JP2521494B2 - 脱ガス機構 - Google Patents
脱ガス機構Info
- Publication number
- JP2521494B2 JP2521494B2 JP21909887A JP21909887A JP2521494B2 JP 2521494 B2 JP2521494 B2 JP 2521494B2 JP 21909887 A JP21909887 A JP 21909887A JP 21909887 A JP21909887 A JP 21909887A JP 2521494 B2 JP2521494 B2 JP 2521494B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- degassing
- liquid
- solvent
- tube
- thin film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D19/00—Degasification of liquids
- B01D19/0031—Degasification of liquids by filtration
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
- Gas Separation By Absorption (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 本発明は脱ガス装置の創案に拘り、各種液体などから
効率的な脱ガスを行わしめ、連続的な脱ガスを円滑に行
わしめ、比較的小型な設備により大量処理を可能ならし
め得る装置を得ようとするものである。
効率的な脱ガスを行わしめ、連続的な脱ガスを円滑に行
わしめ、比較的小型な設備により大量処理を可能ならし
め得る装置を得ようとするものである。
(産業上の利用分野) コーティング液、分析用液体、医薬品その他の化学品
などの被脱ガス液から脱ガスするための設備。
などの被脱ガス液から脱ガスするための設備。
(従来の技術) 各種液体に含有されたガスは反応を阻害し、あるいは
形成された被膜などの性状を劣化し、更には試験測定結
果に支障を来すなどの妨害をなすことが多い。従ってこ
のような液体の脱ガスをなすことについては従来から種
々に実施されており、斯様な脱ガス装置としては第11図
から第14図に示す通りである。
形成された被膜などの性状を劣化し、更には試験測定結
果に支障を来すなどの妨害をなすことが多い。従ってこ
のような液体の脱ガスをなすことについては従来から種
々に実施されており、斯様な脱ガス装置としては第11図
から第14図に示す通りである。
即ち第11図のものは被脱ガス液をポンプ20で脱ガスタ
ンク21に導入し真空ポンプにより排気口22から排気し
て、例えば真空度−600〜700mHg程度の真空条件をタン
ク21内に形成し、被脱ガス液23の液面からバッチ式に脱
ガスするものである。
ンク21に導入し真空ポンプにより排気口22から排気し
て、例えば真空度−600〜700mHg程度の真空条件をタン
ク21内に形成し、被脱ガス液23の液面からバッチ式に脱
ガスするものである。
又第12図のものは真空容器24内にポリテトラフルオロ
エチレンの非多孔質チューブ25を蛇行状に設けて被脱ガ
ス液を送入し、前記チューブ25の外側を排気して真空度
を上記同様に形成して脱ガスする。
エチレンの非多孔質チューブ25を蛇行状に設けて被脱ガ
ス液を送入し、前記チューブ25の外側を排気して真空度
を上記同様に形成して脱ガスする。
あるいは第13図に示すように真空室26内に被脱ガス液
を通入するチューブ27を設けて被脱ガス液を送入すると
共に室26内を前記同様に排気して真空度−600〜−700mm
Hgとして脱ガス処理すること自体は上記したところと同
じであるが、前記チューブ27として第14図に示すように
ポリテトラフルオロエチレンなどによる多孔質チューブ
28を内外に設け、これらの多孔質チューブ28、28間にポ
リテトラフルオロエチレンによる多孔質フイルム層29を
設けたものを用い、上述同様に送入される液体に対し脱
ガスを行うものである。
を通入するチューブ27を設けて被脱ガス液を送入すると
共に室26内を前記同様に排気して真空度−600〜−700mm
Hgとして脱ガス処理すること自体は上記したところと同
じであるが、前記チューブ27として第14図に示すように
ポリテトラフルオロエチレンなどによる多孔質チューブ
28を内外に設け、これらの多孔質チューブ28、28間にポ
