JP2518535Y2 - 自動車用パワーシート - Google Patents
自動車用パワーシートInfo
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- JP2518535Y2 JP2518535Y2 JP40172890U JP40172890U JP2518535Y2 JP 2518535 Y2 JP2518535 Y2 JP 2518535Y2 JP 40172890 U JP40172890 U JP 40172890U JP 40172890 U JP40172890 U JP 40172890U JP 2518535 Y2 JP2518535 Y2 JP 2518535Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lift
- slide
- switch
- seat
- reverse
- Prior art date
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- Seats For Vehicles (AREA)
- Control Of Multiple Motors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、スイッチ操作により
スライド作動およびリフト作動が行われる自動車用パワ
ーシートに関するものである。
スライド作動およびリフト作動が行われる自動車用パワ
ーシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用パワーシートとしては例
えば第3図に示すように回路構成されたものが知られて
いる。この回路は下降側および上昇側のリフトスイッチ
22,23を介してリフト用モータ21、前進側および
後進側のスライドスイッチ42,43を介してスライド
用モータ41が互いに独立してバッテリ3と接続され、
これらのマニュアルスイッチMの操作により図示しない
リフタとスライダとが互いに個別に作動されるように構
成されている。
えば第3図に示すように回路構成されたものが知られて
いる。この回路は下降側および上昇側のリフトスイッチ
22,23を介してリフト用モータ21、前進側および
後進側のスライドスイッチ42,43を介してスライド
用モータ41が互いに独立してバッテリ3と接続され、
これらのマニュアルスイッチMの操作により図示しない
リフタとスライダとが互いに個別に作動されるように構
成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】自動車用パワーシート
において、女性などの体の小さいドライバーは、足がア
クセルやブレーキに届くようにシートをスライドストロ
ークの最前端位置近傍までスライド操作するとともに、
前方視認位置を上げるためにリフト操作をする必要があ
る。
において、女性などの体の小さいドライバーは、足がア
クセルやブレーキに届くようにシートをスライドストロ
ークの最前端位置近傍までスライド操作するとともに、
前方視認位置を上げるためにリフト操作をする必要があ
る。
【0004】この場合、従来のパワーシートにおいて
は、スライダとリフタとを個別に操作する必要があるた
めに、まず前進側スライドスイッチ42を操作して所望
の前進側位置までシートをスライドさせ、そのつぎに上
昇側リフトスイッチ23を操作して所望の上昇位置まで
上記シートをリフトアップさせるという2段階からなる
シート位置調節作業を必要とし、この作業に手間がかか
るという欠点を有している。
は、スライダとリフタとを個別に操作する必要があるた
めに、まず前進側スライドスイッチ42を操作して所望
の前進側位置までシートをスライドさせ、そのつぎに上
昇側リフトスイッチ23を操作して所望の上昇位置まで
上記シートをリフトアップさせるという2段階からなる
シート位置調節作業を必要とし、この作業に手間がかか
るという欠点を有している。
【0005】この場合、上記前進側スライダスイッチ4
2と上昇側リフトスイッチ23との2つのスイッチを着
座者が同時に操作することにより、スライド作動とリフ
ト作動とを同時に行なわせることも考えられるが、この
操作には無理があり、所望のシート位置に調節すること
は難しい。
2と上昇側リフトスイッチ23との2つのスイッチを着
座者が同時に操作することにより、スライド作動とリフ
ト作動とを同時に行なわせることも考えられるが、この
操作には無理があり、所望のシート位置に調節すること
は難しい。
