル、3−アミノ−
4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル、3−アミノ−4−
メチル−1−ピロリジニル、4−ベンジル−3−メチル
−1−ピペラジニル、3−フルオロメチルモルホリノ、
3−クロロメチルモルホリノ、4−オキソ−1−ピペリ
ジニル、3−オキソ−1−ピペリジニル、2−オキソ−
1−ピペリジニル、3−アセチルアミノメチル−1−ピ
ロリジニル、3−(N−エチル−N−アセチルアミノ)
メチル−1−ピロリジニル、3−t−ブトキシカルボニ
ルアミノメチル−1−ピロリジニル、3−エチルアミノ
メチル−1−ピロリジニル、4−シクロプロピルアミノ
−1−ピペラジニル、3−シクロプロピルアミノ−1−
ピロリジニル、4−シクロペンチルアミノ−1−ピペラ
ジニル、4−シクロヘキシルアミノ−1−ピペラジニ
ル、3−シクロヘプチルアミノ−1−ピロリジニル、4
−シクロオクチルアミノ−1−ピペリジニル、4−シク
ロプロピルアミノ−1−ピペリジニル、3−シクロプロ
ピルアミノモルホリノ、4−チオ−1−ピペリジニル、
3−チオ−1−ピペラジニル、3−チオモルホリノ、4
−シクロプロピルアミノメチル−1−ピペラジニル、3
−シクロプロピルアミノメチル−1−ピロリジニル、4
−シクロプロピルアミノメチル−1−ピペリジニル、3
−シクロプロピルアミノメチルモルホリノ、4−(2−
シクロペンチルアミノエチル)−1−ピペラジニル、4
−(3−シクロヘキシルアミノプロピル)−1−ピペラ
ジニル、3−(4−シクロブチルアミノブチル)−1−
ピロリジニル、4−(5−シクロオクチルアミノペンチ
ル)−1−ピペリジニル、4−(6−シクロプロピルア
ミノヘキシル)モルホリノ、3−アセチルアミノメチル
−1−ピロリジニル、4−(2−プロピオニルアミノエ
チル)−1−ピペラジニル、4−(3−ブチリルアミノ
プロピル)−1−ピペリジニル、3−(4−ペンタノイ
ルアミノブチル)モルホリノ、4−(5−ヘキサノイル
アミノペンチル)−1−ピペラジニル、3−(6−アセ
チルアミノヘキシル)−1−ピロリジニル、4−(N−
アセチル−N−エチルアミノ)メチル−1−ピペラジニ
ル、4−(N−シクロプロピル−N−アセチルアミノ)
メチル−1−ピロリジニル、4−メトキシカルボニルア
ミノメチル−1−ピペラジニル、4−(2−エトキシカ
ルボニルアミノエチル)−1−ピペリジニル、3−(3
−プロポキシカルボニルアミノプロピル)モルホリノ、
3−(4−ペンチルオキシカルボニルアミノブチル)−
1−ピロリジニル、3−(5−ヘキシルオキシカルボニ
ルアミノペンチル)−1−ピロリジニル、4−(6−t
−ブトキシカルボニルアミノヘキシル)−1−ピペラジ
ニル、3−(N−t−ブトキシカルボニル−N−エチル
アミノメチル)−1−ピロリジニル、3−(N−t−ブ
トキシカルボニル−N−メチルアミノメチル)−1−ピ
ロリジニル、3−(N−t−ブトキシカルボニル−N−
シクロプロピルアミノメチル)−1−ピロリジニル、4
−(N−メトキシカルボニル−N−シクロプロピルアミ
ノメチル)−1−ピペラジニル、4−(N−プロポキシ
カルボニル−N−シクロヘキシルアミノメチル)−1−
ピペリジニル基等の置換基として炭素数1〜6の直鎖又
は分枝鎖状アルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル
基、フェニル環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又
は分枝鎖状アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基を有する
ことのあるアルキル部分の炭素数が1〜6の直鎖又は分
枝鎖状アルキル基であるフェニルアルキル基、フェニル
環上に置換基としてハロゲン原子、ハロゲン原子を1〜
3個有することのある炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状
アルキル基を有することのあるフェニル基、ピリジル、
置換基として水酸基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状
アルキル基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノ
イル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基又は炭素数1
〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシカルボニル基を1〜
2個有することのあるアミノ基、炭素数1〜6の直鎖又
は分枝鎖状アルコキシ基又はハロゲン原子を1〜3個有
する炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基、炭素
数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキニル基、ハロゲン原
子を1〜7個有することのある炭素数1〜6の直鎖また
は分枝鎖状アルカノイル基、置換基としてハロゲン原子
又はカルボキシ基を1〜3個有する炭素数2〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルケニルカルボニル基、炭素数1〜6の
直鎖又は分枝鎖状アルコキシカルボニル基、炭素数1〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を1〜2個有すること
のあるアミノカルボニル基、アルコキシ部分の炭素数が
1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基であるフェニル
アルコキシカルボニル基、置換基としてアルコキシ部分
の炭素数が1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基であ
るフェニルアルコキシカルボニル基を有することのある
炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アミノアルカノイル
基、アルコキシ部分及びアルキル部分の炭素数が1〜6
の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ及びアルキル基であるア
ルコキシカルボニルアルキル基、アルキル部分の炭素数
が1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるカルボキ
シアルキル基、アルキル部分の炭素数が1〜6の直鎖又
は分枝鎖状アルキル基であるアニリノカルボニルアルキ
ル基、置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状ア
ルキル基、アルキル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝
鎖状アルキル基であるフェニルアルキル基、炭素数1〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシカルボニル基又は炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイル基を1〜2個
有することのあるアミノ基、水酸基、ハロゲン原子を1
〜3個有することある炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状
アルキルスルホニル基、フタリド基、置換基としてハロ
ゲン原子を1〜2個有することのある2(5H)−フラ
ノン基、アルキル部分の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖
状アルキル基であるスルホアルキル基、オキソ基、炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基、炭素数2〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル基、ハロゲン原子、炭
素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイルオキシ基、
炭素数3〜8のシクロアルキルアミノ基、炭素数1〜6
の直鎖又は分枝鎖状アルキルチオ基、チオ基、置換基と
してフェニル基又は炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状ア
ルキル基を有することのある2−オキソ−1,3−ジオ
キソレンメチル基及び置換基としてフェニル基又は炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を有することの
ある2−オキソ−1,3−ジオキソレンメチルアミノ基
から選ばれた基を1〜3個有することのある5〜9員環
の飽和又は不飽和の複素環残基を例示できる。
【0033】また置換基を有することのある5〜9員環
の飽和又は不飽和の複素環残基としては、
【0034】
【化15】
【0035】(Ra は水素原子又は低級アルキル基、R
b は水素原子、低級アルキル基、低級アルカノイル基、
フェニル低級アルキル基又は低級アルキル基を置換基と
して有する2−オキソ−1,3−ジオキソレンメチル
基、Rc は水素原子又は低級アルキル基を示す)、
【0036】
【化16】
【0037】(Rd は水素原子又は低級アルキル基、R
e は水素原子又は低級アルキル基を示す)、
【0038】
【化17】
【0039】(Rf は低級アルキル基又は低級アルコキ
シカルボニル基を置換基として1個もしくは2個有する
ことのあるアミノ基又はアミノ基の置換基として低級ア
ルキル基又は低級アルコキシカルボニル基を1個もしく
は2個有することのあるアミノ低級アルキル基、Rg
水素原子又は低級アルキル基を示す)、
【0040】
【化18】
【0041】(Rh は水素原子又は低級アルキル基、R
i は水素原子、水酸基、ハロゲン原子又はオキソ基、R
j は水素原子又は低級アルキル基を示す)等を挙げるこ
とができる。
【0042】シクロアルキル基としては、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
シクロヘプチル、シクロオクチル基等の炭素数3〜8の
シクロアルキル基を例示できる。
【0043】フェニル環上に置換基として低級アルコキ
シ基、ニトロ基、アミノ基を有していてもよいフェニル
低級アルキル基としては、ベンジル、2−フェニルエチ
ル、1−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、4−
フェニルブチル、1,1−ジメチル−2−フェニルエチ
ル、5−フェニルペンチル、6−フェニルヘキシル、2
−メチル−3−フェニルプロピル、4−メトキシベンジ
ル、3−エトキシベンジル、2−プロポキシベンジル、
4−n−ブトキシベンジル、3−ペンチルオキシベンジ
ル、2−ヘキシルオキシベンジル、4−ニトロベンジ
ル、3−ニトロベンジル、4−アミノベンジル、2−ア
ミノベンジル、2−(4−メトキシフェニル)エチル、
1−(3−エトキシフェニル)エチル、3−(2−プロ
ポキシフェニル)プロピル、4−(4−n−ブトキシフ
ェニル)ブチル、5−(2−ニトロフェニル)ペンチ
ル、6−(3−アミノフェニル)ヘキシル基等のフェニ
ル環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状
アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基を有することのある
アルキル部分の炭素数が1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キル基であるフェニルアルキル基を例示できる。
【0044】フェニル環上に置換基としてハロゲン原
子、ハロゲン原子を1〜3個有することのある低級アル
キル基を有することのあるフェニル基としては、フェニ
ル、4−フルオロフェニル、3−ブロモフェニル、2−
クロロフェニル、4−ヨードフェニル、4−メチルフェ
ニル、3−エチルフェニル、2−プロピルフェニル、4
−n−ブチルフェニル、3−ペンチルフェニル、2−ヘ
キシルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3
−(2−クロロエチル)フェニル、2−(3,3−ジブ
ロモプロピル)フェニル、4−(4−クロロブチル)フ
ェニル、3−(5−ヨードペンチル)フェニル、4−
(6−フルオロヘキシル)フェニル、2−(1,2,2
−トリフルオロエチル)フェニル、4−(2,2,2−
トリフルオロエチル)フェニル基等のフェニル環上に置
換基としてハロゲン原子、ハロゲン原子を1〜3個有す
ることのある炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル
基を有することのあるフェニル基を例示できる。
【0045】置換基として水酸基、低級アルキル基、低
級アルカノイル基、シクロアルキル基又は低級アルコキ
シカルボニル基を有することのあるアミノ基、低級アル
コキシ基又はハロゲン原子を1〜3個有する低級アルキ
ル基としては、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチ
ル、1−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、
4−ヒドロキシブチル、5−ヒドロキシペンチル、6−
ヒドロキシヘキシル、3−クロロプロピル、ブロモメチ
ル、2−フルオロエチル、4−クロロブチル、3−フル
オロペンチル、2,3−ジクロロヘキシル、2,2,2
−トリフルオロエチル、トリフルオロメチル、アミノメ
チル、2−アミノエチル、1−アミノエチル、3−アミ
ノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル、
6−アミノヘキシル、3−ジメチルアミノプロピル、2
−エチルアミノエチル、4−プロピルアミノブチル、5
−n−ブチルアミノペンチル、6−ペンチルアミノヘキ
シル、メチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、2
−ジプロピルアミノエチル、1−ジ−n−ブチルアミノ
エチル、3−ジペンチルアミノプロピル、4−ジヘキシ
ルアミノブチル、N−メチル−N−エチルアミノメチ
ル、N−メチル−N−プロピルアミノメチル、メトキシ
メチル、エトキシメチル、2−プロポキシエチル、3−
ブトキシプロピル、4−ペンチルオキシブチル、5−ヘ
キシルオキシペンチル、6−メトキシヘキシル、プロポ
キシメチル、1−エトキシエチル、2−ヘキシルオキシ
エチル、ホルミルアミノメチル、アセチルアミノメチ
ル、2−プロパノイルアミノエチル、3−ブチリルアミ
ノプロピル、4−ペンタノイルアミノブチル、5−ヘキ
サノイルアミノペンチル、6−アセチルアミノヘキシ
ル、プロパノイルアミノメチル、1−アセチルアミノエ
チル、2−ヘキサノイルアミノエチル、N−アセチル−
N−メチルアミノメチル、N−アセチル−N−エチルア
ミノメチル、N−アセチル−N−シクロプロピルアミノ
メチル、N,N−ジシクロプロピルアミノメチル、シク
ロプロピルアミノメチル、2−シクロブチルアミノエチ
ル、3−シクロペンチルアミノプロピル、1−シクロプ
ロピルアミノエチル、2−シクロプロピルアミノエチ
ル、アミノプロピル、4−シクロヘキシルアミノブチ
ル、5−シクロヘプチルアミノペンチル、6−シクロオ
クチルアミノヘキシル、N−メチル−N−シクロプロピ
ルアミノメチル、N−エチル−N−シクロプロピルアミ
ノメチル、メトキシカルボニルアミノメチル、2−エト
キシカルボニルアミノエチル、3−プロポキシカルボニ
ルアミノプロピル、4−t−ブトキシカルボニルアミノ
ブチル、5−ペンチルオキシカルボニルアミノペンチ
ル、6−ヘキシルオキシカルボニルアミノヘキシル、t
−ブトキシカルボニルアミノメチル、2−t−ブトキシ
カルボニルアミノエチル、1−t−ブトキシカルボニル
アミノエチル、N−t−ブトキシカルボニル−N−メチ
ルアミノメチル、N−t−ブトキシカルボニル−N−エ
チルアミノメチル、N−t−ブトキシカルボニル−N−
シクロプロピルアミノメチル基等の置換基として水酸
基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基、炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイル基、炭素数3
〜8のシクロアルキル基又は炭素数1〜6の直鎖又は分
枝鎖状アルコキシカルボニル基を1〜2個有することの
あるアミノ基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコ
キシ基又はハロゲン原子を1〜3個有する炭素数1〜6
の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0046】ハロゲン原子を1〜7個有することのある
低級アルカノイル基としては、ホルミル、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、ペンタノイル、ヘキサノイル、
α,α,α−トリフルオロアセチル、β,β,β−トリ
フルオロ−α,α−ジフルオロプロピオニル、γ,γ,
γ−トリフルオロ−β,β−ジフルオロ−α,α−ジフ
ルオロブチリル、α,α−ジクロロアセチル、α−ブロ
モアセチル、α−ヨ―ドアセチル、β−フルオロプロピ
オニル、β−フルオロ−α−フルオロプロピオニル、6
−フルオロヘキサノイル、4−クロロペンタノイル、
3,3,3−トリフルオロプロピオニル基等のハロゲン
原子を1〜7個有することのある炭素数1〜6の直鎖又
は分枝鎖状アルカノイル基を例示できる。
【0047】置換基としてハロゲン原子又はカルボキシ
基を1〜3個有する低級アルケニルカルボニル基として
は、3−カルボキシアクリロイル、3−カルボキシ−
2,3−ジクロロアクリロイル、3−カルボキシ−2,
3−ジブロムアクリロイル、4−カルボキシクロトノイ
ル、4−カルボキシイソクロトノイル、5−カルボキシ
−3−ペンテノイル、6−カルボキシ−4−ヘキセノイ
ル、4−カルボキシ−3−フルオロクロトノイル、5−
カルボキシ−3,4−ジクロロ−3−ヘキセノイル等の
置換基としてハロゲン原子又はカルボキシ基を1〜3個
有する炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニルカル
ボニル基を例示できる。
【0048】低級アルコキシカルボニル基としては、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボ
ニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカル
ボニル、ヘキシルオキシカルボニル基等の炭素数1〜6
の直鎖又は分枝鎖状アルコキシカルボニル基を例示でき
る。
【0049】低級アルキル基を有することのあるアミノ
カルボニル基としては、カルバモイル、メチルアミノカ
ルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルアミノカ
ルボニル、n−ブチルアミノカルボニル、ペンチルアミ
ノカルボニル、ヘキシルアミノカルボニル、ジメチルア
ミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジプロピ
ルアミノカルボニル、ジペンチルアミノカルボニル、ジ
ヘキシルアミノカルボニル、N−メチル−N−プロピル
アミノカルボニル、N−メチル−N−tert−ブチルアミ
ノカルボニル、N−エチル−N−ペンチルアミノカルボ
ニル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基
を1〜2個有することのあるアミノカルボニル基を例示
できる。
【0050】フェニル低級アルコキシカルボニル基とし
ては、ベンジルオキシカルボニル、2−フェニルエトキ
シカルボニル、1−フェニルエトキシカルボニル、3−
フェニルプロポキシカルボニル、4−フェニルブトキシ
カルボニル、1,1−ジメチル−2−フェニルエトキシ
カルボニル、5−フェニルペンチルオキシカルボニル、
6−フェニルヘキシルオキシカルボニル、2−メチル−
3−フェニルプロポキシカルボニル基等のアルコキシ部
分の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基であ
るフェニルアルコキシカルボニル基を例示できる。
【0051】置換基としてフェニル低級アルコキシカル
ボニル基を有することのあるアミノ低級アルカノイル基
としては、2−アミノアセチル、3−アミノプロピオニ
ル、4−アミノブチリル、5−アミノペンタノイル、6
−アミノヘキサノイル、2−ベンジルオキシカルボニル
アミノアセチル、2−(2−フェニルエトキシカルボニ
ルアミノ)アセチル、2−(3−フェニルプロポキシカ
ルボニルアミノ)アセチル、3−(4−フェニルブトキ
シカルボニルアミノ)プロピオニル、4−(1,1−ジ
メチル−2−フェニルエトキシカルボニルアミノ)ブチ
リル、5−(5−フェニルペンチルオキシカルボニルア
ミノ)ペンタノイル、6−(6−フェニルヘキシルオキ
シカルボニルアミノ)ヘキサノイル、2−(2−メチル
−3−フェニルプロポキシカルボニルアミノ)アセチル
基等の置換基としてアルコキシ部分の炭素数1〜6の直
鎖又は分枝鎖状アルコキシ基であるフェニルアルコキシ
カルボニル基を有することのある炭素数2〜6の直鎖又
は分枝鎖状アミノアルカノイル基を例示できる。 低級
アルコキシカルボニルアルキル基としては、メトキシカ
ルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、2−エト
キシカルボニルエチル、3−プロポキシカルボニルプロ
ピル、4−ブトキシカルボニルブチル、5−ペンチルオ
キシカルボニルペンチル、6−ヘキシルオキシカルボニ
ルヘキシル、2−メトキシカルボニルエチル、3−メト
キシカルボニルプロピル、3−エトキシカルボニルプロ
ピル、4−エトキシカルボニルブチル基等のアルコキシ
及びアルキル基の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
コキシ及びアルキル基であるアルコキシカルボニルアル
キル基を例示できる。
【0052】カルボキシ低級アルキル基としては、カル
ボキシメチル、2−カルボキシエチル、3−カルボキシ
プロピル、4−カルボキシブチル、5−カルボキシペン
チル、6−カルボキシヘキシル、1−カルボキシエチ
ル、1,1−ジメチル−2−カルボキシエチル、2−メ
チル−3−カルボキシプロピル基等のアルキル部分の炭
素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるカルボ
キシアルキル基を例示できる。
【0053】アニリノカルボニル低級アルキル基として
は、アニリノカルボニルメチル、2−アニリノカルボニ
ルエチル、1−アニリノカルボニルエチル、3−アニリ
ノカルボニルプロピル、4−アニリノカルボニルブチ
ル、5−アニリノカルボニルペンチル、6−アニリノカ
ルボニルヘキシル、1,1−ジメチル−2−アニリノカ
ルボニルエチル、2−メチル−3−アニリノカルボニル
プロピル基等のアルキル部分の炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルキル基であるアニリノカルボニルアルキル
基を例示できる。
【0054】置換基として低級アルキル基、低級アルカ
ノイル基、低級アルコキシカルボニル基又はフェニル低
級アルキル基を有することのあるアミノ基としては、ア
ミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、
t−ブチルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシルアミノ、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−n−プロピルア
ミノ、ジ−n−ブチルアミノ、ジペンチルアミノ、ジヘ
キシルアミノ、N−メチル−N−n−ブチルアミノ、N
−メチル−N−ペンチルアミノ、N−エチル−N−ヘキ
シルアミノ、アセチルアミノ、ホルミルアミノ、プロピ
オニルアミノ、ブチリルアミノ、ペンタノイルアミノ、
ヘキサノイルアミノ、N−メチル−N−アセチルアミ
ノ、N−エチル−N−プロピオニルアミノ、N−メチル
−N−ブチリルアミノ、N−n−プロピル−N−ペンタ
ノイルアミノ、N−エチル−N−ヘキサノイルアミノ、
メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミ
ノ、プロポキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボ
ニルアミノ、ペンチルオキシカルボニルアミノ、ヘキシ
ルオキシカルボニルアミノ、ブトキシカルボニルアミ
ノ、N−t−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ、
N−t−ブトキシカルボニル−N−エチルアミノ、N−
t−ブトキシカルボニル−N−ベンジルアミノ、ベンジ
ルアミノ、(2−フェニルエチル)アミノ、(1−フェ
ニルエチル)アミノ、(3−フェニルプロピル)アミ
ノ、(4−フェニルブチル)アミノ、(5−フェニルペ
ンチル)アミノ、(6−フェニルヘキシル)アミノ基等
の置換基として炭素数1〜6の直鎖もしくは分枝鎖状ア
ルキル基、炭素数1〜6の直鎖もしくは分枝鎖状アルカ
ノイル基、炭素数1〜6の直鎖もしくは分枝鎖状アルコ
キシカルボニル基又はアルキル部分の炭素数が1〜6の
直鎖もしくは分枝鎖状アルキル基であるフェニルアルキ
ル基を1〜2個有することのあるアミノ基を例示でき
る。
【0055】置換基としてハロゲン原子を1〜2個有す
ることのある2(5H)フラノン基としては、2(5
H)−フラノン−5−イル、3,4−ジブロモ−2(5
H)−フラノン−5−イル、3,4−ジクロロ−2(5
H)−フラノン−5−イル、3−クロロ−2(5H)−
フラノン−5−イル、4−フルオロ−2(5H)−フラ
ノン−5−イル、3−ヨード−2(5H)フラノン−5
−イル等の置換基としてハロゲン原子を1〜2個有する
ことのある2(5H)−フラノン基を例示できる。
【0056】スルホ低級アルキル基としては、スルホメ
チル、2−スルホエチル、1−スルホエチル、3−スル
ホプロピル、4−スルホブチル、5−スルホペンチル、
6−スルホヘキシル、1,1−ジメチル−2−スルホエ
チル、2−メチル−3−スルホプロピル基等のアルキル
部分の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であ
るスルホアルキル基を例示できる。
【0057】ハロゲン原子を1〜3個有することのある
低級アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニ
ル、エチルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−
ブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、ヘキシルスル
ホニル、トリフルオロメチルスルホニル、2−フルオロ
エチルスルホニル、3−フルオロプロピルスルホニル、
4,4,4−トリフルオロブチルスルホニル、5−クロ
ロペンチルスルホニル、6−ブロモヘキシルスルホニ
ル、6−ヨードヘキシルスルホニル、2,2−ジフルオ
ロエチルスルホニル、2.3−ジブロモプロピルスルホ
ニル基等のハロゲン原子を1〜3個有することのある炭
素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキルスルホニル基を
例示できる。
【0058】低級アルコキシ基としては、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、tert
−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ基等の炭
