JP2521500Y2 - 作業用運搬車における荷台昇降装置の泥除構造 - Google Patents

作業用運搬車における荷台昇降装置の泥除構造

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JP2521500Y2
JP2521500Y2 JP9310291U JP9310291U JP2521500Y2 JP 2521500 Y2 JP2521500 Y2 JP 2521500Y2 JP 9310291 U JP9310291 U JP 9310291U JP 9310291 U JP9310291 U JP 9310291U JP 2521500 Y2 JP2521500 Y2 JP 2521500Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、作業用運搬車における
荷台昇降装置の泥除構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、苗や種子あるいは作物等を多
量に運搬するものとして、たとえば実公平2−4915
4号公報に示されるような移動台車がある。
【0003】図7は、このような移動台車を示すもの
で、走行装置1を具備した車台2の前後一側に原動機3
及び操作レバー4を有した操縦部5が設けられている。
車台2の他側には枢支軸6によって連結された一対のリ
ンク7,8を有するクロス式のリフト装置9が設けられ
ている。なお、両リンク7,8を連結する枢支軸6の配
設は、リンク8における長さL1 ,L2 がL1 >L2 の
関係にある位置とされている。これにより、リフト装置
9の駆動に伴って落下防止柵10を有した荷台11が操
縦部5側にHの距離移動する。
【0004】リフト装置9のリンク7の下端は車台2に
枢支軸12を介して回動自在に取付けられている。リン
ク7の上端はこれに取付けられている回転ローラ7aを
介して荷台11の案内レール13に摺動可能に取付けら
れている。リンク8の下端はこれに取付けられている回
転ローラ8aを介して車台2の案内レール14に摺動可
能に取付けられている。リンク8の上端は荷台11に枢
支軸15を介して回動自在に取付けられている。更にリ
ンク7には油圧シリンダ16の可動軸17が回動自在に
取付けられている。
【0005】これにより、油圧シリンダ16によって駆
動するリフト装置9により、荷台11が略水平に昇降す
るようになっている。またリフト装置9の駆動により、
荷台11が操縦部5側へ適宜移動するため、前後のバラ
ンスが良好に保たれることにより移動台車の転倒が防止
されるようにもなっている。更に荷台11を上昇させた
状態で荷物を荷台11のたとえば前方側から積降ろしを
する際、重心位置は操縦部5側にあるため、安全な積降
ろし作業が行われるようにもなっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の移動台車におけるリフト装置9においては、各リン
ク7,8における上端及び下端に回転ローラ7a,8a
が取付けられており、これらの回転ローラ7a,8aが
案内レール13,14内を回転することにより、それら
の上端及び下端が摺動自在となる構成とされている。
【0007】このため、圃場における作業中にあって
は、移動台車全体に泥等が付着してしまうことが多く、
案内レール13,14内に付着した場合には、次のよう
な不具合を生じてしまう。つまりそれぞれの案内レール
13,14の寸法は、走行中等における荷台11の振動
等を防止するために、それぞれの回転ローラ7a,8a
の回転に支障をきたさない程度に必要最小限に設定され
ている。このため、案内レール13,14内に泥等が僅
かでも付着してしまうと、上記の間隙が更に狭められて
しまうことにより、回転ローラ7a,8aの回転動作が
妨げられてしまうので、各リンク7,8における上端及
び下端の摺動動作がスムースに行われなくなってしま
う。
【0008】従って、泥等の付着が更に進んでしまった
場合の最悪の状態では、リフト装置9による荷台11の
昇降動作が行われなくなってしまうことも予想される。
