JP2517495B2 - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

Info

Publication number
JP2517495B2
JP2517495B2 JP3139879A JP13987991A JP2517495B2 JP 2517495 B2 JP2517495 B2 JP 2517495B2 JP 3139879 A JP3139879 A JP 3139879A JP 13987991 A JP13987991 A JP 13987991A JP 2517495 B2 JP2517495 B2 JP 2517495B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
opening
electromagnet
disconnecting
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3139879A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04230927A (ja
Inventor
武司 由良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terasaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Terasaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terasaki Electric Co Ltd filed Critical Terasaki Electric Co Ltd
Priority to JP3139879A priority Critical patent/JP2517495B2/ja
Publication of JPH04230927A publication Critical patent/JPH04230927A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2517495B2 publication Critical patent/JP2517495B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Breakers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路遮断器に関し、特
に回路遮断機能と電磁開閉機能とを合せ持つ回路遮断器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、回路遮断器は、過負荷電流ある
いは短絡電流に対して電路および系統機器を保護するこ
とを目的とするものである。そして、負荷の開閉頻度の
多い場合には、回路遮断器と直列に接続された電磁開閉
器を設け、開閉耐久性能の長い電磁開閉器によって負荷
の開閉が行なわれている。
【0003】図23は従来の回路遮断器の回路構成を示
すブロック図である。図23に示される従来の回路遮断
器は、3つの主電流経路の各々に主接点Sと断路接点D
Sとが設けられている。主接点Sは電磁石150の動作
によって接点間の開閉が行なわれる。電磁石150は電
源Eに接続され、回路中に設けられたリミットスイッチ
152およびスイッチ153によってON/OFFが行
なわれる。断路接点DSは機構的な開閉手段によってそ
の回路が導通/開離される。回路遮断器の動作モードは
切換用ハンドル151によって選択される。ハンドル1
51によって選択される回路遮断器の各動作モードでの
回路開閉状態が表1に示される。
【0004】
【表1】
【0005】ハンドル151が「AUTO」の位置にあ
る状態は、断路接点DSは導通状態にあり、リミットス
イッチ152がONになり、回路遮断器を介して電流を
負荷に対して与えることができる。ハンドル151が
「OFF」の位置においては、リミットスイッチ152
がOFFに設定されて電磁石150が非励磁となり、主
接点Sが開離された状態にある。このとき、断路接点D
Sは閉じた状態にある。さらに、ハンドル151が「I
SOL」の位置においては、断路接点DSが開離されて
いるとともに、リミットスイッチ152がOFF状態に
設定され、電磁石150が非励磁となり、主接点Sが開
離される。なお、回路に過電流が発生し、過電流応答装
置が動作したときは、リミットスイッチ152が自動的
にOFFになり、電磁石150が非励磁となり、主接点
Sが開離する。このとき、ハンドル151は自動的に
「TRIP」の位置になる。なお、「TRIP」の状態
から「AUTO」の状態に復帰させるためには、ハンド
ル151を一旦「RESET」に設定し、次に「AUT
O」の位置に設定すればよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】回路遮断器において
は、電磁石150などを用いた主接点Sの電磁開閉手段
の動作の確認を行なうためにテストを行なう必要があ
る。ところが、上記した従来の回路遮断器はこのような
回路遮断器のテストのための動作モードを有してはいな
い。回路遮断器のテストにおいては主電流路を断路した
状態で主接点Sのみの電磁開閉動作を確認することが必
要である。ところが、表1に示す5つのモードのいずれ
もこのような状態を満たすものではない。したがって、
従来のこのような回路遮断器をテストするためには、ハ
ンドル151を一旦「ISOL」の位置に回転して断路
接点DSを断路し、さらに何らかの方法を講じて断路接
点DSの開離状態を保持した状態でハンドル151を再
び「AUTO」の位置に回転して行なわなければならな
かった。ところが、このような方法は回路遮断器の本来
の機能に基づくものではなく、実際にテストが困難であ
るのみならず、回路遮断器の構造によってはテストを行
なうことが不可能な場合も生じた。
【0007】したがって、この発明は上記のような問題
点を解消するためになされたもので、回路遮断器の接点