リテトラフルオロエチレンによる多孔質フイルム層29を
設けたものを用い、上述同様に送入される液体に対し脱
ガスを行うものである。
(発明が解決しようとする問題点) 前記した第11図のものにおいては液面より脱ガスを行
うためタンク内径によって限定された液面が脱ガス用表
面積となり、被脱ガス液23中におけるガスの移動もその
底部から液面までとなるため脱ガス効率が劣る。従って
設備的にも巨大となり、例えば直径2m、高さ3mのタンク
中で25℃、5tの純水中混入酸素濃度を8ppm程度から5ppm
程度まで低下させるのに真空度−650mmHg、排気量100
/minの条件で約3時間を必要とする。
うためタンク内径によって限定された液面が脱ガス用表
面積となり、被脱ガス液23中におけるガスの移動もその
底部から液面までとなるため脱ガス効率が劣る。従って
設備的にも巨大となり、例えば直径2m、高さ3mのタンク
中で25℃、5tの純水中混入酸素濃度を8ppm程度から5ppm
程度まで低下させるのに真空度−650mmHg、排気量100
/minの条件で約3時間を必要とする。
第12図のものは分析用などに用いられているが、使用
チューブ25が利用時に折れ易く、例えば内径2mmで肉厚
を0.18mm程度とすると直径60mm以下の弯極形成でチュー
ブが折れてしまう。従ってチューブ肉厚を少くとも0.5m
mとすることが必要で、内径1mmのチューブは外径が2m
m、内径2mmでは外形が3mmとなるが、斯うした厚肉の非
多孔質チューブを用いたものは脱ガス性能において相当
に劣ったものとなり、大量液の処理に適用し難い。
チューブ25が利用時に折れ易く、例えば内径2mmで肉厚
を0.18mm程度とすると直径60mm以下の弯極形成でチュー
ブが折れてしまう。従ってチューブ肉厚を少くとも0.5m
mとすることが必要で、内径1mmのチューブは外径が2m
m、内径2mmでは外形が3mmとなるが、斯うした厚肉の非
多孔質チューブを用いたものは脱ガス性能において相当
に劣ったものとなり、大量液の処理に適用し難い。
第13、14図のものは、純水などの水系被脱ガス液の場
合には適切であるとしても溶剤液の脱ガスは真空度が例
えば−650mmHgにおいて溶剤が多孔質体を通過してチュ
ーブ外に出て来るため使用できない。
合には適切であるとしても溶剤液の脱ガスは真空度が例
えば−650mmHgにおいて溶剤が多孔質体を通過してチュ
ーブ外に出て来るため使用できない。
「発明の構成」 (問題点を解決するための手段) 耐溶剤性多孔体とガス透過性を有する非多孔質フッ素
系樹脂薄膜とを接着一体化せしめ、チューブ状または平
面状に形成したことを特徴とする脱ガス機構。
系樹脂薄膜とを接着一体化せしめ、チューブ状または平
面状に形成したことを特徴とする脱ガス機構。
(作 用) ガス透過性を有する非多孔質フッ素樹脂薄膜により脱
気を図らしめる。
気を図らしめる。
耐溶剤性多孔体によって前記非多孔質フッ素樹脂薄膜
を保護し、所定の形態を形成維持せしめて脱ガス性を確
保する。
を保護し、所定の形態を形成維持せしめて脱ガス性を確
保する。
上記のように耐溶剤性多孔体によって保護、補強され
ることから上記した非多孔質フッ素樹脂薄膜を適切に薄
層化し、その脱気性能を有効に向上させる。
ることから上記した非多孔質フッ素樹脂薄膜を適切に薄
層化し、その脱気性能を有効に向上させる。
脱気処理は上述したような非多孔質フッ素樹脂薄膜と
耐溶剤性多孔体との複合組織を介して行われ、真空条件
下において脱気されたガスは整備外に排出される。
耐溶剤性多孔体との複合組織を介して行われ、真空条件
下において脱気されたガスは整備外に排出される。
特にチューブ状とされた場合において内側に位置せし
められる耐溶剤性多孔体は外側に位置した非多孔質フッ
素樹脂薄膜を所定状態に展開する。
められる耐溶剤性多孔体は外側に位置した非多孔質フッ
素樹脂薄膜を所定状態に展開する。
(実施例) 上記したような本発明によるものの具体的な実施態様
を添附図面に示すものについて説明すると、耐溶剤性多
孔体1とガス透過性のある非多孔質のフッ素系樹脂薄膜
2とを接着、融着によって一体化した第1図(A)のよ
うな断面構造をもつチューブ状体または同図Bのような
膜状体を脱ガス機構に採用するものである。
を添附図面に示すものについて説明すると、耐溶剤性多
孔体1とガス透過性のある非多孔質のフッ素系樹脂薄膜
2とを接着、融着によって一体化した第1図(A)のよ
うな断面構造をもつチューブ状体または同図Bのような
膜状体を脱ガス機構に採用するものである。
又本発明においては第2図に示すようにフッ素樹脂薄
