JP2519306B2 - ドレン回収システムの浄化装置 - Google Patents

ドレン回収システムの浄化装置

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JP2519306B2
JP2519306B2 JP63231826A JP23182688A JP2519306B2 JP 2519306 B2 JP2519306 B2 JP 2519306B2 JP 63231826 A JP63231826 A JP 63231826A JP 23182688 A JP23182688 A JP 23182688A JP 2519306 B2 JP2519306 B2 JP 2519306B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はドレン回収システムの浄化装置に係り、特に
発電プラント等において、ドレン系を浄化することによ
り、蒸気発生器に安定した水質の水を供給できるように
したドレン回収システムの浄化装置に関する。
〔従来の技術〕
従来のドレン系浄化装置としては、特開昭61−73487
号公報に示されたものがある。このドレン系浄化装置は
第7図に示すように構成されており、蒸気発生器1にて
発生した蒸気が、高圧タービン2及び低圧タービン3に
供給されタービン発電機4を回転させるようになってい
る。タービン3から排気された蒸気は復水器5で凝縮さ
れ復水となり、その復水は復水ポンプ6、復水浄化装置
7、低圧給水加熱器8、給水ポンプ9および高圧給水加
熱器10を通って蒸気発生器1に戻される。一方、タービ
ン2の途中から抽気された蒸気は給水加熱器10にて給水
と熱交換してドレン(凝縮水)となり、ドレンタンク11
に集められドレンポンプ12により昇圧されて、給水ポン
プ9の入口に直接回収される。
ここで、プラント起動前のドレン配管21の洗浄は、復
水系からの復水を復水供給配管14を介してドレンタンク
11に送り、ドレンポンプ12を起動して、ドレン配管21内
のドレンを再循環配管17を経由して復水器に戻すことに
より、ドレン配管21内のゴミを除去するようにしてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、一般にドレン回収系統は、プラント起
動後、プラント出力が50%以上で給水加熱器ドレンの水
質が良好になった時点から、ドレンポンプを起動してド
レンタンク内のドレンを復水系に回収し始めるようにし
ている。
このため、上記従来技術のドレン系浄化装置では、次
の問題点があった。
プラント起動後は蒸気発生器に復水を供給するた
め、再循環配管17の隔離弁15を閉じておく必要がある。
その結果、プラント起動後からドレン回収を開始までの
期間に、ドレン配管内で発生する金属腐食生成物が除去
されないまま蒸気発生器に流入する。
プラント起動後、給水加熱器の運転を開始した場
合、プラント出力が50%程度になるまでは高圧給水加熱
器の胴体やタービンからの抽気蒸気配管での多量の腐食
生成物がドレンタンクに流入し、これがドレン配管に流
入し停滞するため、ドレン回収の開始時に、さらに多量
の腐食生成物が蒸気発生器に流入する。そして、これら
の腐食生成物が蒸気発生器に流入した場合、蒸気発生器
内部構造物の腐食損傷や、BWR原子力プラントにおいて
は、流入した腐食生成物の放射化による放射線量の上昇
やウラン燃料の損傷といった問題が懸念される。
起動前の洗浄運転にて、復水ポンプとドレンポンプ
を運転することになり、運転動力が大きく、また洗浄操
作が煩雑になる。
本発明の目的は、プラント起動後からドレン回収開始
までの期間にドレン回収系統内の金属腐食生成物を除去
することにより、蒸気発生器に対し水質が安定した水を
供給できるようにしたドレン回収システムの浄化装置を
提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、以下の第1〜
第5の発明のように構成されている。
まず、第1の発明は、蒸気発生器で発生し高圧タービ