開閉動作の確認テストを容易に行ない得る構造を備えた
回路遮断器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る回路遮断
器は、電源側回路端子と負荷側回路端子との間を結ぶ主
電流経路の途中に直列に設けられた断路接点および固定
接触子と、固定接触子に接触および開離することによっ
て回路開閉動作を行なう可動接触子と、可動接触子の回
路開閉動作を行なわせるための電磁石とを備える。さら
に、電磁石と可動接触子との間には電磁石の動作を可動
接触子に伝達する伝達装置が設けられている。さらに、
伝達装置に係合し、可動接触子と固定接触子とが開離し
た状態に伝達装置を保持するロック位置と、可動接触子
と固定接触子とを接触させ得る状態に伝達装置を復帰さ
せるロック解除位置との間を移動可能に設けられたロッ
ク装置と、断路接点を接続し、あるいは断路するように
移動する可動導体を含む断路接点開閉手段と、ロック装
置と断路接点開閉装置とに係合する動作切換装置とを有
している。動作切換装置は、回路開閉装置が断路接点を
接続させるとともにロック装置がロック解除位置に保持
される第1の位置と、断路接点開閉装置が断路接点を断
路させるとともにロック手段がロック解除位置に保持さ
れる第2の位置とに切換えることができる。
【0009】また、請求項2に係る回路遮断器は、動作
切換装置が、さらに、断路接点開閉装置が断路接点を接
続させるとともにロック装置がロック位置に保持される
第3の位置と、断路接点開閉装置が断路接点を断路させ
るとともにロック装置がロック位置に保持される第4の
位置とを備えている。
【0010】
【作用】この発明による回路遮断器は、動作切換装置を
第2の位置に設定することにより、電磁石を用いて回路
遮断器の開閉動作のテストを行なうことができる。すな
わち、動作切換装置が第2の位置にある場合には、断路
開閉装置が断路接点を断路している。したがって、回路
遮断器と電流経路との間の導通が絶たれている。さら
に、ロック装置がロック解除位置に保持されることによ
り、可動接触子が動作可能な状態となり、電磁石による
開閉動作を行なわせることができる。
【0011】
【実施例】図1は、この発明の一実施例による3極型の
過負荷短絡保護機能を備えた回路遮断器の外観斜視図で
ある。回路遮断器のハウジングは、ベース1、操作機構
ユニットハウジング3、引外しユニットハウジング4お
よび各極毎に独立した3つの開閉遮断ユニットハウジン
グ2の6つの部分から構成されている。また、図22
は、回路遮断器の概略構成を示す回路構成ブロック図で
ある。図22を参照して、回路遮断器は各々独立した3
系統の主電流路を有し、各々の電路の途中には断路接点
DS、主接点S、短絡時強制開極用電磁石ST、電流検
出用変流器CTおよび零相変流器ZCTが設けられてい
る。そして、主接点Sの開閉を行なうための接点開閉手
段として3つの開離手段が設けられている。第1の開離
手段は、開閉操作用電磁石60を用いて主接点Sを開閉
する手段である。第2の開離手段は、主電流路に設けら
れた電流検出用変流器CTあるいは零相変流器ZCTか
らの検知信号を受けて動作するばね釈放機構部75bに
よって主接点Sを開離するものである。第3の開離手段
は主電流路中に設けられた短絡時強制開極用電磁石ST
の動作によって主接点Sを開離する手段である。このよ
うな回路構成および機構を有する回路遮断器の構造につ
いて以下に説明する。
【0012】図2は、図1に示される回路遮断器の投入
状態の中央側部断面図であり、図3は図2の切断線X−
Xに沿った方向からの平面図である。両図を参照して、
回路遮断器は成型絶縁物よりなる中空のベース1と、ベ
ース1の下部より挿入装着される成形絶縁物よりなる各
極毎に独立した開閉遮断ユニットハウジング2と、ベー
ス1の上部の一方側に形成される絶縁物よりなる操作機
構ユニットハウジング3と、ベース1の上部の他方側に
形成される成形絶縁物よりなる引外しユニットハウジン
グ4とが装着されている。
【0013】開閉遮断ユニットハウジング2は細長い形
態を有し、その一端に配置された電源側端子導体16か
ら断路部13を経て第1固定導電体12、主接点部5お
よび第2固定導電体14に至る電流路が構成されてい
る。主接点部5の両側には消弧装置7、7が配置されて
いる。主接点部5は、第1固定導電体12および第2固
定導電体14に設けられた1対の固定接点10、10
と、この固定接点10、10に対接する位置に可動接点
8、8を有する橋絡型の可動接触子9と、この可動接触
子9を下面から支持し常時固定接点に対して可動接点8
を圧接する接触子ばね11および鉛直方向に延び可動接
触子9に接続された開閉操作レバー17とを備える。主
接点部5の開閉動作は開閉操作レバー17を押し下げる
ことにより固定接点10、10と可動接点8、8との間
が開放され、また復帰動作は接触子ばね11の復元力に
よって固定接点10と可動接点8とが接触することによ
り行なわれる。
【0014】一方の固定接点10を有する第1固定導電
体12はその一端が消弧装置7の上部にまで延長されて
アークホーンを形成し、他端は断路部13に延びてい
る。また、他方の固定接点10を有する第2固定導電体
14は、その一端が消弧装置7の上部にまで延長されて
アークホーンを形成し、他端は折返されてハウジング2
の上部に沿って延長され、ベース1の貫通孔を介して引
外しユニットハウジング4の溝部に露出するように設け
られている。
【0015】また、この開閉遮断ユニットハウジング2
内の主接点5の上部近傍には短絡時強制開極用連動機構
18が設けられている。これについては後述する。
【0016】さらに、開閉遮断ユニットハウジング2の
底壁に沿って設けられたアークランナ15は、第1固定
導電体12、第2固定導電体14の固定接点10、10
側に延長して形成されたアークランナ部と対応して消弧
装置7、7の下部に設けられている。
【0017】引外しユニットハウジング4の内部には短
絡時強制開極用電磁石30と零相変流器40、電流検出
用変流器41および負荷側端子導体43を含み、各々が
直列に接続され主電流路を構成する。
