JP2521251Y2 - ワイヤカット放電加工機用ワイヤガイド装置 - Google Patents
ワイヤカット放電加工機用ワイヤガイド装置Info
- Publication number
- JP2521251Y2 JP2521251Y2 JP1990033738U JP3373890U JP2521251Y2 JP 2521251 Y2 JP2521251 Y2 JP 2521251Y2 JP 1990033738 U JP1990033738 U JP 1990033738U JP 3373890 U JP3373890 U JP 3373890U JP 2521251 Y2 JP2521251 Y2 JP 2521251Y2
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- wire
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ワイヤ電極案内機構、ワイヤ電極への給電
機構及び加工液を加工部へ供給するノズル機構を有する
ユニット型のワイヤガイド装置に関するものである。
機構及び加工液を加工部へ供給するノズル機構を有する
ユニット型のワイヤガイド装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、ワイヤ電極が貫通する加工液供給用ノズルが取
付けられたケーシング内にワイヤ電極を案内するための
ダイス及びワイヤ電極に給電を行うための通電部材を設
けたユニット型のワイヤガイド装置が種々提案されてい
る(例えば、特公昭57-22691号公報参照)。この種のワ
イヤガイド装置によると、加工部への加工液の供給、ワ
イヤ電極への通電及びワイヤ電極の案内の各機能を1つ
のユニットで賄うことができるため、構成が簡素化され
る上に、通電部を加工液によって冷却することができ、
放電加工間隙へ加工エネルギーを安定に供給することが
できるものである。
付けられたケーシング内にワイヤ電極を案内するための
ダイス及びワイヤ電極に給電を行うための通電部材を設
けたユニット型のワイヤガイド装置が種々提案されてい
る(例えば、特公昭57-22691号公報参照)。この種のワ
イヤガイド装置によると、加工部への加工液の供給、ワ
イヤ電極への通電及びワイヤ電極の案内の各機能を1つ
のユニットで賄うことができるため、構成が簡素化され
る上に、通電部を加工液によって冷却することができ、
放電加工間隙へ加工エネルギーを安定に供給することが
できるものである。
(考案が解決しようとする課題) ところで、通電部材は消耗品であり、所定の時間使用
したならば、新しいものと交換する必要が生じる。さら
には、通電部材はワイヤ電極と良好な電気的接触状態を
保つためワイヤ電極の通過経路に張り出す状態になって
おり、加工開始時或いはワイヤ電極の切断時等における
ワイヤ電極の挿通、セットの際には、ガイド装置の上部
から挿入されたワイヤ電極をワイヤガイド部材を通して
下側へ導き出す時に、通電部材が障害となっていた。
したならば、新しいものと交換する必要が生じる。さら
には、通電部材はワイヤ電極と良好な電気的接触状態を
保つためワイヤ電極の通過経路に張り出す状態になって
おり、加工開始時或いはワイヤ電極の切断時等における
ワイヤ電極の挿通、セットの際には、ガイド装置の上部
から挿入されたワイヤ電極をワイヤガイド部材を通して
下側へ導き出す時に、通電部材が障害となっていた。
しかるに、上述した従来のユニット型ワイヤガイド装
置においては、通電部材の交換、或いは取り外しには繁
雑な作業が必要であり、作業に長い時間を要するほか、
ワイヤ電極の挿通時の作業性が何等考慮されていないの
で、加工能率の改善を図ることが難しいと言う問題点を
有している。
置においては、通電部材の交換、或いは取り外しには繁
雑な作業が必要であり、作業に長い時間を要するほか、
ワイヤ電極の挿通時の作業性が何等考慮されていないの
で、加工能率の改善を図ることが難しいと言う問題点を
有している。
本考案の目的は、したがって、従来技術における上述
の問題点を解決することができる、改善されたユニット
型のワイヤカット放電加工機用ワイヤガイド装置を提供
することにある。
の問題点を解決することができる、改善されたユニット
型のワイヤカット放電加工機用ワイヤガイド装置を提供
することにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本考案の特徴は、ワイヤ電
極入口部、加工液供給口及び加工液を排出すると共にワ
