JP4990198B2 - センサ出力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧力や加速度によって容量値が変化するセンサ容量をデジタル値に変換して出力するセンサ出力装置に関する。
センサ出力装置の一例としてタイヤの内部圧力を測定するタイヤ圧力測定装置がある。近年、自動車に使用されるタイヤの内部圧力を測定し、圧力の低下時に警告を通知するシステムに注目が集まっている。この理由として、タイヤの内部圧力は乗用車であれば常温において220kPa程度に保っておく必要があるが、タイヤ圧力が低下すると乗り心地や燃費が悪化するだけでなく、場合によってはタイヤの破裂につながる可能性もあるためである。
また、米国においては、法規制により自動車にタイヤ圧力を監視するシステムの搭載が義務付けられている。
ところで、タイヤは回転体であるためにタイヤ内に設置されたタイヤ圧力測定装置へ外部からの電源供給が難しいので、電池を内蔵していることが多い。しかしながら、電池で供給できる電力量は限られるのにもかかわらず、自動車は長期(例えば10年)にわたって使用されるため、低消費電力化が必要不可欠となっており、例えば、特許文献1などに記載されているシステムが知られている。
特許文献1では、圧力によって容量が変化する圧力センサの容量値を容量・電圧変換回路で電圧に変換し、この電圧をゼロ・スパン調整回路で増幅、オフセット調整を行なって、その出力をアナログ・デジタル変換回路でデジタル値に変換する。そして、得られたデジタル値を制御回路で補正を行なって、無線送信回路にて車両側へ圧力センサで測定した圧力情報を送信する構成となっている。
特開2006−306202号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、圧力センサで検出した容量値をデジタル値に変換するための容量・電圧変換回路、ゼロ−スパン調整回路、アナログ・デジタル変換回路を搭載する必要があるため、センサ出力装置の回路規模が大きくなり、消費電流の増大を招く。
一方、タイヤ圧力測定モジュールは、電池で駆動するため、消費電力の増大により容量の大きい電池を接続する必要が生じ、重量が増す。重量が増すことでタイヤのホイールバランスのずれが大きくなるため、自動車として燃費の悪化を招く問題がある。また、1つの半導体チップ上に上記の回路を搭載するとチップ面積が大きくなるため、コストアップを招く。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、その目的は、圧力測定に用いられるセンサの容量値をデジタル値に変換する回路規模が小さく、低消費電流化、及び軽量化が可能なセンサ出力装置を実現することである。
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
本発明によるセンサ出力装置は、測定する物理量により静電容量値が変化するセンサ素子と、公比1/2の等比数列で静電容量値が設定され、互いに並列に接続される複数の参照容量素子と、これら複数の参照容量素子のそれぞれに直列に接続される合成容量設定スイッチとを有する参照容量手段と、上記参照容量手段の電圧と基準電圧とを比較し、比較結果を出力する比較手段と、上記比較手段の比較結果に基いて、上記参照容量手段の電圧と上記基準電圧とが近似するように上記合成容量設定スイッチの開閉状態を設定し、設定した上記合成容量設定スイッチの開閉状態に応じた信号をデジタル信号として出力する制御手段とを備える。
圧力測定に用いられるセンサの容量値をデジタル値に変換する回路規模が小さく、低消費電流及び軽量化が可能なセンサ出力装置を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1から図8を用いて、本発明の第1の実施形態におけるセンサ出力装置と、これを利用したタイヤ圧力測定モジュールの構成及び動作について説明する。
最初に、図1から図5を用いて、第1の実施形態によるセンサ出力装置について説明する。なお、物理量変化により容量値が変化することで物理量を検出する容量センサとして、圧力により電極(互いに対向する第1電極、第2電極)間距離が変化して静電容量値が変化する圧力検出コンデンサを例として説明する。
図1は、センサ出力装置の基本構成を示すブロック図、図2は圧力検出コンデンサの断面図、図3は図1に示したセンサ出力装置の動作フローチャートの一例、図4は圧力検出コンデンサの容量値とデジタル出力との関係の一例を示すグラフである。
図1に示したセンサ出力装置1は、図2に詳細を示す圧力検出コンデンサ10、スイッチ21、22、23、参照容量コンデンサ群3、コンパレータ40、制御回路45を備える。
スイッチ21の一方端は、基準電圧VREF1に接続され、他方端はスイッチ22の一方端に接続される。また、スイッチ21の他方端は、圧力検出コンデンサ10を介して基準電圧24(GND)に接続されている。スイッチ22の他方端は、コンパレータ40の反転入力端子41に接続されている。コンパレータ40の非反転入力端子42は基準電圧VREF2に接続されている。コンパレータ40からの出力信号は制御回路45に供給される。