【0018】短絡時強制開極用電磁石30は、固定鉄心
32と、これに対応する可動鉄心33と復帰スプリング
34ならびに磁性ヨーク35、励磁コイル36とから構
成されるプランジャ型電磁石である。可動鉄心33には
突出棒31が一体的に装着されている。突出棒31の先
端は引外しユニットハウジング4、ベース1および開閉
遮断ユニットハウジング2に設けられた貫通孔を貫通し
て短絡時強制開極用連動機構18の第1レバー19に当
接している。励磁コイル36の入力端部は開閉遮断ユニ
ットハウジング2の上部に露出した第2固定導電体14
にねじ24により接続されており、さらに出力導体39
は必要に応じて設けられる3極共用の1つの零相変流器
40の貫通孔を貫通して電流検出用変流器41の鉄心4
2の一片に1次側コイルとして巻回される。
【0019】電流検出用変流器41の1次側コイルの導
出端は負荷側端子導体43の一端に接続される。電流検
出用変流器41の鉄心42の他辺には2次側コイル44
が巻回され、2次側コイルの導出線はその上部に配置さ
れる電子式過電流継電器45の入力として接続される。
【0020】以上の構成により、電源側端子導体16か
ら負荷側端子導体43に至る主電流路が構成される。
【0021】次に、主接点5の3つの開離手段の構成に
ついて説明する。まず、第1の接点開離手段として開閉
操作用電磁石60を用いる構成について説明する。図2
ないし図4を参照して、開閉操作用電磁石60は操作制
御機構75とともに操作機構ユニットハウジング3内に
配置される。開閉操作用電磁石60は、E型の固定鉄心
61と、これに対応する同じくE型の可動鉄心62なら
びに各鉄心の中央脚部を巻回する励磁コイル63および
吸引解放用スプリング64とから構成される。開閉操作
用電磁石60の固定鉄心61は固定鉄心61に設けられ
た貫通細穴部61aに挿入された板ばね66によって固
定枠65とともに操作機構ユニットハウジングの端蓋3
aに固定支持される。可動鉄心62は可動鉄心62と一
体に装着されるスプリング架設板69により吸引解放用
スプリング64を介して固定枠65に対して移動可能に
取付けられている。吸引解放用スプリング64は常時可
動鉄心62を固定鉄心61から遠ざける方向に付勢して
いる。可動鉄心62にはこの可動鉄心62を貫通しかつ
可動鉄心62と一体的に移動する可動鉄心作動ピン73
が形成されている。さらに、固定枠65の一端にはこの
可動鉄心作動ピン73に係合する電磁石作動レバー71
が軸72を中心に回動可能に取付けられている。電磁石
作動レバー71の一端にはクロスバー74が取付けられ
ている。クロスバー74は、ベース1の内部に並列に配
置された3つの開閉遮断ユニットハウジング2、2、2
から各々突出した開閉操作レバー17、17、17の頭
部に同時に当接する一体成形体から構成されている。
【0022】さらに、第2の接点開離手段について図
2、図3、図5および図6を参照して説明する。図5
は、図3において釈放型電磁石46近傍の要部拡大平面
図である。また、図6は図2における切断線Y−方向か
らの断面構造図である。第2の接点開離手段は電流検出
用変流器41の2次コイル44の一端から電子式過電流
継電器45および釈放型電磁石46を通してさらに操作
制御機構75を介在して3極連動用クロスバー74に至
る各装置から構成される。図5を参照して、釈放型電磁
石46は磁性材料よりなるU字形枠47と、U字形枠内
に配置される永久磁石48と、U字形枠47の一方端部
を巻回する引外しコイル49と、アーマチュア50と、
アーマチュア50を回動自在に支承する支持部材51
と、引外しスプリング52とから構成される。釈放型電
磁石46は、常時永久磁石48により与えられる磁束に
よって引外しスプリング52の作用力に抗してU字形枠
47の脚部にアーマチュア50が吸引保持される。この
状態で引外しコイル49に電子式過電流継電器45より
出力信号が入力されると、永久磁石48の磁束を打消す
方向に磁束が発生してアーマチュア50はU字形枠47
の脚部より開離する。アーマチュア50の一端はアーマ
チュア50の開離動作を伝達する引外し伝達板54に当
接し、引外し伝達板54の他端はさらに応動伝達板10
3の一端に当接している。また応動伝達板103の他端
は過負荷応動トリップ作動板102の一端に当接してい
る。過負荷応動トリップ作動板102は軸101を中心
に回転移動を行なう。そして、過負荷応動トリップ作動
板102の他端は、第6図に示される操作制御機構75
の二次フック99に対応している。この第5図に示され
る伝達機構により主電流路で発生した過大電流の検知信
号が機械的信号に変換される。
【0023】次に、図6を参照して、操作制御機構75
の構造について説明する。この操作制御機構75は大き
く分けて制御用ハンドル79により動作させるハンドル
機構部75aと、機構的に主接点を開閉させるためのば
ね釈放機構部75bに分けられる。ハンドル機構部75
aは制御用ハンドル79と、この制御用ハンドル79に
取付けられたカムシャフト77およびカムシャフト77
に連結される偏心カム76および偏心カム76に連設さ
れ、スライド運動を行なうスライド板84とを含む。制
御用ハンドル79は回転自在に支持されており、「AU
TO」、「TRIP」、「OFF」、「RESET」、
「TEST」、「ISOL」の6つの切換位置を有して
いる。偏心カム76の下面には図8、図12および図1
6に示されるカム溝76aが形成されておりこのカム溝
にスライド板摺動ピン83の先端が挿入されている。ス
ライド板摺動ピン83は固定フレーム80に設けられた
直線状のガイド孔を貫通してスライド板84の一端にか
しめ付けられている。スライド板84の一部は逆U字形
に折曲げられた耳部84aを有している。このような構
造によって、制御用ハンドル79を回動させると回転運
動が偏心カム76の作用によってスライド板84の直線
運動に変換される。
【0024】ばね釈放機構75bは、各々係合する順に
二次フック99、1次フック97、釈放自在レバー9
3、リンク92、リンク90およびクロスバー制御レバ
ー87を備えている。二次フック99の折曲片99aは
