JP2549958B2 - 作業用運搬車 - Google Patents

作業用運搬車

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JP2549958B2
JP2549958B2 JP3298005A JP29800591A JP2549958B2 JP 2549958 B2 JP2549958 B2 JP 2549958B2 JP 3298005 A JP3298005 A JP 3298005A JP 29800591 A JP29800591 A JP 29800591A JP 2549958 B2 JP2549958 B2 JP 2549958B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、畝を跨いだ状態での使
用が可能な作業用運搬車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、苗や種子あるいは作物等を多
量に運搬するものとして、たとえば実公平2−4915
4号公報に示されるような移動台車がある。図6は、こ
のような移動台車を示すもので、走行装置1を具備した
車台2の前後一側に原動機3及び操作レバー4を有した
操縦部5が設けられている。車台2の他側には枢支軸6
によって連結された一対のリンク7,8を有するクロス
式のリフト装置9が設けられている。なお、両リンク
7,8を連結する枢支軸6の配設は、リンク8における
長さL1 ,L2 がL1 >L2 の関係にある位置とされて
いる。これにより、リフト装置9の駆動に伴って落下防
止柵10を有した荷台11が操縦部5側にHの距離移動
する。
【0003】リフト装置9のリンク7の下端は車台2に
枢支軸12を介して回動自在に取付けられている。リン
ク7の上端はこれに取付けられている回転ローラ7aを
介して荷台11の案内レール13に摺動可能に取付けら
れている。リンク8の下端はこれに取付けられている回
転ローラ8aを介して車台2の案内レール14に摺動可
能に取付けられている。リンク8の上端は荷台11に枢
支軸15を介して回動自在に取付けられている。更にリ
ンク7には油圧シリンダ16の可動軸17が回動自在に
取付けられている。
【0004】これにより、油圧シリンダ16によって駆
動するリフト装置9により、荷台11が略水平に昇降す
るようになっている。またリフト装置9の駆動により、
荷台11が操縦部5側へ適宜移動するため、前後のバラ
ンスが良好に保たれることにより移動台車の転倒が防止
されるようにもなっている。更に荷台11を上昇させた
状態で荷物を荷台11のたとえば前方側から積降ろしを
する際、重心位置は操縦部5側にあるため、安全な積降
ろし作業が行われるようにもなっている。
【0005】ところで、このような移動台車における走
行装置1は、両サイドに設けられた駆動スプロケット1
8、遊動輪19及び支持転輪20等を、図7に示すよう
にサイドフレーム21に回転自在に取付けるとともに、
これらサイドフレーム21間にクロスメンバー22を設
けることによって剛性を高める構成とされている。した
がって、このような移動台車をたとえば畝23を跨いだ
状態で使用する場合には、特にクロスメンバー22が畝
23の頂部より下方に位置しているため、移動台車の走
行が阻害されてしまい、その使用が不可能となってい
る。
【0006】このような不具合を解消するためのものと
して、たとえば図8に示すような高床式運搬車がある。
同図に示す高床式運搬車の荷台25の前方下端部には支
持プレート26が対向配置されている。これら支持プレ
ート26の下端部には、駆動輪27,27が回転自在に
取付けられている。荷台25の後方下端部には、支持軸
28,28が取付けられている。各支持軸28の下端部
には、遊動輪29,29が回転自在に取付けられてい
る。
【0007】荷台25の下面の一側に偏位した位置に
は、各駆動輪27に駆動力を与えるためのエンジン30
が取付けられている。また荷台25の後方端部の一側に
偏位した位置であるエンジン30が取付けられている側
には、操作部31が設けられている。
【0008】このような高床式運搬車では、各駆動輪2
7及び遊動輪29を回転自在に取付けるための支持プレ
ート26及び支持軸28が荷台25の下面四隅に垂下さ
れた状態で設けられているとともに、各支持プレート2
6及び支持軸28間にはクロスメンバー等の補強部材が
配されていない構成とされている。したがって、図7に