スイッチ22の他方端は、さらに、互いに並列に接続されたスイッチ23と参照容量コンデンサ群3とを介して基準電圧25(GND)に接続される。参照容量コンデンサ群3は、互いに直列接続されたスイッチ310〜31(n−1)とコンデンサ320〜32(n−1)とを複数備え、これら複数の直列接続されたスイッチとコンデンサは、互いに並列に接続されている。
制御回路45の出力端子47からは、スイッチ21〜23、スイッチ310〜31(n−1)の開閉動作を制御する信号がこれらのスイッチに供給される。また、制御回路45の出力端子48からディタル信号B〜Bn−1が出力される。
圧力検出コンデンサ10の断面形状は、例えば、図2に示すようになっている。図2において、シリコンの単結晶基板11に、拡散層でできた固定電極12が形成され、この上に窒化膜等の保護膜13と空隙15を介して可動電極(ダイヤフラム)14が配置されている。可動電極14は、窒化膜等の保護膜17、18と多結晶シリコンの導電層16により構成される。
可動電極14と固定電極12と間の静電容量信号(電気信号)はアルミニウム配線19等で取り出される。この可動電極14と固定電極12との対向する面積をS、基準となる圧力値であるゼロ点(0kPaを選択することが多い)における電極12、14間の空隙の距離をx、可動電極14のある圧力Pにおけるゼロ点からの移動距離をx(P)、真空中の誘電率を(イプシロン)とすると、この圧力検出容量10の容量値Cは次式(1)で表される。
Figure 0004990198
ここで、圧力Pが変わると、可動電極14の位置が変化して移動距離x(P)が変化し、容量値Cが変化する。移動距離x(P)は圧力Pに比例するので、Cは圧力Pに対して反比例となる。
図1に戻って、参照容量コンデンサ3のコンデンサ320〜32(n−1)の容量値は、初項C、公比1/2の等比数列となるように設定されている。なお、nは8〜14程度で適宜選択する。ここで、スイッチ310〜31(n−1)の開/閉状態をビットB、B、・・・、Bn−1とし、閉のとき1、開のとき0とおくと、参照容量コンデンサ3の合成容量は次式(2)で表される。
Figure 0004990198
なお、スイッチ310〜31(n−1)の開/閉状態を表すビットB、B、・・・、Bn−1は制御回路45内のメモリ46に記憶されている。
スイッチ21、22がそれぞれ閉、開の場合、圧力検出コンデンサ10は電圧VREF1に充電される状態となる。コンパレータ40の反転入力端子41には参照容量コンデンサ群3の一端も接続されている。また、スイッチ23はスイッチ310〜31(n−1)とともに参照容量コンデンサ群3に蓄えられた電荷を放電するために用いる。
なお、基準電圧VREF1と基準電圧VREF2との関係は、以下の説明では次式(3)で示されるものとする。
Figure 0004990198
また、コンパレータ40の電源にはV(>0)とGNDを接続する。従って、コンパレータ40が理想的で、入力換算オフセット電圧を0と仮定した場合、反転入力端子の電圧Vが基準電圧VREF2以上のとき、コンパレータ40の出力電圧はGNDレベル(以下、Lレベルとする)となり、電圧Vが基準電圧VREF2以下の場合、コンパレータ40の出力電圧はVレベル(以下、Hレベルとする)となる。
制御回路45は、例えば図3に示すフローチャートに従い動作する。
まず、図3のステップS11で、メモリ46上のビットB〜Bn−1と、カウンタiをすべてゼロクリアする。
次に、ステップS12で、スイッチ21、23、310〜31(n−1)を閉、スイッチ22を開とする。これにより、圧力検出コンデンサ10は充電され、参照容量コンデンサ群3は放電される。圧力検出コンデンサ10に蓄えられた電荷Qは次式(4)に示す値となる。
Figure 0004990198
次に、ステップS13で、メモリ46内の1つのビットB(ここで、iはカウンタ値)を1に置き換える。次に、ステップS14で、スイッチ21、23を開、スイッチ22を閉とする。さらに、スイッチ310〜31(n−1)はビットB〜Bn−1により、対応するビットが1とのきは閉、0のときは開とする。これにより、圧力検出コンデンサ10に蓄えられた電荷の一部が参照容量コンデンサ群3に移動し、コンパレータ40の反転入力端子41の電圧は次式(5)となる。
Figure 0004990198
次に、ステップS15で制御回路45はコンパレータ40の出力がLレベルかHレベルかを判定する。コンパレータ40の出力がLレベルのときは、次式(6)であり、ビットB(ここで、iはカウンタ値)は1のままとする。
Figure 0004990198
一方、コンパレータ40の出力がHレベルのときは、次式(7)であり、ステップS13からステップS14にて参照容量3に追加した固定容量は不要と判断し、ステップS16でビットBを0に戻す。
Figure 0004990198
次に、ステップS17でカウンタiをインクリメントし、ステップS18でn個のビットB(k=0、1、・・・、n−1)について全て判定したか判断する。全ての判定が終わっていない場合はステップS12にジャンプし、再度繰り返す。全ての判定が完了した場合、変換完了となり出力端子48よりビットB〜Bn−1を出力する。
上記のフローチャートに示した動作により、量子化誤差はあるものの次式(8)が成立することを目標として、ビットB〜Bn−1の1/0が決定される。
Figure 0004990198
デジタル変換結果は2進数表記で次式(9)により表現され、10進数表記で次式(10)により表現される。