過負荷応動トリップ作動板102の一端に対応する位置
に設けられ、この過負荷応動トリップ作動板102の回
動動作を受けとる。また、クロスバー制御レバー87の
先端は3極連動用クロスバー74の頭部74aに当接し
ている。
【0025】二次フック99は軸100に回転自在に軸
支され、一端が1次フック97の上端部と釈放自在に突
合せ係合し、他端に折曲片99aが設けられている。1
次フック97は軸98に回動自在に軸支され、ばねによ
り時計方向の回転力が与えられている。また、1次フッ
ク97の中央部には長穴に沿って移動可能な掛止ピン9
7aが取付けられている。釈放自在レバー93は一端が
固定フレーム80に固着された軸96に回動自在に軸支
され、他端の爪部93aが1次フック97の掛止ピン9
7aと釈放自在に係合している。釈放自在レバー93の
上端部には軸94によりその一端が回動可能に接続され
たリンク92が連結されている。リンク92の他端はト
グル軸91を介してリンク90に接続され、さらにリン
ク90の一端は軸89を介して軸88に回動自在に軸支
されているクロスバー制御レバー87の一端に接続され
ている。この2つのリンク90、92と、その間のトグ
ル軸91と、このトグル軸91と開閉制御レバー86の
頂部との間に接続された拡張ばね95によってトグルリ
ンク機構が構成されている。開閉制御レバー86はその
下方端部が固定フレーム80に固定された固定バー13
0に係合し、この固定バー130を中心に回動可能に設
けられている。
【0026】この開閉制御レバー86はその両側面上部
に設けられた溝部86aにスライド板84の耳部84a
の先端に設けられたピン84bが摺動可能に挿入されて
いる。これによってばね釈放機構75bとハンドル操作
機構75aとが連結されている。この操作制御機構75
はクロスバー制御レバー87の上下動により3極連動用
クロスバー74を動作させて主電流路の主接点を開閉す
るための機構であり、その動作指令系統として2つの指
令入力系統がある。1つは、ハンドル79の操作により
ハンドル制御機構75aを介してばね釈放機構75bが
動作される系統である。他の系統としては電流検出用変
流器41によって検知された異常信号を釈放型電磁石4
6により機械的信号に変換させた後、過負荷応動トリッ
プ作動板102を介して2次フック99を動作させる系
統である。
【0027】さらに、第3の接点開離手段について図2
を用いて説明する。主電流路内に直列に配列された短絡
時強制開極用電磁石30の突出棒31は開閉遮断ユニッ
トハウジング2の内部に設けられた短絡時強制開極用連
動機構18の第1レバー19に当接している。第1レバ
ー19は回転軸20によってその中央部を回動可能に支
持されている。第1レバー19の他端は第2レバー21
に係合している。第2レバー21はその中央部が軸23
によって回動可能に支持され、ばね22によって時計方
向に回転する力が与えられている。また第2レバー21
の他端は開閉操作レバー17の上部に形成された中空部
の内部に挿入されている。そして、短絡時強制開極用電
磁石30の動作はその突出棒31の動作により短絡時強
制開極用連動機構18を介して開閉操作レバー17を移
動させることにより固定接点10と可動接点8との間を
開放し、主電流路を遮断する。
【0028】次に、この発明による回路遮断器の接点開
閉動作について説明する。まず、第1の開離手段である
開閉操作用電磁石60を用いた接点開閉動作について図
4を参照して説明する。開閉操作用電磁石60は回路遮
断器の外部に設けられたON/OFFスイッチなどから
の開閉指令に応じて動作する。外部からの信号を受けて
開閉操作用電磁石60の励磁コイル63の励磁が断たれ
ると、可動鉄心62は吸引解放用スプリング64の復元
力により固定鉄心61から開離して移動する。これに応
じて可動鉄心62に設けられた可動鉄心作動ピン73が
電磁石作動レバー71を軸72を中心に時計方向に回動
させる。すると、クロスバー74が開閉操作レバー17
を下方へ押し下げ、これに伴って可動接触子9の可動接
点8と固定接点10とが開放される。これによって回路
が遮断される。
【0029】なお、復帰動作は、励磁コイル63に再び
通電されると可動鉄心62が固定鉄心61に吸引され、
これに伴って電磁石作動レバー71、クロスバー74お
よび開閉操作レバー17が元の位置に復帰する。
【0030】次に、第2の開離手段であるばね釈放機構
部の主接点の遮断動作について図2、図5、図7ないし
図18を用いて説明する。ここで、図7、図11および
図15は、制御ハンドルの平面図であり、図8、図12
および図16は偏心カムとスライド板84との位置関係
を示す平面構造図である。また、図9、図13および図
17は各々の動作状態におけるハンドル制御機構部の断
面構造図である。図10、図14および図18は、各々
前記のハンドル制御機構に対応するばね釈放機構部75
bの断面構造図である。
【0031】まず、図7ないし図10を参照して、回路
遮断器の主電流路が閉状態になる場合は、制御用ハンド
ル79は「AUTO」または「TEST」の位置にあ
り、ばね釈放機構部75bは釈放自在レバー93の爪部
93aが一次フック97の掛止ピン97aと係合し、一
次フック97の上端部と二次フック99の一端が係合し
た状態にある。2つのトグルリンク90、92を連結す
るトグル軸91は開閉制御レバー86の上端部と拡張ば
ね95を介して引張られた状態にあり、リンク90の上
部が軸96によって係止している。このため、トグルリ
ンク90、92はほぼ一直線上に伸張されており、クロ
スバー制御レバー87は一端が押し下げられ、3極連動
用クロスバー74に当接する側が押し上げられてクロス
バー74の連動ピン74aから開離した状態にある。
【0032】いま、制御用ハンドル79が「AUTO」
の位置にあり、主接点8、10が「入」の状態にあると
き、主電流路に過負荷電流が流れ、電子式過電流継電器
45の出力信号を受けて釈放型電磁石46が動作する
と、アーマチュア50が開極し、引外し伝達板54およ
び過負荷応動伝達板103を押圧して摺動させ、さらに
過負荷応動トリップ作動板102を回動させ、二次フッ
