JP2763573B2 - リモコンブレーカ - Google Patents
リモコンブレーカInfo
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- JP2763573B2 JP2763573B2 JP1075820A JP7582089A JP2763573B2 JP 2763573 B2 JP2763573 B2 JP 2763573B2 JP 1075820 A JP1075820 A JP 1075820A JP 7582089 A JP7582089 A JP 7582089A JP 2763573 B2 JP2763573 B2 JP 2763573B2
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Description
本発明は、主電路に挿入された接点部の閉極状態にお
いて、異常電流が流れると接点部を開極させるととも
に、外部からの制御信号に応答して接点部を開閉させる
ことができるリモコンブレーカに関するものである。
いて、異常電流が流れると接点部を開極させるととも
に、外部からの制御信号に応答して接点部を開閉させる
ことができるリモコンブレーカに関するものである。
【従来の技術】 一般に、この種のリモコンブレーカは、第10図に示す
ように、それぞれ接点を有する固定接触子40aと可動接
触子40bとを備えた接点部4を主電路に挿入し、主電路
に異常電流が流れると接点開閉装置3により接点部4を
開極させるとともに、外部からの制御信号に応答して電
磁石装置2により接点部4を開閉させるようになってい
る。また、器体1にはハンドル6が設けられており、ハ
ンドル6の操作に対応して接点部4が開閉する。ここ
に、電磁石装置2はハンドル6を介して可動接触子40b
に連結されている。したがって、電磁石装置2が動作す
ればハンドル6が揺動する。また、ハンドル6は接点開
閉装置3にも連結されているから、接点開閉装置3が動
作するとハンドル6が揺動する(特開昭59−128726号公
報)。 一方、第11図に示すように、接点部4を構成する一対
の可動接触子40c,40dを互いに他方に対して移動させる
ようにした構成も考えられている。この構成では、電磁
石装置2が動作すると、一方の可動接触子40cが移動
し、ハンドル6の操作および接点開閉装置3の動作によ
って他方の可動接触子40dが移動するようになってい
る。この構成では、電磁石装置2が動作してもハンドル
6は揺動しないが、接点開閉装置3が動作するとハンド
ル6が揺動する(特開昭62−15722号公報)。
ように、それぞれ接点を有する固定接触子40aと可動接
触子40bとを備えた接点部4を主電路に挿入し、主電路
に異常電流が流れると接点開閉装置3により接点部4を
開極させるとともに、外部からの制御信号に応答して電
磁石装置2により接点部4を開閉させるようになってい
る。また、器体1にはハンドル6が設けられており、ハ
ンドル6の操作に対応して接点部4が開閉する。ここ
に、電磁石装置2はハンドル6を介して可動接触子40b
に連結されている。したがって、電磁石装置2が動作す
ればハンドル6が揺動する。また、ハンドル6は接点開
閉装置3にも連結されているから、接点開閉装置3が動
作するとハンドル6が揺動する(特開昭59−128726号公
報)。 一方、第11図に示すように、接点部4を構成する一対
の可動接触子40c,40dを互いに他方に対して移動させる
ようにした構成も考えられている。この構成では、電磁
石装置2が動作すると、一方の可動接触子40cが移動
し、ハンドル6の操作および接点開閉装置3の動作によ
って他方の可動接触子40dが移動するようになってい
る。この構成では、電磁石装置2が動作してもハンドル
6は揺動しないが、接点開閉装置3が動作するとハンド
ル6が揺動する(特開昭62−15722号公報)。
上記従来構成では、ハンドル6が電磁石装置2や接点
開閉装置3と連動するから、ハンドル6になんらかの負
荷が作用していると、電磁石装置2や接点開閉装置3が
動作してもハンドル6が移動できない場合があり、この
場合、接点部4を開閉させることができないという問題
が生じる。また、上記従来構成では、いずれもハンドル
6が接点開閉装置3に結合されているから、ハンドル6
の操作回数が多いような使用場所では接点開閉装置3に
ストレスがかかり、故障が発生しやすくなるという問題
もある。 本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、
電磁石装置や接点開閉装置が動作してもハンドルが動作
しないようにして、ハンドルに負荷が作用しているとで
も接点部が開閉できるようにするとともに、ハンドルの
操作によって接点開閉装置にストレスが作用しないよう
にして故障の発生を抑制したリモコンブレーカを提供し
ようとするものである。
開閉装置3と連動するから、ハンドル6になんらかの負
荷が作用していると、電磁石装置2や接点開閉装置3が
動作してもハンドル6が移動できない場合があり、この
場合、接点部4を開閉させることができないという問題
が生じる。また、上記従来構成では、いずれもハンドル
6が接点開閉装置3に結合されているから、ハンドル6
の操作回数が多いような使用場所では接点開閉装置3に
ストレスがかかり、故障が発生しやすくなるという問題
もある。 本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、
電磁石装置や接点開閉装置が動作してもハンドルが動作
しないようにして、ハンドルに負荷が作用しているとで
も接点部が開閉できるようにするとともに、ハンドルの
操作によって接点開閉装置にストレスが作用しないよう
にして故障の発生を抑制したリモコンブレーカを提供し
ようとするものである。
本発明では、上記目的を達成するために、オン位置と
オフ位置との間で揺動するハンドルが突出した器体と、
主電路に挿入され第1可動接触子に設けた第1接点およ
び第2可動接触子に設けた第2接点が互いに離接するよ
