JP2521540B2 - 容量測定回路 - Google Patents

容量測定回路

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JP2521540B2
JP2521540B2 JP1220909A JP22090989A JP2521540B2 JP 2521540 B2 JP2521540 B2 JP 2521540B2 JP 1220909 A JP1220909 A JP 1220909A JP 22090989 A JP22090989 A JP 22090989A JP 2521540 B2 JP2521540 B2 JP 2521540B2
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大日郎 木下
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばDLTS(深い準位過渡分光法:Deep Le
vel Transient Spectroscopy)あるいはICTS(等温容量
過渡分光法:Isothermal Capacitance Transient Spectr
oscopy)といった過渡容量特性測定法を用いて、半導体
中の不純物や欠陥を伴うエネルギー準位,濃度,キャリ
アの種類,縮退度などを評価するように構成された半導
体中不純物測定装置等において用いられる容量測定装
置、更に詳しくは、測定対象試料に測定用交流電圧を印
加して得られる測定容量電流から既知の基準電流を差し
引いた差電流を生成し、その差電流を増幅するように構
成してある容量測定回路に関する。
〔従来の技術〕
従来一般のこの種の容量測定回路は、第4図に例示し
ているように、交流電源Eから、トランスTを介して、
互いに180゜位相が異なる二つの交流電圧、つまり、測
定用交流電圧e0と基準交流電圧esとを生成すると共に、
前記測定用交流電圧e0を測定対象試料O(その容量はCx
である)に印加して得られる測定容量電流ixと、前記基
準交流電圧esを容量が既知の基準容量Csに印加して得ら
れる基準電流(基準容量電流is)とを、接点Pにおいて
加算(実際には減算となる)することにより、それら測
定容量電流ixと基準容量電流isとの差電流i(ix−is
を生成し、そして、その差電流iを電流増幅器Aで増幅
することによって、前記測定容量電流ixの微少変化分を
増幅した電流Iを得るように構成し、所謂ゼロメソッド
による感度(分解能)向上が図られている。
そして、かかるゼロメソッドによる感度(分解能)向
上を最大限に達成するためには、前記測定容量電流ix
基準容量電流isとが略等しくなるようにする必要がある
から、前記基準容量Csは、図示しているように、複数個
の既知容量素子Cs1,Cs2……Csn(通常は、Cs1=Cs2=…
…=Csnとされる)を並列接続すると共に、前記試料O
の容量に応じて、使用する既知容量素子Cs1,Cs2……Csn
をスイッチSW1,SW2……SWn(通常は、リレー等が用いら
れる)により任意に選択調整(制御)できるように構成
されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記した従来構成の容量測定回路にお
いては、測定容量電流ixから差し引くべき基準電流とし
て基準容量Csから得られる基準容量電流isを用いるよう
に構成した言わば容量制御方式を採用しているために、
基準容量Csを構成するために多数の既知容量素子Cs1,C
s2……Csnを必要とする(例えば12bitの場合には12個必
要)し、しかもそれら容量素子は一般に高価で嵩高いた
めに回路全体が大型化すると共に製造コストが高くつく
という問題があり、また、基準容量電流isを段階的にし
か制御できない(微調整できない)という難点もあり、
更に、前記スイッチSW1,SW2……SWnの浮遊容量による誤
差が生じてしまい、外部からの容量制御を精度良く行え
ない、という問題もあった。
本発明の目的は、測定容量電流から差し引くべき既知
の基準電流として、従来構成のものにょうな容量制御方
式とは全く異なる制御方式、つまり、電圧調整手段と抵
抗とから得られる電流を用いるように構成した言わば電
圧制御方式を採用することによって、前述したように従
来問題を解消し得る容量測定回路を開発・提供せんとす
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明に係る容量測定回
路は、測定対象試料に測定用交流電圧を印加して得られ
る測定容量電流から既知の基準電流を差し引いた差電流