ン及び低圧タービン駆動後の蒸気を凝縮して復水にする
復水器と、前記復水を浄化する復水浄化器と、前記復水
浄化器で浄化した復水を前記低圧タービンからの抽気蒸
気で加熱する低圧給水加熱器と、前記低圧給水加熱器で
加熱した復水を前記高圧タービンからの抽気蒸気で更に
加熱するとともに、加熱後の復水を前記蒸気発生器に戻
す高圧給水加熱器とを備えた復水系に、前記高圧給水加
熱器と前記復水浄化器下流側の復水系配管とを接続し且
つ途中にドレンポンプを有するドレン配管を設け、前記
高圧給水加熱器で復水を加熱した抽気蒸気が凝縮して生
じたドレンを前記ドレンポンプによって圧送することに
より、前記ドレンを前記ドレン配管を経由して前記復水
浄化器下流側の復水系配管に回収するようにしたドレン
回収システムにおいて、前記ドレン配管の下流側にドレ
ン閉止弁を設けるとともに、そのドレン閉止弁上流側で
前記ドレン配管と前記復水器とを接続し且つ途中にドレ
ンバイパス弁を有するドレンバイパス管を設け、プラン
ト起動時でかつ前記ドレンポンプ起動前に、前記ドレン
閉止弁を閉じて前記ドレンバイパス弁を開けることによ
り、前記ドレン配管内のドレンを前記ドレンバイパス管
を経由して前記復水器に送水し、更に前記復水浄化器を
通過させて前記ドレンを浄化する構成としたものであ
る。
また、第2の発明は、上記構成のドレン回収システム
において、前記ドレン配管の下流側にドレン閉止弁を設
けるとともに、そのドレン閉止弁上流側で前記ドレン配
管と前記復水器とを接続し且つ途中にドレンバイパス弁
を有するドレンバイパス管と、前記復水浄化器下流側の
復水系配管と前記ドレン配管の上流側とを接続する復水
供給配管とを設け、プラント起動時でかつ前記ドレンポ
ンプ起動前に、前記ドレン閉止弁を閉じて前記ドレンバ
イパス弁を開けることにより、前記復水供給配管を介し
て供給される復水とともに前記ドレン配管内のドレンを
前記ドレンバイパス管を経由して前記復水器に送水し、
更に前記復水浄化器を通過させて前記ドレンを浄化する
構成としたものである。
また、第3の発明は、上記構成のドレン回収システム
において、前記ドレン配管の下流側にドレン閉止弁を設
けるとともに、そのドレン閉止弁上流側で前記ドレン配
管と前記低圧給水加熱器とを接続し且つ途中にドレンバ
イパス弁を有するドレンバイパス管と、前記低圧給水加
熱器と前記復水器とを接続する低圧ドレン排出管とを設
け、プラント起動時でかつ前記ドレンポンプ起動前に、
前記ドレン閉止弁を閉じて前記ドレンバイパス弁を開け
ることにより、前記ドレン配管内のドレンを前記ドレン
バイパス管、低圧給水加熱器および低圧ドレン排出管を
経由して前記復水器に送水し、更に前記復水浄化器を通
過させて前記ドレンを浄化する構成としたものである。
また第4の発明は、上記構成のドレン回収システムに
おいて、途中にバイパス弁を有するとともに、両端が前
記ドレン配管に接続され前記ドレンポンプを迂回するポ
ンプバイパス管と、前記ドレン配管の上流側と前記復水
器とを接続し途中にドレンバイパス弁を有するドレンバ
イパス管とを設け、プラント起動時でかつ前記ドレンポ
ンプ起動前に、前記バイパス弁及び前記ドレンバイパス
弁を開けて前記復水浄化器下流側の復水の一部を前記ド
レン配管内に逆流させることにより、前記ドレン配管内
のドレンを前記ポンプバイパス管および前記ドレンバイ
パス管を経由して前記復水器に送水し、更に前記復水浄
化器を通過させて前記ドレンを浄化する構成としたもの
である。
さらに、第5の本発明は、蒸気発生器で発生し高圧タ
ービン及び低圧タービン駆動後の蒸気を凝縮して復水に
する復水器と、前記復水を浄化する復水浄化器と、前記
復水浄化器で浄化した復水を前記低圧タービンからの抽
気蒸気で加熱する低圧給水加熱器と、前記加熱した復水
に対して脱気を行う復水脱気器と、前記復水脱気器で脱
気した復水を前記高圧タービンからの抽気蒸気で更に加
熱するとともに、加熱後の復水を前記蒸気発生器に戻す
高圧給水加熱器とを備えた復水系に、前記高圧給水加熱
器と前記復水脱気器とを接続するドレン配管を設け、前
記高圧給水加熱器で復水を加熱した抽気蒸気が凝縮して