示したように畝23を跨いだ状態での使用の際には、各
支持プレート26及び支持軸28間に走行を阻害する部
材等が設けられていないため、畝23の作物を傷めるこ
となくスムースな走行が可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の高床式運搬車では、荷台25の前方に設けられ
ている左右の駆動輪27によって走行する形態が取られ
ているため、荷台25に比較的重い荷物等を積み込んで
のぬかるみ走行にあっては、左右の駆動輪27がめり込
んでしまい脱出不可能となってしまうという事態を生じ
てしまう。したがって、このような構成の高床式運搬車
では、荷台25に積まれる荷物が比較的軽いものに限定
されてしまうため、収穫等の作業用途が限定されてしま
うという問題がある。
【0010】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、簡単な構成とし、且つ作業用途を広範囲な
ものとすることができる作業用運搬車を提供することを
目的とする。
【0011】本発明の作業車用運搬車は、互いに平行に
配置された支持フレーム(31,32)に対して各支持
部材(33,34)が略直立状態に取付けられるととも
に、これら支持部材(33,34)の上端部にはエンジ
ン部(40)及び操作部(60)を載置するための台枠
(35)が取付けられたフレーム部(30)と、前記支
持フレーム(31,32)のそれぞれの側面に設けられ
た無端伝動帯(53)を有する走行部(50)と、前記
フレーム部(30)の上部に設けられ荷台(74)を略
水平状態で上下動させる昇降部(70)とが備えられ、
前記荷台(74)の下方で前記各支持部材(33,3
4)の間は空いた状態となり、畝を跨いだ状態での走行
が可能となるようにしたことを特徴とする。
【0012】また、前記フレーム部(30)の台枠(3
5)上にエンジン部(40)及び操作部(60)を進行
方向に対して直交するよう並設させることで、前記操作
部(60)が前記フレーム部(30)の前記台枠(3
5)の一側に偏倚させて取り付けられていることを特徴
とする。
【0013】
【作用】本発明の作業用運搬車では、台枠(35)に載
置されたエンジン部(40)及び操作部(60)による
重量をそれぞれに略直立状態に取付けられた支持部材
(33,34)によってバランス支持させるとともに、
これら荷重を支持フレーム(31,32)によって受け
ることができる。支持フレーム(31,32)は荷台
(74)の荷重を垂直方向に受け、左右フレームの捩れ
はこれを連結する支持部材(33,34)及び台枠(3
5)によって吸収するよう構成されている。したがって
荷台荷重は支持フレーム(31,32)、エンジン部
(40)等の荷重は台枠(35)、走行にともなう支持
フレーム(31,32)の捩れは支持部材(33,3
4)と台枠(35)とで受けることができるため、シン
プルな構成であっても剛性を高めることができる。
【0014】また、このようにシンプルで且つ剛性の高
められる構成がとられることにより、フレーム部(3
0)の互いに平行に配置された支持フレーム(31,3
2)の間にはクロスメンバー等のような水平に掛け渡さ
れる補強部材等が不要となるため、軽量化を可能とし、
しかも地面と荷台(74)との間は空いた状態となり、
たとえば畝を跨いだ状態での走行が可能となる。
【0015】更に、走行は無端伝動帯(53)の回転に
よって行われるので、たとえば圃場における走行路が凹
凸の激しい場合やぬかるみの場合であってもスムースな
走行が行われる。更にまた、荷台(74)を略水平状態
で上下動させるための昇降部(70)をフレーム部(3
0)の上部に設けたので、果樹園や葡萄畑等のように背
丈より高い箇所の作物を収穫したり、防虫剤等を吹き付
けたりする作業にあっては、上昇させた荷台(74)に
立ち上がることによってその作業を比較的楽に行うこと
ができる。また、フレーム部(30)の台枠(35)上
にエンジン部(40)及び操作部(60)を進行方向に
対して直交するよう並設させることで、支持部材(3
3,34)による支持バランスが良好に保たれ、畝走行
時であっても作業用運搬車の走行バランスが良好となる
とともに、操作部(60)がフレーム部(30)の台枠
(35)の一側に偏倚されるので、畝走行時であっても
操作部(60)における操作を楽な姿勢で行うことがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。図1乃至図4は、本発明の作業用運搬車の
