JP2521465Y2 - β−アルミナ管焼成用セッター - Google Patents

β−アルミナ管焼成用セッター

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JP2521465Y2
JP2521465Y2 JP1991094569U JP9456991U JP2521465Y2 JP 2521465 Y2 JP2521465 Y2 JP 2521465Y2 JP 1991094569 U JP1991094569 U JP 1991094569U JP 9456991 U JP9456991 U JP 9456991U JP 2521465 Y2 JP2521465 Y2 JP 2521465Y2
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JP
Japan
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alumina tube
setter
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fired
alumina
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誠 加藤
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はナトリウム−硫黄電池の
固体電解質として用いられるβ−アルミナ管を焼成する
ためのセッターの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のようなβ−アルミナ管は、β−ア
ルミナ原料中に成形助剤としてバインダーを添加したも
のをドライバッグ成形し、焼成する方法によって製造さ
れている。この焼成工程はバインダーを除去するための
脱脂工程と、本焼成工程とからなるが、本焼成ではβ−
アルミナ管からβ−アルミナ組成中のアルカリ成分やバ
インダー分解ガス等のガスが放出されている。
【0003】従来このようなβ−アルミナ管の本焼成
は、図3に示すようにβ−アルミナ管1をβ−アルミナ
管1と同一組成の生素地からなるセッター2の上に載
せ、その全体を焼台3上にセットしてクルーシブル4に
より覆い、ガス窯や電気炉で焼成する方法によって行わ
れていた。ここで生素地からなるセッター2を用いるの
はβ−アルミナ管1と焼成中の収縮率を揃えるためであ
る。
【0004】このようにして焼成を行うと、生セッター
2とβ−アルミナ管1の開口端が封止されているので、
β−アルミナ管1の内表面から放出されるガス等につい
てはβ−アルミナ管1の内表面の内側に充満し、温度の
上昇に伴って圧力が増大することになる。その結果、径
方向の焼成収縮が阻害され、寸法不良、特に外径大とな
る不良が多発した。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記したよう
な従来の問題点を解決し、焼成中に発生するガス等がβ
−アルミナ管の内表面側に充満し、内圧が高くなってβ
−アルミナ管の収縮を阻害して寸法不良等を生ずること
なくβ−アルミナ管を焼成することができるβ−アルミ
ナ管焼成用セッターを提供するために完成されたもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本考案は、焼成されるべきβ−アルミナ管
を開口部を下向きにして置いて焼成するためのβ−アル
ミナ管焼成用セッターであって、β−アルミナ管の内外
を連通するガス抜き孔を備えたものであることを特徴と
するものである。なお、このβ−アルミナ管焼成用セッ
ターは焼成されるべきβ−アルミナ管と同一組成の素地
からなることが好ましく、さらに焼成されるべきβ−ア
ルミナ管と同一組成の生素地からなることが好ましい。
【0007】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1は実施例のセッター2を斜め下方か
ら見た斜視図であり、実施例のセッター2の全体は焼成
中の収縮を合わせるために、焼成されるべきβ−アルミ
ナ管1と同一組成の生素地よりなるものとされている。
このセッター2の上面に、焼成されるべきβ−アルミナ
管1が開口部を下向きとして置かれ、焼成される。この
セッター2の内部には、上面と側面とにそれぞれ開口部
6、7を持つガス抜き孔8が透設されており、このガス
抜き孔8を通じてβ−アルミナ管1の内外を連通させる
ことができるようになっている。本実施例ではガス抜き
孔8は中心孔と放射状溝とによって構成されているが、
その形態はこれに限定されるものではない。またセッタ
ー2の上面中央には、β−アルミナ管1の口部を位置決
めするための円形の凸部9が形成されている。
【0008】
【作用】このように構成された本考案のβ−アルミナ管
焼成用セッターは、従来と同様に図2に示すように焼台
3上にセットされ、その上面にβ−アルミナ管1を開口
部を下向きとして載せたうえ全体をクルーシブル4によ
り覆って本焼成を行うものである。しかし本考案のセッ
ター2はβ−アルミナ管の内外を連通するガス抜き孔8
を備えているので、β−アルミナ管1の内表面側に放出
されたガス等をこのガス抜き孔8を通じてβ−アルミナ
管1の外表面側へ放出することができる。そのため、β
−アルミナ管1の内外表面側の圧力を同一にして、本焼
成を進行させることができ、従来のような寸法不良を防
止することができる。
【0009】本考案による効果を確認するため、本考案
のセッター2とガス抜き孔8を持たない従来のセッター
とを使用して、β−アルミナ管の焼成テストを行った。
β−アルミナ管の寸法は外径50mm、長さ462mm 、肉厚2.
0mm であり、それぞれ30本ずつ焼成した。この結果、本
考案のセッター2により焼成されたβ−アルミナ管の外
径は30本共全て40±0.6 mmの範囲にあった。一方、従来
技術による焼成体の外径は41〜42mm間のものが22本、42
〜43mm間のものが8本と外径寸法が不揃いであった。ま
た本考案のセッターにより焼成された焼成体の平均嵩密
度は3.24g/ccであり、従来のセッターにより焼成された
β−アルミナ管の平均嵩密度は3.15g/ccであった。なお
嵩密度の測定はブタノール浸液法により行った。このよ
うに本考案のセッターにより焼成するとより高い寸法精
度が得られ、更には高い嵩密度も得られ、寸法精度よく
焼結がより完全に進行することが裏付けられた。
【0010】
【考案の効果】本考案は以上に説明したように、セッタ
ー上に置かれたβ−アルミナ管の内外を連通するガス抜
き孔を透設したことによって、焼成中にβ−アルミナ管
から放出されるガス等をβ−アルミナ管の外表面側へ確
実に放出できるようにし、その結果として寸法不良等の
ない焼成を可能としたものである。よって本考案は、従
来の問題点を解決したβ−アルミナ管焼成用セッターと
して、その実用的価値はきわめて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す一部切欠斜視図である。
【図2】本考案のセッターの使用状態を示す断面図であ
る。
【図3】従来のセッターの使用状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 β−アルミナ管 2 セッター 6 上面の開口部 7 側面の開口部 8 ガス抜き孔