膜2の内外両面に耐溶剤性多孔体1を夫々接着または融
着して形成したものとしてよい。
膜2の内外両面に耐溶剤性多孔体1を夫々接着または融
着して形成したものとしてよい。
更に本発明によるものは第3図に示すようにフッ素樹
脂薄膜2からの樹脂分または接着剤が耐溶剤性多孔体1
層に対して部分的に含浸せしめられ含浸層3を境界部に
形成してよい。なお耐溶剤性多孔体1および薄膜2の透
水性能およびガス透過性能については適宜のものを選び
且つ組合わせて採用する。
脂薄膜2からの樹脂分または接着剤が耐溶剤性多孔体1
層に対して部分的に含浸せしめられ含浸層3を境界部に
形成してよい。なお耐溶剤性多孔体1および薄膜2の透
水性能およびガス透過性能については適宜のものを選び
且つ組合わせて採用する。
前記したフッ素樹脂薄膜2としては四弗化エチレンと
パーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体(以
下PFAという)、四弗化エチレンとヘキサフルオロプロ
ピレンとの共重合体(以下FEPという)、あるいはポリ
テトラフルオロエチレン(以下PTFEという)などのガス
透過性を有する非多孔質のフッ素系チューブまたはフイ
ルムが用いられ、一方耐溶剤性多孔体1としては圧延ま
たは延伸の何れか一方または双方によって多孔質化され
たポリテトラフルオロエチレン(以下EPTFEという)を
用いることが好ましいが、又ステンレスその他の耐食性
金属網材、粉粒状金属による焼結体、セラミック多孔体
などを採用することができる。
パーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体(以
下PFAという)、四弗化エチレンとヘキサフルオロプロ
ピレンとの共重合体(以下FEPという)、あるいはポリ
テトラフルオロエチレン(以下PTFEという)などのガス
透過性を有する非多孔質のフッ素系チューブまたはフイ
ルムが用いられ、一方耐溶剤性多孔体1としては圧延ま
たは延伸の何れか一方または双方によって多孔質化され
たポリテトラフルオロエチレン(以下EPTFEという)を
用いることが好ましいが、又ステンレスその他の耐食性
金属網材、粉粒状金属による焼結体、セラミック多孔体
などを採用することができる。
前記薄膜2の厚さは0.05〜200μm、好ましくは0.1〜
100μmであり、フイルムとして準備されたものを耐溶
剤性多孔体1に融着し、または接着して形成するが場合
によってはコーティングされた塗膜として形成すること
ができる。耐溶剤性多孔体としてはPTFEを圧延ないし延
伸加工し、空孔率10〜95%で平均孔径が0.1〜15μm程
度とされ、その厚さについては20〜1000μm程度のもの
である。
100μmであり、フイルムとして準備されたものを耐溶
剤性多孔体1に融着し、または接着して形成するが場合
によってはコーティングされた塗膜として形成すること
ができる。耐溶剤性多孔体としてはPTFEを圧延ないし延
伸加工し、空孔率10〜95%で平均孔径が0.1〜15μm程
度とされ、その厚さについては20〜1000μm程度のもの
である。
本発明によるものの具体的な製造例について説明する
と以下の通りである。
と以下の通りである。
実施例1 第4図に示すように厚さが0.15mmで空孔率0%のPTFE
非多孔質体であるフッ素樹脂薄膜2の内外に夫々耐溶剤
性多孔体1を接着し、内径1.0mmの脱ガス用管状構造体
5を製造した。前記多孔体1の内側のものは空孔率40%
で平均孔径1.5μmにして厚さ0.4mmの多孔質PTFEであ
り、外側のものは空孔率30%で平均孔径1.0μmで厚さ
0.16mmのものである。
非多孔質体であるフッ素樹脂薄膜2の内外に夫々耐溶剤
性多孔体1を接着し、内径1.0mmの脱ガス用管状構造体
5を製造した。前記多孔体1の内側のものは空孔率40%
で平均孔径1.5μmにして厚さ0.4mmの多孔質PTFEであ
り、外側のものは空孔率30%で平均孔径1.0μmで厚さ
0.16mmのものである。
上記のような脱ガス用管状構造体5は第5図のような
塩化ビニルハウジング10内の巻付用コア11に長さ10mの
ものを捲着し、管状構造体5の一端から被脱ガス液を送
入し、他端から排出せしめ、ハウジング10に形成された
排気口12から排気させて脱ガス性能を試験した。ハウジ
ング10は第5図のものが長さ200mmで径40mmであり、コ
ア11の径は20mmである。
塩化ビニルハウジング10内の巻付用コア11に長さ10mの
ものを捲着し、管状構造体5の一端から被脱ガス液を送
