JP2517304Y2 - 車室外用バックミラー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、カップホルダを内蔵したドアミラー、フェ
ンダミラー等の自動車の車室外用バックミラーに関する
ものである。

〔従来の技術〕

車室内の種々の場所に取付けられたカップホルダが周
知であるが、車室外にカップホルダを用意した自動車は
存在していない。

〔考案が解決しようとする課題〕

したがって、停車して外で飲み物を飲む場合に、カッ
プを置こうとするとボンネット、ルーフ等にせざるを得
なかった。

よって、本考案は、車室外で容易に利用できるカップ
ホルダを備えた自動車の車室外用バックミラーを提供す
ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、この目的を達成するために、車室外用バッ
クミラーのバックミラーケース内におけるミラーの裏側
に形成した空間部に、カップ外周面を支持するカップホ
ルダと、このカップホルダをバックミラーケースの車幅
方向端面から引出し可能にガイドするカップホルダガイ
ドとを収納したことを特徴としている。

バックミラーケースの奥行寸法が嵩らないようにする
には、板状のカップホルダが、カップホルダガイドでガ
イドされるスライダに、引出し位置で垂直状態から水平
状態に回転されるようにヒンジされるようにする。

〔作用〕

カップホルダを使用する場合、カップホルダをバック
ミラーケースの車幅方向端面からカップホルダガイドに
沿って引出す。

前述した回転式の板状カップホルダの場合、引出し位
置で垂直状態から水平状態に回転させて使用する。

〔実施例〕

第１図〜第４図は、本考案をドアミラーに適用した場
合の実施例を示すもので、第１図及び第２図において、
９はドアの外側へ取付けらたドアミラーであり、ドアミ
ラーケース１内のミラー２の背後に形成された空間部に
は、カップ外周面を支持する円形を２個穿孔されたカッ
プホルダ板10が、スライダ板11の前後両側の端部に立設
されたステー12及び13にヒンジされて収納されている。
このコの字形に形成されたスライダ板11は、ドアミラー
ケース１の車幅外方向端面から引出し可能にケース状の
カップホルダガイド20にガイドされている。カップホル
ダ板10の縦横幅は、ミラー２に対応している。

そして、第３図Ａに示すように、先方側のステー12に
突設され、かつ圧縮ばね14を備えた軸受溝15に、カップ
ホルダ板10の回転軸10aがスライド及び回転自在に挿入
させられている。一方、第３図Ｂに示すように、基端側
のステー13には突出部分13aが形成されると共に、その
表面に軸受溝13bが形成され、カップホルダ板10には突
出部分13aを係入させる切欠10bを形成されると共に、こ
の切欠背面に軸受溝13bへスライド及び回転自在に挿入
される回転軸10cが穿設されている。

ステー12の反対側には、ランプブラケット27が取付け
られ、レンズ26及びその内部にバルブ25を支持すること
により警告灯が構成されている。スライダ板11の裏面に
取付けられた基板11aには、バルブ25に接続する給電及
びアース用の２本の摺動接点用銅箔28が形成されてい
る。そして、カップホルダガイド20には、カップホルダ
板10を所定長引出した位置以降で銅箔28に常時接触する
対応する接点29が設けられている。

このように構成されたドアミラーの動作は、次の通り
である。

ドアミラー９が通常位置（第４図Ａ）にある状態で、
基板11aの銅箔28は対応する接点29に未だ接触しないこ
とにより、バルブ25は点灯しない。レンズ26を手で摘ま
んで引出すと、銅箔28が接点29に接触して以後バルブ25
が点灯し、ドアミラー９が通常位置より突出しているこ
とを警報する。いっぱいに引出した位置（第４図Ｂ）
で、カップホルダ板10を水平に回転させると、圧縮ばね
14で押されて切欠10bは突出部分13aに係入し、水平位置
（第４図Ｃ）に支持され、カップ５をセットする。

格納時には、逆にカップホルダ板10を引張って切欠10
bを係脱させて突出部分13aに当接させ、垂直状態で押し
込む。ドアミラー９を折畳んだ状態では、車室内からで
も使用することも可能である（第４図Ｄ）。

尚、別の実施例としてバックミラーケースの幅によっ
ては、カップホルダ本体を水平状態のまま格納させ、そ
の両側を水平状態でスライド可能にガイドすることも考
えられる。また、半リング状カップ支持部を形成された
２本の弾性アームを上下に重ねて圧縮させて格納させ、
引出し位置でリング状に拡がるように構成することもで
きる。本考案は、場合によってはフェンダミラーにも適
用可能である。

〔考案の効果〕

以上、本考案によれば、外でも飲物のカップを支持さ
せ得るカップホルダが車室外のバックミラーに用意され
ることになる。

カップホルダを板状にして垂直状態で格納し、引出し
位置で水平状態に回転可能にすると、バックミラーケー
スの奥行寸法を特に大きくしないでも済む。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例によるドアミラーの縦断面
図、第２図は同実施例によるドアミラーの横断面図、第
３図Ａは同実施例によるカップホルダ板の先端部分の断
面図、第３図Ｂはその基端部分の斜視図及び第４図Ａ〜
Ｄは同実施例によるドアミラーの動作過程を示す斜視図
である。 １…ドアミラーケース、２…ミラー、10…カップホルダ
板、11…スライダ板、20…カップホルダガイド。

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】自動車の車室外に取付けられている車室外
   用バックミラーにおいて、 バックミラーケース内におけるミラーの裏側に形成した
   空間部に、カップ外周面を支持するカップホルダと、こ
   のカップホルダを前記バックミラーケースの車幅方向端
   面から引出し可能にガイドするカップホルダガイドとを
   収納したことを特徴とする車室外用バックミラー。
2. 【請求項２】板状のカップホルダが、カップホルダガイ
   ドでガイドされるスライダに、引出し位置で垂直状態か
   ら水平状態に回転されるようにヒンジされていることを
   特徴とする請求項１に記載の車室外用バックミラー。