Figure 0004990198
Figure 0004990198
例えば、基準電圧VREF1=3V、VREF2=1.5V(=VREF1/2)、圧力検出コンデンサ10の容量値C=1.28pF、固定容量320の容量値C=1pF、n=8とおくと、次の(1)〜(8)に示すように動作し、10進数表記で163と変換される。
(1)カウンタi=0:V=1.684V、コンパレータ出力=Lとなり、B=1と決定される。
(2)カウンタi=1:V=1.381V、コンパレータ出力=Hとなり、B=0と決定される。
(3)カウンタi=2:V=1.518V、コンパレータ出力=Lとなり、B=1と決定される。
(4)カウンタi=3:V=1.446V、コンパレータ出力=Hとなり、B=0と決定される。
(5)カウンタi=4:V=1.481V、コンパレータ出力=Hとなり、B=0と決定される。
(6)カウンタi=5:V=1.499V、コンパレータ出力=Hとなり、B=0と決定される。
(7)カウンタi=6:V=1.508V、コンパレータ出力=Lとなり、B=1と決定される。
(8)カウンタi=7:V=1.504V、コンパレータ出力=Lとなり、B=1と決定される。
同様に計算することで、圧力検出コンデンサ10の各容量値Cに対するデジタル変換値は図4に示すような曲線となる。
また、制御回路45は、例えば図5に示すフローチャートに従い動作させてもよい。
図5のステップS21で、スイッチ21、23、310〜31(n−1)を閉、スイッチ22を開とする。これは図3のステップS12と同じである。
次に、ステップS22で、スイッチ21、23を開、スイッチ22を閉とする。さらに、スイッチ310は、ビットB、B、・・・、Bn−1により、対応するビットが1とのきは閉、0のときは開とする。これは図3のステップS14と同じである。
次に、ステップS23で制御回路45はコンパレータ40の出力がLレベルかHレベルかを判定する。コンパレータ40の出力がLレベルのときは、ステップS24にて、上式(9)のBの値をインクリメントする。また、コンパレータ40の出力がHレベルのときは、ステップS25にて、Bの値をデクリメントする。最後にステップS26で、Bがアンダーフロー、オーバーフローしていないか判定し、Bが所定の範囲内となるようにする。
ステップS26の処理の後、再度ステップS21から繰り返すことで、デジタル変換結果を得ることができる。
図3と図5に示したフローチャートの違いを以下に説明する。
図3の方法の場合、変換結果はn回のループで得られるので変換時間が短いが、変換途中で圧力検出コンデンサ10が変化した場合、変換結果に誤差が生じることがある。一方、図5の方法の場合、変換結果は最長2のn乗回のループで得られるので変換時間が長くなるが、ループ繰り返しの周期が圧力検出コンデンサ10の変化に対して十分短ければ、変換結果に誤差が生じることはない。
以上の説明では、式(3)が成立すると仮定して説明を行なったが、式(3)が成立しない場合には、次式(11)を目標として、ビットB〜Bn−1の0/1が決定される。
Figure 0004990198
次に、タイヤ圧力測定モジュール、およびこれを用いたタイヤ圧力監視システムの全体構成について説明する。
図6は自動車の車両底面から見たタイヤ圧力監視システムの構成を示したものであり、車両77、前後左右に配されたタイヤ75a〜75d、タイヤ75a〜75dのそれぞれの内部に設置されたタイヤ圧力測定モジュール7a〜7d、車両搭載機8により構成される。タイヤ圧力測定モジュール7、車両搭載機8のブロック図はそれぞれ、図7、図8に示す。
図7において、タイヤ圧力測定モジュールは、大きく分けて、図1に示したセンサ出力装置1、変換回路72、送信回路73、送信回路に接続されたアンテナ74、タイヤ圧測定モジュール7全体に電力を供給する電圧VBATの電池71から構成されている。
変換回路72はセンサ出力装置1からのデータをA、Aを定数として次式(12)により、センサ出力回路1のデジタル変換結果Bの逆数を取る回路である。
Figure 0004990198
デジタル変換結果Bは式(1)により圧力Pに反比例するので、Bは式(12)により圧力Pに比例した出力となる。なお、式(12)による変換が不要の場合には、変換回路72は用いなくても良い。
送信回路73は変換回路72からの出力データをシリアル変換し、図8に示す車両搭載機8に対し無線にて送信する回路である。この無線周波数にはUHF帯、例えば315MHzが用いられ、搬送波に対し送信データによりASK変調やFSK変調を行なって、通信を行なう。電池71はコイン形リチウム電池(公称電圧3V)を用いる。
図8において、車両搭載機8は、データの入出力と計算を行なう計算処理・制御部80と、受信回路81と、アンテナ82と、測定値や警告を表示する表示部85とを備えている。計算処理・制御部80は、受信回路81を介して図7に示すタイヤ圧力測定モジュール7から無線送信されたデータを受信し、圧力測定値や圧力低下などの注意、警告を表示部85に表示する回路である。なお、車両搭載機8に必要な電力は、図示しない自動車に搭載されているバッテリーから供給される。