入し、他端から排出せしめ、ハウジング10に形成された
排気口12から排気させて脱ガス性能を試験した。ハウジ
ング10は第5図のものが長さ200mmで径40mmであり、コ
ア11の径は20mmである。
又比較のため第6図に示すようにハウジング10の長さ
が250mmで、径150mmのものを用い、コア11の径は90mmの
ものとしてPTFE非多孔質チューブが折れないようなモジ
ュール寸法として非多孔質PTFEの前記構造体5と同じ内
径で肉厚0.5mmのチューブ5a10mを捲着し、それらの管体
5、5aに25℃で8.1ppmの酸素を溶存した純水を1ml/min
の速度で流し、モジュール通過後の純水を第7図のよう
なDOメーターにより真空度−650mHgで測定した。
が250mmで、径150mmのものを用い、コア11の径は90mmの
ものとしてPTFE非多孔質チューブが折れないようなモジ
ュール寸法として非多孔質PTFEの前記構造体5と同じ内
径で肉厚0.5mmのチューブ5a10mを捲着し、それらの管体
5、5aに25℃で8.1ppmの酸素を溶存した純水を1ml/min
の速度で流し、モジュール通過後の純水を第7図のよう
なDOメーターにより真空度−650mHgで測定した。
即ち処理すべき純水30をポンプ31でDO電極32を有する
スターラー33を介して前述した第5図または第6図の脱
ガス用ハウジング10に送り、ハウジング10内を真空ポン
プ34で前記真空度に維持しつつ処理し、通過した処理済
み液体を再びスターラー35を介してメスシリンダー36に
受け、スターラー33および35のDO電極32をDOメーター38
に導いて測定結果を表示するようになっているものであ
るが、斯うしたDOメーター38による測定結果によるとき
は本発明の第5図によるものがスターラー35においての
測定溶存酸素として1.2ppmまで充分に低下せしめられて
いることが確認された。
スターラー33を介して前述した第5図または第6図の脱
ガス用ハウジング10に送り、ハウジング10内を真空ポン
プ34で前記真空度に維持しつつ処理し、通過した処理済
み液体を再びスターラー35を介してメスシリンダー36に
受け、スターラー33および35のDO電極32をDOメーター38
に導いて測定結果を表示するようになっているものであ
るが、斯うしたDOメーター38による測定結果によるとき
は本発明の第5図によるものがスターラー35においての
測定溶存酸素として1.2ppmまで充分に低下せしめられて
いることが確認された。
これに対し比較例として実施された第6図の場合にお
いて処理後の溶存酸素量1.8ppmであり、相当に劣ってい
る。
いて処理後の溶存酸素量1.8ppmであり、相当に劣ってい
る。
又上記と同じ条件で、その純水送入量を前記したとこ
ろの10倍に高め、10ml/minとした場合において本発明の
第5図によるものでは溶存酸素量が2.7ppmであったのに
対し、比較例の第6図によるものの場合においては6.2p
pmであって、高速な処理条件においても本発明によるも
のが卓越した脱ガス処理を行わしめ得ることが確認され
た。
ろの10倍に高め、10ml/minとした場合において本発明の
第5図によるものでは溶存酸素量が2.7ppmであったのに
対し、比較例の第6図によるものの場合においては6.2p
pmであって、高速な処理条件においても本発明によるも
のが卓越した脱ガス処理を行わしめ得ることが確認され
た。
なお上記した第5、6図のような試験に当ってはメチ
ルアルコールを用いて液洩れを試験した。即ち3kg/cm2
の圧力で、メチルアルコールを6時間流して試験し、メ
チレンブルーにより着色し、各管体5、5aから液洩れを
チェックしたが、前記した第5、6図の何れのものにお
いても液洩れはなかった。
ルアルコールを用いて液洩れを試験した。即ち3kg/cm2
の圧力で、メチルアルコールを6時間流して試験し、メ
チレンブルーにより着色し、各管体5、5aから液洩れを
チェックしたが、前記した第5、6図の何れのものにお
いても液洩れはなかった。
即ち前記したような結果によれば本発明によるものが
脱ガス性能において大幅に優れていることが確認され
た。
脱ガス性能において大幅に優れていることが確認され
た。
製造例2 本発明による脱ガス構造体として第8図に示すように
厚さ20μmのPTFE非多孔質体によるフッ素樹脂薄膜2の
両面にそれぞれ空孔率80%で平均孔径0.5μm、厚さ50
μmの耐溶剤性多孔体1を添着した平膜構造体6を製造
した。
厚さ20μmのPTFE非多孔質体によるフッ素樹脂薄膜2の
両面にそれぞれ空孔率80%で平均孔径0.5μm、厚さ50