一実施例を示すもので、フレーム部30の下部の両側に
は一対の走行部50が設けられている。フレーム部30
の前方には、後述する荷台74を略水平状態で上下動さ
せる昇降部70が設けられている。フレーム部30の後
方には、エンジン部40及び操作部60が設けられてい
る。なお、操作部60は、フレーム部30の中心線Aか
ら一側に偏倚した状態に設けられている。
【0017】各構成部の詳細は、次の通りである。フレ
ーム部30には、それぞれ平行に対向配置された支持フ
レーム31,32が設けられている。各支持フレーム3
1,32の下端面には、支持シャフト31a〜31c,
32a〜32cが水平方向に且つ互いに逆向きとなる状
態で取付けられている。
【0018】各支持フレーム31,32の上端面の後方
寄りには、支持部材33,34がそれぞれ平行に対向配
置され、且つそれぞれの先端部側が後方に傾けられた状
態で取付けられている。各支持フレーム31,32の上
端面の中程には、後述する各リンク72の一端部72a
側を摺動自在に保持するガイド溝37aを有したガイド
レール37が取付けられている。ガイドレール37のガ
イド溝37aの断面形状はコ字状とされており、このガ
イドレール37の長手方向の開口部は内側に向けた状態
とされている。各ガイドレール37の両端部はそれぞれ
開放されており、この開放された両端部から後述するよ
うに泥等が押し出されるようになっている。
【0019】各支持フレーム31,32の前端部には、
後述するリンク73の一端部73aを回動自在に支持す
るための支持部38を有した支持ループ部材39が取付
けられている。台枠35には、エンジン部40のエンジ
ン本体41が載置されている。エンジン本体41の一側
には、バッテリ42が配置されている。エンジン本体4
1の他側には、駆動軸43を介して連結されたオイルポ
ンプ44が配置されている。オイルポンプ44には、こ
の伝達プーリ44aに取付けられたベルトケース45内
のベルト45aを介してミッション46内部のプーリ4
6aが連結されている。
【0020】ここで、台枠35に車体の進行方向に対し
て直交するよう並設され、載置されたエンジン部40及
び操作部60による重量はそれぞれに略直立状態に取付
けられた支持部材33,34によってバランスよく支持
され、これら重量は支持フレーム31,32によって受
けられる。支持フレーム31,32は荷台74に積み込
んだ荷物の荷重を受け、走行にともなう左右の支持フレ
ーム31,32のねじれは支持部材33、34及び台枠
35によって受けられる。
【0021】ミッション46には、この伝達歯車46b
及びチェーン47を介して走行部50の駆動スプロケッ
ト51が連結されている。駆動スプロケット51の前方
には、これと略同じ高さに遊動輪52が配置されてい
る。各駆動スプロケット51及び遊動輪52の下方に
は、上記の支持フレーム31(32)の側面に設けられ
ている支持シャフト31a〜31c(32a〜32c)
に回転自在に取付けられた支持転輪52A〜52Cが配
置されている。各駆動スプロケット51、遊動輪52及
び支持転輪52A〜52Cには、無端伝動帯53が取付
けられている。
【0022】駆動スプロケット51及び遊動輪52に対
する支持転輪52A及び52Cの配置関係は、各支持転
輪52A及び52Cが駆動スプロケット51及び支持転
輪52の内側となるように設けられている。これによ
り、駆動スプロケット51と遊動輪52Aとの間及び遊
動輪52と遊動輪52Cとの間の無端伝動帯53がそれ
ぞれ内側に傾斜した状態とされるため、圃場が凸凹して
いても前進のみならず後進走行がスムーズに行われる。
【0023】操作部60には、上記の台枠35に取付け
られたハンドルフレーム61が備えられている。ハンド
ルフレーム61の端部には、操作ボックス62が取付け
られている。操作ボックス62には、T形のガイド溝6
3が形成されており、このガイド溝63に沿って操作レ
バー64をスライドさせることができるようになってい
る。また操作ボックス62には、ループハンドル65が
水平状態に取付けられている。なお、図中66は油圧操
作レバーを示している。
【0024】昇降部70には、図5に示すように、シャ
フト71の両端部に回動自在に取付けられた2組のリン
ク72,73が備えられている。ここで、リンク72は
筒板状に構成されているのに対しリンク73は平板状に
構成されている。このようにリンク72が筒板状とされ
ることにより、かなりの剛性を有することができるた