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、圧力検出コンデンサ10と参照容量コンデンサ群3とを並列に接続し、参照容量コンデンサ群3の電圧と基準電圧とがほぼ等しくなるように、参照容量コンデンサ群3の複数のコンデンサ320〜32(n−1)のそれぞれに接続されたスイッチ310〜31(n−1)の開閉状態を設定し、これらのスイッチ310〜31(n−1)の開閉状態を示す信号が、圧力検出コンデンサ10の容量値を示すデジタル信号となるように構成されている。
これにより、容量・電圧変換回路、ゼロ−スパン調整回路を必要とすることなく、センサ出力装置を実現することができ、回路規模が小さく、低消費電流化及び軽量化が可能となる。
また、このセンサ出力装置を用いたタイヤ圧力測定モジュールにおいて、低消費電流化により低容量の電池に置き換えることで軽量化が可能になり、自動車の燃費悪化やコストアップを招くことなく、タイヤの内部圧力モニター装置を実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、図9を用いて、本発明の第2の実施形態におけるセンサ出力装置1aの構成および動作について説明する。基本的な構成は、第1の実施形態と同様であるので、異なる点についてのみ説明する。
第1の実施形態と第2の実施形態との異なる点は、参照容量コンデンサ群3と並列に圧力検出参照コンデンサ50を追加した点である。圧力検出参照コンデンサ50とは、圧力検出コンデンサ10と基本的には同じ構造、プロセスで製作されており、圧力検出コンデンサ10の可動電極14と比較して、圧力変化に対する可動電極の位置変化が十分に小さいか、ゼロである素子である。
圧力検出参照コンデンサ50の容量値は、基本的には圧力検出コンデンサ10のゼロ点における容量値と等しくなることを目標として設計、製造される。圧力検出コンデンサ10はプロセスのばらつきにより、ゼロ点の容量値が変わるが、圧力検出参照コンデンサ50を追加することにより、センサ出力装置として圧力Pに対するデジタル変換結果のゼロ点のずれを小さくすることが可能となる。
なお、圧力検出コンデンサ10の容量値のデジタル変換値は、第1の実施形態におけるフローチャートに従って、制御回路45を動作させることで得られる。
例えば、基準電圧VREF1=3V、VREF2=1.5V、圧力検出参照コンデンサ50の容量値Cを10pF、固定容量320の容量値C=1pF、n=8とおき、第1の実施形態にけるフローチャートに従い制御回路45を動作させると、図10に示すように圧力検出コンデンサ10の容量値Cに対応して、デジタル変換値が変化する。
本発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果が得られる他、センサ出力装置として圧力Pに対するデジタル変換結果のゼロ点のずれを小さくすることが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態におけるセンサ出力装置1bの構成及び動作について図11を用いて説明する。基本的な構成は、第3の実施形態と第1の実施形態とは同様であるので、異なる点についてのみ説明する。
異なる点は、参照容量コンデンサ群3に並列に半固定参照容量コンデンサ群5を接続すると共に、制御回路45に半固定参照容量コンデンサ群5の容量値を制御する信号を出力する端子群47bと、コンパレータ40の非反転入力端子42に接続された基準電圧VREF2の電圧を制御する信号を出力する端子43を追加した点である。
半固定参照容量コンデンサ群5は、初項C、公比1/2の等比数列で容量値が設定されたm個の固定容量520、521、・・・、52(m−1)とこれに直列に接続されたスイッチ510、511、・・・、51(m−1)とからなる。ここで、スイッチ510、511、・・・51(m−1)の開/閉状態をビットBT0、BT1、・・・、BTm−1とし、閉のとき1、開のとき0とおくと、半固定参照容量コンデンサ群5の合成容量は、次式(13)で表される。
Figure 0004990198
圧力検出コンデンサ10の容量値のデジタル変換値は、第1の実施形態におけるフローチャートに従って、制御回路45を動作させることで得られる。ここで、半固定参照容量コンデンサ群5の合成容量値CT0を変更すると、センサ容量・デジタル変換曲線のオフセットを変更することが可能となる。
また、基準電圧VREF2を変更すると、センサ容量・デジタル変換曲線のオフセットと傾きの両方を変更することが可能となる。つまり、オフセットを変えずに傾きのみを変更したい場合は、半固定参照容量コンデンサ群5の合成容量値CT0と基準電圧VREF2の両方を適切に変更する。個々の圧力検出コンデンサ10は、プロセスばらつきなどによりゼロ点や圧力感度(圧力Pに対するx(P)の変化量)にばらつきが生じるが、半固定容量コンデンサ群5の合成容量値CT0と基準電圧VREF2の変更によって、傾きとオフセットを調整することで、圧力・デジタル変換出力曲線をある誤差の範囲で同じ曲線に揃えることが可能となる。
例えば、基準電圧VREF1=3V、固定容量320の容量値C=1pF、n=8とおき、(1)CT0=8pF、VREF2=1.5V、(2)CT0=8.5pF、VREF2=1.5V、(3)CT0=8.5pF、VREF2=1.454Vとし、第1の実施形態におけるフローチャートに従い制御回路45を動作させると、図12に示すように圧力検出コンデンサ10の容量値Cに応じて、デジタル変換値は変化する。
