JP2519807B2 - オ―バ―ヘッドプロジェクタ用フィルムの再生方法 - Google Patents
オ―バ―ヘッドプロジェクタ用フィルムの再生方法Info
- Publication number
- JP2519807B2 JP2519807B2 JP1264957A JP26495789A JP2519807B2 JP 2519807 B2 JP2519807 B2 JP 2519807B2 JP 1264957 A JP1264957 A JP 1264957A JP 26495789 A JP26495789 A JP 26495789A JP 2519807 B2 JP2519807 B2 JP 2519807B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- image
- recorded
- overhead projector
- reproduction method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Cleaning In General (AREA)
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
Description
本発明は、電子写真装置によって画像が記録された透
明フィルムを再使用するための再生方法に関するもので
ある。
明フィルムを再使用するための再生方法に関するもので
ある。
画像を拡大して映写するオーバーヘッドプロジェクタ
は、会議や講義などに広く使用されている。映写する原
画には、透明なプラスチックフィルムに文字、図形、写
真などの画像を記録したものが用いられる。 プラスチックフィルムの画像は、水性や油性の筆記具
で書かれたものや、普通紙に一旦書いた画像を電子写真
装置を用いて複写したものである。前者の筆記具で書か
れた画像は、フィルムの表面に付着したインキの顔料
を、乾布や、水または溶剤を含ませた布などで拭き取っ
て消去でき、フィルムを繰返し使用することができる。
しかし、後者の電子写真装置を用いて記録された画像
は、フィルム表面にトナーが加熱定着されているため、
拭き取って消すことができない。そのため、フィルムの
使用は一回に限られて不経済である。再使用できないフ
ィルムは廃棄されるが、機密事項が記録されている場合
には裁断または焼却する必要があり、手間がかかる。
は、会議や講義などに広く使用されている。映写する原
画には、透明なプラスチックフィルムに文字、図形、写
真などの画像を記録したものが用いられる。 プラスチックフィルムの画像は、水性や油性の筆記具
で書かれたものや、普通紙に一旦書いた画像を電子写真
装置を用いて複写したものである。前者の筆記具で書か
れた画像は、フィルムの表面に付着したインキの顔料
を、乾布や、水または溶剤を含ませた布などで拭き取っ
て消去でき、フィルムを繰返し使用することができる。
しかし、後者の電子写真装置を用いて記録された画像
は、フィルム表面にトナーが加熱定着されているため、
拭き取って消すことができない。そのため、フィルムの
使用は一回に限られて不経済である。再使用できないフ
ィルムは廃棄されるが、機密事項が記録されている場合
には裁断または焼却する必要があり、手間がかかる。
【発明が解決しようとする課題】 本発明は前記の課題を解決するためなされたもので、
画像が記録された使用済のオーバーヘッドプロジェクタ
用フィルムの画像を消去し、未使用品同様に再生する方
法を提供することを目的とする。
画像が記録された使用済のオーバーヘッドプロジェクタ
用フィルムの画像を消去し、未使用品同様に再生する方
法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために本発明者らは、使用済の
オーバーヘッドプロジェクタ用フィルムの画像を消去す
べく、アルコール系界面活性剤(ニューホープ社製、商
品名オイルクリーン:主成分ノニルフェニルポリオキシ
エチレンエーテル)、各種の溶剤(ジクロロメタン、ク
ロロホルム、メタノール、エタノール、シンナー、灯
油、水酸化ナトリウム、次亜塩素酸、アセトン)を用い
て電子写真装置により記録された画像の消去試験を行な
い、画像の消去性、取り扱い易さ、安全性、臭気の有無
を比較し、それらの適性を総合的に評価した。第1表に
評価結果を示す。 本発明者らは上記の結果より、アルコール系界面活性
剤が電子写真により記録された画像の消去特性が優れて
いることを見出し、本発明を完成するに至った。 即ち、前記の目的を達成するための本発明のオーバー
ヘッドプロジェクタ用フィルムの再生方法は、画像が記
録されたプラスチック製の透明フィルムを、アルコール
系界面活性剤を用いて洗浄し、前記画像の成分を溶出し
た後、該透明フィルムを水洗し、乾燥している。
オーバーヘッドプロジェクタ用フィルムの画像を消去す
べく、アルコール系界面活性剤(ニューホープ社製、商
品名オイルクリーン:主成分ノニルフェニルポリオキシ
エチレンエーテル)、各種の溶剤(ジクロロメタン、ク
ロロホルム、メタノール、エタノール、シンナー、灯
油、水酸化ナトリウム、次亜塩素酸、アセトン)を用い
て電子写真装置により記録された画像の消去試験を行な
い、画像の消去性、取り扱い易さ、安全性、臭気の有無
を比較し、それらの適性を総合的に評価した。第1表に
評価結果を示す。 本発明者らは上記の結果より、アルコール系界面活性
剤が電子写真により記録された画像の消去特性が優れて
いることを見出し、本発明を完成するに至った。 即ち、前記の目的を達成するための本発明のオーバー