うに構成された接点部と、第1接点を第2接点から引き
離す向きの勢力を蓄積してラッチ状態に保持するラッチ
を備え接点部の閉極時に主電路に異常電流が流れるとラ
ッチ状態を解除し上記勢力を放出して第1接点を第2接
点から引き離すように第1可動接触子を移動させる接点
開閉装置と、上記ラッチ状態で外部からの制御信号に応
答して第1接点が第2接点に離接するように第1可動接
触子を揺動させる電磁石装置と、上記ハンドルと第2可
動接触子とを連結しハンドルのオン位置で第2接点を第
1接点に近付けるとともにハンドルのオフ位置で第2接
点を第1接点から引き離すように第2可動接触子を揺動
させるリンクとを設け、ハンドルと接点開閉装置および
電磁石装置とを分離しているのである。 また、接点開閉装置のラッチ状態が解除された状態で
ハンドルをオフ位置に移動させると、ラッチを押圧して
ラッチ状態に復帰させる押圧片をハンドルに設けるのが
望ましい。
オフ位置との間で揺動するハンドルが突出した器体と、
主電路に挿入され第1可動接触子に設けた第1接点およ
び第2可動接触子に設けた第2接点が互いに離接するよ
うに構成された接点部と、第1接点を第2接点から引き
離す向きの勢力を蓄積してラッチ状態に保持するラッチ
を備え接点部の閉極時に主電路に異常電流が流れるとラ
ッチ状態を解除し上記勢力を放出して第1接点を第2接
点から引き離すように第1可動接触子を移動させる接点
開閉装置と、上記ラッチ状態で外部からの制御信号に応
答して第1接点が第2接点に離接するように第1可動接
触子を揺動させる電磁石装置と、上記ハンドルと第2可
動接触子とを連結しハンドルのオン位置で第2接点を第
1接点に近付けるとともにハンドルのオフ位置で第2接
点を第1接点から引き離すように第2可動接触子を揺動
させるリンクとを設け、ハンドルと接点開閉装置および
電磁石装置とを分離しているのである。 また、接点開閉装置のラッチ状態が解除された状態で
ハンドルをオフ位置に移動させると、ラッチを押圧して
ラッチ状態に復帰させる押圧片をハンドルに設けるのが
望ましい。
上記構成によれば、電磁石装置や接点開閉装置は第1
可動接触子を移動させ、ハンドルはリンクを介して第2
可動接触子を移動させることにより、接点部の開閉を行
うものであり、ハンドルと接点開閉装置および電磁石装
置とは分離されているから、ハンドルによる接点部の開
閉操作を電磁石装置や接点開閉装置とは独立してスムー
ズに行うことができるとともに、ハンドルに対して負荷
が作用しているような場合でもハンドルの位置を変える
ことなく電磁石装置や接点開閉装置の動作に応答して接
点部を開閉させることができるのである。また、ハンド
ルは接点開閉装置とは無関係に接点部を直接開閉するこ
とができるから、ハンドルの操作回数が多いような使用
場所でも、接点開閉装置にストレスをかけることがなく
故障の発生を抑制することができるのである。 さらに、ハンドルをオフ位置に移動させて押圧片によ
りラッチを押圧して接点開閉装置をラッチ状態に復帰さ
せるように構成すれば、異常電流によって接点開閉装置
が動作したときには、従来のブレーカと同様の操作でラ
ッチ状態に復帰させることができ、操作に違和感が生じ
ないという利点がある。
可動接触子を移動させ、ハンドルはリンクを介して第2
可動接触子を移動させることにより、接点部の開閉を行
うものであり、ハンドルと接点開閉装置および電磁石装
置とは分離されているから、ハンドルによる接点部の開
閉操作を電磁石装置や接点開閉装置とは独立してスムー
ズに行うことができるとともに、ハンドルに対して負荷
が作用しているような場合でもハンドルの位置を変える
ことなく電磁石装置や接点開閉装置の動作に応答して接
点部を開閉させることができるのである。また、ハンド
ルは接点開閉装置とは無関係に接点部を直接開閉するこ
とができるから、ハンドルの操作回数が多いような使用
場所でも、接点開閉装置にストレスをかけることがなく
故障の発生を抑制することができるのである。 さらに、ハンドルをオフ位置に移動させて押圧片によ
りラッチを押圧して接点開閉装置をラッチ状態に復帰さ
せるように構成すれば、異常電流によって接点開閉装置
が動作したときには、従来のブレーカと同様の操作でラ
ッチ状態に復帰させることができ、操作に違和感が生じ
ないという利点がある。
第8図および第9図に示すように、器体1は、それぞ
れ合成樹脂のような絶縁材料により形成されたベース1
1、ボディ12、カバー13を結合して形成される。器体1
の上面には揺動自在なハンドル6が突設され、また、器
体1の両側部にはそれぞれ端子7が3個ずつ設けられ、
両側部に設けられた対応する各一対の端子7間に主電路
が形成される。したがって、主電路は3つの電路とな
り、各主電路にそれぞれ接点部4が挿入されて3極に構
成される。ベース11内には電磁石装置2が納装され、ボ
ディ12およびカバー13の内部には接点開閉装置3、接点
部4、消弧装置5が納装される。 電磁石装置2は、第1図ないし第7図に示すように、
コイル21が装着された固定鉄芯22と、固定鉄芯22に対し
て第1図中左右方向に移動自在な可動鉄芯23とを備え、
コイル21に通電しない状態では可動鉄芯23が固定鉄芯22
から離れるように復帰ばね24により付勢されている。ま
た、コイル21に通電すると、復帰ばね24のばね力に抗し
て可動鉄芯23が固定鉄芯22に吸引される。すなわち、コ
イル21への通電の有無に応じて可動鉄芯23が第4図中左
右方向に移動するのである。可動鉄芯23には連結板25が
固定され、連結板25には略コ形のリンク26を介して変換
体27が連結される。変換体27は、互いにほぼ直交する方
向に突出する腕を有し、両腕が交差する部位に設けた軸
27aがベース11に対して回動自在に支承される。また、
一方の腕に上記リンク26の一方の脚が連結され、他方の
腕には略コ形のリンク28の一方の脚が連結される。変換
体27は軸27aの回りに回動自在となっているから、第4
図中で可動鉄芯23が左方に移動すると、変換体27が軸27
aの回りに左回りに回転してリンク28との結合部を上方