条件(1)から(2)のように容量値CT0を大きくすることで、オフセットを大きくすることができる。また、条件(2)から(3)のように基準電圧VREF2を小さくすることで、オフセットを小さくするとともに、傾きを大きくすることができる。
なお、上記で説明した半固定参照容量コンデンサ群5の容量値は必ずしも式(13)に基づく必要はない。例えば、スイッチのない常時接続される容量を半固定参照容量コンデンサ群5に追加して接続してもよい。また、等しい容量値を持つ固定容量とこれに直列に接続されたスイッチを並列に並べた合成容量でも良い。
本発明の第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果が得られる他、センサ容量・デジタル変換曲線のオフセットと傾きの両方を変更することが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、図13を用いて本発明の第4の実施形態におけるセンサ出力装置1cの構成および動作について説明する。基本的な構成は、第1の実施形態と同様であるので、異なる点についてのみ説明する。
異なる点は、温度検出素子60、容量値CTSの標本化保持コンデンサ65、温度検出素子60の出力と標本化保持コンデンサ65の一端の間に接続されたスイッチ63、標本化保持容量65とスイッチ63の接続点、コンパレータ40の反転入力端子41の間に接続されたスイッチ64を追加した点、スイッチ63、64の開閉を制御する信号の出力端子47cを追加した点である。なお、スイッチ63への入力電圧、つまり温度検出素子60の出力をVINとする。
温度検出素子60は、例えば、温度係数の異なる2個の抵抗61、62からなり、温度により出力電圧が変化する。
これらの追加により、第1の実施形態とほぼ同じ構成で、圧力のみならず、温度もデジタル値に変換することが可能となる。
制御回路45は図14に示すフローチャートに従い動作する。
まず、図14のステップS31で、メモリ46上のビットBT0、BT1、・・・、BTn−1と、カウンタiをすべてゼロクリアする。また、スイッチ21、22を開く。
次に、ステップS32で、スイッチ63、23、310、311、・・・31(n−1)を閉、スイッチ64を開とする。これにより、標本化保持コンデンサ65は充電され、参照容量コンデンサ群3は放電される。標本化保持容量65に蓄えられる電荷は次式(14)に示す値となる。
Figure 0004990198
次に、ステップS33で、メモリ46内の1つのビットBTi(ここで、iはカウンタ値)を1に置き換える。
次に、ステップS34で、スイッチ63、23を開、スイッチ64を閉とする。さらに、スイッチ310、311、・・・、31(n−1)はビットB、B、・・・、Bn−1により、対応するビットが1とのきは閉、0のときは開とする。これにより、標本化保持コンデンサ65に蓄えられた電荷の一部が参照容量コンデンサ群3に移動し、コンパレータ40の反転入力端子の電圧は次式(15)となる。
Figure 0004990198
次に、ステップS35で制御回路45はコンパレータ40の出力がLレベルかHレベルかを判定する。ここで、コンパレータ40の出力がLレベルのときは、ビットB(ここで、iはカウンタ値)は1のままとする。一方、コンパレータ40の出力がHレベルのときは、ステップS36でビットBを0に戻す。
次に、ステップS37でカウンタiをインクリメントし、ステップS38でn個のビットについて全て判定したか判断する。全ての判定が終わっていない場合はステップS32にジャンプする。
上記のフローチャートにより、量子化誤差はあるものの式(11)を目標として、ビットBT0、BT1、・・・、BTn−1の0/1が決定される。デジタル変換結果は2進数表記で、次式(16)で表現され、出力端子48より出力される。
Figure 0004990198
なお、第1の実施形態における圧力信号出力と、第4の実施形態における温度出力とを区別するために、制御回路45に出力信号を区別するための出力端子49を設ける。
例えば、基準電圧VREF2=1V、標本化保持容量65の容量値を1pF、固定容量320の容量値C=1pF、n=8とおき、上記に示したフローチャートに従い制御回路45を動作させると、図15に示すように入力電圧VINに応じて、デジタル変換値は変化する。
なお、抵抗60、62と標本化保持コンデンサ65との組み合わせは低域通過特性を持ち、標本化保持コンデンサ65の充電に時間を要する場合があるので、必要に応じて温度検出素子60の出力にバッファを追加する。
また、図16に示すセンサ出力装置1dの構成のように、第3の実施形態で示した半固定参照容量コンデンサ5を追加することで、圧力検出コンデンサ10の容量値/デジタル変換出力曲線に対するゼロ点やオフセットの調整も可能である。この図16に示す例の場合、制御回路45は、温度検出素子60が検出した温度に従って、半固定参照容量コンデンサ5の設定容量や、コンパレータ40の非反転入力端子42に入力する基準電圧VREF2を変更することが可能である。
さらに、図17に示すセンサ出力装置1eの構成のように、電源の電圧によらずに一定の電圧を出力する定電圧出力回路66と、スイッチ67、69、標本化保持容量68とを追加して、スイッチ64を開いたまま、ステップS32でスイッチ63、64の代わりにスイッチ67を閉、スイッチ69を開、ステップS34でスイッチ67を開、スイッチ69を閉にすることで、電源電圧VBATの低下の検出に用いることも可能である。例えば、次式(17)に示す関係とすると、電源電圧に対するデジタル出力曲線は図18のようになる。