素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基を例示でき
る。
【0059】低級アルカノイルオキシ基としては、アセ
チルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イ
ソブチリルオキシ、ペンタノイルオキシ、ヘキサノイル
オキシ基等の炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノ
イルオキシ基を例示できる。
【0060】低級アルケニル基としては、ビニル、アリ
ル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチルアリル、
2−ペンテニル、2−ヘキセニル基等の炭素数2〜6の
直鎖又は分枝鎖状アルケニル基を例示できる。
【0061】低級アルキニル基としては、エチニル、2
−プロピニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチ
ル−2−プロピニル、2−ペンチニル、2−ヘキシニル
基等の炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキニル基を
例示できる。
【0062】置換基としてフェニル基又は低級アルキル
基を有することのある2−オキソ−1,3−ジオキソレ
ンメチル基としては、(5−メチル−2−オキソ−1,
3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−tert−ブ
チル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)
メチル、(5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキ
ソレン−4−イル)メチル、(2−オキソ−1,3−ジ
オキソレン−4−イル)メチル、(5−ペンチル−2−
オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、
(5−ヘキシル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−
4−イル)メチル、(5−エチル−2−オキソ−1,3
−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−プロピル−
2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル
基等の置換基としてフェニル基又は炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルキル基を有することのある2−オキソ
−1,3−ジオキソレンメチル基を例示できる。
【0063】置換基としてフェニル基又は低級アルキル
基を有することのある2−オキソ−1,3−ジオキソレ
ンメチルアミノ基としては、(5−メチル−2−オキソ
−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルアミノ、
(5−tert−ブチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレ
ン−4−イル)メチルアミノ、(5−フェニル−2−オ
キソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルアミ
ノ、(2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)
メチルアミノ、(5−ペンチル−2−オキソ−1,3−
ジオキソレン−4−イル)メチルアミノ、(5−ヘキシ
ル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メ
チルアミノ、(5−エチル−2−オキソ−1,3−ジオ
キソレン−4−イル)メチルアミノ、(5−プロピル−
2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル
アミノ基等の置換基としてフェニル基又は炭素数1〜6
の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を有することのある2−
オキソ−1,3−ジオキソレンメチルアミノ基を例示で
きる。 シクロアルキルアミノ基としては、シクロプロ
ピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロペンチルアミ
ノ、シクロヘキシルアミノ、シクロヘプチルアミノ、シ
クロオクチルアミノ基等の炭素数3〜8のシクロアルキ
ルアミノ基を例示できる。
【0064】低級アルキルチオ基としては、メチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブ
チルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシル
チオ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキルチ
オ基を例示できる。
【0065】フェニル環上に置換基として低級アルコキ
シ基、ハロゲン原子及び水酸基なる群より選ばれた基を
1〜3個有することのあるフェニル基としては、フェニ
ル、4−メトキシフェニル、3−エトキシフェニル、2
−プロポキシフェニル、4−n−ブトキシフェニル、3
−ペンチルオキシフェニル、2−ヘキシルオキシフェニ
ル、3,4−ジメトキシフェニル、2,4,6−トリメ
トキシフェニル、2−フルオロフェニル、4−フルオロ
フェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、
4−ブロモフェニル、2−ヨードフェニル、2,4−ジ
フルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、3,
4−ジフルオロフェニル、2,5−ジフルオロフェニ
ル、2,4−ジクロロフェニル、2,6−ジブロモフェ
ニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、3,4,6
−トリクロロフェニル、4−フルオロ−2−メトキシフ
ェニル、2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル、2−
ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、4−ヒ
ドロキシフェニル、2,3−ジヒドロキシフェニル、
2,4−ジヒドロキシフェニル、2,4,6−トリヒド
ロキシフェニル基等のフェニル環上に置換基として炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基、ハロゲン原
子及び水酸基なる群より選ばれた基を1〜3個有するこ
とのあるフェニル基を例示できる。
【0066】置換基としてハロゲン原子、低級アルカノ
イルオキシ基もしくは水酸基を有することのある低級ア
ルキル基としては、前記低級アルキル基に加えて、ヒド
ロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシ
エチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチ
ル、5−ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシヘキシ
ル、3−クロロプロピル、ブロモメチル、2−フルオロ
エチル、4−クロロブチル、3−フルオロペンチル、
2,3−ジクロロヘキシル、2,2,2−トリフルオロ
エチル、トリフルオロメチル、アセチルオキシメチル、
2−プロパノイルオキシエチル、3−ブチリルオキシプ
ロピル、4−ペンタノイルオキシブチル、5−ヘキサノ
イルオキシペンチル、6−アセチルオキシヘキシル、プ
ロパノイルオキシメチル、1−アセチルオキシエチル、
2−アセチルオキシエチル、2−ヘキサノイルオキシエ
チル基等の置換基としてハロゲン原子、炭素数1〜6の
直鎖又は分枝鎖状アルカノイルオキシ基もしくは水酸基
を1〜3個有することのある炭素数1〜6の直鎖又は分
枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0067】上記一般式(1)で表わされる化合物は、
種々の方法により製造されるが、その好ましい一例を挙
げれば例えば下記に示す方法により製造される。
【0068】〔反応式−1〕
【0069】
【化19】
【0070】
【化20】
【0071】〔式中R1 、R2 、R3 、R4 及びXは前
記に同じ。R2'は、ハロゲン原子又はR2 (R2 は前記
に同じ)を示す。R5 は基−COR10(ここでR10は低
級アルキル基を示す。)又は基−COOR11(ここでR
11は低級アルキル基を示す。)を示す。R6 は低級アル
キル基を示す。R7 は基−NR1213(ここでR12及び
13はそれぞれ低級アルキル基を示す。)又は低級アル
コキシ基を示す。X2 及びX3 はそれぞれハロゲン原子
を示す。R8 及びR9 はそれぞれ低級アルキル基を示
す。〕 一般式(2)の化合物のハロゲン化反応は、適当な溶媒
の存在下又は非存在下ハロゲン化剤と反応させることに
より行われる。ここで使用される溶媒としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル等のエーテル類、ジメチルホルムアミド(DM
F)、ジメチルスルホキシド(DMSO)等が挙げられ
る。ハロゲン化剤としては、カルボキシ基の水酸基をハ
ロゲンに変え得る通常のハロゲン化剤を使用でき、例え
ば塩化チオニル、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン、五
塩化リン、五臭化リン等が例示される。化合物(2)と
ハロゲン化剤との使用割合としては、特に限定されず広
い範囲から適宜選択されるが、無溶媒下で反応を行う場
合には、通常前者に対して後者を大過剰量、また溶媒中
で反応を行う場合には、通常前者に対して後者を少なく
とも等モル量、好ましくは2〜4倍モル量を用いる。そ
の反応温度及び反応時間も特に限定されないが、通常室
温〜100℃程度にて30分〜6時間程度で行われる。
【0072】一般式(3)の化合物と一般式(4)の化
合物との反応は、適当な溶媒中塩基性化合物の存在下に
行なわれる。ここで使用される溶媒としては、反応に影
響を与えないものであればいずれも使用できるが、例え
ば水、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、n−ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、リグロ
イン等の脂肪族炭化水素類、ピリジン、N,N−ジメチ
ルアニリン等のアミン類、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、DMF、D
MSO、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)等
の非プロトン性極性溶媒等又はこれらの混合溶媒等が挙
げられる。また使用される塩基性化合物としては、金属
ナトリウム、金属カリウム、金属マグネシウム、水素化
ナトリウム、ナトリウムアミド、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウム等の無機塩基、ナトリウムメチラート、ナ
トリウムエチラート等の金属アルコラート類、ピリジ
ン、ピペリジン、キノリン、トリエチルアミン、N,N
−ジメチルアニリン等の有機塩基等を例示できる。反応
温度は、通常0〜150℃、好ましくは0℃〜120℃
付近とするのがよく、一般に0.5〜20時間程度で反
応は終了する。一般式(3)の化合物に対する一般式
(4)の化合物の使用量としては、通常前者に対して後
者を少なくとも等モル量、好ましくは等モル〜2倍モル
量とするのがよい。塩基性化合物の使用量としては、一
般式(3)の化合物に対して少なくとも等モル、好まし
くは等モル〜2倍モル量とするのがよい。
【0073】一般式(5)の化合物中、R5 が基−CO
10である場合、該化合物の脱COR10反応は、適当な
溶媒中塩基性化合物の存在下に行なわれる。ここで使用
される溶媒としては、例えばジエチルエーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、モノグライム、ジグライム
等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類、n−ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキ
サン等の脂肪族炭化水素類、DMF、DMSO、HMP
A等の非プロトン性極性溶媒等が挙げられる。塩基性化
合物としては、アンモニアガス、アンモニア水、塩化ア
ンモニウム等のアンモニウム塩、エチルアミン、ジエチ
ルアミン、ピペリジン等の1級又は2級アミン等を例示
できる。反応温度は、通常0〜150℃、好ましくは室
温〜100℃付近であり、該反応は一般に1〜20時間
程度にて終了する。
【0074】一般式(5)の化合物中、R5 が基−CO
OR11である場合、該化合物の脱COOR11化反応は、
水溶液中酸触媒の存在下に行なわれる。ここで使用され
る酸触媒としては、例えば塩酸、硫酸等の鉱酸、p−ト
ルエンスルホン酸等の有機酸等を挙げることができる。
反応温度は、通常0〜150℃、好ましくは室温〜10
0℃付近であり、該反応は一般に1〜20時間程度にて
終了する。
【0075】次いで得られる脱R5 化された化合物と一
般式(6)の化合物との反応は、両者を適当な溶媒中に
て反応させることにより行なわれる。ここで使用される
溶媒としては、無水酢酸等の無水低級アルカン酸に加え
て、前記脱R5 化の反応に使用されるものをいずれも使
用できる。反応温度は、通常0〜200℃、好ましくは
0〜150℃付近であり、該反応は一般に0.5〜10
時間程度にて終了する。一般式(6)の化合物の使用量
としては、一般式(5)の化合物に対して通常等モル〜
大過剰、好ましくは等モル〜2倍モル量使用するのがよ
い。R7 が低級アルコキシ基である一般式(6)の化合
物を使用する場合には、上記溶媒の他、無水酢酸等の酸
無水物を溶媒として用いることができ、またその反応温
度も通常0〜200℃、好ましくは0〜170℃付近と
するのがよい。
【0076】一般式(7)の化合物と一般式(8)の化
合物との反応は、適当な溶媒中にて両者を反応させるこ
とにより行なわれる。ここで使用される溶媒としては、
反応に影響を与えないものであればいずれも使用でき、
例えばメタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、
n−ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、リグロイン
等の脂肪族炭化水素類、クロロホルム、塩化メチレン、
四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、DMF、DMS
O、HMPA等の非プロトン性極性溶媒等が挙げられ
る。反応温度は、通常0〜150℃、好ましくは室温〜
100℃付近がよく、一般に0.1〜15時間程度にて
反応は終了する。一般式(8)の化合物の使用量として
は、一般式(7)の化合物に対して少なくとも等モル、
好ましくは等モル〜2倍モル量とするのがよい。該反応
には、所望により塩基性化合物を加えてもよい。使用さ
れる塩基性化合物としては、前記反応式−1における一
般式(3)の化合物と一般式(4)の化合物との反応に
おいて使用される塩基性化合物をいずれも使用できる。
【0077】一般式(9)の化合物の環化反応は、適当
な溶媒中塩基性化合物の存在下に行なわれる。ここで使
用される溶媒としては、反応に影響を与えないものであ
ればいずれも使用でき、例えばジエチルエーテル、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、モノグライム、ジグライ
ム等のエーテル類、n−ヘキサン、ヘプタン、リグロイ
ン等の脂肪族炭化水素類、クロロホルム、塩化メチレ
ン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、DMF、D
MSO、HMPA等の非プロトン性極性溶媒等が挙げら
れる。また使用される塩基性化合物としては、金属ナト
リウム、金属カリウム、水素化ナトリウム、ナトリウム
アミド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメチラ
ート、ナトリウムエチラート等の金属アルコラート類、
1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン−7
(DBU)、N−ベンジルトリメチルアンモニウムハイ
ドロオキシド、テトラブチルアンモニウムハイドロオキ
シド等の有機塩基等を例示できる。反応温度は、通常0
〜200℃、好ましくは室温〜150℃付近がよく、該
反応は一般に0.5〜15時間程度にて終了する。塩基
性化合物の使用量としては、一般式(9)の化合物に対
して通常少なくとも等モル、好ましくは等モル〜2倍モ
ル量とするのがよい。
【0078】一般式(1a)の化合物の加水分解反応と
しては、通常の加水分解の反応条件をいずれも適用で
き、具体的には例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化バリウム、炭酸カリウム等の塩基性化合物、
硫酸、塩酸、硝酸等の鉱酸、酢酸、芳香族スルホン酸等
の有機酸等の存在下、水、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエ
チルケトン等のケトン類、ジオキサン、エチレングリコ
ールジエチルエーテル等のエーテル類、酢酸等の溶媒又
はそれらの混合溶媒中にて行なわれる。該反応は、通常
室温〜200℃、好ましくは室温〜150℃付近にて進
行し、一般に0.1〜30時間程度にて終了する。斯く
して一般式(1a′)の化合物が製造される。
【0079】〔反応式−2〕
【0080】
【化21】
【0081】〔式中R1 、R2 、R3 、R4 及びXは前
記に同じ。X4 はハロゲン原子を示す。R14は水素原子
又は基−B(OCOR15)(OCOR16)(R15及びR
16はアルキル基を示す。)〕 一般式(1b)の化合物と一般式(11)の化合物との
反応において、両者の使用割合は特に限定がなく広い範
囲から適宜選択できるが、通常前者に対して後者を少な
くとも等モル程度、好ましくは等モル〜5倍モル程度使
用するのがよい。該反応は不活性溶媒、具体的には水、
メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、アミルアルコール、イソアミルアルコール等のアル
コール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジグライ
ム等のエーテル類、ジメチルアセタミド、DMF、DM
SO、HMPA、N−メチルピロリドン等又はこれらの
混合溶媒中で行なわれる。これらのうちDMF、DMS
O、HMPA及びN−メチルピロリドンが好ましい。ま
た反応は脱酸剤、具体的には炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の無機
炭酸塩類、ピリジン、キノリン、トリエチルアミン等の
有機塩基類等の存在下に行なうこともできる。また弗化
カリウム等のアルカリ金属ハロゲン化物を添加してもよ
い。反応は通常1〜20気圧、好ましくは1〜10気圧
の圧力下、室温〜250℃程度、好ましくは室温〜20
0℃の温度下にて行なわれ、一般に10分〜30時間程
度で終了する。
【0082】一般式(1b′)においてR14が基−B
(OCOR15)(OCOR16)を示す場合には、酸又は
塩基性化合物で処理することによりキレートを分解さ
せ、対応するR14が水素原子である化合物(1b′)に
導くことができる。ここで使用される酸としては、塩
酸、硫酸等の鉱酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸等の
有機酸が挙げられる。塩基性化合物としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸
水素カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、トリエチル
アミン等の有機塩基が挙げられる。該反応は、0〜15
0℃、好ましくは0〜100℃付近にて好適に進行す
る。酸又は塩基性化合物の使用量としては、原料化合物
に対して通常少なくとも等モル程度、好ましくは1〜1
0倍量使用するのがよい。
【0083】〔反応式−3〕
【0084】
【化22】
【0085】〔式中X、R1 、R3 及びR4 は前記に同
じ。Z及びWは、どちらか一方が基−CH2 −、他方が
−NH基を示す。nは1〜3の整数を示す。R17は低級
アルキル基、シクロアルキル基、フェニル環上に置換基
として低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基を有する
ことのあるフェニル低級アルキル基、フェニル環上に置
換基としてハロゲン原子、ハロゲン原子を1〜3個有す
ることのある低級アルキル基を有することのあるフェニ
ル基、ピリジル基、置換基として水酸基、低級アルキル
基、低級アルカノイル基、シクロアルキル基又は低級ア
ルコキシカルボニル基を1〜2個有することのあるアミ
ノ基、低級アルコキシ基又はハロゲン原子を1〜3個有
する低級アルキル基、ハロゲン原子を1〜7個有するこ
とのある低級アルカノイル基、置換基としてハロゲン原
子又はカルボキシ基を1〜3個有する低級アルケニルカ
ルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルキ
ル基を有することのあるアミノカルボニル基、フェニル
低級アルコキシカルボニル基、置換基としてフェニル低
級アルコキシカルボニル基を有することのあるアミノ低
級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル低級アル
キル基、カルボキシ低級アルキル基、アニリノカルボニ
ル低級アルキル基、ハロゲン原子を1〜3個有すること
のある低級アルキルスルホニル基、スルホ低級アルキル
基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を示す。X
5 はハロゲン原子を示す。Z′及びW′はどちらか一方
が基−CH2 −、他方が−N−R17基を示す。〕 一般式(1c)の化合物と一般式(12)の化合物との
反応は、適当な溶媒中、脱ハロゲン化水素剤の存在下に
行なわれる。溶媒としては水、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等の低級アルコール類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類等を、脱ハロゲン化水素
剤としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属及びピリジン、ピペリジン等の
有機塩基を夫々使用できる。該反応は、必要に応じて、
銅粉、沃化銅等のハロゲン化銅、沃化ナトリウム、沃化
カリウム等のハロゲン化アルカリ金属化合物を使用して
もよい。一般式(12)の化合物は、一般式(1c)の
化合物に対して通常等モル〜大過剰量、好ましくは約1
〜3倍モル量用いられる。反応は通常室温〜150℃、
好ましくは50〜120℃付近で、約1〜12時間で終
了する。
【0086】〔反応式−4〕
【0087】
【化23】
【0088】〔式中R1 、R3 、R4 、Z、W、n及び
Xは前記に同じ。R18及びR19はそれぞれ水素原子又は
低級アルキル基を示す。Z″及びW″はどちらか一方が
基−CH2 −、他方が−N−CHR1819基を示す。〕 一般式(1c)の化合物と一般式(13)の化合物との
反応は、無溶媒又は適当な溶媒中還元剤の存在下に行な
われる。ここで使用される溶媒としては、例えば水、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコー
ル類、ギ酸、酢酸等の低級アルカン酸、ジオキサン、ジ
エチルエーテル、ジグライム、テトラヒドロフラン等の
エーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族
炭化水素類等を例示できる。還元剤としては、ギ酸、ギ
酸ナトリウム等のギ酸アルカリ金属又はアルカリ土類金
属塩、水素化硼素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナト
リウム、水素化アルミニウムリチウム等の水素化還元
剤、パラジウム黒、パラジウム炭素、酸化白金、白金
黒、ラネーニッケル等の接触還元剤等を例示できる。還
元剤としてギ酸を使用する場合、反応温度は通常室温〜
200℃、好ましくは50〜150℃付近が適当であ
り、該反応は1〜10時間程度にて終了する。ギ酸の使
用量としては、一般式(1c)の化合物に対して大過剰
量使用するのがよい。また水素化還元剤を使用する場
合、反応温度は通常−30〜100℃、好ましくは0〜
70℃程度が適当であり、30分〜12時間程度で反応
は完結する。還元剤の使用量としては、一般式(1c)
の化合物に対して通常等モル〜20倍モル、好ましくは
1〜6倍モル量用いるのがよい。特に還元剤として水素
化アルミニウムリチウムを使用する場合、溶媒としてジ
エチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジ
グライム等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類等を使用するのが好ましい。接
触還元剤を用いる場合には、通常常圧〜20気圧、好ま
しくは常圧〜10気圧の水素雰囲気中、通常−30〜1
00℃、好ましくは0〜60℃の温度で反応を行なうの
がよく、通常1〜12時間にて反応は終了する。触媒の
使用量としては、一般式(1c)の化合物に対して、通
常0.1〜40重量%、好ましくは0.1〜20重量%
用いるのがよい。また一般式(13)の化合物の使用量
としては、一般式(1c)の化合物に対して通常少なく
とも等モル、好ましくは等モル〜大過剰量使用するのが
よい。
【0089】出発原料の一般式(2)の化合物は、新規
化合物を包含し、該化合物は例えば下記反応式−5の方
法にて製造される。
【0090】〔反応式−5〕
【0091】
【化24】
【0092】〔式中X、R2'、R4 及びX2 は前記に同
じ。X5 及びX6 はハロゲン原子を示す。R20は水素原
子又は低級アルキル基を示す。R21は低級アルキル基を
示す。またR20及びR21は互いに結合して5〜7員環を
形成してもよい。Mはナトリウム、カリウム等のアルカ
リ金属、銀、カルシウム、銅等の金属を示す。〕 一般式(16)の化合物において、R20及びR21が互い
に結合して5〜7員環を形成している場合には、一般式
(20)の化合物におけるR20は−R20−R21−Hにな
る。
【0093】まず一般式(16)の化合物は一般式(1
4)で表わされるアニリン誘導体を出発原料とし、これ
をまずハロゲン化剤と反応させ、次いで得られる一般式
(14a)で表わされる化合物に、一般式(15)で表
わされるチオ化合物を反応させることにより得られる。
【0094】上記において一般式(14)のアニリン誘
導体とハロゲン化剤との反応は、通常適当な溶媒中で行
なわれる。溶媒としては反応に悪影響を与えない通常の
各種溶媒をいずれも使用できる。その代表例としては例
えばクロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水
素類、ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール等の低級アルコール類、DMSO、HMP
A、アセトニトリル等の極性溶剤を例示できる。また上
記反応に用いられるハロゲン化剤は、通常のハロゲン化