生じたドレンを、前記ドレン配管を経由して前記復水脱
気器に回収するようにしたドレン回収システムにおい
て、前記低圧給水加熱器と前記復水脱気器間の復水系配
管と前記ドレン配管の下流側とを接続し且つ途中に連絡
弁を有する連絡配管と、前記ドレン配管の上流側と前記
復水器とを接続し且つ途中にドレンバイパス弁を有する
ドレンバイパス管とを設け、プラント起動時に、前記連
絡弁及び前記ドレンバイパス弁を開けて復水系配管内の
復水の一部を前記連絡配管を介して前記ドレン配管内に
逆流させることにより、前記ドレン配管内のドレンを前
記ドレンバイパス管を経由して前記復水器に送水し、更
に前記復水浄化器を通過させて前記ドレンを浄化する構
成としたものである。
〔作用〕
上記の各発明によれば、プラント起動時からドレン回
収開始までの期間に、ドレン配管に滞留していたドレン
が復水器へ送水され更に復水浄化器で浄化されてから蒸
気発生器に戻されるようになるので、蒸気発生器には安
定した水質の水が供給されることになる。この場合、復
水器内の圧力は高圧給水加熱器内の圧力よりも小さいの
で、ドレンポンプが起動していなくてもドレン配管内の
ドレンは自然に復水器内に流れ込むようになる。
第2図にその作用と効果を示す。同図(a)はプラン
ト起動時の蒸気発生器圧力51とタービン電気出力52の上
昇過程を示す。一般に蒸気発生器起動からドレン回収開
始までは、プラント建設後の運転で約4ヶ月、また定期
的なプラント計画停止後の運転で約1週間を要する。こ
のため同図(b)で示した如く、給水加熱器からドレン
タンクへの腐食金属濃度56は、運転初期では通常運転中
の100倍にも達しており、このため蒸気発生器への給水
中の金属濃度55aは、ドレン回収開始時に通常運転許容
値の100倍以上になる。この時に流入する腐食金属量
は、年間に流入する量の半分を占めているのが実状であ
る。本発明においては、ドレン配管に停滞している腐食
金属を連続的に復水浄化器で浄化処理するため、同図
(c)に示す如く、給水中の金属濃度55bはドレン回収
開始においてもほとんど増加しない。その結果、蒸気発
生器に流入する金属腐食物が大幅に低減され、上述した
従来技術の問題点を一挙に解決できる。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例を図面に従って説明する。な
お、従来技術と同一の箇所には同一符号を記し、その詳
細な説明は省略する。
(第1実施例) 第1図は本発明の第1実施例を示している。本実施例
が従来の技術と異なるところは、ドレンポンプ12の出口
側にドレン閉止弁20を設け、ドレンポンプ12の出口側と
復水器5とをドレンバイパス弁18を有するドレンバイパ
ス管19で接続するとともに、ドレンバイパス管19の途中
に金属濃度検出器22を設けたことである。
上気のように構成すれば、蒸気発生器1の起動からド
レンポンプ起動までの期間には、ドレンバイパス弁18を
開いてドレン閉止弁20を閉じておくと、ドレンタンク11
内に流入したドレンは、ドレンポンプ12を経由しバイパ
ス管19を介して復水器5に送水される。復水器5はター
ビン3からの排気蒸気が凝縮されて復水となる。そし
て、この復水とドレンタンク11からのドレンは復水ポン
プ6で昇圧され、復水浄化器7で浄化処理されたのち、
低圧給水加熱器8、給水ポンプ9および高圧給水加熱器
10を経て、蒸気発生器1に送水される。ここで、ドレン
タンク11からドレンバイパス管19を通って復水器5を送
水されるドレンは、ドレンタンク11内の運転圧力と復水
器5内の運転圧力(例えば、0.05kg/cm2abs)の差によ
ってなされ、特にドレンポンプ12の運転は必要としな
い。また、ドレンバイパス管19に設けた金属濃度検出器
22にて、ドレンタンク11からのドレン中の金属濃度を監
視して、プラント出力の増大に伴いドレン中の金属濃度
(またはその他の不純物)が規定値以下に達した段階
で、ドレンバイパス弁18を閉じ、ドレン閉止弁20を用い
たのち、ドレンポンプ12を起動することにより、ドレン
を直接復水系に回収する。