Figure 0004990198
例えば、電源電圧が2V以下で判定したい場合、10進数で63以上のとき電源電圧が低下したと判定できる。なお、制御回路45には、圧力出力、温度出力、電圧出力を区別するための出力端子49eを設ける。
あるいは、図17に示したセンサ出力装置1eの構成の代わりに図19に示すセンサ出力装置1fの構成としてもよい。この構成では、スイッチ63を開いたまま、ステップS32でスイッチ63の代わりにスイッチ67を閉、ステップS34でスイッチ67を開とする。
本発明の第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果が得られる他、温度、電源電圧も検出して外部に出力することが可能となる。
(第5の実施形態)
次に、図20を用いて本発明の第5の実施形態におけるセンサ出力装置1gの構成及び動作について説明する。基本的な構成は、第1の実施形態における構成と同様であるので、異なる点についてのみ説明する。
異なる点は、コンパレータ40の出力OUTと制御回路45との接続を外している点である。
制御回路45によって制御される参照容量コデンサ群3の合成容量値は、制御回路45により予め定められた値に固定する。これにより、コンパレータ40の出力OUTがHレベルかLレベルか判定することで、圧力検出コンデンサ10の容量値がある閾値以上か以下かを判定することができる。なお、式(3)が成立する場合には、閾値は参照容量コンデンサ群3の合成容量値と同じとなる。
この方法は、例えば、タイヤ圧力監視システムでタイヤ圧力がある閾値以上か以下かのみを判定したい場合に、短時間で判定するために用いることができる。これにより、スイッチングによる充放電電流を減らせるので、消費電流を低減することが可能となる。
また、第1の実施形態から第5の実施形態において、圧力検出コンデンサ10に代えて加速度によって容量値が変化する加速度検出容量にも用いることが可能である。例えば、第5の実施形態において圧力検出コンデンサ10に代えて、加速度検出容量を利用することにより、車両の衝突時の加速度を検出し、短時間での判定が必要なエアバックシステムの動作の制御に用いることができる。また、車両の停止時に前後方向の傾きを検知して、発進時に車両の後退を防止するヒルアシストシステムによるブレーキの動作制御にも用いることができる。
また、第4の実施形態による温度の測定方法と組み合わせることで、温度により圧力検出容量や加速度検出容量の容量値が変わる場合に、温度によって参照容量3の容量値を変えることで閾値を変更して、温度によって判定圧力(あるいは加速度など)が変わらない構成をとることも可能である。
なお、以上に示した例は、さまざまな変形が可能である。例えば、図21に示すセンサ出力装置1hの構成のように、圧力検出コンデンサ10と参照容量コンデンサ群3の位置を入れ替えてもよい。すなわち、圧力検出コンデンサ10に電荷を充電または放電する第1状態と、第1状態で充電された電荷の一部を放電または圧力検出コンデンサ10に電荷を充電する第2状態とを交互に切り替える制御回路45を有し、制御回路45は第2状態における圧力検出コンデンサ10の電圧と基準電圧VREF2を比較して、次の第2状態における合成容量設定スイッチ310、311、・・・、31(n−1)の開/閉を切り替え、この開/閉状態をデジタル値として出力する構成も可能である。
また、上記センサ出力装置は、一つの半導体チップ上に形成することが可能である。
本発明の第1の実施形態におけるセンサ出力装置のブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるセンサ出力装置の圧力検出部の断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるセンサ出力装置の動作フローチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるセンサ出力装置のセンサ容量とデジタル変換値の関係を示すグラフである。 本発明の第1実施形態におけるセンサ出力装置の動作の変形例を示すフローチャートである。 自動車の車両底面からみたタイヤ圧力監視システムの概略構成図である。 タイヤ圧力測定モジュールのブロック図である。 車両搭載機のブロック図である。 本発明の第2の実施形態におけるセンサ出力装置のブロック図である。 本発明の第2の実施形態におけるセンサ出力装置のセンサ容量とデジタル変換値との関係を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態におけるセンサ出力装置のブロック図である。 本発明の第3の実施形態におけるセンサ出力装置のセンサ容量とデジタル変換値との関係を示すグラフである。 本発明の第4の実施形態におけるセンサ出力装置のブロック図である。 本発明の第4の実施形態におけるセンサ出力装置の動作フローチャートである。 本発明の第4の実施形態におけるセンサ出力装置の温度検出素子の出力電圧とデジタル変換値との関係を示すグラフである。 本発明の第4の実施形態におけるセンサ出力装置の変形例のブロック図である。 本発明の第4の実施形態におけるセンサ出力装置の他の変形例のブロック図である。 本発明の第4の実施形態におけるセンサ出力装置の変形例の電源電圧とデジタル変換値の関係を示すグラフである。 本発明の第4の実施形態におけるセンサ出力装置のさらに他の変形例のブロック図である。 本発明の第5の実施形態におけるセンサ出力装置のブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるセンサ出力装置の変形例のブロック図である。