イヤ電極を取り出すためのノズル部が設けられたハウジ
ングを有し、該ハウジング内に前記ワイヤ電極を案内す
る案内部材と前記ワイヤ電極に給電を行うための通電部
材を保持する保持部材とが配設されて成るワイヤカット
放電加工機用ワイヤガイド装置において、前記案内部材
が、前記ハウジングに固定される固定ダイスと該固定ダ
イスと組合う可動ダイスとから成る分割型ダイスとして
構成され、前記保持部材が、前記ワイヤ電極を通過させ
るための貫通孔と、該貫通孔を通過する前記ワイヤ電極
とどのように貫入位置においても前記保持部材内におい
て圧接可能なように前記通電部材を受け入れる支持孔
と、該支持孔内に貫入された前記通電部材を所望の貫入
位置において前記支持孔の内壁に向けて押圧固定する押
圧固定部材とを備えて成り、前記保持部材によって保持
されている前記通電部材と前記ワイヤ電極との接触状態
を解除しうるよう前記保持部材が前記ハウジングに摺動
可能に設けられており、前記ハウジングには前記支持孔
内に貫入される前記通電部材の交換時に前記通電部材を
通過させるための横孔が形成されている点にある。
極入口部、加工液供給口及び加工液を排出すると共にワ
イヤ電極を取り出すためのノズル部が設けられたハウジ
ングを有し、該ハウジング内に前記ワイヤ電極を案内す
る案内部材と前記ワイヤ電極に給電を行うための通電部
材を保持する保持部材とが配設されて成るワイヤカット
放電加工機用ワイヤガイド装置において、前記案内部材
が、前記ハウジングに固定される固定ダイスと該固定ダ
イスと組合う可動ダイスとから成る分割型ダイスとして
構成され、前記保持部材が、前記ワイヤ電極を通過させ
るための貫通孔と、該貫通孔を通過する前記ワイヤ電極
とどのように貫入位置においても前記保持部材内におい
て圧接可能なように前記通電部材を受け入れる支持孔
と、該支持孔内に貫入された前記通電部材を所望の貫入
位置において前記支持孔の内壁に向けて押圧固定する押
圧固定部材とを備えて成り、前記保持部材によって保持
されている前記通電部材と前記ワイヤ電極との接触状態
を解除しうるよう前記保持部材が前記ハウジングに摺動
可能に設けられており、前記ハウジングには前記支持孔
内に貫入される前記通電部材の交換時に前記通電部材を
通過させるための横孔が形成されている点にある。
(作用) 通電部材は支持孔に貫入固定されている状態で支持孔
の内壁面に押圧固定され、保持部材がハウジングに対し
て、通電部材と貫通孔を通るワイヤ電極とが接触するよ
う位置決めされる。且つ、可動ダイスが固定ダイスと組
み合うと、ワイヤ電極入口部から入りノズル部から取り
出されるワイヤ電極は、所定の通路に沿って案内され、
通電部材と接触し、ワイヤ電極への給電が通電部材を介
して行われる。したがって、ワイヤ電極は通電部材の特
定の箇所と接触しつつ走行する。
の内壁面に押圧固定され、保持部材がハウジングに対し
て、通電部材と貫通孔を通るワイヤ電極とが接触するよ
う位置決めされる。且つ、可動ダイスが固定ダイスと組
み合うと、ワイヤ電極入口部から入りノズル部から取り
出されるワイヤ電極は、所定の通路に沿って案内され、
通電部材と接触し、ワイヤ電極への給電が通電部材を介
して行われる。したがって、ワイヤ電極は通電部材の特
定の箇所と接触しつつ走行する。
通電部材は、支持孔内でワイヤ電極との接触面を適宜
に変更しうるようその貫入位置を調節することができる
ので、通電部材がワイヤ電極との接触走行によって消耗
した場合、ワイヤ電極を張架した状態で通電部材の貫入
位置を支持孔内でずらすだけで通電部材とワイヤ電極と
の接触状態を変更することができ、ワイヤ電極と通電部
材との間の電気的接触を良好に保つための調節を随時適
宜に行うことができる。
に変更しうるようその貫入位置を調節することができる
ので、通電部材がワイヤ電極との接触走行によって消耗
した場合、ワイヤ電極を張架した状態で通電部材の貫入
位置を支持孔内でずらすだけで通電部材とワイヤ電極と
の接触状態を変更することができ、ワイヤ電極と通電部
材との間の電気的接触を良好に保つための調節を随時適
宜に行うことができる。
また、通電部材は、押圧固定部材の操作により通電部
材の支持孔内での押圧固定状態を解除することにより容
易に交換できる。
材の支持孔内での押圧固定状態を解除することにより容
易に交換できる。
ワイヤ電極の挿通時には、ワイヤ電極と通電部材との
接触状態を解除するように保持部材を移動させて通電部
材をワイヤ電極の走行通路から外すと共に、可動ダイス
を固定ダイスから離反させ、これにより、ワイヤ電極を
