JP2519938B2 - ガラス組成物 - Google Patents

ガラス組成物

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JP2519938B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C8/00Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
    • C03C8/14Glass frit mixtures having non-frit additions, e.g. opacifiers, colorants, mill-additions

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はガラス組成物に関し、特にアルミナ基板のグ
レーズ用に適した組成物に関する。
[従来の技術] サーマルプリンター等に使用されるサーマルヘッド
は、アルミナ基板上にグレーズ層を形成しその上に発熱
体となる抵抗体等の回路を形成する構造になっている。
従来はこのグレーズ層のガラスとしては、基板の反りを
防ぐため、アルミナ基板の膨脹係数を整合させる必要が
あり、軟化点が860℃又はそれ以下のものが使用されて
いた。
しかしながら、かかるガラスにより形成したグレーズ
層は、通常850〜900℃、10分間程度の条件で焼成される
抵抗体の焼成時に、グレーズ層が軟化変形もしくはそれ
に伴ない抵抗体と反応し抵抗体特性が大きく損なわれる
こと等の理由により不具合いがあった。
[発明の解決しようとする問題点] 本発明は前記したような抵抗体焼成時のグレーズ層の
軟化変形もしくはそれに伴なう抵抗体特性の悪化を招く
ことのない高軟化点を有し、且つ膨脹係数をアルミナ基
板に適合しグレーズ表面の平滑性も優れ、泡、ピンホー
ル等欠陥が発生し難いガラス組成物を提供することを目
的としている。
[問題点を解決するための手段] 本発明は重量%表示で実質的にSiO2 47.5〜54.5、Al2
O3 5.5〜13.5、CaO 5.0〜20.0、BaO 5.0〜25.0、MgO+S
rO 0〜10.0、B2O3 0〜0.9、SO3+As2O5+Sb2O5+V2O5
F 0.01〜3.5からなるガラス組成物である。本発明によ
る組成物の限定理由は以下のとおりである。本発明にお
いて以下に使用する%は特に説明のない限り重量%を意
味する。
SiO2はガラスのネットワークフォーマーであり、47.5
%未満では軟化点が低くなりすぎ耐熱性が劣り、具体的
には屈伏点800℃以上のものが得られない。一方、54.5
%を越えると熱膨脹係数が小さくなりすぎると共に溶解
性が悪くなり好ましくない。SiO2は上記範囲中48.0〜5
4.0%が好ましい。
Al2O3は耐熱性の向上およびガラス溶解時に起こる失
透生成を防ぐために必須である。Al2O35.5%未満ではそ
の効果が小さく好ましくない。13.5%より多いと熱膨脹
係数が小さくなると共に焼成時に失透化傾向が出るため
好ましくない。Al2O3は上記範囲中6.0〜13.0%が好まし
い。
CaOは熱膨脹係数を大きくするために必須、CaO5%未
満では熱膨脹係数がアルミナのそれと比べて小さすぎ、
グレーズ層を形成した場合基板に反りを生じさせる原因
となり好ましくない。一方20%を超えるとガラスの溶解
成形時に失透を生じ易くなるので好ましくない。CaOは
上記範囲中6.0〜19.0%が好ましい。
BaOはCaOと同様熱膨脹係数を大きくするために導入す
る。BaOが5%未満では熱膨脹係数が小さすぎ、25%を
越えるとグレーズ層の焼き付け(焼成)過程で失透を生
成し易すくなり平滑性が損なわれる傾向となるので好ま
しくない。BaOは上記範囲中6.0〜24.0%が好ましい。
MgOとSrOも前記したCaOとBaOと同様な目的で使用し得
る。但し一者または合量で10%を越えると焼成時に失透
を生成するので好ましくない。MgOとSrOは合量で0〜7.
0%が望ましい。
B2O3はガラスのフラックス成分として用いられること
は一般的であるが、0.9%を超えると軟化点が低くなり
すぎ、耐熱性が確保できない。一方、ガラスの耐酸性に
おいても悪化するので好ましくない。B2O3は0〜0.7%
が好ましい。
F+SO3+As2O5+Sb2O5+V2O5はガラスの溶融過程の
清澄剤として添加する。これらの総量が0.01%未満では
添加による効果が小さく、3.5%を超えるもその効果は
向上しない。より望ましくは0.05〜3.0%である。
本発明によるガラスは、以上の成分の総量が97%以上
を占め、残部はZnO,ZrO2,TiO2等を添加することができ
る。
[実施例] 本発明によるガラスは、例えば次のようにして製造さ
れる、目標組成となるように各原料を調合し、これを14
50〜1550℃で、2〜4時間攪拌しつつ溶解する。
次いでこの溶融ガラスを水砕しまたはフレーク状とし
た後粉砕して粉末ガラスを製造する。
このようにして得られたガラス粉末は通常グリーンシ
ート法、ペースト化・スクリーン印刷もしくはスプレー
法によりアルミナ基板上に形成し焼成によりグレーズの
形成を行なう。
この内、本実施例では得られた粉末をエチルセルロー
ス5〜10%をα−テルピオールで溶かしたビヒクルを用
いペースト化し、スクリーン印刷によりアルミナ基板上
に印刷し焼成を行なった。焼成は空気雰囲気中にて100
〜300℃/Hで昇降温し、約1200〜1350℃の温度で30分〜6
0分の焼成を行ない、グレーズ層膜厚として50〜70μm
を形成した。これらのグレーズ層特性について次の評価
を実施しその結果を同表に示した。
a)表面欠陥 ガラス層の表面を実体顕微鏡により観察し、泡、失透
物等の欠陥の無いものを良とした。
b)基板の反り 基板長さ230mmに対する中央部の反り量を測定した。
c)耐酸性 弗酸と硝酸を等モルづつ混合した溶液を用い30℃の温
度で30秒間浸漬し、侵食された厚みを表面粗さ計により
測定した。
なおこれとは別にガラスの特性としてDTAによりガラス
転移点及びガラス軟化点を測定し、また膨脹測定により
室温〜600℃間の熱膨脹係数とガラス屈伏点を測定し
た。
一方、比較例として本発明のガラス組成以外のものに
ついても同様のテストを実施し、同表に示した。
これらの表からも判るように、本発明によるガラスは
基板の反りが小さく且つ高軟化点(高耐熱性)、高耐熱
性であると共に平滑性に優れている。
[発明の効果] 本発明によるガラスは高軟化点で耐熱性に優れ、表面
欠陥が少なく平滑性に富み、化学的耐久性(特に高耐水
・耐酸性)に優れ、熱膨脹係数が基板のそれに近いた
め、グレーズ層を設けた時の反りを小さくすることがで
きる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%表示で実質的に SiO2 47.5〜54.5 Al2O3 5.5〜13.5 CaO 5.0〜20.0 BaO 5.0〜25.0 MgO+SrO 0〜10.0 B2O3 0〜 0.9 F+SO3+As2O5+Sb2O5+V2O5 0.01〜3.5 からなるガラス組成物。
  2. 【請求項2】重量%表示で実質的に SiO2 48.0〜54.0 Al2O3 6.0〜13.0 CaO 6.0〜19.0 BaO 6.0〜24.0 MgO+SrO 0〜 7.0 B2O3 0〜 0.7 F+SO3+As2O5+Sb2O5+V2O5 0.05〜3.0 からなる特許請求の範囲第一項記載のガラス組成物。
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US5908794A (en) * 1996-03-15 1999-06-01 Asahi Glass Company Ltd. Glass composition for a substrate
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