JPH0475228A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH0475228A
JPH0475228A JP18849790A JP18849790A JPH0475228A JP H0475228 A JPH0475228 A JP H0475228A JP 18849790 A JP18849790 A JP 18849790A JP 18849790 A JP18849790 A JP 18849790A JP H0475228 A JPH0475228 A JP H0475228A
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JP
Japan
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opening
lever
current
electromagnet
circuit
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JP18849790A
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Shunei Kamino
紙野 俊英
Takeshi Yura
由良 武司
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Terasaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Terasaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、回路遮断器に関し、特に回路遮断機能と電磁
開閉機能とを併せ持つ回路遮断器(こ関するものである
[従来の技術] 一般に、回路遮断器は、過負荷電流ある0:ヨ短絡電流
に対して電路および系統機器を保護することを目的とす
るものである。負荷の開閉頻度の多い場合には、回路遮
断器と直列に接続された電磁開閉器を設け、開閉耐久性
能の長0電磁開閉器(こよって負荷の開閉が行なわれて
いる。
この回路遮断器と電磁開閉器の機能を一体化するように
した先行技術として従来より以下の3つのタイプのもの
がある。
第1のタイプは、たとえば特開昭52−132382号
公報に開示されるものである。このタイプは、回路遮断
器の機能と電磁開閉器の機能とを一体的に組合せたもの
であり、接触子は短絡遮断用と負荷開閉器用が各々別々
に設けられている。
このタイプのものは性能に優れるが装置が大型化し経済
的でない。
また、第2のタイプとしてたとえば特公昭39−557
3号公報に開示されるものがある。このタイプは、操作
用電磁石と接触子とを機構的に連結して負荷開閉を行な
い、過電流発生に際しては、この機構の連絡を断切る構
造のものである。すなわち、この連結機構はトリップフ
リ一方式になっており過電流引外し装置が動作したとき
に操作用電磁石が開極するとともに連結が断たれる。し
たがって、高速遮断を行なうことが可能である。しかし
ながら、このトリップフリ一方式は機構が複雑となり、
また開閉操作時に同時にトリップフリー機構が動作させ
られることになるため開閉耐久性能のよいものが得られ
ない。
さらに、第3のタイプとしてたとえば特公昭63−36
097号公報に開示されるものがある。
このタイプは、操作用電磁石と短絡保護用電磁石および
過電流引外し装置を持ち、操作用電磁石と短絡保護用電
磁石とはともに接触子装置の連接手段に直接的に作用す
るものである。この方式のものは開閉耐久性能に優れる
。また、大電流の遮断に際しては、短絡保護用電磁石が
直接的に接点を開放すると同時に過電流引外し装置が動
作して操作用電磁石の励磁電流を遮断し、消勢するよう
になっている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、第3のタイプの回路遮断器においては、大電
流の遮断に際して、まず短絡用電磁石の動作によって接
点が開放され、−旦電流が遮断される。しかしながら、
その後瞬時に追随して動作すべき操作用電磁石の慣性が
大きく開放までにかなり時間を要するため、短絡保護用
電磁石が消勢し、再通電が発生する。この操作用電磁石
の動作遅れに起因する再通電を防止するためには短絡保
護用電磁石に複雑なラッチ機構を付加しなければならな
い。
ところが、このようなラッチ機構を設けると、回路の再
投入のためにラッチ機構のリセット動作を行なわせるた
めのリセット機構が必要となり、これらが装置全体の機
構を複雑化するという問題があった。また、ラッチ機構
が不確実な場合あるいはラッチ機構が動作しない程度の
小電流の短絡に対しては、短絡保護用電磁石が消勢され
る度に再投入および遮断を繰返すことになり、接点が消
耗したり溶着したりするという問題があった。
さらに、短絡保護用電磁石が動作しない程度の低い過電
流に対しては、過電流引外し装置により操作用電磁石に
よって接点が解離するが、この操作用電磁石の可動コア
の質量が大きいため、解離速度が遅く、アークによる接
点消耗が大きかった。
また、一般に回路遮断器は、負荷機器の容量が変更され
ると、これに伴い定格電流の異なる回路遮断器に取換え
られる場合が多い。この場合、回路遮断器全体を取換え
るよりも定格電流に関連する部分だけを取換えた方が経
済的な効果は大きい。
この観点からすると、前記の第2のタイプの回路遮断器
は、定格電流に関連する部分が少なくともバイメタルと
トリップコイルを含む過電流引外し機構部分であり、こ
の部分は独立して取換えることが可能な構造となってい
ない。また、前記第3のタイプの回路遮断器において、
定格電流に関連する部分は少なくとも短絡保護用電磁石
であるが、この部分も単独で取換可能な構造となってい
ない。
したがって、従来の第2および第3のタイプの回路遮断
器は、負荷機器の容量変更に伴い回路遮断器全体を取換
える必要があった。
したがって、この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、過大電流に対して瞬時の回路遮
断を行ない、かつ複雑なラッチ機構等を必要とせず、回
路の再投入および遮断の繰返しが行なわれることのない
回路遮断器を提供することを目的とする。
また、この発明の他の目的は、定格電流の変更に応じて
所定の変更を要する部品のみ交換可能なユニット構造を
備えた回路遮断器を提供することである。