本考案は、このような事情に対処してなされたもので、
荷台の昇降動作をスムースに行わせることができる作業
用運搬車における荷台昇降装置の泥除構造を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、クロスさせて設けられた一方のリンクの
上端部側を荷台に回動自在に取付け、他方のリンクの下
端部側を車体フレーム側に回動自在に取付けるととも
に、前記一方のリンクの下端部側を前記車体フレーム側
のスライド溝に摺動自在に嵌合し、前記他方のリンクの
上端部側を前記荷台側のスライド溝に摺動自在に嵌合し
てなり、前記一方のリンクの下端部側及び前記他方のリ
ンクの上端部側が前記スライド溝内を摺動する際にこれ
らのスライド溝内に付着した泥を掻出す作業用運搬車に
おける荷台昇降装置の泥除構造において、前記一方のリ
ンクの下端部側及び前記他方のリンクの上端部側が前記
スライド溝の形状に合わせられた泥掻出部材を介して前
記スライド溝内を摺動自在とされていることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本考案の作業用運搬車における荷台昇降装置の
泥除構造では、一方のリンクの下端部側及び他方のリン
クの上端部側をスライド溝の形状に合わせられた泥掻出
部材を介してスライド溝内を摺動自在となるように取付
けたので、荷台を昇降させる際にはこの荷台の昇降に合
わせて泥の掻出しが行われる。したがって、スライド溝
内における泥等の付着が完全に防止されるため、リンク
の摺動動作を滑らかに行わせることができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。図1乃至図4は、本考案の作業用運搬車に
おける荷台昇降装置の泥除構造の一実施例に係る作業用
運搬車を示すもので、フレーム部30の下部の両側には
一対の走行部50が設けられている。フレーム部30の
前方には、後述する荷台74を略水平状態で上下動させ
る昇降部70が設けられている。フレーム部30の後方
には、エンジン部40及び操作部60が設けられてい
る。なお、操作部60は、フレーム部30の中心線Aか
ら一側に偏倚した状態に設けられている。
【0012】各構成部の詳細は、次の通りである。フレ
ーム部30には、それぞれ平行に対向配置された支持フ
レーム31,32が設けられている。各支持フレーム3
1,32の下端面には、支持シャフト31a〜31c,
32a〜32cが水平方向に且つ互いに逆向きとなる状
態で取付けられている。
【0013】各支持フレーム31,32の上端面の後方
寄りには、支持部材33,34がそれぞれ平行に対向配
置され、且つそれぞれの先端部側が後方に傾けられた状
態で取付けられている。各支持フレーム31,32の上
端面の中程には、後述するリンク72の一端部72a側
を摺動自在に保持するガイド溝37aを有したガイドレ
ール37が取付けられている。ガイドレール37のガイ
ド溝37aの断面形状はコ字状とされており、このガイ
ドレール37の長手方向の開口部は内側に向けた状態と
されている。各ガイドレール37の両端部はそれぞれ開
放されており、この開放された両端部から後述するよう
に泥等が押し出されるようになっている。
【0014】各支持フレーム31,32の前端部には、
後述するリンク73の一端部73aを回動自在に支持す
るための支持部38を有した支持ループ部材39が取付
けられている。
【0015】台枠35には、エンジン部40のエンジン
本体41が載置されている。エンジン本体41の一側に
は、バッテリ42が配置されている。エンジン本体41
の他側には、駆動軸43を介して連結されたオイルポン
プ44が配置されている。オイルポンプ44には、この
伝達プーリ44aに取付けられたベルトケース45内の
ベルト45aを介してミッション46内部のプーリ46
aが連結されている。ここで、台枠35に載置されたエ
ンジン部40及び操作部60による重量はそれぞれに略
直立状態に取付けられた支持部材33,34によってバ
ランスよく支持され、これら重量は支持フレーム31,
32によって受けられる。支持フレーム31,32は荷
台74に積み込んだ荷物の荷重を受け、走行に伴う左右
