JP2521180Y2 - 壁掛け型手洗い器の下部カバー固定装置 - Google Patents

壁掛け型手洗い器の下部カバー固定装置

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JP2521180Y2
JP2521180Y2 JP6544993U JP6544993U JP2521180Y2 JP 2521180 Y2 JP2521180 Y2 JP 2521180Y2 JP 6544993 U JP6544993 U JP 6544993U JP 6544993 U JP6544993 U JP 6544993U JP 2521180 Y2 JP2521180 Y2 JP 2521180Y2
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尚広 小玉
好伸 中村
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大同ほくさん株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は壁掛け型手洗い器の下部
カバーを固定するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、壁掛け型の手洗い器は、
ブラケットのような受金具、ボルト、ナットなどの止金
具を介して壁面に取りつけられる。こうして壁面に取り
つけられた壁掛け型手洗い器の場合、金具類、配管など
が手洗い器の底面より露見するので外観上の体裁が損な
われる。その対策として、壁掛け型手洗い器の下部をカ
バーで覆い、金具類、配管などを隠すことが考えられ
る。
【0003】一般に、二つの物品相互を連結ないし固定
するときは、両物品の連結部間にわたり、板状の連結金
具をあてがった後、一方の物品と連結金具、他方の物品
と連結金具とを、それぞれボルト、ナットのような止金
具で締着することが広く実施されている。このような固
定手段は、手洗い器に対する前記下部カバーの固定にも
適用することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述した下部カバーを
用いて壁掛け型手洗い器の下部を覆うときは、つぎのよ
うな技術的課題を解決しなければならない。 課題1:手洗い器、下部カバーの構造が特殊化するのを
回避し、既製の金具、簡潔な金具を介した下部カバーの
固定を可能にすること。 課題2:手洗い器に対する下部カバーの固定状態が安定
していること。 課題3:手洗い器に対する下部カバーの組みつけ、およ
び、手洗い器の保守、点検時における下部カバーの脱着
が容易に行なえること。 課題4:下部カバーを含む壁掛け型手洗い器を見栄えよ
くするために、金具類その他を一切露見させないこと。
【0005】既述の固定手段(連結金具、止金具など)
を介して下部カバーを手洗い器に固定する場合は、課題
1、2を解決することができる。しかし、かかる固定手
段によるときは、下部カバーの着脱に際して、連結金具
を保持しながら下部カバーを固定したり取りはずさなけ
ればならなず、しかも、下部カバーの固定状態におい
て、ボルトの頭部またはナットが手洗い器外、下部カバ
ー外に露見するので、課題3、4を解決することができ
ない。なお、課題3、4を解決するために手洗い器、下
部カバーの構造を特殊なものに改造した場合は、上記と
は逆に課題1が顕在化する。したがって、壁に掛けられ
た手洗い器に下部カバーを固定するあたり、前述した課
題1〜4を全て解決することは技術的に難度が高い。
【0006】[考案の目的] 本考案はこれらの技術的課題に鑑み、壁掛け型手洗い器
の下部カバー固定装置として、手洗い器、下部カバーの
改造を要せず、手洗い器に対する下部カバーの組みつ
け、脱着が、既製の金具、簡潔な金具を介して容易に行
なえ、しかも、安定した下部カバーの固定状態において
壁掛け型手洗い器の外観、体裁を損なうことのないもの
を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は所期の目的を達
成するために、壁に掛けられた手洗い器に下部カバーを