を生成し、その差電流を増幅するように構成してある容
量測定回路において、前記既知基準電流を生成するに、
基準交流電圧に対して、位相調整用のオールパス回路と
電圧調整用のアナログ乗算器とを設けることにより、前
記試料に対して供給する測定用交流電圧の位相よりも90
゜遅らせた所定の位相遅れ電圧を生成し、その位相遅れ
電圧を電流に変換するための抵抗を設けてある、という
特徴を備えている。
〔作用〕
かかる特徴構成を採用したことにより発揮される作用
は下記のとおりである。
即ち、本発明に係る容量測定回路においては、後述す
る実施例の記載からもより一層明らかとなるように、位
相調整用のオールパス回路と電圧調整用のアナログ乗算
器とによって、試料に対して供給する測定用交流電圧の
位相よりも90゜遅らせた所定の位相遅れ電圧を、基準交
流電圧から生成し、その位層遅れ電圧を電流に変換する
ことにより、測定容量電流から差し引くべき既知の基準
電流を生成するように構成した電圧制御方式を採用して
いるから、従来の容量制御方式のものに比べて、基準電
流の微調整を外部からの制御により容易にかつ精度良く
行なえるようになり、また、試料(測定容量)に対する
基準容量に相当する容量素子としては、位相調整器を構
成するオールパス回路における任意の容量の容量素子を
1個設けるだけでよいから、回路全体を従来のものに比
べて大幅に小型化できると共に製造コストも安価にで
き、更に、位相調整器としては、位相調整時にゲインを
変化させることなく位相のみを変化させることができる
オールパス回路を使用しているため、位相調整を極めて
容易に行うことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の具体的実施例を図面(第1図ないし第
3図)に基いて説明する。
第1図は本発明の実施例に係る容量測定回路の全体概
略回路構成図を示し、この図において、Eは交流電源、
Tはトランスであって、このトランスTにより互いに同
じ位相の二つの交流電圧、つまり、測定用交流電圧e0
基準交流電圧esとが生成される。
前記測定用交流電圧e0は測定対象試料O(その容量は
Cxである)に印加され、測定容量電流ixが得られる。な
お、この測定容量電流ixの位相は前記測定用交流電圧e0
よりも位相が90゜進められたものとなる。
一方、前記基準交流電圧esは、一つの容量C(コンデ
ンサー)と固定抵抗R1および可変抵抗Rを図示のように
接続して成る位相調整用のオールパス回路1に印加され
る。この場合、前記オールパス回路1における可変抵抗
Rは、そのオールパス回路1からの出力電圧e1の位相
を、前記基準交流電圧esおよび測定用交流電圧e0よりも
実質的に90゜進めるように調整される。
次に、オールパス回路1からの出力電流es1は、電圧
調整用のアナログ乗算器2(Z=X×Yなる特性を有す
る)のX端子に入力されて、そのアナログ乗算器2のY
端子に付設された可変直流電源Vを制御することによ
り、所定の電流値i2となるように調整され、Z端子から
出力される。
さらに、前記アナログ乗算器2からの出力電流i2は、
反転器3に入力されて位相が180゜遅れた電圧Vsに変換
される。従って、この反転器3から出力される電圧es1
は、前記基準交流電圧esおよび測定用交流電圧e0よりも
90゜遅れたものとなる。
そして、前記反転器3から出力される電圧es1は、固
定抵抗Rsを介して基準電流isに変換される。この基準電
流isも前記反転器3から出力される電圧es1と同様に前
記基準交流電圧esおよび測定用交流電圧e0よりも90゜遅
れたものであることは明らかであり、従って、この基準
電流isと、前記測定用交流電圧e0よりも位相が90゜進め
られた測定容量電流ixとは、互いに180゜位相が異なる
ことになる。
そこで、これら測定容量電流ixと基準電流isとを接点
Pにおいて加算(実際には減算となる)することによ
り、それら測定容量電流ixと基準容量電流isとの差電流
i(ix−is)を生成し、その差電流iを電流増幅器Aで
増幅することによって、前記測定容量電流ixの微少変化
分を増幅した電流Iを得るように構成し、所謂ゼロメソ
ッドによる感度(分解能)向上を図っている。
従って、前記抵抗Rsから出力される既知の基準電流is
と前記電流増幅器Aから出力される増幅電流Iとから、
測定対象試料Oの容量Cxを高い分解能で測定することが
できるのである。
ところで、上記のように基準交流電圧esの位相を進め
るための手段としては、前記オールパス回路1の他に
も、例えば、第2図に示すような単純なRC回路(所謂フ
ィルター)を用いることも考えられるが、かかるRC回路
の場合には、位相調整と共にゲインも変化してしまう難
