JP2518528B2 - 集塵器 - Google Patents

集塵器

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JP2518528B2
JP2518528B2 JP18455193A JP18455193A JP2518528B2 JP 2518528 B2 JP2518528 B2 JP 2518528B2 JP 18455193 A JP18455193 A JP 18455193A JP 18455193 A JP18455193 A JP 18455193A JP 2518528 B2 JP2518528 B2 JP 2518528B2
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Nippon Electric Co Ltd
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electrostatic Separation (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被除塵物に接触するこ
となく除塵できる集塵器に関し、特に静電気を利用した
集塵器に関する。
【0002】
【従来の技術】図6(a)〜(c)は従来の集塵器の例
を示す図である。従来、静電気を用いたこの種の集塵器
は非接触で塵埃を収集できることから、半導体ウェーハ
など精密な電子部品である被除塵物の除塵などに用いら
ていた。例えば、図6(a)に示すように、正電荷およ
び負電荷を帯電させたフィルターを積層し、この積層部
材に塵埃を含んだ空気を通過させ、プラスの電気を帯び
た塵埃を負電荷を帯びたフィルターにマイナスの電気を
帯びた塵埃を正電荷を帯びたフィルターにそれぞれ吸着
させ、その他の中性の塵埃はいずれかのフィルターに吸
着させ空気中の塵埃を除去していた。この集塵器は、塵
埃を含む空気を送風する装置を必要とし、装置としては
大掛がりになり使用用途が制限されるものの、塵埃とを
直接接触するか近接するためその集塵効果が高く優れて
いることを特徴としていた。
【0003】また、上述した集塵器と異なり送風装置を
必要とせず単に静電気を帯びた部材で除塵する方法もあ
る。例えば、その一例として特開昭61ー159730
号公報に開示されている方法がある。この方法は、図6
(b)に示すように、針状の工具7にプラスもしくはマ
イナスの電荷を帯電させ、被除塵物である表面が柔かな
フォトマスクの塵埃5を顕微鏡で観察し、工具7を接近
させ塵埃5を吸着し取除く方法である。この方法は柔か
なマスクの表面に疵を付けないように非接触で行なうこ
とを特徴としている。さらに、他の例として特開昭62
ー55939号公報に開示されている。この方法は、図
6(c)に示すように、プラスまたはマイナスの電荷を
帯電させたウェーハ状部材8をベルト搬送装置で装置内
に搬入し、装置内部の塵埃5を吸着する方法である。こ
の方法は前者と同じように塵埃を吸着して除去する方法
であるが、装置の内壁と被除塵物と間隔が広く内壁の塵
埃の総てを除去することを考量すると、前者の工具に比
べより強力な電荷をウェーハ状部材8にもたせる必要が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の集塵器および除塵方法では、種々の問題点を含ん
でいる。まず、前者のフィルター層を積層した集塵器で
は、空気を送り込む装置を必要とし、小型化が図れない
ことと、設置場所が制限されるという問題がある。ま
た、電荷を帯びた工具を近ずけて塵埃を吸着する除塵方
法は、プラスもしくはマイナスどちらか一方の電気を帯
びているので同極に帯電した塵埃は吸着され難いという
問題がある。さらに、このような小さな工具で塵埃を一
つず吸着することは工数がかかるばかりか作業が煩わし
いという欠点がある。一方、後者の除塵方法は、単一の
極のみの静電気を帯びている場合は、吸着力が距離の二
乗分の一に比例して減少するもののその吸着力は遠くま
でおよび、遠方の塵埃を引き付け吸着途中にある精密部
品などに落下し汚染させる問題を含んでいる。
【0005】従って、本発明の目的は、遠方からの塵埃
を引付け再汚染を起すことないとともに塵埃のもつ極性
の如何にかかわらず被除塵物から塵埃を吸着除去できる
集塵器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、正電荷
を帯電する複数のプラス誘電板部材と負電荷を帯電する
複数のマイナス誘電板部材とを同一面に並べ配置される
塵埃吸着板部材を備え、該誘電板部材の電界が及ぼす距
離以内に被除塵物と該塵埃吸着板部材とを置き該被除塵
物をより塵埃を収集する集塵器である。
