JP2520889Y2 - 回転検出器付モータ - Google Patents

回転検出器付モータ

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JP2520889Y2
JP2520889Y2 JP12668590U JP12668590U JP2520889Y2 JP 2520889 Y2 JP2520889 Y2 JP 2520889Y2 JP 12668590 U JP12668590 U JP 12668590U JP 12668590 U JP12668590 U JP 12668590U JP 2520889 Y2 JP2520889 Y2 JP 2520889Y2
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JP
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rotation detector
motor
heat insulating
case
rear lid
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孝次 安井
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Tamagawa Seiki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本考案は、回転検出器付モータに関し、特に、モータ
を構成するステータ巻線からの発熱が回転検出器側へ伝
達されることを防止し、回転検出器の特性低下を防止す
ると共に、防水特性を同時に得ることができるようにす
るための新規な改良に関する。
b.従来の技術 従来、用いられていたこの種の回転検出器付モータと
しては種々あるが、その中で代表的な構成について述べ
ると、第2図に示す実開平1−82661号公報の構成を開
示することができる。
図において符号1で示されるものは、モータ2におけ
るケースであり、このケース1の内面には、ステータ巻
線3及びステータコア4とからなるステータ5が固定し
て設けられており、このステータ巻線3が発熱部を構成
している。
前記ケース1の両端には、前蓋6と後蓋7が固定して
設けられており、これらの前蓋6及び後蓋7に設けられ
た軸受8及び8aには、ロータ9を一体的に有する回転軸
10が回転自在に設けられている。
前記後蓋7の外面側には、第1熱絶縁板11、取付板12
及び第2熱絶縁板13が設けられ、この取付板12には検出
器ケース14が取付けられると共に、この検出器ケース14
内には、図示しないホール素子等による周知の磁気式エ
ンコーダ、光学式エンコーダ、レゾルバ等からなる回転
検出器15が前記回転軸10の回転と連動するようにして配
設されている。
また、前記ケース1には、モータ2に駆動電源を供給
するためのコネクタ16が接続され、前記検出器ケース14
には、回転検出器15への信号の出し入れを行うためのコ
ネクタ17が接続されている。
従来の回転検出器付モータは、前述したように構成さ
れており、以下に、その動作について説明する。
モータ2への通電により、ロータ9が回転すると、回
転検出器15も連動して回転し、ステータ巻線3及びびス
テータコア4からの熱は、ケース1を介して後蓋に伝わ
り、第1及び第2熱絶縁板11及び13にて断熱される。
c.考案が解決しようとする課題 従来の回転検出器付モータは、以上のように構成され
ているため、次のような課題が存在していた。
すなわち、各熱絶縁板が熱絶縁のためだけに限定した
構造であるため、後蓋の部分におけるモータや回転検出
器への防水構造を得ることはできず、防水構造として
は、熱絶縁構造とは別に付加しなければならず、熱絶縁
構造と防水構造の両方を用いるために、全体形状の大形
化、構造の複雑化、コストアップ等の原因となり、より
簡単な構造で断熱及び防水が達成された回転検出器付モ
ータの提供が望まれていた。
本考案は、以上のような課題を解決するためになされ
たもので、特に、モータを構成するステータ巻線からの
発熱が回転検出器側へ伝達されることを防止すると共
に、防水特性を同時に得ることができるようにした回転
検出器付モータを提供することを目的とする。
d.課題を解決するための手段 本考案による回転検出器付モータは、ケース内にロー
タと対応するステータ巻線を有するステータを有し、前
記ロータを支持する回転軸の端部に後蓋を介して回転検
出器を有するようにした回転検出器付モータにおいて、
前記後蓋と前記ケース間に設けられた第1断熱板と、前
記後蓋の前記回転検出器側に設けられた第2断熱板とを
備え、前記断熱板は、断熱層の両面にシール剤層を有す
る三層構造からなる構成である。
e.作用 本考案における回転検出器付モータにおいては、後蓋
の両面に対し、断熱層とシール剤による三層構造の断熱
板が設けられているため、後蓋に伝達した熱が回転検出
器側に伝達されにくくなると共に、シール剤層によっ
て、モータのケース内と回転検出器の検出器ケース内が
完全に防水構造となり、断熱構造と防水構造の両方を得
ることができる。
f.実施例 以下、図面と共に本考案による回転検出器付モータの
好適な実施例について詳細に説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分については同一符号を
用いて説明する。
第1図は、本考案による回転検出器付モータを示すた
めの断面図である。
図において符号1で示されるものは、モータ2におけ
るケースであり、このケース1の内面には、ステータ巻
線3及びステータコア4とからなるステータ5が固定し
て設けられており、このステータ巻線3が発熱部を構成
している。
前記ケース1の両端には、前蓋6と後蓋7が固定して
設けられており、これらの前蓋6及び後蓋7に設けられ
た軸受8及び8aには、ロータ9を一体的に有する回転軸
10が回転自在に設けられている。
前記後蓋7とケース1間には、第1断熱板20が設けら