反応に利用される各種化合物をいずれも使用できる。そ
の代表例としては例えばN−ブロムコハク酸イミド、N
−クロロコハク酸イミド、次亜臭素酸ナトリウム、次亜
塩素酸ナトリウム、サラシ粉、塩化チオニル、tert−ブ
チルハイポクロリド等を例示できる。之等ハロゲン化剤
の使用量は通常出発原料化合物に対し少なくとも等モル
量、好ましくは約1〜6倍モル量とするのがよい。反応
温度は一般に−78℃〜室温、好ましくは−60〜15
℃程度とされ、反応は瞬時通常数分以内に完了する。
【0095】かくして一般式(14a)で表わされる中
間体を得る。これは反応系より取り出して引き続く反応
に供してもよいが、通常反応系から分離することなく、
次いで一般式(15)のチオ化合物との反応に供せられ
る。
【0096】上記一般式(14a)の中間体と一般式
(15)のチオ化合物との反応は適当な塩基性化合物の
存在下に、通常前記例示の溶媒と同一の溶媒中同温度条
件下に行なわれる。用いられる塩基性化合物としては、
例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、ナトリウムアミド、水素化ナ
トリウム等の無機塩基性化合物及びトリエチルアミン、
トリプロピルアミン、ピリジン、キノリン等の第三級ア
ミン類等の有機塩基性化合物が好ましく例示できる。こ
の反応における一般式(14a)の中間体に対する一般
式(15)の化合物の使用量は、一般に少なくとも等モ
ル量、好ましくは約1〜1.5倍モル量とすればよい。
反応は通常室温〜150℃、好ましくは室温〜100℃
付近にて約1〜50時間で完結する。
【0097】一般式(16)の化合物と一般式(17)
の化合物の反応は、適当な溶媒中、塩基性化合物の存在
下又は非存在下に行なわれる。ここで使用される溶媒と
しては、例えば水、メタノール、エタノール、イソプロ
パノール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジグライム等のエーテル類、DMF、DMS
O、HMPA、N−メチルピロリドン等の極性溶媒等又
はそれらの混合溶媒等を例示できる。塩基性化合物とし
ては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素
ナトリウム、炭酸水素カリウム等の無機炭酸塩類、ピリ
ジン、キノリン、トリエチルアミン等の有機塩基類、フ
ェニルトリエチルアンモニウムクロリド、テトラメチル
アンモニウムクロリド等の相関移動触媒等を例示でき
る。一般式(17)の化合物の使用量としては、一般式
(16)の化合物に対して通常少なくとも等モル程度、
好ましくは等モル〜2倍モル量使用するのがよい。該反
応は、通常室温〜200℃、好ましくは室温〜180℃
付近にて好適に進行し、一般に0.5〜10時間程度に
て反応は終了する。
【0098】一般式(18)の化合物の脱硫反応(一般
式(19)の化合物の製造反応)は、通常適当な触媒の
存在下に溶媒中で行なわれる。触媒としては例えばアル
ミニウム−アマルガム、リチウム−低級アルキルアミ
ン、ラネーニッケル、ラネーコバルト、トリエチルホス
フアイト、トリフェニルホスフイン等を例示でき、好ま
しくはラネーニッケルを挙げることができる。溶媒とし
てはメタノール、エタノール、イソプロパノール等のア
ルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチ
ルエーテル等のエーテル類等を例示できる。反応温度は
約0〜200℃、好ましくは室温〜100℃付近とさ
れ、反応は約10分〜5時間程度で終了する。触媒の使
用量は、一般式(18)の化合物に対して通常約1〜1
0倍重量とするのがよい。 一般式(19)の化合物を
一般式(20)の化合物に導く反応は、適当な溶媒中、
酸の存在下、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム等の亜
硝酸金属塩と反応させ、得られる反応生成物を取り出す
ことなく次いで沃化カリウム、塩化第一銅、臭化第一銅
等のハロゲン化金属塩と反応させることにより行なわれ
る。ここで使用される酸としては、塩酸、硫酸、臭化水
素酸等の鉱酸を例示できる。使用される溶媒としては、
水、酢酸等のアルカン酸、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール等のアルコール類、クロロホルム、ジク
ロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン炭化水素類、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、DM
F、DMSO、HMPA等の極性溶媒又は之等の混合溶
媒等を例示できる。亜硝酸金属塩及びハロゲン化金属塩
の使用量としては、通常一般式(19)の化合物に対し
て夫々少なくとも等モル量、好ましくは等モル〜1.5
倍モル量使用するのがよい。該反応は、通常0〜150
℃、好ましくは0〜100℃付近にて進行し、一般に1
0分〜5時間程度にて反応は終了する。
【0099】一般式(20)の化合物の加水分解反応
は、適当な加水分解触媒、例えば塩酸、臭化水素酸等の
ハロゲン化水素酸、硫酸、燐酸等の無機酸、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の
アルカリ金属炭酸塩又は重炭酸塩等の無機アルカリ化合
物の存在下に、無溶媒下または適当な溶媒中(例えば、
水又は水とメタノール、エタノール等の低級アルコール
との混合溶媒)、通常50〜200℃、好ましくは70
〜180℃にて行なわれ、一般に1〜10時間程度にて
反応は終了する。
【0100】反応式−2において、R14が基−B(OC
OR15)(OCOR16)である化合物(1b)は、例え
ば下記反応式−6に示す方法で製造される。
【0101】〔反応式−6〕
【0102】
【化25】
【0103】〔式中R1 、R3 、R4 、X、X4 、R15
及びR16は前記に同じ。R6'は低級アルキル基又は水素
原子を示す。R14' は基−B(OCOR15)(OCOR
16)を示す。R22は低級アルキル基を示す。〕 一般式(1f)の化合物と一般式(21)の化合物の反
応は、適当な溶媒中にて行なわれる。ここで使用される
溶媒としては、例えば前記反応式−1における脱R5
された化合物と一般式(6)の化合物との反応で用いた
溶媒をいずれも使用することができる。該反応は、通常
室温〜200℃、好ましくは室温〜150℃付近にて進
行し、一般に10分〜5時間程度にて終了する。一般式
(21)の化合物の使用量は、一般式(1f)の化合物
に対して少なくとも等モル、好ましくは等モル〜10倍
モルとするのがよい。
【0104】反応式−1において用いられる一般式
(8)の化合物は、一部新規化合物を包含し、該化合物
は例えば下記反応式−7に示す方法により製造される。
【0105】〔反応式−7〕
【0106】
【化26】
【0107】〔式中、X7 はハロゲン原子を示す。R23
はフェニル低級アルコキシカルボニル基、R23' はフェ
ニル低級アルキル基、mは1〜3の整数をそれぞれ示
す。M′は、ナトリウム又はカリウム等のアルカル金属
を示す。M″は、水素原子又はM′を示す。〕 一般式(22)の化合物と一般式(23)の化合物の反
応には、通常のアミド結合生成反応の反応条件を広く適
用できる。アミド結合生成反応としては公知のアミド結
合生成反応の条件を容易に適用することができる。例え
ば(イ)混合酸無水物法即ちカルボン酸(22)にアル
キルハロカルボン酸を反応させて混合酸無水物とし、こ
れにアジド(23)を反応させる方法、(ロ)活性エス
テル法即ちカルボン酸(22)をp−ニトロフェニルエ
ステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル等の活性エステ
ルとし、これにアジド(23)を反応させる方法、
(ハ)カルボジイミド法即ちカルボン酸(22)にアジ
ド(23)をジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボ
ニルジイミダゾール等の活性化剤の存在下に縮合させる
方法、(ニ)その他の方法としてカルボン酸(22)を
無水酢酸等の脱水剤によりカルボン酸無水物とし、これ
にアジド(23)を反応させる方法、カルボン酸(2
2)と低級アルコールとのエステルにアジド(23)を
高圧高温下に反応させる方法、カルボン酸(22)の酸
ハロゲン化物即ちカルボン酸ハライドにアジド(23)
を反応させる方法等を挙げることができる。
【0108】混合酸無水物法において用いられる混合酸
無水物は、通常のショッテン−バウマン反応により得ら
れ、これを通常単離することなくアジド(23)と反応
させることにより一般式(24)の化合物が製造され
る。ショッテン−バウマン反応は塩基性化合物の存在下
に行なわれる。用いられる塩基性化合物としては、ショ
ッテン−バウマン反応に慣用の化合物が用いられ、例え
ばトリエチルアミン、トリメチルアミン、ピリジン、ジ
メチルアニリン、N−メチルモルホリン、1,5−ジア
ザビシクロ〔4,3,0〕ノネン−5(DBN)、1,
8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン−7(D
BU)、1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタ
ン(DABCO)等の有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の
無機塩基等が挙げられる。該反応は、通常−20〜10
0℃程度、好ましくは0〜50℃程度において行なわ
れ、反応時間は通常5分〜10時間、好ましくは5分〜
2時間である。得られた混合酸無水物とアジド(23)
との反応は、通常−20〜150℃程度、好ましくは0
〜50℃程度において行なわれ、反応時間は通常5分〜
10時間、好ましくは5分〜5時間である。混合酸無水
物法は、一般に溶媒中で行なわれる。用いられる溶媒
は、混合酸無水物法に慣用の溶媒がいずれも使用可能で
あり、具体的には水、塩化メチレン、クロロホルム、ジ
クロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエー
テル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセ
トン等のケトン類、DMF、DMSO、HMPA等の非
プロトン性極性溶媒又はこれらの混合溶媒等が挙げられ
る。混合酸無水物法において使用されるアルキルハロカ
ルボン酸としては、例えばクロロ蟻酸メチル、ブロモ蟻
酸メチル、クロロ蟻酸エチル、ブロモ蟻酸エチル、クロ
ロ蟻酸イソブチル等が挙げられる。アジド(23)の使
用量は、カルボン酸(22)に対して通常少なくとも等
モル、好ましくは等モル〜1.5倍モル量使用するのが
よい。
【0109】またカルボン酸ハライドにアジド(23)
を反応させる方法を採用する場合、該反応は塩基性化合
物の存在下適当な溶媒中にて行なわれる。用いられる塩
基性化合物としては公知のものを広く使用でき、例えば
上記ショッテン−バウマン反応に用いられる塩基性化合
物の他に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナ
トリウム、水素化カリウム、炭酸銀、ナトリウムメチラ
ート、ナトリウムエチラート等のアルコラート等を挙げ
ることができる。用いられる溶媒としては、例えば上記
混合酸無水物法に用いられる溶媒の他に、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、3−メトキシ
−1−ブタノール、エチルセロソルブ、メチルセロソル
ブ等のアルコール類、ピリジン、アセトン、アセトニト
リル等又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。
アジド(23)とカルボン酸ハライドとの使用割合とし
ては、特に限定がなく広い範囲内で適宜選択すればよい
が、通常前者に対して後者を少なくとも等モル量程度、
好ましくは等モル〜5倍モル量程度とするのがよい。該
反応は、通常−30〜180℃程度、好ましくは0〜1
50℃程度にて好適に進行し、一般に5分〜30時間程
度で完結する。ここで得られた化合物(24)は、単離
することなく、次の反応に用いることもできる。
【0110】一般式(24)の化合物と一般式(25)
の化合物との反応は、適当な溶媒中又は無溶媒下、通常
0〜150℃、好ましくは、室温〜100℃付近にて1
〜15時間で行なわれる。一般式(25)の化合物の使
用量としては、一般式(24)の化合物に対して通常少
なくとも等モル、好ましくは等モル〜2倍モル量使用す
るのがよい。
【0111】一般式(26)の化合物を一般式(27)
の化合物に導く反応は、前記一般式(1)の複素環残基
の脱フェニル低級アルキル又は脱フェニル低級アルコキ
シカルボニル化反応と同様の条件下に行ない得る。
【0112】一般式(22)の化合物を直接一般式(2
7)の化合物に導く反応は、一般にシュミット反応と呼
ばれるものであり、該反応は適当な溶媒中、酸の存在下
に行なわれる。ここで使用される酸としては、硫酸、塩
酸等の鉱酸、オキシ塩化リン、五塩化リン、三塩化リ
ン、五酸化リン等のリン化合物、チオニルクロリド、塩
化第二鉄、塩化アルミニウム、塩化第二錫、スルホ酢
酸、リン酸等を例示できる。使用される溶媒としては、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、
クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類等を例示できる。該反応は通常0〜15
0℃、好ましくは0〜100℃付近にて行なわれ、0.
5〜10時間程度にて反応は終了する。一般式(23
a)の化合物の使用量としては、一般式(22)の化合
物に対して通常少なくとも等モル、好ましくは等モル〜
2倍モル量とするのがよい。
【0113】〔反応式−8〕
【0114】
【化27】
【0115】〔式中R24はフェニル基、低級アルキル基
又は水素原子を示す。X8 はハロゲン原子を示す。
Z''' 及びW''' は、どちらか一方が基−CH2 −、他
方が
【0116】
【化28】
【0117】示す。R1 、R3 、R4 、Z、W、X及び
nは前記に同じ。〕 一般式(1c)の化合物と一般式(28)の化合物との
反応は、前記反応式−2における一般式(1b)の化合
物と一般式(11)の化合物との反応と同様の反応条件
下に行ない得る。
【0118】一般式(1)の化合物において、複素環残
基に(a)フェニル環上に置換基として低級アルコキシ
基、ニトロ基、アミノ基を有していてもよいフェニル低
級アルキル基、(b)ハロゲン原子を1〜7個有するこ
とのある低級アルカノイル基、置換基としてハロゲン原
子又はカルボキシ基を1〜3個有する低級アルケニルカ
ルボニル基、(c)低級アルコキシカルボニル基、
(d)低級アルキル基を有することのあるアミノカルボ
ニル基、(e)フェニル低級アルコキシカルボニル基、
(f)置換基としてフェニル低級アルコキシカルボニル
基を有していてもよいアミノ低級アルカノイル基、
(g)フタリド基、(h)置換基としてハロゲン原子を
1〜2個有することのある2(5H)−フラノン基及び
(i)置換基としてフェニル基又は低級アルキル基を有
することのある2−オキソ−1,3−ジオキソレンメチ
ル基を置換基として有する化合物は、例えば以下に示す
方法により対応する複素環基に置換基を有しない化合物
(1)に誘導することができる。
【0119】複素環残基に置換基として(a)又は
(e)を有する化合物(1)は、適当な溶媒、例えば
水、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低
級アルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の
エーテル類、酢酸等の溶媒、又はそれらの混合溶媒中
で、パラジウム−炭素、パラジウム−黒等の接触還元触
媒の存在下に、0〜100℃付近にて、水素圧1〜10
気圧で0.5〜10時間程度処理する(このとき塩酸等
の鉱酸を加えてもよい)かまたは臭化水素酸水溶液中で
加熱処理することにより、脱フェニル低級アルキル(例
えば脱ベンジル)又は脱フェニル低級アルコキシカルボ
ニル化することによつて複素環残基に置換基を有しない
化合物(1)とすることができる。
【0120】また置換基として(b)〜(i)を有する
化合物(1)は、前記一般式(1a)の加水分解と同様
の条件下に分解することにより、複素環残基に置換基を
有しない化合物(1)とすることができる。
【0121】一般式(1)の化合物中、置換基としてア
ミノ基を有する複素環残基を有する化合物は、上記反応
式−8の一般式(1c)の化合物と一般式(28)の化
合物の反応と同様の反応により、置換基として、
【0122】
【化29】
【0123】を有する複素環残基を有する化合物に導く
ことができる。又、一般式(1)の化合物中、置換基と
して
【0124】
【化30】
【0125】を有する複素環残基を有する化合物は、前
記一般式(1a)の化合物の加水分解反応と同様の条件
下に加水分解反応させことにより、置換基としてアミノ
基を有する複素環残基を有する化合物に導くことができ
る。
【0126】〔反応式−9〕
【0127】
【化31】
【0128】〔式中R1 、R2'、R4 、X9 及びXは前
記に同じ。R3'は基−CHR20SR21(R20及びR21
前記に同じ)又はR3 (R3 は前記に同じ)を示す。R
25、R26、R27、R28及びR29はそれぞれ低級アルキル
基を示す。〕 一般式(37)の化合物と一般式(8)の化合物との反
応は、前記反応式−2における一般式(1b)の化合物
と一般式(11)の化合物との反応と同様の条件下にて
行ない得る。
【0129】一般式(29)の化合物と一般式(30
a)の化合物又は一般式(30b)の化合物との反応
は、溶媒中又は無溶媒下にて、好ましくは無溶媒下にて
行なわれる。ここで使用される溶媒としては、例えばメ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素
類、アセトニトリル、DMF、DMSO、HMPA等の
極性溶媒等を挙げることができる。一般式(30a)の
化合物又は一般式(30b)の化合物の使用量として
は、一般式(29)の化合物に対して通常少なくとも等
モル程度、好ましくは等モル〜1.5倍モル程度とする
のがよい。該反応は、通常室温〜200℃、好ましくは
60〜200℃付近にて好適に進行し、一般に0.5〜
25時間程度で完結する。
【0130】一般式(31)の化合物又は一般式(3
2)の化合物の環化反応は、従来公知の各種環化反応に
準じて行ない得る。例えば加熱による方法、オキシ塩化
リン、五塩化リン、三塩化リン、チオニルクロライド、
濃硫酸、ポリリン酸等の酸性物質を用いる環化法等を例
示できる。加熱による環化法を採用する場合、高沸点炭
化水素類及び高沸点エーテル類、例えばテトラリン、ジ
フェニルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエー
テル等の溶媒を用い、通常100〜250℃、好ましく
は150〜200℃の加熱条件を採用できる。また酸性
物質を用いる環化法を採用する場合、これを一般式(3
1)又は(32)の化合物に対して通常等モル量〜大過
剰量、好ましくは10〜20倍量用い、通常室温〜15
0℃で0.1〜6時間程度反応させればよい。また酸性
物質を用いる環化法の場合、無溶媒下又は適当な溶媒中
で反応させればよい。該溶媒としては、前記一般式
(9)の化合物の環化反応に用いた溶媒の他に、無水酢
酸等の酸無水物等を例示することができる。
【0131】一般式(1i)の化合物の加水分解反応
は、前記反応式−1における一般式(1a)の化合物の
加水分解反応と同様の反応条件下で行ない得る。 一般
式(1j)の化合物において、R3'が基−CHR20SR
21である場合には、前記反応式−5における一般式(1
8)の化合物から一般式(19)の化合物に導く反応と
同様の反応条件下に処理して、対応するR3'が基−CH
2 20である化合物に誘導することができる。
【0132】また、一般式(1j)の化合物において、
2'が2級窒素原子上に低級アルコキシカルボニル基を
有する5〜9員環の飽和又は不飽和の複素環残基を示す
化合物の場合には、前記反応式−1における一般式(1
a)の化合物の加水分解反応と同様の反応条件下に処理
して、対応するR2'が2級窒素原子上無置換の5〜9員
環の飽和又は不飽和の複素環残基を示す化合物に誘導す
ることができる。
【0133】前記反応式−9において、出発原料として
使用される一般式(29)の化合物は、例えば下記反応
式−10〜13に示す方法により製造される。
【0134】〔反応式−10〕
【0135】
【化32】
【0136】
【化33】
【0137】〔式中R1 、R2'、R20、R21、X、X5
及びX6 は前記に同じ。R30は低級アルカノイル基、X
9 はハロゲン原子を示す。〕 一般式(16)の化合物又は一般式(29b)の化合物
の脱硫反応は、前記一般式(18)の化合物の脱硫反応
と同様の反応条件下にて行なわれる。
【0138】一般式(33)の化合物から一般式(3
4)の化合物に導く反応は、低級アルカノイル化剤の存
在下で行なわれる。用いられる低級アルカノイル化剤と
しては、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸等の低級アル
カン酸、無水酢酸等の低級アルカン酸無水物、アセチル
クロライド、プロピオニルブロマイド等の低級アルカン
酸ハライド等が挙げられる。低級アルカノイル化剤とし
て酸無水物又は酸ハライドを使用する場合には、反応系
内に塩基性化合物を存在させてもよい。使用される塩基
性化合物としては、例えば金属ナトリウム、金属カリウ
ム等のアルカリ金属及びこれらアルカリ金属の水酸化
物、炭酸塩、重炭酸塩やピリジン、ピペリジン等の有機
塩基等が挙げられる。該反応は、無溶媒下及び溶媒中の
いずれでも進行するが、通常は適当な溶媒を用いて行な
われる。ここで溶媒としては、例えばアセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類、ジエチルエーテル、ジオキ
サン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、酢酸、無水酢酸、水、ピリジン等
が挙げられる。低級アルカノイル化剤の使用量として
は、一般式(33)の化合物に対して少なくとも等モル
程度、一般には等モル〜大過剰量とするのがよい。該反
応は、通常0〜150℃程度、好ましくは0〜100℃
程度にて好適に進行し、一般に5分〜15時間程度で反
応は完了する。また、低級アルカノイル化剤として低級
アルカン酸を使用する場合、更に反応系内に脱水剤とし
て硫酸、塩酸等の鉱酸類やp−トルエンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、エタンスルホン酸等のスルホン酸類
を添加しておくのがよく、この場合反応温度は特に50
〜120℃程度とするのが好ましい。
【0139】一般式(33)の化合物又は一般式(3
4)の化合物のニトロ化反応は、いずれも無溶媒下又は
酢酸、無水酢酸、硫酸等の溶媒中、発煙硝酸、濃硝酸、
混酸(硫酸、発煙硫酸、リン酸又は無水酢酸と硝酸)、
アルカリ金属硝酸塩と硫酸、アセチルニトレート、ベン
ゾイルニトレート等の有機酸と硝酸との無水物、或は四
酸化窒素、硝酸と硝酸水銀、アセトンシアノヒドリンの
ニトレート、アルキルニトレートと硫酸又はポリリン酸
等のニトロ化剤を作用させることにより行なわれる。ニ
トロ化剤の使用量としては、一般式(33)の化合物又
は一般式(34)の化合物に対して通常等モル〜5倍モ
ル量とするのがよい。該反応は、通常−10〜70℃程
度にて行なわれ、一般に10分〜24時間程度で反応は
終了する。
【0140】一般式(35)の化合物の加水分解反応
は、前記一般式(1a)の化合物の加水分解反応と同様
の反応条件下にて行なわれる。
【0141】一般式(37a)の化合物又は一般式(3
8)の化合物と一般式(8)の化合物との反応は、前記
反応式−2における一般式(1b)の化合物と一般式
(11)の化合物との反応と同様の反応条件下にて行な
い得る。
【0142】一般式(39)の化合物のハロゲン化は、
前記一般式(14)の化合物のハロゲン化と同様の反応
条件下にて行ない得る。
【0143】一般式(29b)の化合物を一般式(29
a)の化合物に導く反応は、前記一般式(18)の化合
物を一般式(19)の化合物に導く反応と同様の条件下
に行ない得る。
【0144】一般式(39a)の化合物と一般式(1
5)の化合物との反応は、一般式(14a)の化合物と
一般式(15)の化合物との反応と同様の反応条件下に
て行ない得る。
【0145】一般式(36)の化合物を一般式(37)
の化合物に導く反応は、酢酸等の低級アルカン酸、水等
の溶媒中、硫酸、塩酸、臭化水素酸、弗化硼素酸等の酸
と亜硝酸ナトリウムを用いてジアゾニウム塩とし、次い
でハロゲン化水素酸(例えば臭化水素酸、塩酸等)の存
在下、銅粉又はハロゲン化銅(例えば臭化第一銅、塩化
第一銅、塩化第二銅等)等と反応させるか、或は銅粉の
存在下又は非存在下、沃化カリウムと反応させることに
より(好ましくはハロゲン化水素酸の存在下ハロゲン化
銅と反応させることにより)行なうことができる。ここ
で使用される亜硝酸ナトリウムの使用量としては、一般
式(36)の化合物に対して通常等モル〜2倍モル量、
好ましくは等モル〜1.5倍モル量とするのがよい。ま
たハロゲン化銅の使用量としては、一般式(36)の化
合物に対して通常等モル〜5倍モル量、好ましくは等モ
ル〜4倍モル量とするのがよい。該反応は、通常−20
〜100℃付近、好ましくは−5〜100℃付近で行な
うのがよく、反応時間は一般に10分〜5時間程度であ
る。
【0146】一般式(37a)の化合物、一般式(1
a)の化合物、一般式(1a′)の化合物及び後記一般
式(45)の化合物におけるR2'及びX9 で示されるハ
ロゲン原子は、相互に変換可能である。
【0147】〔反応式−11〕
【0148】
【化34】
【0149】〔式中R2'、R20、R21、R30、X、X6
及びX9 は前記に同じ。〕一般式(40)の化合物の加
水分解反応は、前記一般式(1a)の化合物の加水分解
反応と同様の反応条件下にて行ない得る。
【0150】一般式(41)の化合物のハロゲン化は、
前記反応式−5における一般式(14)の化合物のハロ
ゲン化と同様の反応条件下にて行ない得る。
【0151】一般式(42)の化合物と一般式(15)
の化合物との反応は、一般式(14a)の化合物と一般
式(15)の化合物との反応と同様の反応条件下にて行
ない得る。
【0152】一般式(43)の化合物の脱硫反応は、前
記反応式−5における一般式(18)の化合物の脱硫反
応と同様の反応条件下にて行ない得る。
【0153】〔反応式−12〕
【0154】
【化35】
【0155】〔式中R2'、R3 、X6 、X9 、R20及び
21は前記に同じ。〕 〔反応式−13〕
【0156】
【化36】
【0157】〔式中R2'、R3 、X6 、X9 、R20及び
21は前記に同じ。〕一般式(44)の化合物、一般式
(47)の化合物及び一般式(53)の化合物のニトロ
化反応は、一般式(33)又は(34)の化合物のニト
ロ化反応と同様の反応条件下に行ない得る。
【0158】一般式(45)の化合物及び一般式(4
8)の化合物の還元反応は、例えば適当な溶媒中接触
還元触媒を用いて還元するか、又は適当な不活性溶媒
中、金属もしくは金属塩と酸又は金属もしくは金属塩と
アルカリ金属水酸化物、硫化物、アンモニウム塩等との
混合物等を還元剤として用いて還元することにより行な
われる。の接触還元を用いる場合、使用される溶媒と
しては、例えば水、酢酸、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール等のアルコール類、ヘキサン、シクロヘ
キサン等の炭化水素類、ジエチレングリコールジメチル
エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等の