【0007】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0008】図1は本発明の集塵器の一実施例を示す平
面図である。この集塵器は、図1に示すように、正電荷
を帯電する複数のプラス帯電部材2と負電荷を帯電する
マイナス帯電部材3とを同一面に並べ配置し構成する板
部材1を有している。
【0009】この集塵器は、例えば、正電荷を誘電する
ナイロン板のプラス帯電部材2と負電荷を誘電するテフ
ロン板のマイナス帯電部材3を互いに側面を接着して一
枚の板部材1に形成するかあるいは図1の板部材1と略
同じかやや小さい絶縁板にプラス帯電部材2とマイナス
帯電部材3を貼付けて組立られる。そして、この板部材
1の吸着面をアセテートなどの布で摩擦し目的の電荷を
帯電させる。
【0010】また、摩擦以外に帯電させる方法として、
公知技術であるエレクトロレット(Electret)
による方法を用いても良い。例えば、カルナバロウと松
脂の等量混合物を軟化点以上まで加熱したところで、1
0kV/cm以上の直流電圧を印加したところで冷却し
て製作される熱エレクトロレットがある。また、このカ
ルナバロウと松脂の等温混合物は、表面電荷が安定した
跡ではプラス電極に接した面にプラス電荷をもち、マイ
ナスの電極に接していた面にマイナスの電荷をもつホモ
エレクトロレットである。その他、ポリ4弗化エチレ
ン、ポリ6弗化プロピレンフィルム表面にコロナ放電さ
せてつくるエレクトロエレクトロレットがある。
【0011】図2は図1の集塵器における一対の帯電部
材でなる極板数と距離および電界強度の関係を示すグラ
フである。ここで、図1の集塵器である板部材1を分割
してなるプラスおよびマイナスの帯電部材の対数によっ
て電界強度と距離の関係を調査してみた。この結果、図
2に示すように、極板数が増加するにつれ電界の及ぼす
距離が減じ、10極板になると急激に電界が及ぼす距離
も短くなり面内一定になることが判明した。このこと
は、集塵効果が及ぼす距離を制御できることを示唆して
いる。例えば、プラスおよびマイナスの帯電部材対が1
0対以上になるように板部材1を分割し正負の電荷を帯
電させ集塵器とし、この集塵器の板部材1と半導体ウェ
ーハとを電界が及ぶ距離以内に近ずけ配置すれば、塵埃
が帯電する極性にかかわらず塵埃を吸着できる。また、
電界の及ぼさない空間部からの塵埃を引き付け再汚染を
起すことがない。
【0012】図3(a)および(b)は図1の帯電部材
の形状の変形を示す平面図である。前述の実施例におけ
る帯電部材の形状は矩形であるが、図3(a)に示すよ
うに、三角形の形状でも良い、この場合はプラス帯電部
材2とマイナス帯電部材3とを対が一つの正方形に組込
まれ多くの極板数をとれる利点がある。また、図3
(b)に示すように、プラス帯電部材2とマイナス帯電
部材の形状を六角形にすれば、吸着面積効率を高くする
ことができるという利点がある。
【0013】図4(a)および(b)は図1の集塵器を
マスクケースに適用した例を示す斜視図および断面部分
図である。この露光装置のマスクを保管するマスクケー
スは、図4(a)に示すように、箱体10の底板として
図1の集塵器である板部材1を吸着面を上にして取付
け、箱体10の開口を塞ぐ蓋9を開閉できるように設け
ている。このマスクケースに使用済みのマスクを保管す
る場合は、マスク面と板部材1とを電界の及ぼす距離以
内に離間して箱体10に入れ、蓋9を閉め保管すれば、
次回の使用時には完全に塵埃は取り去られている。
【0014】ちなみに、正方形の帯電部材の一辺の大き
さが2〜10mmで、プラスの帯電部材をナイロンでマ
イナスの帯電部材をテフロンでそれぞれ製作し板部材1
に組立て、アセテートで吸着面を摩擦して電荷を帯びさ
せ、図4(a)に示すように、予じめ10乃至50ミク
ロン程度の塵埃5を付着したマスク4を箱体10に入れ
板部材1とマスク4との間隔を変え塵埃の除去状況を調
査したところ、5mm程度のときが最適であった。
【0015】図5(a)および(b)は図1の集塵器を
ウェーハケースに適用した例を示す斜視図および断面図
である。ウェーハを保管するウェーハケースは、図5
(a)に示すように、内部に所定の間隔をおいて複数の
溝が形成された棚付き箱体11である。そしてこの棚付
き箱体11の溝にウェーハ6と集塵器の板部材1とを交
互に並べ収納し、図5(b)に示すように、板部材1の
吸着面に対応するウェーハ6の面より塵埃5を引付け集
塵する。
【0016】このウェーハケースの場合は、出来るだけ
多くのウェーハ6を収納できることを目的としているの
で、帯電部材の大きさは小さくし板部材1とウェーハ6
との間隔を小さくする。ウェーハケースの棚付き箱体1
1におけるウェーハ6の出し入れ口には蓋を設けていな
ので、開口を介して塵埃を引き付けないように許容範囲
内で間隔を狭くする必要がある。ちなみに、間隔が1.
