JP2520490Y2 - ブローダウン装置付きの冷却塔 - Google Patents

ブローダウン装置付きの冷却塔

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JP2520490Y2
JP2520490Y2 JP6348590U JP6348590U JP2520490Y2 JP 2520490 Y2 JP2520490 Y2 JP 2520490Y2 JP 6348590 U JP6348590 U JP 6348590U JP 6348590 U JP6348590 U JP 6348590U JP 2520490 Y2 JP2520490 Y2 JP 2520490Y2
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鉄雄 対間
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株式会社荏原シンワ
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Description

【考案の詳細な説明】 イ.考案の目的 〈産業上の利用分野〉 この考案は、ブローダウン装置を有する冷却塔に関す
る。
〈従来の技術〉 冷凍機及び各種産業機器などで一度使用され昇温した
水を冷却塔を用いて冷却し再度冷却水として使用する冷
却水系統において、冷却塔の熱交換機能に従い、冷却水
の一部の蒸発潜熱を利用して残りの冷却水を冷却してい
るために、冷却水中のカルシウムイオン、マグネシウム
イオンなどが濃縮されスケールが析出し易くなり、また
大気汚染地域における亜硫酸ガスなどにより冷却水の水
質が変化し、悪化し、延いては冷凍機などの故障、破損
を招来する原因となる。
このようなスケールの析出、水質の変化を抑制し冷却
水の水質を一定に維持するために、実開昭56-36992号公
報記載のブローダウン装置においては、冷却塔の上部水
槽にブローダウン装置を設け、このブローダウン装置の
ブローダウン量を調整するための開口面積調整具を有し
ている。
〈考案が解決しようとする課題〉 前記した従来技術のものにおいては、上部水槽の底部
を孔明けし、ブローダウン装置本体を組み込んだり、上
部水槽の側壁に垂直な排水管を接続し、この排水管の一
部にバルブを取付けてブローダウン装置としてあるた
め、ブローダウン装置の設備を通常の冷却塔に付加しな
くてはならず、その設備費が嵩むと共に、ブローダウン
する単位時間当たりの水量が非常に少ない。
この考案は、構造が簡単な冷却水ブローダウン装置を
開発し、前記従来技術の欠点を解決し、充分なブローダ
ウン量を運転継続中に得られ、冷却水の水質を改善し、
スケールの析出を回避できるようにした冷却塔を市場に
提供することを目的とする。
ロ.考案の構成 〈課題を解決するための手段〉 前記課題を解決するために、この考案は循環冷却水の
一部を循環冷却水の循環系路外へ導く形式のブローダウ
ン装置を有する冷却塔において、 冷却塔本体内に充填された充填材を受ける複数本の桟
杆のうち、一部の桟杆は循環冷却水のブローダウン部材
としてあり、このブローダウン部材とした桟杆に接続し
た排出管は前記オーバーフロー管の入口部に臨在してい
ることを特徴とするブローダウン装置付きの冷却塔とし
てある。
前記冷却塔は直交流式としてあり、前記全ての桟杆
は、外気流の流れ方向に対して直交し、かつ水平な方向
に間隔をおいて並列された同一形状のチャンネル材から
なり、各チャンネル材は、一面が開口した箱型のチャン
ネル材からからなり、ブローダウン部材となる桟杆であ
るチャンネル材はその開口を上向きとして配置されてい
ることが好ましい。
前記ブローダウン部材とする桟杆は、上面が開口した
箱型のチャンネル材からなり、前記冷却塔は直交流式冷
却塔としてあり、この冷却塔の排気口寄りの桟杆が前記
ブローダウン部材を形成していることがよし好ましい。
前記排出管の一部に流量調整弁が配管されていること
を特徴とする場合もある。
前記チャンネル材の開口は、チャンネル材の長手方向
にわたり延在する幅広のスリットとして形成されている
ことを特徴とする場合もある。
前記充填材は上下多段に階層的に充填され、最上段の
充填材を受ける桟杆の一部が前記ブローダウン部材とす
ることもある。
前記冷却塔は向流冷却塔としてあり、冷却塔外気取入
口寄りの桟杆が前記ブローダウン部材としてあることを
特徴とする場合もある。
