JP2520584Y2 - 動力伝達系の終減速機用スルーシャフト - Google Patents

動力伝達系の終減速機用スルーシャフト

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JP2520584Y2
JP2520584Y2 JP6906291U JP6906291U JP2520584Y2 JP 2520584 Y2 JP2520584 Y2 JP 2520584Y2 JP 6906291 U JP6906291 U JP 6906291U JP 6906291 U JP6906291 U JP 6906291U JP 2520584 Y2 JP2520584 Y2 JP 2520584Y2
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shaft
power transmission
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final reduction
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康雄 大塚
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両の動力伝達系の一
部を成す終減速機に対設され、この終減速機及び他の動
力伝達手段に回転力を分岐して伝達する動力伝達系の終
減速機用スルーシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】車両の動力伝達系はエンジンよりの回転
力を駆動輪や各種の車両用付加機器に伝達する。特に、
各駆動輪にはペラシャフトからの回転力が終減速機及び
ディファレンシャルを介して伝達されるように構成され
ることが多い。ところで、ペラシャフトからの回転力
を、終減速機及びディファレンシャルを介して左右一対
の駆動輪に伝達するだけでなく、ペラシャフトからの回
転を分岐して、車軸に対してペラシャフトと反対側に配
備される第2の左右一対の駆動輪や各種の車両用付加機
器に回転を伝達する動力伝達系が知られている。
【0003】この動力分岐タイプの動力伝達系の一例と
して後二軸式の車両が知られており、その一例を図3に
示した。この後二軸式車両は、エンジン側からペラシャ
フト50を介して伝達される回転を第1ディファレンシ
ャル51で分岐し、その一部回転力を前方リアアクスル
52側に残り回転力を後方リアアクスル側53に伝達し
ている。この場合、第1ディファレンシャル51は前方
リアアクスル52の前部に配置され、そこで2分割され
た回転力は一部が入力ヘリカルギア54を介して前方デ
ィファレンシャル55に、残りの回転力が前方終減速機
56,57との対抗域に配設され前後方向Xに長いスル
ーシャフト58を介して後方リアアクスル53側にそれ
ぞれ伝達されることと成る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】処で、このように前方
終減速機56,57との対抗域に配設されるスルーシャ
フト58はその両端をアクスルハウジング59側に枢支
されることと成る。この場合、スルーシャフト58の前
端が第1ディファレンシャル51の一方のサイドギア6
0にスプライン嵌合されている場合には、ここでシャフ
トの長手方向の組立て寸法のずれ修正を行うことができ
る。処が、これに対して、図示しない以下の動力伝達系
を採用すると、下記の問題が生じてしまう。
【0005】即ち、駆動源からの回転力の一部を分岐用
ギアで分岐し、一部回転力を終減速機及びディファレン
シャルを介してアクスルシャフトに伝達し、残部の回転
力を動力伝達系スルーシャフトを介して他の動力伝達手
段、例えばエネルギ回生装置の油圧ポンプに伝達すると
いうような構成を採った場合、スルーシャフトの前後端
が前後一対のベアリングを介してアクスルハウジング側
に枢着されることとなる。このとき、スルーシャフトを
枢支する両枢支部材間で生じるシャフト長手方向の組立
て寸法とスルーシャフトの長手方向の寸法との間にずれ
が生じてしまうとその修正を行うことができず、問題を
生じることと成る。本考案の目的は、スルーシャフトと
それを枢支する部材との間で生じるシャフト長手方向の
組立て精度のずれを容易に修正できる動力伝達系の終減