ク99の端部に形成された折曲片99aを押圧移動させ
る。
【0033】図14を参照して、二次フック99が軸1
00を支点として時計方向に回動すると、二次フック9
9との係合が解かれた一次フック97が軸98を支点と
して時計方向に回動し、掛止ピン97aと釈放自在レバ
ー93との係合が解かれる。釈放自在レバー93は、軸
96を支点として反時計方向に回動しトグルリンク9
0、92を屈曲してクロスバー制御レバー87の一端を
引上げる。したがって、クロスバー制御レバー87は軸
88を支点として時計方向に回動しクロスバー74の連
動ピン74aを押し下げる。クロスバー74が押し下げ
られると、クロスバー74に当接した各極の操作レバー
17、17、17が押し下げられ、主接点が開放され
て、「切」の状態となる。この際、開閉制御レバー86
の回動により折曲耳部86aと係合するスライド板84
が摺動されて偏心カム76および制御用ハンドル79を
回動させて制御用ハンドル79は「TRIP」の指示位
置に回動される(図11、図12および図13参照)。
【0034】また、図15ないし図18を参照して、
「TRIP」状態より開閉可能な状態に復帰させるため
には、制御用ハンドル79を「RESET」位置まで強
制的に回動することにより開閉制御レバー86が時計方
向に回転し、開閉制御レバー86の一端に装着されたピ
ン86bによって釈放自在レバー93を時計方向に回動
させ、釈放自在レバー93の爪部93aが一次フック9
7の掛止ピン97aと係合し、さらに一次フック97と
二次フック99とが係合されたリセット状態に復帰す
る。そして、この状態で制御ハンドル79から手を離す
と自動的に「OFF」の指示位置に回動し、さらに、
「AUTO」状態に復帰させるにはそのままレバーを強
制的に「AUTO」の位置に戻すことにより図7ないし
図10に示す状態に復帰する。
【0035】次に、第3の開離手段である短絡時強制開
極用電磁石30および短絡時強制開極用連動機構18を
介して行なわれる回路遮断動作について図2を用いて説
明する。短絡時強制開極用電磁石30は3極の主電流路
に対して各々直列に接続されている。いま、主電流路に
過大な電流、たとえば短絡電流等が生じた場合、短絡時
強制開極用電磁石30が瞬時に動作し、突出棒31を下
方に突出させる。突出棒31の動作に応じて、第1レバ
ー19は時計方向に回動し、ばね22の回転力に抗して
第2レバー21の右端を押し上げ反時計方向に回動させ
る。そして、第2レバー21の左端が開閉操作レバー1
7を下方に押し下げる。これによって、固定接点10と
可動接点8とが開離され、接点が開放され電流が遮断さ
れる。電流が遮断されると、この主電流路に直列に接続
された短絡時強制開極用電磁石30の励磁が解かれ、突
出棒は上方に復帰し第1レバー19および第2レバー2
1は元の位置に復帰する。しかし、過電流を検知した過
電流応動装置45、46が追随して動作し、ばね釈放機
構75bによって開閉操作レバー17が下方に押しさげ
られた状態を維持する。
【0036】この短絡時強制開極用電磁石30および連
動機構18を用いた開離手段は、短絡時強制開極用電磁
石30の応答速度が速いことおよび機構が簡単であり慣
性力が小さいことから瞬時の遮断動作が可能である。し
たがって、短絡時に発生する過大電流を瞬時に遮断して
回路や機器を保護することが可能である。
【0037】次に、第3の開離手段に含まれる短絡時強
制開極用連動機構18の第2の実施例を図19および図
20を用いて説明する。この第2の実施例は短絡時強制
開極用連動機構としてリンク機構を用いたものである。
図19は、第2の実施例の短絡時強制開極用連動機構の
待機状態を示す部分拡大構造図であり、図20は動作状
態を示す部分断面拡大図である。
【0038】まず、図19を参照して、短絡時強制開極
用電磁石30の突出棒31は開閉遮断ユニットハウジン
グ2の内部に設けられた短絡時強制開極用連動機構の第
1レバー110に当接している。第1レバー110は回
転軸111によってその中央部を回動可能に支持されて
いる。第1レバー110の他端はリンク材112に連結
され、リンク材112の他端には第2レバー113が連
結されている。第2レバー113はほぼL字形状を有し
ており、その中央部は軸114によって回動可能に支持
されている。この第1レバー110、リンク材112お
よび第2レバー113はいわゆるデッドセンタリンク機
構を構成している。第1レバー110の一方端部には、
常時短絡時強制開極用電磁石30の突出棒31を押し戻
す側に付勢する復帰スプリング115が設けられてい
る。また、第2レバー113の先端部は主接点の開閉操
作レバー17の上部に形成された中空部の内部に挿入さ
れている。
【0039】図20を参照して、いま、主電流路に短絡
時強制開極用電磁石30の動作電流値よりも過大な電流
が生じた場合、短絡時強制開極用電磁石30が瞬時に動
作し、突出棒31を下方に突出させる。突出棒31の動
作に応じて、第1レバー110は復帰スプリング115
を圧縮するように軸111を中心に時計方向に回動す
る。この第1レバー110の回動に応じてリンク材11
2は上方に押し上げられ、また第2レバー113は軸1
14を中心に反時計方向に回動される。そして、第2レ
バー113の先端部が開閉操作レバー17を下方に押し
下げる。これによって、固定接点10と可動接点8とが
開離され接点が開放される。主電流路が遮断されると、
この主電流路に直列に接続された短絡時強制開極用電磁
石30も励磁が解かれ、突出棒31は上方に復帰する。
この際、リンク機構は第1レバー110の一端に復帰ス
プリング115によって反時計回りの復元力を受け、ま
た第2レバー113の他端には開閉操作レバー17の下
部に設けられた接触子ばね11によって時計方向回りに
回動する復元力を受ける。そして、リンク材112は両
方からの相反する方向の復元力を受け、これらを相殺す
ることにより接点の開離状態を維持する。すなわち、こ
の短絡時強制開極用連動機構は自己保持型のリンク機構
を構成している。図示した自己保持状態にあるリンク機
構の復帰動作は、過電流を検知した過電流応動装置4