5乃至3mm程度のウェーハケースを試作したところ、
集塵器の板部材1におけるナイロンおよびテフロンの正
方形状の帯電部材の大きさは0.3から3mmという小
さくする必要があった。
【0017】以上説明した本発明の実施例では、板状の
集塵器で説明したが、被除塵物が円筒であれば、円筒の
被除塵物を包み内面に吸着面をもつ円筒状板部材にする
ば良い。勿論、被除塵物の表面と吸着面との間隔は電界
が及ぼす間隔以内にする必要がある。また、断面が四角
体であれば、その四つの側面に対面する板部材を四枚で
構成すれば良い。要は、プラスおよびマイナス電荷を帯
びる帯電部材を複数対をもつ板部材を電界が及ぼす範囲
内に被除塵物面に倣って配置すれば、被除塵物の形状の
如何にかかわらず除塵できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、被除塵面
に対して電界の及ぼす範囲内に近ずけ正電荷を帯る帯電
部材と負電荷を帯る帯電部材とを同一面に設けることに
よって、塵埃の極性の如何にかかわらず塵埃を吸着し除
塵できるという効果がある。また、帯電部材の大きさに
および個数によって電界強度および電界の及ぼす距離を
制御することができるので、再汚染を引起す空間の塵埃
を引付けることなく被除塵物に付着する塵埃のみ除塵で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集塵器の一実施例を示す平面図であ
る。
【図2】図1の集塵器における一対の帯電部材でなる極
板数と距離および電界強度の関係を示すグラフである。
【図3】図1の帯電部材の形状の変形を示す平面図であ
る。
【図4】図1の集塵器をマスクケースに適用した例を示
す斜視図および断面部分図である。
【図5】図1の集塵器をウェーハケースに適用した例を
示す斜視図および断面図である。
【図6】従来の集塵器の例を示す図である。
【符号の説明】
1 板部材 2 プラス帯電部材 3 マイナス帯電部材 4 マスク 5 塵埃 6 ウェーハ 7 治具 8 ウェーハ状部材 9 蓋 10 箱体 11 棚付き箱体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正電荷を帯電する複数のプラス誘電板部
    材と負電荷を帯電する複数のマイナス誘電板部材とを同
    一面に並べ配置される塵埃吸着板部材を備え、該誘電板
    部材の電界が及ぼす距離以内に被除塵物と該塵埃吸着板
    部材とを置き該被除塵物をより塵埃を収集することを特
    徴とする集塵器。
  2. 【請求項2】 板状被除塵物を収納するとともに該板被
    除塵物の被除塵面に対面する前記塵埃吸着板部材をもつ
    箱体を備えることを特徴とする請求項1記載の集塵器。
  3. 【請求項3】 複数の薄板状の被除塵物と複数の前記塵
    埃吸着板部材とを所定の間隔をおいて交互に並べ収納す
    る収納棚を備えることを特徴とする請求項1記載の集塵
    器。
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