ヘッドプロジェクタ用フィルムの再生方法は、画像が記
録されたプラスチック製の透明フィルムを、アルコール
系界面活性剤を用いて洗浄し、前記画像の成分を溶出し
た後、該透明フィルムを水洗し、乾燥している。
以下、本発明の実施例を説明する。 オーバーヘッドプロジェクタ用フィルムとして、ポリ
エステル製の透明フィルム(パナック(株)製、ルミラ
ーRU100TおよびルミラーRU75S)を使用する。フィルム
の表面には、電子写真装置を用いて画像が記録されてい
る。 実施例1 複数枚の画像記録済フィルムをアルコール系界面活性
剤(商品名オイルクリーン:主成分ノニルフェニルポリ
オキシエチレンエーテル)に浸漬する。30分ごとにフィ
ルムをアルコール系界面活性剤から引き上げ、1分間水
洗し、水分を拭きとって自然乾燥する。乾燥したフィル
ムの画像の消去状態を目視で観察する。 第2表に各フィルムにおける浸漬時間と画像の消去状
態との関係を示す。 上記の結果によれば、アルコール系界面活性剤に1.5
時間浸漬したフィルムは、画像が完全に消去されてい
る。 実施例2 前記の実施例1と同様にして画像記録済フィルムをア
ルコール系界面活性剤に浸漬する。0.5時間経過後フィ
ルムを引き上げ、薄くなった画像を刷毛で15秒間こす
る。フィルムを引き上げ、15秒間水洗した後、水分をス
ポンジで拭きとって自然乾燥する。乾燥したフィルムを
目視で観察したところ、画像は完全に溶出して消去され
ており、未使用のオーバーヘッドプロジェクタ用フィル
ムと略同等であった。 実施例1〜2にて画像を消去したフィルムに電子写真
装置を用いて画像を記録したところ、得られた画像の濃
度や鮮明さは未使用のフィルムと同等であった。 なお、上記の実施例では画像記録済のフィルムを浸漬
したり刷毛でこすって洗浄したが、汎用の超音波洗浄機
を用いても良い。
エステル製の透明フィルム(パナック(株)製、ルミラ
ーRU100TおよびルミラーRU75S)を使用する。フィルム
の表面には、電子写真装置を用いて画像が記録されてい
る。 実施例1 複数枚の画像記録済フィルムをアルコール系界面活性
剤(商品名オイルクリーン:主成分ノニルフェニルポリ
オキシエチレンエーテル)に浸漬する。30分ごとにフィ
ルムをアルコール系界面活性剤から引き上げ、1分間水
洗し、水分を拭きとって自然乾燥する。乾燥したフィル
ムの画像の消去状態を目視で観察する。 第2表に各フィルムにおける浸漬時間と画像の消去状
態との関係を示す。 上記の結果によれば、アルコール系界面活性剤に1.5
時間浸漬したフィルムは、画像が完全に消去されてい
る。 実施例2 前記の実施例1と同様にして画像記録済フィルムをア
ルコール系界面活性剤に浸漬する。0.5時間経過後フィ
ルムを引き上げ、薄くなった画像を刷毛で15秒間こす
る。フィルムを引き上げ、15秒間水洗した後、水分をス
ポンジで拭きとって自然乾燥する。乾燥したフィルムを
目視で観察したところ、画像は完全に溶出して消去され
ており、未使用のオーバーヘッドプロジェクタ用フィル
ムと略同等であった。 実施例1〜2にて画像を消去したフィルムに電子写真
装置を用いて画像を記録したところ、得られた画像の濃
度や鮮明さは未使用のフィルムと同等であった。 なお、上記の実施例では画像記録済のフィルムを浸漬
したり刷毛でこすって洗浄したが、汎用の超音波洗浄機
を用いても良い。
以上、詳細に説明したように、本発明の画像記録済オ
ーバーヘッドプロジェクタ用フィルムの再生方法によれ
ば、画像が記録された使用済のフィルムの画像を簡単に
消去し、新品同様に再生することができる。本発明の方
法は、作業性が高く大量の処理が可能である。再生され
たフィルムには新たな画像が記録可能である。また、再
生されたフィルムに記録された画像を、この再生方法に
より消去すれば、一枚のフィルムを繰返し使用すること
ができ、経済的である。
ーバーヘッドプロジェクタ用フィルムの再生方法によれ
ば、画像が記録された使用済のフィルムの画像を簡単に
消去し、新品同様に再生することができる。本発明の方
法は、作業性が高く大量の処理が可能である。再生され
たフィルムには新たな画像が記録可能である。また、再
生されたフィルムに記録された画像を、この再生方法に
より消去すれば、一枚のフィルムを繰返し使用すること
ができ、経済的である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−133458(JP,A) 特開 昭52−26224(JP,A) 特開 昭59−173280(JP,A) 特開 昭59−157639(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】電子写真装置によって画像が記録されたオ
ーバーヘッドプロジェクタ用のプラスチック透明フィル
ムを、アルコール系界面活性剤を用いて洗浄し、前記画
像の成分を溶出した後、該透明フィルムを水洗し、乾燥
することを特徴とするオーバーヘッドプロジェクタ用フ
ィルムの再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1264957A JP2519807B2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | オ―バ―ヘッドプロジェクタ用フィルムの再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1264957A JP2519807B2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | オ―バ―ヘッドプロジェクタ用フィルムの再生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03127674A JPH03127674A (ja) | 1991-05-30 |
