JP2521856Y2 - 折り戸 - Google Patents

折り戸

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JP2521856Y2
JP2521856Y2 JP14909089U JP14909089U JP2521856Y2 JP 2521856 Y2 JP2521856 Y2 JP 2521856Y2 JP 14909089 U JP14909089 U JP 14909089U JP 14909089 U JP14909089 U JP 14909089U JP 2521856 Y2 JP2521856 Y2 JP 2521856Y2
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door
guide
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道正 石川
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輸送機工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、例えば住宅の玄関ドア等として使用される
折り戸に関するものである。
従来の技術及び課題 ドアを左右に2分割してこれを蝶番にて連結し、一方
の側端部を回転軸にて固定枠に回動可能に取り付けると
共に、他方の側端付近の上下端部に固定枠のガイドレー
ルに嵌装案内されるガイドローラを設け、上記回転軸を
中心としてドアを開作動させると上記蝶番部で左右2分
割されたドアが折り畳まれた状態で開となる折り戸は従
来より一般に用いられている。
このような折り戸は、平面開閉可能範囲が同じ開口幅
の肩開き扉と比較して非常に小さく場所をとらないとい
う利点をもっているが、蝶番で連結した折れ部の隙間を
完全に塞ぐことがなかなか困難で、すきま風を完全には
防ぎきれないこと,遮音性があまり良くないこと,あか
り洩れが生じやすいこと,火災時火炎を通すので防火扉
とならないこと及び耐圧強度が弱い等の欠点があり、住
宅の玄関ドア等戸外に面したところには使用しにくいと
いう課題を有していた。
本考案は上記のような従来の課題に対処することを主
目的とするものである。
課題を解決するための手段 本考案は、上記のような折り戸において、左右の扉の
つき合せ側(折れ部側)の両端面部に、案内溝と係合溝
を相対向して上下ほぼ全域にわたりそれぞれ凹設し、該
案内溝内に、該案内溝11aの上下方向長さとほぼ同じ上
下方向長さを有するラッチプレートを、該案内溝内に引
込んだ状態から該案内溝と係合溝とにまたがって嵌入係
合した状態へ出没作動し得るよう嵌装取付けると共に、
該ラッチプレートを突出させたり案内溝内に引込めたり
するソレノイド装置或いは電動モータ等よりなるラッチ
プレート作動機構を設けたことを第1の特徴とし、上記
左右の扉のつき合せ側端面に指等の挟み込みを検出して
扉の閉動作を停止させるタッチスイッチを設けたこと第
2の特徴とするものである。
作用 上記により扉閉時にはラッチプレート作動機構の作動
によりラッチプレートが案内溝から突出して先端部分が
係合溝に嵌入係合した状態となることで、左右扉の隙間
は該ラッチプレートにより上から下まで密閉シールさ
れ、すきま風やあかり洩れはなくなり、遮音性も良好と
なり、又耐圧強度も充分確保でき、火災時の火炎の通り
も防止でき、このようにすることで玄関扉等外部に面し
た出入口用の扉として折り戸を用いることが可能とな
る。
又タッチスイッチを設けたことで、指を挟み込むとい
った事故は防止でき、安全性の向上をはかり得る。
実施例 以下本稿案の実施例を附図を参照して説明する。
図において1は扉本体であり、該扉本体1は、一側端
部を固定枠2に回転軸によって回動可能なるよう取付け
られる回転軸側扉11と、該回転軸扉11の他側面に一側端
を蝶番4によって回転可能に連結され他側端部が固定枠
2の側枠21の戸当りに当接して扉閉状態となる戸当り側