容易に挿通、セットすることができる。
接触状態を解除するように保持部材を移動させて通電部
材をワイヤ電極の走行通路から外すと共に、可動ダイス
を固定ダイスから離反させ、これにより、ワイヤ電極を
容易に挿通、セットすることができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例につき、図面を参照して詳細
に説明する。
に説明する。
第1図には、本考案によるワイヤカット放電加工機用
ワイヤガイド装置の一実施例が示されている。ワイヤガ
イド装置1は、図示しないワイヤカット放電加工機にセ
ットされている被加工物2を加工するために使用される
ワイヤ電極3を案内するための装置であり、第1図に示
される如く、被加工物2の少なくとも一方の側に接近し
て配置されている。ワイヤガイド装置1は、ワイヤカッ
ト放電加工機のフレーム(図示せず)に適宜の手段で固
着されているハウジング4を備えており、図示しないワ
イヤ電極供給ボビンから繰り出されて供給されるワイヤ
電極3は、ハウジング4に設けられた入口部5からハウ
ジング4内に導かれ、入口部5と整列して対向配置され
ているノズル6を通って加工部に送られる。
ワイヤガイド装置の一実施例が示されている。ワイヤガ
イド装置1は、図示しないワイヤカット放電加工機にセ
ットされている被加工物2を加工するために使用される
ワイヤ電極3を案内するための装置であり、第1図に示
される如く、被加工物2の少なくとも一方の側に接近し
て配置されている。ワイヤガイド装置1は、ワイヤカッ
ト放電加工機のフレーム(図示せず)に適宜の手段で固
着されているハウジング4を備えており、図示しないワ
イヤ電極供給ボビンから繰り出されて供給されるワイヤ
電極3は、ハウジング4に設けられた入口部5からハウ
ジング4内に導かれ、入口部5と整列して対向配置され
ているノズル6を通って加工部に送られる。
ハウジング4内には、ノズル部6に近接して分割型の
ワイヤ案内ダイス7が設けられている。ワイヤ案内ダイ
ス7は、基端8aがそれに相応する形状のへこみ4aに収納
されボルト10によりハウジング4に固着されている固定
ダイス8と、ハウジング4内に形成された案内溝4bによ
り支持案内されている可動ダイス9とから成っている。
可動ダイス9に形成されている係合孔9a内には、ピスト
ン型の可動保持体11に突設された爪部11aが係入され、
可動保持体11は、ハウジング4内に形成され可動保持体
11に形状に相応した形状の室4c内に滑動自在に収納され
ている。室4c内における可動保持体11の滑動方向は可動
ダイス9の可動方向と同一方向に選ばれており、ハウジ
ング4の外側に設けられているアクチェータ12により、
接続桿13を介して可動保持体11がその軸線に沿って室4c
内を進退することにより、可動保持体11と上述の如くし
て結合されている可動ダイス9が支持案内溝4bに沿って
移動することができる。第1図は、可動ダイス9と固定
ダイス8とが組合わされて所要の案内ダイスが形成され
ている場合を示している。
ワイヤ案内ダイス7が設けられている。ワイヤ案内ダイ
ス7は、基端8aがそれに相応する形状のへこみ4aに収納
されボルト10によりハウジング4に固着されている固定
ダイス8と、ハウジング4内に形成された案内溝4bによ
り支持案内されている可動ダイス9とから成っている。
可動ダイス9に形成されている係合孔9a内には、ピスト
ン型の可動保持体11に突設された爪部11aが係入され、
可動保持体11は、ハウジング4内に形成され可動保持体
11に形状に相応した形状の室4c内に滑動自在に収納され
ている。室4c内における可動保持体11の滑動方向は可動
ダイス9の可動方向と同一方向に選ばれており、ハウジ
ング4の外側に設けられているアクチェータ12により、
接続桿13を介して可動保持体11がその軸線に沿って室4c
内を進退することにより、可動保持体11と上述の如くし
て結合されている可動ダイス9が支持案内溝4bに沿って
移動することができる。第1図は、可動ダイス9と固定
ダイス8とが組合わされて所要の案内ダイスが形成され
ている場合を示している。
第2図に詳細に示されているように、可動保持体11
は、ワイヤ電極3を通過させるための貫通孔11bを有し
ており、この貫通孔11bの一部を横切るようにして貫通
孔11bとほぼ直交するように可動保持体11に形成された
支持孔11d内に、通電部材15が挿入されている。可動保
持体11には、支持孔11bと直角をなすねじ孔11cが形成さ
れており、ねじ孔11c内に螺合された止めねじ16によ