符号の説明
1、1a〜1g・・・センサ出力装置、3・・・参照容量コンデンサ群(参照容量手段)、5・・・半固定参照容量コンデンサ群、7・・・タイヤ圧力測定モジュール、10・・・圧力検出コンデンサ(センサ素子)、21・・・第1スイッチ、22・・・第2スイッチ、23・・・電荷放電用スイッチ、40・・・コンパレータ(比較手段)、45・・・制御回路(制御手段)、46・・・メモリ、48・・・出力端子、50・・・圧力検出参照コンデンサ、60・・・温度検出素子、63・・・第3スイッチ、64・・・第4スイッチ、65・・・標本化保持コンデンサ(温度検出用容量素子)、66・・・定電圧出力回路、67・・・第5スイッチ、68・・・標本化保持コンデンサ(定電圧用保持容量素子)、69・・・第6スイッチ、72・・・変換回路、73・・・送信回路、74・・・アンテナ、75・・・タイヤ、77・・・車両、310〜31(n−1)・・・スイッチ(合成容量設定スイッチ)、320〜32(n−1)・・・コンデンサ(参照容量素子)、VREF1・・・(第1)基準電圧、VREF2・・・(第2)基準電圧

Claims (16)

  1. 測定する物理量により静電容量値が変化するセンサ素子と、
    公比1/2の等比数列で静電容量値が設定され、互いに並列に接続される複数の参照容量素子と、これら複数の参照容量素子のそれぞれに直列に接続される合成容量設定スイッチとを有する参照容量手段と、
    上記参照容量手段の電圧と基準電圧とを比較し、比較結果を出力する比較手段と、
    上記比較手段の比較結果に基いて、上記参照容量手段の電圧と上記基準電圧とが近似するように上記合成容量設定スイッチの開閉状態を設定し、設定した上記合成容量設定スイッチの開閉状態に応じた信号をデジタル信号として出力する制御手段と、を備え
    上記センサ素子は、第1スイッチを介して第1の基準電圧に接続されると共に、第2スイッチを介して上記比較手段の反転入力端子に接続され、上記参照容量手段は、上記比較手段の反転入力端子に接続され、上記比較手段の非反転入力端子は第2基準電圧に接続され、
    上記制御手段は、上記第1スイッチを閉、第2スイッチを開、全ての合成容量設定スイッチを閉として、上記センサ素子を充電すると共に上記複数の参照容量素子を放電する第1の状態と、上記1スイッチを開、第2スイッチを閉として、合成容量設定スイッチの開閉状態を制御して上記参照容量手段の上記反転入力端子側の電圧と上記第2基準電圧とを近似させる第2の状態とを交互に切り替えて、上記合成容量設定スイッチの開閉状態に応じた信号をデジタル信号として出力することを特徴とするセンサ出力装置。
  2. 測定する物理量により静電容量値が変化するセンサ素子と、
    公比1/2の等比数列で静電容量値が設定され、互いに並列に接続される複数の参照容量素子と、これら複数の参照容量素子のそれぞれに直列に接続される合成容量設定スイッチとを有する参照容量手段と、
    上記センサ素子の容量値と上記参照容量手段の合成容量値とを比較し、比較結果を出力する比較手段と、
    上記比較手段の比較結果に基いて、上記センサ素子の容量値と、上記参照容量手段の合成容量値とが近似するように、上記合成容量設定スイッチの開閉状態を設定し、設定した上記合成容量設定スイッチの開閉状態に応じた信号をデジタル信号として出力する制御手段と、を備え
    上記センサ素子は、第1スイッチを介して第1の基準電圧に接続されると共に、第2スイッチを介して上記比較手段の反転入力端子に接続され、上記参照容量手段は、上記比較手段の反転入力端子に接続され、上記比較手段の非反転入力端子は第2基準電圧に接続され、
    上記制御手段は、上記第1スイッチを閉、第2スイッチを開、全ての合成容量設定スイッチを閉として、上記センサ素子を充電すると共に上記複数の参照容量素子を放電する第1の状態と、上記1スイッチを開、第2スイッチを閉として、合成容量設定スイッチの開閉状態を制御して上記センサ素子の容量値と、上記参照容量手段の合成容量値とを近似させる第2の状態とを交互に切り替えて、上記合成容量設定スイッチの開閉状態に応じた信号をデジタル信号として出力することを特徴とするセンサ出力装置。
  3. 請求項1又はのいずれか一項記載のセンサ出力装置において、上記センサ素子と、上記参照容量手段と、上記比較手段と、上記制御手段とを1つの半導体チップ上に形成したことを特徴とするセンサ出力装置。
  4. 請求項1又はのいずれか一項記載のセンサ出力装置において、上記物理量は圧力であることを特徴とするセンサ出力装置。
  5. 請求項1又はのいずれか一項記載のセンサ出力装置において、上記物理量は加速度であることを特徴とするセンサ出力装置。