め、このリンク72の幅寸法を小さくすることに併せて
これと対になる平板状のリンク73の幅寸法も小さくす
ることができ、且つ機体左右方向の寸法も小さく構成し
得る。これにより、下降状態にある昇降部70の高さ方
向の厚みが薄くされるとともに、左右の両リンク間の間
隙も最大限大きく形成できる。
【0025】各リンク72の一端部72aには、ピン7
2cが取付けられている。ピン72cには、挿入孔72
dを介して断面がコ字形状のスライド部材72eが取付
けられるようになっている。またピン72cには、挿入
孔72fを介して回転ローラ72gが回転自在に取付け
られるようになっている。これらスライド部材72e及
び回転ローラ72gがピン72cに取り付けられた状態
にあっては、回転ローラ72gがスライド部材72eの
凹部内に収められるようになっている。またスライド部
材72eが上記のガイドレール37内に収められた状態
にあっては、回転ローラ72gの上下左右がガイドレー
ル37及びスライド部材72eによって囲まれるように
なっている。
【0026】各リンク72の他端部72bには、ボルト
挿入孔72hが形成されている。これらリンク72の他
端部72bは、荷台74のベース板75の側面にボルト
(図示省略)を介して回動自在に取付けられるようにな
っている。各リンク73の一端部73aには、ボルト挿
入孔73hが形成されている。これらリンク73の一端
部73aは、上記の支持フレーム31,32の前端部に
設けられている支持ループ部材39の支持部38にボル
ト(図示省略)を介して回動自在に取付けられるように
なっている。
【0027】各リンク73の他端部73bには、ピン7
3cが取付けられている。ピン73cには、挿入孔73
d及び73fを介してスライド部材73e及び回転ロー
ラ73gが取付けられるようになっている。これらスラ
イド部材73e及び回転ローラ73gがピン73cに取
り付けられた状態にあっては、上記同様に回転ローラ7
3gがスライド部材73eの凹部内に収められるように
なっている。またスライド部材73eが後述する荷台7
4のベース板75のスライド溝75a内に収められた状
態にあっては、上記同様に回転ローラ73gの上下左右
がスライド溝75a及びスライド部材73eによって囲
まれるようになっている。
【0028】シャフト71の中央部に設けられている取
付部材76には、油圧シリンダ77のシリンダ本体77
bが回動自在となるように取付けられている。油圧シリ
ンダ77の可動軸77aは、荷台74のベース板75の
裏面に取付けられている。これにより、油圧シリンダ7
7が駆動されると可動軸77aがベース板75の裏面を
押し上げるようになっている。
【0029】荷台74のベース板75の両側部には、上
記のリンク73の他端部73bを摺動自在に嵌合するス
ライド溝75aが設けられている。ベース板75の前端
縁部には、荷台74に積み込まれた作物等の落下を阻止
するための落下防止枠78が設けられている。落下防止
枠78の下端部には、互いに平行且つ水平に延びた支持
軸78aが設けられており、これらの支持軸78aがベ
ース板75の前端縁部に対して挿脱自在に取付けられて
いる。
【0030】ベース板75の両側端縁部には、この両側
からの作物等の落下を防止するための落下防止枠79が
設けられている。各落下防止枠79の下端部には、互い
に平行且つ水平に延びた支持軸79aが設けられてい
る。各支持軸79aは、ベース板75に対して挿脱自在
に取付けられている。また、各落下防止枠79の一端部
には軸79bが設けられており、これらの軸79bはパ
イプ79cに挿通されている。そして、荷台74に作物
等を積み込む場合には、積み込み側の落下防止枠78又
は79を取り外すことにより、その積み込み作業が容易
となる。また、図2に示すように、ベース板75の両サ
イドの各落下防止枠79を引き出すことによって荷台7
4の積載面積を広げることもできる。
【0031】このような構成の作業用運搬車は、次のよ
うにして用いられる。まず、エンジン部40のエンジン
本体41が駆動された後、操作レバー64をT形のガイ
ド溝63に沿ってこのガイド溝63の終端部まで押し上
げると、その駆動力はミッション46及びチェーン47
を介して走行部50側の駆動スプロケット51に伝達さ
れる。駆動力を受けた駆動スプロケット51が回転する
ことにより、無端伝動帯53が回転する。このとき、無
端伝動帯53の内側に配されている各遊動輪52及び支
持転輪52A〜52Cも同時に同方向に回転するため、
無端伝動帯53の回転がスムーズに行われ、作業用運搬
