JP2522990B2 - 瓦素地のマイクロ波乾燥方法 - Google Patents
瓦素地のマイクロ波乾燥方法Info
- Publication number
- JP2522990B2 JP2522990B2 JP63166192A JP16619288A JP2522990B2 JP 2522990 B2 JP2522990 B2 JP 2522990B2 JP 63166192 A JP63166192 A JP 63166192A JP 16619288 A JP16619288 A JP 16619288A JP 2522990 B2 JP2522990 B2 JP 2522990B2
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- Japan
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- drying
- microwave
- tile
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 産業上の利用分野 本発明はマイクロ波乾燥において、瓦素地の乾燥を均
一にせしめると共に、歩留りを向上せしめる瓦素地のマ
イクロ波乾燥方法に関するものである。
一にせしめると共に、歩留りを向上せしめる瓦素地のマ
イクロ波乾燥方法に関するものである。
従来の技術 従来、瓦素地の乾燥に際しては、一般的に熱風乾燥が
行われているも、かかる乾燥方法にあっては乾燥炉内に
て熱風を送風して該熱風を瓦素地に接触することによっ
て、乾燥が行われているも、かかる方法にあっては瓦素
地に接触する熱風の熱エネルギーにて乾燥を行うため、
熱交換率が低い欠点も有しており、そして近年において
熱交換率の高いマイクロ波を使用して瓦素地を乾燥せし
める方法が見受けられるも、然しながら瓦素地にマイク
ロ波が均一に照射されることにより、瓦素地の周辺から
急速に乾燥されるため、含有水分のバランスのくずれが
原因する収縮率のアンバランスにて瓦素地に歪み、ひび
割れ等のいわゆる乾燥切れが発生し易く、歩留りが非常
に悪く、従ってマイクロ波を使用した瓦素地の乾燥は一
般的でないのが現状となっている。
行われているも、かかる乾燥方法にあっては乾燥炉内に
て熱風を送風して該熱風を瓦素地に接触することによっ
て、乾燥が行われているも、かかる方法にあっては瓦素
地に接触する熱風の熱エネルギーにて乾燥を行うため、
熱交換率が低い欠点も有しており、そして近年において
熱交換率の高いマイクロ波を使用して瓦素地を乾燥せし
める方法が見受けられるも、然しながら瓦素地にマイク
ロ波が均一に照射されることにより、瓦素地の周辺から
急速に乾燥されるため、含有水分のバランスのくずれが
原因する収縮率のアンバランスにて瓦素地に歪み、ひび
割れ等のいわゆる乾燥切れが発生し易く、歩留りが非常
に悪く、従ってマイクロ波を使用した瓦素地の乾燥は一
般的でないのが現状となっている。
発明が解説しようとする課題 本発明は瓦素地の周辺部にマイクロ波を照射せしめな
いことにより、周辺部からの急速なる乾燥を抑止せしめ
て収縮率のアンバランスを無くしめることにより、均一
なる乾燥を可能にせしめて乾燥時に発生する乾燥切れを
防止して歩留りを向上せしめる瓦素地のマイクロ波乾燥
方法を提供せんとするものである。
いことにより、周辺部からの急速なる乾燥を抑止せしめ
て収縮率のアンバランスを無くしめることにより、均一
なる乾燥を可能にせしめて乾燥時に発生する乾燥切れを
防止して歩留りを向上せしめる瓦素地のマイクロ波乾燥
方法を提供せんとするものである。
課題を解決するための手段 本発明はかかる点に鑑み、マイクロ波乾燥において、
瓦素地の周辺部をマイクロ波反射性材質からなる遮蔽体
にて囲繞せしめてマイクロ波を周辺部以外に照射せしめ
る瓦素地のマイクロ波乾燥方法を提供して上記欠点を解
消せんとしたものである。
瓦素地の周辺部をマイクロ波反射性材質からなる遮蔽体
にて囲繞せしめてマイクロ波を周辺部以外に照射せしめ
る瓦素地のマイクロ波乾燥方法を提供して上記欠点を解
消せんとしたものである。
作 用 本発明にあっては、瓦素地の周辺部をマイクロ波反射
性材質からなる遮蔽体にて囲繞せしめ、マイクロ波を照
射せしめることにより遮蔽体にてマイクロ波が反射され
るため、瓦素地の周辺部にはマイクロ波が照射されず、
周辺部以外にマイクロ波を照射せしめるのである。
性材質からなる遮蔽体にて囲繞せしめ、マイクロ波を照
射せしめることにより遮蔽体にてマイクロ波が反射され
るため、瓦素地の周辺部にはマイクロ波が照射されず、
周辺部以外にマイクロ波を照射せしめるのである。