  6. 請求項1又はのいずれか一項記載のセンサ出力装置において、上記参照容量手段は、上記複数の参照容量素子及び合成容量設定スイッチと並列に接続され、上記センサ容量素子と比較して物理量変化による静電容量値の変化が小さい固定参照容量素子を有することを特徴とするセンサ出力装置。
  7. 請求項1又はのいずれか一項記載のセンサ出力装置において、上記参照容量手段は、上記複数の参照容量素子及び合成容量設定スイッチと並列に接続され、上記制御手段により、容量値を変更可能な半固定参照容量素子を有することを特徴とするセンサ出力装置。
  8. 請求項1、2、7のいずれか一項記載のセンサ出力装置において、上記制御手段からの指令に基き、上記第2基準電圧が変更されることを特徴とするセンサ出力装置。
  9. 請求項1又は2記載のセンサ出力装置において、温度により出力する電圧が変動する温度検出素子と、この温度検出素子から出力される電圧を標本化する温度検出用保持容量素子と、上記温度検出素子と温度検出用保持容量素子との間に接続される第3のスイッチと、上記温度検出用保持容量素子と上記比較手段の反転入力端子との間に接続される第4のスイッチとを備え、
    上記制御手段は、上記第1スイッチ、第2スイッチ及び第4スイッチを開とし、上記第3スイッチ及び全ての合成容量設定スイッチを閉として上記温度検出用保持容量素子を充電すると共に上記参照容量素子を放電し、
    上記第3スイッチを開、上記第4スイッチを閉として、上記合成容量設定スイッチの開閉状態を制御して、上記参照容量手段の上記反転入力端子側の電圧と上記第2基準電圧値とを近似させて、上記合成容量設定スイッチの開閉状態に応じた信号である温度情報信号をデジタル信号として出力することを特徴とするセンサ出力装置。
  10. 請求項記載のセンサ出力装置において、上記参照容量手段は、上記複数の参照容量素子及び合成容量設定スイッチと並列に接続され、上記制御手段により、容量値を変更可能な半固定参照容量素子を有し、上記制御手段は、上記温度情報信号に基いて上記半固定参照容量素子の容量値を設定することを特徴とするセンサ出力装置。
  11. 請求項記載のセンサ出力装置において、上記制御手段は、上記温度情報信号に基いて上記第2基準電圧を変更することを特徴とするセンサ出力装置。
  12. 請求項記載のセンサ出力装置において、一定の電圧を出力する定電圧出力手段と、上記定電圧出力手段から出力される電圧を標本化する定電圧用保持容量素子と、上記定電圧出力手段と定電圧用保持容量素子との間に接続される第5のスイッチと、上記定電圧用保持容量素子と上記比較手段の反転入力端子との間に接続される第6のスイッチとを有し、
    上記制御手段は、上記第2スイッチ及び第4スイッチを開にし、上記第5スイッチを閉、上記第6スイッチを開として、上記複数の参照容量素子を放電すると共に上記定電圧用保持容量素子を充電し、上記第5スイッチを開、上記第6スイッチを閉として、上記合成容量設定スイッチの開閉状態を制御して上記参照容量手段の上記反転入力端子側の電圧と上記第2基準電圧とを近似させ、上記合成容量設定スイッチの開閉状態に応じた信号をデジタル信号として出力することを特徴とするセンサ出力装置。
  13. 請求項記載のセンサ出力装置において、一定の電圧を出力する定電圧出力手段と、上記定電圧出力手段から出力される電圧を標本化する定電圧用保持容量素子と、上記定電圧出力手段と定電圧用保持容量素子との間に接続される第5のスイッチと、上記定電圧用保持容量素子と上記比較手段の反転入力端子との間に接続される第6のスイッチとを有し、
    上記制御手段は、上記第2スイッチを開にし、上記第5スイッチを閉、上記第6スイッチを開として、上記複数の参照容量素子を放電すると共に上記定電圧用保持容量素子を充電し、上記第5スイッチを開、上記第6スイッチを閉として、上記合成容量設定スイッチの開閉状態を制御して上記参照容量手段の上記反転入力端子側の電圧と上記第2基準電圧とを近似させ、上記合成容量設定スイッチの開閉状態に応じた信号をデジタル信号として出力することを特徴とするセンサ出力装置。
  14. 請求項記載のセンサ出力装置において、一定の電圧を出力する定電圧出力手段と、上記定電圧出力手段と上記温度検出用容量素子との間に接続される第5のスイッチとを有し、
    上記制御手段は、上記第2スイッチ、第3スイッチ及び第4スイッチを開にし、上記第5スイッチを閉として、上記複数の参照容量素子を放電すると共に上記温度検出用保持容量素子を充電し、上記第5スイッチを開、上記第4スイッチを閉として、上記合成容量設定スイッチの開閉状態を制御して上記参照容量手段の上記反転入力端子側の電圧と上記第2基準電圧とを近似させ、上記合成容量設定スイッチの開閉状態に応じた信号をデジタル信号として出力することを特徴とするセンサ出力装置。
  15. 請求項記載のセンサ出力装置において、このセンサ出力装置は、タイヤ内部に配置され、タイヤ内部の圧力に応じたデジタル信号を上記制御手段からタイヤ外に送信することを特徴とするセンサ出力装置。
  16. 請求項1または2記載のセンサ出力装置において、
    上記センサ素子は、互いに対向する2つの電極間距離が物理量によって変化することにより静電容量値が変化することを特徴とするセンサ出力装置。
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