JP2521953B2 - 半導体化炭素薄膜の製造方法 - Google Patents

半導体化炭素薄膜の製造方法

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JP2521953B2 JP62118591A JP11859187A JP2521953B2 JP 2521953 B2 JP2521953 B2 JP 2521953B2 JP 62118591 A JP62118591 A JP 62118591A JP 11859187 A JP11859187 A JP 11859187A JP 2521953 B2 JP2521953 B2 JP 2521953B2
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三鈴 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、半導体化炭素薄膜の製造方法に関する。
B.発明の概要 本発明は、基板上に半導体化炭素薄膜を形成する製造
方法において、 半導体化不純物としてのリンを含むガリウムリン(Ga
P)をターゲツトとして用い、炭化水素ガスと水素ガス
との混合ガスをスパッタ用ガスとして用いて反応性スパ
ッタ法を行なうことにより、 毒性の高いガスを使用することなくしかも良好に濃度
コントロールをして製膜できるようにしたものである。
C.従来の技術 近年、プラズマCVD法や反応性スパッタ法によりダン
グリングボンド数が少なく抵抗も高い炭素薄膜が製造さ
れるようになってきている。これに伴い、一般の半導体
と同様に、炭素薄膜を真性半導体膜としてそれに適当な
不純物をドーピングすることで、ワイドギャップ(Eg=
1.5eV以上)の半導体化炭素薄膜を得ることが提案され
ている。
D.発明が解決しようとする問題点 プラズマCVD法でアモルファスシリコンを製造する場
合、ジボラン(B2H6)やホスフィン(PH5)が用いられ
ているが、主原料となるシラン(SiH4)も含めて各々が
毒性の高いガスになる一方、炭素薄膜を製造するには水
素ガスやメタンガス,エタンガス系が多く用いられる。
従って、半導体化炭素薄膜を得るにはこれらガスに加え
てジボランやホスフィンを用いてドーピングすることに
なり、毒性の高いガスを新たに導入することとなって、
安全性の管理及び製造装置からガス漏れをなくすため、
その構成が複雑になる。
また、ガスでドーパントを導入するため、ガス中のド
ーパントの割合と形成されたドーパントの割合とは一般
に同じにならないもので、ドーパントの濃度コントロー
ルを適正に実行できず、ドーピング効率も悪くなるとい
う問題があった。
本発明の目的は、毒性の高いガスを用いることなく、
また膜中ドーパント濃度コントロールを確実にしかも効
率良くできる半導体化炭素薄膜を形成する製造方法を提
供することにある。
E.問題点を解決するための手段 本発明の半導体化炭素薄膜の製造方法は、半導体化不
純物としてのリンを含むガリウムリン(GaP)をターゲ
ットとして用い、炭化水素ガスと水素ガスとの混合ガス
をスパッタ用ガスとして用いることにより反応性スパッ
タ法を実行するようにしたことを特徴とする。
F.作用 上述の方法によれば、スパッタ用ガスとして炭化水素
ガスと水素ガスとの混合ガスを用いるので、スパッタ用
ガスに毒性を有するホスフィン(PH3)を用いる必要が
なく、厳格なガス漏れ対策を不用とし、かつ膜中ドーパ
ントの濃度コントロールを容易とするという作用を奏す
る。
G.実施例 第1図は本発明方法に使用するスパッタリング装置の
要部断面図である。真空容器1は、フランジ付金属製円
筒2と、この両端部がOリング3等をシール手段として
金属製の上蓋4と下蓋5とで気密封止されて構成され
る。この真空容器1には円筒2の上側部に雰囲気ガス導
入管6が設けられ、また下蓋5の中央部に真空ポンプに
直結される排気管7が設けられる。上蓋4には真空容器
1内で接地電位の電子引抜き対向電極8が設けられ、こ
れに対向してターゲット電極9が設けられる。
ターゲット電極9に外部から高周波電流が供給される
ことで該ターゲット電極9が加熱される。ターゲット電
極9は、供給側金属製冷却水管12と排水側金属製冷却水
管13によって、冷却水入口14から冷却水出口15まで冷却
水が通されて冷却される。これら水管12,13はシールド1
6で覆われて円筒2の側部から気密シールドで真空容器
1外に引出される。
こうしたスパッタリング装置において、本発明方法で
は薄膜が形成される堆積基板17,18を、上蓋4の内面及
び円筒2の内周面に夫々絶縁支持された基板ホルダー1
9,20上に取付けるか、また、堆積基板21として対向電極
8に取付ける。22は基板支え部材である。また、熱電対
23は堆積基板17の温度を測定できるよう上蓋4から気密
シールドで引出される。
なお、堆積基板17,18はプラズマによる励起ソースの
スパッタ粒子がトランスポートする領域の外側に設置さ
れる。すなわち、真空容器1内で破線で示すA部が電極
8,9間及びその周辺に発生しているプラズマ状態の領域
であり、B部がプラズマ領域Aに存在するスパッタ粒子
がトランスポートする領域であるとすると、領域Bの外
側になる領域Cに堆積基板17,18が取付けられる。この
領域Cでは領域Aからトランスポートされたスパッタ粒
子が堆積基板17,18上にソフトにデポジッションする。
なお、この領域Cに堆積基板17,18を配置するにおい
て、領域Cにはトランスポートされた粒子中の大部分か
らなる荷電粒子が電界等の影響を受け易いため、実施に
