JP2523037B2 - 排ガス中の有害物質除去方法 - Google Patents

排ガス中の有害物質除去方法

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JP2523037B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ごみ焼却炉を始めとする各種の火炉から
出る排ガス中の有害物質の除去方法に関し、さらに詳し
くは、排ガス中の有害成分とりわけポリクロロジベンゾ
フラン(以下「PCDFS」と略記する)およびポリクロロ
ジベンゾジオキシン(以下「PCDDS」と略記する)の生
成を抑制すると共に、窒素酸化物を還元無害化する方法
に関する。
[従来技術および発明の課題] ごみ焼却炉の排ガス中には、300℃前後の温度域でク
ロルベンゼン化合物の二量化によって生成したPCDFS
よびPCDDSが含まれている。PCDFSおよびPCDDSの生成を
抑制するには、アンモニア、アンモニウム塩またはアミ
ン化合物より成るアミン系薬剤の使用が有効であること
が報告されている(第9回ダイオキシン国際シンポジウ
ム、カナダ、1989,9,16〜9,3、講演No.FRM06,FRM13)。
また、上記アミン系薬剤は窒素参酸化物の選択的接触還
元用還元剤として作用することも知られている(特願平
1-22133号明細書参照)。
上記アミン系薬剤の注入量は、経済的観点から必要最
少限の量であるが、その内の一部は未反応のまま排ガス
と共に系外へ排出されることは免がれない。また、上記
抑制効果を高めるためにアミン系薬剤の注入量を過剰に
すると、アミン系薬剤の系外排出量が増し、これが新た
に環境問題を引き起こす恐れがある。そのため、ごみ焼
却炉の排ガス中に上記アミン系薬剤を注入してPCDFS
よびPCDDSの生成を抑制する技術を実用化するには、こ
の薬剤注入工程の後流に未反応のアミン系薬剤を無害化
する工程を並設することを考慮しなければならない。
この発明は、上記の如き実情に鑑み、クロルベンゼン
化合物の二量化によるPCDFSおよびPCDDSの生成を効果的
に抑制することができる上に、その後流で別の有害物質
である窒素酸化物を無害化すると共に未反応のアミン系
薬剤をも無害化することができる、排ガス中の有害物質
除去方法を提供することを目的とする。
[課題の解決手段] この発明による排ガス中の有害物質除去方法は、上記
目的の達成のために、300℃以上の排ガスに、アンモニ
ア、アンモニウム塩および/またはアミン化合物より成
るアミン系薬剤を注入して、クロルベンゼン化合物の二
量化によるポリクロロジベンゾフランPCDFSおよびポリ
クロロジベンゾジオキシンPCDDSの生成を抑制し、アミ
ン系薬剤の注入工程の後流で上記アミン系薬剤の未反応
分による窒素酸化物の選択的接触還元を行なうことを特
徴とするものである。
アミン系薬剤の例としては、アンモニアを始め、炭酸
アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、蟻酸アンモニウ
ム、酢酸アンモニウム、尿素、NH2CH2OH、NH2C2H4OHな
どが挙げられる。アミン系薬剤の注入形態は、ガス状で
も水溶液状でもよい。水溶液状の薬剤は排ガス中に噴霧
される。アミン系薬剤の注入量は、好ましくは窒素酸化
物の還元無害化に必要な量である。
アミン系薬剤を排ガスに注入するときのガス温度は、
300℃以上である。その理由は、300℃前後の温度域でク
ロルベンゼン化合物の二量化によってポリクロロジベン
ゾフランPCDFSおよびポリクロロジベンゾジオキシン
(ポリクロロジベンゾジオキサン)PCDDSが生成するか
らである。
窒素酸化物の選択的接触還元触媒としては、担体担持
型、非担持型、ラネー型など公知の脱硝触媒が使用でき
るが、とりわけアナターゼ型のチタニアに重金属酸化
物、貴金属、好ましくはV2O5のような活性金属を担持さ
せたものが優れた脱硝性能を示す。
アミン系薬剤の注入工程と窒素酸化物の選択的接触還
元工程の間には、好ましくは除塵工程が設けられる。
[作用] この発明による排ガス中の有害物質除去方法では、ま
ず300℃以上の排ガスにアミン系薬剤が注入されるの
で、同薬剤が排ガス中のクロルベンゼン化合物と反応し
てこれを安定化させる。その結果、クロルベンゼン化合
