JP2013202580A - 中空糸膜の透水性能の評価方法 - Google Patents

中空糸膜の透水性能の評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的口径が大きな中空糸膜であってもその透水性能を正確に評価し得る方法を提供することを目的とする。
【解決手段】少なくとも1本の中空糸膜と、透過水の取水口を有し、かつ該中空糸膜の外側を被覆し、密閉し得る筒状容器とを備えた評価用の膜モジュールを準備し、該評価用の膜モジュールの中空糸膜の外側であって、筒状容器内に水を充填し、該評価用の膜モジュールに所定の平均膜差圧を負荷しながら内圧式ろ過を行い、前記中空糸膜を透過した透過水流量を測定することを含む中空糸膜の透水性能の評価方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、中空糸膜の透水性能の評価方法に関する。
従来から、例えば、河川水及び地下水の除濁、工業用水の清澄、排水及び汚水処理、海水淡水化の前処理等の水の精製のために、中空糸膜が利用されている。そして、安全な水を定常的に大量に供給することが求められている状況下においては、被処理水に含有される種々の成分をより効率的に分離するために、高いろ過性能を有する中空糸膜が必要とされている。
このような中空糸膜のろ過性能は、通常、膜モジュールの純粋透水性能試験方法(JIS K 3821-1990)に従って評価されている。
しかし、中空糸膜の透水性能をより迅速かつ簡便に評価する方法として、単糸での中空糸膜の透水性能の評価方法が採用されていた(例えば、特許文献1)。
特開2010−104983号公報の図3
しかし、近年開発されつつある比較的口径が大きな中空糸膜を、この方法で評価しても、有効な特性が得られないことがあった。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、比較的口径が大きな中空糸膜であってもその透水性能を簡便にかつ正確に評価し得る方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、比較的大口径の中空糸膜をモジュールとして組み立てて、水処理用の膜モジュールを開発する過程で、大口径の中空糸膜の透水性能を簡便に測定し、その透水性能を評価した場合、上述したように、有効な特性が得られないのみならず、明らかに単糸の中空糸膜での透水性能が、膜モジュールとして組み立てた場合の透水性能と異なることを見出した。そして、比較的口径が大きな中空糸膜で、その透水性能を正確に測定/評価することができない原因について鋭意研究を行った結果、口径が小さい場合には、単糸での中空糸膜の透水性能に変化は認められないが、口径が大きくなるに従って、その測定時に単糸での中空糸膜の外的環境によって、その性能にギャップが生じること、単糸での中空糸膜の透水性能の測定を水中で行うことにより、膜モジュールとしての透水性能との間のギャップを解消することができることを突き止め、本発明の完成に至った。
すなわち本願は、以下の発明を含む。
少なくとも1本の中空糸膜と、透過水の取水口を有し、かつ該中空糸膜の外側を被覆し、密閉し得る筒状容器とを備えた評価用の膜モジュールを準備し、
該評価用の膜モジュールの中空糸膜の外側であって、筒状容器内に水を充填し、
該評価用の膜モジュールに所定の平均膜差圧を負荷しながら内圧式ろ過を行い、
前記中空糸膜を透過した透過水流量を測定することを含む中空糸膜の透水性能の評価方法。
この中空糸膜の透水性能の評価方法では、中空糸膜が、2.5mm〜10mmの外径及び5.8〜34の外径と肉厚の比であるSDR値を有することが好ましい。
本発明によれば、その口径の大小にかかわらず、中空糸膜の正確な透水性能を、簡便かつ迅速に評価することが可能となる。
本発明の中空糸膜の透水性能の評価方法に使用する評価用の膜モジュールの概略断面図である。 本発明の実施例で用いた膜モジュールの概略断面図である。 本発明の比較例として用いた中空糸膜の透水性能の評価方法に使用する評価用の膜モジュールの概略断面図である。
本発明の中空糸膜の透水性能の評価方法は、上述したように、口径の大きさにかかわらず、正確かつ迅速な透水性能を評価し得る方法である。
そのために、本発明の中空糸膜の透水性能の評価方法では、評価用の膜モジュールを用いる。
評価用の膜モジュールは、例えば、図1に示すように、少なくとも1本(複数本でもよい)の中空糸膜22と、その中空糸膜2を収容する筒状容器17とを備える。特に、その測定及び算出を簡便化するためには、中空糸膜の本数は少ないほど適しており、好ましくは1本である。
透水性を評価するための中空糸膜自体は、特に限定されるものではなく、公知の中空糸膜のいずれであってもよい。