実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明すると、 1は本発明に使用するマイクロ波反射性材質のステン
レス、アルミ等からなる遮蔽体であり、該遮蔽体1は瓦
素地Wの周辺部2、2a…を囲繞せしめる様に、箱状に形
成せしめて上面3及び下面4の中央部に瓦素地Wの大き
さに対応せしめて開口部5、5aを穿設せしめると共に、
前後方向に瓦素地Wの出し入れ可能成らしめる開口部
6、6aを設けしめている。
レス、アルミ等からなる遮蔽体であり、該遮蔽体1は瓦
素地Wの周辺部2、2a…を囲繞せしめる様に、箱状に形
成せしめて上面3及び下面4の中央部に瓦素地Wの大き
さに対応せしめて開口部5、5aを穿設せしめると共に、
前後方向に瓦素地Wの出し入れ可能成らしめる開口部
6、6aを設けしめている。
そして、遮蔽体1の支持具7、7a上に瓦素地Wを収容
せしめ、マイクロ波を照射せしめる乾燥炉(図示せず)
内に配置せしめてマイクロ波を上下方向から照射せしめ
ることにより、遮蔽体1によって囲繞されている瓦素地
Wの周辺部2、2a…は遮蔽体1にてマイクロ波が反射さ
れて照射されず、周辺部2、2a…以外にマイクロ波を照
射せしめて乾燥せしめるのである。
せしめ、マイクロ波を照射せしめる乾燥炉(図示せず)
内に配置せしめてマイクロ波を上下方向から照射せしめ
ることにより、遮蔽体1によって囲繞されている瓦素地
Wの周辺部2、2a…は遮蔽体1にてマイクロ波が反射さ
れて照射されず、周辺部2、2a…以外にマイクロ波を照
射せしめて乾燥せしめるのである。
次に、第3図に示す様に遮蔽体1を乾燥炉(図示せ
ず)の全長に渉って瓦素地Wの周辺部2、2a…である両
側辺を囲繞せしめる様に断面コ字状の遮蔽体1、1aを形
成せしめて該遮蔽体1、1a内の支持具7、7a上に瓦素地
Wを載置せしめた状態にて連続的に搬送せしめる行程に
てマイクロ波を上下方向から照射せしめることにより、
連続乾燥が可能となるのである。
ず)の全長に渉って瓦素地Wの周辺部2、2a…である両
側辺を囲繞せしめる様に断面コ字状の遮蔽体1、1aを形
成せしめて該遮蔽体1、1a内の支持具7、7a上に瓦素地
Wを載置せしめた状態にて連続的に搬送せしめる行程に
てマイクロ波を上下方向から照射せしめることにより、
連続乾燥が可能となるのである。
又、上記乾燥炉内の雰囲気としては大気圧より気圧を
下げた減圧及び真空雰囲気にすることにより、より速く
乾燥を行うことが可能なる。
下げた減圧及び真空雰囲気にすることにより、より速く
乾燥を行うことが可能なる。
又、マイクロ波により半乾き、即ち平均含水率まで達
することにて瓦素地Wの主要な乾燥収縮の終了状態と成
さしめ、かかる状態にあってはその後の乾燥条件に左右
されず乾燥不具合の発生がないため、しかる後既存の熱
風乾燥装置と組み合わせることも可能である。
することにて瓦素地Wの主要な乾燥収縮の終了状態と成
さしめ、かかる状態にあってはその後の乾燥条件に左右
されず乾燥不具合の発生がないため、しかる後既存の熱
風乾燥装置と組み合わせることも可能である。
尚、遮蔽体1、1aの形状としては、本実施例に限定さ
れず、要するに瓦素地Wの周辺部に対してマイクロ波を
照射せしめない様にすれば良く、何ら形状には限定され
ない。
れず、要するに瓦素地Wの周辺部に対してマイクロ波を
照射せしめない様にすれば良く、何ら形状には限定され
ない。
要するに本発明は、マイクロ波乾燥において、瓦素地
Wの周辺部2、2a…をマイクロ波反射性材質からなる遮
蔽体1、1aにて囲繞せしめてマイクロ波を周辺部2、2a
…以外に照射せしめるので、従来の瓦素地全面にマイク
ロ波を照射せしめて乾燥せしめる方法に比し、肉厚状の
瓦素地W周辺部2、2a…の乾燥を遅くせしめることによ
り、周辺部2、2a…以外の内部から表面或いは周辺部
2、2a…へ向かう水分の拡散移動を容易にするため、水
分移動に伴う収縮率のアンバランスを無くしめることに
て、均一なる乾燥を可能にせしめて乾燥字に発生する乾
燥切れを防止して歩留りを向上することが出来るのであ
る。
Wの周辺部2、2a…をマイクロ波反射性材質からなる遮
蔽体1、1aにて囲繞せしめてマイクロ波を周辺部2、2a
…以外に照射せしめるので、従来の瓦素地全面にマイク
ロ波を照射せしめて乾燥せしめる方法に比し、肉厚状の
瓦素地W周辺部2、2a…の乾燥を遅くせしめることによ
り、周辺部2、2a…以外の内部から表面或いは周辺部
2、2a…へ向かう水分の拡散移動を容易にするため、水
分移動に伴う収縮率のアンバランスを無くしめることに
て、均一なる乾燥を可能にせしめて乾燥字に発生する乾
燥切れを防止して歩留りを向上することが出来るのであ
る。
例えば、プレス成形された含水率18〜20%、重量略1k
gの瓦素地Wの周辺部2、2a…を略5cmの幅にて囲繞せし