物の二量化によるPCDFSおよびPCDDSの生成が効果的に抑
制される。また、アミン系薬剤の未反応分は後流の窒素
酸化物の選択的接触還元用の還元剤として作用する。し
たがって、排ガスに注入されたアミン系薬剤は全量消費
され、系外へ排出されることがない。
[実施例] つぎに、図示の実施例によりこの発明を具体的に説明
する。
添付の図面において、ごみ焼却排ガスの煙道におい
て、300℃以上の排ガスにアミン系薬剤としてガス状の
アンモニアを注入した。
ついで、アミン系薬剤の注入工程の後流でこの排ガス
を除塵処理した。
さらに、除塵工程の後流で、アナターゼ型のチタニア
にV2O5を担持させた脱硝触媒の存在下に、アミン系薬剤
の未反応分によって排ガス中の窒素酸化物の選択的接触
還元を行なった。
かくして、排ガスへのアミン系薬剤の注入によって、
クロルベンゼン化合物の二量化によるPCDFSおよびPCDDS
の生成を効果的に抑制すると共に、その後流で窒素酸化
物を無害化し、排ガスに注入されたアミン系薬剤を全量
消費させ、系外へ排出するのを防止した。
[発明の効果] この発明の排ガス中の有害物質除去方法によれば、ま
ず300℃以上の排ガスにアミン系薬剤を注入するので、
同薬剤が排ガス中のクロルベンゼン化合物と反応してこ
れを安定化させる。その結果、クロルベンゼン化合物の
二量化によるPCDFSおよびPCDDSの生成を効果的に抑制す
ることができる。また、アミン系薬剤の未反応分は後流
の窒素酸化物の選択的接触還元用の還元剤として作用す
る。さらに選択的接触還元触媒は焼却灰(ダスト)によ
りコーティングされ、その灰によりダイオキシンを生成
することもあるので、排ガス中のダストを除去してから
選択的接触還元を行う方が触媒の損耗ばかりでなく、ダ
イオキシンの生成も防止できる。
したがって、排ガスへのアミン系薬剤の注入によっ
て、PCDFSおよびPCDDSの生成を効果的に抑制することが
できると共に、その後流における排ガスの除塵工程によ
ってダイオキシンの生成を防止し、さらにその後流で窒
素酸化物を無害化し、注入したアミン系薬剤を全量消費
させ、系外へ排出するのを完全に防止することができ
る。
また、PCDFSおよびPCDDSの生成抑制用のアミン系薬剤
の過剰分は、後流の窒素酸化物の選択的接触還元用の還
元剤として消費されるので、アミン系薬剤の注入を過剰
に行なって上記抑制効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例を示すフローシートである。
フロントページの続き (72)発明者 濱 利雄 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目6番14号 日立造船株式会社内 (72)発明者 太田 完志 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目6番14号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−280816(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】300℃以上の排ガスに、アンモニア、アン
    モニウム塩および/またはアミン化合物より成るアミン
    系薬剤を注入して、クロルベンゼン化合物の二量化によ
    るポリクロロジベンゾフランおよびポリクロロジベンゾ
    ジオキシンの生成を抑制し、アミン系薬剤の注入工程の
    後流で排ガスを除塵処理し、さらに除塵工程の後流で上
    記アミン系薬剤の未反応による窒素酸化物の選択的接触
    還元を行なうことを特徴とする、排ガス中の有害物質除
    去方法。
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DE3908740A1 (de) * 1989-03-17 1990-11-29 Didier Werke Ag Verfahren zur entfernung oder verminderung von halogenierten aromaten aus abgasen von verbrennungsanlagen fuer muell oder sondermuell

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