車が前進する。
【0032】そして、たとえば図2に示すような畝80
を跨いだ状態での作業を行う場合には、各走行部50を
畝間に位置させ、この状態で作業用運搬車を前進させ
る。このとき、フレーム部30の互いに平行に配置され
た支持フレーム31,32の間にはクロスメンバー等の
ような水平に掛け渡される補強部材等が設けられていな
いため、地面と荷台74のベース板75との間は空いた
状態となり、畝80の作物等に傷をつけることなくスム
ースな走行が可能となる。
【0033】また、このとき操作部60がフレーム部3
0の中心線Aから一側に偏倚した状態(図3参照)に設
けられているため、作業者は畝間を歩行して作業用運搬
車の操作を行うことができるため、無理な態勢を強いら
れることがない。走行中に作業用運搬車を右又は左旋回
させる場合には、操作レバー64をT形のガイド溝63
の終端部から更に右又は左側に押し込む。これにより、
操作レバー64の押し込まれた側に対応する走行部50
への駆動力が断たれ、その反対側の走行部50のみが駆
動されることにより、作業用運搬車は右又は左旋回を行
う。
【0034】一方、このような構成の作業用運搬車を果
樹園や葡萄畑等のように、背丈より高い箇所の作物を収
穫したり、防虫剤等を吹き付けたりする作業及びトラッ
ク(軽自動車)の荷台との苗や収穫物等の積み込み、積
み降しにあっては、上昇させた荷台74に立ち上がった
り、同一高さの荷台間で積み込み等の作業が容易に行う
ことができる。つまり、荷台74を上昇させる場合に
は、油圧操作レバー66を図1に示す状態から押し込
む。これにより、エンジン本体41の駆動力がオイルポ
ンプ44側に伝達される。このオイルポンプ44が駆動
することにより、油圧シリンダ77のシリンダ本体77
bから可動軸77aが押し出される。
【0035】シリンダ本体77bからの可動軸77aの
押出し力は、荷台74のベース板75への押上力として
作用する。また可動軸77aの荷台74のベース板75
への押上力に対する反力は、昇降部70のシャフト71
に伝えられる。これにより、昇降部70の各リンク72
の一端部72aは、ガイドレール37のガイド溝37a
内を摺動し矢印a側に移動する(図1参照)。リンク7
3の他端部73bは、荷台74のベース板75の側面に
設けられているスライド溝75aを摺動し矢印a側に移
動する。また各リンク72の他端部72b及びリンク7
3の一端部73aは、それぞれ荷台74のベース板75
の側面の取付け位置及び各支持フレーム31,32の前
端部に設けられている支持ループ部材39の支持部38
を支点として回動する。
【0036】このようにして、昇降部70のリンク7
2,73の他端部72b及び一端部73aの回動動作に
併せ、リンク72の一端部72a及びリンク73の他端
部73bがそれぞれガイドレール37のガイド溝37a
及びスライド溝75a内を摺動し矢印a方向に移動する
に従い各リンク72,73が除々に起立し、荷台74を
略水平を保った状態で上昇させる。そして、リンク72
の一端部72a及びリンク73の他端部73bがそれぞ
れガイド溝37a及びスライド溝75aの終端まで移動
すると、荷台74の上昇動作が停止する。
【0037】一方、荷台74を定位置まで下降させる場
合には、押し込んだ状態にある油圧操作レバー66を図
1に示す状態に引き戻す。これにより、上述した動作が
逆に行われ、昇降部70のリンク72,73の他端部7
2b及び一端部73aの回動動作に併せ、リンク72の
一端部72a及びリンク73の他端部73bがそれぞれ
ガイドレール37のガイド溝37a及びスライド溝75
a内を摺動し矢印b方向に移動し、各ガイド溝37a及
びスライド溝75aの終端まで移動すると、荷台74の
下降動作が停止する。
【0038】このとき、各リンク72の一端部72a及
び各リンク73の他端部73b側に取付けられているス
ライド部材72e,73eがガイドレール37のガイド
溝37a及びベース板75側のスライド溝75a内をス
ライドする際にこれらガイド溝37a及びスライド溝7
5a内に付着した泥等を掻き出す。これにより、回転ロ
ーラ72g,73gに対するガイド溝37a及びスライ
ド溝75a内の間隙が適切に保たれるので、回転ローラ
72g,73gの回転がスムースに行われる。
【0039】またスライド部材72e,73eがガイド
溝37a及びスライド溝75a内にに収められた状態に
あっては、回転ローラ72gの上下左右がガイド溝37
aの内壁及びスライド部材72eによって囲まれ、回転