5,46の動作によって作動するばね釈放機構75bに
より開閉操作レバー17を押し下げることによって行な
われる。開閉操作レバー17がわずかに押し下げられる
と、第2レバー113は無力状態に解放される。そし
て、復帰スプリング115によって第1レバー110が
反時計方向に回動され、これに伴いリンク機構は図19
に示される状態に復帰する。
【0040】この第2の実施例による短絡時強制開極用
連動機構を用いた場合は、短絡時強制開極用電磁石が動
作すると、上記した自己保持型リンク機構により接点が
開離し、その開離状態が保持されるため、開離後の再接
触に対する安全性がより確実となり短絡遮断性能が向上
する。
【0041】さらに、この発明による回路遮断器は制御
用ハンドル79によって選択される「TEST」あるい
は「ISOL」のモードを有しており、いずれも主電流
路を断路した状態となる。「TEST」モードは、回路
遮断器のモニタ動作を行なわせるためのモードである。
ただし「ISOL」はモニタ動作を行なうことはできな
い。これらのモードにおいては主電流路を断路するため
に断路部13を「切」状態にする。図21は、この断路
部13の開閉機構を示す断路接点開閉機構図である。図
2および図14を参照して、断路部開閉機構は、その一
端が偏心カム76に当接し、軸106によって回動可能
に支持された1対の第1レバー105と、この第1レバ
ー105に係合し、軸108によって回動自在に支持さ
れたL型の第2レバー107と、第2レバー107の先
端に係合され絶縁体よりなる3極連動用断路レバー10
9とを備える。3極連動用断路レバー109の内部には
第1固定導電体12および電源側端子導体16に接続さ
れる導電体25が装着されている。
【0042】動作において、制御用ハンドル79が「T
EST」あるいは「ISOL」の位置に回動されると、
偏心カム76も同様に回動し、これに当接する第1レバ
ー105を反時計回りに回動させる。第1レバー105
の回動に応じて第2レバー107が時計方向に回動さ
れ、この第2レバー107に係合する3極連動用断路レ
バー109が上方に持上げられる。これによって導電体
25が電源側端子導体16および第1固定導電体12と
離脱し主電流路が断路される。また、下記に示すよう
に、「TEST」モードではリミットスイッチ118が
「入」状態でモニタ動作が可能であり、また「ISO
L」モードではリミットスイッチ118が「切」状態で
あるためモニタ動作を行なうことができない。
【0043】次に、図22を参照して開閉操作用電磁石
60を用いた開閉器の電気的操作回路について説明す
る。操作用接続端子115、116、117は操作機構
ユニットハウジング3の上部端子棚に設置され、一方か
ら電源接続端子115、開閉操作用電磁石60の励磁コ
イル、リミットスイッチ118ならびに開閉操作用電磁
石60の自己保持用のマイクロスイッチ119が直列に
接続され、さらにこの開閉器の外部に設けられる遠隔操
作用のOFF用押釦120を経て他方の電源接続端子1
15aに接続される。電源接続端子115、115a間
には電源Eが接続される。また、接続端子116、11
7の間に外部に設けられた遠隔操作用のON用押鋲12
1が並列に接続される。リミットスイッチ118は制御
ハンドル79が「AUTO」、「TEST」の位置で
「入」となり、その他の切換位置では「切」となるよう
に設定される。すなわち、このリミットスイッチ118
は操作用制御機構75の固定フレーム80に装着され、
このリミットスイッチの作動レバーがクロスバー制御レ
バー87の折曲耳片87aに当接するように取付けられ
ている。そして、たとえば「AUTO」の位置すなわち
トグルリンク90、92が伸張した状態でリミットスイ
ッチ118が「入」状態に保持される。
【0044】開閉操作用電磁石60の自己保持用のマイ
クロスイッチ119は操作機構ユニットハウジング3内
の固定枠65の外面に装着され、開閉操作用電磁石60
の可動鉄心62に設けられた可動鉄心作動ピン73の端
部がマイクロスイッチ作動レバーと対応するように取付
けられている。そして、可動鉄心62が固定鉄心61に
吸引されると可動鉄心作動ピン73が移動してマイクロ
スイッチの作動レバーを「入」状態状態に保持するよう
に構成される。制御用ハンドル79の各切換位置におけ
る断路部13と主接点5ならびにリミットスイッチ11
8との「入」「切」の関連をまとめると表2の関係にな
る。
【0045】
【表2】
【0046】このように、この発明による回路遮断器
は、固定接点10、10と、固定接点10、10と開閉
可能に配列された可動接点8、8を有する可動接触子9
とを備え、可動接点8、8を固定接点10、10に接合
するように可動接触子9に装着された接触子ばね11と
可動接触子9を操作するように各極ごとにそれぞれ係合
する開閉操作レバー(第1の連接手段)17と、この各
極の開閉操作レバー17を多極同時に操作する電磁石作
動レバー71およびクロスバー74よりなる第2の連接
手段と、各極共通の開閉操作用電磁石60、各極共通の
ばね釈放機構75bおよび各極ごとの短絡強制開極用電
磁石30からなる3種類の開離手段と、過電流を検知し
て応動する過電流応動装置45、46を備えている。そ
して、制御ハンドル79が通常「AUTO」の位置にお
かれ、開閉操作用電磁石60が励磁されていれば、接触
子ばね11により可動接点8、8が固定接点10、10
と接触した「入」の状態にある。
【0047】そして、開閉操作用電磁石60が消勢され
ると、第2の連接手段71、74を動作させて各極の第
1の連接手段17を押し下げ、可動接点8、8を開離
し、「切」の状態に保持する。すなわち、開閉動作用電
磁石60により主電流路の開閉操作が行なわれる。
【0048】また上記の「入」の状態で過負荷電流が流
れると、電子式過電流継電器45が過電流を検出して検
知信号を出力し、その出力信号を受けて釈放型電磁石4
6が動作して伝達板54、103を介して一次フック9
7、二次フック99の係合を解く。そして、ばね釈放機
構75bが解放されクロスバー制御レバー87を回動さ
せて第1の連接手段17を押し下げる。これによって可