り、通電部材15を支持孔11bの所望の位置にしっかりと
位置決めして保持することができる。
は、ワイヤ電極3を通過させるための貫通孔11bを有し
ており、この貫通孔11bの一部を横切るようにして貫通
孔11bとほぼ直交するように可動保持体11に形成された
支持孔11d内に、通電部材15が挿入されている。可動保
持体11には、支持孔11bと直角をなすねじ孔11cが形成さ
れており、ねじ孔11c内に螺合された止めねじ16によ
り、通電部材15を支持孔11bの所望の位置にしっかりと
位置決めして保持することができる。
放電加工を行う場合には、アクチェータ12により可動
保持体11は第1図に示す位置に位置決めされ、したがっ
て、入口部5から導入されたワイヤ電極3は所定の力で
通電部材15の表面に圧接しつつ走行し、ワイヤ案内ダイ
ス7により案内され、被加工物2の所要の箇所に向けて
送られる。
保持体11は第1図に示す位置に位置決めされ、したがっ
て、入口部5から導入されたワイヤ電極3は所定の力で
通電部材15の表面に圧接しつつ走行し、ワイヤ案内ダイ
ス7により案内され、被加工物2の所要の箇所に向けて
送られる。
ハウジング4には、さらに、加工液供給口17が設けら
れており、この加工液供給口17から加工液が供給され
る。ハウジング4の上部室4mと下部室である室4a,4bと
は、ハウジング4内に形成されている図示しない複数の
通路によって連通されており、加工液供給口17からの加
工液は、これらの通路を介して室4a,4bに達することが
できる。室4a,4bは、第1図には表されていない連通空
間によって、ハウジング4の下部出口4oに連通してお
り、したがって、加工液は下部出口4oを通ってノズル6
より流出し、被加工物2とワイヤ電極3とにより形成さ
れる放電加工間隙(図示せず)に供給される。
れており、この加工液供給口17から加工液が供給され
る。ハウジング4の上部室4mと下部室である室4a,4bと
は、ハウジング4内に形成されている図示しない複数の
通路によって連通されており、加工液供給口17からの加
工液は、これらの通路を介して室4a,4bに達することが
できる。室4a,4bは、第1図には表されていない連通空
間によって、ハウジング4の下部出口4oに連通してお
り、したがって、加工液は下部出口4oを通ってノズル6
より流出し、被加工物2とワイヤ電極3とにより形成さ
れる放電加工間隙(図示せず)に供給される。
なお、ワイヤ交換等の理由により、アクチェータ12に
よって、可動保持体11をワイヤ案内ダイス7が開かれる
ように移動する場合には、可動保持体11によって所定の
相対位置関係を保っている可動ダイス9と通電部材15と
は、その相対位置関係を保ちつつ移動せしめられ、貫通
孔11aが入口部5及びノズル部6と整列する第3図に示
される位置にまで達するとアクチェータ12による可動保
持体11の移動が停止せしめられる。このとき、通電部材
15はワイヤ電極3と接触しない位置まで後退するので、
ワイヤ交換を容易に行うことができる。
よって、可動保持体11をワイヤ案内ダイス7が開かれる
ように移動する場合には、可動保持体11によって所定の
相対位置関係を保っている可動ダイス9と通電部材15と
は、その相対位置関係を保ちつつ移動せしめられ、貫通
孔11aが入口部5及びノズル部6と整列する第3図に示
される位置にまで達するとアクチェータ12による可動保
持体11の移動が停止せしめられる。このとき、通電部材
15はワイヤ電極3と接触しない位置まで後退するので、
ワイヤ交換を容易に行うことができる。
なお、ハウジング4には、通電部材15の交換時に通電
部材15を通過させるための横孔が形成されており、この
横孔を利用して通電部材15の交換を行うことができる構
成となっている。
部材15を通過させるための横孔が形成されており、この
横孔を利用して通電部材15の交換を行うことができる構
成となっている。
このような構成によると、加工中ワイヤ電極3が通電
部材15と接触しつつその軸方向に沿って走行することに
よって通電部材15の一部が磨耗した場合、止めねじ16を
緩め、通電部材15の位置を支持孔11bに沿って少しずら
し、未使用部分がワイヤ電極3と接触するようにするこ
とにより、再び安定な通電を行わせることができる。こ
の結果、通電部材15の磨耗により通電部材15とワイヤ電
極3との間の電気的接触状態が不良となった場合、ワイ
ヤガイド装置1をワイヤカット放電加工機にセットした
ままで、使用済みの通電部材15を横孔を通して取り出