〈作用〉 前記のように構成したこの考案の作用を次に説明す
る。
請求項第1項に記載された考案の冷却塔における作用
は次の通りである。
冷却塔における運転中、負荷部で暖められた循環冷却
水は充填材上に散布され、外気流と接触し、気化の潜熱
より冷却された後下部水槽に落下収集して負荷部へ際供
給され、再循環使用される。
一方、循環冷却水の一部は、充填材を受ける桟杆の一
部である前記ブローダウン部材の全長で受けられ、前記
排出管を通して循環冷却水の循環系路外へ導かれる。
前記下部水槽に設けたボールタップからこのブローダ
ウン量に見合う清水を供給することは公知のものと同様
である。
次いで、冷却塔の運転を停止し、充填材上への循環冷
却水の散布を停止すると、前記ブローダウンの作用も自
動的に停止する。
請求項第2項記載の考案においては、直交流式冷却塔
の上部水槽から充填材上に散布され、流下中の循環冷却
水の一部は、開口を上向きとして配置された箱型チャン
ネル材内に収集された後、前記同様にオーバーフロー管
へ導かれる。
その他は請求項第1項記載の考案と同様に作用する。
請求項第3項記載の考案においては、直交流式冷却塔
の上部水槽から充填材上へ散布され流下中の循環冷却水
のうち、冷却塔排気口寄りの桟杆上に流下してくる循環
冷却水がブローダウンされる。
請求項第4項記載の考案においては、ブローダウン部
材から流下する流量、即ち、ブローダウン量を予め流量
調整弁により調整しておく。
その他の作用は請求項第1項記載のものと同じであ
る。
請求項第6項記載の考案においては、最上段の充填材
を受ける桟杆の一部としてのブローダウン部材から、循
環冷却水の一部ブローダウンされる。
請求項第7項記載の考案の作用は次の通りである。
冷凍機などの負荷部を循環し昇温した水は、向流式冷
却塔の散水ヘッドへ送られた後、この散水ヘッドから放
射状に延びる散水パイプから充填材上に散布され、充填
材表面を流下中に冷却塔の排気口に設けた送風機の駆動
により冷却塔の外気取入口から冷却塔本体内へ吸引され
充填材間を上昇する空気流とこの水は接触し、気化の潜
熱作用及び接触により空気との間に熱交換がなされ冷却
された後、冷却塔の下部水槽に収集後、冷凍機などの負
荷部へ送り出され再使用されるのは、従来の向流型冷却
塔と同じである。この冷却塔の運転中、充填材上を流下
して来た循環冷却水の一部は、前記外気取入口寄りの桟
杆であるブローダウン部材に流下し、循環冷却水の一部
は循環冷却水の循環系路外へ排水され、新しい水がボー
ルタップより下部水槽に補給される。
なお、冷却水の水質の悪化度合に応じ、この排水量
(ブローダウン量)を調整したい場合には、この流量調
整弁を使用する。
運転中、冷却水の水質を測定し、その水質が設定値を
越えた場合には、水処理剤などの薬品を容器から下部水
槽の循環冷却水内に投入する。
冷却塔の運転を停止すると、前記ブローダウン部材内
に残留する循環冷却水は循環系路外へ全て排水される。
(実施例) 次にこの考案の代表的な実施例を説明する。
〈第1実施例〉 第1図において、Aは直交流式の冷却塔である。この
冷却塔本体10内に充填された充填材11を受ける複数本の
桟杆12は外気流の流れ方向に対して直交し、かつ水平な
方向に間隔をおいて並列された同一形状のチャンネル材
からなり、各チャンネル材12は、一面が開口した箱型の
チャンネル材からなる。
前記冷却塔Aの排気口13寄りの桟杆である前記チャン
ネル材12aがブローダウン部材としてあり、その開口部1
4を上向きにして配置されている。
このブローダウン部材となるチャンネル材12aの開口
部14は、チャンネル材12aの長手方向にわたり延在する
幅広のスリットとして形成されている。
好適には前記充填材11は上下多段に階層的に充填さ
れ、最上段の充填材を受ける桟杆12の一部が前記ブロー
ダウン部材12aとしてある。
このブローダウン部材とした桟杆12aに接続した排出
管15は下部水槽18に設けてあるオーバーフロー管16の入
口部に臨在しており、この排出管15の一部に流量調整弁
17が配置されている(第1図参照)。
この実施例の作用は前記請求項第1項乃至第6項記載
の考案の作用と同じためここでの説明を省略する。
〈第2実施例〉(第2図参照) 第1実施例と異なるところは前記冷却塔は向流冷却塔
Bとしてあり、冷却塔外気取入口寄りの桟杆12bが前記
ブローダウン部材としてある。その他は第1実施例と同
じである。
この実施例の作用は前記請求項第1項乃至第7項記載