エステル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロ
トン性極性溶媒等が挙げられる。使用される接触還元触
媒としては、例えばパラジウム、パラジウム−黒、パラ
ジウム−炭素、白金、酸化白金、亜クロム酸銅、ラネー
ニッケル等が用いられる。触媒の使用量としては、一般
式(45)又は(48)の化合物に対して0.02〜
1.00倍重量用いるのがよい。反応は、通常−20〜
150℃付近、好ましくは0℃〜室温付近、水素圧は1
〜10気圧で行なわれ、0.5〜10時間程度で終了す
る。またの方法を用いる場合、鉄、亜鉛、錫もしくは
塩化第一錫と塩酸、硫酸等の鉱酸又は鉄、硫酸第一鉄、
亜鉛もしくは錫と水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水
酸化物、硫化アンモニウム等の硫化物、アンモニア水、
塩化アンモニウム等のアンモニウム塩との混合物が還元
剤として用いられる。使用される不活性溶媒としては、
例えば水、酢酸、メタノール、エタノール、ジオキサン
等を例示できる。上記還元反応の条件としては、用いら
れる還元剤によって適宜選択すればよく、例えば塩化第
一錫と塩酸とを還元剤として用いる場合、有利には0℃
〜室温付近、0.5〜10時間程度反応を行なうのがよ
い。還元剤の使用量としては、原料化合物に対して少な
くとも等モル量、通常は等モル〜5倍モル量用いられ
る。
【0159】一般式(46)又は(49)の化合物のハ
ロゲン化及び引続き行なわれる一般式(15)の化合物
との反応は、前記一般式(14)の化合物のハロゲン化
及び引続き行なわれる一般式(15)の化合物との反応
と同様の反応条件下にて行ない得る。
【0160】一般式(55)又は(51)の化合物の脱
硫反応(それぞれ一般式(56)、(52)の化合物を
製造するための反応)は、前記一般式(18)の化合物
の脱硫反応と同様の反応条件下にて行ない得る。
【0161】一般式(46)又は(56)の化合物を一
般式(47)又は(53)の化合物に導く反応は、酸の
存在下、水等の溶媒中、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリ
ウム等の亜硝酸金属塩と反応させてジアゾニウム塩と
し、次いで150〜200℃程度に加熱するか又は臭化
第一銅−臭化水素酸、塩化第一銅−塩酸、臭化水素酸、
沃化カリウム、塩酸等の酸と銅粉の存在下に室温〜15
0℃程度に加熱することにより行なわれる。ここで使用
される酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、テ
トラフルオロ硼酸、ヘキサフルオロリン酸等を例示でき
る。酸及び亜硝酸金属塩の使用量は、一般式(46)又
は(56)の化合物に対して、前者は通常等モル〜5倍
モル、好ましくは等モル〜3倍モル程度、後者は通常少
なくとも等モル、好ましくは等モル〜1.5倍モル量程
度とするのがよい。次いで得られるジアゾニウム塩を酸
の存在下に加熱する際の酸の使用量としては、一般式
(46)又は(56)の化合物に対して通常少なくとも
等モル、好ましくは等モル〜1.5倍モル量程度とする
のがよい。
【0162】一般式(52)の化合物の脱アミノ化反応
(一般式(53)の化合物を製造するための反応)は、
例えば適当な溶媒中、一般式(52)の化合物に亜硝酸
t−ブチルを反応させることにより行なわれる。ここで
使用される溶媒としては、例えばジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリア
ミド等を例示できる。亜硝酸t−ブチルの使用量として
は、一般式(52)の化合物に対して通常少なくとも等
モル、好ましくは等モル〜2倍モル量とするのがよい。
該反応は、通常室温〜150℃、好ましくは室温〜10
0℃付近にて行なわれ、一般に0.1〜5時間程度で終
了する。
【0163】〔反応式−14〕
【0164】
【化37】
【0165】〔式中R2'、X、X5 、X6 、R20及びR
21は前記に同じ。〕一般式(57)の化合物とハロゲン
化剤との反応及び引続き行なわれる一般式(15)の化
合物との反応は、前記一般式(14)の化合物とハロゲ
ン化剤との反応及び引続き行なわれる一般式(15)の
化合物との反応と同様の反応条件下にて行ない得る。
【0166】一般式(58)の化合物の脱硫反応(一般
式(59)の化合物を製造するための反応)は、前記一
般式(18)の化合物の脱硫反応と同様の反応条件下に
て行ない得る。
【0167】一般式(59)の化合物を一般式(60)
の化合物に導く反応は、前記一般式(46)及び(5
6)の化合物をジアゾニウム塩にするのと同様の反応条
件下にジアゾニウム塩とし、次いで銅粉、硫酸銅等の銅
化合物の存在下、MCN(Mは前記に同じ。)と反応さ
せることにより実施される。該反応は、通常0〜100
℃、好ましくは0〜70℃付近にて進行し、0.5〜5
時間程度で終了する。MCNの使用量としては、一般式
(59)の化合物に対して通常少なくとも等モル、好ま
しくは等モル〜10倍モルとするのがよい。
【0168】一般式(60)の化合物の加水分解反応
は、前記一般式(20)の化合物の加水分解反応と同様
の反応条件下にて行ない得る。
【0169】〔反応式−15〕
【0170】
【化38】
【0171】〔式中R2'、R3 、X、X9 及びR30は前
記に同じ。X10はハロゲン原子を示す。〕一般式(4
9)の化合物から一般式(61)の化合物に導く反応
は、前記一般式(33)の化合物から一般式(34)の
化合物に導く反応と同様の反応条件下に行ない得る。
【0172】一般式(49)、(61)又は(66)の
化合物のニトロ化反応は、前記一般式(33)又は(3
4)の化合物のニトロ化反応と同様の反応条件下に行な
い得る。
【0173】一般式(62)の化合物の加水分解反応
は、前記一般式(1a)の化合物の加水分解反応と同様
の反応条件下に行ない得る。
【0174】一般式(63)の化合物の脱アミノ化反応
(一般式(64)の化合物を製造するための反応)は、
前記一般式(52)の化合物の脱アミノ化反応と同様の
反応条件下に行ない得る。
【0175】一般式(64)の化合物の還元反応は、前
記一般式(45)又は(48)の化合物の還元反応と同
様の反応条件下に行ない得る。
【0176】一般式(65)の化合物から一般式(6
6)の化合物に導く反応は、前記一般式(46)又は
(56)の化合物から一般式(47)又は(53)の化
合物に導く反応と同様にして行ない得る。
【0177】また、前記一般式(3)、(5)、
(7)、(9)、(1a)、(1a′)、(1b′)、
(29)、(31)及び(32)の化合物の内で、R2
が置換基としてオキソ基を有する5〜9員環の飽和又は
不飽和の複素環残基の場合、これらを還元することによ
り、置換基としてヒドロキシ基を有する5〜9員環の飽
和又は不飽和の複素環残基を有する対応する各化合物に
導くことができる。該還元反応は、適当な溶媒中、水素
化還元剤の存在下に行なうことができる。還元剤として
は、例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウ
ムリチウム、ジボラン等を例示できる。還元剤の使用量
は、還元すべき原料化合物に対して、少くとも等モル、
好ましくは等モル〜5倍モル量とするのがよい。溶媒と
しては、例えば水、メタノール、エタノール、イソプロ
パノール等の低級アルコール類、テトラヒドロフラン、
ジエチルエーテル、ジグライム等のエーテル類等を例示
できる。反応は、通常−60℃〜50℃、好ましくは−
30℃〜室温付近にて、10分間〜5時間程度で終了す
る。水素化アルミニウムリチウム又はジボランを還元剤
として使用する場合には、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジグライム等の無水溶媒を使用するのがよ
い。
【0178】また還元剤として水素化ホウ素ナトリウム
を使用する場合には、反応系内に水酸化ナトリウム等の
無機塩基を添加することもできる。
【0179】更にR2 が置換基として低級アルカノイル
アミノ基もしくは低級アルコキシカルボニルアミノ基を
少くとも一つ有する低級アルキル基、低級アルカノイル
アミノ基又は低級アルコキシカルボニルアミノ基を有す
る5〜9員環の飽和又は不飽和の複素環残基である化合
物の場合、該化合物の加水分解反応によって、対応する
基が置換基としてアミノ基を少くとも一つ有する低級ア
ルキル基又はアミノ基を有する5〜9員環の飽和又は不
飽和の複素環残基である化合物を誘導することができ
る。該加水分解反応は、前記反応式−1の一般式(1
a)の化合物の加水分解反応と同様の条件下に実施でき
る。
【0180】またR2 が少くとも一つ環内に−NH−基
を有する5〜9員環の飽和又は不飽和の複素環残基であ
る化合物の場合、該化合物を前記反応式−10の一般式
(33)の化合物から、一般式(34)の化合物を誘導
する反応と同様の反応に供することにより、該R2 が置
換基として低級アルカノイル基を少くとも一つ有する5
〜9員環の飽和又は不飽和の複素環残基である化合物を
導くことができる。
【0181】また前記一般式(3)、(5)、(7)、
(9)、(1a)、(1a′)、(1b)、(1
b′)、(29)、(31)及び(32)の化合物にお
いて、R1がフェニル環上に低級アルコキシ基を少なく
とも1個有するフェニル基である場合、これらを臭化水
素酸水溶液中で加熱処理することにより、対応するR1
がフェニル環上に水酸基を少なくとも1個有するフェニ
ル基である化合物にそれぞれ誘導することができる。
【0182】また前記一般式(1)の化合物において、
3 又はR4 がハロゲン原子である場合、これを例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム等
の塩基性化合物及び水中で、通常室温〜200℃程度、
好ましくは室温〜150℃付近にて1〜15時間程度処
理することにより、対応するR3 又はR4 が水酸基であ
る化合物(1)に誘導することができる。
【0183】〔反応式−16〕
【0184】
【化39】
【0185】〔式中R2'、R3 、R4 及びXは前記に同
じ。R6aは水素原子又は低級アルキル基を示す。R1a
水酸基を1〜3個有する低級アルキル基、R1bは低級ア
ルカノイルオキシ基を1〜3個有する低級アルキル基、
1cはハロゲン原子を1〜3個有する低級アルキル基、
1dは低級アルケニル基をそれぞれ示す。〕 一般式(1k)の化合物を一般式(1l)の化合物に導
く反応は、前記一般式(33)の化合物を一般式(3
4)の化合物に導く反応と同様の反応条件下に行ない得
る。
【0186】一般式(1l)の化合物の加水分解反応
は、前記一般式(1a)の化合物の加水分解反応と同様
の反応条件下に行ない得る。
【0187】一般式(1k)の化合物のハロゲン化反応
は、前記一般式(2)の化合物のハロゲン化反応と同様
の反応条件下に行ない得る。
【0188】一般式(1k)の化合物を一般式(1n)
の化合物に導く反応は、適当な溶媒中又は無溶媒下、例
えば塩酸、臭化水素酸等のハロゲン化水素酸、硫酸、硼
酸、硫酸水素カリウム等の無機酸、蓚酸等の有機酸の存
在下に行なわれる。ここで使用される溶媒としては、例
えば水、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエ
ーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類又はこれらの
混合溶媒等が挙げられる。該反応は、通常50〜350
℃、好ましくは80〜300℃付近にて行なわれ、一般
に10分〜10時間程度で該反応は終了する。
【0189】一般式(1l)の化合物を一般式(1n)
の化合物に導く反応は、適当な溶媒中又は無溶媒下にて
行なわれる。ここで使用される溶媒としては、前記一般
式(1k)の化合物を一般式(1n)の化合物に導く反
応において例示された溶媒をいずれも使用できる。該反
応は、通常室温〜150℃、好ましくは室温〜100℃
付近にて行なわれ、一般に10分〜10時間程度で該反
応は終了する。また該反応は、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、塩化リチウム、炭酸リ
チウム等のリチウム塩等の無機塩基、DBU、ピリジ
ン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン等の有機
塩基の存在下に行なってもよい。
【0190】一般式(1m)の化合物を一般式(1n)
の化合物に導く反応は、塩基性化合物の存在下、適当な
溶媒中で行なわれる。ここで使用される塩基性化合物及
び溶媒としては、前記一般式(1l)の化合物を一般式
(1n)の化合物に導く反応において例示された塩基性
化合物及び溶媒をいずれも使用できる。該反応は、通常
室温〜200℃、好ましくは室温〜150℃付近にて行
なわれ、一般に1〜10時間程度で該反応は終了する。
【0191】一般式(1k)、(1l)、(1m)及び
(1n)の化合物において、R6aが低級アルキル基を示
す場合、これらを前記一般式(1a)の化合物の加水分
解反応と同様の反応条件下に加水分解して、対応するR
6aが水素原子である化合物にそれぞれ誘導することがで
きる。
【0192】一般式(1l)の化合物の加水分解反応に
おいて、R6aが低級アルキル基である場合には、同時に
加水分解されてR6aが水素原子である一般式(1k)の
化合物が得られることがあるが、この化合物は容易に反
応混合物から分離され得る。
【0193】また一般式(1k)の化合物のハロゲン化
反応において、R6aが水素原子である場合には、そのカ
ルボキシ基が同時にハロゲン化される場合があるが、こ
の化合物は容易に反応混合物から分離され得る。
【0194】〔反応式−17〕
【0195】
【化40】
【0196】〔式中X2 、X3 及びX4 は前記に同じ。
32及びR33はそれぞれ低級アルキル基を示す。〕 一般式(67)の化合物のエステル化反応は、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール
類中、塩酸、硫酸等の酸又はチオニルクロリド、オキシ
塩化リン、五塩化リン、三塩化リン等のハロゲン化剤の
存在下に行なわれる。該反応は、通常0〜150℃程
度、好ましくは50〜100℃付近にて行なわれ、一般
に1〜10時間程度で終了する。
【0197】一般式(68)の化合物の還元反応は、前
記一般式(45)又は(48)の化合物の還元反応と同
様の反応条件下に行ない得る。
【0198】一般式(69)の化合物のハロゲン化反応
は、適当な溶媒中、ハロゲン化剤の存在下に行なわれ
る。ここで使用されるハロゲン化剤としては、臭素、塩
素等のハロゲン、塩化沃素、スルフリルクロリド、N−
ブロモコハク酸イミド、N−クロロコハク酸イミド等の
N−ハロゲノコハク酸イミド等を例示できる。ハロゲン
化剤の使用量は、一般式(69)の化合物に対して通常
等モル〜10倍モル程度、好ましくは等モル〜5倍モル
程度とするのがよい。また用いられる溶媒としては、ジ
クロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化
炭素等のハロゲン化炭化水素類、酢酸、プロピオン酸等
の低級アルカン酸、水等を例示できる。該反応系内に
は、酢酸ナトリウム等の塩基性化合物を存在させてもよ
い。上記反応は、通常0℃〜溶媒の沸点付近、好ましく
は0〜40℃付近にて行なわれ、一般に0.1〜10時
間程度で該反応は完結する。
【0199】一般式(70)の化合物を一般式(71)
の化合物に導く反応は、前記一般式(46)又は(5
6)の化合物を一般式(47)又は(53)の化合物に
導く反応と同様の反応条件下に行ない得る。
【0200】一般式(71)の化合物の加水分解反応
は、前記一般式(1a)の化合物の加水分解反応と同様
の反応条件下に行ない得る。
【0201】反応式−1における一般式(1a)の化合
物並びに反応式−2における一般式(1b)及び(1
b′)の化合物は、本発明の抗菌剤として有用な一般式
(1)の化合物を得るための合成中間体として有用であ
り、またそれ自身抗菌作用を有し、抗菌剤として有用な
化合物である。
【0202】本発明の一般式(1)で表わされる化合物
は、医薬的に許容される酸又は塩基性化合物を作用させ
ることにより容易に塩を形成させることができる。該酸
としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の
無機酸、シュウ酸、マレイン酸、フマール酸、リンゴ
酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、乳酸、メタンスルホ
ン酸、プロピオン酸等の有機酸を例示でき、塩基性化合
物としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム等を例示できる。
【0203】斯くして得られる本発明化合物は、通常の
分離手段により容易に単離精製できる。該分離手段とし
ては、例えば溶媒抽出法、希釈法、再結晶法、カラムク
ロマトグラフィー、プレパラティブ薄層クロマトグラフ
ィー等を採用できる。
【0204】本発明の化合物には、立体異性体、光学活
性体も当然に包含される。
【0205】化合物(1)又はその塩は、マイコプラズ
マ、緑膿菌、嫌気性菌、各種抗菌剤の耐性菌、臨床分離
菌、E.faecalisやStaphylococcus pyogenes等のグラム
陰性及びグラム陽性菌に対して顕著な抗菌活性を有して
おり、これらに起因する疾病に対する抗菌剤として有用
であり、またこれらの化合物は細胞に対する毒性等の毒
性も低く低毒性であり且つ副作用が弱く、吸収性が良
く、持続時間も長いという特徴をも有している。
【0206】また化合物(1)又はその塩は、尿中排泄
率が高いために、尿路感染症の治療薬として、また胆汁
からの排泄性に優れ腸管感染症の治療薬としても夫々有
用である。
【0207】一般式(1)の化合物のうち、R1 で示さ
れる基としては、未置換のシクロプロピル基が好まし
い。
【0208】Xで示されるハロゲン原子としては塩素原
子及び弗素原子が好ましく、弗素原子が最も好ましい。
【0209】R4 で示される基としては低級アルキル基
が好ましい。R4 で示される基の低級アルキル基として
はメチル基及びエチル基が好ましく、メチル基が最も好
ましい。
【0210】R3 で示される基としては、水素原子、低
級アルキル基及びハロゲン原子が好ましく、水素原子が
最も好ましい。R3 で示される基の低級アルキル基とし
てはメチル基及びエチル基が好ましく、メチル基が最も
好ましい。またR3 で示される基のハロゲン原子として
は塩素原子及び弗素原子が好ましく、弗素原子が最も好
ましい。
【0211】また化合物(1)は、例えば乳酸塩、塩酸
塩等の塩の形態にすることにより生体内への吸収性を向
上させることができる。
【0212】化合物(1)は通常、一般的な医薬製剤の
形態で用いられる。製剤は通常使用される充填剤、増量
剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等の
希釈剤あるいは賦形剤を用いて調製される。この医薬製
剤としては各種の形態が治療目的に応じて選択でき、そ
の代表的なものとして錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁
剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、
懸濁剤等)等が挙げられる。錠剤の形態に成形するに際
しては、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使
用でき、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ
糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶
セルロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、プロ
パノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラ
チン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メ
チルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリド
ン等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、
カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸
カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグ
リセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリ
ン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤、第4級
アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促
進剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、デンプン、乳
糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸
着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエ
チレングリコール等の滑沢剤等が例示できる。さらに錠
剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣
錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング
錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。丸剤の
形態に成形するに際しては、担体としてこの分野で従来
公知のものを広く使用でき、例えばブドウ糖、乳糖、デ
ンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の
賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エ
タノール等の結合剤、ラミナランカンテン等の崩壊剤等
が例示できる。坐剤の形態に成形するに際しては、担体
として従来公知のものを広く使用でき、例えばポリエチ
レングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級アル
コールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセライド等
を挙げることができる。注射剤として調製される場合に
は、液剤、乳剤及び懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張
であるのが好ましく、これら液剤、乳剤及び懸濁剤の形
態に成形するに際しては、希釈剤としてこの分野におい
て慣用されているものをすべて使用でき、例えば水、乳
酸水溶液、エチルアルコール、プロピレングリコール、
エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イ
ソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル類等を挙げることができる。なお、こ
の場合等張性の溶液を調製するに充分な量の食塩、ブド
ウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤中に含有せしめても
よく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添
加してもよい。更に必要に応じて着色剤、保存剤、香
料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を医薬製剤中に含有
せしめてもよい。ペースト、クリーム及びゲルの形態に
成形するに際しては、希釈剤として例えば白色ワセリ
ン、パラフィン、グリセリン、セルロース誘導体、ポリ
エチレングリコール、シリコン、ベントナイト等を使用
できる。また、注射液中に有効成分化合物の沈澱が生ず
るような場合には、必要ならば例えばメタンスルホン
酸、プロピオン酸、塩酸、コハク酸、乳酸等の酸を適宜
加えることにより、注射液を安定な溶液の形態で保持し
ておくことができる。
【0213】更に本発明の抗菌剤は、上記一般式(1)
の化合物又はその塩(例えば乳酸塩等)及び沈澱を生じ
させない酸を含有する注入溶液乃至注射溶液の形態を採
ることもできる。沈澱を生じさせない酸としては、例え
ば乳酸、メタンスルホン酸、プロピオン酸、塩酸、コハ
ク酸等、好ましくは乳酸を挙げることができる。上記注
入溶液乃至注射溶液に含有させるべき沈澱を生じさせな
い酸の量としては、該酸として乳酸を使用する場合に
は、該溶液中に通常0.1〜10重量%程度、好ましく
は0.5〜2重量%程度とするのがよく、また該酸とし
て乳酸以外の酸を使用する場合には、該溶液中に通常
0.05〜4重量%程度、好ましくは0.3〜2重量%
程度とするのがよい。上記注入溶液乃至注射溶液には、
必要に応じて通常の助剤を配合することができる。斯か
る助剤としては、例えばシツクナー、吸収促進剤、吸収
抑制剤、結晶化阻止剤、錯化剤、酸化防止剤、等張剤、
正常水和剤等を例示できる。該溶液のpHは、例えば水
酸化ナトリウム等のアルカリを加えて適宜調整すること
ができ、通常該溶液のpHは2.5〜7の範囲内に調整
されている。上記注入溶液乃至注射溶液は、安定性に優
れており、長期間に亘つて該溶液状態のままで貯蔵、保
存しておくことができる。
【0214】本発明の医薬製剤中に含有されるべき一般
式(1)の化合物又はその塩の量は、特に限定されず広
範囲に適宜選択されるが、通常全組成物中1〜70重量
%とするのがよい。
【0215】本発明の医薬製剤の投与方法は特に制限は
なく、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、
患者の程度等に応じた方法で投与される。例えば錠剤、
丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル剤の場
合には経口投与される。また注射剤の場合には単独であ
るいはブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静
脈内投与され、更には必要に応じて単独で筋肉内、皮
内、皮下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直
腸内投与される。
【0216】本発明の医薬製剤の投与量は用法、患者の
年齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選択
されるが、通常有効成分である一般式(1)の化合物の
量は1日当り体重1kg当り約0.2〜100mgとす
るのがよく、該製剤は1日に2〜4回に分けて投与する
ことができる。
【0217】
【実施例】以下に製造例、参考例、抗菌試験結果及び製
剤例を掲げる。
【0218】製造例1 2,6−ジクロロトルエン200gに発煙硝酸(d=
1.52)206mlを25〜30℃で滴下する。室温
で30分間攪拌後、氷水にあけ、ジエチルエーテルで抽
出し、炭酸水素ナトリウム水で洗浄後、乾燥する。減圧
下溶媒を留去し、2,6−ジクロロ−3−ニトロトルエ
ン253.2gを得る。
【0219】黄色結晶1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.57(3H,s)、7.42(1H,d,J=7H
z)、7.58(1H,d,J=7Hz)。
【0220】製造例2 2,6−ジクロロ−3−ニトロトルエン253.2gに
無水ジメチルスルホキシド1.2リットル、クロキャッ
ト−F(KF)357g及び18−クラウン−6 2.