ローラ73gの上下左右がスライド溝75aの内壁及び
スライド部材73eによって囲まれているため、各スラ
イド部材72e,73e内部への泥等の付着が防止され
る。
【0040】荷台74に対しての荷物の積み込みあるい
は積み降ろしのとき、落下防止枠は次のようにして使用
する。まず、荷台74のベース板75上にたとえば収穫
した作物等を積み込む場合には、落下防止枠78,79
からその作物等がこぼれ落ちない程度に積み込む。この
とき、荷台74のベース板75上の積み込みスペースが
不足しているような状態にあっては、各落下防止枠7
8,79をベース板75から引き出し、荷台74の積載
面積を広げることにより、更に多くの収穫した作物等を
積み込むことができる。
【0041】一方、比較的寸法の大きく且つ重量のある
荷物を荷台74に積み込む場合には、荷物を積み込む側
の落下防止枠78,79をベース板75から引き出して
取り外す。これにより、いずれかの落下防止枠78,7
9を乗り越えての積み込みが不要となり、直にベース板
75上への積み込みが可能となるため、比較的楽にその
積み込み作業を行うことができる。積み込み作業を終え
た後は、取り外したいずれかの落下防止枠78,79を
ベース板75に取付けることにより、積み込まれて荷物
の落下を防止することができる。
【0042】このように、本実施例では、フレーム部3
0の互いに平行に配置された支持フレーム31,32の
側部に走行部50を設けるとともに、これら支持フレー
ム31,32の上部に支持部材33,34の端部に取付
けられた台枠35を介してエンジン部40及び操作部6
0を載置する構成とした。
【0043】これにより、台枠35に載置されたエンジ
ン部40及び操作部60による重量をそれぞれに略直立
状態に取付けられた支持部材33,34によってバラン
スよく支持させるとともに、これら重量を支持フレーム
31,32によって受けることができる。走行時の支持
フレーム31,32に加わるねじれ荷重は支持部材3
3,34の上端部に取り付けられた台枠35によって受
けることができる。したがって、荷台の荷重は左右の支
持フレーム31,32によって受けることができるた
め、構成がシンプルであっても剛性を高めることが容易
にできる。
【0044】これにより、フレーム部30の互いに平行
に配置された支持フレーム31,32の間にはクロスメ
ンバー等のような水平に掛け渡される補強部材等が不要
となるため、地面と荷台74との間は空いた状態とな
り、たとえば畝80を跨いだ状態での走行が可能とな
る。
【0045】更に、走行は無端伝動帯53の回転によっ
て行われるので、たとえば圃場における走行路が凹凸の
激しい場合やぬかるみの場合であってもスムースな走行
が行われる。更にまた、荷台74を略水平状態で上下動
させるための昇降部70をフレーム部30の上部に設け
たので、果樹園や葡萄畑等のように背丈より高い箇所の
作物を収穫したり、防虫剤等を吹き付けたりする作業に
あっては、上昇させた荷台74に立ち上がることによっ
てその作業を比較的楽に行うことができる。
【0046】また、操作部60を台枠35の一側に偏倚
させて取り付けたので、畝走行における操作を楽な姿勢
で行うことができる。その結果、収穫作業等に関わる制
約が大幅に緩和されるため、作業用途の利用を広げるこ
とができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の作業用運
搬車によれば、台枠(35)に載置されたエンジン部
(40)及び操作部(60)による重量をそれぞれに略
直立状態に取付けられた支持部材(33,34)によっ
てバランス支持させるとともに、これら荷重を支持フレ
ーム(31,32)によって受けることができる。支持
フレーム(31,32)に加わる荷台(74)の荷重は
そのまま走行部(50)が支持することになり、また走
行に伴う両支持フレーム(31,32)のねじれは支持
部材(33,34)とその上端部に取り付けられた台枠
(35)によって受けることができる。
【0048】したがって主に荷台荷重は支持フレーム
(31,32)、エンジン部(40)等の荷重は台枠
(35)、走行にともなう支持フレーム(31,32)
の捩れは支持部材(33,34)と台枠(35)とで受
けることができるため、シンプルな構成であっても剛性
を高めることができる。また、フレーム部(30)の互
いに平行に配置された支持フレーム(31,32)の間
にはクロスメンバー等のような水平に掛け渡される補強