速機用スルーシャフトを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本考案は、駆動源側よりの回転力の一部を終減速
機及びディファレンシャルを介して車軸に伝達すると共
に上記回転力の残部を他の動力伝達手段に伝達する動力
伝達系であって、上記終減速機との対抗域に車両長手方
向に長く配設され、且つ、上記駆動源側よりの回転力を
一端で受け、上記回転力を他端及び一体結合された回転
分岐用ギアを介して分岐して伝達する動力伝達系の終減
速機用スルーシャフトにおいて、上記終減速機用スルー
シャフトが上記終減速機のハウジング側に両端を枢支さ
れると共に中間部が2分割されて互いがスプライン結合
されることを特徴とする。
【0007】
【作用】終減速機用スルーシャフトが、終減速機のハウ
ジング側に両端を枢支され、その上で、シャフトの中間
部が2分割され、互いがスプライン結合されるため、こ
のスプライン結合部がシャフト長手方向の組立て精度の
ずれを容易に修正できる。
【0008】
【実施例】図1の動力伝達系の終減速機用スルーシャフ
トは大型バスの動力伝達系内の終減速機との対抗域であ
る終減速機用のハウジングに収容される。この動力伝達
系は、図2に示すように、車体後部のエンジン本体1と
クラッチ2と変速機3と、この変速機3にペラシャフト
4を介して連結される駆動輪側のアクスルハウジング5
内のアクスルシャフト6と、アクスルハウジング5内を
通過する終減速機用スルーシャフト(以後単にスルーシ
ャフトと記す)7及びこのスルーシャフトの他端に接続
される出力側ペラシャフト8を介して接続されるエネル
ギ回生装置9の油圧ポンプ10とによって構成されてい
る。
【0009】図1のアクスルハウジング5は周知の全浮
動式を成し、その中央には膨出部501と、膨出部50
1より左右に延びると共にアクスルシャフト6を枢支す
る筒部502(図2参照)とで構成されている。膨出部
501はその前部側に鍋底形の湾曲壁503を溶接し、
後部側にデフキャリア11をボルトによって一体的に止
め附けている。このデフキャリア11の先端にはデフキ
ャリアカバー12がボルトによって一体的に締め付け固
定されている。このような膨出部501、湾曲壁50
3、デフキャリア11及びデフキャリアカバー12が終
減速機用のハウジングを成しこの、ハウジングによって
密封空間が形成され(図1参照)、同空間に終減速機を
成すリングギア13及びピニオンギア14と、回転分岐
用のドライブギア15及びドリブンキア16と、スルー
シャフト7とが収容されている。
【0010】スルーシャフト7は後軸18とこれにスプ
ライン嵌合される前軸17とから成り、後軸18はその
中央部を一組のテーパローラベアリング23を介してデ
フキャリア11内の端部ブラケット19に枢着され、前
軸17はその前端部をボールベアリング20を介して湾
曲壁503に枢着されている。後軸18はその後部にコ
ンパニオンフランジ21をスプライン結合し、同部を介
して変速機側のペラシャフト4に連結される。しかも、
コンパニオンフランジ21の軸部はオイルシール22を
嵌合し、同部材によってデフキャリアカバー12との間
の気密性が確保されている。更に、スルーシャフトの後
軸18はオイルシール22と一組のテーパローラベアリ
ング23の間にドライブギア15を一体的に装着し、こ
こで回転力を分岐するように構成さている。
【0011】後軸18の前端には筒部181が形成さ
れ、この内周面に内周スプライン24が形成される。他
方前軸17の後端には外周スプライン25が形成され
る。ここで、内外スプライン25,26は互いに軸方向
に相対移動可能に、一体回転可能に結合され、終減速機
との対抗域において、車両長手方向の寸法ずれを吸収可
能に構成されている。前軸17はその前端部をボールベ
アリング20により後端を筒部181によりそれぞれ支
持され、全体としてスルーシャフト7はボールベアリン
グ20と一組のテーパローラベアリング23によって終
減速機のハウジング側に枢支されるように構成されてい
る。なお、前軸17の前端にはコンパニオンフランジ3
0が一体結合され、これに連結される出力ペラシャフト
31を介してエネルギ回生装置9の油圧ポンプ10に回
転力が伝達されるように構成されている。なお、エネル
ギ回生装置9は、車両の制動時において、車両の慣性力
に応じた車輪よりエンジン側に向かう回転力をスルーシ
ャフト7を介して油圧ポンプ10で受け、その油圧ポン
プの加圧油を図示しない高圧タンクに蓄積し、車両の発
進時にその蓄積油圧で、油圧ポンプ10の回転軸を回転