5gを加え、160℃で6時間攪拌する。冷却後、氷水
にあけ、ジエチルエーテルで抽出し、水洗し、乾燥す
る。減圧下溶媒を留去し、残渣を減圧下蒸留して2,6
−ジフルオロ−3−ニトロトルエン96.1gを得る。
【0221】沸点 110〜112℃/18mmHg1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.30(3H,t,J=2Hz)、7.01(1H,
ddd,J=1.8Hz、7.7Hz、9.5Hz)、
7.97(1H,dt,J=5.8Hz、8.7H
z)。
【0222】製造例3 酢酸1.2リットルに5%Pd−C24g及び2,6−
ジフルオロ−3−ニトロトルエン238.7gを加え、
室温下4.5気圧で接触還元する。5%Pd−Cを濾去
し、酢酸を減圧下留去し、残渣を氷水にあけ、中和後、
ジクロロメタンで抽出し、水洗し、乾燥する。減圧下溶
媒を留去し、残渣を減圧下蒸留して2,4−ジフルオロ
−3−メチルアニリン138gを得る。
【0223】無色油状、沸点 75℃/11mmHg1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.17(3H,t,J=2Hz)、3.3〜3.7
(2H,brs)、6.4〜6.7(2H,m)。
【0224】製造例4 2,4−ジフルオロ−3−メチルアニリン20gに氷冷
下42%テトラフルオロ硼酸56ml及び水28mlを
加え、次いで亜硝酸ナトリウム10gの水20ml溶液
を10℃以下で滴下する。滴下後0℃で15分間攪拌
後、生じた結晶を濾取し、エタノール−ジエチルエーテ
ル(1:2)混液で洗浄し、次いでジエチルエーテルで
洗浄し、減圧下乾燥する。2,4−ジフルオロ−3−メ
チルベンゼンジアゾニウムテトラフルオロ硼酸塩28.
95gを得る。
【0225】融点114〜115℃。
【0226】製造例5 2,4−ジフルオロ−3−メチルベンゼンジアゾニウム
テトラフルオロ硼酸塩28.95gを180℃に加熱す
る。分解が始まり200℃まで内温を上げる。生成物を
系外に出す。反応終了後、7.05gの留出物を得る。
これを常圧で蒸留して7.02gの2,3,6−トリフ
ルオロトルエンを得る。
【0227】無色油状、沸点 92℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.22(3H,t,J=1.8Hz)、6.7〜7.
1(2H,m)。
【0228】製造例6 2,3,6−トリフルオロトルエン55gに濃硫酸36
6mlを加え、0℃に冷却する。硝酸カリウム44gの
濃硫酸120ml溶液を10℃以下で滴下し、滴下後1
5分間攪拌する。氷水にあけ、ジエチルエーテルで抽出
し、水洗し、乾燥する。減圧下溶媒を留去し、2,3,
6−トリフルオロ−5−ニトロトルエン68.25gを
得る。
【0229】黄色油状1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.36(3H,t,J=2Hz)、7.83(1H,
q−like,J=8.2Hz)。
【0230】製造例7 酢酸350mlに5%Pd−C3.5g及び2,3,6
−トリフルオロ−5−ニトロトルエン35gを加え、常
温、常圧により接触還元する。5%Pd−Cを濾去し、
酢酸を減圧下に留去し、残渣を氷水にあけ、中和後ジク
ロロメタンで抽出し、水洗し、乾燥する。減圧下溶媒を
留去し、得られた残渣を減圧下に蒸留して2,4,5−
トリフルオロ−3−メチルアニリン22.86gを得
る。
【0231】黄色結晶、沸点 85℃/20mmHg1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.19(3H,t,J=2Hz)、3.3〜3.7
(2H,brs)、6.42(1H,dt,J=8H
z、11Hz)。
【0232】製造例8 無水ジクロロメタン170mlに2,4,5−トリフル
オロ−3−メチルアニリン16.89g及びジメチルス
ルフィド11mlを加える。5℃以下でN−クロロコハ
ク酸イミド17.2gを少しづつ加える。30分攪拌後
トリエチルアミン21mlを滴下し、終夜還流する。冷
後5%水酸化ナトリウム水でアルカリ性とした後、ジク
ロロメタンで抽出し、水洗、乾燥する。減圧下溶媒を留
去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロ
メタン:n−ヘキサン=1:1)で精製し、2,4,5
−トリフルオロ−3−メチル−6−メチルチオメチルア
ニリン8.3gを得る。
【0233】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.02(3H,s)、2.20(3H,t,J=2H
z)、3.79(2H,d,J=1.9Hz)、3.9
〜4.1(2H,brs)。
【0234】製造例9 2,4,5−トリフルオロ−3−メチル−6−メチルチ
オメチルアニリン10.67gにエタノール300ml
及びラネーニッケル100g(wet)を加え、室温下30
分攪拌する。ラネーニッケルを濾去した後、濾液を濃縮
し、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出し、水洗、乾燥
する。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ジクロロメタン:n−ヘキサン=1:1)
で精製し、2,4,5−トリフルオロ−3,6−ジメチ
ルアニリン5.89gを得る。
【0235】黄色結晶1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.10(3H,d,J=1.7Hz)、2.18(3
H,s−like)、3.4〜3.7(2H,brs)。
【0236】製造例10 亜硝酸t−ブチル4.56gの無水ジメチルホルムアミ
ド26.5ml溶液を50〜52℃に加熱攪拌し、これ
に2,4,5−トリフルオロ−3,6−ジメチルアニリ
ン4.24gの無水ジメチルホルムアミド40ml溶液
を内温50〜52℃に保ち、30分間で滴下する。同温
度で30分間攪拌する。冷却後、氷水にあけ、ジエチル
エーテルで抽出し、水洗し、希塩酸で洗浄し、乾燥す
る。常圧でジエチルエーテルを留去し、濃縮後、残渣を
常圧で蒸留して2,3,5−トリフルオロ−4−メチル
トルエン1.9gを得る。
【0237】黄色油状物、沸点 120〜125℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.17(3H,s−like)、2.25(3H,d,J
=1.7Hz)、6.62(1H,ddd,J=2H
z、6.3Hz、8.3Hz)。
【0238】製造例11 2,3,5−トリフルオロ−4−メチルトルエン1.9
gに濃硫酸19mlを加え、0℃に冷却し、硝酸カリウ
ム1.71gの濃硫酸4.6ml溶液を10℃以下で滴
下し、滴下後15分間攪拌する。氷水にあけ、ジエチル
エーテルで抽出し、水洗し、乾燥する。減圧下溶媒を留
去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロ
メタン:n−ヘキサン=1:6)で精製し、2,3,6
−トリフルオロ−4−メチル−5−ニトロトルエン1.
9gを得る。
【0239】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.29(3H,t,J=1.5Hz)、2.32(3
H,d,J=2.4Hz)。
【0240】製造例12 2,3,6−トリフルオロ−4−メチル−5−ニトロト
ルエン1.9gに2−メトキシエタノール9.9ml、
水1.1ml、N−メチルピペラジン4.1ml及びト
リエチルアミン5.2mlを加え、25時間還流する。
反応後、水を加え、ジエチルエーテルで抽出し、水洗
し、乾燥する。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=4
0:1)で精製し、2−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−3,6−ジフルオロ−4−メチル−5−ニトロト
ルエン1.73gを得る。
【0241】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.25(6H,d,J=2.6Hz)、2.36(3
H,s)、2.4〜2.6(4H,br)、3.0〜
3.3(4H,br)。
【0242】製造例13 2−(4−メチル−1−ピペラジニル)−3,6−ジフ
ルオロ−4−メチル−5−ニトロトルエン1.73gに
無水ジメチルスルホキシド18ml、弗化カリウム0.
53g及びシクロプロピルアミン2.2mlを加え、1
00℃で23時間攪拌する。冷後、氷水にあけ、ジクロ
ロメタンで抽出し、乾燥する。減圧下溶媒を留去し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:
メタノール=40:1)で精製し、3−(4−メチル−
1−ピペラジニル)−4−フルオロ−2,5−ジメチル
−6−ニトロ−N−シクロプロピルアニリン1.65g
を得る。
【0243】製造例14 2,4−ジフルオロ−3−メチルアニリン5.0gに無
水ジクロロメタン100ml及びジメチルスルフィド
3.5mlを加える。0℃以下でN−クロロコハク酸イ
ミド5.6gを加え、15分間攪拌する。トリエチルア
ミン4.8mlを加え、4時間還流する。冷後、氷水に
あけ、5%水酸化ナトリウム水でアルカリ性とする。ジ
クロロメタンで抽出し、乾燥する。減圧下溶媒を留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメ
タン:n−ヘキサン=1:1)で精製し、2,4−ジフ
ルオロ−3−メチル−6−メチルチオメチルアニリン
4.9gを得る。
【0244】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 1.99(3H,s)、2.17(3H,t,J=1.
8Hz)、3.64(2H,s)、3.93(2H,b
rs)、6.56(1H,dd,J=1.8Hz、9.
4Hz)。
【0245】製造例15 ラネーニッケル50gのエタノール溶液100mlに室
温攪拌下、2,4−ジフルオロ−3−メチル−6−メチ
ルチオメチルアニリン4.79gのエタノール溶液30
mlを加え、室温で30分攪拌する。ラネーニツケルを
濾去し、濾液を水で希釈した後、ジクロロメタンで抽出
し、水洗し、乾燥する。減圧下溶媒を留去して2,4−
ジフルオロ−3,6−ジメチルアニリン3.14gを得
る。
【0246】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.14(6H,s−like)、3.3〜3.6(2H,
br)、6.56(1H,dd,J=1.5Hz、9.
7Hz)。
【0247】製造例16 2,4−ジフルオロ−3,6−ジメチルアニリン3.1
gに氷冷攪拌下、42%テトラフルオロ硼酸9ml及び
水4.5mlを加え、次いで亜硝酸ナトリウム1.6g
の水3.2ml溶液を10℃以下で滴下する。0℃で1
5分攪拌後、生じた結晶を濾取する。これをエタノール
−ジエチルエーテル(1:2)混液で洗浄し、次いでジ
エチルエーテルで洗浄する。減圧下乾燥して2,4−ジ
フルオロ−3,6−ジメチルベンゼンジアゾニウムテト
ラフルオロ硼酸塩1.78gを得る。
【0248】製造例17 2,4−ジフルオロ−3,6−ジメチルベンゼンジアゾ
ニウムテトラフルオロ硼酸塩1.78gを180℃に加
熱する。分解が始まり、200℃まで内温を上げる。生
成物を系外に出し、2,3,6−トリフルオロ−4−メ
チルトルエン0.3gを得る。
【0249】黄色油状物、沸点 120〜125℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.17(3H,s−like)、2.25(3H,d、J
=1.7Hz)、6.62(1H,ddd,J=2H
z、6.3Hz、8.3Hz)。
【0250】製造例18 2,4,5−トリフルオロアニリン35.0gに無水ジ
クロロメタン530ml及びジメチルスルフィド24.
6mlを加え、0℃に冷却する。5℃以下でN−クロロ
コハク酸イミド38.2gを少しずつ加える。同温度で
15分攪拌後、トリエチルアミン47.7mlを少しず
つ加える。12時間還流後、5%水酸化ナトリウム水で
塩基性とした後、ジクロロメタンで抽出する。硫酸ナト
リウムで乾燥後、濃縮し、残渣をカラム(シリカゲル、
ジクロロメタン:n−ヘキサン=1:4)で精製し、2
−メチルチオメチル−3,4,6−トリフルオロアニリ
ン22.3gを得る。
【0251】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.03(3H,s)、3.76(2H,d、J=1.
5Hz)、4.03(2H,brs)、6.48(1
H,dt,J=7.2Hz、10.1Hz)。
【0252】製造例19 2−メチルチオメチル−3,4,6−トリフルオロアニ
リン22.2gにエタノール400ml及びラネーニッ
ケル200gを加え、室温下30分攪拌する。触媒を濾
去後、濾液に水を加え、ジクロロメタンで抽出する。硫
酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して2−メチル−3,
4,6−トリフルオロアニリン12.3gを得る。
【0253】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.13(3H,d、J=2.1Hz)、3.56(2
H,brs)、6.75(1H,dt,J=7.2H
z、10.2Hz)。
【0254】製造例20 2−メチル−3,4,6−トリフルオロアニリン10.
6gに濃硫酸13.8ml及び水46mlの混液を加
え、冷却する。亜硝酸ナトリウム5.5gの20ml水
溶液を0〜5℃で滴下する。この溶液を硫酸第二銅・5
水和物41g、シアン化カリウム43g、水酸化アンモ
ニウム60ml及び水260mlの混液に10〜30℃
で少しずつ加える。ジクロロメタンで抽出し、硫酸ナト
リウムで乾燥後、濃縮し、残渣をカラム(シリカゲル、
ジクロロメタン:n−ヘキサン=1:4)で精製し、2
−メチル−3,4,6−トリフルオロベンゾニトリル
4.3gを得る。
【0255】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.52(3H,d、J=2.5Hz)、6.94(1
H,dt,J=6.2Hz、8.9Hz)。
【0256】製造例21 2−メチル−3,4,6−トリフルオロベンゾニトリル
4.3gに50%硫酸40mlを加え、150〜160
℃で6時間加熱する。冷却後、氷水にあけ、ジエチルエ
ーテルで抽出する。エーテル層に水を加え、5%水酸化
ナトリウム水でアルカリ性とした後、水層を濃塩酸で酸
性とする。ジエチルエーテルで抽出し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮して2−メチル−3,4,6−トリフ
ルオロ安息香酸3.3gを得る。
【0257】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.47(3H,d、J=2.6Hz)、6.88(1
H,dt,J=6.3Hz、9.5Hz)。
【0258】製造例22 2−メチル−3,4,6−トリフルオロ安息香酸3.2
gにチオニルクロリド7mlを加え、1時間加熱還流す
る。濃縮後、2−メチル−3,4,6−トリフルオロベ
ンゾイルクロリド3.3gを得る。
【0259】金属マグネシウム0.4gの無水エタノー
ル0.9ml溶液に四塩化炭素2滴加える。反応が開始
したら、マロン酸ジエチル2.6ml、無水エタノール
1.6ml及び無水トルエン6mlの溶液を60℃以下
で滴下する。60℃で1時間攪拌後、0℃に冷却する。
上記で得られる2−メチル−3,4,6−トリフルオロ
ベンゾイルクロリドのトルエン5ml溶液を滴下する。
30分攪拌後、濃硫酸0.4ml及び水6mlの混液を
加え、ジエチルエーテルで抽出する。硫酸マグネシウム
で乾燥後、濃縮し、2−メチル−3,4,6−トリフル
オロベンゾイルマロン酸ジエチル5.2gを得る。
【0260】製造例23 2−メチル−3,4,6−トリフルオロベンゾイルマロ
ン酸ジエチル5.1gに水20ml及びp−トルエンス
ルホン酸30mgを加え、2.5時間加熱還流する。冷
却後、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮し、2−メチル−3,4,6−トリフルオ
ロベンゾイル酢酸エチル3.3gを得る。
【0261】製造例24 2−メチル−3,4,6−トリフルオロベンゾイル酢酸
エチル3.2gに、無水酢酸3.0g及びトリエトキシ
メタン2.7gを加え、1時間加熱還流する。濃縮後、
2−(2−メチル−3,4,6−トリフルオロベンゾイ
ル)−3−エトキシアクリル酸エチル3.5gを得る。
【0262】製造例25 2−(2−メチル−3,4,6−トリフルオロベンゾイ
ル)−3−エトキシアクリル酸エチル3.5gをエタノ
ール25mlに溶解し、シクロプロピルアミン0.84
mlを氷冷下滴下する。室温下、30分攪拌後、濃縮す
る。残渣をカラム(シリカゲル、ジクロロメタン:n−
ヘキサン=1:1)で精製し、2−(2−メチル−3,
4,6−トリフルオロベンゾイル)−3−シクロプロピ
ルアミノアクリル酸エチル2.7gを得る。
【0263】製造例26 2−(2−メチル−3,4,6−トリフルオロベンゾイ
ル)−3−シクロプロピルアミノアクリル酸エチル2.
6gを無水ジオキサン26mlに溶解し、60%水素化
ナトリウム0.38gを氷冷下少しずつ加える。室温
下、30分攪拌後、氷水にあけ、ジクロロメタンで抽出
する。硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮する。残渣にジ
エチルエーテルを加え、結晶を濾取する。エタノールよ
り再結晶して1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ
−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸エチル2.0gを得る。
【0264】融点 185〜187℃。
【0265】製造例27 1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−5−メチル
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸エチル1.9gに90%酢酸20ml及び濃塩酸5
mlを加え、2時間還流する。冷却後、析出する結晶を
濾取し、水洗、次いでエタノール、ジエチルエーテルの
順に洗浄し、1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ
−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸1.6gを得る。
【0266】無色針状晶、融点294〜298℃、1 H−NMR(CF3 COOD)δppm: 1.43〜1.55(2H,m)、1.65〜1.81
(2H,m)、3.06(3H,d、J=2.8H
z)、4.08〜4.20(1H,m)、8.40(1
H,dd,J=6.8Hz、10.3Hz)、9.46
(1H,s)。
【0267】製造例28 2,3,4,5−テトラフルオロ−6−メチル安息香酸
5.60g及びチオニルクロリド9.8mlを用い、製
造例22と同様にして2,3,4,5−テトラフルオロ
−6−メチルベンゾイルクロリド5.20gを得る。
【0268】無色油状、沸点82℃/23mmHg NMR(CDCl3 )δppm: 2.35(3H,m)。
【0269】製造例29 2,3,4,5−テトラフルオロ−6−メチルベンゾイ
ルクロリド5.00gを用い、製造例22と同様にして
2,3,4,5−テトラフルオロ−6−メチルベンゾイ
ルマロン酸ジエチル8gを得る。
【0270】黄色油状 製造例30 2,3,4,5−テトラフルオロ−6−メチルベンゾイ
ルマロン酸ジエチル8g及びp−トルエンスルホン酸8
0mgを用い、製造例23と同様にして2,3,4,5
−テトラフルオロ−6−メチルベンゾイル酢酸エチル
4.5gを得る。
【0271】黄色油状。
【0272】製造例31 2,3,4,5−テトラフルオロ−6−メチルベンゾイ
ル酢酸エチル4.20g及びエチルオルソホルメイト4
mlを用い、製造例24と同様にして2−(2,3,
4,5−テトラフルオロ−6−メチルベンゾイル)−3
−エトキシアクリル酸エチル5gを得る。
【0273】製造例32 2−(2,3,4,5−テトラフルオロ−6−メチルベ
ンゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチル5g及びシ
クロプロピルアミン1.0gを用い、製造例25と同様
にして2−(2,3,4,5−テトラフルオロ−6−メ
チルベンゾイル)−3−シクロプロピルアミノアクリル
酸エチル4.74gを得る。
【0274】融点78〜79℃、白色板状晶(石油エー
テル−n−ヘキサンより再結晶)。
【0275】製造例33 2−(2,3,4,5−テトラフルオロ−6−メチルベ
ンゾイル)−3−シクロプロピルアミノアクリル酸エチ
ル4.50g及び60%水素化ナトリウム580mgを
用い、製造例26と同様にして1−シクロプロピル−
6,7,8−トリフルオロ−5−メチル−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エチル4.