める様にマスキングせしめ、瓦素地Wの中央部に対して
平均0.142KW/kgの出力のマイクロ波を照射せしめること
により、略5%の水分を略40分にて欠陥なく蒸発せしめ
ることが出来、半乾きの状態まで乾燥せしめることによ
り、その後の瓦素地Wの取り扱いが極めて容易となり、
完全乾燥までどの様な方法の乾燥であっても瓦素地Wに
亀裂、割れ等の不具合の発生を無くしめることが出来、
従来からの熱風乾燥との組み合わせも可能である等のそ
の実用的効果甚だ大なるものである。
gの瓦素地Wの周辺部2、2a…を略5cmの幅にて囲繞せし
める様にマスキングせしめ、瓦素地Wの中央部に対して
平均0.142KW/kgの出力のマイクロ波を照射せしめること
により、略5%の水分を略40分にて欠陥なく蒸発せしめ
ることが出来、半乾きの状態まで乾燥せしめることによ
り、その後の瓦素地Wの取り扱いが極めて容易となり、
完全乾燥までどの様な方法の乾燥であっても瓦素地Wに
亀裂、割れ等の不具合の発生を無くしめることが出来、
従来からの熱風乾燥との組み合わせも可能である等のそ
の実用的効果甚だ大なるものである。
図は本発明の一実施例を示すものにして、 第1図は瓦素地のマイクロ波乾燥方法に使用する遮蔽体
の斜視図、第2図は同上A−A断面図、第3図は他の実
施例を示す斜視図である。 1、1a……遮蔽体、2、2a……周辺部
の斜視図、第2図は同上A−A断面図、第3図は他の実
施例を示す斜視図である。 1、1a……遮蔽体、2、2a……周辺部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊野 一裕 島根県江津市都野津町1268 株式会社ヨ ーケン内 (72)発明者 兼重 光男 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日本ガイシ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−63561(JP,A) 特開 昭61−63562(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】マイクロ波乾燥において、瓦素地の周辺部
をマイクロ波反射性材質からなる遮蔽体にて囲繞せしめ
てマイクロ波を周辺部以外に照射せしめることを特徴と
する瓦素地のマイクロ波乾燥方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63166192A JP2522990B2 (ja) | 1988-07-04 | 1988-07-04 | 瓦素地のマイクロ波乾燥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63166192A JP2522990B2 (ja) | 1988-07-04 | 1988-07-04 | 瓦素地のマイクロ波乾燥方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0218347A JPH0218347A (ja) | 1990-01-22 |
JP2522990B2 true JP2522990B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=15826795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63166192A Expired - Lifetime JP2522990B2 (ja) | 1988-07-04 | 1988-07-04 | 瓦素地のマイクロ波乾燥方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2522990B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0274554A (ja) * | 1988-09-08 | 1990-03-14 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | マイクロ波による瓦素地乾燥方法 |
JPH0510596A (ja) * | 1991-07-05 | 1993-01-19 | Sharp Corp | 暖房機とその製造方法および製造装置 |
-
1988
- 1988-07-04 JP JP63166192A patent/JP2522990B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0218347A (ja) | 1990-01-22 |
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