JP2519807B2 true JP2519807B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=17410556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1264957A Expired - Lifetime JP2519807B2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | オ―バ―ヘッドプロジェクタ用フィルムの再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519807B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2745856B2 (ja) * | 1991-03-28 | 1998-04-28 | 船井電機株式会社 | コピー紙の再生装置 |
JP5170797B2 (ja) | 2008-04-07 | 2013-03-27 | アークレイ株式会社 | 医療機器及びカバー構造 |
JP2012049846A (ja) | 2010-08-27 | 2012-03-08 | Ntt Docomo Inc | センサモジュール |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5226224A (en) * | 1975-08-22 | 1977-02-26 | Canon Inc | Amending fluid |
US4438192A (en) * | 1983-02-14 | 1984-03-20 | The Dow Chemical Company | Photoresist stripper composition and method of use |
JPS59173280A (ja) * | 1983-03-23 | 1984-10-01 | Hitachi Ltd | 脱脂洗浄用溶液 |
JPS60133458A (ja) * | 1983-12-21 | 1985-07-16 | Yasuaki Seki | コピ−方法および該コピ−方法に使用する再使用できるコピ−用紙 |
-
1989
- 1989-10-13 JP JP1264957A patent/JP2519807B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03127674A (ja) | 1991-05-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US2798004A (en) | Film lacquer | |
JP2519807B2 (ja) | オ―バ―ヘッドプロジェクタ用フィルムの再生方法 | |
JP2614762B2 (ja) | 複写画像消去方法 | |
JPS5933483A (ja) | 画像消去方法 | |
JPS592069A (ja) | 画像の消去法 | |
US3937665A (en) | Photoreceptor solvent cleaner | |
Banks | Paper cleaning | |
JPH05232738A (ja) | 複写方法 | |
JP3290279B2 (ja) | トナー除去方法 | |
US1168223A (en) | Opaque stencil-paper and process for making it. | |
JP3353185B2 (ja) | 有機電子写真感光体用リファイナー及びリファイニング方法 | |
US5772779A (en) | Photoconductor cleaning brush for elimination of photoconductor scum | |
JPS59121369A (ja) | トナ−画像修正液 | |
JP2005266316A (ja) | Opcドラム洗浄方法及びopcドラム | |
JPH11174709A (ja) | リサイクル可能な被記録材およびその製法 | |
JP3266381B2 (ja) | 画像保持体の再生方法 | |
RU2103297C1 (ru) | Состав для удаления графического изобретения с пленочных материалов | |
US1789615A (en) | Photographic line print and method of making the same | |
Remple | The conservation of case photographs | |
JPS5972467A (ja) | トナ−画像修正液 | |
JPH03116081A (ja) | 情報機器内部材のクリーニング方法およびこれに用いるクリーニングシート | |
JPS58214168A (ja) | 被記録体 | |
JPH07175254A (ja) | 画像保持支持体の再生方法 | |
JPH086264A (ja) | 感光体からの感光材層除去方法 | |
Tisch | Cleaning solutions for a clean environment: developments in motion-picture film-cleaning technology |