19gを得る。
【0276】融点180〜183℃、白色針状晶(ジク
ロロメタン−n−ヘキサンより再結晶)。
【0277】製造例34 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸エチル4.10g及び濃塩酸−90%酢酸
(1:4)81.25mlを用い、製造例27と同様に
して1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸3.47gを得る。
【0278】融点218〜220℃、白色針状晶。
【0279】製造例35 2,4,5−トリフルオロ−3−メチルアニリン1gに
室温攪拌下、無水酢酸3mlを加え、15分間攪拌す
る。この反応溶液を氷水にあけ、ジクロロメタンで抽出
し、水で洗浄後乾燥する。減圧下溶媒を留去し、2,
4,5−トリフルオロ−3−メチル−N−アセチルアニ
リン1.14gを得る。
【0280】白色結晶1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.21(3H,s)、2.24(3H,t、J=2.
1Hz)、7.2〜7.5(1H,brs)、8.10
(1H,dt,J=7.9Hz、12Hz)。
【0281】製造例36 2,4,5−トリフルオロ−3−メチル−N−アセチル
アニリン1.94gに濃硫酸19mlを加え、0℃に冷
却する。硝酸カリウム2gを20℃以下で加え、15分
間攪拌する。氷水にあけ、ジクロロメタンで抽出し、乾
燥後減圧下に溶媒を留去して2,4,5−トリフルオロ
−3−メチル−6−ニトロ−N−アセチルアニリン2.
08gを得る。
【0282】白色結晶1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.21(3H,s)、2.34(3H,t、J=2.
2Hz)、7.3〜7.5(1H,brs)。
【0283】製造例37 2,4,5−トリフルオロ−3−メチル−6−ニトロ−
N−アセチルアニリン2.08gにエタノール30ml
及び10%塩酸30mlを加え、3時間加熱還流する。
冷却後、氷水にあけ、炭酸カリウムで中和した後、ジク
ロロメタンで抽出し、乾燥する。減圧下に溶媒を留去し
て2,4,5−トリフルオロ−3−メチル−6−ニトロ
アニリン2.05gを得る。
【0284】褐色結晶1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.29(3H,s)、2.29(3H,t、J=2.
1Hz)、5.5〜5.9(2H,brs)。
【0285】製造例38 亜硝酸t−ブチル1.87gの無水ジメチルホルムアミ
ド10.9ml溶液を50〜52℃で攪拌下、2,4,
5−トリフルオロ−3−メチル−6−ニトロアニリン
2.05gの無水ジメチルホルムアミド16.4ml溶
液を内温50〜52℃に保ち滴下後、同温度で30分間
攪拌する。冷却後氷水にあけ、ジエチルエーテルで抽出
し、水洗後乾燥する。減圧下に溶媒を留去し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;
ジクロロメタン:n−ヘキサン=1:4)で精製し、
2,3,6−トリフルオロ−4−ニトロトルエン0.7
gを得る。
【0286】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.35(3H,t、J=2.1Hz)、7.62(1
H,ddd,J=2.6Hz、5.7Hz、8.3H
z)。
【0287】製造例39 酢酸10mlに5%パラジウム−炭素0.1g及び2,
3,6−トリフルオロ−4−ニトロトルエン0.7gを
加え、常温、常圧下、接触還元する。5%パラジウム−
炭素を濾去し、酢酸を減圧下留去し、残渣を氷水にあ
け、中和後ジクロロメタンにて抽出し、水洗後、乾燥す
る。減圧下に溶媒を留去し、2,3,5−トリフルオロ
−4−メチルアニリン0.48gを得る。
【0288】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.08(3H,t、J=1.8Hz)、3.6〜4.
0(2H,brs)、6.26(1H,ddd,J=
2.2Hz、6.8Hz、9.0Hz)。
【0289】製造例40 濃硫酸3mlに亜硝酸ナトリウム0.3gを加え、70
℃で10分間攪拌後、40℃以下に冷却し、2,3,5
−トリフルオロ−4−メチルアニリン0.48gの酢酸
5ml溶液を40℃以下で滴下する。30分間攪拌後、
この反応溶液を塩化第一銅1.04gの濃塩酸10.4
ml溶液に滴下し、80℃で30分間攪拌後、冷却す
る。氷水にあけ、ジクロロメタンで抽出し、水洗し、乾
燥する。減圧下に溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液;ジクロロメタン:n−ヘキサ
ン=1:4)で精製し、2,3,6−トリフルオロ−4
−クロロトルエン0.22gを得る。
【0290】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.20(3H,t、J=2Hz)、6.90(1H,
ddd,J=2.5Hz、5.8Hz、8.3Hz)。
【0291】製造例41 2,3,6−トリフルオロ−4−クロロトルエン0.2
2gに濃硫酸3mlを加え、0℃に冷却する。硝酸カリ
ウム0.18gを加え、氷冷下で15分間攪拌する。氷
水にあけ、ジクロロメタンで抽出し、飽和炭酸水素ナト
リウム水で洗浄し、次に水洗し、乾燥する。減圧下に溶
媒を留去して2,3,6−トリフルオロ−4−クロロ−
5−ニトロトルエン0.17gを得る。
【0292】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.33(3H,t、J=2.2Hz)。
【0293】製造例42 2,3,6−トリフルオロ−4−クロロ−5−ニトロト
ルエン0.17gにエタノール3.3ml、水0.5m
l、N−メチルピペラジン0.45ml及びトリエチル
アミン0.56mlを加え、24時間還流する。反応
後、水を加え、ジエチルエーテルで抽出し、水洗後乾燥
する。減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出液;ジクロロメタ
ン:メタノール=20:1)で精製し、2−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)−3,6−ジフルオロ−4−ク
ロロ−5−ニトロトルエン0.13gを得る。
【0294】次に上記で得られる2−(4−メチル−1
−ピペラジニル)−3,6−ジフルオロ−4−クロロ−
5−ニトロトルエン0.13gに無水ジメチルホルムア
ミド2ml、弗化カリウム37mg及びシクロプロピル
アミン0.15mlを加え、100℃で3時間攪拌す
る。冷却後氷水にあけ、ジクロロメタンで抽出し、乾燥
する。減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出液;ジクロロメタ
ン:メタノール=10:1)で精製し、3−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)−4−フルオロ−5−クロロ−
2−メチル−6−ニトロ−N−シクロプロピルアニリン
0.14gを得る。
【0295】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 0.4〜0.5(2H,m)、0.6〜0.8(2H,
m)、2.22(3H,s)、2.36(3H,s)、
2.4〜2.7(4H,brs)、3.1〜3.3(4
H,brs)、4.1〜4.2(1H,brs)。
【0296】製造例43 3−クロロ−2,4,5−トリフルオロ−6−メチル安
息香酸185mg及びチオニルクロリド600μlを用
い、製造例22と同様にして3−クロロ−2,4,5−
トリフルオロ−6−メチルベンゾイルクロリド183m
gを得る。
【0297】製造例44 3−クロロ−2,4,5−トリフルオロ−6−メチルベ
ンゾイルクロリド183mgを用い、製造例22と同様
にして3−クロロ−2,4,5−トリフルオロ−6−メ
チルベンゾイルマロン酸ジエチル320mgを得る。
【0298】褐色油状1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 1.02、1.29及び1.38(全6H,各t,J=
7Hz)、2.27(3H,d,J=1.5Hz)、
4.02、4.21及び4.39(全4H,各q,J=
7Hz)、3.36及び13.7(全1H,各s)。
【0299】製造例45 3−クロロ−2,4,5−トリフルオロ−6−メチルベ
ンゾイルマロン酸ジエチル320mg及びp−トルエン
スルホン酸3mgを用い、製造例23と同様にして3−
クロロ−2,4,5−トリフルオロ−6−メチルベンゾ
イル酢酸エチル300mgを得る。
【0300】褐色油状1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 1.25及び1.35(全3H,各t,J=7Hz)、
2.32(3H,m)、4.18及び4.29(全2
H,各q,J=7Hz)、3.89、5.25及び1
2.35(全2H,各s)。
【0301】製造例46 3−クロロ−2,4,5−トリフルオロ−6−メチルベ
ンゾイル酢酸エチル300mg及びエチルオルソホルメ
イト550mgを用い、製造例24と同様にして2−
(3−クロロ−2,4,5−トリフルオロ−6−メチル
ベンゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチル360m
gを得る。
【0302】褐色油状。
【0303】製造例47 2−(3−クロロ−2,4,5−トリフルオロ−6−メ
チルベンゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチル36
0mg及びシクロプロピルアミン60mgを用い、製造
例25と同様にして2−(3−クロロ−2,4,5−ト
リフルオロ−6−メチルベンゾイル)−3−シクロプロ
ピルアミノアクリル酸エチル410mgを得る。
【0304】褐色油状1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 0.90(4H,m)、1.04(3H,t,J=7H
z)、2.14(3H,m)、3.01(1H,m)、
3.99(2H,q,J=7Hz)、8.29(1H,
d,J=14Hz)、11.2(1H,br)。
【0305】製造例48 2−(3−クロロ−2,4,5−トリフルオロ−6−メ
チルベンゾイル)−3−シクロプロピルアミノアクリル
酸エチル410mg及び60%水素化ナトリウム35m
gを用い、製造例26と同様にして1−シクロプロピル
−6,7−ジフルオロ−8−クロロ−5−メチル−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エ
チル70mgを得る。
【0306】融点153〜154℃、淡黄色粉末状(ジ
クロロメタン−n−ヘキサンより再結晶)。
【0307】製造例49 1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−8−クロロ
−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸エチル70mg及び濃塩酸−90%酢
酸(1:4)1mlを用い、製造例27と同様にして1
−シクロプロピル−8−クロロ−6,7−ジフルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸58mgを得る。
【0308】融点213〜215℃、白色針状晶。
【0309】製造例50 適当な出発原料を用い、製造例22と同様にして2−エ
チル−3,4,5,6−テトラフルオロベンゾイルクロ
リドを得る。
【0310】沸点78℃/14mmHg1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 1.24(3H,t,J=7.5Hz)、2.75(2
H,dq,J=2.3Hz、7.5Hz)。
【0311】製造例51 適当な出発原料を用い、製造例22と同様にして2−エ
チル−3,4,5,6−テトラフルオロベンゾイルマロ
ン酸ジエチルを得る。
【0312】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 1.04(3H,t,J=7.2Hz)、1.19(3
H,t,J=7.4Hz)、1.38(3H,t,J=
7.2Hz)、2.5〜2.8(2H,m)、4.03
(2H,q,J=7Hz)、4.39(2H,q,J=
7Hz)、13.8(1H,s)。
【0313】製造例52 2−エチル−3,4,5,6−テトラフルオロベンゾイ
ルマロン酸ジエチル17.2g及びp−トルエンスルホ
ン酸0.25gを用い、製造例23と同様にして2−エ
チル−3,4,5,6−テトラフルオロベンゾイル酢酸
エチル11.09gを得る。
【0314】製造例53 2−エチル−3,4,5,6−テトラフルオロベンゾイ
ル酢酸エチル8g及びエチルオルソホルメイト6.1g
を用い、製造例24と同様にして2−(2−エチル−
3,4,5,6−テトラフルオロベンゾイル)−3−エ
トキシアクリル酸エチルを得る。
【0315】製造例54 2−(2−エチル−3,4,5,6−テトラフルオロベ
ンゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチル及びシクロ
プロピルアミンを用い、製造例25と同様にして2−
(2−エチル−3,4,5,6−テトラフルオロベンゾ
イル)−3−シクロプロピルアミノアクリル酸エチルを
得る。
【0316】製造例55 2−(2−エチル−3,4,5,6−テトラフルオロベ
ンゾイル)−3−シクロプロピルアミノアクリル酸エチ
ル8.71g及び60%水素化ナトリウム1.09gを
用い、製造例26と同様にして1−シクロプロピル−
6,7,8−トリフルオロ−5−エチル−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エチル5g
を得る。
【0317】融点139〜140℃、白色粉末状。
【0318】製造例56 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−5−
エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸エチル5g、濃塩酸11ml、水4.4ml
及び酢酸44mlを用い、製造例27と同様にして1−
シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−5−エチ
ル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸4.2gを得る。
【0319】融点197〜198℃、白色粉末状。
【0320】製造例57 2−(2−メチル−3,4,6−トリフルオロベンゾイ
ル)−3−エトキシアクリル酸エチル1.0g及びp−
フルオロアニリン0.39gを用い、製造例25と同様
にして2−(2−メチル−3,4,6−トリフルオロベ
ンゾイル)−3−(4−フルオロフェニル)アミノアク
リル酸エチルを得、続いて製造例26と同様にして60
%水素化ナトリウム0.15gで処理して1−(4−フ
ルオロフェニル)−5−メチル−6,7−ジフルオロ−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸エチル0.64gを得る。
【0321】融点256〜259℃、白色結晶(エタノ
ールより再結晶)。
【0322】製造例58 1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−6,7−
ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸エチル0.56g、濃塩酸1.5ml及
び90%酢酸6mlを用い、製造例27と同様にして1
−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−6,7−ジ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸0.49gを得る。
【0323】融点255〜257℃、白色結晶。
【0324】製造例59 2−(2−メチル−3,4,6−トリフルオロベンゾイ
ル)−3−エトキシアクリル酸エチル1.0g及び70
%エチルアミン水溶液0.24mlを用い、製造例25
と同様にして2−(2−メチル−3,4,6−トリフル
オロベンゾイル)−3−エチルアミノアクリル酸エチル
を得、続いて製造例26と同様にして60%水素化ナト
リウム0.15gで処理して1−エチル−5−メチル−
6,7−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸エチル0.6gを得る。
【0325】融点157〜159℃、白色結晶。
【0326】製造例60 1−エチル−5−メチル−6,7−ジフルオロ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エチ
ル0.55g、濃塩酸1.5ml及び90%酢酸6ml
を用い、製造例27と同様にして1−エチル−5−メチ
ル−6,7−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸0.40gを得る。
【0327】融点300℃以上、白色結晶1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm: 1.37(3H,t、J=7.2Hz)、2.82(3
H,d、J=3.2Hz)、4.54(2H,q、J=
7.2Hz)、8.07(1H,dd,J=7.2H
z、9.8Hz)、9.00(1H,s)、15.25
(1H,s)。
【0328】製造例61 2−(2−メチル−3,4,5,6−テトラフルオロベ
ンゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチル10.0g
及びエチルアミンガスを用い、製造例25と同様にして
2−(2−メチル−3,4,5,6−テトラフルオロベ
ンゾイル)−3−エチルアミノアクリル酸エチル9.0
g(白色結晶)を得、続いて製造例26と同様にして6
0%水素化ナトリウム1.30gで処理して1−エチル
−5−メチル−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エチル
6.76gを得る。
【0329】融点197〜198℃、淡黄色針状晶(ジ
クロロメタン−n−ヘキサンより再結晶)。
【0330】製造例62 1−エチル−5−メチル−6,7,8−トリフルオロ−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸エチル6.51g及び濃塩酸:90%酢酸(1:4)
100mlを用い、製造例27と同様にして1−エチル
−5−メチル−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸5.53
gを得る。
【0331】融点203〜204℃、無色針状晶(ジク
ロロメタン−n−ヘキサンより再結晶)。
【0332】製造例63 2−(2−メチル−3,4,5,6−テトラフルオロベ
ンゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチル5.0g及
び2,4−ジフルオロアニリン2.02gを用い、製造
例25と同様にして2−(2−メチル−3,4,5,6
−テトラフルオロベンゾイル)−3−(2,4−ジフル
オロフェニル)アミノアクリル酸エチルを得、続いて製
造例26と同様にして60%水素化ナトリウムで処理し
て1−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−メチル−
6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸エチル4.6gを得る。
【0333】融点156〜157.5℃、淡黄色プリズ
ム状晶(ジクロロメタン−n−ヘキサンより再結晶)。
【0334】製造例64 1−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−メチル−
6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸エチル4.3g及び濃塩
酸:90%酢酸(1:4)80mlを用い、製造例27
と同様にして1−(2,4−ジフルオロフェニル)−5
−メチル−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸2.93gを
得る。
【0335】融点221〜222℃、白色粉末状。
【0336】製造例65 2−(2−メチル−3,4,5,6−テトラフルオロベ
ンゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチル10.0g
及び4−メトキシアニリン3.87gを用い、製造例2
5と同様にして2−(2−メチル−3,4,5,6−テ
トラフルオロベンゾイル)−3−(4−メトキシフェニ
ル)アミノアクリル酸エチルを得、続いて製造例26と
同様にして60%水素化ナトリウム1.56gで処理し
て1−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−6,
7,8−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸エチル8.27gを得る。
【0337】融点175〜176℃、淡黄色針状晶。
【0338】製造例66 1−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−6,7,
8−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸エチル4.27g及び47%臭化
水素酸50mlを用い、製造例27と同様にして1−
(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−6,7,8
−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ
ン−3−カルボン酸2.82gを得る。
【0339】融点287〜288.5℃、白色粉末状。
【0340】製造例67 2−(2−メチル−3,4,5,6−テトラフルオロベ
ンゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチル5.0g及
び2−アミノチオフェン2.22gを用い、製造例25
と同様にして2−(2−メチル−3,4,5,6−テト
ラフルオロベンゾイル)−3−(2−チエニル)アミノ
アクリル酸エチルを得、続いて製造例26と同様にして
60%水素化ナトリウム1.20gで処理して1−(2
−チエニル)−5−メチル−6,7,8−トリフルオロ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸エチル1.05gを得る。
【0341】融点198〜200℃、白色粉末状(酢酸
エチル−n−ヘキサンより再結晶)。
【0342】製造例68 1−(2−チエニル)−5−メチル−6,7,8−トリ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸エチル1.05g、濃塩酸10ml及び9
0%酢酸40mlを用い、製造例27と同様にして1−
(2−チエニル)−5−メチル−6,7,8−トリフル
オロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボン酸0.93gを得る。
【0343】融点221〜222.5℃、白色粉末状。
【0344】製造例69 2−(2−メチル−3,4,5,6−テトラフルオロベ
ンゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチル8.38g
及び2S−2−アミノ−1−プロパノール2.07gを
用い、製造例25と同様にして2−(2−メチル−3,
4,5,6−テトラフルオロベンゾイル)−3−(2S
−3−ヒドロキシ−2−プロピル)アミノアクリル酸エ
チル9.72g(黄色油状)を得、続いて製造例26と
同様にして炭酸カリウム4.25gで処理して3S−
9,10−ジフルオロ−3,8−ジメチル−7−オキソ
−7H−ピリド〔1,2,3−de〕〔1,4〕ベンゾ
キサジン−6−カルボン酸エチル1.30gを得る。
【0345】融点216〜217℃、無色針状晶(エタ
ノールより再結晶)。
【0346】製造例70 3S−9,10−ジフルオロ−3,8−ジメチル−7−
オキソ−7H−ピリド〔1,2,3−de〕〔1,4〕
ベンゾキサジン−6−カルボン酸エチル1.25g及び
濃塩酸:90%酢酸(1:4)20mlを用い、製造例
27と同様にして3S(−)−9,10−ジフルオロ−
3,8−ジメチル−7−オキソ−7H−ピリド〔1,
2,3−de〕〔1,4〕ベンゾキサジン−6−カルボ
ン酸1.03gを得る。
【0347】融点249〜251℃(分解)、白色粉末
状。
【0348】製造例71 2−(2−メチル−3,4,5,6−テトラフルオロベ
ンゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチル7.0g及
びエタノールアミン1.33mlを用い、製造例25と
同様にして2−(2−メチル−3,4,5,6−テトラ
フルオロベンゾイル)−3−(2−ヒドロキシエチル)
アミノアクリル酸エチルを得る。次いでこれにピリジン
70ml及び無水酢酸2.57mlを加え、室温にて一
夜攪拌する。濃縮後、水で希釈し、ジクロロメタン抽出
を行なう。水、飽和食塩水にて洗浄後、乾燥して、2−
(2−メチル−3,4,5,6−テトラフルオロベンゾ
イル)−3−(2−アセチルオキシエチル)アミノアク
リル酸エチルを得る。更に製造例26と同様にして60
%水素化ナトリウム1.09gで処理して1−(2−ア
セチルオキシエチル)−5−メチル−6,7,8−トリ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸エチル6.15gを得る。
【0349】融点192〜193℃、無色プリズム状晶
(酢酸エチルより再結晶)。
【0350】製造例72 1−(2−アセチルオキシエチル)−5−メチル−6,
7,8−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸エチル5.80g及び濃塩
酸:90%酢酸(1:4)100mlを用い、製造例2
7と同様にして1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メ
チル−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−
4−オキソキノリン−3−カルボン酸4.04gを得
る。
【0351】融点244.5〜247℃、淡黄色葉状
(エタノールより再結晶)。
【0352】製造例73 1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−6,7,
8−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸4.00gにチオニルクロリド2
0mlを加え、1時間加熱還流する。濃縮後、得られる
残渣にエタノール50mlを加え、1時間加熱還流す
る。濃縮後、ジクロロメタンで抽出し、水、飽和炭酸水
素ナトリウム、水、飽和食塩水の順に洗浄後、乾燥す
る。溶媒を濃縮して、得られる残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出液;酢酸エチル:n−ヘキサ
ン=1:20)にて精製後、酢酸エチル−n−ヘキサン
より再結晶して、1−(2−クロロエチル)−5−メチ
ル−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸エチル2.00gを
得る。
【0353】融点161.5〜163.5℃(分解)、
無色プリズム状晶。
【0354】製造例74 1−(2−クロロエチル)−5−メチル−6,7,8−
トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸エチル1.81gにDBU2.33m
l及びトルエン150mlを加え、4時間加熱還流す
る。濃縮後、残渣をジクロロメタンで抽出し、希塩酸、
水、飽和食塩水にて洗浄後、乾燥する。溶媒を濃縮後、
得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:20)にて
精製後、n−ヘキサン−ジエチルエーテルより再結晶し
て、1−ビニル−5−メチル−6,7,8−トリフルオ
ロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸エチル0.72gを得る。
【0355】融点134〜135.5℃、無色針状晶。
【0356】製造例75 2−(2−メチル−3,4,5,6−テトラフルオロベ
ンゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチル5.0g、
2−クロロエチルアミン・塩酸塩1.74g及びトリエ
チルアミン1.97gを用い、製造例25と同様にして
2−(2−メチル−3,4,5,6−テトラフルオロベ
ンゾイル)−3−(2−クロロエチル)アミノアクリル