部材等が不要となるため、軽量化ができるとともに地面
と荷台(74)との間は空いた状態となり、たとえば畝
を跨いだ状態での走行が可能となる。
【0049】更に、車体の軽量化と合まって走行は無端
伝動帯(53)の回転によって行われるので、たとえば
圃場における走行路が凹凸の激しい場合やぬかるみの場
合であってもスムースな走行が行われる。更にまた、荷
台(74)を略水平状態で上下動させるための昇降部
(70)をフレーム部(30)の上部に設けたので、果
樹園や葡萄畑等のように背丈より高い箇所の作物を収穫
したり、防虫剤等を吹き付けたりする作業にあっては、
上昇させた荷台(74)に立ち上がることによってその
作業を比較的楽に行うことができ、トラック(軽自動
車)の荷台(74)よりの苗や収穫物等の積み降ろし等
にも運搬車の荷台高さを調整して合わせることで作業は
楽になる。
【0050】また、トラック(軽自動車)の荷台高さま
で作業用運搬車の荷台(74)を上昇させ、苗や収穫物
等の積み降ろし等を行う際には、単に水平方向にスライ
ドさせることにより可能となるため、その作業を楽に行
うことができる。更に、フレーム部(30)の台枠(3
5)上にエンジン部(40)及び操作部(60)を進行
方向に対して直交するよう並設させることで、支持部材
(33,34)による支持バランスが良好に保たれ、畝
走行時であっても作業用運搬車の走行バランスが良好と
なるとともに、操作部(60)がフレーム部(30)の
台枠(35)の一側に偏倚されるので、畝走行時であっ
ても操作部(60)における操作を楽な姿勢で行うこと
ができる。その結果、圃場面状態や作業状態の制約が大
幅に緩和されるため、作業用途の利用が広範囲なものと
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業用運搬車を示す側面図である。
【図2】図1の作業用運搬車を示す正面図である。
【図3】図1の作業用運搬車を示す平面図である。
【図4】図1のフレーム部を示す拡大斜視図である。
【図5】図1の昇降部のリンク構成を示す斜視図であ
る。
【図6】従来の運搬車の一例を示す側面図である。
【図7】図6の運搬車により畝を跨いでの走行を行わせ
た場合を説明するための図である。
【図8】従来の運搬車の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
30 フレーム部 31,32 支持フレーム 33,34 支持部材 35 台枠 37 ガイドレール 37a ガイド溝 40 エンジン部 41 エンジン本体 44 オイルポンプ 46 ミッション 50 走行部 51 駆動スプロケット 52 遊動輪 53 無端伝動帯 60 操作部 61 ハンドルフレーム 62 操作ボックス 64 操作レバー 65 ループハンドル 66 油圧操作レバー 70 昇降部 71 シャフト 72,73 リンク 74 荷台 75 ベース板 75a スライド溝 77 油圧シリンダ 78,79 落下防止枠

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に配置された支持フレーム
    (31,32)に対して各支持部材 (33,34)
    略直立状態に取付けられるとともに、これら支持部材
    (33,34)の上端部にはエンジン部(40)及び操
    作部(60)を載置するための台枠(35)が取付けら
    れたフレーム部(30)と、 前記支持フレーム(31,32)のそれぞれの側面に設
    けられた無端伝動帯(53)を有する走行部(50)
    と、 前記フレーム部(30)の上部に設けられ荷台(74)
    を略水平状態で上下動させる昇降部(74)とが備えら
    れ、前記荷台(74)の下方で前記各支持部材(33,3
    4)の間は空いた状態となり、畝を跨いだ状態での走行
    が可能となるようにしたこと を特徴とする作業用運搬
    車。
  2. 【請求項2】 前記フレーム部(30)の台枠(35)
    上にエンジン部(40)及び操作部(60)を進行方向
    に対して直交するよう並設させることで、前記操作部
    (60)が前記フレーム部(30)の前記台枠(35)
    の一側に偏倚させて取り付けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の作業用運搬車。
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