動接触子9が下方へ押されて主電流路が開離される。ま
た、クロスバー制御レバー87の回動により、リミット
スイッチ118が「切」となり、開閉操作用電磁石60
の励磁コイル63が消勢される。そして、可動鉄心62
が固定鉄心61より開離して既に開離位置へ動かされた
第2の連接手段71、74に追従する。このように過負
荷電流に対しては動作速度の速いばね釈放機構75bの
崩壊により回路を遮断するため、従来の回路遮断器に比
べて過負荷電流の遮断性能を向上することができる。
【0049】さらに、短絡電流のごとき大電流が発生し
た場合、瞬時に短絡時強制開極用電磁石30が付勢され
て突出棒31が短絡時強制開極用連動機構18を動作さ
せて第1連接手段17を下方に押し下げて接点を開離す
る。また、同時に電子式過電流継電器45が短絡電流を
検出し、その出力信号により釈放型電磁石46およびば
ね釈放機構75bが動作して第2の連接手段71、74
を動作させて第1連接手段17を開離位置に拘束する。
したがって、短絡時強制開極用電磁石30が早期に動作
して可動接触子9を開離位置へ導き、その後短絡時強制
開極用電磁石30が消勢されて可動接触子9が可動接触
子ばね11によって押戻され再閉路されるまでに、高速
度のばね釈放機構75bが動作して可動接触子9の開離
位置が保持される。したがって、短絡時強制開極用電磁
石30に再閉路防止用の特別のラッチ機構あるいはリセ
ット機構を設ける必要がない。なお、短絡時強制開極用
連動機構18を開閉遮断ハウジングユニット2内に設け
ることによって短絡時強制開極用電磁石30を回路遮断
器の定格電流に関連する電流検出用変流器41と過電流
応動装置45、46とからなる過電流応動手段とともに
引外しユニットハウジング4内に設けることができる。
そして、引外しユニットハウジング4は短絡時強制開極
用電磁石30の励磁コイル36の入力端部のねじ24を
取外すことにより容易に取外すことができる。この結
果、定格電流に応じた電流容量と動作設定値をもつ短絡
時強制開極用電磁石30と過電流応動手段を対にして取
換えることができる。
【0050】また、定格電流が小さい場合には短絡時強
制開極用電磁石30の励磁コイル36の電流容量を小さ
くしてコイル巻数を増加させ抵抗値を増大し、通過短絡
電流を極端に低減させることができる。
【0051】
【発明の効果】このように、この発明による回路遮断器
は、主電流経路の断路接点を開離した状態で、電磁石に
よる主接点の開閉動作が可能な状態に保持する「TES
T」モードを備えるように構成したことにより、回路遮
断器の開閉動作テストを容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例による回路遮断器の外観斜視
図である。
【図2】図1に示す回路遮断器の断面構造図である。
【図3】図2中の切断線X−Xに沿う方向からの平面構
造図である。
【図4】回路遮断器の第1の接点開離手段を示す部分構
造図である。
【図5】釈放型電磁石46およびこれに連なる伝達機構
を説明するための平面構造図である。
【図6】操作制御機構を示す断面構造図である。
【図7】「AUTO」モードにおける制御ハンドルの平
面構造図である。
【図8】図7に示す動作モードにおける偏心カムおよび
スライド板の平面構造図である。
【図9】図7の動作モードに対応するハンドル制御機構
部の断面構造図である。
【図10】図7に対応する動作モードにおけるばね釈放
機構の断面構造図である。
【図11】「TRIP」モードにおける制御ハンドルの
平面構造図である。
【図12】図11に示す動作モードにおける偏心カムお
よびスライド板の平面構造図である。
【図13】図11に示す動作モードにおけるハンドル制
御機構部の断面構造図である。
【図14】図11に示す動作モードにおけるばね釈放機
構の断面構造図である。
【図15】「RESET」モードにおける制御ハンドル
の平面構造図である。
【図16】図15に示す動作モードにおける偏心カムお
よびスライド板の平面構造図である。
【図17】図15の動作モードにおけるハンドル制御機
構部の断面構造図である。
【図18】図15に示す動作モードにおけるばね釈放機
構の断面構造図である。
【図19】第2の実施例による短絡時強制開極用連動機
構のリンク機構の自己保持状態を示す構造図である。
【図20】図19に示す短絡時強制開極用連動機構の接
点開離状態を示す構造図である。
【図21】断路接点の開閉機構を示す断路接点開閉機構
図である。
【図22】この発明による回路遮断器の回路ブロック図
である。
【図23】従来の回路遮断器の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 開閉遮断ユニットハウジング 3 操作機構ユニットハウジング 4 引外しユニットハウジング 8 可動接点 9 可動接触子 10 固定接点 12 第1固定導電体 13 断路部 14 第2固定導電体 18 短絡時強制開極用連動機構 30 短絡時強制開極用電磁石 40 電相変流器 41 電流検出用変流器 45 電子式過電流継電器 46 釈放型電磁石 60 開閉操作用電磁石 71 電磁石作動レバー 74 3極連動用クロスバー 75 操作制御機構 75a ハンドル制御機構部 75b ばね釈放機構部 76 偏心カム 87 クロスバー制御レバー 105 第1レバー 107 第2レバー 109 3極連動用断路レバー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源側回路端子と負荷側回路端子との間
    を結ぶ主電流経路の途中に直列に設けられた固定接触子
    および断路接点と、前記固定接触子に接触および開離す
    ることによって回路の開閉動作を行なう可動接触子と、
    前記可動接触子の回路開閉動作を行なわせるための電磁
    石と、前記電磁石と前記可動接触子との間に設けられ、
    前記電磁石の動作を前記可動接触子に伝達する伝達手段
    と、前記伝達手段に係合し、前記可動接触子と前記固定
    接触子とが開離した状態に前記伝達手段を保持するロッ