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼成されるべきβ−アルミナ管を開口部
    を下向きにして置いて焼成するためのβ−アルミナ管焼
    成用セッターであって、β−アルミナ管の内外を連通す
    るガス抜き孔を備えたものであることを特徴とするβ−
    アルミナ管焼成用セッター。
  2. 【請求項2】 焼成されるべきβ−アルミナ管を開口部
    を下向きにして置いて焼成するためのβ−アルミナ管焼
    成用セッターであって、焼成されるべきβ−アルミナ管
    と同一組成の素地からなり、かつβ−アルミナ管の内外
    を連通するガス抜き孔を備えたものであることを特徴と
    するβ−アルミナ管焼成用セッター。
  3. 【請求項3】 焼成されるべきβ−アルミナ管を開口部
    を下向きにして置いて焼成するためのβ−アルミナ管焼
    成用セッターであって、焼成されるべきβ−アルミナ管
    と同一組成の生素地からなり、かつβ−アルミナ管の内
    外を連通するガス抜き孔を備えたものであることを特徴
    とするβ−アルミナ管焼成用セッター。
JP1991094569U 1991-10-21 1991-10-21 β−アルミナ管焼成用セッター Expired - Lifetime JP2521465Y2 (ja)

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JPH0537933U JPH0537933U (ja) 1993-05-21
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JPS611443A (ja) * 1984-06-14 1986-01-07 Honda Motor Co Ltd 耐火物製鋳型の製造方法
JPH0665068B2 (ja) * 1988-11-01 1994-08-22 日本碍子株式会社 ナトリウム−硫黄電池用ベータアルミナ管の焼成方法

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