点があると共に、90゜以上位相を進めることが不可能な
ため、他の回路における位相遅れ分を補正することがで
きないという欠点がある。
これに対して、上記オールパス回路1は、印加電圧よ
りも0〜180゜位相の進んだ電圧を出力可能なもので、
しかも、その位相調整時においてゲインの変化を伴わな
い、という優れた特性を有しており、このことが、特に
かかるオールパス回路1を本容量測定回路における位相
調整用の手段として用いている理由である。
なお、オールパス回路1としては、第3図に示すよう
に、演算増幅器aを用いた構成のものを採用してもよい
が、このような演算増幅器aを用いるとノイズが大きく
なる場合があるので、第1図に示した構成のものを用い
るのが望ましい。
また、上記した実施例においては、前記アナログ乗算
器2として電流出力型のものを使用していることから、
反転器3を設けているが、電圧出力型のアナログ乗算器
を用いた場合には、かかる反転器3は不要である 〔発明の効果〕 以上詳述したところから明らかなように、本発明に係
る容量測定回路によれば、測定対象試料に測定用交流電
圧を印加して得られる測定容量電流から差し引くべき既
知基準電流を生成するに、基準交流電圧に対して、位相
調整用のオールパス回路と電圧調整用のアナログ乗算器
とを設けることにより、前記試料に対して供給する測定
用交流電圧の位相よりも90゜遅らせた所定の位相遅れ電
圧を生成し、その位相遅れ電圧を電流に変換するための
抵抗を設けてある、という言わば電圧制御方式を採用し
ているから、従来の容量制御方式のものに比べて、基準
電流の微調整を外部からの制御により容易にかつ精度良
く行なえ、また、試料(測定容量)に対する基準容量に
相当する容量素子としては、位相調整器を構成するオー
ルパス回路における任意の容量の容量素子を1個設ける
だけでよいから、回路全体を従来のものに比べて大幅に
小型化できると共に製造コストも安価にでき、更に、位
相調整器としては、位相調整時にゲインを変化させるこ
となく位相のみを変化させることができるオールパス回
路を使用しているため、位相調整を極めて容易に行うこ
とができる、といった種々の優れた効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は、本発明に係る容量測定回路の具
体的実施例を説明するためのものであって、第1図は全
体概略回路構成図を示し、第2図は本発明の動作説明の
際に用いる要部に対する比較例の回路構成図を示し、ま
た、第3図は別実施例の要部の回路構成図を示してい
る。 第4図は、本発明の技術的背景ならびに従来技術の問題
点を説明するためのものであって、従来一般の容量測定
回路の全体概略回路構成図を示している。 O……測定対象試料、Cx……測定対象試料Sの容量、e0
……測定用交流電圧、ix……測定容量電流、es……基準
交流電圧、is……既知基準電流、i……差電流、I……
増幅電流、1……オールパス回路、2……アナログ乗算
器、es1……位相遅れ電圧、Rs……抵抗。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定対象試料に測定用交流電圧を印加して
    得られる測定容量電流から既知の基準電流を差し引いた
    差電流を生成し、その差電流を増幅するように構成して
    ある容量測定回路であって、前記既知基準電流を生成す
    るに、基準交流電圧に対して、位相調整用のオールパス
    回路と電圧調整用のアナログ乗算器とを設けることによ
    り、前記試料に対して供給する測定用交流電圧の位相よ
    りも90゜遅らせた所定の位相遅れ電圧を生成し、その位
    相遅れ電圧を電流に変換するための抵抗を設けてあるこ
    とを特徴とする容量測定回路。
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GB2419950A (en) * 2004-11-09 2006-05-10 Sharp Kk Capacitance measuring apparatus for LCD touch screen
JP4990198B2 (ja) * 2008-03-14 2012-08-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 センサ出力装置
WO2010095513A1 (ja) * 2009-02-20 2010-08-26 アルプス電気株式会社 近接容量検出回路及び容量センサモジュール

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