例えば、その中空糸膜の口径は、1mm以下のものであってもよいし、1mm以上のものであってもよい。なかでも、比較的大きな口径を有するものは、その膜モジュールと単糸との透水性能の評価値に大きなギャップを生じやすいことが確認されているため、比較的大きな口径を有するものが好ましい。また、口径が大きくなるにつれてギャップが大きくなることが確認されており、具体的には、外径が2.5mm程度以上のものが適しており、3.6mm程度以上ものが好ましく、4mm程度以上のものがより好ましく、4.2mm程度以上、4.5mm程度以上、5mm程度以上のものがさらに好ましい。上限は特に限定されないが、10mm程度以下が適している。
また、SDR値(外径と肉厚との比で計算される値)が、34程度以下、3.6程度以上が適しており、4.0〜20程度が好ましい。特に、外径が5〜7mm程度の場合には、SDR値は4〜16程度とすることが好ましく、6.5〜11程度に設定することがより好ましい。
別の観点から、本発明の評価方法は、中空糸膜の口径が大きくなるにつれて、通常組み立てられる膜モジュール形態との透水性能のギャップが大きくなることから、例えば、単糸の中空糸膜の透水性能が、通常組み立てられる膜モジュール形態に対して、±10%を超えて、±20%を超えて又は±30%を超えて評価されるような(例えば、口径を有する)中空糸膜に対して適用することが好ましい。
なお、このような中空糸膜を評価用の膜モジュールに利用する場合には、その長さは特に限定されず、例えば、5〜150cm程度が挙げられ、30〜120cm程度が好ましく、80〜100cm程度がより好ましい。
また、中空糸膜は、特に、単層構造で単一の素材から形成されているものが好ましい。言い換えると、中空糸膜を形成する材料において、1種の樹脂が50質量%以上(好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上)を占めているものが好ましい。中空糸膜の材料は、当該分野において使用されるいずれの樹脂(例えば、塩化ビニル系;ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系;ポリビニリデンフルオライド等のフルオロカーボン系;スルホン系;アクリロニトリル系、イミド系等)を用いてもよいが、なかでも、塩化ビニル系樹脂であることが好ましい。
このような中空糸膜は、膜間差圧100kPaにおける純水の透過水流量が100L/(m2・h)程度以上、200L/(m2・h)程度以上であることが適しており、600L/(m2・h)程度以上であることが好ましく、800L/(m2・h)程度以上であることがより好ましく、1000L/(m2・h)程度以上であることがさらに好ましい。つまり、限外ろ過等に使用される中空糸膜であることが好ましい。
筒状容器17は、中空糸膜22の外側を被覆するように中空糸膜22を収容する。また、筒状容器17には、中空糸膜22の両側を固定する支持体15が取り付けられている。筒状容器17は、この支持体15によって、中空糸膜22の外側の空間が密閉され、中空糸膜22の内側が筒状容器17の外側と連通するように組み立てられている。筒状容器17には、例えば、その側面に、中空糸膜の透過水を取り出すための透過水の取水口16が配置されている。また、支持体15のうち、水を供給する側(原水供給口側)には、所定の圧力を負荷するためのポンプ14が連結されている。
密閉容器17の大きさは特に限定されるものではなく、中空糸膜22の口径、長さ、本数等によって適宜調整することができるが、例えば、1本の中空糸膜を評価するためには、評価対象の中空糸膜の外径の3〜10倍程度の内径を有するものが適している。具体的には、筒状容器の内径が2〜6cm程度が挙げられる。長さは、中空糸膜の長さに応じて決定することができ、例えば、30〜150cm程度が挙げられる。
このような評価用の膜モジュールは、その使用に際して、中空糸膜22の外側であって、筒状容器17内に水を充填する。ここで使用する水は、特に限定されるものではなく、水道水、イオン交換水、純水などのいずれであってもよい。このような水を充填する場合には、透過水の取水口16から充填することが好ましい。また、この評価用の膜モジュールを所定時間作動させて得られた透過水をそのまま、中空糸膜22の外側であって筒状容器17内で用いることが好ましい。この際の充填は、中空糸膜の全長及び全外周が水を接触するように行うことが好ましい。言い換えると、中空糸膜の透水性能の評価に先立って、中空糸膜自体を水中に浸漬させた状態で保持することが好ましい。これによって、1本又は数本程度を用いた中空糸膜の透水性能の評価においても、一般的に組み立てられている膜モジュールでの透水性能、つまり透水性能の評価と同程度に測定することができる。