扉12とにより左右に分割構成される。
戸当り側扉12の戸当り側端部付近の上縁部及び下縁部
には上下のガイドローラ5,5′がそれぞれ取付けられ、
固定枠2の上枠22及び下枠23にそれぞれ設けた上下のガ
イドレール6,6′に上記ガイドローラ5,5′が該ガイドレ
ール6,6′に案内されて左右方向に自由に移動できるよ
う嵌装される。
尚第3図,第4図に示すように上記上下のガイドロー
ラ5,5′のうち、上側のガイドローラ5は戸当り側扉12
の上縁部に上方に突出して取付けられ、上枠22に設けら
れた下開きのガイドレール6に嵌入案内されるが、下側
のガイドローラ5′は戸当り側扉12の下縁部に首振り可
能なるよう軸着されたガイドプレート7の先端部に2個
上向きに取付けられ、下枠23に設けられた下開きのガイ
ドレール6′に上記2個のガイドローラ5,5′が嵌入さ
れた構造としている。
回転軸側扉11の戸当り側扉12とのつき合せ側の端面部
にはラッチプレート8を出没可能に嵌装案内する案内溝
11aが凹設され、該案内溝11aに対向する戸当り側扉12の
端面部には上記ラッチプレート8の先端部分が嵌入係合
する係合溝12aが凹設されている。
上記ラッチプレート8は扉の上下方向全域にわたる上
下方向長さをもち且つ案内溝11aと係合溝12aとにまたが
り扉本体1の開作動を所定の強度をもって拘止するに充
分な左右方向長さと厚味をもった細長い四角形の鋼材等
の板材にて構成され、回転軸側扉11の内部に取付けたソ
レノイド装置又は電動モータ等の電気式のラッチプレー
ト作動機構Lにより案内溝11a内に引込んだ状態から突
出して先端部分が係合溝12a内に嵌入係合した状態へ,
またその逆へと作動されるようになっている。
ラッチプレート8の先端部分が係合溝12aに嵌入係合
した状態ではラッチプレート8の先端面は係合溝11a内
に設けたゴム等の弾性材よりなる緩衝材9に弾接し、回
転軸側扉11と戸当り側扉12とのつき合せ面部の隙間を完
全に密閉シールするよう構成されている。
尚図において、10は固定枠2に設けた戸当り用緩衝材
(ゴム等の弾性材よりなる)、Kは把手、Mは上枠22の
上部に設置された電動モータ及び減速機よりなる駆動機
構であり、該駆動機構Mの駆動により回転軸3を回転さ
せ扉の開閉を行うものである。Sは固定枠2に取付けら
れ扉全閉状態を検出する全閉検出スイッチである。
TSはタッチスイッチであって回転軸側扉11と戸当り側
扉12のつき合せ側の両端面部に設けられ、扉閉作動時指
を挟みかけると該タッチスイッチTSが作動して駆動機構
Mの駆動を停止させ危険を防止するようになっている。
又図示は省略しているが各種スイッチ類からの信号に基
づき上記駆動機構M及びラッチプレート作動機構L等の
作動を制御する制御回路も設置されている。
上記において、扉閉状態ではラッチプレート8が係合
溝12aに嵌入係合した状態となっており、この状態では
回転軸側扉11と戸当り側扉12とのつき合せ面部(扉折れ
部)はラッチプレート8により上から下まで密閉シール
され、すきま風やあかり洩れを防ぎ遮音性も良く、更に
耐圧強度も充分に確保されると共に火災時の火炎の通り
も防止している。
この状態から駆動機構Mのスイッチ(内側には例えば
固定枠2或はその付近の壁部に開閉用スイッチが設けら
れ、外側にはテンキー等による暗号入力によって作動す
るシークレットスイッチが設けられる)を操作すると、
先ずラッチプレート作動機構Lが作動してラッチプレー
ト8を案内溝11a内に引込ませた状態とした後、駆動機
構Mが駆動をはじめ、回転軸側扉11を回動させ、戸当り
側扉12は蝶番4部で回転軸側扉11に対し角度を変えなが
らガイドローラ5,5′がガイドレール6,6′に案内されて
A点からB点(第2図参照)まで移動し全開状態とな
り、図示しない全開検出スイッチの信号にて駆動機構M
は停止する。
手動で扉を開く場合には別に設けた切換スイッチの操
作によりラッチプレート8を案内溝11a内に引込ませた
上で把手Kをもって開くことができる。
この開状態から駆動機構Mによる回転軸3の回転駆動