μmの耐溶剤性多孔体1を添着した平膜構造体6を製造
した。
上記のようにして得られた平膜構造体6は第9図に示
すような脱ガス用モジュールにおける被張板7に添設
し、このようなモジュール15うを第10図に示す脱ガス設
備に設定した。即ちこの場合は工業的規模による実験で
あって、モジュール15は幅が600mm、長さ1000mmで厚さ
が40mmのものに排気口パイプ16を取付けたもので、これ
を第10図に示す高さが1250mmで幅が900mmのタンク8内
に8枚を100mmの等間隔に配設し、排気ポンプ9でモジ
ュール15内を−650mmHgに減圧し、ポンプ17で被脱ガス
液を送入し、エチレングリコール(26.5℃)を1トン収
容せしめ、撹拌用羽根19による撹拌条件下で脱液し、DO
メーター18で測定するように成っている。なお液洩れの
確認に関してはメチルアルコールを思い、メチレンブル
ーにより着色し構造体6からの洩れを確認したことは上
記した製造例1のものと同じであり、又比較例としてモ
ジュール15を用いない脱気用タンクについても試験し
た。
すような脱ガス用モジュールにおける被張板7に添設
し、このようなモジュール15うを第10図に示す脱ガス設
備に設定した。即ちこの場合は工業的規模による実験で
あって、モジュール15は幅が600mm、長さ1000mmで厚さ
が40mmのものに排気口パイプ16を取付けたもので、これ
を第10図に示す高さが1250mmで幅が900mmのタンク8内
に8枚を100mmの等間隔に配設し、排気ポンプ9でモジ
ュール15内を−650mmHgに減圧し、ポンプ17で被脱ガス
液を送入し、エチレングリコール(26.5℃)を1トン収
容せしめ、撹拌用羽根19による撹拌条件下で脱液し、DO
メーター18で測定するように成っている。なお液洩れの
確認に関してはメチルアルコールを思い、メチレンブル
ーにより着色し構造体6からの洩れを確認したことは上
記した製造例1のものと同じであり、又比較例としてモ
ジュール15を用いない脱気用タンクについても試験し
た。
排気量200/min、26.5℃の温度条件で15分間連続運
転しDOセンサーにより溶存酸素濃度を測定した結果は脱
ガス前溶存酸素濃度が6.1ppmのものが本発明によるモジ
ュール15を用いることによって3.6ppmに低下しているの
に対し、比較例のものは5.2ppmであった。即ち溶剤中の
脱ガス性能は本発明による複合体モジュール15を用いる
ことにより約3倍に高められていることが確認された。
転しDOセンサーにより溶存酸素濃度を測定した結果は脱
ガス前溶存酸素濃度が6.1ppmのものが本発明によるモジ
ュール15を用いることによって3.6ppmに低下しているの
に対し、比較例のものは5.2ppmであった。即ち溶剤中の
脱ガス性能は本発明による複合体モジュール15を用いる
ことにより約3倍に高められていることが確認された。
「発明の効果」 以上説明したような本発明によるときはコーティング
液、分析用液体その他の被脱ガス液から効率的な脱ガス
を連続的に行わしめ、従って比較的小型な設備により大
量の処理を可能ならしめ、各種分析ないし工業プラント
などにおける種々のトラブル原因を解消し生産性を向上
した有利な操業を実現し得るものであって、工業的にそ
の効果の大きい発明である。
液、分析用液体その他の被脱ガス液から効率的な脱ガス
を連続的に行わしめ、従って比較的小型な設備により大
量の処理を可能ならしめ、各種分析ないし工業プラント
などにおける種々のトラブル原因を解消し生産性を向上
した有利な操業を実現し得るものであって、工業的にそ
の効果の大きい発明である。
図面は本発明の技術的内容を示すものであって、第1図
から第3図はそれぞれ本発明における脱ガス機構の若干
例を示した断面図、第4図は更に別の具体的製造例とし
ての脱ガス用管状構造体の断面図、第5図はこれを用い
た脱ガスモジュールの説明図、第6図はその比較例の説
明図、第7図はそれら第5、6図のものを用いて実施し
た脱ガスおよび測定設備の説明図、第8図は具体的製造
例によるもう1つの脱ガス構造体の断面図、第9図はこ
れを用いた脱ガス用モジュールの説明図、第10図はこの
モジュールを用いた脱ガス設備の説明図、第11図は従来
の脱ガス機構についての説明図、第12図および第13図は
それぞれ同じく従来の脱ガス機構についての説明図、第
14図は、第13図に示したチューブについての断面図を示
すものである。 然してこれらの図面において、1は耐溶剤性多孔体、2
はフッ素系樹脂薄膜、3は含浸層、5は脱ガス用管状構