あたっては均一な電位,例えば接地電位近傍とするなど
の配慮がなされる。
ここで、ターゲット電極9には半導体化不純物として
のリンを含むガリウムリン(GaP)を用い、雰囲気ガス
導入管6からはスパッタガスとして水素H2と炭化水素ガ
スの混合ガスを導入し、真空容器内圧力を調整し、反応
性スパッタ法により基板17,18あるいは21上に半導体化
炭素薄膜を形成する。
以下、本発明の製造方法の実施例を詳細に説明する。
第1図中、ターゲット電極9としてガリウムリン(Ga
P)の化合物ターゲットをセットし、堆積基板17,18,21
を夫々セットした後、真空容器1内を1.33×10-5Pa(10
-7Torr)まで減圧し、導入管6から、水素ガス(H2)90
vol.%とメタン(CH4)10vol.%の混合ガスを67Pa(0.5
Torr)となるまで導入する。
次に、真空容器1内の圧力が安定した後、ターゲット
9には高周波(13.56MHz)電力を6.8W/cm2に設定し、5
時間のスパッタリングを行う。
この結果、基板17,18及び21上に形成された炭素薄膜
の特性を下記表に示す。
なお、表中、右欄に示すものは、リン(P)をドーピ
ングしない場合の電気抵抗率と光学バンドギャップを示
す。
第2図は、基板上に形成した薄膜の二次イオン質量分
析法(Secondary Ion Mass Spectroscopy)の結果を示
し、GaP中のGaは検出されなかった。この結果から、本
実施例による製膜中にリン(P)が選択的に取込まれて
いることが確認された。
前記表において、リン(P)をドーピングしたものと
しないものとの比較からバンドギャップを殆ど変えるこ
となく抵抗率が下がっていることは明らかで、リン
(P)がドナーとして炭素薄膜中に取込まれたと考えら
れ、この膜は、N型半導体化炭素薄膜になっている。
第3図は、水素ガス(H2)に添加するメタン(CH4
ガスの濃度を変えた場合の電気抵抗率ρと光学バンドギ
ャップEgoの結果を示している。
この結果から、水素ガス(H2)に添加するメタンガス
(CH4)の濃度は、0.1vol.%〜50vol.%が望ましく、メ
タンガスが0.1vol.%以下ではターゲットのGapに近い薄
膜ができ、また、50vol.%を越えると、Egoが1.5eV以下
と小さくなりすぎて、ワイドギヤップ半導体とは成り得
ず良好な結果を与えられない。
さらに、第4図は、混合ガス(10vol.%CH4+90vol.
%H2)を1.3Paから267Paまで変えた時の電気抵抗率ρと
光学バンドギャップEgoの変化を示すグラフであって、
混合ガスの圧力は1.3Paから267Paが望ましく、1.3Pa未
満では光学バンドギャップEgoが小さくてワイドギャッ
プ半導体にならず、267Paより高いドーピング効果が現
れない。
なお、第2図〜第4図の試料は第1図の基板17に相当
する。
以上、実施例について説明したが、この他に本発明の
要旨を逸脱することなく各種の態様の変更が可能であ
り、例えば、上記実施例にあっては、炭化水素ガスとし
てメタンガス(CH4)を用いたが、他の炭化水素ガスを
用いてもよく、また、水素ガスにヘリウム(He),アル
ゴン(Ar)などの不活性ガスを混合しても全く同様の効
果が得られる。
また、上記実施例に用いたスパッタリング装置もこれ
に限るものではなく、特にスパッタ条件についても変更
が可能である。
H.発明の効果 以上の説明から明らかなように、この発明に係る半導
体化炭素薄膜の製造方法にあっては、半導体化不純物と
してのリン(P)を含むガリウムリン(GaP)をターゲ
ットとして用いたことにより、ホスフィンなどの毒性の
高いガリウムリンを用いることなく安全にリン(P)が
ドーピングされた半導体化炭素薄膜を得ることが出来る
効果がある。
また、膜中のドーパントとしてのリン(P)の濃度コ
ントロールが容易となる効果がある。
さらに、本発明によれば、ターゲット中にリン(P)
が含まれているため、ガス混合法に比して、リン(P)
が微量でドーピング効果を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に用いられたスパッタリング
装置の要部構成図、第2図は、基板上に形成された薄膜
の二次イオン質量分析法による濃度プロファイルを示す
グラフ、第3図は、メタンガス(CH4)濃度による電気
抵抗率ρの変化を示すグラフ、第4図は、電気抵抗率ρ
と光学バンドギヤップEgoのガス圧依存性を示すグラフ
である。 1……真空容器、9……ターゲット電極、17,18,21……
堆積基板。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体化不純物としてのリンを含むガリウ
    ムリン(GaP)をターゲットとして用いると共に、炭化
    水素ガスと水素ガスとの混合ガスをスパッタ用ガスとし
    て用いて、反応性スパッタ法によって炭素薄膜を形成す
    ることを特徴とする半導体化炭素薄膜の製造方法。
  2. 【請求項2】前記反応性スパッタ法を、1.33Pa〜267Pa
    の圧力下で行うようにした特許請求の範囲第1項記載の
    半導体化炭素薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】前記混合ガス中の炭化水素ガスの割合を0.
    1〜50vol.%とした特許請求の範囲第1項又は第2項記
    載の半導体化炭素薄膜の製造方法。
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