し、新しい通電部材を横孔から挿入してセットするだけ
でよいので、何ら部品を取り外すことなく、且つワイヤ
電極3を切断することなしに、これに対処することでき
るほか、通電部材15を従来に比べて極めて長時間使用す
ることができ、極めて経済性に富むものである。
部材15と接触しつつその軸方向に沿って走行することに
よって通電部材15の一部が磨耗した場合、止めねじ16を
緩め、通電部材15の位置を支持孔11bに沿って少しずら
し、未使用部分がワイヤ電極3と接触するようにするこ
とにより、再び安定な通電を行わせることができる。こ
の結果、通電部材15の磨耗により通電部材15とワイヤ電
極3との間の電気的接触状態が不良となった場合、ワイ
ヤガイド装置1をワイヤカット放電加工機にセットした
ままで、使用済みの通電部材15を横孔を通して取り出
し、新しい通電部材を横孔から挿入してセットするだけ
でよいので、何ら部品を取り外すことなく、且つワイヤ
電極3を切断することなしに、これに対処することでき
るほか、通電部材15を従来に比べて極めて長時間使用す
ることができ、極めて経済性に富むものである。
(考案の効果) 本考案によれば、上述の如く、通電部材のワイヤ電極
の当り面をずらすことにより長時間使用できるので経済
性に優れている上に、ワイヤ電極が張架されている状態
でも通電部材のワイヤ電極当り面をずらすことが極めて
簡単に行えるので、加工能率を従来に比べて著しく向上
させることができ、加工コストの大巾な低減を期待する
ことができるものである。
の当り面をずらすことにより長時間使用できるので経済
性に優れている上に、ワイヤ電極が張架されている状態
でも通電部材のワイヤ電極当り面をずらすことが極めて
簡単に行えるので、加工能率を従来に比べて著しく向上
させることができ、加工コストの大巾な低減を期待する
ことができるものである。
押圧固定部材によって保持部材に押圧固定されている
通電部材はワイヤ電極との接触面を適宜に変更しうるよ
うその支持孔内に保持されているので、通電部材がワイ
ヤ電極との接触走行によって消耗した場合、ワイヤ電極
を張架した状態でその押圧固定状態を解除して通電部材
の位置をずらすだけで通電部材とワイヤ電極との接触状
態を変更することができ、ワイヤ電極と通電部材との間
の電気的接触状態を良好に保つための調節を随時適宜に
行うことができる。このため、ワイヤ電極の走行を止め
ることなしに、長時間に亙って放電加工間隙へ加工エネ
ルギーを安定に供給することができ、放電加工効率を著
しく向上させることができる。
通電部材はワイヤ電極との接触面を適宜に変更しうるよ
うその支持孔内に保持されているので、通電部材がワイ
ヤ電極との接触走行によって消耗した場合、ワイヤ電極
を張架した状態でその押圧固定状態を解除して通電部材
の位置をずらすだけで通電部材とワイヤ電極との接触状
態を変更することができ、ワイヤ電極と通電部材との間
の電気的接触状態を良好に保つための調節を随時適宜に
行うことができる。このため、ワイヤ電極の走行を止め
ることなしに、長時間に亙って放電加工間隙へ加工エネ
ルギーを安定に供給することができ、放電加工効率を著
しく向上させることができる。
また、通電部材は、押圧固定部材の操作により通電部
材の支持孔内での押圧固定状態を解除することにより容
易に交換できるので保守が極めて容易になるほか、保持
部材を摺動させて通電部材の位置をずらすだけでワイヤ
電極の挿通、セットも極めて容易に行え、加工効率の向
上を期待することができる。
材の支持孔内での押圧固定状態を解除することにより容
易に交換できるので保守が極めて容易になるほか、保持
部材を摺動させて通電部材の位置をずらすだけでワイヤ
電極の挿通、セットも極めて容易に行え、加工効率の向
上を期待することができる。
第1図は本考案によるワイヤガイド装置の一実施例を示
す断面図、第2図は第1図の要部を一部断面して示す拡
大詳細図、第3図は第1図に示すワイヤガイド装置にお
いてワイヤ案内ダイスを開いた場合の断面図である。 1……ワイヤガイド装置、2……被加工物、3……ワイ
ヤ電極、4……ハウジング、5……入口部、6……ノズ
ル部、7……ワイヤ案内ダイス、8……固定ダイス、9
……可動ダイス、9a……係入孔、11……可動保持体、11
a……爪部。
す断面図、第2図は第1図の要部を一部断面して示す拡
大詳細図、第3図は第1図に示すワイヤガイド装置にお
いてワイヤ案内ダイスを開いた場合の断面図である。 1……ワイヤガイド装置、2……被加工物、3……ワイ
ヤ電極、4……ハウジング、5……入口部、6……ノズ
ル部、7……ワイヤ案内ダイス、8……固定ダイス、9
……可動ダイス、9a……係入孔、11……可動保持体、11
a……爪部。
Claims (1)
- 【請求項1】ワイヤ電極入口部、加工液供給口及び加工
液を排出すると共にワイヤ電極を取り出すためのノズル
部が設けられたハウジングを有し、該ハウジング内に前
記ワイヤ電極を案内する案内部材と前記ワイヤ電極に給
電を行うための通電部材を保持する保持部材とが配設さ
れて成るワイヤカット放電加工機用ワイヤガイド装置に
おいて、 前記案内部材が、前記ハウジングに固定される固定ダイ
スと該固定ダイスと組合う可動ダイスとから成る分割型
ダイスとして構成され、 前記保持部材が、前記ワイヤ電極を通過させるための貫
通孔と、該貫通孔を通過する前記ワイヤ電極とどのよう
な貫入位置においても前記保持部材内において圧接可能
なように前記通電部材を受け入れる支持孔と、該支持孔
内に貫入された前記通電部材を所望の貫入位置において
前記支持孔の内壁に向けて押圧固定する押圧固定部材と
を備えて成り、 前記保持部材によって保持されている前記通電部材と前
記ワイヤ電極との接触状態を解除しうるよう前記保持部
材が前記ハウジングに摺動可能に設けられており、 前記ハウジングには前記支持孔内に貫入される前記通電
部材の交換時に前記通電部材を通過させるための横孔が
形成されている ことを特徴とするワイヤカット放電加工機用ワイヤガイ
ド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990033738U JP2521251Y2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | ワイヤカット放電加工機用ワイヤガイド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990033738U JP2521251Y2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | ワイヤカット放電加工機用ワイヤガイド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03123622U JPH03123622U (ja) | 1991-12-16 |
JP2521251Y2 true JP2521251Y2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=31537641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990033738U Expired - Fee Related JP2521251Y2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | ワイヤカット放電加工機用ワイヤガイド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2521251Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1642665A1 (en) | 2004-09-29 | 2006-04-05 | Fanuc Ltd | Wire-cut electric discharge machine |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0729246B2 (ja) * | 1985-11-27 | 1995-04-05 | 株式会社ソディック | ワイヤカット放電加工装置用ワイヤ電極セット装置 |
JPS634227U (ja) * | 1986-06-26 | 1988-01-12 |
-
1990
- 1990-03-30 JP JP1990033738U patent/JP2521251Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1642665A1 (en) | 2004-09-29 | 2006-04-05 | Fanuc Ltd | Wire-cut electric discharge machine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH03123622U (ja) | 1991-12-16 |
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