造体、5aは比較材としてのチューブ、6は平膜構造体、
7は被張板、8はタンク、9は排気ポンプ、10はハウジ
ング、11はコア、12は排気口、15はモジュール、16は排
気口パイプ、38はDOメーターを示すものである。
から第3図はそれぞれ本発明における脱ガス機構の若干
例を示した断面図、第4図は更に別の具体的製造例とし
ての脱ガス用管状構造体の断面図、第5図はこれを用い
た脱ガスモジュールの説明図、第6図はその比較例の説
明図、第7図はそれら第5、6図のものを用いて実施し
た脱ガスおよび測定設備の説明図、第8図は具体的製造
例によるもう1つの脱ガス構造体の断面図、第9図はこ
れを用いた脱ガス用モジュールの説明図、第10図はこの
モジュールを用いた脱ガス設備の説明図、第11図は従来
の脱ガス機構についての説明図、第12図および第13図は
それぞれ同じく従来の脱ガス機構についての説明図、第
14図は、第13図に示したチューブについての断面図を示
すものである。 然してこれらの図面において、1は耐溶剤性多孔体、2
はフッ素系樹脂薄膜、3は含浸層、5は脱ガス用管状構
造体、5aは比較材としてのチューブ、6は平膜構造体、
7は被張板、8はタンク、9は排気ポンプ、10はハウジ
ング、11はコア、12は排気口、15はモジュール、16は排
気口パイプ、38はDOメーターを示すものである。
Claims (1)
- 【請求項1】耐溶剤性多孔体とガス透過性を有する非多
孔質フッ素系樹脂薄膜とを接着一体化せしめ、チューブ
状または平面状に形成したことを特徴とする脱ガス機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21909887A JP2521494B2 (ja) | 1987-09-03 | 1987-09-03 | 脱ガス機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21909887A JP2521494B2 (ja) | 1987-09-03 | 1987-09-03 | 脱ガス機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6463007A JPS6463007A (en) | 1989-03-09 |
JP2521494B2 true JP2521494B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=16730226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21909887A Expired - Lifetime JP2521494B2 (ja) | 1987-09-03 | 1987-09-03 | 脱ガス機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2521494B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE68926421T2 (de) * | 1988-08-20 | 1996-09-12 | Nitto Denko Corp | Verfahren zur Entfernung von gelösten Gasen aus einer Flüssigkeit |
JP2893530B2 (ja) * | 1988-12-08 | 1999-05-24 | ジャパンゴアテックス株式会社 | 脱気膜 |
JP2774843B2 (ja) * | 1989-11-28 | 1998-07-09 | 日東電工株式会社 | スパイラル型脱気膜モジュール |
DE4446270C1 (de) * | 1994-12-23 | 1996-02-29 | Hewlett Packard Gmbh | Basisstruktur für einen Flüssigkeitschromatographie-Entgaser |
US5762684A (en) * | 1995-11-30 | 1998-06-09 | Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. | Treating liquid supplying method and apparatus |
US5888275A (en) * | 1996-02-26 | 1999-03-30 | Japan Gore-Tex, Inc. | Assembly for deaeration of liquids |
JP2969075B2 (ja) * | 1996-02-26 | 1999-11-02 | ジャパンゴアテックス株式会社 | 脱気装置 |
JP2000033245A (ja) * | 1998-05-11 | 2000-02-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | フッ素樹脂複合膜及びその製造方法 |
US6596058B2 (en) * | 2001-07-16 | 2003-07-22 | Systec, Inc. | Film degassing system |
JP4736534B2 (ja) * | 2005-05-19 | 2011-07-27 | 株式会社島津製作所 | ガス透過フィルタ、ガス交換チップ、及び全有機体炭素測定装置 |
-
1987
- 1987-09-03 JP JP21909887A patent/JP2521494B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6463007A (en) | 1989-03-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2521494B2 (ja) | 脱ガス機構 | |
US5340384A (en) | Vacuum degassing | |
US5772736A (en) | Device for removing dissolved gas from a liquid | |
US4516984A (en) | Degassing process and apparatus for removal of oxygen | |
US3751879A (en) | Apparatus for reducing the dissolved gas concentration in a liquid | |
EP0973031B1 (en) | Apparatus for degassing liquids | |
US5123937A (en) | Deaerating film and deaerating method | |
JP2002355534A (ja) | 液体のガス化及び脱ガス化法 | |
US9044712B2 (en) | Supersaturated fluid degassing | |
CN104159655B (zh) | 膜组件及其制造方法 | |
CA2970013C (en) | Fluid distribution device for a gas-liquid contactor, gas-liquid contactor, and method for adding a gas to a liquid | |
US20100313758A1 (en) | Gas absorption membranes and the manufacture thereof | |
US4244713A (en) | Apparatus for analysis of absorbed gases | |
EP1615713A2 (en) | Pleated construction for effecting gas transfer membrane | |
EP2818221B1 (en) | Fluid degassing module with helical membrane | |
CN109152990A (zh) | 用于输送工艺气体的方法、系统和装置 | |
US20060107774A1 (en) | Probe for permeation carrier gas method, measuring apparatus and measuring method | |
JP2003245525A (ja) | モジュール | |
JP2013202580A (ja) | 中空糸膜の透水性能の評価方法 | |
JP3340444B2 (ja) | 脱気モジュールの製造方法 | |
FR2624609A1 (fr) | Tube a essai colorimetrique | |
JPS57150423A (en) | Gas separating film | |
JPS61283311A (ja) | 消泡方法 | |
JPH0337681Y2 (ja) | ||
JP3521364B2 (ja) | 脱気装置及び脱気方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080517 |