にて又は手動にて扉本体1が閉作動するときは、ガイド
ローラ5,5′がガイドレール6,6′に案内されてB点から
A点方向に移動しつつ蝶番4部で回転軸側扉11と戸当り
側扉12はその角度を大としていく。そしてガイドローラ
5,5′がA点に至ると戸当り側扉12の側縁部が戸当り用
緩衝材10に弾接すると共に扉11,12は同一平面上に連な
ってドア全閉状態となり、全閉検出スイッチSが作動し
てその信号でラッチプレート作動機構Lがラッチプレー
ト8を突出作動する。駆動機構Mによる閉作動の場合は
上記全閉検出スイッチSの信号で駆動機構Mは停止す
る。
駆動機構Mによる閉作動時扉の折れ部に指を挟みかけ
たときはタッチスイッチTSが信号を発して駆動機構Mの
閉作動を停止させるので安全である。
考案の効果 以上のように本考案によれば、回転軸側扉と戸当り側
扉とのつき合せ面部を蝶番にて回動可能に連結した折り
戸において、該回転軸側扉と戸当り側扉のつき合せ側の
両端面部に、案内溝と係合溝とを相対向するよう上下ほ
ぼ全域にわたり凹設すると共に、該案内溝内に、該案内
溝の上下方向長さとほぼ同じ上下方向長さを有するラッ
チプレートを、該案内溝内に引込んだ状態から該案内溝
と係合溝とにまたがって嵌入係合した状態へ出没作動し
得るよう取付け、扉閉状態を検出する全閉検出スイッチ
の信号により扉閉時は常にラッチプレートが係合溝内に
嵌入係合した状態となるよう構成したことにより、扉全
閉時扉折れ部の隙間は該ラッチプレートにより上から下
まで密閉シールされ、すきま風やあかり洩れはなく遮音
性も良好であり、更に耐圧強度も充分に確保され、火災
時の火炎の通りも防止できるもので、玄関扉等の外部に
面した出入口用の扉として折り戸を用いることが可能と
なるものである。
【図面の簡単な説明】
附図は本考案の実施例を示すもので、第1図は全体正面
図、第2図は横断平面図、第3図はガイドローラ部の縦
断側面図、第4図は第3図示の下側ガイドローラ部の平
面図である。 1……扉本体、11……回転軸側扉、12……戸当り側扉、
11a……案内溝、12a……係合溝、2……固定枠、3……
回転軸、4……蝶番、5,5′……ガイドローラ、6,6′…
…ガイドレール、8……ラッチプレート、M……駆動機
構、L……ラッチプレート作動機構、S……全閉検出ス
イッチ、TS……タッチスイッチ。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉本体1を、一側端部を回転軸にて固定枠
    2に回動可能なるよう取付けられた回転軸側扉11と該回
    転軸側扉11の他側端部に一側端部を蝶番により回動可能
    なるよう連結された戸当り側扉12とに左右2分割して構
    成し、該戸当り側扉12の他側端部近傍の上下面部に上下
    のガイドローラ5,5′を取付け、該上下のガイドローラ
    5,5′が嵌入案内されるガイドレール6,6′を上記固定枠
    2の上枠22及び下枠23に設けた折り戸において、上記回
    転軸側扉11と戸当り側扉12のつき合せ側の両端面部に、
    案内溝11aと係合溝12aを相対向して上下ほぼ全域にわた
    りそれぞれ凹設し、該案内溝11a内に、該案内溝11aの上
    下方向長さとほぼ同じ上下方向長さを有するラッチプレ
    ート8を、該案内溝11a内に引込んだ位置と先端部分が
    係合溝12a内に嵌入係合した位置との間を移動可能なる
    よう嵌装すると共に、回転軸側扉11内に該ラッチプレー
    ト8を移動させるラッチプレート作動機構Lを取付けた
    ことを特徴とする折り戸。
  2. 【請求項2】請求項(1)に記載した折り戸において、
    回転軸側扉11と戸当り側扉12のつき合せ側の両端面に、
    指等の異物を挟み込んだことを検出して駆動機構Mの扉
    閉作動を停止させる信号を発するタッチスイッチTSを設
    けたことを特徴とする折り戸。
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