    ク位置と、前記可動接触子と前記固定接触子とが接触し
    得る状態に前記伝達手段を復帰させるロック解除位置と
    の間を移動可能に設けられたロック手段と、前記断路接
    点を接続し、あるいは断路するように移動する可動導体
    を含む断路接点開閉手段と、少なくとも、前記ロック手
    段と前記断路接点開閉手段とに係合し、前記断路開閉手
    段が前記断路接点を接続させるとともに前記ロック手段
    が前記ロック解除位置に保持される第1の位置と、前記
    断路接点開閉手段が前記断路接点を断路させるとともに
    前記ロック手段が前記ロック解除位置に保持される第2
    の位置との間を移動する動作切換手段とを備えた、回路
    遮断器。
  2. 【請求項2】前記動作切換手段は、前記断路開閉手段が
    前記断路接点を接続させるとともに前記ロック手段が前
    記ロック位置に保持される第3の位置と、前記断路開閉
    手段が前記断路接点を断路させるとともに前記ロック手
    段が前記ロック位置に保持される第4の位置とをさらに
    備える、請求項1記載の回路遮断器。
JP3139879A 1991-06-12 1991-06-12 回路遮断器 Expired - Fee Related JP2517495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3139879A JP2517495B2 (ja) 1991-06-12 1991-06-12 回路遮断器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3139879A JP2517495B2 (ja) 1991-06-12 1991-06-12 回路遮断器

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18849790A Division JPH0475228A (ja) 1990-07-16 1990-07-16 回路遮断器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04230927A JPH04230927A (ja) 1992-08-19
JP2517495B2 true JP2517495B2 (ja) 1996-07-24

Family

ID=15255700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3139879A Expired - Fee Related JP2517495B2 (ja) 1991-06-12 1991-06-12 回路遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2517495B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE430985T1 (de) * 2006-09-29 2009-05-15 Siemens Ag Schaltgerät mit schaltschloss
CN110335768B (zh) * 2019-07-29 2024-04-12 淮南市新光源特种照明器材有限公司 一种分合闭锁馈电开关

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04230927A (ja) 1992-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5252933A (en) Circuit breaker including forced contact parting mechanism capable of self-retaining under short circuit condition
CA1072164A (en) Modular integral motor controller
US4879535A (en) Remotely controllable circuit breaker
JPH0210622A (ja) 補助トリップ装置
JP2007504631A (ja) 電力開閉器
JPS6388729A (ja) 多極地絡保護庶断装置
EP0362843A2 (en) Remotely-operated circuit breaker
US4947145A (en) Remote-controlled circuit breaker
JPH02100230A (ja) 遠隔操作式回路遮断器
CA2464165C (en) Remotely controllable circuit breaker including bypass magnet circuit
CA2463225C (en) Circuit breaker inducing mechanism for breaking tack weld
JPH0336264B2 (ja)
JP2517495B2 (ja) 回路遮断器
JP2519599B2 (ja) 回路遮断器
US4295025A (en) Circuit breaker with electromechanical trip means
JPH0475228A (ja) 回路遮断器
JPH10149758A (ja) 回路遮断器
CN215451310U (zh) 断路器的快速脱扣机构
EP3985708A1 (en) Current breaker device
JPH0754660B2 (ja) 回路遮断器の遠隔復帰機構
JP3552867B2 (ja) 回路遮断器
KR20210125290A (ko) 소형 차단기
JPH04101320A (ja) 遠隔操作式回路遮断器
KR0172808B1 (ko) 배선용차단기의 트립장치
JPH0222926Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960213

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees