JP2517752B2 - 焼結部品の接合方法 - Google Patents

焼結部品の接合方法

Info

Publication number
JP2517752B2
JP2517752B2 JP63314771A JP31477188A JP2517752B2 JP 2517752 B2 JP2517752 B2 JP 2517752B2 JP 63314771 A JP63314771 A JP 63314771A JP 31477188 A JP31477188 A JP 31477188A JP 2517752 B2 JP2517752 B2 JP 2517752B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sintered
joining
parts
sintered parts
joined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63314771A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02160185A (ja
Inventor
克則 山内
邦宏 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP63314771A priority Critical patent/JP2517752B2/ja
Publication of JPH02160185A publication Critical patent/JPH02160185A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2517752B2 publication Critical patent/JP2517752B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、個別的に粉末焼結された多孔質の2つの焼
結部品の接合方法に関するものである。
〔従来の技術〕
金属同士の接合は溶接によるのが一般的であるが、焼
結金属の場合は多孔質であるため、母材が溶融したとき
気孔が集合して大きなブローホールに成長し、溶接部の
強度が確保できないという問題があった。この為、従来
の接合方法としては、第1は、ロウ付による接合方法、
第2は、焼結時に生じる2部品の収縮と膨張による寸法
変化を利用して接合する方法、第3は、2つの焼結部品
の接合部に銅等の溶浸剤を載置した状態で溶浸剤を溶融
させることより接合部の空孔を銅等の溶融金属で満たす
ようにした溶浸による接合方法がある。
ところで、例えば、自動車の動力伝達系路中の終減速
装置等には、遊星歯車機構のリングギャが組立けられる
キャリアが配設されている。このキャリアは、形状が複
雑であるので、機械加工で製作すると、仕上げ加工に手
間取って作業性が悪く、かつ、コスト高となる。そこ
で、上記キャリアを、製造が容易で、かつ、経済的に有
利な焼結金属で製作することが考えられる。すなわち、
第2及び第3図に示すように、焼結体たるキャリア
(1)を、内周面にスプライン溝(2)を形成した筒部
(3)の一端に環状鍔部(4)を一体に形成した多孔質
の第1の焼結部品(5)と、複数の貫通孔(6)を形成
した環状板(7)の側面(8)の円周等配位置に所定形
状の突出片(9)を一体に形成した多孔質の第2の焼結
部品(10)とで構成し、第1の焼結部品(5)の環状鍔
部(4)の外周接合面に(11)に、第2の焼結部品(1
0)の環状板(7)の内周接合面(12)を前述した第1
乃至第3のいずれかの接合方法により一体に接合して製
作することが考えられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
近年、自動車用エンジンあるいはトランスアクスル等
の高性能化が図られているため、上記キャリア(1)も
この高性能化に対応し得るように強度的に優れているこ
とが必要である。ところが、前記第1の方法は、接合深
度が浅く、又母材に対する加熱範囲が比較的広くなるた
め、接合面の周辺部分にブローホールが発生する等によ
り十分な強度が得られず、第2の方法は、温度変化や振
動の影響等によって接合強度が経年劣化しやすく、又第
3の方法は、溶浸材によりその接合強度が決まってしま
うため、母材の強度に比べて接合部の強度が著しく低く
なる。このように前述した従来の第1乃至第3の接合方
法によれば、第1および第2の焼結部品(5)(10)を
確実、かつ、強固に接合することができず、その結果、
従来方法により接合されたキャリア(1)は強度的に弱
くてエンジン等の高性能化に対応することができず、そ
のため第1および第2の焼結部品(5)(10)からなる
キャリア(1)はまだ実用化されていないのが現状であ
る。
本発明は、上記の問題点に鑑み提案されたもので、複
数の多孔質の焼結部品を接合して焼結体を製造するに際
し、各焼結部品を確実、かつ、強固に接合することので
きる焼結部品の接合方法を提供することを目的としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、個別的に粉末焼
結され、かつ、接合される外孔質の2つの焼結部品の接
合面を溶浸により仮接合したのち、両焼結部品の仮結合
部を高密度エネルギービーム溶接により一体接合するよ
うにしたものである。
〔作用〕
2つの焼結部品の接合面を溶浸より仮結合すると、両
部品の仮接合部の空孔が溶湯金属で満たされるので、両
部品の仮接合部を高密度エネルギービーム溶接で溶接す
る際、ブローホールが発生せず、確実、かつ、強固に接
合することができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を第1図を参照しながら説明する
と次の通りである。尚、第2図および第3図に示したも
のと同一物は同一符号で示し説明を省略する。本発明の
特徴は、個別的に粉末焼結された多孔質の2つの焼結部
品(5)(10)の接合面(11)(12)を溶浸により仮接
合したのち、両焼結部品(5)(10)の仮接合部(21)
を高密度エネルギービーム溶接、例えば、電子ビーム溶
接により一体接合するようにしたことである。上記焼結
部品(5)(10)の接合面(11)(12)を溶浸により仮
接合すると、仮接合部(21)に存在した各焼結部品
(5)(10)の空孔が銅等の溶融金属で満たされると同
時に、空孔内への溶融金属の流入により、該空孔内に残
留していた油、ガス等が外部へ押出される。したがっ
て、溶け込みの深い電子ビーム溶接によりブローホール
が発生することがなく、両焼結部品(5)(10)の母材
同士を高深度で溶融結合させることができ、仮接合部
(21)を確実、かつ、強固に結合することができる。
尚、上記実施例では、自動車用部品のキャリアの場合
について説明したが、本発明はこれに限定されるわけで
はなく、複数の多孔質の焼結部品を接合することにより
複雑な形状の焼結体を製造する場合等において、各焼結
部品を確実、かつ、強固に接合した場合に広く適用する
ことができる。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、複数の多孔質の焼結部品をブ
ローホールを発生することなく確実、かつ、強固に接合
することができると共に、高密度エネルギービームは照
射範囲を小さくしぼれるため、溶浸部以外に与える熱影
響を最小限に抑えることができる。したがって、例え
ば、本発明方法により多孔質の焼結部品を接合して、自
動車用部品のキャリアを製造すれば、エンジンあるいは
トランスアクスル等の高性能化に対応し得る強度的に優
れたキャリアを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施例を説明するためのキャリア
の側断面説明図である。第2図は従来の接合方法を説明
するためのキャリアの断面斜視説明図、第3図はその側
断面説明図である。 (5)(10)……焼結部品、 (11)(12)……接合面、 (21)……仮接合部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】個別的に粉末焼結され、かつ、接合される
    多孔質の2つの焼結部品の接合面を溶浸により仮接合し
    たのち、両焼結部品の仮接合部を高密度エネルギービー
    ム溶接により一体接合したことを特徴とする焼結部品の
    接合方法。
JP63314771A 1988-12-12 1988-12-12 焼結部品の接合方法 Expired - Lifetime JP2517752B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63314771A JP2517752B2 (ja) 1988-12-12 1988-12-12 焼結部品の接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63314771A JP2517752B2 (ja) 1988-12-12 1988-12-12 焼結部品の接合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02160185A JPH02160185A (ja) 1990-06-20
JP2517752B2 true JP2517752B2 (ja) 1996-07-24

Family

ID=18057391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63314771A Expired - Lifetime JP2517752B2 (ja) 1988-12-12 1988-12-12 焼結部品の接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2517752B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2500817B2 (ja) * 1990-12-12 1996-05-29 株式会社神戸製鋼所 焼結材溶接用溶加材
AT7047U1 (de) * 2003-10-02 2004-09-27 Magna Steyr Powertrain Ag & Co Verfahren zum schweissen
ATE344706T1 (de) * 2004-07-13 2006-11-15 Fiat Ricerche Verfahren zum schweissen von elementen aus sintermaterial

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02160185A (ja) 1990-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100494515B1 (ko) 자동 변속기의 유성기어용 캐리어
KR20080032073A (ko) 분말 금속 부품을 포함하는 복합 조립체
JPS60149703A (ja) カムシヤフトの製造方法
JPS59120384A (ja) カムシヤフトの製造方法
JP2517752B2 (ja) 焼結部品の接合方法
JP6829217B2 (ja) 粉末金属焼結のためのろう付けプリフォーム
US5076484A (en) Joining structure of a turbine rotor
GB2153850A (en) Method of manufacturing a camshaft
US6592287B1 (en) Self-fixtured joint assembly and its preparation
JP2003251458A (ja) ろう付け接合焼結体
JP2005509521A (ja) 液相焼結されたロウ付け成形品
JPS5815743A (ja) 内燃機関用ピストンおよびその製造方法
JP2002079372A (ja) ろう付け接合焼結体
US3343955A (en) Art of attaching a back to a brake drum by brazing during a sintering operation
GB2075554A (en) Production of powdered metal articles
JPH0637644B2 (ja) プラネタリキャリアの製造方法
JPH0110543Y2 (ja)
KR101642260B1 (ko) 분말 금속 부품을 포함하는 복합 조립체
JPH02126942A (ja) 排気ガス浄化用触媒を担持するための金属製担持母体
JP2000087118A (ja) 焼結部材と溶製部材との複合部品及びその製造方法
EA044936B1 (ru) Способ и система для изготовления оборудования
JPH08210541A (ja) バルブボディおよびその製造方法
JPS60166710A (ja) きのこ状弁の製造方法
JPS6043403A (ja) 焼結合金カムシヤフト
KR20190005123A (ko) 피스톤을 제조하기 위한 방법