[課題を解決するための手段] この発明による回路遮断器は、主電流経路の途中に設け
られた固定接点と、固定接点間の開閉動作を行なう可動
接点を備えた可動接触子と、可動接触子に係合して可動
接触子の接点開閉動作を可能にする第1連接手段と、第
1連接手段を多極同時に操作する第2連接手段と、主電
流回路の途中に設けられ過電流を検知して応動する過電
流応動手段と、主電流経路の固定接点間を開放するため
のばね釈放機構と、短絡時強制開極手段および回路開閉
手段とを備えている。
ばね釈放機構は、ばね体を含むトグルリンク機構と、ト
グルリンク機構のリンクの一端に配置され第2連接手段
を作動させるレバーと、過電流応動手段からの応動信号
をトグルリンク機構に伝達してばね体を釈放させるラッ
チ機構とを備えている。そして、ばね体が蓄勢状態にお
いては、レバーは可動接点が接触可能となる位置に第2
連接手段を維持し、過電流応動手段からの応動信号によ
ってラッチ機構が作動するとばね体が釈放され、可動接
点が開離する位置に第2連接手段を移動させる。
短絡時強制開極手段は、主電流経路の途中に設けられ所
定値以上の過大電流の発生に応じて動作する電流動作型
電磁石と、電流動作型電磁石が動作したとき第1連接手
段を可動接点が開離する位置に移動させる連動機構とを
含む。
回路開閉手段は、可動部と固定部と解放用ばねを有し、
主電流経路の開閉指令に応じて可動部が移動し、無励磁
状態において解放用ばねによって可動部が可動接点が開
離する位置に第2連接手段を移動させる電圧動作型電磁
石を含む。
また、この発明の回路遮断器は、過電流応動手段と短絡
時強制開極手段の電流動作型電磁石とをユニットハウジ
ング内に収納し、回路遮断器本体から取換可能なユニッ
ト構造に構成している。
[作用] 短絡電流のごとき大電流が発生すると、短絡時強制開極
用電磁石が瞬時に動作して、固定接点間を開放し、同時
に短絡電流を検知した過電流応動手段によりばね釈放機
構が高速度で動作して可動接触子を短時間内に完全な回
路遮断状態に保持する。
また、過負荷電流などが生じた場合には、過電流応動手
段によりばね釈放機構を高速度で作動させて可動接触子
を開離状態に移動させる。
このように、主電流路に発生する過大電流に応じて瞬時
の回路遮断動作が行なえ、かつ短絡保護用電磁石に複雑
なラッチ機構を設ける必要がなくなる。
また、過電流応動手段と短絡時強制開極手段の電流動作
型電磁石をユニット構造としたことにより、定格電流の
変更に対して容易にかつ経済的に対応可能となる。
[実施例コ 第1図は、この発明の一実施例による3極型の過負荷短
絡保護機能を備えた回路遮断器の外観斜視図である。回
路遮断器の71ウジングは、ベース1、操作機構ユニッ
トハウジング3、引外しユニットハウジング4および各
極毎に独立した3つの開閉遮断ユニットハウジング2の
6つの部分から構成されている。また、第15図は、回
路遮断器の概略構成を示す回路構成ブロック図である。
第15図を参照して、回路遮断器は各々独立した3系統
の主電流路を有し、各々の電路の途中には断路接点DS
、主接点S1短絡時強制開極用電磁石ST、電流検出用
変流器CTおよび零相変流器2CTが設けられている。
そして、主接点Sの開閉を行なうための接点開閉手段と
して3つの開離手段が設けられている。第1の開離手段
は、開閉動作用電磁石60を用いて主接点Sを開閉する
手段である。第2の開離手段は、主電流路に設けられた
電流検出用変流器CTあるいは零相変流器zCTからの
検知信号を受けて動作するばね釈放機構部75bによっ
て主接点Sを遮断するものである。
第3の開離手段は主電流路中に設けられた短絡時強制開
極用電磁石STの動作によって主接点Sを遮断する手段
である。このような回路構成および機構を有する回路遮
断器の構造について以下に説明する。
第2図は、第1図に示される回路遮断器の投入状態の中
央側部断面図であり、第3図は第2図の切断線X−xに
沿った方向からの平面図である。
両図を参照して、回路遮断器は成型絶縁物よりなる中空
のベース1と、ベース1の下部より挿入装着される成形
絶縁物よりなる各極毎に独立した開閉遮断ユニットハウ
ジング2と、ベース1の上部の一方側に形成される絶縁
物よりなる操作機構ユニットハウジング3と、ベース1
の上部の他方側に形成される成形絶縁物よりなる引外し
ユニットハウジング4とが装着されている。
開閉遮断ユニットハウジング2は細長い形態を有し、そ
の一端に配置された電源側端子導体16から断路部13
を経て第1固定導電体12、主接点部5および第2固定
導電体14に至る電流路が構成されている。主接点部5
の両側には消弧装置7.7が配置されている。主接点部
5は、第1固定導電体12および第2固定導電体14に
設けられた1対の固定接点10.10と、この固定接点
10.10に対接する位置に可動接点8.8を有する橋
絡型の可動接触子9と、この可動接触子9を下面から支
持し常時固定接点に対して可動接点8を圧接する接触子
ばね11および鉛直方向に延び可動接触子9に接続され
た開閉操作レバー17とを備える。主接点部5の開閉動
作は開閉操作レバー17を押し下げることにより固定接
点10.10と可動接点8.8との間が開放され、また
復帰動作は接触子ばね11の復元力によって固定接点1
0と可動接点8とが接触することにより行なわれる。
一方の固定接点10を有する第1固定導電体12はその
一端が消弧装置7の上部にまで延長されてアークホーン
を形成し、他端は断路部13に延びている。また、他方
の固定接点10を有する第2固定導電体14は、その一
端が消弧装置7の上部にまで延長されてアークホーンを
形成し、他端は折返されてハウジング2の上部に沿って
延長され、ベース1の貫通孔を介して引外しユニットハ
ウジング4の溝部に露出するように設けられている。
また、この開閉遮断ユニットハウジング2内の主接点5
の上部近傍には短絡時強制開極用連動機構18が設けら
れている。これについては後述する。
さらに、開閉遮断ユニットハウジング2の底壁に沿って
設けら8れたアークランナ15は、第1固定導電体12
、第2固定導電体14の固定接点10.10側に延長し
て形成されたアークランナ部と対応して消弧装置7.7
の下部に設けられている。
引外しユニットハウジング4の内部には短絡時強制開極
用電磁石30と零相変流器40、電流検出用変流器41
および負荷側端子導体43を含み、各々が直列に接続さ
れ主電流路を構成する。
短絡時強制開極用電磁石30は、固定鉄心32と、これ
に対応する可動鉄心33と復帰スプリング34ならびに
磁性ヨーク35、励磁コイル36とから構成されるプラ
ンジャ型電磁石である。可動鉄心33には突出棒31が
一体的に装着されている。突出棒31の先端は引外しユ
ニットハウジング4、ベース1および開閉遮断ユニット
ハウジング2に設けられた貫通孔を貫通して短絡時強制
開極用連動機構18の第1レバー19に当接している。
励磁コイル36の入力端部は開閉遮断ユニットハウジン
グ2の上部に露出した第2固定導電体14にねじ24に
より接続されており、さらに出力導体3−9は必要に応
じて設けられる3極共用の1つの零相変流器40の貫通
孔を貫通して電流検出用変流器41の鉄心42の一片に
1次側コイルとして巻回される。
電流検出用変流器41の1次側コイルの導a端は負荷側
端子導体43の一端に接続される。電流検出用変流器4
1の鉄心42の他辺には2次側コイル44が巻回され、
2次側コイルの導出線はその上部に配置される電子式過
電流継電器45の入力として接続される。
以上の構成により、電源側端子導体16から負荷側端子
導体43に至る主電流路が構成される。
次に、主接点5の3つの開離手段の構成について説明す
る。
まず、第1の接点開離手段として開閉操作用電磁石60
を用いる構成について説明する。第2図ないし第4図を
参照して、開閉操作用電磁石6゜は操作制御機構75と
ともに操作機構ユニットハウジング3内に配置される。
開閉操作用電磁石60は、E型の固定鉄心61と、これ
に対応する同じくE型の可動鉄心62ならびに各鉄心の
中央脚部を巻回しする励磁コイル63および吸引解放用
スプリング64とから構成される。開閉操作用電磁石6
0の固定鉄心61は固定鉄心61に設けられた貫通細穴
部61aに挿入された板ばね66によって固定枠65と
ともに操作機構ユニットハウジングの端蓋3aに固定支
持される。可動鉄心62は可動鉄心62と一体に装着さ
れるスプリング架設板69により吸引解放用スプリング
64を介して固定枠65に対して移動可能に取付けられ
ている。吸引解放用スプリング64は常時可動鉄心62
を固定鉄心61から遠ざける方向に付勢している。可動
鉄心62にはこの可動鉄心62を貫通しかつ可動鉄心6
2と一体的に移動する可動鉄心作動ピン73が形成され
ている。さらに、固定枠65の一端にはこの可動鉄心作
動ピン73に係合する電磁石作動レバー71が軸72を
中心に回動可能に取付けられている。電磁石作動レバー
71の一端にはクロスパー74が取付けられている。
クロスパー74は、ベース1の内部に並列に配置された
3つの開閉遮断ユニットハウジング2.2.2から各々
突出した開閉操作レバー17.17.17の頭部に同時
に当接する一体成形体から構成されている。
さらに、第2の接点開離手段について第2図、第3図、
第5図および第6図を参照して説明する。
第5図は、第3図において釈放型電磁石46近傍の要部
拡大平面図である。また、第6図は第2図における切断
線Y−力方向らの断面構造図である。
第2の接点開離手段は電流検出用変流器41の2次コイ
ル44の一端から電子式過電流継電器45および釈放型
電磁石46を通してさらに操作制御機構75を介在して
3極連動用クロスパー74に至る各装置から構成される
。第5図を参照して、釈放型電磁石46は磁性材料より
なるU字形枠47と、U字形枠内に配置される永久磁石
48と、U字形枠47の一方端部を巻回しする引外しコ
イル49と、アーマチュア50と、アーマチュア50を
回動自在に支承する支持部材51と、引外しスプリング
52とから構成される。釈放型電磁石46は、常時永久
磁石48により与えられる磁束によって引外しスプリン
グ52の作用力に抗してU字形枠47の脚部にアーマチ
ュア50が吸引保持される。この状態で引外しコイル4
9に電子式過電流継電器45より出力信号が入力される
と、永久磁石48の磁束を打消す方向に磁束が発生して
アーマチュア50はU字形枠47の脚部より解離する。
アーマチュア50の一端はアーマチュア50の解離動作
を伝達する引外し伝達板54に当接し、引外し伝達板5
4の他端はさらに応動伝達板103の一端に当接してい
る。また応動伝達板103の他端は過負荷応動トリップ
作動板102の一端に当接している。過負荷応動トリッ
プ作動板102は軸101を中心に回転移動を行なう。
そして、過負荷応動トリップ作動板102の他端は、第
6図に示される操作制御機構75の二次フック99に対
応している。この第5図に示される伝達機構により主電
流路で発生した過大電流の検知信号が機械的信号に変換
される。
次に、第6図を参照して、操作制御機構75の構造につ
いて説明する。この操作制御機構75は大きく分けて制
御用ハンドル79により動作させるハンドル機構部75
aと、機構的に主接点を開閉させるためのばね釈放機構
部75bに分けられる。ハンドル機構部75aは制御用
ハンドル79と、この制御用ハンドル79に取付けられ
たカムシャフト77およびカムシャフト77に連結され
る偏心カム76および偏心カム76に連設され、スライ
ド運動を行なうスライド板84とを含む。
制御用ハンドル79は回転自在に支持されており、rA
UTOJ、rTRIPJ、rOFFJ、[RESETJ
、rTEsTJ、rlSQLコの6つの切換位置を有し
ている。偏心カム76の下面には第7B図、第9B図お
よび第11B図に示されるカム溝76aが形成されてお
りこのカム溝にスライド板摺動ピン83の先端が挿入さ
れている。
スライド板摺動ピン83は固定フレーム8oに設けられ
た直線状のガイド孔を貫通してスライド板84の一端に
かしめ付けられている。スライド板84の一部は逆U字
形に折曲げられた耳部84aを有している。このような
構造によって、制御用ハンドル79を回動させると回転
運動が偏心カム76の作用によってスライド板84の直
線運動に変換される。
ばね釈放機構75bは、各々係合する順に二次フック9
9.1次フック97、釈放自在レバー93、リンク92
、リンク90およびクロスバ−制御レバー87を備えて
いる。二次フック99の折曲片99aは過負荷応動トリ
ップ作動板102の一端に対応する位置に設けられ、こ
の過負荷応動トリップ作動板102の回動動作を受けと
る。また、クロスバ−制御レバー87の先端は3極連動
用クロスパー74の頭部74aに当接している。
二次フック99は軸100に回転自在に軸支され、一端
が1次フック97の上端部と釈放自在に突合せ係合し、
他端に折曲片99aが設けられている。1次フック97
は軸98に回動自在に軸支され、ばねにより時計方向の
回転力が与えられている。また、1次フック97の中央
部には長穴に沿って移動可能な掛止ピン97aが取付け
られている。釈放自在レバー93は一端が固定フレーム
80に固着された軸96に回動自在に軸支され、他端の
爪部93aが1次フック97の掛止ピン97aと釈放自
在に係合している。釈放自在レバー93の上端部には軸
94によりその一端が回動可能に接続されたリンク92
が連結されている。リンク92の他端はトグル軸91を
介してリンク90に接続され、さらにリンク90の一端
は軸89を介して軸88に回動自在に軸支されているク
ロスバ−制御レバー87の一端に接続されている。
この2つのリンク90.92と、その間のトグル軸91
と、このトグル軸91と開閉制御レバー86の頂部との
間に接続された拡張ばね95によってトグルリンク機構
が構成されている。開閉制御レバー86はその下方端部
が固定フレーム80に固定された固定バー110に係合
し、この固定バー110を中心に回動可能に設けられて
いる。
この開閉制御レバー86はその両側面上部に設けられた
溝部86aにスライド板84の耳部84aの先端に設け
られたピン84bが摺動可能に挿入されている。これに
よってばね釈放機構75bとハンドル操作機構75aと
が連結されている。
この操作制御機構75はクロスバ−制御レバー87の上
下動により3極連動用クロスパー74を動作させて主電
流路の主接点を開閉するための機構であり、その動作指
令系統として2つの指令入力系統がある。1つは、ハン
ドル79の操作によりハンドル制御機構75aを介して
ばね釈放機構75bが動作される系統である。他の系統
としては電流検出用変流器41によって検知された異常
信号を釈放型電磁石46により機械的信号に変換させた
後、過負荷応動トリップ作動板102を介して2次フッ
ク99を動作させる系統である。
さらに、第3の接点開離手段について第2図を用いて説
明する。主電流路内に直列に配列された短絡時強制開極
用電磁石30の突出棒31は開閉遮断ユニットハウジン
グ2の内部に設けられた短絡時強制開極用連動機構18
の第1レバー19に当接している。第1レバー19は回
転軸20によってその中央部を回動可能に支持されてい
る。第1レバー19の他端は第2レバー21に係合して
いる。第2レバー21はその中央部が軸23によって回
動可能に支持され、ばね22によって時計方向に回転す
る力が与えられている。また第2レバー21の他端は開
閉操作レバー17の上部に形成された中空部の内部に挿
入されている。そして、短絡時強制開極用電磁石30の
動作はその突出棒31の動作により短絡時強制開極用連
動機構18を介して開閉操作レバー17を移動させるこ
とにより固定接点10と可動接点8との間を開放し、主
電流路を遮断する。
次に、この発明による回路遮断器の接点開閉動作につい
て説明する。
まず、第1の解離手段である開閉操作用電磁石60を用
いた接点開閉動作について第4図を参照して説明する。
開閉操作用電磁石60は回路遮断器の外部に設けられた
0N10FFスイツチなどからの開閉指令に応じて動作
する。外部からの信号を受けて開閉操作用電磁石60の
励磁コイル63の励磁が断たれると、可動鉄心62は吸
引解放用スプリング64の復元力により固定鉄心61か
ら解離して移動する。これに応じて可動鉄心62に設け
られた可動鉄心作動ピン73が電磁石作動レバー71を
軸72を中心に時計方向に回動させる。すると、クロス
バー74が開閉操作レバー17を下方へ押し下げ、これ
に伴って可動接触子9の可動接点8と固定接点10とが
開放される。これによって回路が遮断される。
なお、復帰動作は、励磁コイル63に再び通電されると
可動鉄心62が固定鉄心61に吸引され、これに伴って
電磁石作動レバー71、クロスバー74および開閉操作
レバー17が元の位置に復帰する。
次に、第2の開離手段であるばね釈放機構部の主接点の
遮断動作について第2図、第5図、第7A図、第7B図
、第8A図、第8B図、第9A図、第9B図、第10A
図、第10B図、第11A図、第11B図、第12A図
および第12B図を用いて説明する。ここで、第7A図
、第9A図および第11A図は、制御ハンドルの平面図
であり、第7B図、第9B図および第11B図は偏心カ
ムとスライド板84との位置関係を示す平面構造図であ
る。また、第8A図、第10A図および第12A図は各
々の動作状態におけるハンドル制御機構部の断面構造図
である。第8B図、第10B図および第12B図は、各
々前記のハンドル制御機構に対応するばね釈放機構部7
5bの断面構造図である。
まず、第7A図ないし第8B図を参照して、回路遮断器
の主電流路が閉状態になる場合は、制御用ハンドル79
はrAUTOJまたは「TEST」の位置にあり、ばね
釈放機構部75bは釈放自在レバー93の爪部93aが
一次フツク97の!止ピン97aと係合し、−次フツク
97の上端部と二次フック99の一端が係合した状態に
ある。2つのトグルリンク90.92を連結するトグル
軸91は開閉制御レバー86の上端部と拡張ばね95を
介して引張られた状態にあり、リンク92の上部が軸9
6によって係止している。このため、トグルリンク90
.92はほぼ一直線上に伸張されており、クロスバ−制
御レバー87は一端が押し下げられ、3極連動用クロス
パー74に当接する側が押し上げられてクロスバー74
の連動ピン74aから開離した状態にある。
いま、制御用ハンドル79がrAUTOJの位置にあり
、主接点8.10が「入」の状態にあるとき、主電流路
に過負荷電流が流れ、電子式過電流継電器45の出力信
号を受けて釈放型電磁石46が動作すると、アーマチュ
ア50が開極し、引外し伝達板54および過負荷応動伝
達板103を押圧して摺動させ、さらに過負荷応動トリ
ップ作動板102を回動させ、二次フック99の端部に
形成された折曲片99aを押圧移動させる。
第10B図を参照して、二次フック99が軸100を支
点として時計方向に回動すると、二次フック99との係
合が解かれた一次フツク97が軸98を支点として時計
方向に回動し、掛止ピン97aと釈放自在レバー93と
の係合が解かれる。
釈放自在レバー93は、軸96を支点として反時計方向
に回動しトグルリンク90.92を屈曲してクロスバ−
制御レバー87の一端を引上げる。
したがって、クロスバ−制御レバー87は軸88を支点
として時計方向に回動しクロスバー74の連動ピン74
aを押し下げる。クロスバー74が押し下げられると、
クロスバー74に当接した多極の操作レバー17.17
.17が押し下げられ、主接点が開放されて、「切」の
状態となる。この際、開閉制御レバー86の回動により
折曲耳部86aと係合するスライド板84が摺動されて
偏心カム76および制御用ハンドル79を回動させて制
御用ハンドル79はrTRI PJの指示位置に回動さ
れる(第9A図、第9B図および第10A図参照)。
また、第11A図ないし第12B図を参照して、rTR
IPJ状態より開閉可能な状態に復帰させるためには、
制御用ハンドル79をrRESETJ位置まで強制的に
回動することにより開閉制御レバー86が時計方向に回
転し、開閉制御レバー86の一端に装着されたピン86
bによって釈放自在レバー93を時計方向に回動させ、
釈放自在レバー93の爪部93aが一次フツク97の掛
止ピン97aと係合し、さらに−次フツク97と二次フ
ック99とが係合されたリセット状態に復帰する。そし
て、この状態で制御ハンドル79から手を離すと自動的
にroFFJの指示位置に回動し、さらに、「AUTo
」状態に復帰させるにはそのままレバーを強制的にrA
UTOjの位置に戻すことにより第7A図ないし第8B
図に示す状態に復帰する。
次に、第3の開離手段である短絡時強制開極用電磁石3
0および短絡時強制開極用連動機構18を介して行なわ
れる回路遮断動作について第2図を用いて説明する。短
絡時強制開極用電磁石30は3極の主電流路に対して各
々直列に接続されている。いま、主電流路に過大な電流
、たとえば短絡電流等が生じた場合、短絡時強制開極用
電磁石30が瞬時に動作し、突出棒31を下方に突出さ
せる。突出棒31の動作に応じて、第1レバー19は時
計方向に回動し、ばね22の回転力に抗して第2レバー
21の右端を押し上げ反時計方向に回動させる。そして
、第2レバー21の左端が開閉操作レバー17を下方に
押し下げる。これによって、固定接点10と可動接点8
とが開離され、接点が解放され電流が遮断される。電流
が遮断されると、この主電流路に直列に接続された短絡
時強制開極用電磁石30の励磁が解かれ、突出棒は上方
に復帰し第1レバー19および第2レバー21は元の位
置に復帰する。しかし、過電流を検知した過電流応動装
置45.46が追随して動作し、ばね釈放機構75bに
よって解放操作レバー17が下方に押しさげられた状態
を維持する。
この短絡時強制開極用電磁石30および連動機構18を
用いた解離手段は、短絡時強制開極用電磁石30の応答
速度が速いことおよび機構が簡単であり慣性力が小さい
ことから瞬時の遮断動作が可能である。したがって、短
絡時に発生する過大電流を瞬時に遮断して回路や機器を
保護することが可能である。
次に、第3の解離手段に含まれる短絡時強制開極用連動
機構18の第2の実施例を第13A図および第13B図
を用いて説明する。この第2の実施例は短絡時強制開極
用連動機構としてリンク機構を用いたものである。第1
3A図は、第2の実施例の短絡時強制開極用連動機構の
待機状態を示す部分拡大構造図であり、第13B図は動
作状態を示す部分断面拡大図である。
まず、第13A図を参照して、短絡時強制開極用電磁石
30の突出棒31は開閉遮断ユニットハウジング2の内
部に設けられた短絡時強制開極用連動機構の第1レバー
110に当接している。
第1レバー110は回転軸111によってその中央部を
回動可能に支持されている。第1レバー110の他端は
リンク材112に連結され、リンク材112の他端には
第2レバー113が連結されている。第2レバー113
はほぼL字形状を有しており、その中央部は軸114に
よって回動可能に支持されている。この第1レバー11
0、リンク材112および第2レバー113はいわゆる
デッドセンタリンク機構を構成している。
第1レバー110の一方端部には、常時短絡時強制開極
用電磁石30の突出棒31を押し戻す側に付勢する復帰
スプリング115が設けられている。また、第2レバー
113の先端部は主接点の開閉操作レバー17の上部に
形成された中空部の内部に挿入されている。
第13B図を参照して、いま、主電流路に短絡時強制開
極用電磁石30の動作電流値よりも過大な電流が生じた
場合、短絡時強制開極用電磁石30が瞬時に動作し、突
出棒31を下方に突出させる。突出棒31の動作に応じ
て、第1レバー110は復帰スプリング115を圧縮す
るように軸111を中心に時計方向に回動する。この第
1レバー110の回動に応じてリンク材112は上方に
押し上げられ、また第2レバー113は軸114を中心
に反時計方向に回動される。そして、第2レバー113
の先端部が開閉操作レバー17を下方に押し下げる。こ
れによって、固定接点10と可動接点8とが解離され接
点が解放される。
主電流路が遮断されると、この主電流路に直列に接続さ
れた短絡時強制開極用電磁石30も励磁が解かれ、突出
棒31は上方に復帰する。この際、リンク機構は第1レ
バー110の一端に復帰スプリング115によって反時
計回りの復元力を受け、また第2レバー113の他端に
は開閉操作レバー17の下部に設けられた接触子ばね1
1によって時計方向回りに回動する復元力を受ける。そ
して、リンク材112は両方からの相反する方向の復元
力を受け、これらを相殺することにより接点の解離状態
を維持する。すなわち、この短絡時強制開極用連動機構
は自己保持型のリンク機構を構成している。図示した自
己保持状態にあるリンク機構の復帰動作は、過電流を検
知した過電流応動装置45.46の動作によって作動す
るばね釈放機構75bにより開閉操作レバー17を押し
下げることによって行なわれる。開閉操作レバー17が
わずかに押し下げられると、第2レバー113は無力状
態に解放される。そして、復帰スプリング115によっ
て第1レバー110が反時計方向に回動され、これに伴
いリンク機構は第13A図に示される状態に復帰する。
この第2の実施例による短絡時強制開極用連動機構を用
いた場合は、短絡時強制開極用電磁石が動作すると、上
記した自己保持型リンク機構により接点が解離し、その
解離状態が保持されるため、解離後の再接触に対する安
全性がより確実となり短絡遮断性能が向上する。
また、この発明による回路遮断器は制御用ハンドル79
によって選択されるrT E S TJあるいはrls
OLJのモードを有しており、いずれも主電流路を遮断
した状態となる。rT E S TJモードは、回路遮
断器のモニタ動作を行なわせるためのモードである。た
だしrlsOLJはモニタ動作を行なうことはできない
。これらのモードにおいては主電流路を遮断するために
断路部13を「切」状態にする。第14図は、この断路
部13の開閉機構を示す断路接点開閉機構図である。第
2図および第14図を参照して、新路部開閉機構は、そ
の一端が偏心カム76に当接し、軸106によって回動
可能に支持された1対の第1レバー105と、この第1
レバー105に係合し、軸108によって回動自在に支
持されたL型の第2レバー107と、第2レバー107
の先端に係合され絶縁体よりなる3極連動用断路レバー
109とを備える。3極連動用断路レバー109の内部
には第1固定導電体12および電源側端子導体16に接
続される導電体25が装着されている。
動作において、制御用ハンドル79がrTEST」ある
いはrlsOLJの位置に回動されると、偏心カム76
も同様に回動し、これに当接する第1レバー105を反
時計回りに回動させる。第1し/<−105の回動に応
じて第2レバー107が時計方向に回動され、この第2
レバー107に係合する3極連動用断路レバー109が
上方に持上げられる。これによって導電体25が電源側
端子導体16および第1固定導電体12と離脱し主電流
路が解離される。また、下記に示すように、rT E 
S TJモードではリミットスイッチ118が「入」状
態でモニタ動作が可能であり、またrIsOLJモード
ではリミットスイッチ118が「切」状態であるためモ
ニタ動作を行なうことができない。 次に、第15図を
参照して開閉操作用電磁石60を用いた開閉器の電気的
操作回路について説明する。操作用接続端子115.1
16.117は操作機構ユニットハウジング3の上部端
子棚に設置され、一方から電源接続端子115、開閉操
作用電磁石60の励磁コイル、リミットスイッチ118
ならびに開閉操作用電磁石60の自己保持用のマイクロ
スイッチ119が直列に接続され、さらにこの開閉器の
外部に設けられる遠隔操作用のOFF用押鋲l20を経
て他方の電源接続端子115aに接続される。電源接続
端子115.115a間には電源Eが接続される。また
、接続端子116.117の間に外部に設けられた遠隔
操作用のONN用押工21が並列に接続される。リミッ
トスイッチ118は制御ハンドル79がrAUTOJ、
rTEsTJの位置で「入」となり、その他の切換位置
では「切」となるように設定される。すなわち、このリ
ミットスイッチ118は操作用制御機構75の固定フレ
ーム80に装着され、このリミットスイッチの作動レバ
ーがクロスバ−制御レバー87の折曲耳片87aに当接
するように取付けられている。そして、たとえばrAU
TOJの位置すなわちトグルリンク90.92が伸張し
た状態でリミットスイッチ118が「入j状態に保持さ
れる。
開閉操作用電磁石60の自己保持用のマイクロスイッチ
119は操作機構ユニットハウジング3内の固定枠65
の外面に装着され、開閉操作用電磁石60の可動鉄心6
2に設けられた可動鉄心作動ピン73の端部がマイクロ
スイッチ作動レバーと対応するように取付けられている
。そして、可動鉄心62が固定鉄心61に吸引されると
可動鉄心作動ピン73が移動してマイクロスイッチの作
動レバーを「入」状態状態に保持するように構成される
。制御用ハンドル79の各切換位置における断路部13
と主接点5ならびにリミットスイッチ118との「入」
 「切」の関連をまとめると次表の関係になる。
表1 このように、この発明による回路遮断器は、固定接点1
0.10と、固定接点10.10と開閉可能に配列され
た可動接点8.8を有する可動接触子9とを備え、可動
接点8.8を固定接点10.10に接合するように可動
接触子9に装着された接触子ばね11と可動接触子9を
操作するように多極ごとにそれぞれ係合する開閉操作レ
ノクー(第1の連接手段)17と、この多極の開閉操作
レバー17を多極同時に操作する電磁石作動レバー71
およびクロスバー74よりなる第2の連接手段と、各極
共通の開閉操作用電磁石60、各極共通のばね釈放機構
75bおよび多極ごとの短絡強制開極用電磁石30から
なる3種類の解離手段と、過電流を検知して応動する過
電流応動装置45.46を備えている。そして、制御ハ
ンドル79が通常rAtLTOJの位置におかれ、開閉
操作用電磁石30が励磁されていれば、接触子ばね11
により可動接点8.8が固定接点10,10と接触した
「入」の状態にある。
そして、開閉操作用電磁石60が消勢されると、第2の
連接手段71.74を動作させて多極の第1の連接手段
17を押し下げ、可動接点8.8を解離し、「切」の状
態に保持する。すなわち、開閉動作用電磁石60により
主電流路の開閉操作が行なわれる。
また上記の「入」の状態で過負荷電流が流れると、電子
式過電流継電器45が過電流を検出して検知信号を出力
し、その出力信号を受けて釈放型電磁石46が動作して
伝達板54.103を介して一次フツク97、二次フッ
ク99の係合を解く。
そして、ばね釈放機構75bが解放されクロメノく−制
御レバー87を回動させて第1の連接手段17を押し下
げる。これによって可動接触子9が下方へ押されて主電
流路が解離される。また、クロスバ−制御レバー87の
回動により、リミットスイッチ118が「切」となり、
開閉操作用電磁石60の励磁コイル63が消勢される。
そして、可動鉄心62が固定鉄心61より解離して既に
解離位置へ動かされた第2の連接手段71.74に追従
する。このように過負荷電流に対しては動作速度の速い
ばね釈放機構75bの崩壊により回路を遮断するため、
従来の回路遮断器に比べて過負荷電流の遮断性能を向上
することができる。
さらに、短絡電流のごとき大電流が発生した場合、瞬時
に短絡時強制開極用電磁石30が付勢されて突出棒31
が短絡時強制開極用連動機構18を動作させて第1連接
手段17を下方に押し下げて接点を解離する。また、同
時に電子式過電流継電器45が短絡電流を検出し、その
出力信号により釈放型電磁石46およびばね釈放機構7
5bが動作して第2の連接手段71.74を動作させて
第1連接手段17を解離位置に拘束する。したがって、
短絡時強制開極用電磁石30が早期に動作して可動接触
子9を解離位置へ導き、その後短絡強制開極用電磁石3
0が消勢されて可動接触子9が可動接触子ばね11によ
って押戻され再閉路されるまでに、高速度のばね釈放機
構75bが動作して可動接触子9の解離位置が保持され
る。したがって、短絡時強制開極用電磁石30に再閉路
防止用の特別のラッチ機構あるいはリセット機構を設け
る必要がない。なお、短絡時強制開極用連動機構18を
開閉遮断ハウジングユニット2内に設けることによって
短絡時強制開極用電磁石30を回路遮断器の定格電流に
関連する電流検出用変流器41と過電流応動装置45.
46とからなる過電流応動手段とともに引外しユニット
ハウジング4内に設けることができる。そして、引外し
ユニットハウジング4は短絡時強制開極用電磁石30の
励磁コイル36の入力端部のねじ24を取外すことによ
り容易に取外すことができる。この結果、定格電流に応
じた電流容量と動作設定値をもつ短絡時強制開極用電磁
石30と過電流応動手段を対にして取換えることができ
る。
また、定格電流が小さい場合には短絡時強制開極用電磁
石30の励磁コイル36の電流容量を小さくしてコイル
巻数を増加させ抵抗値を増大し、通過短絡電流を極端に
低減させることができる。
[発明の効果コ このように、この発明による回路遮断器は、主電流路の
電磁開閉機構を行なう開閉操作用電磁石を含む回路開閉
操作手段と、回路遮断機能を行なうためのばね釈放機構
および多極ごとの短絡時強制開極用電磁石を含む短絡時
強制開極手段からなる3つの主接点解離手段を構成上一
体化することにより、小型でかつ開閉寿命が長く、遮断
性能に優れた短絡遮断容量の大きい回路遮断器を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例による回路遮断器の外観斜
視図である。第2図は、回路遮断器の断面構造図であり
、第3図は、第2図中の切断線Y−に沿う方向からの平
面構造図である。第4図は、回路遮断器の第1の接点解
離手段を示す部分構造図である。第5図は、釈放型電磁
石46およびこれに連なる伝達機構を説明するための平
面構造図である。第6図は、操作制御機構を示す断面構
造図である。第7 A、図、第9A図および第11A図
は、各々の切換位置における制御ハンドル79の平面構
造図である。第7B図、第9B図および第11B図は第
7A図ないし第11A図に対応する偏心カム76および
スライド板84の平面構造図である。第8A図、第10
A図および第12A図は、各々第7八図ないし第11A
Ifflに対応するハンドル制御機構部の断面構造図で
ある。第8B図、第10B図および第12B図は各々第
8A′v!Jないし第12A図に対応するばね釈放機構
の断面構造図である。第13A図および第13B図は短
絡時強制開極用連動機構の第2の実施例を示す部分断面
構造図であり、第13A図はリンク機構の自己保持状態
を示し、第13B図は接点解離状態を示している。第1
4図は、新路接点の開閉機構を示す断路接点開閉機構図
である。第15図は、回路遮断器の回路ブロック図であ
る。 図において、1はベース、2は開閉遮断ユニ・シトハウ
ジング、3は操作機構ユニットハウジング、4は引外し
ユニットハウジング、8は可動接点、9は可動接触子、
10は固定接点、12は第1固定導電体、13は断路部
、14は第2固定導電体、18は短絡時強制開極用連動
機構、30は短絡時強制開極用電磁石、40は零相変流
器、41は電流検出用変流器、45は電子式過電流継電
器、46は釈放型電磁石、60は開閉操作用電磁石、7
1は電磁石作動レバー、74は3極連動用クロスバ−1
75は操作制御機構、75aはハンドル制御機構部、7
5bはばね釈放機構部、76は偏心カム、87はクロス
バ−制御レバーを示している。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。 つ 第1図 1:ベース 第 図 第7A図 第8A図 第9A図 第10A図 第7B図 第8B図 第9B図 第11A図 第12A図 第11B図 第12B図 手続補正書 平成2年11月30日 2、発明の名称 回路遮断器 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 大阪布 阿倍野区 阪南町 7丁目2番10号
名称寺崎電気産業献金社 頽者寺崎泰彦 4、代理人 住 所 大阪市北区南森町2丁目1番29号 住友銀行
南森町ビル電話 大阪(06)361−2021 (僧
6、 補正の対象 明細書の特許請求の範囲の欄、発明の詳細な説明の欄、
図面の簡単な説明の欄および図面7、 補正の内容 (1) 明細書の特許請求の範囲を別紙のとおり補正す
る。 (2) 明細書の第12頁第8行目の「また、第15図
は、回路遮断器・・・」を「また、第14図は、回路遮
断器・・・」に補正する。 (3) 明細書の第12頁第9行目ないし10行目の「
第15図を参照して、回路遮断器は・・・」を「第14
図を参照して、回路遮断器は・・・」に補正する。 (4) 明細書第31頁第11行目ないし第34頁第1
8行目の[次に、第3の解離手段に含まれる・・・遮断
性能が向上する。」の文章を削除する。 (5) 第35頁第7行目の「第14図は、この断路部
・・・」を「第13図は、この断路部・・・」に補正す
る。 (6) 明細書の第35頁第8行目ないし9行目の「第
2図および第14図を参照して、・・匂を「第2図およ
び第13図を参照して、・・・Jに補正する。 (7) 明細書の第36頁第13行目の「次に、第15
図を参照して・・・」を「次に、第14図を参照して・
・・」に補正する。 (8) 明細書の第44頁第2行目ないし8行目の「第
13A図および第13B図は・・・回路ブロック図であ
る。」を下記の文章に補正する。 記 第13図は、新路接点の開閉機構を示す新路接点開閉機
構図である。第14図は、回路遮断器の回路ブロック図
である。 (9) 別紙のとおり、図面の第13A図および第13
B図を削除し、第14図を第13図とし、さらに第15
図を第14図とする。 以上 2、特許請求の範囲 (1) 各極毎に独立した電源側回路端子と負荷側回路
端子との間を結ぶ主電流経路の途中に設けられた固定接
点と、 前記固定接点に接触・開離することによって前記固定接
点間の回路開閉動作を行なう可動接点を備えた可動接触
子と、 前記可動接触子に接合し、前記可動接触子の接点開閉動
作を可能にする各極毎に設けられた第1連接手段と、 前記第1連接手段を多極同時に操作する第2連接手段と
、 過電流を検知して応動する過電流応動手段と、ばね体を
含むトグルリンク機構と、このトグルリンク機構の一端
に配置され前記第2連接手段を作動させるレバーと、前
記過電流応動手段からの応動信号を前記トグルリンク機
構に伝達して前記ばね体を釈放させるラッチ機構とを含
み、前記ばね体が蓄勢状態においては前記レバーは前記
可動接点が接触可能な位置に第2連接手段を維持し、前
記過電流応動手段からの応動信号により前記ラッチ機構
が作動するとばね体が釈放され前記可動接点が開離する