の支持フレーム31,32のねじれは支持部材33,3
4及び台枠35によって受けられる。
【0016】ミッション46には、この伝達歯車46b
及びチェーン47を介して走行部50の駆動スプロケッ
ト51が連結されている。駆動スプロケット51の前方
には、これと略同じ高さに遊動輪52が配置されてい
る。各駆動スプロケット51及び遊動輪52の下方に
は、上記の支持フレーム31(32)の側面に設けられ
ている支持シャフト31a〜31c(32a〜32c)
に回転自在に取付けられた支持転輪52A〜52Cが配
置されている。各駆動スプロケット51、遊動輪52及
び支持転輪52A〜52Cには、無端伝動帯53が取付
けられている。
【0017】駆動スプロケット51及び遊動輪52に対
する支持転輪52A及び52Cの配置関係は、各支持転
輪52A及び52Cが駆動スプロケット51及び遊動輪
52の内側となるように設けられている。これにより、
駆動スプロケット51と支持転輪52Aとの間及び遊動
輪52と支持転輪52Cとの間の無端伝動帯53がそれ
ぞれ内側に傾斜した状態とされるため、圃場が凸凹して
いても前進のみならず後進走行がスムーズに行われる。
【0018】操作部60には、上記の台枠35に取付け
られたハンドルフレーム61が備えられている。ハンド
ルフレーム61の端部には、操作ボックス62が取付け
られている。操作ボックス62には、T形のガイド溝6
3が形成されており、このガイド溝63に沿って操作レ
バー64をスライドさせることができるようになってい
る。また操作ボックス62には、ループハンドル65が
水平状態に取付けられている。なお、図中66は油圧操
作レバーを示している。
【0019】昇降部70には、図5に示すように、シャ
フト71の両端部に回動自在に取付けられた2組のリン
ク72,73が備えられている。ここで、リンク72は
筒板状に構成されているのに対しリンク73は平板状に
構成されている。このようにリンク72が筒板状とされ
ることにより、かなりの剛性を有することができるた
め、このリンク72の幅寸法を小さくすることに併せて
これと対になる平板状のリンク73の幅寸法も小さくす
ることができ、且つ機体左右方向の寸法も小さく構成し
得る。これにより、下降状態にある昇降部70の高さ方
向の厚みが薄くされるとともに、左右のリンク間の間隙
も最大限大きく形成することができる。
【0020】各リンク72の一端部72aには、ピン7
2cが取付けられている。ピン72cには、挿入孔72
dを介して断面がコ字形状のスライド部材72eが取付
けられるようになっている。またピン72cには、挿入
孔72fを介して回転ローラ72gが回転自在に取付け
られるようになっている。これらスライド部材72e及
び回転ローラ72gがピン72cに取り付けられた状態
にあっては、回転ローラ72gがスライド部材72eの
凹部内に収められるようになっている。またスライド部
材72eが上記のガイドレール37内に収められた状態
にあっては、図6に示すように回転ローラ72gの上下
左右がガイドレール37及びスライド部材72eによっ
て囲まれるようになっている。
【0021】各リンク72の他端部72bには、ボルト
挿入孔72hが形成されている。これらリンク72の他
端部72bは、荷台74のベース板75の側面にボルト
(図示省略)を介して回動自在に取付けられるようにな
っている。
【0022】各リンク73の一端部73aには、ボルト
挿入孔73hが形成されている。これらリンク73の一
端部73aは、上記の支持フレーム31,32の前端部
に設けられている支持ループ部材39の支持部38にボ
ルト(図示省略)を介して回動自在に取付けられるよう
になっている。各リンク73の他端部73bには、ピン
73cが取付けられている。ピン73cには、挿入孔7
3d及び73fを介してスライド部材73e及び回転ロ
ーラ73gが取付けられるようになっている。
【0023】これらスライド部材73e及び回転ローラ
73gがピン73cに取り付けられた状態にあっては、
上記同様に回転ローラ73gがスライド部材73eの凹
部内に収められるようになっている。またスライド部材
73eが後述する荷台74のベース板75のスライド溝
75a内に収められた状態にあっては、上記同様に回転
ローラ73gの上下左右がスライド溝75a及びスライ
ド部材73eによって囲まれるようになっている。シャ
フト71の中央部に設けられている取付部材76には、
油圧シリンダ77のシリンダ本体77bが回動自在とな
るように取付けられている。油圧シリンダ77の可動軸
77aは、荷台74のベース板75の裏面に取付けられ
ている。これにより、油圧シリンダ77が駆動されると
可動軸77aがベース板75の裏面を押し上げるように
なっている。
【0024】荷台74のベース板75の両側部には、上
記のリンク73の他端部73bを摺動自在に嵌合するス
ライド溝75aが設けられている。ベース板75の前端
縁部には、荷台74に積み込まれた作物等の落下を阻止
するための落下防止枠78が設けられている。落下防止
枠78の下端部には、互いに平行且つ水平に延びた支持
軸78aが設けられており、これらの支持軸78aがベ
ース板75の前端縁部に対して挿脱自在に設けられてい
る。
【0025】ベース板75の両側端縁部には、この両側
からの作物等の落下を防止するための落下防止枠79が
設けられている。各落下防止枠79の下端部には、互い
に平行且つ水平に延びた支持軸79aが設けられてい
る。各支持軸79aは、ベース板75に対して挿脱自在
に設けられている。また、各落下防止枠79の一端部に
は軸79bが設けられており、これらの軸79bはパイ
プ79cに挿通されている。そして、荷台74に作物等
を積み込む場合には、積み込み側の落下防止枠78又は
79を取り外すことにより、その積み込み作業が容易と
なる。また、図2に示すように、ベース板75の両サイ
ドの各落下防止枠79を引き出すことによって荷台74
の積載面積を広げることもできる。
【0026】このような構成の作業用運搬車は、次のよ
うにして用いられる。まず、エンジン部40のエンジン
本体41が駆動された後、操作レバー64をT形のガイ
ド溝63に沿ってこのガイド溝63の終端部まで押し上
げると、その駆動力はミッション46及びチェーン47
を介して走行部50側の駆動スプロケット51に伝達さ
れる。駆動力を受けた駆動スプロケット51が回転する
ことにより、無端伝動帯53が回転する。このとき、無
端伝動帯53の内側に配されている各遊動輪52及び支
持転輪52A〜52Cも同時に同方向に回転するため、
無端伝動帯53の回転がスムーズに行われ、作業用運搬
車が前進する。
【0027】そして、たとえば図2に示すような畝80
を跨いだ状態での作業を行う場合には、各走行部50を
畝間を跨いだ状態に位置させ、この状態で作業用運搬車
を前進させる。このとき、フレーム部30の互いに平行
に配置された支持フレーム31,32の間にはクロスメ
ンバー等のような水平に掛け渡される補強部材等が設け
られていないため、地面と荷台74のベース板75との
間は空いた状態となり、畝80の作物等に傷をつけるこ
となくスムースな走行が可能となる。
【0028】また、このとき操作部60がフレーム部3
0の中心線Aから一側に偏倚した状態(図3参照)に設
けられているため、作業者は畝間を歩行して作業用運搬
車の操作を行うことができるため、無理な態勢を強いら
れることがない。走行中に作業用運搬車を右又は左旋回
させる場合には、操作レバー64をT形のガイド溝63
の終端部から更に右又は左側に押し込む。これにより、
操作レバー64の押し込まれた側に対応する走行部50
への駆動力が断たれ、その反対側の走行部50のみが駆
動されることにより、作業用運搬車は右又は左旋回を行
う。
【0029】一方、このような構成の作業用運搬車を果
樹園や葡萄畑等のように、背丈より高い箇所の作物を収
穫したり、防虫剤等を吹き付けたりする作業及びトラッ
ク(軽自動車)の荷台との苗や収穫物等の積み込み及び
積み降ろしにあっては、上昇させた荷台74に立ち上が
ったり同一高さの荷台間で積み込み作業等を容易に行う
ことができる。つまり、荷台74を上昇させる場合に
は、油圧操作レバー66を図1に示す状態から押し込
む。これにより、エンジン本体41の駆動力がオイルポ
ンプ44側に伝達される。このオイルポンプ44が駆動
することにより、油圧シリンダ77のシリンダ本体77
bから可動軸77aが押し出される。
【0030】シリンダ本体77bからの可動軸77aの
押出し力は、荷台74のベース板75への押上力として
作用する。また可動軸77aの荷台74のベース板75
への押上力に対する反力は、昇降部70のシャフト71
に伝えられる。これにより、昇降部70の各リンク72
の一端部72aは、ガイドレール37のガイド溝37a
内を摺動し矢印a側に移動する(図1参照)。リンク7
3の他端部73bは、荷台74のベース板75の側面に
設けられているスライド溝75aを摺動し矢印a側に移
動する。また各リンク72の他端部72b及びリンク7
3の一端部73aは、それぞれ荷台74のベース板75
の側面の取付け位置及び各支持フレーム31,32の前
端部に設けられている支持ループ部材39の支持部38
を支点として回動する。
【0031】このようにして、昇降部70のリンク7
2,73の他端部72b及び一端部73aの回動動作に
併せ、リンク72の一端部72a及びリンク73の他端
部73bがそれぞれガイドレール37のガイド溝37a
及びスライド溝75a内を摺動し矢印a方向に移動する
に従い各リンク72,73が除々に起立し、荷台74を
略水平を保った状態で上昇させる。そして、リンク72
の一端部72a及びリンク73の他端部73bがそれぞ
れガイド溝37a及びスライド溝75aの終端まで移動
すると、荷台74の上昇動作が停止する。
【0032】一方、荷台74を定位置まで下降させる場
合には、押し込んだ状態にある油圧操作レバー66を図
1に示す状態に引き戻す。これにより、上述した動作が
逆に行われ、昇降部70のリンク72,73の他端部7
2b及び一端部73aの回動動作に併せ、リンク72の
一端部72a及びリンク73の他端部73bがそれぞれ
ガイドレール37のガイド溝37a及びスライド溝75
a内を摺動し矢印b方向に移動し、各ガイド溝37a及
びスライド溝75aの終端まで移動すると、荷台74の
下降動作が停止する。
【0033】このとき、各リンク72の一端部72a及
び各リンク73の他端部73b側に取り付けられている
スライド部材72e,73eがガイドレール37のガイ
ド溝37a及びベース板75側のスライド溝75a内を
スライドする際にこれらガイド溝37a及びスライド溝
75a内に付着した泥等を掻き出す。これにより、回転
ローラ72g,73gに対するガイド溝37a及びスラ
イド溝75a内の間隙が適切に保たれるので、回転ロー
ラ72g,73gの回転がスムースに行われる。
【0034】またスライド部材72e,73eがガイド
溝37a及びスライド溝75a内にに収められた状態に
あっては、回転ローラ72gの上下左右がガイド溝37
aの内壁及びスライド部材72eによって囲まれ、回転
ローラ73gの上下左右がスライド溝75aの内壁及び
スライド部材73eによって囲まれているため、各スラ
イド部材72e,73e内部への泥等の付着が防止され
る。
【0035】荷台74に対しての荷物の積み込みあるい
は積み降ろしのとき、落下防止枠78,79は次のよう
にして使用される。まず、荷台74のベース板75上に
たとえば収穫した作物等を積み込む場合には、落下防止
枠78,79からその作物等がこぼれ落ちない程度に積
み込む。このとき、荷台74のベース板75上の積み込
みスペースが不足しているような状態にあっては、各落
下防止枠78,79をベース板75から引き出し、荷台
74の積載面積を広げることにより、更に多くの収穫し
た作物等を積み込むことができる。
【0036】一方、比較的寸法の大きく且つ重量のある
荷物を荷台74に積み込む場合には、荷物を積み込む側
の落下防止枠78,79をベース板75から引き出して
取り外す。これにより、いずれかの落下防止枠78,7
9を乗り越えての積み込みが不要となり、直にベース板
75上への積み込みが可能となるため、比較的楽にその
積み込み作業を行うことができる。積み込み作業を終え
た後は、取り外したいずれかの落下防止枠78,79を
ベース板75に取付けることにより、積み込まれて荷物
の落下を防止することができる。
【0037】このように、本実施例では、リンク72の