に移動させるのである。すなわち、変換体27は、可動鉄
芯23の左右方向の移動をリンク28との結合部の上下方向
の移動に変換するのである。コイル21の端末は、ベース
11の外周面に露出するように配置された補助端子29に接
続されている。このように形成された電磁石装置2は、
ベース11を組立ねじ14でボディ12に結合することによ
り、ボディ12に対して着脱可能になる。 接点開閉装置3は、第1図に示すように、接点部4が
閉極しているときに主電路に定格より相当に大きい短絡
電流や定格よりやや大きい程度の過電流が流れたことを
検出する異常電流検出部30を備えている。異常電流検出
部30は、主電路に挿入された検出コイル31を備え、検出
コイル31に短絡電流が流れると第1図中上向きに付勢さ
れているプランジャ32を第1図中下方に引き込むように
なっている。検出コイル31はヨーク33に囲まれており、
ヨーク33にはバイメタル34の下端部が固定される。バイ
メタル34は過電流が流れると上端部が左方に移動するよ
うに湾曲する。バイメタル34の上端部には感度調節ねじ
34aが螺合する。検出コイル31の下端は端子7に接続さ
れ、検出コイル31の上端は編組線(図示せず)を介して
バイメタル34の上端部に接続され、バイメタル34の下端
部は編組線(図示せず)を介して接点部4を構成する第
1可動接触子41に接続される。このようにして、検出コ
イル31とバイメタル34とが接点部4とともに主電路に挿
入される。異常電流検出部30は3極の主電路にそれぞれ
設けられる。 異常電流検出部30により主電路に異常電流が流れたこ
とが検出されると、接点開閉装置3のトリップ部35が作
動する。トリップ部35は、第4図に示すように、器体1
内に固定されたフレーム36に対して軸37aで軸着された
連動体37を有し、異常電流検出部30により異常電流が検
出されると、プランジャ32の下方への移動やバイメタル
34の湾曲により、連動体37が軸37aの回りで第4図中左
回りに回転する。連動体37は3極に跨がる形で配設さ
れ、いずれか1極の異常電流検出部30が動作すると回転
する。連動体37には、第6図に示すようにフック37bが
下向きに突設され、このフック37bにはラッチ38が係脱
するようになっている。ラッチ38は中央部に挿通された
軸38aでフレーム36に軸支される。ラッチ38の左端部に
は、第7図に示すように、長孔38bが形成され、押圧体3
9の右端部に挿通された軸39aが長孔38bに挿入されるこ
とにより、ラッチ38と押圧体39とが長孔38bの範囲でス
ライド可能となるように連結される。また、軸39aの両
端部は、フレーム36に形成された弧状のガイド孔36aに
挿入されており、ラッチ38および押圧体39の移動範囲が
ガイド孔36aにより規制される。押圧体39の左端部に
は、電磁石装置2に設けたリンク28の一方の脚が連結さ
れる。 接点部4は、押圧体39の下面に当接する可動板43を有
し、可動板43の両端部はボディ12の内周面に形成された
第4図中上下方向に走るガイド溝15に係合し、可動板43
が上下方向のみに移動するように規制されている。ま
た、可動板43は押上ばね44により上方に付勢されてい
る。可動板43は3極に跨がって配設され、各極に対応し
て3個の挿入孔43aが穿孔されている。各挿入孔43aに
は、第1図に示すように、第1可動接触子41と接圧ばね
45とが挿通されている。第1可動接触子41は第1図中左
端部下面に第1接点41aを備え、右端部上面において板
ばねよりなる接圧ばね45がかしめ固定されている。ま
た、第1可動接触子41の中間部は軸41bによりヨーク33
に軸支されている。第1可動接触子41の右端部はヨーク
33の下方に位置し、ヨーク33の下面との間には円錐ばね
よりなる開極ばね46が介装されている。したがって、可
動板43が下方に移動すれば、上記挿通孔43aの上縁によ
り接圧ばね45が下方に押圧され、第1可動接触子41が軸
41bを中心に左回りに回転するのである。また、このと
き、開極ばね46は圧縮される。逆に、可動板43が上方に
移動すれば、挿通孔43aの下縁により第1可動接触子41
が上方に押圧されるとともに開極ばね46のばね力が作用
し、第1可動接触子41が軸41bを中心に右回りに回転す
る。可動板43には、第5図に示すように、可動板43が上
方に移動した位置で器体1の上面から突出する表示棒43
bが設けられており、表示棒43bが器体1から突出してい
れば、第1接点41aが上方に移動したと判定できるよう
になっている。第1接点41aの下方には第2可動接触子4
2の上面に設けた第2接点42aが対向して配設される。第
2可動接触子42は、左端部が端子7に結合されており、
中間部において消弧装置5に対して軸42bにより軸支さ
れている。また、第2可動接触子42の上面には略L形の
アークランナ51の横片が固着されている。第2可動接触
子42の右端部には略コ形のリンク8の一方の脚が結合さ
れ、このリンク8の他方の脚はハンドル6に結合され
る。 消弧装置5は、第2可動接触子42に重複するアークラ
ンナ51とヨーク33より延長されたアークランナ52との間
に配設された複数枚のグリッド板53と、グリッド板53を
保持する絶縁材料よりなる保持枠54とを備え、接点部4
が開極したときに発生するアークが、アークホーンを構
成する両アークランナ51,52間で引き伸ばされ、グリッ
ド板53に導入されることにより消弧されるようになって
いる。 ところで、ハンドル6は、器体1の上面に形成された
窓孔16を通してレバー61が器体1の外部に突出してお
り、軸6aによりフレーム36に対して軸支されている。し
たがって、レバー61は、第1図中左右方向に揺動するの
であり、このハンドル6に上述したリンク8の一端部が
連結されているのである。したがって、ハンドル6のレ
バー61を第1図中左側に倒してハンドル6をオン位置に
設定すると、リンク8を介して第2可動接触子42が軸42
bの回りに左回りに回転し、第2接点42aが上方に移動す
る。また、第2図のように、ハンドル6のレバー61を右
側に倒してハンドル6をオフ位置に設定すると、リンク
8を介して第2可動接触子42が軸42bの回りに右回りに
回転し、第2接点42aが下方に移動する。ハンドル6に
は押圧片62が設けられており、ハンドル6がオフ位置で
あるときに、押圧体39におけるラッチ38との結合部を下
方に押圧するようになっている。 次に動作について説明する。第1図の状態では、ハン
ドル6のレバー61は左側に倒されてオン位置に設定され
ている。この状態では、第2可動接触子42は、リンク8
を介して軸42bを中心に左回りに回転し、第2接点42aが
上方に引き上げられる。また、この状態で、第4図に示
すように、電磁石装置2のコイル21に通電されていると
すれば、可動鉄芯23が固定鉄芯22に吸引されて第4図中
右方向に移動する結果、変換体26が右回りに回転し、リ
ンク28を介して押圧体39の左端部が下方に引き下げられ
て可動板43が下方に移動する。すなわち、第1可動接触
子41も下方に押圧され、第1接点41aと第2接点42aとが
接触する。このときの接点圧は接圧ばね45により与えら
れる。こうして接点部4が閉極する。 また、第2図に示すように、電磁石装置2のコイル21
に通電されている状態で、ハンドル6のレバー61を右側
に倒してオフ位置に設定すると、リンク8を介して第2
可動接触子42の右端部が下方に押圧されるから、第2接
点42aが第1接点41aに対して下方に移動し、接点部4が
開極する。つまり、電磁石装置2のコイル21に通電され
ているときには、ハンドル6がオン位置で接点部4が閉
極し、ハンドル6がオフ位置で接点部4が開極するか
ら、通常のスイッチと同様に扱うことができるのであ
る。 ここにおいて、電磁石装置2のコイル21への通電を停
止すると、第3図および第5図に示すように、復帰ばね
24のばね力により、可動鉄芯23が固定鉄芯22から離れ、
変換体25が左回りに回転することになる。その結果、押
圧体39の左端部が上方に移動し、可動板43が押上ばね44
により上方に押圧される。すなわち、第1可動接触子41
の右端部は開極ばね46により下方に押圧されているか
ら、左端部が上方に移動し、第1接点41aが第2接点42a
から離れ、接点部4が開極するのである。このとき、第
1可動接触子41のみが回転して第2可動接触子42は移動
せず、ハンドル6はオン位置を保つことになるが、可動
板43に設けた表示棒43bは器体1から突出するから、第
1可動接触子41の移動により接点部4が開極したことが
わかるのである。このようにして、ハンドル6がオン位
置であれば、電磁石装置2のコイル21に通電するかどう
かで接点部4を開閉させることができるのである。ま
た、このときラッチ38は移動しない。 一方、ハンドル6がオン位置のときに電磁石装置2の
コイル21に通電した状態で主電路に短絡電流や過電流等
の異常電流が流れると、異常電流検出部30が動作して連
動体37が左回りに回転し、ラッチ38がフック37bから外
れるから、ラッチ38の左端部に挿通された軸39aがガイ
ド孔36aに沿って上方に移動できるようになり、第6図
に示すように、可動板43が押上ばね44のばね力で上方に
移動する。したがって、第1可動接触子41は、開極ばね
46のばね力により右回りに回転し、第1接点41aが第2
接点42aに対して上方に移動して接点部4が開極するの
である。すなわち、異常電流が主電路に流れると、接点
部4が開極するのであって、通常のブレーカと同様に動
作する。 主電路に異常電流が流れてトリップ部35が動作した
後、ラッチ38を連動体37のフック37bに係合させたラッ
チ状態に復帰させるには、第7図に示すように、ハンド
ル6をオフ位置に設定すればよい、ハンドル6はオフ位
置において押圧片62によって押圧体39を下方に押圧する
から、ラッチ38が左回りに回転してフック37bに係合す
る。ここに、第7図では電磁石装置2のコイル21に通電
していない状態を示しているが、電磁石装置2のコイル
21に通電している場合でもラッチ状態に復帰させること
ができる。 以上の動作をまとめると、次のようになる。まず、電
磁石装置2のコイル21に通電しているときには、ハンド
ル6がオン位置であるかオフ位置であるかに対応して第
2可動接触子42が回転し、ラッチ38には影響を与えずに
接点部4が開閉され、通常のスイッチと同様に動作す
る。この状態ではハンドル6のレバー61の位置で接点部
4の開閉状態がわかる。次に、ハンドル6がオン位置で
あれば、電磁石装置2のコイル21に通電するかどうかで
他の部分に影響を与えずに接点部4が開閉する。つま
り、遠隔操作によって接点部4を開閉できるのである。
この場合、ハンドル6は移動しないが、可動板43が上下
に移動するから表示棒43bが器体1から突出するかどう
かで接点部4の開閉状態が確認できる。さらに、電磁石
装置2に通電され、かつハンドル6がオン位置であると
きに、主電路に異常電流が流れると、トリップ部35の動
作により他の部分に影響を与えずに接点部4が開極す
る。この場合も、ハンドル6はオン位置に保たれるが、
表示棒43bが器体1から突出して接点部4の開極が確認
できる。また、トリップ部35が動作した状態からハンド
ル6をオフ位置にすれば、ラッチ38がハンドル6の押圧
片62に押圧されることにより連動体37に係合してラッチ
状態に復帰させることができる。 以上説明したように、電磁石装置2のコイル21への通
電が停止されれば接点部4が開極するから、停電時など
には接点部4が開極し、オフ状態が優先されることにな
って、高い安全性が得られるのである。また、ハンドル
6がオフ位置であれば、電磁石装置2は接点開閉装置3
の状態にかかわらず、接点部4が開極するから、通常の
スイッチと同様に使用することができるのである。さら
に、接点開閉装置3のラッチ38が連動体37から外れた状
態のときにのみ、ハンドル6をオフ位置にしてラッチ状
態に復帰させるのであって、それ以外のときには接点開
閉装置3に干渉しないから、ハンドル6を操作しても接
点開閉装置3にストレスがかからず、故障の発生が低減
するのである。
れ合成樹脂のような絶縁材料により形成されたベース1
1、ボディ12、カバー13を結合して形成される。器体1
の上面には揺動自在なハンドル6が突設され、また、器
体1の両側部にはそれぞれ端子7が3個ずつ設けられ、
両側部に設けられた対応する各一対の端子7間に主電路
が形成される。したがって、主電路は3つの電路とな
り、各主電路にそれぞれ接点部4が挿入されて3極に構
成される。ベース11内には電磁石装置2が納装され、ボ
ディ12およびカバー13の内部には接点開閉装置3、接点
部4、消弧装置5が納装される。 電磁石装置2は、第1図ないし第7図に示すように、
コイル21が装着された固定鉄芯22と、固定鉄芯22に対し
て第1図中左右方向に移動自在な可動鉄芯23とを備え、
コイル21に通電しない状態では可動鉄芯23が固定鉄芯22
から離れるように復帰ばね24により付勢されている。ま
た、コイル21に通電すると、復帰ばね24のばね力に抗し
て可動鉄芯23が固定鉄芯22に吸引される。すなわち、コ
イル21への通電の有無に応じて可動鉄芯23が第4図中左
右方向に移動するのである。可動鉄芯23には連結板25が
固定され、連結板25には略コ形のリンク26を介して変換
体27が連結される。変換体27は、互いにほぼ直交する方
向に突出する腕を有し、両腕が交差する部位に設けた軸
27aがベース11に対して回動自在に支承される。また、
一方の腕に上記リンク26の一方の脚が連結され、他方の
腕には略コ形のリンク28の一方の脚が連結される。変換
体27は軸27aの回りに回動自在となっているから、第4
図中で可動鉄芯23が左方に移動すると、変換体27が軸27
aの回りに左回りに回転してリンク28との結合部を上方
に移動させるのである。すなわち、変換体27は、可動鉄
芯23の左右方向の移動をリンク28との結合部の上下方向
の移動に変換するのである。コイル21の端末は、ベース
11の外周面に露出するように配置された補助端子29に接
続されている。このように形成された電磁石装置2は、
ベース11を組立ねじ14でボディ12に結合することによ
り、ボディ12に対して着脱可能になる。 接点開閉装置3は、第1図に示すように、接点部4が
閉極しているときに主電路に定格より相当に大きい短絡
電流や定格よりやや大きい程度の過電流が流れたことを
検出する異常電流検出部30を備えている。異常電流検出
部30は、主電路に挿入された検出コイル31を備え、検出
コイル31に短絡電流が流れると第1図中上向きに付勢さ
れているプランジャ32を第1図中下方に引き込むように
なっている。検出コイル31はヨーク33に囲まれており、
ヨーク33にはバイメタル34の下端部が固定される。バイ
メタル34は過電流が流れると上端部が左方に移動するよ
うに湾曲する。バイメタル34の上端部には感度調節ねじ
34aが螺合する。検出コイル31の下端は端子7に接続さ
れ、検出コイル31の上端は編組線(図示せず)を介して
バイメタル34の上端部に接続され、バイメタル34の下端
部は編組線(図示せず)を介して接点部4を構成する第
1可動接触子41に接続される。このようにして、検出コ
イル31とバイメタル34とが接点部4とともに主電路に挿
入される。異常電流検出部30は3極の主電路にそれぞれ
設けられる。 異常電流検出部30により主電路に異常電流が流れたこ
とが検出されると、接点開閉装置3のトリップ部35が作
動する。トリップ部35は、第4図に示すように、器体1
内に固定されたフレーム36に対して軸37aで軸着された
連動体37を有し、異常電流検出部30により異常電流が検
出されると、プランジャ32の下方への移動やバイメタル
34の湾曲により、連動体37が軸37aの回りで第4図中左
回りに回転する。連動体37は3極に跨がる形で配設さ
れ、いずれか1極の異常電流検出部30が動作すると回転
する。連動体37には、第6図に示すようにフック37bが
下向きに突設され、このフック37bにはラッチ38が係脱
するようになっている。ラッチ38は中央部に挿通された
軸38aでフレーム36に軸支される。ラッチ38の左端部に
は、第7図に示すように、長孔38bが形成され、押圧体3
9の右端部に挿通された軸39aが長孔38bに挿入されるこ
とにより、ラッチ38と押圧体39とが長孔38bの範囲でス
ライド可能となるように連結される。また、軸39aの両
端部は、フレーム36に形成された弧状のガイド孔36aに
挿入されており、ラッチ38および押圧体39の移動範囲が
ガイド孔36aにより規制される。押圧体39の左端部に
は、電磁石装置2に設けたリンク28の一方の脚が連結さ
れる。 接点部4は、押圧体39の下面に当接する可動板43を有
し、可動板43の両端部はボディ12の内周面に形成された
第4図中上下方向に走るガイド溝15に係合し、可動板43
が上下方向のみに移動するように規制されている。ま
た、可動板43は押上ばね44により上方に付勢されてい
る。可動板43は3極に跨がって配設され、各極に対応し
て3個の挿入孔43aが穿孔されている。各挿入孔43aに
は、第1図に示すように、第1可動接触子41と接圧ばね
45とが挿通されている。第1可動接触子41は第1図中左
端部下面に第1接点41aを備え、右端部上面において板
ばねよりなる接圧ばね45がかしめ固定されている。ま
た、第1可動接触子41の中間部は軸41bによりヨーク33
に軸支されている。第1可動接触子41の右端部はヨーク
33の下方に位置し、ヨーク33の下面との間には円錐ばね
よりなる開極ばね46が介装されている。したがって、可
動板43が下方に移動すれば、上記挿通孔43aの上縁によ
り接圧ばね45が下方に押圧され、第1可動接触子41が軸
41bを中心に左回りに回転するのである。また、このと
き、開極ばね46は圧縮される。逆に、可動板43が上方に
移動すれば、挿通孔43aの下縁により第1可動接触子41
が上方に押圧されるとともに開極ばね46のばね力が作用
し、第1可動接触子41が軸41bを中心に右回りに回転す
る。可動板43には、第5図に示すように、可動板43が上
方に移動した位置で器体1の上面から突出する表示棒43
bが設けられており、表示棒43bが器体1から突出してい
れば、第1接点41aが上方に移動したと判定できるよう
になっている。第1接点41aの下方には第2可動接触子4
2の上面に設けた第2接点42aが対向して配設される。第
2可動接触子42は、左端部が端子7に結合されており、
中間部において消弧装置5に対して軸42bにより軸支さ
れている。また、第2可動接触子42の上面には略L形の
アークランナ51の横片が固着されている。第2可動接触
子42の右端部には略コ形のリンク8の一方の脚が結合さ
れ、このリンク8の他方の脚はハンドル6に結合され
る。 消弧装置5は、第2可動接触子42に重複するアークラ
ンナ51とヨーク33より延長されたアークランナ52との間
に配設された複数枚のグリッド板53と、グリッド板53を
保持する絶縁材料よりなる保持枠54とを備え、接点部4
が開極したときに発生するアークが、アークホーンを構
成する両アークランナ51,52間で引き伸ばされ、グリッ
ド板53に導入されることにより消弧されるようになって
いる。 ところで、ハンドル6は、器体1の上面に形成された
窓孔16を通してレバー61が器体1の外部に突出してお
り、軸6aによりフレーム36に対して軸支されている。し
たがって、レバー61は、第1図中左右方向に揺動するの
であり、このハンドル6に上述したリンク8の一端部が
連結されているのである。したがって、ハンドル6のレ
バー61を第1図中左側に倒してハンドル6をオン位置に
設定すると、リンク8を介して第2可動接触子42が軸42
bの回りに左回りに回転し、第2接点42aが上方に移動す
る。また、第2図のように、ハンドル6のレバー61を右
側に倒してハンドル6をオフ位置に設定すると、リンク
8を介して第2可動接触子42が軸42bの回りに右回りに
回転し、第2接点42aが下方に移動する。ハンドル6に
は押圧片62が設けられており、ハンドル6がオフ位置で
あるときに、押圧体39におけるラッチ38との結合部を下
方に押圧するようになっている。 次に動作について説明する。第1図の状態では、ハン
ドル6のレバー61は左側に倒されてオン位置に設定され
ている。この状態では、第2可動接触子42は、リンク8
を介して軸42bを中心に左回りに回転し、第2接点42aが
上方に引き上げられる。また、この状態で、第4図に示
すように、電磁石装置2のコイル21に通電されていると
すれば、可動鉄芯23が固定鉄芯22に吸引されて第4図中
右方向に移動する結果、変換体26が右回りに回転し、リ
ンク28を介して押圧体39の左端部が下方に引き下げられ
て可動板43が下方に移動する。すなわち、第1可動接触
子41も下方に押圧され、第1接点41aと第2接点42aとが
接触する。このときの接点圧は接圧ばね45により与えら
れる。こうして接点部4が閉極する。 また、第2図に示すように、電磁石装置2のコイル21
に通電されている状態で、ハンドル6のレバー61を右側
に倒してオフ位置に設定すると、リンク8を介して第2
可動接触子42の右端部が下方に押圧されるから、第2接
点42aが第1接点41aに対して下方に移動し、接点部4が
開極する。つまり、電磁石装置2のコイル21に通電され
ているときには、ハンドル6がオン位置で接点部4が閉
極し、ハンドル6がオフ位置で接点部4が開極するか
ら、通常のスイッチと同様に扱うことができるのであ
る。 ここにおいて、電磁石装置2のコイル21への通電を停
止すると、第3図および第5図に示すように、復帰ばね
24のばね力により、可動鉄芯23が固定鉄芯22から離れ、
変換体25が左回りに回転することになる。その結果、押
圧体39の左端部が上方に移動し、可動板43が押上ばね44
により上方に押圧される。すなわち、第1可動接触子41
の右端部は開極ばね46により下方に押圧されているか
ら、左端部が上方に移動し、第1接点41aが第2接点42a
から離れ、接点部4が開極するのである。このとき、第
1可動接触子41のみが回転して第2可動接触子42は移動
せず、ハンドル6はオン位置を保つことになるが、可動
板43に設けた表示棒43bは器体1から突出するから、第
1可動接触子41の移動により接点部4が開極したことが
わかるのである。このようにして、ハンドル6がオン位
置であれば、電磁石装置2のコイル21に通電するかどう
かで接点部4を開閉させることができるのである。ま
た、このときラッチ38は移動しない。 一方、ハンドル6がオン位置のときに電磁石装置2の
コイル21に通電した状態で主電路に短絡電流や過電流等
の異常電流が流れると、異常電流検出部30が動作して連
動体37が左回りに回転し、ラッチ38がフック37bから外
れるから、ラッチ38の左端部に挿通された軸39aがガイ
ド孔36aに沿って上方に移動できるようになり、第6図
に示すように、可動板43が押上ばね44のばね力で上方に
移動する。したがって、第1可動接触子41は、開極ばね
46のばね力により右回りに回転し、第1接点41aが第2
接点42aに対して上方に移動して接点部4が開極するの
である。すなわち、異常電流が主電路に流れると、接点
部4が開極するのであって、通常のブレーカと同様に動
作する。 主電路に異常電流が流れてトリップ部35が動作した
後、ラッチ38を連動体37のフック37bに係合させたラッ
チ状態に復帰させるには、第7図に示すように、ハンド
ル6をオフ位置に設定すればよい、ハンドル6はオフ位
置において押圧片62によって押圧体39を下方に押圧する
から、ラッチ38が左回りに回転してフック37bに係合す
る。ここに、第7図では電磁石装置2のコイル21に通電
していない状態を示しているが、電磁石装置2のコイル
21に通電している場合でもラッチ状態に復帰させること
ができる。 以上の動作をまとめると、次のようになる。まず、電
磁石装置2のコイル21に通電しているときには、ハンド
ル6がオン位置であるかオフ位置であるかに対応して第
2可動接触子42が回転し、ラッチ38には影響を与えずに
接点部4が開閉され、通常のスイッチと同様に動作す