酸エチル5.52gを得、続いて製造例26と同様にし
て60%水素化ナトリウム0.72gで処理して1−
(2−クロロエチル)−5−メチル−6,7,8−トリ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸エチル3.90gを得る。
【0357】融点161.5〜163.5℃(分解)、
無色プリズム状晶(酢酸エチル−n−ヘキサンより再結
晶)。
【0358】製造例76 2−メチル−3−ニトロ安息香酸10.0gにメタノー
ル100mlを加える。室温下、チオニルクロリド8m
lを滴下する。2時間加熱還流後、反応混合物を氷水に
注ぎ込み、ジクロロメタンで抽出する。溶媒を濃縮し
て、2−メチル−3−ニトロ安息香酸メチル10.8g
を得る。
【0359】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.63(3H,s)、3.94(3H,s)、7.3
8(1H,t,J=8Hz)、7.84(1H,d,J
=8Hz)、7.99(1H,d,J=8Hz)。
【0360】製造例77 2−メチル−3−ニトロ安息香酸メチル10.0gを酢
酸50mlに溶解し、5%Pd−C1gを加える。室温
下、1気圧にて接触還元を行なう。1.5時間後、触媒
を濾別し、濃縮後、水を加え、炭酸カリウムにてアルカ
リ性とする。ジクロロメタンにて抽出し、溶媒を濃縮し
て、2−メチル−3−アミノ安息香酸メチル8.6gを
得る。
【0361】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.34(3H,s)、3.55〜3.85(2H,b
rs)、3.87(3H,s)、6.80(1H,d,
J=8Hz)、7.04(1H,t,J=8Hz)、
7.20(1H,d,J=8Hz)。
【0362】製造例78 2−メチル−3−アミノ安息香酸メチル1.6gに酢酸
20ml及び酢酸ナトリウム1.6gを加える。20℃
以下にて臭素3.1gの酢酸5ml溶液を10分で滴下
する。室温下に30分攪拌後、反応混合物を氷水に注ぎ
込み、ジエチルエーテルにて抽出する。エーテル層を炭
酸カリウムにて中和後、乾燥する。溶媒を濃縮して2−
メチル−3−アミノ−4,6−ジブロモ安息香酸メチル
2.8gを得る。
【0363】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.14(3H,s)、3.93(3H,s)、4.0
5〜4.30(2H,brs)、7.52(1H,
s)。
【0364】製造例79 2−メチル−3−アミノ−4,6−ジブロモ安息香酸メ
チル1.4gにエタノール5ml及び42%テトラフル
オロ硼酸2.5mlを加える。5℃以下で亜硝酸ナトリ
ウム0.33gの水1ml溶液を少しずつ滴下する。1
0分攪拌後、析出晶を濾取、少量の水、エタノール、ジ
エチルエーテルの順に洗浄して、2−メチル−4,6−
ジブロモ−3−安息香酸メチルジアゾニウムテトラフル
オロボレート1.6gを得る。
【0365】融点202〜204℃(分解)。
【0366】製造例80 2−メチル−4,6−ジブロモ−3−安息香酸メチルジ
アゾニウムテトラフルオロボレート1.3gを200℃
にて10分間加熱する。冷却後、反応混合物に氷水を加
え、ジクロロメタンで抽出する。溶媒を濃縮後、得られ
る残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液;クロロホルム:n−ヘキサン=1:4)にて精製し
て、2−メチル−3−フルオロ−4,6−ジブロモ安息
香酸メチル0.6gを得る。
【0367】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.27(3H,d,J=2.5Hz)、3.95(3
H,s)、7.63(1H,d,J=5.8Hz)。
【0368】製造例81 2−メチル−3−フルオロ−4,6−ジブロモ安息香酸
メチル75.5gにエタノール460ml及び10%水
酸化ナトリウム水溶液460mlを加え、2時間加熱還
流する。冷却後、反応混合物を水で希釈、ジエチルエー
テルで抽出する。水層を濃塩酸にて酸性とした後、ジエ
ルエーテルにて抽出する。溶媒を濃縮して、2−メチル
−3−フルオロ−4,6−ジブロモ安息香酸61gを得
る。
【0369】融点144〜146℃。
【0370】製造例82 4,6−ジブロモ−3−フルオロ−2−メチル安息香酸
2.0gを用い、製造例22と同様にして4,6−ジブ
ロモ−3−フルオロ−2−メチルベンゾイルクロリド
2.0gを得る。
【0371】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 2.37(3H,d,J=2.5Hz)、7.69(1
H,d,J=5.8Hz)。
【0372】製造例83 4,6−ジブロモ−3−フルオロ−2−メチルベンゾイ
ルクロリド2.0gを用い、製造例22と同様にして
4,6−ジブロモ−3−フルオロ−2−メチルベンゾイ
ルマロン酸ジエチル2.6gを得る。
【0373】製造例84 4,6−ジブロモ−3−フルオロ−2−メチルベンゾイ
ルマロン酸ジエチル2.6gを用い、製造例23と同様
にして4,6−ジブロモ−3−フルオロ−2−メチルベ
ンゾイル酢酸エチル2.1gを得る。
【0374】製造例85 4,6−ジブロモ−3−フルオロ−2−メチルベンゾイ
ル酢酸エチル2.1gを用い、製造例24と同様にして
2−(4,6−ジブロモ−3−フルオロ−2−メチルベ
ンゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチル2.1gを
得る。
【0375】製造例86 2−(4,6−ジブロモ−3−フルオロ−2−メチルベ
ンゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチル69.5g
を用い、製造例25と同様にして2−(4,6−ジブロ
モ−3−フルオロ−2−メチルベンゾイル)−3−シク
ロプロピルアミノアクリル酸エチル48.1gを得る。
【0376】製造例87 2−(4,6−ジブロモ−3−フルオロ−2−メチルベ
ンゾイル)−3−シクロプロピルアミノアクリル酸エチ
ル45.0g、炭酸カリウム16.7g及びジメチルホ
ルムアミド450mlの混合物を140℃にて30分間
加熱反応させる。冷却後、反応混合物を氷水にあけ、析
出晶を濾取する。エタノールより再結晶して1−シクロ
プロピル−6−フルオロ−7−ブロモ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸エチル33.6gを得る。
【0377】融点195〜197℃、白色結晶。
【0378】製造例88 1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−ブロモ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸エチル32.5gを用い、製造例27と同様
にして1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−ブロモ
−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸27.2gを得る。
【0379】融点237〜239℃、白色結晶。
【0380】製造例89 1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−ブロモ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸0.2gにチオニルクロリド2mlを加え、
1時間加熱還流する。冷却後、反応混合物を氷水中にあ
け、10%水酸化ナトリウム水溶液にてアルカリ性とす
る。30分攪拌後、ジクロロメタンにて抽出する。水層
を10%塩酸にて酸性とした後、ジクロロメタンにて抽
出する。溶媒を濃縮後、残渣を酢酸より再結晶して、1
−シクロプロピル−6−フルオロ−7−クロロ−5−メ
チル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボン酸80mgを得る。
【0381】融点258〜260℃、白色結晶。
【0382】製造例90 2−(2−メチル−3,4,6−トリフルオロベンゾイ
ル)−3−エトキシアクリル酸エチル及び2,4−ジフ
ルオロアニリン0.5gを用い、製造例25と同様にし
て2−(2−メチル−3,4,6−トリフルオロベンゾ
イル)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)アミノア
クリル酸エチル1.1gを得る。
【0383】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 0.95(3H,t,J=7.2Hz)、2.23(3
H,d,J=2.4Hz)、4.06(2H,q,J=
7.2Hz)、6.70〜6.83(1H,m)、6.
91〜7.03(2H,m)、7.26〜7.45(1
H,m)、8.60(1H,d,J=13.8Hz)、
11.36(1H,d,J=13.8Hz)。
【0384】製造例91 2−(2−メチル−3,4,6−トリフルオロベンゾイ
ル)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)アミノアク
リル酸エチル1.1g及び60%水素化ナトリウム0.
13gを用い、製造例26と同様にして1−(2,4−
ジフルオロフェニル)−5−メチル−6,7−ジフルオ
ロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸エチル0.7gを得る。
【0385】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 1.38(3H,t,J=7.1Hz)、2.91(3
H,d,J=3Hz)、4.38(2H,q,J=7.
1Hz)、6.46(1H,dd,J=6.9Hz、J
=11.1Hz)、7.10〜7.26(2H,m)、
7.38〜7.56(1H,m)、8.26(1H,
s)。
【0386】製造例92 1−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−メチル−
6,7−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸エチル0.7gを用い、製造例
27と同様にして1−(2,4−ジフルオロフェニル)
−5−メチル−6,7−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ
−4−オキソキノリン−3−カルボン酸0.5gを得
る。
【0387】融点280〜281℃、無色針状晶(酢酸
より再結晶)。
【0388】参考例1 3−(4−メチル−1−ピペラジニル)−4−フルオロ
−2,5−ジメチル−6−ニトロ−N−シクロプロピル
アニリン1.65gにジエチルエトキシメチレンマロネ
ート1.45mlを加え、150℃で25時間加熱す
る。冷後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジク
ロロメタン:メタノール=100:1)で精製し、{N
−シクロプロピル−N−〔3−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)−4−フルオロ−2,5−ジメチル−6−ニ
トロフェニル〕アミノメチレン}マロン酸ジエチル1.
58gを得る。これを無水酢酸7.9mlに溶解し、5
0〜60℃で濃硫酸3.16mlを滴下する。滴下後3
0分攪拌する。氷水にあけ、中和後、ジクロロメタンで
抽出し、乾燥する。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール
=10:1)で精製し、エタノール−ジエチルエーテル
より再結晶して7−(4−メチル−1−ピペラジニル)
−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5,8−ジメチ
ル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸エチル28mgを得る。
【0389】黄色結晶、融点 146〜147℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 0.7〜0.8(2H,m)、1.0〜1.2(2H,
m)、1.39(3H,t,J=7Hz)、2.39
(3H,s)、2.59(3H,s)、2.4〜2.7
(4H,br)、2.75(3H,d,J=2.9H
z)、3.1〜3.4(4H,br)、3.8〜4.0
(1H,m)、4.38(2H,q,J=7.1H
z)、8.54(1H,s)。
【0390】参考例2 7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−シクロプ
ロピル−6−フルオロ−5,8−ジメチル−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エチル2
5mgに10%水酸化ナトリウム水溶液3ml及びエタ
ノール3mlを加え、1時間還流する。冷後水で希釈
し、ジクロロメタンで洗浄し、水層を酢酸で酸性とした
後、炭酸水素ナトリウム水溶液で弱アルカリ性とする。
ジクロロメタンで抽出し、乾燥する。減圧下に溶媒を留
去し、残渣にジエチルエーテルを加え、結晶を濾取し、
エタノールより再結晶して7−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5,
8−ジメチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸14mgを得る。
【0391】黄色結晶、融点 205〜206℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm: 0.7〜0.9(2H,m)、1.1〜1.4(2H,
m)、2.39(3H,s)、2.5〜2.8(4H,
br)、2.63(3H,s)、2.76(3H,d,
J=3Hz)、3.2〜3.5(4H,br)、4.0
〜4.2(1H,m)、8.85(1H,s)、14.
3〜14.9(1H,br)。
【0392】参考例3 6,7−ジフルオロ−1−シクロプロピル−5,8−ジ
メチル−1,4−ジフルオロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸−B(OCOCH3 2 キレート1.24
gに4−メチル−1−ピペラジン1.0g及びジメチル
アセタミド6mlを加え、50℃にて20時間加熱反応
する。濃縮後、得られた残渣にアセトン20mlを加え
溶解し、濃塩酸5mlを加え、室温で30分間攪拌す
る。溶媒を留去後、水を加え、ジクロロメタンで抽出す
る。水層を炭酸水素ナトリウム水溶液で中和後、ジクロ
ロメタンで抽出する。硫酸マグネシウムで乾燥後、残渣
にジエチルエーテル−エタノール混液を加え、析出結晶
を濾取し、エタノールより再結晶して7−(4−メチル
−1−ピペラジニル)−1−シクロプロピル−6−フル
オロ−5,8−ジメチル−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸0.1gを得る。
【0393】黄色結晶、融点 205〜206℃。
【0394】参考例4 6,7−ジフルオロ−1−シクロプロピル−5,8−ジ
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸1.88gをN−メチルピロリドン5mlに
懸濁させ、4−メチル−1−ピペラジン2.02gを加
え、150℃で3時間攪拌する。反応後、濃縮し、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジク
ロロメタン:メタノール=3:1)で精製し、エタノー
ルより再結晶して7−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5,8−ジ
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸0.05gを得る。
【0395】黄色結晶、融点 205〜206℃。
【0396】適当な出発原料を用い、上記参考例1〜4
と同様にして下記の化合物を得る。
【0397】(1) 7−(1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−5,8−ジメチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 融点 185〜187℃、淡黄色針状(ジメチルホルム
アミドより再結晶)。
【0398】(2) 7−(3−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5,8−ジ
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 融点 183〜185℃、無色粉末状。
【0399】(3) 7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5,8−ジ
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 融点 96〜98℃、淡黄色針状。
【0400】(4) 7−(1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 融点 231〜233℃、白色粉末状(ジメチルホルム
アミドより再結晶)。
【0401】(5) 7−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチル
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸 融点 229〜232℃、淡黄色プリズム状(エタノー
ルより再結晶)。
【0402】(6) 7−(3−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチル
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸 融点 206〜208℃、白色粉末状(酢酸エチル−エ
タノールより再結晶)。
【0403】(7) 7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチル
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸 融点 267〜270℃、白色粉末状(ジメチルホルム
アミドより再結晶)。
【0404】(8) 7−(1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 融点 205〜207℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0405】(9) 7−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 融点 229〜231℃、白色針状(エタノールより再
結晶)。
【0406】(10)7−(3−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 融点 188〜189℃、淡黄色粉末状(エタノールよ
り再結晶)。
【0407】(11)7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 融点 213〜216℃、淡黄色粉末状(ジメチルホル
ムアミドより再結晶)。
【0408】(12)7−(1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−8−クロロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸 融点 214〜217℃、淡黄色粉末状(エタノールよ
り再結晶)。
【0409】(13)7−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−8−クロロ
−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸 融点 190〜192℃、淡黄色粉末状(ジクロロメタ
ン−n−ヘキサンより再結晶)。
【0410】(14)7−(3−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−8−クロロ
−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸。
【0411】(15)7−(3−アミノ−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−8−クロロ
−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸。
【0412】(16)7−(1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−5,6−ジフルオロ−8−メチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸。
【0413】(17)7−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−5,6−ジフルオロ−8−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸。
【0414】(18)7−(3−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−5,6−ジフルオロ−8−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸。
【0415】(19)7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−5,6−ジフルオロ−8−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸。
【0416】(20)7−(1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−5−クロロ−6−フルオロ−8−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸。
【0417】(21)7−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−5−クロロ−6−フルオロ
−8−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸 融点 213〜215℃、黄色結晶。
【0418】(22)7−(3−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−5−クロロ−6−フルオロ
−8−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸。
【0419】(23)7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−5−クロロ−6−フルオロ
−8−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸。
【0420】(24)7−モルホリノ−1−シクロプロピル
−6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−
オキソキノリン−3−カルボン酸 融点 245〜247℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0421】(25)7−(3−アミノ−4−メチル−1−
ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸・塩酸塩(トランス体) 融点 272〜275℃(分解)、白色粉末状(メタノ
ール−酢酸エチルより再結晶)。
【0422】(26)7−(3−アミノメチル−1−ピロリ
ジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メ
チル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボン酸・塩酸塩 融点 280〜283℃(分解)、白色粉末状(メタノ
ール−水より再結晶)。
【0423】(27)7−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジ
ニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチ
ル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸 融点 220〜221℃、無色針状晶(メタノールより
再結晶)。
【0424】(28)7−(4−フルオロ−1−ピペリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチル
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸 融点 204〜207℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0425】(29)7−〔3−(N−t−ブトキシカルボ
ニル−N−メチルアミノ)−1−ピロリジニル)−1−
シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチル−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 融点 210〜212℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0426】(30)7−(3−t−ブトキシカルボニルア
ミノ−4−メチル−1−ピロリジニル)−1−シクロプ
ロピル−6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ
−4−オキソキノリン−3−カルボン酸(シス体) 融点 239〜241℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0427】(31)7−〔3−(N−t−ブトキシカルボ
ニル−N−エチルアミノメチル)−1−ピロリジニル〕
−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸 融点 175〜177℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0428】(32)7−(3−アミノ−4−メチル−1−
ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸・塩酸塩(シス体) 融点 280〜284℃(分解)、淡黄色粉末状(エタ
ノールより再結晶)。
【0429】(33)7−(3−エチルアミノメチル−1−
ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸・塩酸塩 融点 236〜239℃、淡黄色粉末状(エタノールよ
り再結晶)。
【0430】(34)7−(1,4−ジアザビシクロ〔4,
3,0〕ノナン−4−イル)−1−シクロプロピル−6
−フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸 融点 203〜205℃、無色針状晶(エタノールより
再結晶)。
【0431】(35)7−(4−アセチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチル
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸 融点 261〜263℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0432】(36)7−(3−メチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メ
チル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボン酸 融点 194〜197℃、白色粉末状(ジメチルホルム
アミドより再結晶)。
【0433】(37)7−(3−t−ブトキシカルボニルア
ミノ−4−メチル−1−ピロリジニル)−1−シクロプ
ロピル−6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ
−4−オキソキノリン−3−カルボン酸(トランス体) 融点 226〜229℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0434】(38)7−〔4−(5−メチル−2−オキソ
−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル−1−ピペ
ラジニル〕−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 NMR(CDCl3 )δppm: 1.14〜1.24(2H,m)、1.26〜1.41
(2H,m)、2.16(3H,s)、2.72〜2.