の考案の作用と同じためここでの説明を省略する。
ハ.考案の効果 前記のように構成し作用するこの考案の効果は次の通
りである。
各請求項に記載された考案において、ブローダウン部
材を前記桟杆の一部で形成することにより、桟杆を有効
に利用して循環冷却水のブローダウンを冷却塔の運転中
に行うことができると共に、桟杆の長手方向全域にわた
り循環冷却水の一部を受取り、循環冷却水系に排出させ
るため、単位時間当たりのブローダウン量を増大させる
ことができ、殊に大型冷却塔におけるブローダウン作業
を能率良く行え、常に適当な水量で循環冷却水を冷却し
冷凍機などの負荷部へ循環供給できる。
実施例1においては請求項1項乃至第6項記載の考案
のすべての効果を併せもっており、実施例2において
は、請求項第1項及び第7項記載の考案の効果を奏す
る。
いずれの実施例においても、ブローダウン部材12a、
又は12bは下部水槽18中のオーバーフロー管16に接続つ
してあるから下部水槽18に供給される余剰の補給水と同
様に循環系外に排水される。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案に係るもので、第1図は第1実施例の概略
図、第2図は第2実施例の概略図である。 図中の主な記号の説明 A……直交流式冷却塔、12、12a、12b……桟杆。

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】循環冷却水の一部を循環冷却水の循環系路
    外へ導く形式のブローダウン装置を有する冷却塔におい
    て、 冷却塔本体内に充填された充填材を受ける複数本の桟杆
    のうち、一部の桟杆は循環冷却水を受ける樋状のブロー
    ダウン部材としてあり、このブローダウン部材とした桟
    杆に接続した排出管は前記オーバーフロー管の入口部に
    臨在していることを特徴とするブローダウン装置付きの
    冷却塔。
  2. 【請求項2】前記冷却塔は直交流式としてあり、前記全
    ての桟杆は、外気流の流れ方向に対して直交し、かつ水
    平な方向に間隔をおいて並列された同一形状のチャンネ
    ル材からなり、各チャンネル材は、一面が開口した箱型
    のチャンネル材からなり、ブローダウン部材となる桟杆
    であるチャンネル材はその開口を上向きとして配置され
    ていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載のブローダウン装置付きの冷却塔。
  3. 【請求項3】前記ブローダウン部材とする桟杆は、上面
    が開口した箱型のチャンネル材からなり、前記冷却塔は
    直交流式冷却塔としてあり、この冷却塔の排気口寄りの
    桟杆が前記ブローダウン部材を形成していることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載のブローダウ
    ン装置付きの冷却塔。
  4. 【請求項4】前記排出管の一部に流量調整弁が配管され
    ていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第2
    項、又は第3項記載のブローダウン装置付きの冷却塔。
  5. 【請求項5】前記チャンネル材の開口は、チャンネル材
    の長手方向にわたり延在する幅広のスリットとして形成
    されていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    2項、又は第3項記載のブローダウン装置付きの冷却
    塔。
  6. 【請求項6】前記充填材は上下多段に階層的に充填さ
    れ、最上段の充填材を受ける桟杆の一部が前記ブローダ
    ウン部材としてあることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第2項、又は第3項記載のブローダウン装置付き
    の冷却塔。
  7. 【請求項7】前記冷却塔は向流冷却塔としてあり、冷却
    塔外気取入口寄りの桟杆が前記ブローダウン部材として
    あることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第2項記
    載のブローダウン装置付きの冷却塔。
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