【0006】この考案は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであり、スライドストロークの前端部側の一定
範囲では、スライド操作をすることによりスライド作動
とリフト作動の双方を同時に行うことができ、しかもそ
の場合でも個別に操作をすることができる自動車用パワ
ーシートを提供することを目的としている。
れたものであり、スライドストロークの前端部側の一定
範囲では、スライド操作をすることによりスライド作動
とリフト作動の双方を同時に行うことができ、しかもそ
の場合でも個別に操作をすることができる自動車用パワ
ーシートを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案では、スライド用モータと、リフト用モー
タとが互いに独立して操作スイッチを介してバッテリと
接続され、上記操作スイッチのON,OFF操作により
スライド作動とリフト作動とが互いに独立して行われる
ように回路が構成された自動車用パワーシートにおい
て、上記リフト用モータと上昇側リフト操作スイッチと
の間に上昇側電磁リレー、上記リフト用モータと下降側
リフト操作スイッチとの間に下降側電磁リレーがそれぞ
れ介在され、これらの電磁リレーは復帰状態で閉路とな
り、動作状態で開路となるとともに上記リフト用モータ
とバッテリとを接続するように構成され、上記スライド
用モータと、前進側もしくは後進側のスライド操作スイ
ッチとを接続するラインには、このラインから分岐して
アース側と接続する前進側もしくは後進側の分岐ライン
が設けられ、この前進側分岐ラインには上記前進側スラ
イド操作スイッチ側からダイオードと上記上昇側電磁リ
レーのコイルとが介在されるとともに、上記前進側分岐
ラインを遮断するスライドリミットスイッチが介在さ
れ、上記後進側分岐ラインには上記後進側スライド操作
スイッチ側からダイオードと上記下降側電磁リレーのコ
イルとが介在されるとともに、上記後進側分岐ラインを
遮断するリフトリミットスイッチが介在され、上記ダイ
オードは上記前進側および後進側のスライド操作スイッ
チ側からアース側にのみ電流が流れるように接続され、
上記スライドリミットスイッチはシートが一定の前進側
位置を後から前に通過することにより上記前進側分岐ラ
インを閉路とするように配置され、上記リフトリミット
スイッチはシートが最下端位置に至ることにより上記後
進側分岐ラインを開路とするように配置されているよう
に構成した。
に、この考案では、スライド用モータと、リフト用モー
タとが互いに独立して操作スイッチを介してバッテリと
接続され、上記操作スイッチのON,OFF操作により
スライド作動とリフト作動とが互いに独立して行われる
ように回路が構成された自動車用パワーシートにおい
て、上記リフト用モータと上昇側リフト操作スイッチと
の間に上昇側電磁リレー、上記リフト用モータと下降側
リフト操作スイッチとの間に下降側電磁リレーがそれぞ
れ介在され、これらの電磁リレーは復帰状態で閉路とな
り、動作状態で開路となるとともに上記リフト用モータ
とバッテリとを接続するように構成され、上記スライド
用モータと、前進側もしくは後進側のスライド操作スイ
ッチとを接続するラインには、このラインから分岐して
アース側と接続する前進側もしくは後進側の分岐ライン
が設けられ、この前進側分岐ラインには上記前進側スラ
イド操作スイッチ側からダイオードと上記上昇側電磁リ
レーのコイルとが介在されるとともに、上記前進側分岐
ラインを遮断するスライドリミットスイッチが介在さ
れ、上記後進側分岐ラインには上記後進側スライド操作
スイッチ側からダイオードと上記下降側電磁リレーのコ
イルとが介在されるとともに、上記後進側分岐ラインを
遮断するリフトリミットスイッチが介在され、上記ダイ
オードは上記前進側および後進側のスライド操作スイッ
チ側からアース側にのみ電流が流れるように接続され、
上記スライドリミットスイッチはシートが一定の前進側
位置を後から前に通過することにより上記前進側分岐ラ
インを閉路とするように配置され、上記リフトリミット
スイッチはシートが最下端位置に至ることにより上記後
進側分岐ラインを開路とするように配置されているよう
に構成した。
【0008】
【作用】上記構成によれば、前進側スライド操作スイッ
チのON操作によりシートは前進され、一定の前進側位
置を通過すると、スライドリミットスイッチがON作動
されて前進側分岐ラインにダイオードを介して通電され
るために、上昇側電磁リレーのコイルが励磁されてリレ
ーが作動し、これによりリフト用モータが上昇作動する
ことになる。前進かつ上昇した状態のシートは、後進側
スライド操作スイッチのON操作により後進されるとと