本実施例によれば、ドレン配管21に停滞していた多量
の金属腐食物を含むドレンを連続的に排出できるため、
ドレン回収開始時に復水系を経由して蒸気発生器1に流
入する金属腐食物を最少限にすることができる。その結
果、プラント運転時に重要な蒸気発生器1の腐食損傷を
防止でき、またBWRプラントの様な復水が直接ウラン燃
料に接する場合の燃料棒の損傷や、腐食金属の放射化に
よる放射線量の増加を防止できる。
(第2実施例) 本発明の第2実施例を第3図に示す。これは第1図の
実施例を若干変更させた例である。本実施例では、ドレ
ン配管21の途中から低圧給水加熱器8に接続するドレン
バイパス管19Aとドレンバイパス弁18Aを設けたものであ
る。プラント起動からドレン回収開始までの期間は、ド
レン閉止弁20を閉じ、ドレンバイパス弁18Aを開く。こ
こで、ドレンタンク11内のドレンは低圧給水加熱器8と
の圧力差により低圧給水加熱器8に送水されるため、ド
レン配管21内のドレンを連続的に置換することができ
る。低圧給水加熱器8内に流入したドレンは、タービン
3からの抽気蒸気の凝縮水とともに低圧ドレン排出管35
を通って復水器5側に排出される。なお、36は低圧ドレ
ン排出管35に設けられた低圧ドレン排出弁である。
本実施例によれば、ドレン回収開始までの間において
も高圧給水加熱器10からのドレンの熱量を復水器8に捨
てることなく、熱回収が出来るので熱効率が向上する。
また、万一通常運転中にドレンポンプ12が停止した場合
においても、低圧給水加熱器8にて熱回収が図かれると
いう付加的なメリットがある。
(第3実施例) 本発明の第3実施例を第4図に示す。本実施例では、
ドレンポンプ12の前後(入口側と出口側)をバイパス弁
24を有するポンプバイパス管23で接続するとともに、ド
レンタンク11と復水器とをドレンバイパス弁18Bを有す
るドレンバイパス管19Bで接続し、このドレンバイパス
管19Bの途中に金属濃度検出器22を設けている。
このような構成において、蒸気発生器1の起動からド
レンポンプ起動まで期間には、ポンプバイパス弁24及び
ドレンバイパス弁18Bを開き、復水ポンプ6によって蒸
気発生器1に送水される浄化された復水の一部を、ドレ
ン回収点26からドレン配管21に流入させ、ポンプバイパ
ス管23を通してドレンタンク11に逆流させてドレン配管
21を連続的に循環置換する。ドレンタンク11に逆流した
復水は、給水加熱器10からのドレンとともに、ドレンバ
イパス管19Bを通って復水器5に排出され、復水として
復水浄化器7にて浄化される。
本実施例によれば、プラント起動前において、復水ポ
ンプ6のみを起動するだけでドレン配管21内を洗浄する
ことが可能である。
(第4実施例) 本発明の第4実施例を第5図に示す。本実施例では、
ドレン配管21のドレンポンプ12の入口側に止め弁34を設
け、ドレンポンプ12の入口側と復水系とを連絡弁28を有
する連絡配管27で接続するとともに、ドレンポンプ12の
出口側にドレン閉止弁20を設け、ドレンポンプ12の出口
側と復水器5とを復水排出弁33を有する復水排出管32で
接続している。またドレンタンク11と復水器5とをドレ
ン排出弁31を有するドレン排出管30で接続している。
そして、ドレン回収開始までの運転では、止め弁34と
ドレン閉止弁20を閉じ、連絡弁28、ドレン排出弁31およ
び復水排出弁33を開くことにより、給水加熱器10のドレ
ンがドレン排出管30より復水器5へ流れ、ドレン配管21
には連絡配管27より復水が送水され、その復水を復水排
出管32より復水器5へ戻される。
(第5実施例) 本発明の第5実施例を第6図に示す。本実施例では、
復水系統の途中に復水脱気器37を設け、高圧給水加熱器
10のドレンを通常運転中に復水脱気器37に回収するよう
にしている。すなわち、復水ポンプ6の出口側の復水の
一部をドレン配管21に送水するために、復水脱気器37の
上流側の復水系とドレン配管21とを連絡弁28Aを有する
連絡配管27Aで接続するとともに、給水加熱器10と復水
器5とをドレンバイパス弁18Cを有するドレンバイパス
管19Cで接続している。
このような構成において、給水加熱器10のドレンを復
水脱気器37に回収するまでの低出力運転状態では、連絡
弁28Aを開いて復水の一部をドレン配管21に逆流させ、
その復水はドレンバイパス管19Cを通して復水器へ回収
するようにする。
以上の実施例の他に、ドレン配管の停滞ドレンを置換
する方式としては、復水器8へのドレンバイパスを復水
器以外の系外排出系に接続することによっても停滞ドレ
ンの置換・排出(ブローアウト)が可能である。
さらに、ドレン回収管での停滞水での金属腐食を抑制
する方法としては、ドレン配管抽気蒸気管等に不錆鋼
(例えば、スレンレス鋼や低合金鋼)を使用することも
考えられる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、プラント起動か
らドレン回収開始までの期間は、ドレン配管内のドレン
は復水器に送られてから復水浄化器を通過するので、プ
ラント起動前に停滞状態となっていてドレン配管内に発
生した金属腐食生成物を復水浄化器で除去することがで
きる。その結果、蒸気発生器に金属腐食生成物が流入し
てしまうといった事態を回避でき、特に原子力プラント
においては、金属腐食生成物の放射化による放射線量の
上昇や、金属腐食生成物によるウラン燃料の損傷といっ
た問題発生を未然に防ぐことがてき、プラント運転の稼
働率と信頼性を向上させることが可能となる。
また、ドレンを復水とともに復水器に送水することに
より、ドレン配管内に停滞していたドレンの全てが復水
器へ送られ更に復水浄化器で浄化されるので、ドレン中
の金属腐食生成物を完全に除去することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第1実施例を示すブロック図、第2図は本発
明の作用と効果を説明する説明図、第3図は第2実施例
を示すブロック図、第4図は第3実施例を示すブロック
図、第5図は第4実施例を示すブロック図、第6図は第
5実施例を示すブロック図、第7図は従来技術を示すブ
ロック図である。 1……蒸気発生器、2……高圧タービン、3……低圧タ
ービン、4……発電機、5……復水器、6……復水ポン
プ、7……復水浄化器、8……低圧給水加熱器、9……
給水ポンプ、10……高圧給水加熱器、11……ドレンタン
ク、12……ドレンポンプ、13……復水止め弁、14……復
水供給管、15,16……隔離弁、17……復水再循環配管、1
8,18A,18B,18C……ドレンバイパス弁、19,19A,19B,19C
……ドレンバイパス管、20……ドレン閉止弁、21……ド
レン配管、22……金属濃度検出器、23……ポンプバイパ
ス管、24……ポンプバイパス弁、25……逆止弁、26……
ドレン回収点、27,27A……連絡配管、28,28A……連絡
弁、29……ドレン弁、30……ドレン排出管、31……ドレ
ン排出弁、32……復水排出管、33……復水排出弁、34…
…ドレン止弁、35……低圧ドレン排出管、36……低圧ド
レン排出弁、37……復水脱気器。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸気発生器で発生し高圧タービン及び低圧
    タービン駆動後の蒸気を凝縮して復水にする復水器と、
    前記復水を浄化する復水浄化器と、前記復水浄化器で浄
    化した復水を前記低圧タービンからの抽気蒸気で加熱す
    る低圧給水加熱器と、前記低圧給水加熱器で加熱した復
    水を前記高圧タービンからの抽気蒸気で更に加熱すると
    ともに、加熱後の復水を前記蒸気発生器に戻す高圧給水
    加熱器とを備えた復水系に、前記高圧給水加熱器と前記
    復水浄化器下流側の復水系配管とを接続し且つ途中にド
    レンポンプを有するドレン配管を設け、前記高圧給水加
    熱器で復水を加熱した抽気蒸気が凝縮して生じたドレン
    を前記ドレンポンプによって圧送することにより、前記
    ドレンを前記ドレン配管を経由して前記復水浄化器下流
    側の復水系配管に回収するようにしたドレン回収システ
    ムにおいて、 前記ドレン配管の下流側にドレン閉止弁を設けるととも
    に、そのドレン閉止弁上流側で前記ドレン配管と前記復
    水器とを接続し且つ途中にドレンバイパス弁を有するド
    レンバイパス管を設け、プラント起動時でかつ前記ドレ
    ンポンプ起動前に、前記ドレン閉止弁を閉じて前記ドレ
    ンバイパス弁を開けることにより、前記ドレン配管内の
    ドレンを前記ドレンバイパス管を経由して前記復水器に
    送水し、更に前記復水浄化器を通過させて前記ドレンを
    浄化する構成としたことを特徴とするドレン回収システ
    ムの浄化装置。
  2. 【請求項2】蒸気発生器で発生し高圧タービン及び低圧
    タービン駆動後の蒸気を凝縮して復水にする復水器と、
    前記復水を浄化する復水浄化器と、前記復水浄化器で浄
    化した復水を前記低圧タービンからの抽気蒸気で加熱す
    る低圧給水加熱器と、前記低圧給水加熱器で加熱した復
    水を前記高圧タービンからの抽気蒸気で更に加熱すると
    ともに、加熱後の復水を前記蒸気発生器に戻す高圧給水
    加熱器とを備えた復水系に、前記高圧給水加熱器と前記
    復水浄化器下流側の復水系配管とを接続し且つ途中にド
    レンポンプを有するドレン配管を設け、前記高圧給水加
    熱器で復水を加熱した抽気蒸気が凝縮して生じたドレン
    を前記ドレンポンプによって圧送することにより、前記
    ドレンを前記ドレン配管を経由して前記復水浄化器下流
    側の復水系配管に回収するようにしたドレン回収システ
    ムにおいて、 前記ドレン配管の下流側にドレン閉止弁を設けるととも
    に、そのドレン閉止弁上流側で前記ドレン配管と前記復
    水器とを接続し且つ途中にドレンバイパス弁を有するド
    レンバイパス管と、前記復水浄化器下流側の復水系配管
    と前記ドレン配管の上流側とを接続する復水供給配管と
    を設け、プラント起動時でかつ前記ドレンポンプ起動前
    に、前記ドレン閉止弁を閉じて前記ドレンバイパス弁を
    開けることにより、前記復水供給配管を介して供給され
    る復水とともに前記ドレン配管内のドレンを前記ドレン
    バイパス管を経由して前記復水器に送水し、更に前記復
    水浄化器を通過させて前記ドレンを浄化する構成とした
    ことを特徴とするドレン回収システムの浄化装置。
  3. 【請求項3】蒸気発生器で発生し高圧タービン及び低圧
    タービン駆動後の蒸気を凝縮して復水にする復水器と、
    前記復水を浄化する復水浄化器と、前記復水浄化器で浄
    化した復水を前記低圧タービンからの抽気蒸気で加熱す
    る低圧給水加熱器と、前記低圧給水加熱器で加熱した復
    水を前記高圧タービンからの抽気蒸気で更に加熱すると
    ともに、加熱後の復水を前記蒸気発生器に戻す高圧給水
    加熱器とを備えた復水系に、前記高圧給水加熱器と前記
    復水浄化器下流側の復水系配管とを接続し且つ途中にド
    レンポンプを有するドレン配管を設け、前記高圧給水加
    熱器で復水を加熱した抽気蒸気が凝縮して生じたドレン
    を前記ドレンポンプによって圧送することにより、前記
    ドレンを前記ドレン配管を経由して前記復水浄化器下流
    側の復水系配管に回収するようにしたドレン回収システ
    ムにおいて、 前記ドレン配管の下流側にドレン閉止弁を設けるととも
    に、そのドレン閉止弁上流側で前記ドレン配管と前記低
    圧給水加熱器とを接続し且つ途中にドレンバイパス弁を
    有するドレンバイパス管と、前記低圧給水加熱器と前記
    復水器とを接続する低圧ドレン排出管とを設け、プラン
    ト起動時でかつ前記ドレンポンプ起動前に、前記ドレン
    閉止弁を閉じて前記ドレンバイパス弁を開けることによ
    り、前記ドレン配管内のドレンを前記ドレンバイパス
    管、低圧給水加熱器および低圧ドレン排出管を経由して
    前記復水器に送水し、更に前記復水浄化器を通過させて
    前記ドレンを浄化する構成としたことを特徴とするドレ
    ン回収システムの浄化装置。
  4. 【請求項4】蒸気発生器で発生し高圧タービン及び低圧
    タービン駆動後の蒸気を凝縮して復水にする復水器と、
    前記復水を浄化する復水浄化器と、前記復水浄化器で浄
    化した復水を前記低圧タービンからの抽気蒸気で加熱す
    る低圧給水加熱器と、前記低圧給水加熱器で加熱した復
    水を前記高圧タービンからの抽気蒸気で更に加熱すると
    ともに、加熱後の復水を前記蒸気発生器に戻す高圧給水
    加熱器とを備えた復水系に、前記高圧給水加熱器と前記
    復水浄化器下流側の復水系配管とを接続し且つ途中にド
    レンポンプを有するドレン配管を設け、前記高圧給水加
    熱器で復水を加熱した抽気蒸気が凝縮して生じたドレン
    を前記ドレンポンプによって圧送することにより、前記
    ドレンを前記ドレン配管を経由して前記復水浄化器下流
    側の復水系配管に回収するようにしたドレン回収システ
    ムにおいて、 途中にバイパス弁を有するとともに、両端が前記ドレン
    配管に接続され前記ドレンポンプを迂回するポンプバイ
    パス管と、前記ドレン配管の上流側と前記復水器とを接
    続し途中にドレンバイパス弁を有するドレンバイパス管
    とを設け、プラント起動時でかつ前記ドレンポンプ起動
    前に、前記バイパス弁及び前記ドレンバイパス弁を開け
    て前記復水浄化器下流側の復水の一部を前記ドレン配管
    内に逆流させることにより、前記ドレン配管内のドレン
    を前記ポンプバイパス管および前記ドレンバイパス管を
    経由して前記復水器に送水し、更に前記復水浄化器を通
    過させて前記ドレンを浄化する構成としたことを特徴と
    するドレン回収システムの浄化装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2又は4記載のドレン回収システ
    ムの浄化装置において、 前記ドレンバイパス管の途中には復水中の金属濃度を検
    出する金属濃度検出手段が設けられ、検出した金属濃度
    が規定値以下となったとき、前記ドレンポンプを起動し
    てドレンを前記復水浄化器下流側の復水系配管に回収す
    ることを特徴とするドレン回収システムの浄化装置。
  6. 【請求項6】蒸気発生器で発生し高圧タービン及び低圧
    タービン駆動後の蒸気を凝縮して復水にする復水器と、
    前記復水を浄化する復水浄化器と、前記復水浄化器で浄
    化した復水を前記低圧タービンからの抽気蒸気で加熱す
    る低圧給水加熱器と、前記加熱した復水に対して脱気を
    行う復水脱気器と、前記復水脱気器で脱気した復水を前
    記高圧タービンからの抽気蒸気で更に加熱するととも
    に、加熱後の復水を前記蒸気発生器に戻す高圧給水加熱
    器とを備えた復水系に、前記高圧給水加熱器と前記復水
    脱気器とを接続するドレン配管を設け、前記高圧給水加
    熱器で復水を加熱した抽気蒸気が凝縮して生じたドレン
    を、前記ドレン配管を経由して前記復水脱気器に回収す
    るようにしたドレン回収システムにおいて、 前記低圧給水加熱器と前記復水脱気器間の復水系配管と
    前記ドレン配管の下流側とを接続し且つ途中に連絡弁を
    有する連絡配管と、前記ドレン配管の上流側と前記復水
    器とを接続し且つ途中にドレンバイパス弁を有するドレ
    ンバイパス管とを設け、プラント起動時に、前記連絡弁
    及び前記ドレンバイパス弁を開けて復水系配管内の復水
    の一部を前記連絡配管を介して前記ドレン配管内に逆流
    させることにより、前記ドレン配管内のドレンを前記ド
    レンバイパス管を経由して前記復水器に送水し、更に前
    記復水浄化器を通過させて前記ドレンを浄化する構成と
    したことを特徴とするドレン回収システムの浄化装置。
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