84(7H,m)、3.28〜3.53(7H,m)、
7.29(1H,d,8.2Hz)、8.73(1H,
s)、15.57(1H,s)。
【0435】(39)7−(4−ベンジル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5,8−ジ
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 融点 165〜166℃、淡黄色針状(ジエチルエーテ
ル−エタノールより再結晶)。
【0436】(40)7−(4−ベンジル−3−メチル−1
−ピペラジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ
−5,8−ジメチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸 融点 176〜178℃、淡黄色粉末状。
【0437】(41)7−(1,4−ジアザビシクロ〔4,
3,0〕ノナン−4−イル)−1−シクロプロピル−
6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−
4−オキソキノリン−3−カルボン酸 融点 194〜197℃、淡黄色針状(ジクロロメタン
−n−ヘキサンより再結晶)。
【0438】(42)7−モルホリノ−1−シクロプロピル
−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ
−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 融点 255〜259℃、白色針状(エタノールより再
結晶)。
【0439】(43)7−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジ
ニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5
−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸 融点 247〜250℃、白色針状(エタノールより再
結晶)。
【0440】(44)7−(4−フルオロ−1−ピペリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 融点 259〜261℃、淡黄色針状(エタノールより
再結晶)。
【0441】(45)7−(3−メチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸・1塩酸塩 融点 215〜219℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0442】(46)7−(3−エチルアミノメチル−1−
ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフル
オロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸・1塩酸塩 融点 221〜223℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0443】(47)7−(3−アミノメチル−1−ピロリ
ジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸。
【0444】(48)7−(3−アミノ−4−メチル−1−
ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフル
オロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸・1塩酸塩(シス体) 融点 209〜213℃、淡黄色粉末状(エタノールよ
り再結晶)。
【0445】(49)7−(3−アミノ−4−メチル−1−
ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフル
オロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸・1塩酸塩(トランス体) 融点 214〜216℃、淡黄色粉末状(エタノールよ
り再結晶)。
【0446】(50)7−〔4−(5−メチル−2−オキソ
−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル−1−ピペ
ラジニル〕−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ
−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸。
【0447】(51)7−(4−アセチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 融点 217〜220℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0448】(52)7−〔3−(N−t−ブトキシカルボ
ニル−N−メチルアミノ)−1−ピロリジニル〕−1−
シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸 融点 184〜187℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0449】(53)7−〔3−(N−t−ブトキシカルボ
ニル−N−エチルアミノメチル)−1−ピロリジニル〕
−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−メチ
ル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸 融点 147〜149℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0450】(54)7−〔3−(N−t−ブトキシカルボ
ニルアミノメチル)−1−ピロリジニル〕−1−シクロ
プロピル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸。
【0451】(55)7−(3−t−ブトキシカルボニルア
ミノ−4−メチル−1−ピロリジニル〕−1−シクロプ
ロピル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸(シス
体) 融点 215〜217℃、淡黄色粉末状(エタノールよ
り再結晶)。
【0452】(56)7−(3−t−ブトキシカルボニルア
ミノ−4−メチル−1−ピロリジニル〕−1−シクロプ
ロピル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸(トラン
ス体) 融点 223〜224℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0453】(57)7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−8−クロロ
−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸 融点 194〜195℃、淡黄色粉末状(エタノールよ
り再結晶)。
【0454】(58)7−(1−ピペラジニル)−1−
(2,4−ジフルオロフェニル)−6,8−ジフルオロ
−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸 融点 244〜246℃(分解)、白色粉末状(ジメチ
ルホルムアミドより再結晶)。
【0455】(59)7−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−6,8−
ジフルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸 融点 228〜230℃(分解)、白色粉末状(エタノ
ールより再結晶)。
【0456】(60)7−(1−ピペラジニル)−1−(4
−ヒドロキシフェニル)−6,8−ジフルオロ−5−メ
チル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボン酸 融点 300℃以上、白色粉末状。
【0457】(61)7−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−6,8−ジフ
ルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸 融点 300℃以上、白色粉末状。
【0458】(62)7−(1−ピペラジニル)−1−エチ
ル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 融点 219〜220℃(分解)、無色針状晶(エタノ
ールより再結晶)。
【0459】(63)7−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−エチル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸 融点 212.5〜215℃(分解)、淡黄色プリズム
状晶(エタノールより再結晶)。
【0460】(64)7−(3−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−エチル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸 融点 209.5〜211℃(分解)、白色粉末状(エ
タノールより再結晶)。
【0461】(65)7−(1−ピペラジニル)−1−(4
−フルオロフェニル)−6−フルオロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸 融点 278〜282℃(分解)、微黄色結晶(ジメチ
ルホルムアミドより再結晶)。
【0462】(66)7−(3−t−ブトキシカルボニルア
ミノ−1−ピロリジニル)−1−(4−フルオロフェニ
ル)−6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−
4−オキソキノリン−3−カルボン酸 融点 249〜250℃、白色結晶(エタノールより再
結晶)。
【0463】(67)7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−(4−フルオロフェニル)−6−フルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸・塩酸塩 融点 292〜295℃(分解)、淡黄白色結晶(メタ
ノール−水より再結晶)。
【0464】(68)7−(1−ピペラジニル)−1−エチ
ル−6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸 融点 225〜227℃、白色結晶(ジメチルホルムア
ミドより再結晶)。
【0465】(69)7−(3−t−ブトキシカルボニルア
ミノ−1−ピロリジニル)−1−エチル−6−フルオロ
−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸 融点 230〜231℃、白色結晶(エタノールより再
結晶)。
【0466】(70)7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−エチル−6−フルオロ−5−メチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸・塩
酸塩 融点 275〜281℃(分解)、微黄色結晶(エタノ
ールより再結晶)。
【0467】(71)7−(1−ピペラジニル)−1−ビニ
ル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エチル 融点 181〜183℃(分解)、淡黄色針状晶(クロ
ロホルム−n−ヘキサンより再結晶)。
【0468】(72)7−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−ビニル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸エチル 融点 165〜166℃(分解)、淡黄色針状晶(酢酸
エチル−n−ヘキサンより再結晶)。
【0469】(73)7−(1−ピペラジニル)−1−ビニ
ル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 融点 205〜206.5℃(分解)、淡黄色粉末状。
【0470】(74)7−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−ビニル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸 融点 187.5〜189.5℃(分解)、淡黄色針状
晶(酢酸エチル−n−ヘキサンより再結晶)。
【0471】(75)7−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−(4−フルオロフェニル)−6−フルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸 融点 274〜276℃(分解)、白色結晶(エタノー
ルより再結晶)。
【0472】(76)7−(1−ピペラジニル)−1−(2
−チエニル)−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 融点 239〜240.5℃(分解)、白色粉末状(エ
タノールより再結晶)。
【0473】(77)7−(1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−エチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 融点 161〜163℃、黄色粉末状(ジメチルホルム
アミドより再結晶)。
【0474】(78)7−(3−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−
エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 融点 146〜147℃、白色粉末状(ジメチルホルム
アミド−エタノール−ジエチルエーテルより再結晶)。
【0475】(79)7−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−
エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 融点 201〜202℃、白色粉末状(ジメチルホルム
アミドより再結晶)。
【0476】(80)7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−
エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 融点 164〜165℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0477】(81)3S(−)−10−(4−メチル−1
−ピペラジニル)−9−フルオロ−3,8−ジメチル−
7−オキソ−7H−ピリド〔1,2,3−de〕〔1,
4〕ベンゾキサジン−6−カルボン酸 融点 235〜236.5℃(分解)、無色プリズム状
晶(エタノールより再結晶)〔α〕D 25=−125.9
゜(C=0.21、クロロホルム)。
【0478】(82)7−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フル
オロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸 融点 226〜228℃、淡黄色結晶(エタノールより
再結晶)。
【0479】(83)7−(1−ピペラジニル)−1−
(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸・塩酸塩 融点 229〜232℃、白色結晶(エタノール−水よ
り再結晶)。
【0480】(84)7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フル
オロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸・塩酸塩 融点 291〜294℃、白色結晶(エタノール−水よ
り再結晶)。
【0481】参考例5 7−(3−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−メチル
−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フル
オロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸(トランス体)120mgのエタ
ノール4ml及び10%塩酸4mlの混合物を30分加
熱還流する。濃縮後、得られた残渣をメタノール−酢酸
エチルより再結晶して7−(3−アミノ−4−メチル−
1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオ
ロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ
ン−3−カルボン酸・塩酸塩(トランス体)60mgを
得る。
【0482】白色粉末状、融点 272〜275℃。
【0483】適当な出発原料を用い、参考例5と同様に
して下記の化合物を得る。
【0484】(1) 7−(3−アミノ−4−メチル−1−
ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸・塩酸塩(シス体) 融点 280〜284℃(分解)、淡黄色粉末状(エタ
ノールより再結晶)。
【0485】(2) 7−(3−エチルアミノメチル−1−
ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸・塩酸塩 融点 236〜239℃、淡黄色粉末状(エタノールよ
り再結晶)。
【0486】(3) 7−(3−メチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メ
チル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボン酸 融点 194〜197℃、白色粉末状(ジメチルホルム
アミドより再結晶)。
【0487】(4) 7−(3−メチルアミノ−1−ピロリ
ジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸・1塩酸塩 融点 215〜219℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0488】(5) 7−(3−エチルアミノメチル−1−
ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフル
オロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸・1塩酸塩 融点 221〜223℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0489】(6) 7−(3−アミノメチル−1−ピロリ
ジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸。
【0490】(7) 7−(3−アミノ−4−メチル−1−
ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフル
オロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸・1塩酸塩(シス体) 融点 209〜213℃、淡黄色粉末状(エタノールよ
り再結晶)。
【0491】(8) 7−(3−アミノ−4−メチル−1−
ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフル
オロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸・1塩酸塩(トランス体) 融点 214〜216℃、淡黄色粉末状(エタノールよ
り再結晶)。
【0492】(9) 7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−(4−フルオロフェニル)−6−フルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸・塩酸塩 融点 292〜295℃(分解)、淡黄白色結晶(メタ
ノール−水より再結晶)。
【0493】(10)7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−エチル−6−フルオロ−5−メチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸・塩
酸塩 融点 275〜281℃(分解)、微黄色結晶(エタノ
ールより再結晶)。
【0494】(11)7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−
エチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 融点 164〜165℃、白色粉末状(エタノールより
再結晶)。
【0495】参考例6 7−(1−ピペラジニル)−1−シクロプロピル−6−
フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸40mgを5%水酸化ナトリ
ウム2mlに溶解し、無水酢酸0.1mlを室温にて加
える。希塩酸にて酸性とした後、ジクロロメタンにて抽
出し、硫酸マグネシウムにて乾燥する。濃縮後、残渣を
エタノールより再結晶して7−(4−アセチル−1−ピ
ペラジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5
−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸29mgを得る。
【0496】白色粉末状、融点 261〜263℃。
【0497】適当な出発原料を用い、上記参考例6と同
様にして7−(4−アセチル−1−ピペラジニル)−1
−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸を得る。
【0498】参考例7 7−(4−ベンジル−1−ピペラジニル)−1−シクロ
プロピル−6−フルオロ−5,8−ジメチル−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸150
mgのエタノール20ml溶液に10%Pd−C 50
mgを加え、70℃、常圧にて接触還元する。10%P
d−Cを濾去後、濾液を濃縮する。ジメチルホルムアミ
ドより再結晶して7−(1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−5,8−ジメチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸64
mgを得る。
【0499】融点 185〜187℃、淡黄色針状。
【0500】適当な出発原料を用い、上記参考例7と同
様にして7−(3−メチル−1−ピペラジニル)−1−
シクロプロピル−6−フルオロ−5,8−ジメチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸を得る。
【0501】参考例8 参考例1と同様にして、中間体として{N−シクロプロ
ピル−N−〔3−(3−エトキシカルボニルアミノ−1
−ピロリジニル)−4−フルオロ−2,5−ジメチル−
6−ニトロフェニル〕アミノメチレン}マロン酸ジエチ
ルを経て、7−(3−エトキシカルボニルアミノ−1−
ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−
5,8−ジメチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸エチルを得る。
【0502】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 0.7〜0.9(2H,m)、1.0〜1.2(2H,
m)、1.39(3H,t,J=7.1Hz)、1.4
0(3H,t,J=7.1Hz)、2.1〜2.4(2
H,m)、2.50(3H,s)、2.75(3H,
d,J=3Hz)、3.4〜3.7(4H,m)、3.
8〜4.0(1H,m)、4.1〜4.5(5H,
m)、5.3〜5.5(1H,m)、8.54(1H,
s)。
【0503】参考例9 参考例1と同様にして、中間体として{N−シクロプロ
ピル−N−〔3−(4−ベンジル−1−ピペラジニル)
−4−フルオロ−2,5−ジメチル−6−ニトロフェニ
ル〕アミノメチレン}マロン酸ジエチルを経て、7−
(4−ベンジル−1−ピペラジニル)−1−シクロプロ
ピル−6−フルオロ−5,8−ジメチル−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エチルを得
る。
【0504】1H−NMR(CDCl3 )δppm: 0.6〜0.8(2H,m)、1.0〜1.2(2H,
m)、1.39(3H,t,J=7.1Hz)、2.5
8(3H,s)、2.4〜2.7(4H,br)、2.
74(3H,d,J=3.0Hz)、3.1〜3.4
(4H,br)、3.60(2H,s)、3.8〜4.
0(1H,m)、4.38(2H,q,J=7.1H
z)、7.3〜7.4(5H,m)、8.53(1H,
s)。
【0505】参考例10 参考例1と同様にして、中間体として{N−シクロプロ
ピル−N−〔3−(4−ベンジル−3−メチル−1−ピ
ペラジニル)−4−フルオロ−2,5−ジメチル−6−
ニトロフェニル〕アミノメチレン}マロン酸ジエチルを
経て、7−(4−ベンジル−3−メチル−1−ピペラジ
ニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5,8−
ジメチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸エチルを得る。
【0506】融点 128〜129℃、淡黄色粉末状。
【0507】参考例11 7−(3−エトキシカルボニルアミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5,8−ジ
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸エチルエステル130mgに5%水酸化カリ
ウム水溶液3.2mlを加え、4時間加熱還流する。冷
却後酢酸を加え、酸性とし、次いで炭酸カリウムで弱ア
ルカリ性とする。ジクロロメタンにて抽出、乾燥後、溶
媒を減圧留去する。得られた残渣にジエチルエーテルを
加え、析出晶を濾取して、7−(3−アミノ−1−ピロ
リジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5,
8−ジメチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸30mgを得る。
【0508】融点 96〜98℃、淡黄色針状。
【0509】参考例12 参考例1と同様にして、中間体として{N−シクロプロ
ピル−N−〔3−(4−メチル−1−ピペラジニル)−
4−フルオロ−2−メチル−5−クロロ−6−ニトロフ
ェニル〕アミノメチレン}マロン酸ジエチルを経て、7
−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−シクロプロ
ピル−6−フルオロ−5−クロロ−8−メチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エチ
ルを得る。
【0510】融点 175〜177℃、黄色結晶。
【0511】参考例13 1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−ブロモ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸0.58gのN−メチル−2−ピロリドン5
ml溶液に、4−オキソピペリジン0.64gを加え、
90℃にて20分間加熱する。減圧下に溶媒を留去し、
得られる残渣にエタノールを加えて結晶を濾取し、1−
シクロプロピル−6−フルオロ−7−(4−オキソ−1
−ピペリジニル)−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸230mgを得る。
【0512】元素分析値(C19192 4 Fとして)
【0513】〔抗菌試験〕下記に示す供試化合物につい
ての種々の菌に対する抗菌作用を調べるため、寒天希釈
平板法により最少増殖阻止濃度を求めた〔Chemotherap
y,22,1126〜1128(1974)参照〕。得ら
れた結果を下記表1〜表3に示す。尚、各種菌は、1×
106 菌数/ml(O.D.660mμ,0.07〜
0.16を100倍に希釈)に調製した。
【0514】〈供試化合物〉1.7−(4−メチル−1
−ピペラジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ
−5,8−ジメチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸 2.7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 3.7−(1−ピペラジニル)−1−シクロプロピル−
6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸 4.7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 5.7−(3−メチル−1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 6.7−(3−アミノメチル−1−ピロリジニル)−1
−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸・塩
酸塩 7.7−(3−アミノ−4−メチル−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチル
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸・塩酸塩(トランス体) 8.7−モルホリノ−1−シクロプロピル−6−フルオ
ロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ
ン−3−カルボン酸 9.7−(3−エチルアミノメチル−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチル
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸・塩酸塩 10.7−(1,4−ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノナ
ン−4−イル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−
5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸。
【0515】11.7−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジ
ニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチ
ル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸 12.7−(4−フルオロ−1−ピペリジニル)−1−シ
クロプロピル−6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 13.7−(3−アミノ−4−メチル−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチル
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸・塩酸塩(シス体) 14.7−(4−アセチル−1−ピペラジニル)−1−シ
クロプロピル−6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 15.7−(3−メチルアミノ−1−ピロリジニル)−1
−シクロプロピル−6−フルオロ−5−メチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 16. 7−(1−ピペラジニル)−1−シクロプロピル−
6−フルオロ−5,8−ジメチル−1,4−ジヒドロ−
4−オキソキノリン−3−カルボン酸 17. 7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−5,8−ジメチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 18.7−(3−メチル−1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−5,8−ジメチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 19.7−(1−ピペラジニル)−1−シクロプロピル−
6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−
4−オキソキノリン−3−カルボン酸 20.7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸。
【0516】21.7−(3−メチル−1−ピペラジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 22.7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−1−シク
ロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 23.7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−5−クロロ−6−フルオロ−8−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸 24.7−(1,4−ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノナ
ン−4−イル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフル
オロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸 25.7−モルホリノ−1−シクロプロピル−6,8−ジ
フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸 26.7−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−1−
シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸 27.7−(4−フルオロ−1−ピペリジニル)−1−シ
クロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 28.7−(3−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−メ
チル−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,
8−ジフルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−
オキソキノリン−3−カルボン酸(トランス体) 29.7−(3−メチルアミノ−1−ピロリジニル)−1
−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸・1塩酸塩 30.7−(3−エチルアミノメチル−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸・1塩酸塩。
【0517】31.7−(3−アミノ−4−メチル−1−
ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフル
オロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸・1塩酸塩(トランス体) 32.7−(3−アミノ−4−メチル−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸・1塩酸塩(シス体) 33.7−(4−アセチル−1−ピペラジニル)−1−シ
クロプロピル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 34.7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−8−クロロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸 35.7−(1−ピペラジニル)−1−シクロプロピル−
6−フルオロ−8−クロロ−5−メチル−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 36.7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−8−クロロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸 37.7−(1−ピペラジニル)−1−(2,4−ジフル
オロフェニル)−6,8−ジフルオロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸 38.7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−
(2,4−ジフルオロフェニル)−6,8−ジフルオロ
−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸 39.7−(1−ピペラジニル)−1−(4−ヒドロキシ
フェニル)−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 40.7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−(4
−ヒドロキシフェニル)−6,8−ジフルオロ−5−メ
チル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボン酸。
【0518】41.7−(1−ピペラジニル)−1−エチ
ル−6,8−ジフルオロ−5−メチル−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 42.7−(1−ピペラジニル)−1−(4−フルオロフ
ェニル)−6−フルオロ−5−メチル−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 43.7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−1−(4
−フルオロフェニル)−6−フルオロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸・塩酸塩 44.7−(1−ピペラジニル)−1−ビニル−6,8−
ジフルオロ−5−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸 45.7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−(4
−フルオロフェニル)−6−フルオロ−5−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸 46.3S(−)−10−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−9−フルオロ−3,8−ジメチル−7−オキソ−
7H−ピリド〔1,2,3−de〕〔1,4〕ベンゾキ
サジン−6−カルボン酸 47.7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−
(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 48.7−(1−ピペラジニル)−1−(2,4−ジフル
オロフェニル)−6−フルオロ−5−メチル−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸・塩酸
塩 49.7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−1−
(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−5−
メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸・塩酸塩。
【0519】〈菌株名〉 A:S.aureus FDA 209P B:P.aeruginosa E−2
【0520】
【表1】
【0521】製剤例1 7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−シクロプロピル−6− フルオロ−5,8−ジメチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ キノリン−3−カルボン酸 200mg ブドウ糖 250mg注射用蒸留水 適 量 全 量 5ml 注射用蒸留水に7−(4−メチル−1−ピペラジニル)
−1−シクロプロピル−6−フルオロ−5,8−ジメチ
ル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸及びブドウ糖を溶解させた後、5mlのアルプル
に注入し、窒素置換後121℃で15分間加圧滅菌を行
なって上記組成の注射剤を得る。
【0522】製剤例2 7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−シクロプロピル−6− フルオロ−5,8−ジメチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ キノリン−3−カルボン酸 100g アビセル(商標名、旭化成(株)製) 40g コンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g TC−5(商標名、信越化学工業(株)製、 ヒドロキシプロピルメチルセルロース) 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ヒマシ油 40gエタノール 40g 7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−シクロプ
ロピル−6−フルオロ−5,8−ジメチル−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸、アビセ
ル、コンスターチ及びステアリン酸マグネシウムを取
り、混合研磨後糖衣R10mmのキネで打錠する。得られ
た錠剤をTC−5、ポリエチレングリコール−600
0、ヒマシ油及びエタノールからなるフィルムコーティ
ング剤で被覆を行ない、上記組成のフィルムコーティン
グ錠を製造する。
【0523】製剤例3 7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−シクロプロピル−6− フルオロ−5,8−ジメチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ キノリン−3−カルボン酸 2g 精製ラノリン 5g サラシミツロウ 5g白色ワセリン 88g 全 量 100g サラシミツロウを加温して液状となし、次いで7−(4
−メチル−1−ピペラジニル)−1−シクロプロピル−
6−フルオロ−5,8−ジメチル−1,4−ジヒドロ−
4−オキソキノリン−3−カルボン酸、精製ラノリン及
び白色ワセリンを加え、液状となるまで加温後、固化し
始めるまで攪拌して、上記組成の軟膏剤を得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 251/16 C07C 251/16 323/29 323/29 // C07D 215/56 C07D 215/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R3 は水素原子を示す。Xはハロゲン原子を示
    す。R2'、R4 、D及びEは下記の(a)〜(e)群の
    いずれかを示すものとする。 (a):R2'はハロゲン原子又は置換基として低級アル
    キル基を1〜3個有することのある1−ピペラジニル
    基、R4 は低級アルキル基、Dは基−COR102 、Eは
    ハロゲン原子をそれぞれ示す。ここでR102 は−CH
    (R5 )(COOR6)、−C(COOR6 )=CH−
    7 又は−C(COOR6 )=NHR1 を示す。R5
    基−COR10(R10は低級アルキル基)又は基−COO
    11(R11は低級アルキル基)を示す。R6 は低級アル
    キル基を示す。R7 は基−NR1213(R12及びR13
    低級アルキル基)又は低級アルコキシ基を示す。R1
    置換基として低級アルキル基及びハロゲン原子なる群よ
    り選ばれた基を1〜3個有することのあるシクロプロピ
    ル基を示す。 (b):R2'はハロゲン原子又は置換基として低級アル
    キル基を1〜3個有することのある1−ピペラジニル
    基、R4 は低級アルキル基、Dはニトロ基、EはR103
    又はアミノ基をそれぞれ示す。ここでR103 は−NHR
    1 、−N(R1 )CH=C(COOR252 又は 【化2】 を示す。R1 は置換基として低級アルキル基及びハロゲ
    ン原子なる群より選ばれた基を1〜3個有することのあ
    るシクロプロピル基を示す。R25、R27及びR28はそれ
    ぞれ低級アルキル基を示す。 (c):R2'はハロゲン原子、R4 は低級アルキル基、
    Dはカルボキシル基、Eはハロゲン原子をそれぞれ示
    す。 (d):R2'はハロゲン原子又は置換基として低級アル
    キル基を1〜3個有することのある1−ピペラジニル
    基、R4 は−CH2 20、Dは水素原子又はニトロ基、
    Eはハロゲン原子をそれぞれ示す。ここでR20は水素原
    子又は低級アルキル基を示す。 (e):R2'はハロゲン原子又は置換基として低級アル
    キル基を1〜3個有することのある1−ピペラジニル
    基、R4 は−CH2 20又は−CH(R20)SR21、D
    はアミノ基、Eはハロゲン原子をそれぞれ示す。ここで
    20は水素原子又は低級アルキル基を示し、R21は低級
    アルキル基を示す。〕で表わされるベンゼン誘導体。
JP6238865A 1994-10-03 1994-10-03 ベンゼン誘導体 Expired - Lifetime JP2523092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6238865A JP2523092B2 (ja) 1994-10-03 1994-10-03 ベンゼン誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6238865A JP2523092B2 (ja) 1994-10-03 1994-10-03 ベンゼン誘導体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2217385A Division JPH0747575B2 (ja) 1988-04-13 1990-08-17 ベンゼン誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07165636A JPH07165636A (ja) 1995-06-27
JP2523092B2 true JP2523092B2 (ja) 1996-08-07

Family

ID=17036413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6238865A Expired - Lifetime JP2523092B2 (ja) 1994-10-03 1994-10-03 ベンゼン誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2523092B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07165636A (ja) 1995-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2654537B2 (ja) ベンゾヘテロ環化合物
US4855292A (en) 1-cyclopropyl-6-fluoro-8-alkyl-1,4-dihydro-4-oxo-quinoline-3-carboxylic acid derivatives
JP2815119B2 (ja) 抗菌剤
KR940007308B1 (ko) 8-알콕시퀴놀론카복실산 유도체의 제조방법
KR930005002B1 (ko) 피리돈카복실산 유도체의 제조방법
US5475008A (en) Quinolone derivatives
PT93413A (pt) Processo para a preparacao de derivados naftiridinicos 7-substituidos e de composicoes farmaceuticas que os contem
US5290934A (en) Benzoheterocyclic compounds
JPH01160985A (ja) ベンゾヘテロ環化合物
JPH01193275A (ja) ベンゾヘテロ環化合物
JP2523092B2 (ja) ベンゼン誘導体
JPH0753715B2 (ja) ベンゾヘテロ環化合物
RU2120940C1 (ru) Производные хинолин- или нафтиридинкарбоновой кислоты и способы их получения
KR950005201B1 (ko) 8-알콕시퀴놀론카복실산 유도체
JPH0747575B2 (ja) ベンゼン誘導体
JPH03115264A (ja) 抗菌剤
KR970000950B1 (ko) 벤조헤테로사이클릭화합물의 제조방법
JPH0348682A (ja) ピリドンカルボン酸化合物
WO1991001308A1 (fr) Derives de l'acide quinolonecarboxylique
KR950005200B1 (ko) 퀴놀론카복실산 유도체
JPH0680640A (ja) 選択毒性に優れた8−アルコキシキノロンカルボン酸およびその塩並びにその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term