れていると共に、前記後蓋7と取付板12間には第2断熱
板11が設けられており、この第1断熱板20及び第2断熱
板11は、一枚の断熱層20a及び11aと一対のシール剤層20
b、20c、11b及び11cの三層構造より構成されている。
前記第1断熱板20は、前記後蓋7とケース1間に設け
られており、前記ケース1の開口端1bは、この第1断熱
板20のシール剤層20bに接合し、さらに、この第1断熱
板20の他のシール剤層20cは前記後蓋7に接合し、モー
タ2のケース1内に対する防水構造が得られている。
前記第2断熱板11は、前記後蓋7の回転検出器15側に
設けられている。
前記回転検出器15は、前記後蓋7及び断熱板13等を貫
通する回転軸10の端部10aに結合されており、前記第2
断熱板11に接合する取付板12の外周に取付けられた回転
検出器ケース14には、回転検出器15への信号の出入れを
行うためのコネクタ17が接続されていると共に、前記モ
ータ2のケース1には、モータ2に駆動電源を供給する
ためのコネクタ16が接続されている。さらに、前記取付
板12には、断熱板13が設けられている。
従って、前記回転検出器15に対する熱伝導は、前記第
1断熱板20及び第2断熱板11の各断熱層20a、11aを介し
て断熱され、回転検出器ケース14内は、前記第1断熱板
20の各シール剤層20b、20cによって防水構造に構成され
ている。
本考案による回転検出器付モータは、前述したように
構成されており、以下に、その動作について説明する。
モータ2への通電により、ロータ9が回転すると、回
転検出器15も連動して回転し、ステータ巻線3及びステ
ータコア5からの熱は、第1断熱板20により、ケース1
を介して後蓋7には伝達されにくく、さらに、後蓋7か
ら回転検出器15への伝熱は、第2断熱板11により、殆ど
防止され、ステータ巻線3によって発生した熱は、回転
検出器15に殆ど伝熱されず、回転検出器15の特性を損な
うことなく、100%の能力でモータ2を駆動することが
可能となる。
g.考案の効果 本考案による回転検出器付モータは、以上のように構
成されているため、次のような効果を得ることができ
る。
すなわち、後蓋の両面に対し、断熱層とシール剤によ
る三層構造の断熱板が設けられているため、後蓋に伝達
した熱が回転検出器側に伝達されにくくなると共に、シ
ール剤層によって、モータのケース内と回転検出器の検
出器ケース内が完全に防水構造となり、断熱構造と防水
構造の両方を得ることができる。
また、回転検出器への熱伝達が殆んど防止できるの
で、モータを定格のフル駆動させることができ、モータ
の能力をフルに使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案による回転検出器付モータを示す断面
図、第1A図は第1図の要部の拡大断面図、第2図は、従
来の回転検出器付モータを示す断面図である。 1はケース、3はステータ巻線、5はステータ、7は後
蓋、9はロータ、10は回転軸、10aは端部、20は第1断
熱板、11は第2断熱板、11a、20aは断熱層、11b、11c、
20b、20cはシール剤層である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース(1)内にロータ(9)と対応する
    ステータ巻線(3)を有するステータ(5)を有し、前
    記ロータ(9)を支持する回転軸(10)の端部(10a)
    に後蓋(7)を介して回転検出器(15)を有するように
    した回転検出器付モータにおいて、 前記後蓋(7)と前記ケース(1)間に設けられた第1
    断熱板(20)と、前記後蓋(7)の前記回転検出器(1
    5)側に設けられた第2断熱板(11)とを備え、前記各
    断熱板(20,11)は、断熱層(20a,11a)の両面にシール
    剤層(20b,20c,11b,11c)を有する三層構造からなるこ
    とを特徴とする回転検出器付モータ。
JP12668590U 1990-11-30 1990-11-30 回転検出器付モータ Expired - Lifetime JP2520889Y2 (ja)

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JP12668590U JP2520889Y2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 回転検出器付モータ

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Publication Number Publication Date
JPH0486072U JPH0486072U (ja) 1992-07-27
JP2520889Y2 true JP2520889Y2 (ja) 1996-12-18

Family

ID=31874226

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JP12668590U Expired - Lifetime JP2520889Y2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 回転検出器付モータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001006617A1 (fr) * 1999-07-15 2001-01-25 Moriyama Manufacturing Co., Ltd. Machine électrique rotative
JP7084810B2 (ja) * 2018-07-13 2022-06-15 本田技研工業株式会社 駆動ユニット

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JPH0486072U (ja) 1992-07-27

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