させ、その回転力で車両の発進を補助するという構成を
採っている。
【0012】デフキャリア11と一体の端部ブラケット
19の上部には一組のテーパローラベアリング27を介
してピニオンギア14が枢支される。このピニオンギア
はその先端をローラベアリング28を介してピニオンブ
ラケット29に枢支される。更にこのピニオンギアはリ
ングギア13に噛合する側と反対の端部にドライブギア
15に噛合するドリブンギア27を一体結合している。
【0013】このような動力伝達系の終減速機用スルー
シャフトを用いた場合、まず、アクスルハウジング5の
膨出部501内に、リングギア13、ディファレンシャ
ル31、前軸17を装着する、他方、デフキャリア11
にピニオンギア14、後軸18、ドライブギア15、ド
リブンギア16を装着し、更にデフキャリアカバー12
をボルト止めする。これによって、サブアッセンブリ化
されたデフキャリア11をアクスルハウジング5の膨出
部501に結合する。この際、ピニオンギア14がリン
グギア13に噛合され、前軸17の外周スプライン25
に後軸の内周スプライン24が噛合される。
【0014】この結果、膨出部501とデフキャリア1
1との間の車両長手方向における組立て寸法にすれがあ
ったとしても、この寸法ずれは内外スプライン24,2
5によって吸収されるので、ボールベアリング20と一
組のテーパローラベアリング23間の寸法精度とスルー
シャフトの両軸受部間の寸法精度との管理が容易化さ
れ、組附け作業の容易化を図れ、製造コストの低減を図
れる。
【0015】上述の処において、スルーシャフト7の出
力端側にはエネルギ回生装置9の油圧ポンプ10が連結
されるという動力伝達系を説明したが、これに代えて、
スルーシャフト7の出力端側に第2の駆動輪を連結し
て、後二軸の駆動輪を備えた車両の動力伝達系を構成す
ることも出来、この場合もスルーシャフトの両軸受部間
の寸法精度との管理が容易化され、組附け作業の容易化
を図れ、製造コストの低減を図れる。
【0016】
【考案の効果】以上のように、この考案は、終減速機用
スルーシャフトの中間部を2分割して互いをスプライン
結合させて、このスプライン結合部がシャフト長手方向
の寸法ずれを吸収できるようにしたので、終減速機用ス
ルーシャフトの両枢支部材間で生じるシャフト長手方向
の組立て寸法のずれとスルーシャフトの両軸受取付部間
の寸法ずれを容易に修正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例として動力伝達系の終減速機
用スルーシャフトとその配設部位の部分断面図である。
【図2】図1中の動力伝達系の概略構成図である。
【図3】従来の動力伝達系の終減速機用スルーシャフト
とその配設部位の部分断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 7 スルーシャフト 8 出力ペラシャフト 9 エネルギ回生装置 10 油圧ポンプ 11 デフキャリア 12 デフキャリアカバー 13 リングギア 14 ピニオンギア 15 ドライブギア 16 ドリブンキア 17 前軸 18 後軸 24 内周スプライン 25 外周スプライン 31 ディファレンシャル 501 膨出部 503 湾曲壁 X 車両の前後方向

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動源側よりの回転力の一部を終減速機及
    びディファレンシャルを介して車軸に伝達すると共に上
    記回転力の残部を他の動力伝達手段に伝達する動力伝達
    系であって、上記終減速機との対抗域に車両長手方向に
    長く配設され、且つ、上記駆動源側よりの回転力を一端
    で受け、上記回転力を他端及び一体結合された回転分岐
    用ギアを介して分岐して伝達する動力伝達系の終減速機
    用スルーシャフトにおいて、上記終減速機用スルーシャ
    フトが上記終減速機のハウジング側に両端を枢支される
    と共に中間部が2分割されて互いがスプライン結合され
    ることを特徴とする動力伝達系の終減速機用スルーシャ
    フト。
JP6906291U 1991-08-29 1991-08-29 動力伝達系の終減速機用スルーシャフト Expired - Lifetime JP2520584Y2 (ja)

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