一端部72a及びリンク73の他端部73b側にスライ
ド部材72e及び73eを取付け、これらスライド部材
72e及び73eをガイドレール37のガイド溝37a
及びベース板75側のスライド溝75a内にてスライド
自在となるように嵌合した。したがって、スライド部材
72e,73eがガイド溝37a及びスライド溝75a
内に収められた状態にあっては、回転ローラ72gの上
下左右がガイド溝37aの内壁及びスライド部材72e
によって囲まれ、回転ローラ73gの上下左右がスライ
ド溝75aの内壁及びスライド部材73eによって囲ま
れる構造であるため、各スライド部材72e,73e内
部への泥等の付着を防止することができる。
【0038】また荷台74の昇降時においては、これら
スライド部材72e,73eがガイド溝37a及びスラ
イド溝75a内に付着した泥等を掻き出すことにより、
回転ローラ72g,73gに対するガイド溝37a及び
スライド溝75a内の間隙が適切に保たれるため、回転
ローラ72g,73gの回転動作をスムースに行わせる
ことができる。
【0039】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の作業用運
搬車における荷台昇降装置の泥除構造によれば、一方の
リンクの下端部側及び他方のリンクの上端部側をスライ
ド溝の形状に合わせられた泥掻出部材を介してスライド
溝内を摺動自在となるように取付け、荷台を昇降させる
際にはこの荷台の昇降に合わせて泥の掻出しを行わせる
ことにより、スライド溝内における泥等の付着を完全に
防止し、リンクの摺動動作を滑らかに行わせるようにし
たので、荷台の昇降動作をスムースに行わせることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の作業用運搬車の車体フレームの一実施
例に係る作業用運搬車を示す側面図である。
【図2】図1の作業用運搬車を示す正面図である。
【図3】図1の作業用運搬車を示す平面図である。
【図4】図1のフレーム部を示す拡大斜視図である。
【図5】図1の昇降部のリンク構成を示す斜視図であ
る。
【図6】図5のスライド部材がスライド溝内に嵌合され
ている状態を示す斜視図である。
【図7】従来の運搬車の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
30 フレーム部 31,32 支持フレーム 33,34 支持部材 35 台枠 37 ガイドレール 37a ガイド溝 40 エンジン部 41 エンジン本体 44 オイルポンプ 46 ミッション 50 走行部 51 駆動スプロケット 52 遊動輪 53 無端伝動帯 60 操作部 61 ハンドルフレーム 62 操作ボックス 64 操作レバー 65 ループハンドル 66 油圧操作レバー 70 昇降部 71 シャフト 72,73 リンク 72e,73e スライド部材 74 荷台 75 ベース板 75a スライド溝 77 油圧シリンダ 78,79 落下防止枠

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロスさせて設けられた一方のリンクの
    上端部側を荷台に回動自在に取付け、他方のリンクの下
    端部側を車体フレーム側に回動自在に取付けるととも
    に、前記一方のリンクの下端部側を前記車体フレーム側
    のスライド溝に摺動自在に嵌合し、前記他方のリンクの
    上端部側を前記荷台側のスライド溝に摺動自在に嵌合し
    てなり、前記一方のリンクの下端部側及び前記他方のリ
    ンクの上端部側が前記スライド溝内を摺動する際にこれ
    らのスライド溝内に付着した泥を掻出す作業用運搬車に
    おける荷台昇降装置の泥除構造において、 前記一方のリンクの下端部側及び前記他方のリンクの上
    端部側が前記スライド溝の形状に合わせられた泥掻出部
    材を介して前記スライド溝内を摺動自在とされているこ
    とを特徴とする作業用運搬車における荷台昇降装置の泥
    除構造。
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