次いで、その透水性能の評価のために、水が充填された評価用の膜モジュールに所定の平均膜差圧を負荷し、内圧式ろ過に付す。
ここで、所定の平均膜差圧を負荷しながら内圧式ろ過を行う方法としては、上述した評価用の膜モジュールを用いる限り、特に限定されるものではないが、例えば、膜モジュールの純粋透水性能試験方法(JIS K 3821-1990)において、膜モジュールに代えて評価用の膜モジュールを用いる方法あるいはこれに準じた又はこれを簡素化した方法、つまり、所定の平均膜差圧を実現できる最小限の設備を用いる方法を利用することができる。ただし、この際の内圧式ろ過は、クロスフロー方式であってもよいし、一方の支持体13を閉塞することによる、デッドエンド方式としてもよい。
この際の平均膜差圧は、特に限定されるものではなく、通常の膜モジュールに負荷される平均膜差圧に設定することが好ましい。用いる中空糸膜の材料、口径、多孔性、中空糸膜の意図する特性などによって異なるが、例えば、数十kPa〜数MPaが挙げられ、50kPa〜200kPa程度、100kPa〜200kPa程度が好ましい。
平均膜差圧Pは、膜モジュールの純粋透水性能試験方法(JIS K 3821-1990)において定義された値を意味し、以下の式で表される。
P(kPa)={(Pi+Po)/2}−Pp
ここで、Piは評価用の膜モジュール入口圧力(kPa)、Poは評価用の膜モジュール出口圧力(kPa)、Ppは評価用の膜モジュールからの透過水圧力(kPa)を示す。
なお、このような内圧式ろ過は、例えば、膜モジュール入口の温度を20〜30℃の範囲に調整し、かつ、試験中は、設定温度±1℃程度に維持することが好ましい。
このような内圧式ろ過を実施して、評価用の膜モジュールの中空糸膜を透過した透過水流量を測定することにより、中空糸膜の透水性能を評価することができる。
測定された透過水流量、つまり、25℃における透過水流量Cは、上述した条件、例えば、以下の式によって、100kPa(≒1気圧)の平均膜差圧での透水性能に換算することができる。
C(m3/h/100kPa)=(Q/P)×100
ここで、Qは25℃における透過水流量(m3/h)、Pは平均膜差圧(kPa)を示す。
また、上述した透過水流量Cは、透過流速に換算することもできる。
透過流速(LMH)={透過水流量(L)/測定時間(h)}×膜面積(m2
上述した方法によって、中空糸膜を透過した透過水流量を測定することにより、さらに、所定の値に換算することにより、その中空糸膜が本来備えている透水性能を正確に評価することができる。つまり、比較的口径の大きなもののみならず、中空糸膜の口径の大小にかかわらず、通常の膜モジュールとして組み立てた形態での、中空糸膜モジュールの透水性能に相当する透水性能を評価することができる。
なお、本願において、通常の膜モジュールとして組み立てた形態の中空糸膜モジュールは、例えば、図2に示す膜モジュール又はこれに準じた膜モジュールであって、中空糸膜を500〜1000本程度(例えば、800本)プラスチック製等の容器内に中空糸膜束がストレート状に配置されるように、収容されたものである。容器は、上述した範囲で中空糸膜が収容できる内径を有していればよく、10〜50cm程度(例えば、20cm程度)が挙げられる。また、その長さは、円筒状容器に一致したものが適しており、50〜150cm程度(例えば、110cm程度)の長さに切断したものが好ましい。なお、円筒状容器の両端面は、通常、シール材によってシールされ、密閉されている。
このような従来から水処理システム等で用いられている中空糸膜モジュールの透水性能に対して、略同等(例えば、±10%以内、±8%以内、±5%以内、さらに±3%以内の透水性能差)に評価することが可能となる。
以下に本発明の中空糸膜の透水性能の評価方法について、実施例に基づいて具体的に説明する。
中空糸膜Aの製造例
塩素化塩化ビニル樹脂が25%(積水化学工業製 HA05K/HA58K)、ポリエチレングリコール4000が11%、ポリエチレングリコール200が11%、N’N−ジメチルアセトアミドが53%の溶液を60℃に調整した。この溶液を、二重管構造の中空糸ノズルへ200g/minで供給し、内部凝固液として純水を200g/minで供給し、連続的に水浴槽に吐出することにより樹脂成分を相分離させて、多孔質の中空糸膜Aを製造した。
得られた中空糸膜Aは外径が6.5mm、SDRが8.9の均一な形状であった。
中空糸膜Bの製造例
塩化ビニル樹脂が20%(積水化学工業製 HA27H/HA27L)、ポリエチレングリコール200が10%、ポリビニルピロリドンK90が15%、テトラヒドロフランが55%の溶液を50℃に調整した。この溶液を、二重管構造の中空糸ノズルへ200g/minで供給し、内部凝固液として純水を200g/minで供給し、連続的に水浴槽に吐出することにより樹脂成分を相分離させて、多孔質の中空糸膜Bを製造した。
得られた中空糸膜Bは外径が7.0mm、SDRが7.5の均一な形状であった。
中空糸膜Cの製造例
塩化ビニル樹脂が20%(積水化学工業製 HA27H/HA27L)、ポリエチレングリコール200が10%、ポリビニルピロリドンK90が15%、テトラヒドロフランが55%の溶液を50℃に調整した。この溶液を、二重管構造の中空糸ノズルへ10g/minで供給し、内部凝固液として純水を8g/minで供給し、連続的に水浴槽に吐出することにより樹脂成分を相分離させて、多孔質の中空糸膜Bを製造した。
得られた中空糸膜Bは外径が1.8mm、SDRが6.1の均一な形状であった。
中空糸膜の透水性能の評価1
得られた中空糸膜A〜Cを、それぞれ1本、図1に示す評価用の膜モジュールに搭載した。円筒状容器12内部を純水で満水にし、25℃にて、ポンプ14を利用して、中空糸膜11内部に水を流し、例えば、膜間差圧が100kPaとなるように、所定の圧力を負荷し、中空糸膜を透過した水の重量を測定した。
この際の中空糸膜は、それぞれ長さ100cmとし、円筒状容器の内径が2.5cmのものを用いた。
中空糸膜モジュールの透水性能の評価2
得られた中空糸膜A〜Cを、それぞれ800本、図2に示す膜モジュールに搭載した。図2における膜モジュールは、プラスチック製の内径20cmの円筒状容器内に、800本束ねた中空糸膜束を、円筒状容器に一致するように、110cmの長さに切断して、中空糸膜束がストレート状に配置されるように、収容されたものである。円筒状容器の両端面はシール材によってシールされている。
円筒状容器内部を純水で満水にし、25℃にて、ポンプを利用して、中空糸膜内部に水を流し、例えば、膜間差圧が100kPaとなるように、所定の圧力を負荷し、中空糸膜を透過した水の重量を測定した。
中空糸膜の透水性能の評価3
得られた中空糸膜A〜Cを、それぞれ1本、図3に示す評価用の膜モジュールに搭載した。図3に示す評価用の膜モジュールは、中空糸膜を被覆、密閉する円筒状容器が存在せず、試験中の中空糸膜の外周が空気にさらされている以外、図1の評価用の膜モジュールと同様の構成である。
25℃にて、ポンプ14を利用して、中空糸膜11内部に水を流し、例えば、膜間差圧が100kPaとなるように、所定の圧力を負荷し、中空糸膜を透過した水の重量を測定した。
上述した各中空糸膜A〜Cにおける、透水性能の評価結果を表1に示す。なお、上述した透水性能の評価を行うために、膜モジュールの純粋透水性能試験方法(JIS K 3821-1990)に準じたシステムを利用した。
表1の結果から、本願発明の評価方法による評価1での透水性能は、実濾過装置(つまり、図2に示した中空糸膜モジュール)による透水性能を基準に、ほぼ同程度の値を示しており、1本の中空糸膜の評価方法として、より精度の高い評価が実現できることが確認された。
特に、中空糸膜A及びBのように、中空糸膜の口径が比較的大きい場合には、従来方法による透水性能の評価である空気中での単糸の評価方法では、約半分程度の測定結果と大きなギャップが生じたが、このような大口径の中空糸膜を用いた場合であっても、本願発明の評価方法を採用することにより、精度の高い評価が行えることが確認された。
本発明は、河川水及び地下水の除濁、工業用水の清澄、排水及び汚水処理、海水淡水化の前処理等の水の精製等のために使用される水処理装置に用いられる中空糸膜の評価方法、特に、比較的大口径の中空糸膜の評価方法として利用することができる。
1 評価用の膜モジュール
2、3 膜モジュール
2a 原水供給口
2b 排水口
2c、16 透過水の取水口
10、17 筒状容器
10a、10b 中空糸端面
11 シール材
12、22、32 中空糸
14 ポンプ
15 支持体

Claims (2)

  1. 少なくとも1本の中空糸膜と、透過水の取水口を有し、かつ該中空糸膜の外側を被覆し、密閉し得る筒状容器とを備えた評価用の膜モジュールを準備し、
    該評価用の膜モジュールの中空糸膜の外側であって、筒状容器内に水を充填し、
    該評価用の膜モジュールに所定の平均膜差圧を負荷しながら内圧式ろ過を行い、
    前記中空糸膜を透過した透過水流量を測定することを含む中空糸膜の透水性能の評価方法。
  2. 中空糸膜が、2.5mm〜10mmの外径及び5.8〜34の外径と肉厚の比であるSDR値を有する請求項1に記載の中空糸膜の透水性能の評価方法。
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