固定するための装置において、手洗い器側に組みつけら
れる部品として、長ねじボルトと、長ねじボルトに捩こ
まれる外部ナット、内部ナット、受座ナットとを備え、
かつ、下部カバー側に設けられる部分ないし部品とし
て、長ねじボルトと係脱自在に対応する凹溝が形成され
た係止具を有していること、および、上下方向に沿う向
きを保持して手洗い器下に配置された長ねじボルトが、
そのボルト上端を介して手洗い器の底壁を外部から内部
に貫通しており、かつ、長ねじボルトの下端側から該ボ
ルトに捩こまれて手洗い器の底壁外面側に当接している
外部ナットと、長ねじボルトの上端側から該ボルトに捩
こまれて手洗い器の底壁内面側に当接している内部ナッ
トとを介して、長ねじボルトが手洗い器に固定されてい
ること、および、係止具が手洗い器下の長ねじボルトと
対応する凹溝の向きを保持して下部カバーの内面に設け
られていること、および、下部カバー側にある係止具の
凹溝が手洗い器側にある長ねじボルトの外部ナット下に
係合されているとともに、長ねじボルトの下端側から係
止具側に向けて該ボルトに捩こまれた受座ナットにより
係止具が手洗い器の底壁外面側へ押しこまれて、下部カ
バーが手洗い器に固定されていることを特徴とする。
【0008】上記における一実施態様として、内部ナッ
トが、下端外周にフランジを有する弾性筒体と、弾性筒
体の軸心部に埋めこまれたネジ素子とを備えたウエルナ
ットからなり、ウエルナットのフランジが手洗い器の底
壁外面に当接し、ウエルナットの変形した弾性筒体が手
洗い器の底壁内面に当接していることが望ましい。上記
における他の一実施態様として、係止具がストッパを備
え、そのストッパが手洗い器の底壁外面に当接している
ことが望ましい。上記における別の一実施態様として、
受座ナットと係止具との間にスペーサが介在されている
ことが望ましい。
【0009】
【作用】本考案に係る固定装置の場合、長ねじボルトが
外部ナット、内部ナットにより所定位置に固定されて手
洗い器下へ突出しており、凹溝を有する係止具が下部カ
バーの内面に取りつけられているから、長ねじボルトと
係止具とを相対係合させて受座ナットを締めつけること
により、下部カバーを手洗い器に固定することができ、
かつ、受座ナットを弛めることにより、下部カバーを手
洗い器から取り外すことができる。
【0010】このような固定装置は、手洗い器、下部カ
バーを改造せずとも、既製の金具、簡潔な金具により下
部カバーを安定かつ簡易に固定することができ、その後
においても、手洗い器に対する下部カバーの脱着が受座
ナットを操作するだけで容易に行なえる。その上、長ね
じボルト、外部ナット、内部ナット、受座ナット、係止
具、その他、全てが外部に露見することなく下部カバー
内に隠れるので、下部カバーを含む手洗い器の外観、体
裁が損なわれない。
【0011】
【実施例】本考案に係る下部カバー固定装置の一実施例
を図面を基づいて説明する。図1〜図4において、11
は建物の壁面、21は手洗い器、31は下部カバーをそ
れぞれ示す。
【0012】手洗い器21の場合は、陶器、合成樹脂
(FRPを含む)、耐食性金属(不銹性金属を含む)の
いずれか、または、これらの複合材からなり、場合によ
り、陶器、合成樹脂、耐食性金属が部分的に使い分けら
れることがある。手洗い器21の代表的一例としては、
陶器製のものをあげることができる。
【0013】手洗い器21は、図1、図2を参照して明
らかなように、前面が開放された内部空間を有してな
る。これは公知ないし周知のものである。手洗い器21
において、内部空間の上位にある給水口用の孔には、給
水系の配管に通じる手動開閉式または自動開閉式の給水
口具22が取りつけられており、内部空間の下位にある
排水口用の孔には、排水系の配管に通じる排水口具23
が取りつけられている。手洗い器21における底壁24
の両側部には、二つの貫通孔25a、25bが対をなし
て形成されているとともに、二つの止孔26a、26b
も対をなして形成されている。これら貫通孔25a、2
5b、止孔26a、26bについて、図3、図4に示さ
れているのは左側部のものだけであり、右側部のものは
図示を省略されているが、図示省略された右側部の貫通
孔25b、止孔26bの場合は、図示された左側部の貫
通孔25a、止孔26aを参照することにより、これら
を理解することができる。なお、手洗い器21が陶器か
らなる場合は、底壁24の両側部に形成された泥抜き孔
(俗称)が貫通孔25a、25bとしてそのまま利用さ
れることが多い。その他、手洗い器21の上記以外の部
位にも、必要な孔が必要な数だけ形成されることがあ
る。
【0014】下部カバー31の場合も、陶器、合成樹脂
(FRPを含む)、耐食性金属(不銹性金属を含む)の
いずれか、または、これらの複合材からなる。下部カバ
ー31の代表的一例としては、合成樹脂製のものをあげ
ることができる。
【0015】下部カバー31は、図2、図5を参照して
明らかなように、前面板32と両側板33a、33bと
が一体形成されてなり、これは平面からみてほぼ凹形を
なしている。
【0016】手洗い器21側に組みつけられる部品は、
図2、図3、図4に示されている二本の長ねじボルト4
1a、41b、二個の内部ナット42a、42b、二枚
の座金43a、43b、二個の外部ナット44a、44
b、二本の筒形をなすスペーサ45a、45b、二つの
受座ナット46a、46bである。二本の長ねじボルト
41a、41bと、各二つの内部ナット42a、42
b、外部ナット44a、44b、受座ナット46a、4
6bとは、それぞれネジ対偶をなしている。上記におけ
る各受座ナット46a、46bとしては、通常のナット
も採用することができるが、図示例の場合は、これら受
座ナット46a、46bとしてウエルナットが採用され
ている。このウエルナットは、図3、図4を参照して明
らかなように、下端外周にフランジ47を有する弾性筒
体48と、弾性筒体48の軸心部(内周部)に埋めこま
れたネジ素子49との組み合わせからなる。弾性筒体4
8は、ゴム、合成樹脂のごとき低弾性体、たとえば、ク
ロロプレンゴムからなり、手洗い器21の底壁24にあ
る各貫通孔25a、25bと嵌め合い対偶をなす。ネジ
素子49は、たとえば、周知の金属製ナットからなる。
【0017】下部カバー31側に組みつけられる部品
は、図2、図3、図5、図6に示されている二つの係止
具51a、51b、二枚の座板57a、57b、四本の
ストッパ58a、59a、58b、59bである。上記
における各係止具51a、51bは、互いに交差した水
平板52と垂直板53とを有する金属製または合成樹脂
製のアングル材からなり、これらの水平板52には、板
縁からその内部に向けて凹入した凹溝54が形成されて
いるとともに、板面を貫通する二つのネジ孔55、56
が形成されている。この場合の凹溝54は、各長ねじボ
ルト41a、41bと係脱自在に対応するものである。
その他、各係止具51a、51bには、これらの垂直板
53に図6のごときビス用の通孔が形成されており、ビ
ス60が各係止具51a、51b用の止金具となってい
る。なお、かかる形状構造をもつ各係止具51a、51
bは左右対称をなしているので、一方の係止具を参照す
るとにより他方の係止具の形状構造を理解することがで
きる。上記における各座板57a、57bは、たとえ
ば、厚い合成樹脂板からなり、これらの板面に図6のご
ときビス孔が形成されている。上記における各ストッパ
58a、59a、58b、59bは、たとえば、細長い
ビスからなる。
【0018】図3、図4において、手洗い器21用の受
金具61はブラケット型からなり、これには、ビス6
2、前記ウエルナットと同一または類似した構造の内部
ナット63、および、ビス64などが付属している。
【0019】上述し各部品を用いて手洗い器21を建物
の壁面11に取りつけ、かつ、下部カバー31を手洗い
器21に固定する場合は、一例として以下のようにな
る。手洗い器21を建物の壁面11に取りつけるとき
は、手洗い器21の底壁24外面(止孔26a、26b
のある箇所)にあてがわれた各受金具61が、これら受
金具61、止孔26a、26bを貫通する各ビス62
と、該各ビス62に締めつけられた各内部ナット63と
を介して手洗い器21に取りつけられ、かつ、この作業
と前後して、両受金具61が複数のビス64により建物
の壁面11に固定される。かくて、手洗い器21は、図
3、図4に明示されているように、受金具61を主体に
して建物の壁面11に取りつけられる。
【0020】手洗い器21側に所定の部品を組みつける
ときは、はじめ、図4のごとく、各長ねじボルト41
a、41bの上下両端にわたり、内部ナット42a、4
2b、座金43a、43b、外部ナット44a、44
b、スペーサ45a、45b、受座ナット46a、46
bがそれぞれ捩こまれたり嵌めこまれ、つぎに、これら
金具類を保持した各長ねじボルト41a、41bの上端
側、すなわち、図3のごとく、各内部ナット42a、4
2bが、手洗い器底壁24の貫通孔25a、25b内に
挿入されて、弾性筒体48のフランジ47が底壁24の
外面に当接し、その後、各外部ナット44a、44bが
底壁24側へ捩こまれる。上記における各外部ナット4
4a、44bは、これらが各座金43a、43bを介し
て弾性筒体48のフランジ47に当接した後も前記の方
向へ捩こまれるために、各長ねじボルト41a、41b
が各外部ナット44a、44bのリードで下降し、か
つ、これら長ねじボルト41a、41bと共に下降する
弾性筒体48内のネジ素子49が、当該弾性筒体48を
図3のように圧縮変形させる。すなわち、底壁24の外
面に対する各外部ナット44a、44bの締付力によ
り、各内部ナット42a、42bの弾性筒体48が各貫
通孔25a、25bの内径を上回る外径に拡張して底壁
24の内面側を強く圧迫するので、各長ねじボルト41
a、41bは、手洗い器21の底壁24に固定されて吊
り下げられる。このとき、各内部ナット42a、42b
の変形した弾性筒体48は、底壁24の各貫通孔25
a、25bをも気密にシールする。
【0021】下部カバー31に所定の部品を取りつける
ときは、はじめ、図6のように、各座板57a、57b
が、下部カバー31の両側板33a、33bの内面に接
着され、つぎに、これら座板57a、57bの表面にあ
てがわれた各係止具51a、51bの垂直板53がビス
60を介して該部に止めつけられ、しかる後、各二本の
ストッパ58a、59a、および、58b、59bが、
これら係止具51a、51bの水平板52にある各ネジ
孔55、56に捩こまれて水平板52上に立ち上がる。
このようにして二つの係止具51a、51bが下部カバ
ー31の内面に組みつけられたとき、これら係止具51
a、51bの凹溝54は、図2のごとく、手洗い器21
側の各長ねじボルト41a、41b間に対応した間隔
と、各長ねじボルト41a、41bを受け入れることの
できる向きとを保持する。
【0022】下部カバー31を手洗い器21の下部に固
定するときは、はじめ、図2のように、下部カバー31
が手洗い器21の前面側に配置されて、そのカバー上
辺、カバー両側辺が手洗い器21の下辺、両側辺とほぼ
一致する状態に保持され、つぎに、下部カバー31が手
洗い器21下へ押しこまれて、各係止具51a、51b
の凹溝54が、図3のように、各長ねじボルト41a、
41bの所定部(各外部ナット44a、44bと各スペ
ーサ45a、45bとの間)に係合され、しかる後、各
受座ナット46a、46bが、手洗い器21の底壁24
外面に向けて締めつけられる。このようにして各受座ナ
ット46a、46bが締めつけられると、各スペーサ4
5a、45b、各係止具51a、51bが各長ねじボル
ト41a、41bの長さ方向に沿って上昇し、各係止具
51a、51bに保持されたストッパ58a、59a、
58b、59bの上端が、図3のごとく、手洗い器21
の底壁24外面に衝突するので、下部カバー31が手洗
い器21の下部に固定される。すなわち、下部カバー3
1は、各ストッパ58a、59a、58b、59bをも
つ二つの係止具51a、51bが、各受座ナット46
a、46bの締付力を受けながら手洗い器21の底壁2
4と各スペーサ45a、45bとの間に挟みつけられる
ために、図1、図3のごとく、手洗い器21の下部に固
定される。この場合、下部カバー31と手洗い器21と
の上下隣接部間に生じた図3の隙間Gは、各係止具51
a、51b側にある各ストッパ58a、59a、58
b、59bの高さ調整(水平板52の上面からストッパ
上端までの距離の調整)により、任意に設定することが
できる。
【0023】かくて手洗い器21の下部に固定された下
部カバー31は、各種の金具類、配管などを全て覆い隠
すので、通常の視野においてこれらが露見することはな
く、したがって、下部カバー31を含む手洗い器21の
外観、体裁が損なわれない。
【0024】手洗い器21の点検、保守、修理などのた
めに下部カバー31を手洗い器21下から取り外すとき
は、各受座ナット46a、46bを弛めた状態におい
て、各係止具51a、51bが各長ねじボルト41a、
41bから離脱される。
【0025】本考案における上記以外の実施例、実施態
様、設計変更例として、つぎのものをあげることができ
る。長ねじボルトとこれに付帯する各金具類、および、
係止具とこれに付帯する各金具類は、図示例において二
組設けられているが、これらは一組または三組以上であ
ってもよい。これら金具類が一組の場合は、長ねじボル
トが手洗い器21の底壁中央に取りつけられ、係止具も
下部カバー31の内面中央に取りつけられる。これら金
具類が三組以上の場合は、各長ねじボルト、各係止具な
どが、手洗い器21の底壁、下部カバー31の内面に対
して、それぞれ均等な分布状態で取りつけられる。
【0026】下部カバー31は、各種の手洗い器21、
特に、手洗い器21の下部形状に応じた曲げ形状、凹凸
形状などを有し、場合により、下部カバー31が上側板
および/または下側板および/または後側板をも備えて
いることがある。下部カバー31が上側板、下側板を備
えている場合、これら上側板、下側板には、長ねじボル
トとこれに付帯する各金具類などを操作したり脱着する
ための開口部、および、係止具とこれに付帯する各金具
類などを操作したり脱着するための開口部が、必要に応
じて形成される。
【0027】長ねじボルト(41a、41b)の場合
は、その全長にわたり、ネジが切られているが、必要な
箇所にのみ(部分的に)ネジが切られていてもよい。し
たがって、長ねじボルトは、全ねじボルト以外にこのよ
うなボルトをも意味する。
【0028】内部ナット(42a、42b)の場合は、
通常のナットでも代用することができるが、かかる内部
ナットがウエルナットからなる場合に、弾性筒体48か
らフランジ47が省略されることもある。
【0029】スペーサ(45a、45b)は、上下方向
にスリットの入った筒体でもよく、コイル巻きスプリン
グのようなものでもよく、さらに、複数の座金でもよ
い。
【0030】受座ナット(46a、46b)は、図示例
において、表面にルーレット加工が施された円形周面を
有するものが用いられているが、これは蝶型ナットでも
よいし、通常のナットでもよい。
【0031】係止具(51a、51b)の場合は、座板
57a、57bの介在なしに直接下部カバー31に取り
つけられることがある。係止具の垂直板53は、これが
水平板52端部から下向きに折れ曲がっていてもよい。
あるいは、係止具が水平板52のみからなるばあいにお
いて、当該係止具が下部カバー31の内面に一体形成さ
れていてもよい。
【0032】各係止具に備えつけられるストッパ(58
a、59a、58b、59b)は、各係止具ごと、一本
でも三本以上でもよく、あるいは、一つの係止具にの
み、ストッパが備えつけられてもよい。その他、図示例
のようなビス製のストッパが係止具に備えつけられるの
に代えて、図3に示すごときナットからなるストッパ5
8が、長ねじボルトに備えつけられることがある。
【0033】
【考案の効果】本考案に係る壁掛け型手洗い器の下部カ
バー固定装置は、つぎのような効果を有する。 [効果1] 手洗い器の下部が下部カバーにより覆われ、該部にある
金具類その他が一切露見しないので、下部カバーを含め
た手洗い器の外観、体裁が向上する。 [効果2] 手洗い器の底壁に取りつけられた長ねじボルトとこれに
付帯する各金具類、および、下部カバーに取りつけられ
た係止具とこれに付帯する各金具類を介して、下部カバ
ーを安定して手洗い器に固定することができる。 [効果3] 手洗い器に対する下部カバーの組みつけ、および、手洗
い器の保守、点検時における下部カバーの脱着が、ねじ
操作を主体にして容易に行なえる。 [効果4] 既製の金具、簡潔な金具にて下部カバーを手洗い器に固
定することができ、手洗い器、下部カバーの構造が特殊
化しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る壁掛け型手洗い器の下部カバー固
定装置について、これの一実施例を示した斜視図であ
る。
【図2】本考案に係る壁掛け型手洗い器の下部カバー固
定装置において、下部カバーが手洗い器から離脱してい
る状態を示した斜視図である。
【図3】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図4】本考案に係る壁掛け型手洗い器の下部カバー固
定装置において、長ねじボルトが手洗い器の底壁に取り
つけられる前の状態を示した要部斜視図である。
【図5】本考案に係る壁掛け型手洗い器の下部カバー固
定装置において、下部カバーの外観を示した斜視図であ
る。
【図6】本考案に係る壁掛け型手洗い器の下部カバー固
定装置において、下部カバーに対する係止具の取付状況
を示した要部斜視図である。
【符号の説明】
11 壁面 21 手洗い器 24 手洗い器の底壁 25a 底壁の貫通孔 25b 底壁の貫通孔 31 下部カバー 41a 長ねじボルト 41b 長ねじボルト 42a 内部ナット 42b 内部ナット 44a 外部ナット 44b 外部ナット 45a スペーサ 45b スペーサ 46a 受座ナット 46b 受座ナット 51a 係止具 51b 係止具 52 水平板 53 垂直板 54 凹溝 55 ネジ孔 56 ネジ孔 58a ストッパ 58b ストッパ 59a ストッパ 59b ストッパ

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁に掛けられた手洗い器に下部カバーを
    固定するための装置において、手洗い器側に組みつけら
    れる部品として、長ねじボルトと、長ねじボルトに捩こ
    まれる外部ナット、内部ナット、受座ナットとを備え、
    かつ、下部カバー側に設けられる部分ないし部品とし
    て、長ねじボルトと係脱自在に対応する凹溝が形成され
    た係止具を有していること、および、上下方向に沿う向
    きを保持して手洗い器下に配置された長ねじボルトが、
    そのボルト上端を介して手洗い器の底壁を外部から内部
    に貫通しており、かつ、長ねじボルトの下端側から該ボ
    ルトに捩こまれて手洗い器の底壁外面側に当接している
    外部ナットと、長ねじボルトの上端側から該ボルトに捩
    こまれて手洗い器の底壁内面側に当接している内部ナッ
    トとを介して、長ねじボルトが手洗い器に固定されてい
    ること、および、係止具が手洗い器下の長ねじボルトと
    対応する凹溝の向きを保持して下部カバーの内面に設け
    られていること、および、下部カバー側にある係止具の
    凹溝が手洗い器側にある長ねじボルトの外部ナット下に
    係合されているとともに、長ねじボルトの下端側から係
    止具側に向けて該ボルトに捩こまれた受座ナットにより
    係止具が手洗い器の底壁外面側へ押しこまれて、下部カ
    バーが手洗い器に固定されていることを特徴とする壁掛
    け型手洗い器の下部カバー固定装置。
  2. 【請求項2】 内部ナットが、下端外周にフランジを有
    する弾性筒体と、弾性筒体の軸心部に埋めこまれたネジ
    素子とを備えたウエルナットからなり、ウエルナットの
    フランジが手洗い器の底壁外面に当接し、ウエルナット
    の変形した弾性筒体が手洗い器の底壁内面に当接してい
    る請求項1記載の壁掛け型手洗い器の下部カバー固定装
    置。
  3. 【請求項3】 係止具がストッパを備え、そのストッパ
    が手洗い器の底壁外面に当接している請求項1記載の壁
    掛け型手洗い器の下部カバー固定装置。
  4. 【請求項4】 受座ナットと係止具との間にスペーサが
    介在されている請求項1記載の壁掛け型手洗い器の下部
    カバー固定装置。
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