JP2517424Y2 - ポンプ装置 - Google Patents

ポンプ装置

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JP2517424Y2
JP2517424Y2 JP1987117286U JP11728687U JP2517424Y2 JP 2517424 Y2 JP2517424 Y2 JP 2517424Y2 JP 1987117286 U JP1987117286 U JP 1987117286U JP 11728687 U JP11728687 U JP 11728687U JP 2517424 Y2 JP2517424 Y2 JP 2517424Y2
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volume chamber
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reservoir
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JP1987117286U
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JPS6422874U (ja
Inventor
啓二 中川
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株式会社 ナブコ
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  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、作動液を加圧して送り出すポンプ装置に
関し、特に、ポンプ内のエア抜き性を改良した技術に関
する。
(従来の技術) この種のポンプ装置は、たとえば、特公昭53-39041号
の公報に記載されているように、従来公知であって、次
のような構成を有する。
すなわち、作動液を貯えるリザーバと、該リザーバに
接続される容積室を区分するプランジャと、該プランジ
ャを容積室の容積を減少する方向に移動可能な駆動機
と、容積室の容積の減少に伴なって作動液を消費回路へ
吐出するべく容積室に連絡して形成した出口と、容積室
の出口側に位置し、容積室から出口に向かう方向を順方
向とする逆止弁とを備えている。
(考案が解決しようとする課題〕 以上のようなポンプ装置において、ポンプ内に作動液
を充填するためにポンプ内のエア抜き作業を行なう場
合、ポンプ内を負圧にして行なうバキュームブリージン
グ法、あるいは、作動液を圧送する圧送法などを利用す
ることができる。エア抜き時に、作動液の無駄をできる
だけ少なくする観点からすると、バキュームブリージン
グ法によって、リザーバ側からポンプ内のエア抜きを行
なうようにするのが好ましい。
ところが、前記逆止弁が、ポンプの吸い込み側と吐き
出し側とを遮断するため、そのような方法を適用するこ
とができない。
この考案は、以上の点を考慮してなされたものであ
り、簡単な方法により、バキュームブリージング法によ
って、リザーバ側からポンプ内のエア抜きを有効に行な
えるようにした技術を提供することを目的とするもので
ある。なお、バキュームブリージング(あるいは、バキ
ュームブリーディング)法とは、エア抜きの一手法であ
り、消費回路側に対してリザーバ側を負圧にし、作動液
を消費回路から出口を経由してリザーバ側に移動させる
方法である。
(考案の概要) この考案では、前記逆止弁および容積室をバイパスし
て、出口−リザーバ間を連通させる通路を設け、その通
路に、手動操作に応じて開閉可能な弁を設けるようにし
ている。
その弁は、開弁時に前記通路を介する出口−リザーバ
間の連通をなし、閉弁時には、そうした連通を遮断す
る。したがって、エア抜き時には、その弁を開き、逆止
弁の前後を自由に連通することができるので、前記手法
を適用することができる。また、エア抜きを終えた後
は、手動操作によって弁を閉じ、有効なポンプ機能が得
られるようにすることができる。
(実施例) 図に示した例は、車両の液圧式倍力装置の外部圧力源
として用いるポンプ装置である。
図から分かるように、ポンプ装置10は、横に配置した
電気モータ12と、電気モータ12と一体となったケーシン
グ14と、ケーシング14の下部に配置された球形状のアキ
ュムレータ16の各部分を有する。
電気モータ12はポンプの動力源であり、その回転する
駆動軸にカム15が設けられている。カム15の回転中心は
駆動軸のそれから所定量偏心しており、それにより、プ
ランジャ18を往復運動させることができる。ケーシング
14の中に、互いに平行な二つの横孔20,22があり、プラ
ンジャ18は、その一方の横孔20の中に配置されている。
横孔20の中には、二つの部材24a,24bを組み合わせたス
リーブ24がある。プランジャ18は、戻しばね26からの力
を受けながら、スリーブ24の一方の部材24aの中を移動
可能である。プランジャ18はスリーブ24の中に容積室を
区分するが、その容積室28は、カム15に接するプランジ
ャ部分の反対側の端部に位置する。容積室28は、スリー
ブ24に設けた通路30、ケーシング14に設けた通路32、お
よびケーシング14の上部に固定した継手34、さらには、
図示しないホースを介してリザーバに通じている。な
お、継手34は、板部材36および止めねじ38を用いてケー
シング14に固定するが、止めねじ38のねじ孔38aの底部
に横孔20に達する孔40を形成し、さらに、この孔40を利
用して後で述べる連通孔80をも加工するようにしてい
る。
また、この容積室28に隣り合って、逆止弁42が設けら
れている。逆止弁42は、スリーブ24の他方の部材24bに
設けた弁座42aと、部材24bの中にあり弁座42aに着座可
能なボール42bと、ボール42bを便座42aに向けて付勢す
る弁ばね42cとからなる。容積室28は、この逆止弁42を
介して、部材24bの中の室44、部材24bに設けた通路46、
部材24bの外周の空間48、さらに、ケーシング14に設け
た通路50およびそれに続く別の孔52を順次介して出口54
に連絡している。出口54は図示しない倍力装置への圧液
供給口となることは勿論である。なお、プランジャ18お
よびスリーブ24等を挿入する開口部分は、シールリング
56を保持したふた部材58によって密封されている。
出口54に近い孔52には、電気モータ12の駆動を制御す
るプレッシャスイッチ60およびそのスイッチ60の作動機
構62が収納されている。作動機構62は、孔52にはまり合
ったガイド部材62aと、それに案内されるピストン62b
と、ピストン62bに戻り力を与えるばね62cとからなる。
ピストン62bは、その周りの室64の圧力が所定値を越え
るとき、プレッシャスイッチ60をオンからオフに切り換
えるように動く。孔52は、また、ケーシング14に設けた
通路66からアキュムレータ16に連絡している。したがっ
て、容積室28から逆止弁42を通して吐出される圧液は、
一時このアキュムレータ16に蓄えられてから、出口54を
通して外部の消費回路、つまり、倍力装置に供給され
る。
さらに、出口54から供給される圧液の圧力を一定に保
つため、もう一つの横孔22内にリリーフバルブ70が設け
られている。横孔22は、中央部分の連通孔80を通して出
口54側に通じる一方、底部部分の連通孔82、プランジャ
18周りの室84、通路32に平行した通路86等を通してリザ
ーバに連絡している。リリーフバルブ70の段付きの本体
72は、二つの連通孔80と82との間を連絡するT字型の内
部通路74を有し、しかもまた、横孔22の中に二つの室22
aと22bとを区分している。段付きの本体72の先端部分に
は、コップ状のハウジング75があり、その中に圧力設定
のためのばね76およびボール77が収められている。両者
は、圧力が所定値を越えたとき、室22b側の圧液を内部
通路74、室22aおよび連通孔82等を通してリザーバに解
放する。
ところで、リリーブバルブ70の段付きの本体72には、
固定のために大径部72aの外周におねじ72bが設けられ、
それが横孔22の内周のめねじ部分22cにねじ結合されて
いるが、そのねじ結合部分が普通よりも長めになってい
る。第1図に示した状態において、本体72は小径部72c
の外周のシールリング72dによって、室22a,22b間が密に
区分されている。しかし、前記ねじ結合部分が長くなっ
ているので、本体72を手動操作によって回転して開口72
e側に移動させることができ、それによって、シールリ
ング72dを大径な孔部分に移し、二つの連絡孔80と82と
の間を直接連絡するようにすることができる。このよう
に、シールリング72dおよびその関連部分は、弁として
の機能を有する。したがって、この弁の機能を利用し
て、弁を開とした状態で、前記したリザーバ側からバキ
ュームブリージング法によって有効にエア抜きを行なう
ことができる。エア抜きを終えたら、再び手動操作によ
って図に示した状態に戻し、それによって、所定のリリ
ーフバルブとしての機能を得ることができる。
ここで、ポンプ装置10に対し、バキュームブリージン
グ法によって、作動液を充填する際には、次の〜の
工程による。なお、このバキュームブリージング法によ
る作業は、ケーシング内に作動液が無い状態から作動液
を充填する際に、ケーシング内のエアを抜くための作業
であることは勿論である。すなわち、ポンプ装置10が新
品の場合には、全く空のケーシング内に作動液を充填す
る作業であり、また、保守点検時に作動液を交換する場
合には、倍力装置のドレンから古い作動液を排出した後
で新しい作動液を充填する作業である。保守点検時に作
動液を交換するとき、倍力装置側から古い作動液を排出
したとしても、古い作動液のごく一部はケーシング内に
残留する。その残留した作動液は、バキュームブリージ
ングの初期にエアとともにリザーバ側から外部へ排出す
ることができる。
まず、リリーフバルブ70の本体72を回転させて開口
72e側に移動させ、シールリング72dを横孔22の大径な孔
部分に位置させる。これにより、逆止弁42のリザーバ側
と出口側54とが連通孔80,82および横孔22を通して連通
する。
ついで、真空ポンプ等により負圧を発生させ、リザ
ーバ側から負圧を作用させる。
リザーバ側が負圧になることにより、ポンプケーシ
ング内の各空所が負圧となる。すなわち、通路32,30を
通して容積室28が負圧となり、通路86、連通孔82、横孔
22、連通孔80、通路46、室44、通路50および孔52を通し
て出口54側が負圧となる(室84も負圧)。このとき、出
口54に接続されている倍力装置側も負圧となる。
この状態で倍力装置側から作動液を注入すると、ケ
ーシング内の負圧により作動液は各通路・孔を通ってリ
ザーバ側へ移動するとともに、各通路・孔・室内のエア
がリザーバ側へと抜かれていき、それに代わって作動液
が充填される。
図に示した実施例では、リリーフバルブ70の部分に、
前記エア抜きを可能とする弁を設けるようにしているの
で、構造が非常に簡単である。
(考案の効果) この考案では、手動操作に応じて開閉可能な弁を、逆
止弁42に並列な通路(横孔22)に設けるようにしている
ので、バキュームブリージング法によって、リザーバ側
からポンプ内のエア抜きを有効に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す側断面図、第2図は
第1図のII-II線に沿った部分の断面図である。 10……ポンプ装置、12……電気モータ、14……カム、18
……プランジャ、22……横孔(通路)、28……容積室、
42……逆止弁、54……出口、70……リリーフバルブ、72
d……シールリング(弁の構成要素)、80,82……連通
孔。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動液を貯えるリザーバと、該リザーバに
    接続される容積室を区分するプランジャと、該プランジ
    ャを容積室の容積を減少する方向に移動可能な駆動機
    と、容積室の容積の減少に伴なって作動液を消費回路へ
    吐出するべく容積室に連絡して形成した出口と、容積室
    の出口側に位置し、容積室から出口に向かう方向を順方
    向とする逆止弁とを備えたポンプ装置において、前記逆
    止弁および容積室をバイパスして、出口−リザーバ間を
    連通させる通路を設け、その通路に、手動操作に応じて
    開閉可能であり、開弁時に前記通路を介する出口−リザ
    ーバ間の連通をなし、閉弁時には、その連通を遮断する
    弁を設けるようにしたポンプ装置。
JP1987117286U 1987-07-30 1987-07-30 ポンプ装置 Expired - Lifetime JP2517424Y2 (ja)

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