る。この状態ではハンドル6のレバー61の位置で接点部
4の開閉状態がわかる。次に、ハンドル6がオン位置で
あれば、電磁石装置2のコイル21に通電するかどうかで
他の部分に影響を与えずに接点部4が開閉する。つま
り、遠隔操作によって接点部4を開閉できるのである。
この場合、ハンドル6は移動しないが、可動板43が上下
に移動するから表示棒43bが器体1から突出するかどう
かで接点部4の開閉状態が確認できる。さらに、電磁石
装置2に通電され、かつハンドル6がオン位置であると
きに、主電路に異常電流が流れると、トリップ部35の動
作により他の部分に影響を与えずに接点部4が開極す
る。この場合も、ハンドル6はオン位置に保たれるが、
表示棒43bが器体1から突出して接点部4の開極が確認
できる。また、トリップ部35が動作した状態からハンド
ル6をオフ位置にすれば、ラッチ38がハンドル6の押圧
片62に押圧されることにより連動体37に係合してラッチ
状態に復帰させることができる。 以上説明したように、電磁石装置2のコイル21への通
電が停止されれば接点部4が開極するから、停電時など
には接点部4が開極し、オフ状態が優先されることにな
って、高い安全性が得られるのである。また、ハンドル
6がオフ位置であれば、電磁石装置2は接点開閉装置3
の状態にかかわらず、接点部4が開極するから、通常の
スイッチと同様に使用することができるのである。さら
に、接点開閉装置3のラッチ38が連動体37から外れた状
態のときにのみ、ハンドル6をオフ位置にしてラッチ状
態に復帰させるのであって、それ以外のときには接点開
閉装置3に干渉しないから、ハンドル6を操作しても接
点開閉装置3にストレスがかからず、故障の発生が低減
するのである。
本発明は上述のように、オン位置とオフ位置との間で
揺動するハンドルが突出した器体と、主電路に挿入され
第1可動接触子に設けた第1接点および第2可動接触子
に設けた第2接点が互いに離接するように構成された接
点部と、第1接点を第2接点から引き離す向きの勢力を
蓄積してラッチ状態に保持するラッチを備え接点部の閉
極時に主電路に異常電流が流れるとラッチ状態を解除し
上記勢力を放出して第1接点を第2接点から引き離すよ
うに第1可動接触子を移動させる接点開閉装置と、上記
ラッチ状態で外部からの制御信号に応答して第1接点が
第2接点に離接するように第1可動接触子を揺動させる
電磁石装置と、上記ハンドルと第2可動接触子とを連結
しハンドルのオン位置で第2接点を第1接点に近付ける
とともにハンドルのオフ位置で第2接点を第1接点から
引き離すように第2可動接触子を揺動させるリンクとを
設け、ハンドルと接点開閉装置および電磁石装置とを分
離しているものであり、電磁石装置や接点開閉装置は第
1可動接触子を移動させ、ハンドルはリンクを介して第
2可動接触子を移動させることにより、接点部の開閉を
行うものであり、ハンドルと接点開閉装置および電磁石
装置とは分離されているから、ハンドルによる接点部の
開閉操作を電磁石装置や接点開閉装置とは独立してスム
ーズに行うことができるとともに、ハンドルに対して負
荷が作用しているような場合でもハンドルの位置を変え
ることなく電磁石装置や接点開閉装置の動作に応答して
接点部を開閉させることができるという利点がある。ま
た、ハンドルは接点開閉装置とは無関係に接点部を直接
開閉することができるから、ハンドルの操作回数が多い
ような使用場所でも、接点開閉装置にストレスをかける
ことがなく故障の発生を抑制することができるという効
果がある。 さらに、ハンドルをオフ位置に移動させて押圧片によ
りラッチを押圧して接点開閉装置をラッチ状態に復帰さ
せるように構成すれば、異常電流によって接点開閉装置
が動作したときには、従来のブレーカと同様の操作でラ
ッチ状態に復帰させることができ、操作に違和感が生じ
ないという利点がある。
揺動するハンドルが突出した器体と、主電路に挿入され
第1可動接触子に設けた第1接点および第2可動接触子
に設けた第2接点が互いに離接するように構成された接
点部と、第1接点を第2接点から引き離す向きの勢力を
蓄積してラッチ状態に保持するラッチを備え接点部の閉
極時に主電路に異常電流が流れるとラッチ状態を解除し
上記勢力を放出して第1接点を第2接点から引き離すよ
うに第1可動接触子を移動させる接点開閉装置と、上記
ラッチ状態で外部からの制御信号に応答して第1接点が
第2接点に離接するように第1可動接触子を揺動させる
電磁石装置と、上記ハンドルと第2可動接触子とを連結
しハンドルのオン位置で第2接点を第1接点に近付ける
とともにハンドルのオフ位置で第2接点を第1接点から
引き離すように第2可動接触子を揺動させるリンクとを
設け、ハンドルと接点開閉装置および電磁石装置とを分
離しているものであり、電磁石装置や接点開閉装置は第
1可動接触子を移動させ、ハンドルはリンクを介して第
2可動接触子を移動させることにより、接点部の開閉を
行うものであり、ハンドルと接点開閉装置および電磁石
装置とは分離されているから、ハンドルによる接点部の
開閉操作を電磁石装置や接点開閉装置とは独立してスム
ーズに行うことができるとともに、ハンドルに対して負
荷が作用しているような場合でもハンドルの位置を変え
ることなく電磁石装置や接点開閉装置の動作に応答して
接点部を開閉させることができるという利点がある。ま
た、ハンドルは接点開閉装置とは無関係に接点部を直接
開閉することができるから、ハンドルの操作回数が多い
ような使用場所でも、接点開閉装置にストレスをかける
ことがなく故障の発生を抑制することができるという効
果がある。 さらに、ハンドルをオフ位置に移動させて押圧片によ
りラッチを押圧して接点開閉装置をラッチ状態に復帰さ
せるように構成すれば、異常電流によって接点開閉装置
が動作したときには、従来のブレーカと同様の操作でラ
ッチ状態に復帰させることができ、操作に違和感が生じ
ないという利点がある。
第1図ないし第3図は本発明の実施例の各動作状態にお
ける第8図のX−X線断面に相当する断面図、第4図な
いし第7図は同上の各動作状態における第8図のY−Y
線断面に相当する断面図、第8図は同上の平面図、第9
図は同上の側面図、第10図は従来例を示す断面図、第11
図は他の従来例を示す断面図である。 1……器体、2……電磁石装置、3……接点開閉装置、
4……接点部、6……ハンドル、8……リンク、38……
ラッチ、41……第1可動接触子、41a……第1接点、42
……第2可動接触子、42a……第2接点。
ける第8図のX−X線断面に相当する断面図、第4図な
いし第7図は同上の各動作状態における第8図のY−Y
線断面に相当する断面図、第8図は同上の平面図、第9
図は同上の側面図、第10図は従来例を示す断面図、第11
図は他の従来例を示す断面図である。 1……器体、2……電磁石装置、3……接点開閉装置、
4……接点部、6……ハンドル、8……リンク、38……
ラッチ、41……第1可動接触子、41a……第1接点、42
……第2可動接触子、42a……第2接点。
Claims (2)
- 【請求項1】オン位置とオフ位置との間で揺動するハン
ドルが突出した器体と、主電路に挿入され第1可動接触
子に設けた第1接点および第2可動接触子に設けた第2
接点が互いに離接するように構成された接点部と、第1
接点を第2接点から引き離す向きの勢力を蓄積してラッ
チ状態に保持するラッチを備え接点部の閉極時に主電路
に異常電流が流れるとラッチ状態を解除し上記勢力を放
出して第1接点を第2接点から引き離すように第1可動
接触子を移動させる接点開閉装置と、上記ラッチ状態で
外部からの制御信号に応答して第1接点が第2接点に離
接するように第1可動接触子を揺動させる電磁石装置
と、上記ハンドルと第2可動接触子とを連結しハンドル
のオン位置で第2接点を第1接点に近付けるとともにハ
ンドルのオフ位置で第2接点を第1接点から引き離すよ
うに第2可動接触子を揺動させるリンクとを具備し、ハ
ンドルと接点開閉装置および電磁石装置とは分離されて
いることを特徴とするリモコンブレーカ。 - 【請求項2】接点開閉装置のラッチ状態が解除された状
態でハンドルをオフ位置に移動させると、ラッチを押圧
してラッチ状態に復帰させる押圧片をハンドルに設けて
成ることを特徴とする請求項1記載のリモコンブレー
カ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1075820A JP2763573B2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | リモコンブレーカ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1075820A JP2763573B2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | リモコンブレーカ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02253534A JPH02253534A (ja) | 1990-10-12 |
JP2763573B2 true JP2763573B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=13587204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1075820A Expired - Fee Related JP2763573B2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | リモコンブレーカ |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2763573B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
CN103515159B (zh) * | 2012-06-28 | 2015-09-23 | 三信国际电器上海有限公司 | 断路器快速闭合机构 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2516304A1 (fr) * | 1981-11-09 | 1983-05-13 | Telemecanique Electrique | Interrupteur a commande mecanique et ouverture automatique |
JPS59221937A (ja) * | 1983-05-30 | 1984-12-13 | 松下電工株式会社 | リモ−トコントロ−ル式回路しや断器 |
FR2573571B1 (fr) * | 1984-11-16 | 1987-01-09 | Telemecanique Electrique | Appareil disjoncteur a ouverture et fermeture telecommandees de ses circuits |
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FR2611082B1 (fr) * | 1987-02-13 | 1993-05-28 | Telemecanique Electrique | Appareil interrupteur de protection a ouverture et fermeture telecommandables |
JP2502679B2 (ja) * | 1987-05-26 | 1996-05-29 | 松下電工株式会社 | リモコンブレ―カ |
-
1989
- 1989-03-28 JP JP1075820A patent/JP2763573B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH02253534A (ja) | 1990-10-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |