JP2518671C - - Google Patents

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JP2518671C
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、家庭用、工業用等の種々の用途に用いられる粒状、粉状等の固型状
の漂白剤組成物に関し、詳しくは、泥汚れなどの被処理物を良好に漂白洗浄でき
、かつ長期保存しても固化しにくい固型状の漂白剤組成物に関するものである。 〔従来の技術〕 漂白剤には、還元型漂白剤と酸化型漂白剤があり、効果が優れている点で酸化
型漂白剤が汎用されている。酸化型漂白剤は、更に塩素系漂白剤と酸素系漂白剤
に大別されるが、塩素系漂白剤は被処理物を変色、退色させるために色柄物衣料
に使用できないこと、及び特有の臭気を有することなどの欠点がある。これに対
し、酸素系漂白剤は塩素系漂白剤に比べて使用し得る範囲が広いこと、塩素系漂
白剤のような特有の臭気がないことといった点や使い易さなどの点で優れている
が、コーヒー汚れ、紅茶汚れ、ワイン汚れには優れた漂白効果を示すものの、く
つ下などの泥汚れに対して は充分な漂白効果が得られないという欠点がある。このため、酸素系漂白剤に界
面活性剤を添加して漂白効果を向上させる試みがなされているが、優れた洗浄効
果を有する界面活性剤を配合すると、保存中に固化して商品価値が低下するとい
う問題がある。 〔発明が解決しようとする課題〕 従って、本発明は、泥汚れに対して優れた漂白洗浄効果を有し、被処理布を良
好に漂白でき、且つ製品の保存安定性を向上させた酸素系の固型状漂白剤組成物
を提供することを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 本発明はポリオキシエチレン型非イオン界面活性剤を特定の水溶性粉体に吸着
させ、これを酸素系漂白剤に添加すると、上記課題を有効に解決できるとの知見
に基づいてなされたものである。 すなわち、本発明は、 (A) 水溶液中で過酸化水素を放出する物質、 (B) ポリオキシエチレン型非イオン界面活性剤、 (C) 吸油量が35ml/100g以上の水可溶性粉 体(但し、ケイ酸ナトリウムを除く)、 を含有し、かつ成分(B)が成分(C)に吸着された形態で含有されることを特
徴とする固型状漂白剤組成物を提供する。 本発明において成分(A)として用いる水溶液中で過酸化水素を放出する物質
としては水に溶解して過酸化水素を放出するものであればいずれでもよい。この
ようなものとして、過酸化物、例えば、過炭酸塩、過硼酸塩及びピロリン酸塩、
クエン酸塩、硫酸ナトリウム、尿素、けい酸ナトリウム等の過酸化水素付加物な
どの1種又は2種以上を好適に使用し得るが、特に過炭酸ナトリウム等の過炭酸
塩、過硼酸ナトリウム−水和物等の過硼酸塩を用いるのがよい。また、これら成
分(A)の形態は任意であるが、粒径150〜2,000μの粉状物を用いるの
がよい。 本発明で用いる成分(B)の非イオン界面活性剤としては、アルコール、フェ
ノール、アミン、脂肪酸等の活性水素を有する物質にエチレンオキシドを付加し
た形態にあるものがあげられる。こ れらのうち、炭素数が約6〜12の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を有するアルキ
ルフェノール1モルに対し、酸化エチレン5〜25モルを付加したアルキルフェ
ノールの酸化エチレン縮合物、炭素数が約8〜22の直鎖又は分枝鎖を有する脂
肪族アルコール1モルに酸化エチレン5〜30モルを縮合した脂肪族アルコール
の酸化エチレン縮合物が望ましい。ここで脂肪族アルコールの酸化エチレン縮合
物としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル又はアルケニルエーテルがあげ
られる。 本発明で用いる成分(C)の水可溶性粉体としては吸油量が35ml/100g
、好ましくは40ml/100g以上であり、かつ水に溶解するものであればどの
ようなものでもよい(但し、ケイ酸ナトリウムを除く)。尚、ここで、吸油量は
、日本工業規格(JIS)K6221−6.1.2B.法(1982)によりフタル酸
−n−ブチルを用いて測定した値である。成分(C)の粉体の具体例の1つに吸
油量の大きい炭酸ナトリウムが挙げられる。通常炭酸ナトリウムはSolvay法で製
造され、重炭酸ナトリウムをカ焼炉で反応さ せただけの微粉末の軽灰(吸油量72ml/100g)と軽灰に水を加えて再乾燥
させた粒状の粒灰(吸油量25ml/100g)の二種類が市販されているが、粒
灰は吸油量が少なく、好ましくない。又、尿素も通常は、ビーズ状及び粒状の形
態で販売されているが、粒状尿素の吸油量は、僅か25ml/100gであるのに
対して、例えばビーズ状尿素を乳鉢等で粉砕したものは、吸油量が45ml/10
0gまで増大する。尚、水可溶性粉体の濃厚水溶液(場合によってはスラリー状
)を噴霧乾燥する方法は粉体の吸油量を大きくさせる方法として有効であり、乾
燥条件により、種々の吸油量の粉体が得られる。この他に吸油量の高い粉体とし
ては、重炭酸ナトリウム(吸油量39mg/100g)、塩化カルシウム(吸油量
47mg/100g)等が挙げられる。これらの粉体は、単体で用いても良いし、
必要に応じて2種以上を組み合せても良い。又、これらの粉体は、成分(B) を吸着させる前に公知の方法で造粒しておいても良い。尚、成分(C)としては
、約50〜約2,000μ程度の平均粒径をもつものを用いるのがよい。 本発明では成分(B)を成分(C)に吸着させた形態で用いることを特徴とす
るが、ここで吸着とは、成分(B)を成分(C)にコーティングすること、成分
(B)を成分(C)に含浸させること等、成分(C)を担体としてこれに成分(
B)が保持されることをいう。尚、成分(B)と成分(C)との比率は任意であ
るが、成分(B)/(C)が1/99〜40/60(重量比)、好ましくは、5
/95〜30/70となるように用いるのがよい。 又、成分(B)を成分(C)に吸着させる具体的な吸着方法としては、成分(
B)をエタノールなどの溶媒に溶解し、これを成分(C)に混合後、溶媒を留去
する方法や、溶融した成分(B)を成分(C)に噴霧、混合する方法などがあげ
られる。尚、本発明では成分(A)と(C)との混合物に 成分(B)を噴霧混合するよりも、成分(C)に成分(B)を噴霧混合後、これ
に成分(A)をまぜるのがよい。 本発明の固型状漂白剤組成物は上記成分(A)〜(C)を必須成分とするが、
成分(A)と成分(B)+(C)との量は任意である。しかしながら、成分(A
)/(B)+(C)を99/1〜50/50(重量比)、好ましくは95/5〜
60/40とするのが良い。 本発明漂白剤組成物には、必要に応じ下記に示す公知の他の成分を適宜加え、
常法により調製することができる。例えば、本発明組成物に無機有機ビルダー、
陰イオン界面活性剤、酵素、香料、顔料、螢光剤等を加えて漂白剤組成物を調製
することができる。ここで、無機・有機のビルダーとしては、硫酸ナトリウム、
ケイ酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸ナトリ
ウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン
酸及びその塩等である。陰イオン界面活性剤としては、炭 素数約8〜22のアルキル基を有するスルホン酸塩及び硫酸塩、アルキル基が約
9〜15のアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数約8〜22のα−オレフィン
スルホン酸塩、炭素数10〜22の脂肪酸石けんがあげられる。好ましい塩はア
ルカリ金属塩であり、特に好ましくはナトリウム塩である。また上記成分(B)
に規定する以外の非イオン界面活性剤、例えば、アシル部分の炭素数が約8〜1
8の脂肪酸のモノあるいはジエタノールアミド、炭素数が約8〜24のアルキル
基とメチル基及び/又はエチル基を有するアミンオキシドなどを用いることもで
きる。 なお、ビルダーは漂白剤組成物中に80重量%以下、好ましくは50重量%以
下、陰イオン界面活性剤は30重量%以下、好ましくは20重量%以下、非イオ
ン界面活性剤は30重量%以下、好ましくは20重量%以下配合することができ
る。 また、漂白剤組成物に配合可能な酵素としては、水の付加、除去を促進する加
水分解酵素、酸化還元を促進する酸化還元酵素、ある基を1つの分子 から他の分子へ転移し、汚れを変質させて汚れの除去を促進する転移酵素、分子
間の結合を切断し汚れを分解して汚れの除去を促進するリガーゼ、リアーゼ、分
子を異性化し、汚れを化学的に変質して汚れの除去を促進する酵素が使用でき、
これらの中では加水分解酵素が好ましく、特に加水分解酵素中、プロテアーゼが
好ましい。プロテアーゼの具体例としては、セリンプロテアーゼ、ペプシン、ト
リプシン、キモトリプシン、コラーゲナーゼ、ケラチナーゼ、エステラーゼ、ス
ブチリシン、パパイン、カルボキシペプチターゼA及びB、アミノペプチターゼ
があげられる。特に好ましいプロテアーゼは、セリンプロテアーゼである。これ
らは、例えば 「アルカラーゼ」:ノボ・インダストリー社 「エスペラーゼ」:ノボ・インダストリー社 「ビロプラーゼ」:長瀬産業(株) 「マクサターゼ」:ギスト・ブロケーデス社 「ALP−2」 :明治製菓(株) 「スペラーゼ」 :ファイザー社 などの市販品として容易に入手し得る。酵素を配合する場合、漂白剤組成物中へ
の配合量は、0.01〜5重量%の範囲が好ましい。 本発明の漂白剤は固型状として、粉状、粒状、タブレット状等任意の形態をと
ることができるが、平均粒径200〜500μの粒状に調製されるのが、使用性
の点から好ましい。 〔発明の効果〕 本発明の漂白剤組成物は、漂白活性成分として水溶液中で過酸化水素を放出す
る物質を含有するとともに、成分(B)のポリオキシエチレン型非イオン界面活
性剤を成分(C)の吸油量が35ml/100g以上の水可溶性粉体に吸着させた
形態で含有するので、泥汚れに対する漂白洗浄力が著しく高まり、しかも保存安
定性が著しく向上したのである。 次に、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は、下
記の実施例に限定されるものではない。 〔実施例〕 実施例1 水可溶性粉体(C)をミキサー中で転動させながら、ここに非イオン界面活性
剤(B)を70℃に加温したものを噴霧し、これを漂白剤(A)と混合して、過
炭酸ナトリウム、非イオン界面活性剤及び水可溶性粉体を、第1表に示す割合で
含有する漂白剤組成物を調製した。そして、下記の漂白効果試験及び保存安定性
試験を行った。結果を第1表に示す。漂白洗浄力試験 三方ヶ原赤黄土0.5%溶液を超音波発振器に入れ、5分間分散させた。その
中に、油化協布綿布を3往復通し、1晩風乾して、試験布(汚泥染布)とした。 一方、漂白剤組成物を25℃の水道水に、濃度が0.5%となるように添加し
、この中に、浴比100倍で上記汚泥染布を浸して、所定時間(60分)放置した
。このようにして漂白した試験布を洗濯機にて1分間の脱水、1分間のオーバー
フロ ーすすぎ及び1分間の脱水を順次行った後、アイロンがけにより、乾燥して漂白
処理布とした。 上記、未処理布、汚泥染布及び漂白処理布の反射度を測色色差計(Σ80、日
本電色工業社製)を用いて測定し、下記の式により漂白洗浄力を求めた。 保存安定性試験 漂白剤組成物をポリエチレン容器に密封し、60%RH(8時間)の条件下で1ヶ月保存後、容器から静かに5メッシュの網
の上に漂白剤組成物をとり出し、網上に残った量から下記の要領により、保存安
定性(固化性)を測定した。 ◎ 全く残らない ◎〜○ 1重量%以内の塊が残った。 ○ 1〜5重量%の塊が残った。 △ 5〜10重量%の塊が残った。 × 10重量%以上の塊が残った。 【第1表】 実施例2 軽灰(C)をミキサー中で転動させながら、ここに非イオン界面活性剤(B)
を70℃に加温したものを噴霧し、これを過炭酸ナトリウム(A)と混合して得
た漂白剤組成物の性能を第2表に示す。 【第2表】 実施例3 軽灰(C)をミキサー中で転動させながら、これに非イオン界面活性剤(B)
を70℃に加温したものを噴霧し、これを成分(A)及び成分(D)に混合して
漂白剤組成物を調製し、性能を評価した。結果を第3表に示す。尚表中、*1及
び*2で示したものはそれぞれ実施例1及び2で用いたものと同じであり、*3
はリポノックス100(ライオン(株)製)を示す。 【第3表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 吸油量が40ml/100g以上の水可溶性粉体(但し、ケイ酸ナトリウムを除
    く)にポリオキシエチレン型非イオン界面活性剤を吸着させる工程、及びこのよ
    うにして得られた粉体と水溶液中で過酸化水素を放出する物質とを混合する工程
    を有する固形状漂白剤組成物の製造方法。

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