もに、後進側分岐ラインにダイオードを介して通電され
るために下降側電磁リレーのコイルが励磁されてリレー
が作動し、これによりリフト用モータが下降作動する。
そしてこのリフト用モータはリフトリミットスイッチが
閉路となっているために、上記一定の前進位置に関係な
くシートが最下端位置に下降するまで作動される。
チのON操作によりシートは前進され、一定の前進側位
置を通過すると、スライドリミットスイッチがON作動
されて前進側分岐ラインにダイオードを介して通電され
るために、上昇側電磁リレーのコイルが励磁されてリレ
ーが作動し、これによりリフト用モータが上昇作動する
ことになる。前進かつ上昇した状態のシートは、後進側
スライド操作スイッチのON操作により後進されるとと
もに、後進側分岐ラインにダイオードを介して通電され
るために下降側電磁リレーのコイルが励磁されてリレー
が作動し、これによりリフト用モータが下降作動する。
そしてこのリフト用モータはリフトリミットスイッチが
閉路となっているために、上記一定の前進位置に関係な
くシートが最下端位置に下降するまで作動される。
【0009】
【実施例】第2図において、シート1にはこのシート1
を車室の床面Aに対して上下動させるリフタ(図示せ
ず)と、前後動させるスライダ(図示せず)とが備えら
れ、上記シート1は、その上下方向位置が上記リフタ、
前後方向(同図の左右方向)位置が上記スライダによっ
てそれぞれ調節される。
を車室の床面Aに対して上下動させるリフタ(図示せ
ず)と、前後動させるスライダ(図示せず)とが備えら
れ、上記シート1は、その上下方向位置が上記リフタ、
前後方向(同図の左右方向)位置が上記スライダによっ
てそれぞれ調節される。
【0010】上記リフタは第1図に示すようにリフト用
モータ21によって駆動され、このリフト用モータ21
は下降側リフトスイッチ22および上昇側リフトスイッ
チ23を介してバッテリ3と接続されている。また上記
スライダはスライド用モータ41によって駆動され、こ
のスライド用モータ41は前進側スライダスイッチ42
および後進側スライダスイッチ43を介して上記バッテ
リ3と接続されている。上記リフトスイッチ22,23
およびスライダスイッチ42,43は、OFF状態でア
ース側接点221,231,421,431と接続さ
れ、ON状態でバッテリ側接点222,232,42
2,432と接続される。
モータ21によって駆動され、このリフト用モータ21
は下降側リフトスイッチ22および上昇側リフトスイッ
チ23を介してバッテリ3と接続されている。また上記
スライダはスライド用モータ41によって駆動され、こ
のスライド用モータ41は前進側スライダスイッチ42
および後進側スライダスイッチ43を介して上記バッテ
リ3と接続されている。上記リフトスイッチ22,23
およびスライダスイッチ42,43は、OFF状態でア
ース側接点221,231,421,431と接続さ
れ、ON状態でバッテリ側接点222,232,42
2,432と接続される。
【0011】上記下降側リフトスイッチ22の共通接点
223とリフト用モータ21との間には下降側電磁リレ
ー51が介在され、上記上昇側リフトスイッチ23の共
通接点233と上記リフト用モータ21との間には上昇
側電磁リレー52が介在されている。上記下降側と上昇
側との電磁リレー51,52は、そのコイル510,5
20に電流が流れない復帰状態でリフト用モータ21側
の共通接点511,521と上記共通接点223,23
3側であるスイッチ側接点512,522とに接触して
閉路とするとともに、バッテリ側接点513,523と
の間が開路状態となり、上記コイル510,520に電
流が流れる動作状態で上記共通接点511,521とバ
ッテリ側接点513,523とに接触して閉路とすると
ともに、スイッチ側接点512,522との間が開路状
態となるように切換え可能に接続されている。
223とリフト用モータ21との間には下降側電磁リレ
ー51が介在され、上記上昇側リフトスイッチ23の共
通接点233と上記リフト用モータ21との間には上昇
側電磁リレー52が介在されている。上記下降側と上昇
側との電磁リレー51,52は、そのコイル510,5
20に電流が流れない復帰状態でリフト用モータ21側
の共通接点511,521と上記共通接点223,23
3側であるスイッチ側接点512,522とに接触して
閉路とするとともに、バッテリ側接点513,523と
の間が開路状態となり、上記コイル510,520に電
流が流れる動作状態で上記共通接点511,521とバ
ッテリ側接点513,523とに接触して閉路とすると
ともに、スイッチ側接点512,522との間が開路状
態となるように切換え可能に接続されている。
【0012】上記下降側電磁リレー51のコイル510
は、その+側端がスライダの後進側スライダスイッチ4
3の共通接点433と第1のダイオード61を介して接
続され、−側端がリフトリミットスイッチ7bを介して
アース8側と接続されている。また上記上昇側電磁リレ
ー52のコイル520は、その+側端が前進側スライダ
スイッチ42の共通接点423と第2のダイオード62
を介して接続され、−側端がスライドリミットスイッチ
7aを介してアース8側と接続されている。
は、その+側端がスライダの後進側スライダスイッチ4
3の共通接点433と第1のダイオード61を介して接
続され、−側端がリフトリミットスイッチ7bを介して
アース8側と接続されている。また上記上昇側電磁リレ
ー52のコイル520は、その+側端が前進側スライダ
スイッチ42の共通接点423と第2のダイオード62
を介して接続され、−側端がスライドリミットスイッチ
7aを介してアース8側と接続されている。
【0013】上記第1のダイオード61は共通接点43
3からの電流に対してON状態となるように接続され、
また上記第2のダイオード62は共通接点423からの
電流に対してON状態となるように接続されている。
3からの電流に対してON状態となるように接続され、
また上記第2のダイオード62は共通接点423からの
電流に対してON状態となるように接続されている。
【0014】上記スライドリミットスイッチ7aは、第
2図に示すシート1がスライド操作により前進側に作動
され、そのシート前端がスライドストロークSの前部側
所定位置p(第2図に2点鎖線で示すシートの最前端位
置から後側に全スライドストロークSの例えば1/3の
長さの位置)を越えて連動範囲Sa内に入った時にON
作動し、このON作動によりダイオード62やコイル5
20が介在された前進側分岐ライン92のコイル側接点
71とアース側接点72とが互いに接続され、上記連動
範囲Sa以外の単動範囲Sbでは上記両接点71,72
が開路されて分岐ライン92が遮断されたOFF状態に
されるように構成されている。
2図に示すシート1がスライド操作により前進側に作動
され、そのシート前端がスライドストロークSの前部側
所定位置p(第2図に2点鎖線で示すシートの最前端位
置から後側に全スライドストロークSの例えば1/3の
長さの位置)を越えて連動範囲Sa内に入った時にON
作動し、このON作動によりダイオード62やコイル5
20が介在された前進側分岐ライン92のコイル側接点
71とアース側接点72とが互いに接続され、上記連動
範囲Sa以外の単動範囲Sbでは上記両接点71,72
が開路されて分岐ライン92が遮断されたOFF状態に
されるように構成されている。
【0015】またリフトリミットスイッチ7bは、上記
シート1が最下端位置にあるときにダイオード61やコ
イル510が介在されたコイル側接点73とアース側接
点74とが開路されて後進側分岐ライン91が遮断され
たOFF状態にされ、最下端位置以外の上昇位置にある
ときに上記両接点73,74が互いに接続されたON状
態になるように構成されている。
シート1が最下端位置にあるときにダイオード61やコ
イル510が介在されたコイル側接点73とアース側接
点74とが開路されて後進側分岐ライン91が遮断され
たOFF状態にされ、最下端位置以外の上昇位置にある
ときに上記両接点73,74が互いに接続されたON状
態になるように構成されている。
【0016】なお上記コイル510,520には、この
コイル510,520をバイパスするバイパスライン5
14,524と、第3、第4のダイオード63,64と
が設けられ、これらによってサージ電圧が除去される。
コイル510,520をバイパスするバイパスライン5
14,524と、第3、第4のダイオード63,64と
が設けられ、これらによってサージ電圧が除去される。
【0017】上記構成において、単動範囲Sbではスラ
イドリミットスイッチ7aがOFF状態となっているた
めに、コイル520に電流が流れず、このため上昇側電
磁リレー52が復帰状態に保たれてスイッチ側接点52
2とリフト用モータ21とは閉路状態に保たれる。した
がって前進側スライダスイッチ42を第1図に1点鎖線
で示すようにON操作することによりスライド用モータ
41のみが正転されてシート1は前進作動のみが行われ
る。逆に、後進側スライダスイッチ43をON操作する
ことにより、シート1は後進作動されるとともに、その
シート1が最下端位置以外に位置している場合には、リ
フトリミットスイッチ7bがON状態となっているため
にコイル510に電流が流れて下降側電磁リレー51が
動作状態になり、バッテリ側接点513とリフト用モー
タ21とが接続されて上記シート1は最下端位置まで下
降する。上記後進側スライドスイッチ43がON操作さ
れた際にシート1が最下端位置にある場合には、上記リ
フトリミットスイッチ7bがOFF状態となるためにシ
ート1は後進作動のみが行われる。
イドリミットスイッチ7aがOFF状態となっているた
めに、コイル520に電流が流れず、このため上昇側電
磁リレー52が復帰状態に保たれてスイッチ側接点52
2とリフト用モータ21とは閉路状態に保たれる。した
がって前進側スライダスイッチ42を第1図に1点鎖線
で示すようにON操作することによりスライド用モータ
41のみが正転されてシート1は前進作動のみが行われ
る。逆に、後進側スライダスイッチ43をON操作する
ことにより、シート1は後進作動されるとともに、その
シート1が最下端位置以外に位置している場合には、リ
フトリミットスイッチ7bがON状態となっているため
にコイル510に電流が流れて下降側電磁リレー51が
動作状態になり、バッテリ側接点513とリフト用モー
タ21とが接続されて上記シート1は最下端位置まで下
降する。上記後進側スライドスイッチ43がON操作さ
れた際にシート1が最下端位置にある場合には、上記リ
フトリミットスイッチ7bがOFF状態となるためにシ
ート1は後進作動のみが行われる。
【0018】そしてリフタにおいては、下降側リフトス
イッチ22を第1図に2点鎖線で示すようにON操作す
ることによりリフト用モータ21が正転されてシート1
は下降作動のみが行われ、上昇側リフトスイッチ23を
ON操作することにより上記モータ21が逆転されて上
記シート1は上昇作動が行われる。
イッチ22を第1図に2点鎖線で示すようにON操作す
ることによりリフト用モータ21が正転されてシート1
は下降作動のみが行われ、上昇側リフトスイッチ23を
ON操作することにより上記モータ21が逆転されて上
記シート1は上昇作動が行われる。
【0019】一方、上記前進側スライダスイッチ42の
操作によりシート1が第2図のp点を越えて単動範囲S
bから連動範囲Saに入ると、スライドリミットスイッ
チ7aがON状態となり、上記前進側スライダスイッチ
42を介してバッテリ3からの電流が第2のダイオード
62を通して上昇側電磁リレー52のコイル520に流
れることになる。このため上記電磁リレー52は第1図
に1点鎖線で示すように動作状態となり、バッテリ3と
閉路状態となる。このためリフト用モータ21が駆動さ
れてシート1は上昇する。つまり連動範囲Saでは、ス
ライダスイッチ42のON操作により、リフト用モータ
21とスライド用モータ41とが連動してシート1が第
2図に2点鎖線の矢印で示すように前進作動とともに上
昇作動することになる。
操作によりシート1が第2図のp点を越えて単動範囲S
bから連動範囲Saに入ると、スライドリミットスイッ
チ7aがON状態となり、上記前進側スライダスイッチ
42を介してバッテリ3からの電流が第2のダイオード
62を通して上昇側電磁リレー52のコイル520に流
れることになる。このため上記電磁リレー52は第1図
に1点鎖線で示すように動作状態となり、バッテリ3と
閉路状態となる。このためリフト用モータ21が駆動さ
れてシート1は上昇する。つまり連動範囲Saでは、ス
ライダスイッチ42のON操作により、リフト用モータ
21とスライド用モータ41とが連動してシート1が第
2図に2点鎖線の矢印で示すように前進作動とともに上
昇作動することになる。
【0020】なお上記前進側スライダスイッチ42がO
N操作された場合に、下降側電磁リレー51のコイル5
10はその両端が後進側スライダスイッチ43およびス
ライドリミットスイッチ7aを介してアース側と接続さ
れているために、上記コイル510に電流が流れること
はない。
N操作された場合に、下降側電磁リレー51のコイル5
10はその両端が後進側スライダスイッチ43およびス
ライドリミットスイッチ7aを介してアース側と接続さ
れているために、上記コイル510に電流が流れること
はない。
【0021】上記連動の最中に、上昇作動を中止して前
進作動のみにしたい場合には、前進側スライダスイッチ
42のON状態を維持しつつ下降側リフトスイッチ22
をON操作すればよい。これによりリフト用モータ21
の+側端と−側端とが短絡し、上記リフト用モータ21
は制動されてその回転が止まる。
進作動のみにしたい場合には、前進側スライダスイッチ
42のON状態を維持しつつ下降側リフトスイッチ22
をON操作すればよい。これによりリフト用モータ21
の+側端と−側端とが短絡し、上記リフト用モータ21
は制動されてその回転が止まる。
【0022】また前進作動を中止して上昇作動のみにし
たい場合には、前進側スライダスイッチ42をOFF操
作するとともに、通常操作と同様に上昇側リフトスイッ
チ23をON操作すればよい。上記前進側スライダスイ
ッチ42をOFF操作することにより、上昇側電磁リレ
ー52のコイル520への通電が遮断されて上記電磁リ
レー52が動作状態から復帰状態に戻り、このためリフ
ト用モータ21はシート1が上記単動範囲Saにある場
合と同様のスイッチ操作により駆動されることになる。
なお上記コイル520への通電が遮断された際には上記
コイル520自身から電流が発生するが、第2のダイオ
ード62により逆流が防止されているために、上記電流
がスライド用モータ41側に流れることはない。
たい場合には、前進側スライダスイッチ42をOFF操
作するとともに、通常操作と同様に上昇側リフトスイッ
チ23をON操作すればよい。上記前進側スライダスイ
ッチ42をOFF操作することにより、上昇側電磁リレ
ー52のコイル520への通電が遮断されて上記電磁リ
レー52が動作状態から復帰状態に戻り、このためリフ
ト用モータ21はシート1が上記単動範囲Saにある場
合と同様のスイッチ操作により駆動されることになる。
なお上記コイル520への通電が遮断された際には上記
コイル520自身から電流が発生するが、第2のダイオ
ード62により逆流が防止されているために、上記電流
がスライド用モータ41側に流れることはない。
【0023】上記前進および上昇作動の後、そのシート
1を元の状態に復元させるには、まず前進側スライダス
イッチ42をOFF操作し、つぎに後進側スライダスイ
ッチ43をON操作すればよい。これにより上記連動範
囲Saにおける前進側スライダスイッチ42のON操作
の場合と同様に、第1のダイオード61を介して下降側
電磁リレー51のコイル510に電流が流れて上記電磁
リレー51が動作状態となる。このためリフト用モータ
21が逆方向に駆動されてシート1は後進作動と同時に
下降作動されることになる。そしてシート1が第1図の
p点を越えて単動範囲Sbに戻っても、シート1が最下
端位置に復帰するまではリフトリミットスイッチ7bが
ON状態にあるために、シート1は下降を続けて最下端
位置まで復帰する。このシート1が最下端位置に復帰す
ることによりリフトリミットスイッチ7bがOFF状態
となるために、下降側電磁リレー51が復帰状態に戻っ
てリフト用モータ21は停止し、シート1は後進作動の
みとなる。
1を元の状態に復元させるには、まず前進側スライダス
イッチ42をOFF操作し、つぎに後進側スライダスイ
ッチ43をON操作すればよい。これにより上記連動範
囲Saにおける前進側スライダスイッチ42のON操作
の場合と同様に、第1のダイオード61を介して下降側
電磁リレー51のコイル510に電流が流れて上記電磁
リレー51が動作状態となる。このためリフト用モータ
21が逆方向に駆動されてシート1は後進作動と同時に
下降作動されることになる。そしてシート1が第1図の
p点を越えて単動範囲Sbに戻っても、シート1が最下
端位置に復帰するまではリフトリミットスイッチ7bが
ON状態にあるために、シート1は下降を続けて最下端
位置まで復帰する。このシート1が最下端位置に復帰す
ることによりリフトリミットスイッチ7bがOFF状態
となるために、下降側電磁リレー51が復帰状態に戻っ
てリフト用モータ21は停止し、シート1は後進作動の
みとなる。
【0024】このように、この実施例ではシート1のス
ライド操作範囲Sの内の前端部側の所定範囲(連動範囲
Sa)では上記シート1をスライド操作することにより
スライド(前進もしくは後進)とリフト(上昇もしくは
下降)とを連動して作動させることができるために、特
に小柄な着座者が前進側スライド調節と上昇側リフト調
節とを、従来、2つの操作により個別に行っていたの
を、1つの操作により行うことができる。これにより上
記着座者はシート1を所望の前進側位置に容易かつ迅速
に調節することができ、しかも元の位置に復元させるの
も1つの操作により後進と下降との両作動をさせること
ができるために容易かつ迅速に行うことができる。
ライド操作範囲Sの内の前端部側の所定範囲(連動範囲
Sa)では上記シート1をスライド操作することにより
スライド(前進もしくは後進)とリフト(上昇もしくは
下降)とを連動して作動させることができるために、特
に小柄な着座者が前進側スライド調節と上昇側リフト調
節とを、従来、2つの操作により個別に行っていたの
を、1つの操作により行うことができる。これにより上
記着座者はシート1を所望の前進側位置に容易かつ迅速
に調節することができ、しかも元の位置に復元させるの
も1つの操作により後進と下降との両作動をさせること
ができるために容易かつ迅速に行うことができる。
【0025】またシート1が上記連動範囲内であって
も、スライドもしくはリフトのいずれか一方のみの作動
を行うこともできるために、上記着座者はシート1を所
望の前進側位置に調節することができる。さらにこのよ
うに連動範囲で、例えばスライド操作のみの操作を途中
段階で入れても、シート1の後進操作を行うことにより
上記連動範囲を超えて単動範囲に入っても後進と下降と
を連動させて上記シート1を確実にもとの最下端位置ま
で復帰させることができる。例えば、それまで小柄な着
座者が着座していた状態から大柄な乗員が着座しようと
する場合に、連動範囲でスライドもしくはリフトの一方
のみの操作を途中段階で行っていた場合に単動範囲まで
後進操作するだけではもとの最下端位置まで復帰しない
おそれがあるが、このような場合であってもこの実施例
では確実にもとの最下端位置まで復帰するために、特に
便利である。
も、スライドもしくはリフトのいずれか一方のみの作動
を行うこともできるために、上記着座者はシート1を所
望の前進側位置に調節することができる。さらにこのよ
うに連動範囲で、例えばスライド操作のみの操作を途中
段階で入れても、シート1の後進操作を行うことにより
上記連動範囲を超えて単動範囲に入っても後進と下降と
を連動させて上記シート1を確実にもとの最下端位置ま
で復帰させることができる。例えば、それまで小柄な着
座者が着座していた状態から大柄な乗員が着座しようと
する場合に、連動範囲でスライドもしくはリフトの一方
のみの操作を途中段階で行っていた場合に単動範囲まで
後進操作するだけではもとの最下端位置まで復帰しない
おそれがあるが、このような場合であってもこの実施例
では確実にもとの最下端位置まで復帰するために、特に
便利である。
【0026】さらにこのような至便なパワーシートを電
磁リレー51,52およびダイオード61,62を用い
て容易に回路を構成することができ、コストの増大を抑
制することができる。
磁リレー51,52およびダイオード61,62を用い
て容易に回路を構成することができ、コストの増大を抑
制することができる。
【0027】なお上記実施例における他の態様を以下に
説明する。
説明する。
【0028】イ.上記実施例ではバイパスラインと第
3,第4のダイオード63,64を設けているが、これ
らは特に設けなくてもよい。
3,第4のダイオード63,64を設けているが、これ
らは特に設けなくてもよい。
【0029】ロ.上記実施例ではリフト作動が平行に上
昇、下降するように図示しているが、これに限らず、ス
ライド作動と連動するリフト作動が、例えばシートの後
部側のみ、もしくは前部側のみとなるように構成しても
よい。
昇、下降するように図示しているが、これに限らず、ス
ライド作動と連動するリフト作動が、例えばシートの後
部側のみ、もしくは前部側のみとなるように構成しても
よい。
【0030】
【考案の効果】以上説明したように、この考案の自動車
用パワーシートによれば、スライドストロークの前端部
側の一定範囲では、スライド操作をすることによりスラ
イド作動とリフト作動との双方を連動させて同時に行う
ことができ、これにより特に小柄な着座者のシート位置
調節を容易かつ迅速に行うことができる。しかもその場
合でも個別操作により上記スライド作動とリフト作動と
のいずれか一方のみの作動をさせることができ、上記シ
ート位置を確実に所望位置に調節することができる。さ
らにこのような一方のみの作動をさせた場合であっても
後進操作により上記一定範囲以外の範囲においてもシー
トをもとの最下端位置まで確実に復帰させることができ
る。
用パワーシートによれば、スライドストロークの前端部
側の一定範囲では、スライド操作をすることによりスラ
イド作動とリフト作動との双方を連動させて同時に行う
ことができ、これにより特に小柄な着座者のシート位置
調節を容易かつ迅速に行うことができる。しかもその場
合でも個別操作により上記スライド作動とリフト作動と
のいずれか一方のみの作動をさせることができ、上記シ
ート位置を確実に所望位置に調節することができる。さ
らにこのような一方のみの作動をさせた場合であっても
後進操作により上記一定範囲以外の範囲においてもシー
トをもとの最下端位置まで確実に復帰させることができ
る。
【図1】この考案の実施例の回路構成を示す説明図であ
る。
る。
【図2】この実施例のパワーシートの作動説明図であ
る。
る。
【図3】従来の自動車用パワーシートの回路構成を示す
説明図である。
説明図である。
1 パワーシート 3 バッテリ 7a スライドリミットスイッチ 7b リフトリミットスイッチ 8 アース 21 リフト用モータ 22 下降側リフトスイッチ 23 上昇側リフトスイッチ 41 スライド用モータ 42 前進側スライダスイッチ 43 後進側スライダスイッチ 51 下降側電磁リレー 52 上昇側電磁リレー 61,62 ダイオード 91 後進側分岐ライン 92 前進側分岐ライン 510 下降側電磁リレーのコイル 520 上昇側電磁リレーのコイル Sa 連動範囲
Claims (1)
- 【請求項1】スライド用モータと、リフト用モータとが
互いに独立して操作スイッチを介してバッテリと接続さ
れ、上記操作スイッチのON,OFF操作によりスライ
ド作動とリフト作動とが互いに独立して行われるように
回路が構成された自動車用パワーシートにおいて、上記
リフト用モータと上昇側リフト操作スイッチとの間に上
昇側電磁リレー、上記リフト用モータと下降側リフト操
作スイッチとの間に下降側電磁リレーがそれぞれ介在さ
れ、これらの電磁リレーは復帰状態で閉路となり、動作
状態で開路となるとともに上記リフト用モータとバッテ
リとを接続するように構成され、上記スライド用モータ
と、前進側もしくは後進側のスライド操作スイッチとを
接続するラインには、このラインから分岐してアース側
と接続する前進側もしくは後進側の分岐ラインが設けら
れ、この前進側分岐ラインには上記前進側スライド操作
スイッチ側からダイオードと上記上昇側電磁リレーのコ
イルとが介在されるとともに、上記前進側分岐ラインを
遮断するスライドリミットスイッチが介在され、上記後
進側分岐ラインには上記後進側スライド操作スイッチ側
からダイオードと上記下降側電磁リレーのコイルとが介
在されるとともに、上記後進側分岐ラインを遮断するリ
フトリミットスイッチが介在され、上記ダイオードは上
記前進側および後進側のスライド操作スイッチ側からア
ース側にのみ電流が流れるように接続され、上記スライ
ドリミットスイッチはシートが一定の前進側位置を後か
ら前に通過することにより上記前進側分岐ラインを閉路
とするように配置され、上記リフトリミットスイッチは
シートが最下端位置に至ることにより上記後進側分岐ラ
インを開路とするように配置されていることを特徴とす
る自動車用パワーシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40172890U JP2518535Y2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 自動車用パワーシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40172890U JP2518535Y2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 自動車用パワーシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0491521U JPH0491521U (ja) | 1992-08-10 |
JP2518535Y2 true JP2518535Y2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=31879768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40172890U Expired - Lifetime JP2518535Y2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 自動車用パワーシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2518535Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109641540B (zh) * | 2016-08-15 | 2021-10-01 | 爱信精机株式会社 | 车辆用座椅调整装置、位置调整控制装置、以及车辆用座椅调整方法 |
-
1990
- 1990-12-25 JP JP40172890U patent/JP2518535Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0491521U (ja) | 1992-08-10 |
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