位置に第2連接手段を移動させるばね釈放機構と、 前記主電流経路の途中に設けられ、所定値以上の過大電
流の発生に応じて動作する電流動作型電磁石と、前記電
流動作型電磁石が動作したときに前記第1連接手段を前
記可動接点が開離する位置に移動させる連動機構とを含
む短絡時強制開極手段と、 可動部と固定部と解放用ばねを有し、主電流経路の開閉
指令に応じて可動部が移動し、無励磁状態において前記
解放用ばねによって前記可動部が前記可動接点が開離す
る位置に前記第2連接手段を移動させる電圧動作型電磁
石を含む回路開閉手段とを備えた、回路遮断器。 (2) 前記短絡時強制開極手段において、前記電流動
作型電磁石はプランジャ型であり、前記連動機構は第1
および第2のレバーを含み、第1のレバーの一端は前記
電流動作型電磁石の前記プランジャに当接し、前記第1
レバーの他端は第2レバーの一端に係合し、前記第2レ
バーの他端は前記第1連接手段に当接している、請求項
1記載の回路遮断器。 (3) 前記短絡時強制開極手段の前記電流動作型電磁
石と前記連動機構とは互いに異なるハウジング内に収納
され、 前記電流動作型電磁石は前記過電流応動手段とともに取
換可能な1つのハウジング内に収納されている、請求項
1記載の回路遮断器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)各極毎に独立した電源側回路端子と負荷側回路端
    子との間を結ぶ主電流経路の途中に設けられた固定接点
    と、 前記固定接点に接触・開離することによって前記固定接
    点間の回路開閉動作を行なう可動接点を備えた可動接触
    子と、 前記可動接触子に接合し、前記可動接触子の接点開閉動
    作を可能にする各極毎に設けられた第1連接手段と、 前記第1連接手段を多極同時に操作する第2連接手段と
    、 過電流を検知して応動する過電流応動手段と、ばね体を
    含むトグルリンク機構と、このトグルリンク機構の一端
    に配置され前記第2連接手段を作動させるレバーと、前
    記過電流応動手段からの応動信号を前記トグルリンク機
    構に伝達して前記ばね体を釈放させるラッチ機構とを含
    み、前記ばね体が蓄勢状態においては前記レバーは前記
    可動接点が接触可能な位置に第2連接手段を維持し、前
    記過電流応動手段からの応動信号により前記ラッチ機構
    が作動するとばね体が釈放され前記可動接点が開離する
    位置に第2連接手段を移動させるばね釈放機構と、 前記主電流経路の途中に設けられ、所定値以上の過大電
    流の発生に応じて動作する電流動作型電磁石と、前記電
    流動作型電磁石が動作したときに前記第1連接手段を前
    記可動接点が開離する位置に移動させる連動機構とを含
    む短絡時強制開極手段と、 可動部と固定部と解放用ばねを有し、主電流経路の開閉
    指令に応じて可動部が移動し、無励磁状態において前記
    解放用ばねによって前記可動部が前記可動接点が開離す
    る位置に前記第2連接手段を移動させる電圧動作型電磁
    石を含む回路開閉手段とを備えた、回路遮断器。
  2. (2)前記短絡時強制開極手段において、前記電流動作
    型電磁石はプランジャ型であり、前記連動機構は第1お
    よび第2のレバーを含み、第1のレバーの一端は前記電
    流動作型電磁石の前記プランジャに当接し、前記第1レ
    バーの他端は第2レバーの一端に係合し、前記第2レバ
    ーの他端は前記第1連接手段に当接している、請求項1
    記載の回路遮断器。
  3. (3)前記短絡時強制開極手段において、前記電流動作
    型電磁石はプランジャ型であり、前記連動機構は第1お
    よび第2のレバーと1つのリンク材を含むリンク機構か
    らなり、第1レバーの一端は前記電流動作型電磁石のプ
    ランジャに当接し、前記第1レバーの他端は前記リンク
    材の一端に連結され、 前記リンク材の他端は第2レバーの一端に連結され、前
    記第2レバーの他端は前記第1連接手段に当接しており
    、 前記電流動作型電磁石が動作した際、前記プランジャが
    前記第1レバーを動作させ前記リンク材を介して前記第
    2レバーが前記第1連接手段を移動させることによって
    前記可動接点が開離し、かつ開離後も前記リンク機構は
    その位置を自己保持している、請求項1記載の回路遮断
    器。
  4. (4)前記短絡時強制開極手段の前記電流動作型電磁石
    と前記連動機構とは互いに異なるハウジング内に収納さ
    れ、 前記電流動作型電磁石は前記過電流応動手段とともに取
    換可能な1つのハウジング内に収納されている、請求項
    1記載の回路遮断器。
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ITMI911974A IT1251809B (it) 1990-07-16 1991-07-16 Interruttore comprendente un meccanismo di separazione forzata dei tcontatti capace di auto-tenuta in condizioni di cortocircuito.
DE4123563A DE4123563C2 (de) 1990-07-16 1991-07-16 Leistungsschalter mit zwangsweiser Kontakttrennung und Selbsthaltung im Kurzschlußfall
FR9108957A FR2665572B1 (fr) 1990-07-16 1991-07-16 Disjoncteur comportant un mecanisme de separation forcee des contacts permettant une auto-retenue en cas de court-circuit.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02100225A (ja) * 1988-10-06 1990-04-12 Mitsubishi Electric Corp 遠隔操作式回路遮断器

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