JP2518891C - - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の目的〕
(産業上の利用分野)
本発明は電気掃除機に係り、清浄度の高い排気ができる排気フィルタを備えた
電気掃除機に関する。 (従来の技術) 従来のこの種の電気掃除機は、掃除機本体の吸込み口から吸込んだ塵埃をこの
掃除機本体の集塵部に装着したフィルタにて濾過し、濾過された空気を電動送 風機の排気側から掃除機本体の外側に排気する構造が採られていた。この従来の
構造の電気掃除機では、集塵部のフィルタで1μm 程度の塵埃を捕捉できるが、
それ以下の微細塵埃は排気風とともに掃除機本体から排出される問題があった。 そこで従来、排気風中の微細塵埃を捕集するために、ガラス繊維などからなり
ひだ状すなわちアコーディオン状に折り畳んだ高密度のフィルタ部材を略矩形状
の保持枠内に保持してなる高性能排気フィルタを掃除機本体における電動送風機
の正圧側すなわち排気側に配設した電気掃除機が用いられるようになった。そし
て、従来のこの種の電気掃除機においては、略コ字形状の一対の枠部材を結合し
て略矩形状の保持枠を構成しており、この保持枠の内面に全周に渡って塗布した
接着剤により、保持枠とフィルタ部材の周囲との間の気密性を保持するとともに
、両者を固定する構造が採られていた。そして、組立にあたっては、まず、各枠
部材の内面にほぼ全体的に接着剤を塗布し、ついで、一方の枠部材内にフィルタ
部材を嵌合して接着し、ついで、このフィルタ部材に他方の枠部材を嵌合して接
着するとともに、両枠部材を係合させ、さらに気密性を向上させるために、枠部
材の端縁部とフィルタ部材の端縁部との間に接着剤を注入するなどしていた。し
かし、この従来の構造では、組立工数が多くなり、コストがかさんでいた。また
、枠部材同志の係合部より空気漏れが生じたり、組立時にフィルタ部材が損傷し
たりするなどの品質上の問題が生じていた。 ところで、フィルタ部材は、たとえば、ロールから巻出させながら折り込んで
いくことにより製造するが、ロールのくせが残るので、風路においてより高い捕
集、通気性能を得るために、上流側と下流側との区別が必要になる。すなわち、
フィルタ部材のひだのピッチが拡がっている方を上流側にした方がよく、反対に
した場合とでは、圧力損失において2割程度の差が生じる。そこで従来は、フィ
ルタ部材に油性インクなどによりマーキングすることによって、フィルタ部材の
上流側と下流側とを区別できるようにした構造が採られていた。しかし、この従
来の構造では、インクのにじみやフィルタ部材の損傷などが生じることがあった
。 (発明が解決しようとする課題) 上述のように、高性能排気フィルタを備えた従来の電気掃除機では、フィルタ
部材を気密に保持する保持枠を一対の枠部材を結合して構成していたため、組 立工数およびコストがかさむとともに、組立時におけるフィルタ部材の損傷、掃
除時における枠部材間からの空気漏れなどが生じる問題があった。また、フィル
タ部材の上流側と下流側とを区別するために、フィルタ部材にインクなどにより
マーキングしていたため、フィルタ部材ににじみや損傷などが生じる問題があっ
た。 本発明の目的は、上述のような問題点を解決して、高性能排気フィルタの組立
が容易で安価にでき、組立時にフィルタ部材が損傷するようなことがないととも
に、気密性を確実に保持でき排気風がフィルタ部材を確実に通る電気掃除機を提
供することである。また、フィルタ部材の品質を低下させることなく、このフィ
ルタ部材の上流側と下流側とを区別可能とすることを目的とするものである。 〔発明の構成〕 (課題を解決するための手段) 本発明の電気掃除機は、電動送風機を内蔵する電動送風機収納部と、この電動
送風機収納部の負圧側に位置して形成されかつ吸込口から吸込んだ塵埃を捕集す
る集塵フィルタを設けた集塵部と、前記電動送風機収納部の排気側と外方に連通
した排気部との間に位置し微細塵を捕集する排気フィルタを着脱自在に装着する
排気フィルタ装着部とを有する掃除機本体を備え、前記排気フィルタは、ひだ状
に折り畳まれたフィルタ部材と、このフィルタ部材における少なくともひだの延
びる方向の両端縁に端面が同一平面状に位置して上流側および下流側に設けられ
ひだのピッチを保持するセパレータと、前記フィルタ部材の周囲に気密に設けら
れた保持枠とからなり、この保持枠は、一体成形の筒状で、前記フィルタ部材の
一端面に当接される押え部を一端面に有するとともに、前記フィルタ部材が挿通
可能な大きさの大開口部を他端面に有し、この大開口部側で前記保持枠とこの保
持枠内に嵌合された前記フィルタ部材の周縁部との間に全周に渡って気密性を保
持するシール材を設けたものである。 また、セパレータの数はフィルタ部材の上流側と下流側とで異ならせてもよい
。 (作用) 本発明の請求項1の電気掃除機では、排気フィルタの組立時、まず、一体成 形の筒状の保持枠内にその大開口部からフィルタ部材を嵌合する。この状態で、
フィルタ部材の一端面が保持枠の一端面の押え部に当接される。ついで、大開口
部側で保持枠とフィルタ部材の周縁部との間に全周に渡ってシール材を塗布する
などして設ける。この状態で、保持枠とフィルタ部材の周囲との間の気密性が保
持されるが、とくにフィルタ部材におけるひだの延びる方向の両側縁部において
は、端面が同一平面状に位置してセパレータが設けられているため、ひだのピッ
チを保持するセパレータが上流側および下流側に設けられていてひだ間の隙間が
埋まっていることにより、大開口部側にのみシール材が設けられていても、気密
性が保持される。 また、請求項2の電気掃除機では、組立作業者が、フィルタ部材の上流側と下
流側とにそれぞれ設けられたセパレータの数の違いにより、フィルタ部材の上流
側と下流側とを識別する。 (実施例) 本発明の一実施例の構成を図面について説明する。 第1図において、11は掃除機本体で、電動送風機12を内蔵する電動送風機収納
部13と、この電動送風機収納部13の負圧側に位置して形成されかつ着脱自在に紙
製の集塵フィルタ14を装着する集塵部15と、前記電動送風機収納部13の正圧側に
連通して形成された排気室16とを有している。そしてこの掃除機本体11の前部に
は前記集塵部15を開閉する集塵部蓋体17が開閉自在に設けられ、この集塵部蓋体
17に前記集塵部15に連通開口されホースの接続管を着脱かつ回転自在に接続する
吸込口18が形成されている。この集塵部蓋体17の内側に臨ませて前記掃除機本体
11には袋状の前記集塵フィルタ14の口板部19を着脱自在に保持しこの集塵フィル
タ14の口板部19を前記吸込口18に気密に接続する保持部材20が設けられている。
また前記吸込口18にはホースの接続管を接続しない時にこの吸込口18を閉塞する
シャッタ21が開閉自在に設けられている。またこの掃除機本体11の集塵部15と前
記電動送風機収納部13との間には仕切り部22が設けられ、この仕切り部22には格
子状の通気部24が形成されている。そしてこの仕切り部22には通気部24に臨ませ
てサブ集塵フィルタ25が集塵部15側に位置して着脱自在に設けられ、このサブ集
塵フィルタ25によって前記集塵フィルタ14から漏出した塵埃を捕捉するようにな っている。 また前記電動掃除機本体11の電動送風機収納部13に収納された電動送風機12の
吸込側の周縁はこの電動送風機収納部13の前部に形成された仕切り壁26の通気孔
部27の周囲にパッキング28を介して気密に当接されている。またこの電動送風機
12の後部は支持壁29にパッキング30を介して支持されている。そしてこの電動送
風機収納部13の後部には前記排気室16が前記支持壁29の図示しない通気部から連
通形成されている。 前記排気室16は、上部に排気部蓋体31の開放により開口される開口部32が形成
された箱状の排気フィルタ装着部33が形成されている。そしてこの排気フィルタ
装着部33の前面壁部34と後面壁部35には格子状の通気部36,37が形成されている
。 41は前記排気フィルタ装着部33内に着脱自在に装着される排気フィルタで、こ
の排気フィルタ41は、第2図ないし第7図にも示すように、フィルタ部材42と、
このフィルタ部材42の周囲を気密に保持して固着された保持枠43とからなってい
る。 前記フィルタ部材42は高密度高効率のフィルタ部材(0.3 DOP.捕集効率9
9.97%以上)で、極細のガラス繊維を主成分とするとともに銅などの金属繊維を
混合して成型したシート状体をびた状にすなわちアコーディオン状に折曲して全
体として直方体状に形成されている。なお、ひだ状に折り畳んだのは、フィルタ
部材42の面積をなるべく大きくするためである。 また前記フィルタ部材42の両面すなわち上流側と下流側とには、このフィルタ
部材42のひだのピッチすなわち間隔を保持するための合成樹脂または繊維からな
る糸状の複数のセパレータ44が設けられている。これらセパレータ44は、たとえ
ば熱可塑性樹脂のコーティングを施した糸からなっており、ホットメルトにより
前記フィルタ部材42に熔着されている。そして、前記セパレータ44は、第8図に
示すように、前記フィルタ部材42のひだに沿ってひだ状に折り込まれており、こ
のフィルタ部材42のひだと直交する方向へ延びその上縁から下縁まで連続してい
る。また前記セパレータ43の本数は、第5図および第7図に示すように、前記フ
ィルタ部材42の両面で異ならせてある。とくに本実施例では上流側の方を多く してあるが、下流側の方を多くしてもよい。なお下流側のすべてのセパレータ44
は上流側のセパレータ44とにより前記フィルタ部材42を挟んでいる。さらに、こ
のフィルタ部材42におけるひだの延びる方向の両側縁部には上流側と下流側とに
セパレータ44が設けられており、前記フィルタ部材42の両側縁部においてひだ間
の隙間が埋まっている。結局、両側縁部のセパレータ44の間隔をb、下流側にお
ける側縁部のセパレータ44とこれに隣接するセパレータ44との間隔をaとすると
き、第5図および第7図に示すような関係でセパレータ44が配設されている。 また前記保持枠43は合成樹脂などにより一体成形されており、短い矩形角筒状
に形成されている。そしてこの保持枠43は前記フィルタ部材42が内部に嵌合でき
る大きさになっていて、前端面は全体が開口されて前記フィルタ部材42が通過可
能な大開口部45になっている。また前記保持枠43の後端面の周縁部には内方へ屈
曲した押え部46が形成されており、この押え部46の内側が前記フィルタ部材42の
正面形状より小さい小開口部47になっている。さらに前記保持枠の外周の厚み方
向の略中央部にシールパッキング48を巻回嵌合する突縁49が突設されている。 そして前記保持枠43内にフィルタ部材42が嵌合されて、このフィルタ部材42の
後面周縁部に前記押え部46が後方より当接されており、前記大開口部45側におい
て前記フィルタ部材42の前面周縁部と保持枠43の内周面との間にポリウレタンな
どからなる接着剤のようなシール材48が全周に渡って塗布され、これらフィルタ
部材42と保持枠43とが接着されているとともに、両者の間の気密性が保持されて
いる。なお、前記フィルタ部材42の左右両側縁部においてはセパレータ44にシー
ル材50が掛かっている。 また前記排気部蓋体31の内面には開口部32の周縁に当接される図示しないシー
ルパッキングが設けられ、この開口部32はこの排気部蓋体31にて気密に閉塞され
るようになっている。またこの排気部蓋体31は図示していないが、一側に前記排
気室16の開口部32の一側に形成した凹窪状の係合部に係脱自在に係合する係合突
片を有し、さらにこの排気部蓋体31の他側部にはねじ取付け孔が形成され、この
排気部蓋体31の一側係合突片を開口部32の一側の係合部に係合して他側ねじ取付
け孔から挿通したねじを開口部32の周縁のねじ孔に螺合してこの排気部蓋体31に
て排気室16の開口部32を閉塞すると、この排気部蓋体31の内面に突設したリブ 状部51が前記排気フィルタ41のシールパッキング48に圧接されるとともに、この
シールパッキング48は排気室16の内面に圧接され、この排気フィルタ41の全周縁
はシールパッキング48にて気密に接触保持される。 また前記掃除機本体11の電動送風機収納部13の上部および排気室16の上部に位
置して第1図に示すように収納部蓋体55にて開閉される付属品収納空間56が形成
され、この付属品収納空間56の底部の一部を前記排気部蓋体31にて形成するよう
にこの排気部蓋体31が付属品収納空間56に配設されている。そしてこの付属品収
納空間56には床ブラシ、つる口などの付属品57が収納されるようになっており、
この付属品収納空間56を閉塞する収納部蓋体55は前記掃除機本体11の後側上部に
軸58にて開閉自在に取付けられている。またこの収納部蓋体55は前部にクランプ
部59が設けられている。 さらに前記排気室16の後部の前記掃除機本体11の後面には格子状の排気部60が
形成され、この排気部60の後側に開閉自在に排気蓋体61が設けられ、この排気蓋
体61には格子状の通気部62が形成されている。そしてこの排気蓋体61の内面には
活性炭などの脱臭剤をポリエステル樹脂繊維およびポリプロピレン樹脂繊維など
で多層に重ねてヒートシールにて一体に保形された脱臭フィルタ、または粒子状
の芳香剤をポリエステル樹脂繊維およびポリプロピレン樹脂繊維などで多層に重
ねて形成されヒートシールにて一体に保形された芳香フィルタなど消臭性を有す
るサブ排気フィルタ63が着脱自在に添着されている。そしてこの排気蓋体61は前
記掃除機本体11の後面下部に軸64にて回動自在に軸支されている。 次にこの実施例の作用を説明する。 まず排気フィルタ41の組立て方法について説明する。 まず第2図に示すように保持枠43内に大開口部45を介してフィルタ部材42を嵌
合する。この状態でフィルタ部材42の後面周縁部が保持枠43の押え部46に当接さ
れる。つぎに大開口部45側で保持枠43の内周面とフィルタ部材42の後面周縁部と
の間に全周に渡ってシール材50をノズルから押し出すなどして塗布する。こうし
て、フィルタ部材42と保持枠43とを気密に接着する。とくにフィルタ部材42にお
けるひだの延びる方向の左右両側縁部においては、ひだ間の隙間がセパレータ44
によって埋まっていることにより大開口部45側にのみシール材50が設けられて いても、気密性が保持される。 なお、フィルタ部材42は上流側すなわちセパレータ44の多い方の面が大開口部
45側に位置するように保持枠43に組込むとよいが、その際組立作業者は、フィル
タ部材42の両面におけるセパレータ44の数の違いにより、フィルタ部材42の上流
側と下流側とを容易かつ確実に識別することができる。 掃除機本体11に排気フィルタ41を装着するときは、まず収納部蓋体55を開くと
ともに、排気部蓋体31を外して開口部32を開き、排気フィルタ41を排気フィルタ
装着部33に挿入する。その際排気フィルタ41はシール材50のある方を電動送風機
12側すなわち排気室16内における上流側に向ける。 つぎに排気部蓋体31にて排気室16の開口部32を閉塞すると、この排気部蓋体31
の内面に突設したリブ状部51が排気フィルタ41のシールパッキング48に圧接され
るとともに、このシールパッキング48は排気フィルタ装着部33の内面に圧接され
、この排気フィルタ41の全周縁はシールパッキング48にて気密に接触保持され、
この排気フィルタ41の電動送風機収納部13側の上流側と排気室16の下流側とが一
個のシールパッキング48にて気密に仕切られ、また排気部蓋体31の内側周縁のシ
ールパッキングは開口部32の周縁に位置して付属品収納空間56の底部に圧接され
、排気室16の開口部32は密閉される。 そして必要な付属品を取出して収納部蓋体55を閉じる。また排気室16の排気蓋
体61の内側に排気フィルタ63を装着してこの排気蓋体61を閉塞する。 そして集塵部蓋体17を開き、保持部材20に集塵フィルタ14の口板部19を装着し
、蓋体17を閉じてこの集塵フィルタ14の口部を吸込口18に気密に接続し、この吸
込口18のシャッタ21を開いて吸込ホースの接続管を接続し、さらにこの接続管に
接続されている吸込ホースに延長管および吸込ブラシなどを接続する。 この状態で電動送風機12を駆動すると、吸込口18から集塵部15に流入された塵
埃は集塵フィルタ14にて捕捉され、この集塵フィルタ14にて濾過された空気はさ
らにサブ集塵フィルタ25にて濾過される。これら集塵フィルタ14,25では1以上
の粗塵および細塵が捕集される。ついでサブ集塵フィルタ25を通過した空気は電
動送風機12の吸込側に吸込まれ、電動送風機12の吐出側から排気室16に排気され
、この排気室16にて排気空気は高性能排気フィルタ41にてさらに濾過される。 ここで集塵フィルタ14,25により捕集されなかった排気空気に含まれている微細
塵が0.3 DOP捕集効率99.97%以上濾過され、さらに排気空気は消臭性を有す
る排気フィルタ63を通過して脱臭または芳香など消臭されて、排気蓋体61の通気
部62から清浄な排気空気となって排気される。 上記構成によれば、排気フィルタ41の高密度のフィルタ部材42を保持する保持
枠43を一体成形品としたので、組立性が向上し、コストダウンできるとともに、
高性能排気フィルタ41の品質のばらつきが少なくなる。また組立時フィルタ部材
42に無理な力が加わることがないので、このフィルタ部材42の破損を防止できる
。さらに、フィルタ部材42と保持枠43との間の気密性を容易かつ確実に保持でき
るとともに、一対の枠部材を結合して保持枠を構成した場合のように枠部材の係
合部から空気が漏れることもなく、確実に清浄な排気が得られる。 またフィルタ部材42の上流側と下流側とでセパレータ44の数を異ならせたので
、組立作業者は風路に対するフィルタ部材42の上流側および下流側の区別を明確
に認識することができる。したがって確実に圧力損失が少なくなるように排気フ
ィルタ41を掃除機本体11に組込むことができる。そしてインクなどよりマーキン
グして上流側、下流側を区別する構造とした場合とは異なり、にじみあるいはフ
ィルタ部材42の破損などの品質低下をきたすことがない。 〔発明の効果〕 本発明によれば、つぎのような効果が得られる。 請求項1の電気掃除機では、排気フィルタのフィルタ部材を保持する保持枠を
、フィルタ部材の一端面に当接される押え部を一端面に有しフィルタ部材が通過
可能な大開口部を他端面に有する筒状の一体成形品とし、大開口部側で保持枠と
この保持枠内に嵌合され少なくともひだの延びる方向の両端縁に端面が同一平面
状に位置して上流側および下流側にひだのピッチを保持するセパレータを設けた
フィルタ部材の周縁部との間にシール材を設けたので、排気フィルタの組立が容
易になるとともに、組立時におけるフィルタ部材の破損を防止でき、また、ひだ
のピッチを保持するセパレータが上流側および下流側に設けられていてひだの延
びる方向の両端端においてひだ間の隙間が埋まっていることにより、大開口部側
にのみシール材が設けられていても気密性が保持され、フィルタ部材と保持枠 との間の気密性を容易に保持できるとともに、保持枠を一対の枠部材により構成
した場合のように枠部材の係合部から空気が漏れることがなく、排気フィルタの
品質を安定させることができるとともに、安価にでき、確実に清浄な排気が得ら
れる。 また、請求項2の電気掃除機では、フィルタ部材のひだ形状を保持するための
セパレータの数を上流側と下流側とで異ならせたので、フィルタ部材の品質低下
を招くことなく、このフィルタ部材の上流側と下流側とを明確に識別させること
ができる。
電気掃除機に関する。 (従来の技術) 従来のこの種の電気掃除機は、掃除機本体の吸込み口から吸込んだ塵埃をこの
掃除機本体の集塵部に装着したフィルタにて濾過し、濾過された空気を電動送 風機の排気側から掃除機本体の外側に排気する構造が採られていた。この従来の
構造の電気掃除機では、集塵部のフィルタで1μm 程度の塵埃を捕捉できるが、
それ以下の微細塵埃は排気風とともに掃除機本体から排出される問題があった。 そこで従来、排気風中の微細塵埃を捕集するために、ガラス繊維などからなり
ひだ状すなわちアコーディオン状に折り畳んだ高密度のフィルタ部材を略矩形状
の保持枠内に保持してなる高性能排気フィルタを掃除機本体における電動送風機
の正圧側すなわち排気側に配設した電気掃除機が用いられるようになった。そし
て、従来のこの種の電気掃除機においては、略コ字形状の一対の枠部材を結合し
て略矩形状の保持枠を構成しており、この保持枠の内面に全周に渡って塗布した
接着剤により、保持枠とフィルタ部材の周囲との間の気密性を保持するとともに
、両者を固定する構造が採られていた。そして、組立にあたっては、まず、各枠
部材の内面にほぼ全体的に接着剤を塗布し、ついで、一方の枠部材内にフィルタ
部材を嵌合して接着し、ついで、このフィルタ部材に他方の枠部材を嵌合して接
着するとともに、両枠部材を係合させ、さらに気密性を向上させるために、枠部
材の端縁部とフィルタ部材の端縁部との間に接着剤を注入するなどしていた。し
かし、この従来の構造では、組立工数が多くなり、コストがかさんでいた。また
、枠部材同志の係合部より空気漏れが生じたり、組立時にフィルタ部材が損傷し
たりするなどの品質上の問題が生じていた。 ところで、フィルタ部材は、たとえば、ロールから巻出させながら折り込んで
いくことにより製造するが、ロールのくせが残るので、風路においてより高い捕
集、通気性能を得るために、上流側と下流側との区別が必要になる。すなわち、
フィルタ部材のひだのピッチが拡がっている方を上流側にした方がよく、反対に
した場合とでは、圧力損失において2割程度の差が生じる。そこで従来は、フィ
ルタ部材に油性インクなどによりマーキングすることによって、フィルタ部材の
上流側と下流側とを区別できるようにした構造が採られていた。しかし、この従
来の構造では、インクのにじみやフィルタ部材の損傷などが生じることがあった
。 (発明が解決しようとする課題) 上述のように、高性能排気フィルタを備えた従来の電気掃除機では、フィルタ
部材を気密に保持する保持枠を一対の枠部材を結合して構成していたため、組 立工数およびコストがかさむとともに、組立時におけるフィルタ部材の損傷、掃
除時における枠部材間からの空気漏れなどが生じる問題があった。また、フィル
タ部材の上流側と下流側とを区別するために、フィルタ部材にインクなどにより
マーキングしていたため、フィルタ部材ににじみや損傷などが生じる問題があっ
た。 本発明の目的は、上述のような問題点を解決して、高性能排気フィルタの組立
が容易で安価にでき、組立時にフィルタ部材が損傷するようなことがないととも
に、気密性を確実に保持でき排気風がフィルタ部材を確実に通る電気掃除機を提
供することである。また、フィルタ部材の品質を低下させることなく、このフィ
ルタ部材の上流側と下流側とを区別可能とすることを目的とするものである。 〔発明の構成〕 (課題を解決するための手段) 本発明の電気掃除機は、電動送風機を内蔵する電動送風機収納部と、この電動
送風機収納部の負圧側に位置して形成されかつ吸込口から吸込んだ塵埃を捕集す
る集塵フィルタを設けた集塵部と、前記電動送風機収納部の排気側と外方に連通
した排気部との間に位置し微細塵を捕集する排気フィルタを着脱自在に装着する
排気フィルタ装着部とを有する掃除機本体を備え、前記排気フィルタは、ひだ状
に折り畳まれたフィルタ部材と、このフィルタ部材における少なくともひだの延
びる方向の両端縁に端面が同一平面状に位置して上流側および下流側に設けられ
ひだのピッチを保持するセパレータと、前記フィルタ部材の周囲に気密に設けら
れた保持枠とからなり、この保持枠は、一体成形の筒状で、前記フィルタ部材の
一端面に当接される押え部を一端面に有するとともに、前記フィルタ部材が挿通
可能な大きさの大開口部を他端面に有し、この大開口部側で前記保持枠とこの保
持枠内に嵌合された前記フィルタ部材の周縁部との間に全周に渡って気密性を保
持するシール材を設けたものである。 また、セパレータの数はフィルタ部材の上流側と下流側とで異ならせてもよい
。 (作用) 本発明の請求項1の電気掃除機では、排気フィルタの組立時、まず、一体成 形の筒状の保持枠内にその大開口部からフィルタ部材を嵌合する。この状態で、
フィルタ部材の一端面が保持枠の一端面の押え部に当接される。ついで、大開口
部側で保持枠とフィルタ部材の周縁部との間に全周に渡ってシール材を塗布する
などして設ける。この状態で、保持枠とフィルタ部材の周囲との間の気密性が保
持されるが、とくにフィルタ部材におけるひだの延びる方向の両側縁部において
は、端面が同一平面状に位置してセパレータが設けられているため、ひだのピッ
チを保持するセパレータが上流側および下流側に設けられていてひだ間の隙間が
埋まっていることにより、大開口部側にのみシール材が設けられていても、気密
性が保持される。 また、請求項2の電気掃除機では、組立作業者が、フィルタ部材の上流側と下
流側とにそれぞれ設けられたセパレータの数の違いにより、フィルタ部材の上流
側と下流側とを識別する。 (実施例) 本発明の一実施例の構成を図面について説明する。 第1図において、11は掃除機本体で、電動送風機12を内蔵する電動送風機収納
部13と、この電動送風機収納部13の負圧側に位置して形成されかつ着脱自在に紙
製の集塵フィルタ14を装着する集塵部15と、前記電動送風機収納部13の正圧側に
連通して形成された排気室16とを有している。そしてこの掃除機本体11の前部に
は前記集塵部15を開閉する集塵部蓋体17が開閉自在に設けられ、この集塵部蓋体
17に前記集塵部15に連通開口されホースの接続管を着脱かつ回転自在に接続する
吸込口18が形成されている。この集塵部蓋体17の内側に臨ませて前記掃除機本体
11には袋状の前記集塵フィルタ14の口板部19を着脱自在に保持しこの集塵フィル
タ14の口板部19を前記吸込口18に気密に接続する保持部材20が設けられている。
また前記吸込口18にはホースの接続管を接続しない時にこの吸込口18を閉塞する
シャッタ21が開閉自在に設けられている。またこの掃除機本体11の集塵部15と前
記電動送風機収納部13との間には仕切り部22が設けられ、この仕切り部22には格
子状の通気部24が形成されている。そしてこの仕切り部22には通気部24に臨ませ
てサブ集塵フィルタ25が集塵部15側に位置して着脱自在に設けられ、このサブ集
塵フィルタ25によって前記集塵フィルタ14から漏出した塵埃を捕捉するようにな っている。 また前記電動掃除機本体11の電動送風機収納部13に収納された電動送風機12の
吸込側の周縁はこの電動送風機収納部13の前部に形成された仕切り壁26の通気孔
部27の周囲にパッキング28を介して気密に当接されている。またこの電動送風機
12の後部は支持壁29にパッキング30を介して支持されている。そしてこの電動送
風機収納部13の後部には前記排気室16が前記支持壁29の図示しない通気部から連
通形成されている。 前記排気室16は、上部に排気部蓋体31の開放により開口される開口部32が形成
された箱状の排気フィルタ装着部33が形成されている。そしてこの排気フィルタ
装着部33の前面壁部34と後面壁部35には格子状の通気部36,37が形成されている
。 41は前記排気フィルタ装着部33内に着脱自在に装着される排気フィルタで、こ
の排気フィルタ41は、第2図ないし第7図にも示すように、フィルタ部材42と、
このフィルタ部材42の周囲を気密に保持して固着された保持枠43とからなってい
る。 前記フィルタ部材42は高密度高効率のフィルタ部材(0.3 DOP.捕集効率9
9.97%以上)で、極細のガラス繊維を主成分とするとともに銅などの金属繊維を
混合して成型したシート状体をびた状にすなわちアコーディオン状に折曲して全
体として直方体状に形成されている。なお、ひだ状に折り畳んだのは、フィルタ
部材42の面積をなるべく大きくするためである。 また前記フィルタ部材42の両面すなわち上流側と下流側とには、このフィルタ
部材42のひだのピッチすなわち間隔を保持するための合成樹脂または繊維からな
る糸状の複数のセパレータ44が設けられている。これらセパレータ44は、たとえ
ば熱可塑性樹脂のコーティングを施した糸からなっており、ホットメルトにより
前記フィルタ部材42に熔着されている。そして、前記セパレータ44は、第8図に
示すように、前記フィルタ部材42のひだに沿ってひだ状に折り込まれており、こ
のフィルタ部材42のひだと直交する方向へ延びその上縁から下縁まで連続してい
る。また前記セパレータ43の本数は、第5図および第7図に示すように、前記フ
ィルタ部材42の両面で異ならせてある。とくに本実施例では上流側の方を多く してあるが、下流側の方を多くしてもよい。なお下流側のすべてのセパレータ44
は上流側のセパレータ44とにより前記フィルタ部材42を挟んでいる。さらに、こ
のフィルタ部材42におけるひだの延びる方向の両側縁部には上流側と下流側とに
セパレータ44が設けられており、前記フィルタ部材42の両側縁部においてひだ間
の隙間が埋まっている。結局、両側縁部のセパレータ44の間隔をb、下流側にお
ける側縁部のセパレータ44とこれに隣接するセパレータ44との間隔をaとすると
き、第5図および第7図に示すような関係でセパレータ44が配設されている。 また前記保持枠43は合成樹脂などにより一体成形されており、短い矩形角筒状
に形成されている。そしてこの保持枠43は前記フィルタ部材42が内部に嵌合でき
る大きさになっていて、前端面は全体が開口されて前記フィルタ部材42が通過可
能な大開口部45になっている。また前記保持枠43の後端面の周縁部には内方へ屈
曲した押え部46が形成されており、この押え部46の内側が前記フィルタ部材42の
正面形状より小さい小開口部47になっている。さらに前記保持枠の外周の厚み方
向の略中央部にシールパッキング48を巻回嵌合する突縁49が突設されている。 そして前記保持枠43内にフィルタ部材42が嵌合されて、このフィルタ部材42の
後面周縁部に前記押え部46が後方より当接されており、前記大開口部45側におい
て前記フィルタ部材42の前面周縁部と保持枠43の内周面との間にポリウレタンな
どからなる接着剤のようなシール材48が全周に渡って塗布され、これらフィルタ
部材42と保持枠43とが接着されているとともに、両者の間の気密性が保持されて
いる。なお、前記フィルタ部材42の左右両側縁部においてはセパレータ44にシー
ル材50が掛かっている。 また前記排気部蓋体31の内面には開口部32の周縁に当接される図示しないシー
ルパッキングが設けられ、この開口部32はこの排気部蓋体31にて気密に閉塞され
るようになっている。またこの排気部蓋体31は図示していないが、一側に前記排
気室16の開口部32の一側に形成した凹窪状の係合部に係脱自在に係合する係合突
片を有し、さらにこの排気部蓋体31の他側部にはねじ取付け孔が形成され、この
排気部蓋体31の一側係合突片を開口部32の一側の係合部に係合して他側ねじ取付
け孔から挿通したねじを開口部32の周縁のねじ孔に螺合してこの排気部蓋体31に
て排気室16の開口部32を閉塞すると、この排気部蓋体31の内面に突設したリブ 状部51が前記排気フィルタ41のシールパッキング48に圧接されるとともに、この
シールパッキング48は排気室16の内面に圧接され、この排気フィルタ41の全周縁
はシールパッキング48にて気密に接触保持される。 また前記掃除機本体11の電動送風機収納部13の上部および排気室16の上部に位
置して第1図に示すように収納部蓋体55にて開閉される付属品収納空間56が形成
され、この付属品収納空間56の底部の一部を前記排気部蓋体31にて形成するよう
にこの排気部蓋体31が付属品収納空間56に配設されている。そしてこの付属品収
納空間56には床ブラシ、つる口などの付属品57が収納されるようになっており、
この付属品収納空間56を閉塞する収納部蓋体55は前記掃除機本体11の後側上部に
軸58にて開閉自在に取付けられている。またこの収納部蓋体55は前部にクランプ
部59が設けられている。 さらに前記排気室16の後部の前記掃除機本体11の後面には格子状の排気部60が
形成され、この排気部60の後側に開閉自在に排気蓋体61が設けられ、この排気蓋
体61には格子状の通気部62が形成されている。そしてこの排気蓋体61の内面には
活性炭などの脱臭剤をポリエステル樹脂繊維およびポリプロピレン樹脂繊維など
で多層に重ねてヒートシールにて一体に保形された脱臭フィルタ、または粒子状
の芳香剤をポリエステル樹脂繊維およびポリプロピレン樹脂繊維などで多層に重
ねて形成されヒートシールにて一体に保形された芳香フィルタなど消臭性を有す
るサブ排気フィルタ63が着脱自在に添着されている。そしてこの排気蓋体61は前
記掃除機本体11の後面下部に軸64にて回動自在に軸支されている。 次にこの実施例の作用を説明する。 まず排気フィルタ41の組立て方法について説明する。 まず第2図に示すように保持枠43内に大開口部45を介してフィルタ部材42を嵌
合する。この状態でフィルタ部材42の後面周縁部が保持枠43の押え部46に当接さ
れる。つぎに大開口部45側で保持枠43の内周面とフィルタ部材42の後面周縁部と
の間に全周に渡ってシール材50をノズルから押し出すなどして塗布する。こうし
て、フィルタ部材42と保持枠43とを気密に接着する。とくにフィルタ部材42にお
けるひだの延びる方向の左右両側縁部においては、ひだ間の隙間がセパレータ44
によって埋まっていることにより大開口部45側にのみシール材50が設けられて いても、気密性が保持される。 なお、フィルタ部材42は上流側すなわちセパレータ44の多い方の面が大開口部
45側に位置するように保持枠43に組込むとよいが、その際組立作業者は、フィル
タ部材42の両面におけるセパレータ44の数の違いにより、フィルタ部材42の上流
側と下流側とを容易かつ確実に識別することができる。 掃除機本体11に排気フィルタ41を装着するときは、まず収納部蓋体55を開くと
ともに、排気部蓋体31を外して開口部32を開き、排気フィルタ41を排気フィルタ
装着部33に挿入する。その際排気フィルタ41はシール材50のある方を電動送風機
12側すなわち排気室16内における上流側に向ける。 つぎに排気部蓋体31にて排気室16の開口部32を閉塞すると、この排気部蓋体31
の内面に突設したリブ状部51が排気フィルタ41のシールパッキング48に圧接され
るとともに、このシールパッキング48は排気フィルタ装着部33の内面に圧接され
、この排気フィルタ41の全周縁はシールパッキング48にて気密に接触保持され、
この排気フィルタ41の電動送風機収納部13側の上流側と排気室16の下流側とが一
個のシールパッキング48にて気密に仕切られ、また排気部蓋体31の内側周縁のシ
ールパッキングは開口部32の周縁に位置して付属品収納空間56の底部に圧接され
、排気室16の開口部32は密閉される。 そして必要な付属品を取出して収納部蓋体55を閉じる。また排気室16の排気蓋
体61の内側に排気フィルタ63を装着してこの排気蓋体61を閉塞する。 そして集塵部蓋体17を開き、保持部材20に集塵フィルタ14の口板部19を装着し
、蓋体17を閉じてこの集塵フィルタ14の口部を吸込口18に気密に接続し、この吸
込口18のシャッタ21を開いて吸込ホースの接続管を接続し、さらにこの接続管に
接続されている吸込ホースに延長管および吸込ブラシなどを接続する。 この状態で電動送風機12を駆動すると、吸込口18から集塵部15に流入された塵
埃は集塵フィルタ14にて捕捉され、この集塵フィルタ14にて濾過された空気はさ
らにサブ集塵フィルタ25にて濾過される。これら集塵フィルタ14,25では1以上
の粗塵および細塵が捕集される。ついでサブ集塵フィルタ25を通過した空気は電
動送風機12の吸込側に吸込まれ、電動送風機12の吐出側から排気室16に排気され
、この排気室16にて排気空気は高性能排気フィルタ41にてさらに濾過される。 ここで集塵フィルタ14,25により捕集されなかった排気空気に含まれている微細
塵が0.3 DOP捕集効率99.97%以上濾過され、さらに排気空気は消臭性を有す
る排気フィルタ63を通過して脱臭または芳香など消臭されて、排気蓋体61の通気
部62から清浄な排気空気となって排気される。 上記構成によれば、排気フィルタ41の高密度のフィルタ部材42を保持する保持
枠43を一体成形品としたので、組立性が向上し、コストダウンできるとともに、
高性能排気フィルタ41の品質のばらつきが少なくなる。また組立時フィルタ部材
42に無理な力が加わることがないので、このフィルタ部材42の破損を防止できる
。さらに、フィルタ部材42と保持枠43との間の気密性を容易かつ確実に保持でき
るとともに、一対の枠部材を結合して保持枠を構成した場合のように枠部材の係
合部から空気が漏れることもなく、確実に清浄な排気が得られる。 またフィルタ部材42の上流側と下流側とでセパレータ44の数を異ならせたので
、組立作業者は風路に対するフィルタ部材42の上流側および下流側の区別を明確
に認識することができる。したがって確実に圧力損失が少なくなるように排気フ
ィルタ41を掃除機本体11に組込むことができる。そしてインクなどよりマーキン
グして上流側、下流側を区別する構造とした場合とは異なり、にじみあるいはフ
ィルタ部材42の破損などの品質低下をきたすことがない。 〔発明の効果〕 本発明によれば、つぎのような効果が得られる。 請求項1の電気掃除機では、排気フィルタのフィルタ部材を保持する保持枠を
、フィルタ部材の一端面に当接される押え部を一端面に有しフィルタ部材が通過
可能な大開口部を他端面に有する筒状の一体成形品とし、大開口部側で保持枠と
この保持枠内に嵌合され少なくともひだの延びる方向の両端縁に端面が同一平面
状に位置して上流側および下流側にひだのピッチを保持するセパレータを設けた
フィルタ部材の周縁部との間にシール材を設けたので、排気フィルタの組立が容
易になるとともに、組立時におけるフィルタ部材の破損を防止でき、また、ひだ
のピッチを保持するセパレータが上流側および下流側に設けられていてひだの延
びる方向の両端端においてひだ間の隙間が埋まっていることにより、大開口部側
にのみシール材が設けられていても気密性が保持され、フィルタ部材と保持枠 との間の気密性を容易に保持できるとともに、保持枠を一対の枠部材により構成
した場合のように枠部材の係合部から空気が漏れることがなく、排気フィルタの
品質を安定させることができるとともに、安価にでき、確実に清浄な排気が得ら
れる。 また、請求項2の電気掃除機では、フィルタ部材のひだ形状を保持するための
セパレータの数を上流側と下流側とで異ならせたので、フィルタ部材の品質低下
を招くことなく、このフィルタ部材の上流側と下流側とを明確に識別させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電気掃除機の一実施例を示す断面図、第2図は同上排気フィ
ルタの分解斜視図、第3図は同上排気フィルタの組立状態の斜視図、第4図は同
上第3図のIVーIV断面図、第5図は同上排気フィルタの正面図、第6図は同上排
気フィルタの側面図、第7図は同上排気フィルタの背面図、第8図は同上フィル
タ部材の一部の拡大斜視図である。 11・・掃除機本体、12・・電動送風機、13・・電動送風機収納部、14・・集塵
フィルタ、15・・集塵部、18・・吸込口、25・・サブ集塵フィルタ、33・・排気
フィルタ装着部、41・・排気フィルタ、42・・フィルタ部材、43・・保持枠、44
・セパレータ、45・・大開口部、46・・押え部、60・・排気部。
ルタの分解斜視図、第3図は同上排気フィルタの組立状態の斜視図、第4図は同
上第3図のIVーIV断面図、第5図は同上排気フィルタの正面図、第6図は同上排
気フィルタの側面図、第7図は同上排気フィルタの背面図、第8図は同上フィル
タ部材の一部の拡大斜視図である。 11・・掃除機本体、12・・電動送風機、13・・電動送風機収納部、14・・集塵
フィルタ、15・・集塵部、18・・吸込口、25・・サブ集塵フィルタ、33・・排気
フィルタ装着部、41・・排気フィルタ、42・・フィルタ部材、43・・保持枠、44
・セパレータ、45・・大開口部、46・・押え部、60・・排気部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1) 電動送風機を内蔵する電動送風機収納部と、この電動送風機収納部の
負圧側に位置して形成されかつ吸込口から吸込んだ塵埃を捕集する集塵フィルタ
を設けた集塵部と、前記電動送風機収納部の排気側と外方に連通した排気部との
間に位置し微細塵を捕集する排気フィルタを着脱自在に装着する排気フィルタ装
着部とを有する掃除機本体を備え、 前記排気フィルタは、ひだ状に折り畳まれたフィルタ部材と、このフィルタ部
材における少なくともひだの延びる方向の両端縁に端面が同一平面状に位置して
上流側および下流側に設けられひだのピッチを保持するセパレータと、前記フィ
ルタ部材の周囲に気密に設けられた保持枠とからなり、 この保持枠は、一体成形の筒状で、前記フィルタ部材の一端面に当接される押
え部を一端面に有するとともに、前記フィルタ部材が挿通可能な大きさの大開口
部を他端面に有し、 この大開口部側で前記保持枠とこの保持枠内に嵌合された前記フィルタ部材の
周縁部との間に全周に渡って気密性を保持するシール材を設けた ことを特徴とする電気掃除機。 (2) セパレータの数をフィルタ部材の上流側と下流側とで異ならせたこと
を特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
Family
ID=
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